istorage VirtualCachePartitioning 製品概要 istorage VirtualCachePartitioning は ストレージのキャッシュメモリを複数の区画 ( キャッシュセグメント ) に分割する機能をサポートします キャッシュ分割は 仮想化環境における各テナントでの占有量を制限して I/O 帯域を確保することで 仮想化環境の高安定性を実現するための機能です この機能を導入することにより 以下の効果があります 仮想化環境の安定性能の確保仮想化環境の各テナント間の影響を排除でき 仮想化環境の安定性能を確保することができます 新規テナント追加にともなう稼動中業務への性能の影響を排除稼動中業務の性能に影響を与えることなく 新規テナントを追加することができます データ量の増加にともなう稼動中業務への性能の影響を排除業務で扱うデータ量が増加しても 他業務の性能に影響を与えることなく I/O 帯域を拡張し 安定性を維持することができます 対象機種 :istorage M310 M310F M510 M710 M710F M5000
- 主な機能 - 設定機能キャッシュメモリをキャッシュセグメントに分割し 業務で使用する論理ディスクを割り付けるための設定を行います WebSAM istoragemanager のクライアント画面から操作が可能です キャッシュセグメント作成 削除機能キャッシュセグメントの作成 削除を可能にします また 未使用領域としてキャッシュセグメントを将来用に確保することも可能です キャッシュセグメント割当量設定機能キャッシュセグメントに割り当てるキャッシュメモリ量を設定 変更します 固定割り当てと 可変割り当て ( 上限と下限の設定 ) の 2 つのポリシーにおける設定が可能です ニックネーム設定機能キャッシュセグメントに対して任意のニックネーム設定を可能にし キャッシュセグメントの管理を容易にします 論理ディスクの割り付け機能キャッシュセグメントに対して論理ディスクを割り付けます 業務単位 および論理ディスク単位の割り付けをサポートします 分割設定状況表示機能キャッシュセグメントの構成および状態を表示します WebSAM istoragemanager のクライアント画面およびコマンドライン (ismview コマンド ) での表示が可能です 利用状態表示キャッシュ分割機能の有効 無効状態を表示します 設定状態表示キャッシュセグメントのニックネーム 割当量の設定値 割当量を表示します 論理ディスクの割り付け状況表示キャッシュセグメントと割り付けられている論理ディスクの一覧を表示します 性能監視機能キャッシュセグメントに関する負荷状況は WebSAM Storage PerforMate Suite を利用することにより監視 分析 ( 注 ) し キャッシュの最適割り当てを行うためのチューニングを行います 過負荷の監視キャッシュセグメントの性能情報に対するしきい値設定を行うことにより 予期せぬ負荷の検出 通知を行うことが可能です 事後分析蓄積されたキャッシュセグメントの性能情報を参照し 長期的な視野で分析することができます ( 注 ) 性能監視を行うためには 別途 WebSAM Storage PerforMate Suite を購入する必要があります WebSAM Storage PerforMate Suite に関する詳細は WebSAM Storage PerforMate Suite を参照してください
システム構成図 システム構成例を以下に示します
動作環境/ 添付品 (istorage M310/M310F/M510/M710/M710F) 型名 ( 1) 対象ディスクアレイ名称サーバ対象 OS 仮想化環境メモリ容量ディスク容量必須ソフトウェア UFSM56-E310010 UFSM56-H310010 UFSM56-310010 UFSM56-E31F010 UFSM56-H31F010 UFSM56-31F010 UFSM56-E510010 UFSM56-H510010 UFSM56-510010 UFSM56-E710010 UFSM56-H710010 UFSM56-710010 UFSM56-E71F010 UFSM56-H71F010 UFSM56-71F010 istorage M310 istorage M310F istorage M510 istorage M710 istorage M710F istorage VirtualCachePartitioning 2 章の WebSAM istoragemanager を参照願います WebSAM istoragemanager( 2) 構成品表 ソフトウェア使用許諾契約書 リリースメモ ライセンスシート添付品 サポート添付品 ( 3) - PP サポートサービス仕様書 - PP サポートサービスバンドル製品ご利用のお客様へ - PP サポートサービス実施条件 - PP サポートサービスを開始するには - PP サポートサービス製品シリアル No. カード 1: 上段 :SWAS24 バンドル型番 中段 :SWAS バンドル型番 下段 : アンバンドル型番です 2: 装置導入にあたり手配必須の PP:iStorage 基本制御に添付されます 3: アンバンドル型番には添付されません
(istorage M5000) 基本製品型名 UFSM56-EM5A000 ( 容量無制限 ) UFSM56-HM5A000 ( 1) UFSM56-M5A000 基本製品型名 ( 容量 5TB) ( 1) 容量追加製品型名 ( 1) UFSM56-EM50500 UFSM56-HM50500 UFSM56-M50500 UFSM56-EM50x01 UFSM56-HM50x01 UFSM56-M50x01 x と追加容量の関係 5:5TB 追加 B:50TB 追加 istorage VirtualCachePartitioning 2015 年 11 月 16 日以後に出荷 (2015 年 10 月 30 日以後に受注 ) した M5000 向け 2015 年 11 月 15 日以前に出荷 (2015 年 10 月 29 日以前に受注 ) した M5000 向け 名称サーバ対象 OS 仮想化環境 2 章の WebSAM istoragemanager を参照願います メモリ容量ディスク容量必須ソフト WebSAM istoragemanager( 2) ウェア 構成品表 ソフトウェア使用許諾契約書 リリースメモ ライセンスシート添付品 サポート添付品 ( 3) - PP サポートサービス仕様書 - PP サポートサービスバンドル製品ご利用のお客様へ - PP サポートサービス実施条件 - PP サポートサービスを開始するには - PP サポートサービス製品シリアル No. カード 1: 上段 :SWAS24 バンドル型番 中段 :SWAS バンドル型番 下段 : アンバンドル型番です 2: 装置導入にあたり手配必須の PP:iStorage 基本制御に添付されます 3: アンバンドル型番には添付されません
留意事項 1 手配について istorage M310/M310F/M510/M710/M710F 向けの istorage VirtualCachePartitioning は利用するディスクアレイ 1 台あたり 1 式を手配してください istorage M5000 向けは ディスクアレイの出荷時期により 以下の通りとなります - ディスクアレイの出荷が 2015 年 11 月 16 日以後 ( 受注が 2015 年 10 月 30 日以後 ) の場合 istorage VirtualCachePartitioning は 利用するディスクアレイ 1 台あたり 1 式を手配してください - ディスクアレイの出荷が 2015 年 11 月 15 日以前 ( 受注が 2015 年 10 月 29 日以前 ) の場合 istorage VirtualCachePartitioning は 装置の搭載物理ディスク容量 ( ) に応じたソフトウェアの手配が必要です 増設などにより 許容容量を超えた場合には 総容量に応じた PP を手配してください 手配しなかった場合には 設定操作ができなくなります ( ) 対象となる容量は下記の式から算出してください 対象となる容量 = 搭載している全ての物理ディスク容量の総和 - ホットスペアディスクの容量の総和 - レプリケーションリザーブドボリュームディスクの容量の総和 [ istorage VirtualCachePartitioning - M5000 の場合 (2015 年 11 月 15 日以前の出荷 )] 基本製品 ( 必須 ) *1 5TB 基本 x 5TB 5TB<x 10TB 10TB<x 15TB 50TB 追加 * 2 5TB<x 55TB 55TB<x 60TB 60TB<x 65TB 50TB 追加 * 2 55TB<x 105TB 105TB<x 110TB 110TB<x 115TB x: 装置の搭載物理ディスク容量 (*1) 基本製品 istorage VirtualCachePartitioning M5000(5TB 基本 ) は手配必須です (*2) 装置の搭載物理ディスク容量が 5TB を超えた場合は 下記の製品を組み合わせ 搭載物理ディスク容量を超えるように手配してください 追加ディスク容量製品名称 (TB) 5TB istorage VirtualCachePartitioning- M5000(5TB 追加 ) 50TB istorage VirtualCachePartitioning- M5000(50TB 追加 )
( 手配例 ) 装置の搭載ディスク容量が 75TB の場合 istorage VirtualCachePartitioning - M5000(5TB 基本 ) 1 式 ( 基本製品 ) istorage VirtualCachePartitioning - M5000(5TB 追加 ) 4 式 ( 追加製品 ) istorage VirtualCachePartitioning - M5000(50TB 追加 ) 1 式 ( 追加製品 ) 手配する製品の合計 75TB 選択するディスクとその数により総物理容量が変わるため 2.8 容量に応じたソフトウェア PP の購入について を参照の上 必要な数のソフトウェア PP を選択してください 2 関連ソフトウェアについて キャッシュセグメントに関する性能監視 分析を行うには 関連ソフトウェアである WebSAM Storage PerforMate が必要です 3 インストールサービスについて istorage VirtualCachePartitioning のインストールや設定には インストールサービスが用意されています 詳細は 6.1 システム展開サービス を参照してください 4PP サポートサービスについて istorage VirtualCachePartitioning の利用に際しては istorage VirtualCachePartitioning および関連必須 PP の PP サポートサービスの締結が必要です PP サポートサービスにより NEC カスタマーサポートセンター での対応が可能となります PP サポートサービスが契約されない場合 サポートサービスは提供できません 詳細は 6.2 保守について の オプションソフトウェアの PP サポートサービスについて を参照してください 5 出荷形態について istorage VirtualCachePartitioning のプログラムとマニュアルを WebSAM istoragemanager のメディアに格納します istorage VirtualCachePartitioning のライセンスシートを製品に添付します ライセンスシートに記載のライセンスキーを WebSAM istoragemanager より入力し ライセンスロックを解除することにより 機能の利用が可能になります 6iStorage VirtualCachePartitioning を利用する場合のキャッシュ容量について istorage VirtualCachePartitioning を利用する場合 下記容量のキャッシュモジュールの搭載を推奨します なお istorage M310F/M710F の場合 搭載キャッシュモジュールは istoragem310f では 48GB istorage M710F では 192GB で固定となります - istorage M310 の場合 :16GB 以上 - istorage M510 の場合 :24GB 以上 - istorage M710 の場合 :48GB 以上 - istorage M5000 の場合 :96GB 以上 キャッシュセグメントは最小 1GB( 有効容量 ) で 0.25GB 単位に作成できます 分割可能なキャッシュセグメント数はディスクアレイ 1 台あたり下記の個数となります - istorage M310/M310F の場合 : 最大 8 個 - istorage M510 の場合 : 最大 8 個 - istorage M710/M710F の場合 : 最大 16 個 - istorage M5000 の場合 : 最大 32 個
7 導入 構築時の留意事項 ストレージの初期構成段階で istorage VirtualCachePartitioning を導入していない状態で構築し 後から istorage VirtualCachePartitioning を導入することも可能です istorage VirtualCachePartitoniting による仮想分割の対象は 一次キャッシュのみです istorage PerforCache 導入時の二次キャッシュは キャッシュ仮想分割の対象となりません 8iStorage M5000 の設定について 4 台のコントローラで構成される istorage M5000 では コントローラが縮退した場合に 縮退したコントローラのキャッシュを稼働中のコントローラが引き取ることで キャッシュの冗長性を確保しライトキャッシュを継続します キャッシュ分割が設定されている場合 縮退したコントローラのキャッシュは デフォルトセグメント (*1) 上に引き取ることで冗長性を確保します このため デフォルトセグメントの容量を小さく設定した環境では コントローラ縮退時にライトキャッシュが不足しライト性能が低下する可能性があるため デフォルトセグメントの最低容量は キャッシュ有効容量の 40% を目安に設定して下さい (*1) デフォルトセグメント一番小さいキャッシュセグメント番号 (=00h) を持つキャッシュセグメントをデフォルトセグメントと呼びます デフォルトセグメントは その他のキャッシュセグメントと以下の違いがあります - キャッシュ分割機能を開始すると必ず作成されます - デフォルトセグメントは削除できません - キャッシュセグメントを削除した場合に 削除したキャッシュセグメントに属する論理ディスクはデフォルトセグメントに割り付けられます < 関連ホームページ > 社内向け : https://www.intra.nec.co.jp/istorage/ 販売店向け : https://www.nfp.nec.co.jp/istorage_ptr/ < 問い合わせ先 > 8. 問い合わせ窓口 を参照してください