Biz メール & ウェブプロ (L1/L2/L3/Private サーバー ) 詳細設定マニュアル 第 2.06 版
本書をご利用いただく前に Biz メール & ウェブプロ (L1/L2/L3/Private サーバー ) 詳細設定マニュアル のご利用にあたり 以下をご留意ください 1. 本書の内容について 本書では Biz メール & ウェブプロ (L1/L2/L3/Private サーバー )( 以下 本サービス ) でのコマンド操作によるサーバ設定の機能について説明しています お客さまのご利用状況に応じて 必要な設定内容が異なることがあります また予告なくサービス内容等が変更になる場合がございますので 最新の情報は下記 URL にてご確認ください 本書の他に以下のマニュアルもご用意しています 本書での設定のほかに お客さまのご利用状況に合わせて 各種設定を実施してください マニュアル名 ポータル CPX マニュアル 概要 ポータルサイトと コントロールパネル (CPX) のマニュアルです Web 上の画面を使用して サーバの設定 管理を行うことができます 各種マニュアルは下記のホームページ もしくはポータルサイト ご利用マニュアルからダウンロードできます Biz メール & ウェブプロ (L1/L2/L3/Private サーバー ) マニュアル http://www.ocn.ne.jp/hosting/support/manual/mwpro2/index.html Biz メール & ウェブプロ (L1/L2/L3/Private サーバー ) ポータルサイト https:// アドミンユーザ ID.securesites.net/vpsportal/ ID/ パスワード : ご利用内容のご案内 に記載してある アドミンユーザ ID と パスワード アカウント ID はお客さま固有の ID となります 2. 本書の記述について 本書では SSH を使用したコマンドラインによる作業の手順をご案内しております お客さまにご入力いただくコマンドについては 青字で記載しております 例 : $su - Password (root のパスワードを入力 ) # 青字で記載されている項目は入力項目です 黒字で記載されている項目は 画面に表示されている文言です 特に注意の必要な内容や 禁止事項を示します 操作のポイントになる重要な内容や 補足事項を示します
目次 基本操作 基本操作 1-1.1 SSH 接続用設定 1-1.2 SSHによる接続 1-3.3 rootへの変更 1-5.4 Linuxコマンド 1-6. よく使用するコマンド 1-6. ファイル編集コマンド (vi) 1-8 A 利用方法 1-8 B 利用頻度の高いコマンド 1-9 ホームページ関連 CGIスクリプト 2-1.1 CGI 用プログラム 2-1.2 Perlスクリプト 2-3. Perlモジュールの確認方法 2-3. 設置時の注意 2-4.3 シェルスクリプト 2-5.4 Java 2-6. Javaのインストール 2-6. Javaのインストール確認 2-7.5 Python 2-8. Pythonのインストール 2-8. Pythonのバージョン確認 2-9.5.3 Javaの動作確認 2-9.5.4 Javaのアンインストール 2-9.5.5 設置時の準備 2-10 SSI 2-11 2. SSI 2-11 アクセスレポート 2-12 2. ホームページのログ 2-12 2..1 ログの種類 2-12 2..2 ログのフォーマット 2-12 2. Urchin 2-13 2..2 Urchinの設定 2-13 2..3 Urchinのアンインストール 2-14 データベース 2-16.1 MySQL 2-16. MySQLのインストール 2-16 < 補足 >hostsファイルの編集 2-19.1.2 MySQLの設定 2-20.1.3 MySQLのプロセス確認 2-20.1.4 サーバの起動確認とバージョン確認 2-20.1.5 クライアントの動作確認とバージョン確認 2-21.1.6 外部からの接続設定 2-23.1.7 MySQLのアンインストール 2-24.2 PostgreSQL 2-26. PostgreSQLのインストール 2-26. 設定 2-28. クライアントの動作確認 2-28. TCP/IP 接続で利用する場合 2-29. PostgreSQLのアンインストール 2-31.3 PHP 2-33. PHPのインストール 2-33. 動作確認 2-35. PHPのアンインストール 2-37 アクセス制御 2-40.1 パスワードによるアクセス制御 2-40.2 IPアドレスによるアクセス制御 2-41.3 リダイレクト 2-42.4 ファイル表示の優先順位の変更 2-42 SSLサーバ証明書 2-43.1 SSL 取得 / 設定代行 2-46.2 SSL 設定代行 2-47 メール管理関連 メール転送 3-1.1 virtusertableファイルの編集による設定 3-1 メールアクセス 3-2.1 accessによるメールの制御 3-2 メーリングリスト 3-4 3. Mailmanのインストール 3-4 3. メーリングリスト作成 3-5.3 Mailmanのアンインストール 3-7 ウィルスチェックサービス 3-10.1 ご利用上の注意 3-10.2 ウィルスチェック確認方法 3-11
目次 その他の機能 アドオンソフト 4-1.1 アドオンソフト一覧 4-1 FTP 4-2 4. anonymousftp 4-2 4. 非匿名 FTP( 匿名 FTP) 4-3 対応ソフトのインストール 4-4 4. グループウェア 4-4 4. ブログ 4-5 4. XOOPS 4-6 4. SNS(OpenPNE1) 4-7 ユーザ管理 ユーザの種類 5-1.1 ユーザの種類 5-1.2 利用可能な機能 5-2 ユーザ操作 5-3 5. ユーザの一覧表示 5-3 5. ユーザの作成 編集 5-4. ユーザの作成 5-4 5..2 ユーザの編集 5-7 5. ユーザの編集 5-8 5. ユーザの削除 5-9 5. ユーザパスワードの変更 5-10 サーバ関連 ファイルの管理 6-1.1 ディレクトリとファイル 6-1.2 ご契約ディスク容量の確認 6-2.3 ユーザ毎ディスク容量の確認 6-3.4 ディスクバックアップからのデータ復旧 ( 無料 ) 6-5.5 外部記憶装置からのデータ復旧 ( 有料 ) 6-6 ログの管理 6-8 6. ログの種類 6-8 6. ログの自動圧縮 / 削除 ( ローテーション ) 6-13 6. ログの削除 6-15 6. 圧縮ログの閲覧 / 解凍 / 圧縮 6-16 6. ログのレスポンスコード 6-17 Cron( コマンドの定期実行 ) 6-20 6. 設定方法 6-20 6. 記述フォーマット 6-21 管理者宛に届くメール 6-22 6. 全ての管理者宛に届くメール 6-22 6..1 ウェブサービス監視報告メール 6-23 6..2 緊急のお知らせメール 6-24 6..3 ウィークリーレポートメール 6-25 6..4 ログ処理スキップの通知メール 6-26.2 ウィルスチェックサービス契約者に届くメール 6-27 サービスの停止 / 起動 / 再起動 6-28.1 SSHの無効化 / 有効化 6-29.2 FTPの無効化 / 有効化 6-30.3 dovecotの無効化 / 有効化 6-31.4 sendmailの再起動 6-32.5 Apacheの再起動 6-33.6 MySQLの停止 / 起動 6-34.7 PostgreSQLの停止 / 起動 6-35
基本操作 基本操作
.1 SSH 接続用設定 本サービスでは初期状態で SSH 接続が制限されています ここでは SSH 接続に必要な制限解除の設定をご説明いたします 1 ポータルサイトへログインし 1 の お客さまサポート をクリックします 1 お客さまサポートのページより 2 の アプリケーションアクセス制限設定 をクリックします 2 別画面で アプリケーションアクセス制限設定画面が表示されます 2 ssh/sftp の 編集 ボタン 3 をクリックします 3 3 1-1.1 SSH 接続用設定
4 IP アドレスを指定する画面が表示されます 4 の登録 IP を許可するにチェックを入れます 全ての IP を許可する場合は 登録 IP を拒否する にチェックを入れて登録済み IP アドレスを空白にします 特定の IP を 5 に入力すると 特定 IP からのアクセスのみを許可します 入力を終えたら 6 の 追加 ボタンをクリックします 5 4 6 7 に指定した IP アドレスが正しく表示され 8 のメッセージが表示されていれば 登録が正しく行われていますので 9 の 設定保存 をクリックします 5 7 9 8 右記のダイアログボックスが表示されるので 10 の OK ボタンをクリックします 6 10 11 のように 指定したアクセス制御方式と IP アドレスが表示されていれば 設定は完了です 7 11.1 SSH 接続用設定 1-2
.2h SSH による接続 本サービスでコマンド操作を行うには SSHで接続を行う必要があります ここでは SSHによる接続方法 使用するコマンドについてご説明いたします SSH で接続を行うには 接続用のソフトウェアが必要です 接続用のソフトウェアには フリーソフトで以下のようなソフトがございますので ご準備下さい Tera Term Pro http://ttssh2.sourceforge.jp/ Poderosa http://ja.poderosa.org/ これらのソフトのご利用方法については サポート外となりますので あらかじめご了承下さい SSH による接続方法についてご説明いたします 接続には お客さまのドメイン名やパスワードが必要となりますので ご準備下さい なお ここでは Tera Term Pro を使用してのご説明となりますので その他のソフトをご利用のお客さまは 適宜読み替えてご利用下さい 1 インストールされたソフトウェアのアイコンをクリックし ソフトウェアを起動します 新しい接続先を設定する画面が表示されますので 接続先の設定を行います 2 2 1 の TCP/IP にチェックを入れ 2 のホストに お客さまのサーバのドメイン名を入力します 記入例 : 1 3 4 記入後 3 の SSH にチェックを入れ ポート番号が 4 のように 22 となっていることを確認しててください 入力が完了しましたら 5 の OK ボタンをクリックします 5 1-3.2 SSH による接続
SSH 認証画面が表示されますので 6 のユーザ名に ログインするユーザの ID( アカウント ID またはお客さまが作成したユーザ ID) を入力します 記入例 : 6 7 3 7 のパスフレーズにログインするユーザのパスワードを入力します 記入例 : パスワードはアスタリスク (*) で表示されます ) 8 入力が完了しましたら 8 の OK ボタンをクリックします このような画面が表示されましたら ログインは完了です 4 この画面より各コマンドを入力し サーバ操作を行います.2 SSH による接続 1-4
.3 root への変更 本サービスにて ユーザの作成 アプリケーションのインストールを行う際には サーバ管理者権限 (root) で作業を行う必要があります ここでは ログイン後 root へ変更する手順についてご説明いたします SSH ソフトで サーバにログインを行います 1 2 3 ログイン後 root 権限に変更するために以下のコマンドを入力します 記入例 : [su -] と入力 入力後 Enter を押します コマンド入力後 パスワードを入力するよう表示されますので サーバ管理者 (root) のパスワードを入力します パスワードは入力しても画面に表示されません 記入例 : 半角スペースが必要です パスワードの入力後 Enter を押します アカウントの部分が root となっていれば root への変更は完了です 1-5.3 root への変更
.4 Linux コマンド サーバ管理を行う上で使用するコマンドには 大きく 2 つに分かれており ファイルの操作や 移動などを行う通常のコマンドと ファイルの編集を行うためのコマンド (vi) があります ここでは よく使われるコマンドについてご説明いたします. よく使用するコマンド ファイルの操作や 移動など使用頻度の高い Linux コマンドをご案内します コマンド使用例説明 cd cd ログインユーザのホームディレクトリに移動するときに使います cd /home/ ドメイン管理者 cd.. カレントディレクトリを /home/ ドメイン管理者に変更するときに使います 上位ディレクトリに移動するときに使います chmod chmod 755 test test ファイルのパーミッションが変更されます cp cp test test.new test ファイルが test.new にコピーされます grep grep test *.html html ファイル内に存在する test という文字列が検索されます kill kill 2267 プロセスが終了します (psコマンドや top コマンドを実行すると プロセス ID が表示されます ) ls ls -lv または -lav 自動アップグレード対象ファイル / ディレクトリへのリンクが表示されます ls l を実行します mkdir mkdir test test というディレクトリが作成されます more ll more ディレクトリの一覧が 1 画面ごとに表示されます more README README ファイルが 1 画面ごとに表示されます mv mv test test.new ディレクトリ test ファイルが test.new ディレクトリに移動します ps ps ax grep proftpd すべての proftpd プロセスが表示されます ps ax more お客さまサーバのすべてのプロセスが表示されます quota quota -v お客さまサーバのクォータに対する現在のユーザの使用量を 表示するときに使います rm rm test.new test.new ファイルが削除されます rm -rf billdir billdir ディレクトリが削除されます UNIX には 元に戻す ためのコマンドがないので このコマンドを使うときは注意してください sinfo sinfo お客さまサーバのホスト名 IP ログイン 収容サーバを表示す るときに使います uptime uptime サーバの稼働時間と現在の負荷に関するデータを表示するとき に使います.4 Linux コマンド >. よく使用するコマンド 1-6
コマンド使用例説明 tail tail -f /var/log/message ファイルに書き込まれる情報が監視されます ログの記録状況 が監視されます メッセージが保存されているディレクトリ (/var/log/) から実行されます tar tar -cvf abc.tar abcdir abc.tar という名前のtar (tape archive) ファイルが作成され abcdir ディレクトリがそのファイルに保存されます tar -xvf abc.tar すべての abc.tar ファイルが現在のディレクトリに展開されます top top お客さまサーバの top プロセスとロードアベレージを表示する ときに使います traceroute /usr/sbin/traceroute domainname ドメインまたは IP 番号へのルートがトレースされます 遅延発生時に問題を解決するときに使うと便利です du du ディレクトリごとのディスク使用量を表示するときに使います vadduser vadduser ユーザを追加するときに使います vrmuser vrmuser ユーザを削除するときに使います vlistuser vlistuser サーバ上のユーザを一覧表示するときに使います passwd passwd username パスワードを変更 設定するときに使います whereis whereis [command] 標準バイナリ マニュアルページ ソースディレクトリを対象に 指定したプログラムの検索が行われ 該当するプログラムが見 つかった場合は そのパスが表示されます which which [command] コマンド名の一覧の取得後 該当するコマンドが実際に実行さ れた場合に実行される実行ファイルのパスが探し出されます 1-7.4 Linux コマンド >. よく使用するコマンド
. ファイル編集コマンド (vi) vi コマンドとは vi ( ブイアイ ) コマンドは UNIX 用のエディタとして広く使われているプログラムです vi のコマンドでは 大文字と小文字が区別されます 大文字と小文字では 実行結果が異なります vi コマンドは 入力時に画面に表示されません 一般的に vi コマンドの入力後に Enter を押す必要はありません vi では キーボードからコマンドを発行するときは コマンド モードになり ファイルに文字を入力するときは 編集 モードになります 反応がなくなった場合は ESC キーを押したあと :q! と入力して vi を終了してください A 利用方法 SSH ソフトで サーバにログインを行います 1 2 編集したいファイルまたは新しく作成するファイル名に対して vi コマンドを入力します 記入例 : [vi ファイル名 ] のコマンドを入力 vi の編集画面が表示されます.4 Linux コマンド >. ファイル編集コマンド (vi)>a 利用方法 1-8
B 利用頻度の高いコマンド 以下の表に 使用頻度の高いviコマンドをご案内します コマンド vi filename vi エディタでファイルを開くときに使います j 一行下に移動するときに使います k 一行上に移動するとき使います l 右に移動するときに使います 説明 h i a o ESC SHIFT g <ctrl>-g :1,10d 左に移動するときに使います カーソルの位置に文字を挿入するときに使います - 編集モードに変わります 編集モードを終了する場合は ESC を使います カーソルのうしろに文字を挿入するときに使います カーソルの下に空白行を作成するときに使います 編集モードを終了するときに使います ファイルの一番下に移動するときに使います カーソルがある行が表示されます 1-10 の行が削除されます x カーソルの位置にある文字を削除するときに使います dd カーソルがある行を削除するときに使います /test test が検索されます :1 1 行目に移動します :q vi を終了するときに使います :q! :wq :%s/test/foo/g 変更内容を保存せずに vi を終了するときに使います ファイルを保存してから vi を終了するときに使います ファイル内の test がすべて検索され foo に置き換えられます 1-9.4 Linux コマンド >. ファイル編集コマンド (vi)>b 利用頻度の高いコマンド