学習指導要領の趣旨を実現する授業づくりのポイント

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「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

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7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

41 仲間との学び合い を通した クラス全員が学習に参加できる 授業づくり自分の考えを伝え 友達の考えを聞くことができる子どもの育成 42 ~ペア グループ学習を通して~ 体育における 主体的 対話的で深い学び を実現する授業づくり 43 ~ 子どもたちが意欲をもって取り組める場の設定の工夫 ~ 4

平成29年度 小学校教育課程講習会 総合的な学習の時間


彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

考え 主体的な学び 対話的な学び 問題意識を持つ 多面的 多角的思考 自分自身との関わりで考える 協働 対話 自らを振り返る 学級経営の充実 議論する 主体的に自分との関わりで考え 自分の感じ方 考え方を 明確にする 多様な感じ方 考え方と出会い 交流し 自分の感じ方 考え方を より明確にする 教師

愛媛県学力向上5か年計画

授業の構成要素 学び合う授業で育つ 3 つの力 資料 2 基礎 基本の力知識 理解 技能 問題解決力思考力 判断力 表現力 想像力 学ぼうとする力学習意欲 自己有用感 身に付けた知識 技能を活用したり その成果を踏まえた探究活動を行う中で学び合う授業を展開する 教師の役割 < 問題提示の工夫 > 多

資料3 道徳科における「主体的・対話的で深い学び」を実現する学習・指導改善について

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Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

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第4章 道徳

2 研究の歩みから 本校では平成 4 年度より道徳教育の研究を学校経営の基盤にすえ, 継続的に研究を進めてきた しかし, 児童を取り巻く社会状況の変化や, 規範意識の低下, 生命を尊重する心情を育てる必要 性などから, 自己の生き方を見つめ, 他者との関わりを深めながらたくましく生きる児童を育てる

2、協同的探究学習について

H27 国語

今年度の校内研究について.HP

自己決定の場を設定する 自己存在感を持たせる 共感的な人間関係を育成する準備活動のどの場面で どの子どもを生かすのか 見通しを持って授業に臨む 導入の場面する 深める場面り返りの場面2 確かな学力の育成 複雑で変化の激しい現代社会に子どもたちが主体的に関わり よりよい社会を創造していくためには 一人

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

17 石川県 事業計画書

総合的な学習の時間とカリキュラム・マネジメント

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

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札幌市教育研究推進事業のあらまし Ⅰ. 札教研事業とは 1. 経緯 札幌市教育研究推進事業( 札教研事業 ) は 札幌市教育研究協議会 ( 昭和 25 年 5 月創設 ) いわゆる 札教研 の研究 研修活動部分を引き継ぐ形で 平成 19 年度より新たに教育委員会の事業として推進されて今日に至る 2.

エコポリスセンターとの打合せ内容 2007

(2) 授業者が学びの見通しを持つ ( 学習目標の明確化 ) 問題解決的な学習に取り組む際, どのような場面で, どのようにして, どのような力を子どもたちに付けるのか, 単元や授業における目標を明確にして学びを見通しておくことが大切です 目標が不明確であると, 作業や体験などの活動そのものに, 子

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(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

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各教科 道徳科 外国語活動 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする 各教科 道徳科 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする

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2 各教科の領域別結果および状況 小学校 国語 A 書くこと 伝統的言語文化と国語の特質に関する事項 の2 領域は おおむね満足できると考えられる 話すこと 聞くこと 読むこと の2 領域は 一部課題がある 国語 B 書くこと 読むこと の領域は 一定身についているがさらに伸ばしたい 短答式はおおむ

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

工業教育資料347号

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

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<ICTの活用 > 第 3 時でデジタルカメラを使い子ども達の制作途中の作品を撮影し, 大型テレビを活用して提示する 道具の使い方の工夫を分かりやすく示したり, 作品の面白さを紹介したりすることで 自分の作品にも取り入れてみたい という活動への意欲付けになると考える 2 題材の目標 粘土を切ったりけ

解答類型


4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

教育と法Ⅰ(学習指導要領と教育課程の編成)

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国語 A では, 領域別, 観点別, 問題形式別に見て, どの区分においても全国平均を上回り, 高い正答率でした しかし, 設問別でみると全国および新潟県平均正答率を下回った設問が, 15 問中 1 問, 新潟県の平均正答率を下回った設問は,15 問中 1 問ありました 設問の概要関屋小新潟県全国

平成 30 年度なごや小学校努力点推進計画 1 研究主題なかまとともに感性輝くなごやっ子 (1 年次 ) 2 研究主題について本校では 昨年度までの努力点研究において 道徳や特別活動の時間を中心に 子ども一人一人の成長と互いの認め合いをめざすことで 子ども自らが なごや小でよかった と感じられるよう

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平成 30 年 4 月 1 日 平成 30 年度 第 70 回 日本連合教育会研究大会 桐生大会 大会主題 分科会研究協議題 等 Ⅰ 大会主題及び大会主題設定の趣旨 Ⅱ 分科会研究協議題 研究協議題設定の理由 研究協議の視点 (1) 第 1 分科会国語 (2) 第 2 分科会 社会 (3) 第 3

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座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

○ ○ 科 学 習 指 導 案

新しい幼稚園教育要領について

平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

資料1 児童生徒の学習評価に関するワーキンググループ(第1~第3回)における主な意見等

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平成 30 年 1 月平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果と改善の方向 青森市立大野小学校 1 調査実施日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) 2 実施児童数第 6 学年 92 人 3 平均正答率 (%) 調 査 教 科 本 校 本 県 全 国 全国との差 国語 A( 主として知識

教育 学びのイノベーション事業 ( 平成 23~25 年度 ) 総務省と連携し 一人一台の情報端末や電子黒板 無線 LAN 等が整備された環境の下で 教科指導や特別支援教育において ICT を効果的に活用して 子供たちが主体的に学習する 新たな学び を創造する実証研究を実施 小学校 (10 校 )

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

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平成 年度言語活動の充実促進モデル校事業の研究より 豊かな表現力を培う 各教科等における言語活動の充実 伝え合う力 の育成

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人権教育の推進のためのイメージ図

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2 単元の目標 廿日市市 についての魅力を目的意識や相手意識を明確にして地域内外に発信することができる 自分たちの住む 廿日市市 に愛着をもつことができる 3 単元の評価規準 学習方法 自分自身 他者や社会 課題発見力 思考力 判断力 表現力 主体性 自らへの自信 対象と積極的にかかわる中で, 課題

3 第 3 学年及び第 4 学年の評価規準 集団活動や生活への関心 意欲態度 集団の一員としての思考 判断 実践 学級の生活上の問題に関心 楽しい学級をつくるために を持ち 他の児童と協力して意 話し合い 自己の役割や集団と 欲的に集団活動に取り組もう してよりよい方法について考 としている え 判

第 2 章 知 徳 体 のバランスのとれた基礎 基本の徹底 基礎 基本 の定着 教育基本法 学校教育法の改正により, 教育の目標 義務教育の目標が定められるとともに, 学力の重要な三つの要素が規定された 本県では, 基礎 基本 定着状況調査や高等学校学力調査を実施することにより, 児童生徒の学力や学

基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります 基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります (1) 基礎的 基本的な学力の定着児童 生徒一人ひとりが生きる力の基盤として 基礎的 基本的な知識や技能を習得できるよう それぞ

中学校第 3 学年社会科 ( 公民的分野 ) 単元名 よりよい社会をめざして 1 本単元で人権教育を進めるにあたって 本単元は 持続可能な社会を形成するという観点から 私たちがよりよい社会を築いていくために解決すべき課題を設けて探究し 自分の考えをまとめさせ これらの課題を考え続けていく態度を育てる

今年度は 創立 125 周年 です 平成 29 年度 12 月号杉並区立杉並第三小学校 杉並区高円寺南 TEL FAX 杉三小の子

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

学習意欲の向上 学習習慣の確立 改訂の趣旨 今回の学習指導要領改訂に当たって 基本的な考え方の一つに学習 意欲の向上 学習習慣の確立が明示された これは 教育基本法第 6 条第 2 項 あるいは学校教育法第 30 条第 2 項の条文にある 自ら進んで学習する意欲の重視にかかわる文言を受けるものである

(Microsoft Word - 201\214\366\212J\216\366\213\3061\224N\211\271.docx)

3 特別支援学級における学習指導案 特別支援学級においても 学習指導案は授業の設計図としての働きに変わりはありません しかし 特別支援学級では 児童生徒の実態から指導の内容や計画を考えることに大きな意味があります 通常の学級の学習指導案では 例えば 単元について は学習指導要領に沿った指導計画に基づ

人間関係を深めるとともに, 児童が自己の生き方についての考えを深め, 家庭や地域社会との連携を図りながら, 集団宿泊活動やボランティア活動, 自然体験活動などの豊かな体験を通して児童の内面に根ざした道徳性の育成が図られるよう配慮しなければならない その際, 特に児童が基本的な生活習慣, 社会生活上の

第 5 学年理科学習指導案 改善したところ 成果があったところ 平成 24 年 6 月 13 日第 5 学年 1 組 34 名授業者小影俊一 研究主題 子どもたちが生き生きとたのしく学ぶ理科 生活科 - 実感を伴った理解を図る指導の工夫 - 高学年分科会のテーマ 児童が自然と向き合い 目的意識をもっ

上体おこし長座体前屈反復横跳持久走三年女子 上体おこし長座体前屈反復横跳持久走三年男子 力ンド力ンド幅跳び幅跳び保健体育科学習指導案 指導者三和中学校小浦麻美日時平成 23 年 9 月 30 日 ( 金 ) 第 5 校時 ( 三良坂中学校体育館 ) 学年三和中学校第 3 学年 23 名 ( 男子 9

高等学校第 2 学年保健体育科学習指導案 日時 : 平成 25 年 月 日 ( ) 第 校時対象 : 東京都立 高等学校第 2 学年 組男子 名 1 単元名 体つくり運動 2 単元の目標 (1) 次の運動をとおして 体を動かす楽しさや心地よさを味わい 健康の保持増進や体力の向上を図り 目的に適した運

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乳児期からの幼児教育について 大阪総合保育大学 大方美香

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

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上に食に関する指導の充実が求められている 食環境の乱れが社会的課題とっている今日 中学生が食生活の自立を目指した学習をすることは大切なことであるので 本時は 自分や家族の食生活の中で見付けた問題点の改善に自主的に取り組むことができるように 指導を進めることにした 指導に当たっては これまでの学習を踏

Transcription:

小学校 国語 学習指導要領の趣旨を実現する授業づくりのポイント授業の質を高めるために 国語科における言語活動の充実 実生活で生きてはたらき 各教科等の学習の基本となる国語の能力を育むために 各単元で重点的に指導する事項を明らかにする 児童の実態に応じて 重点化した指導事項 ( 能力 ) が確実に身に付く言語活動を 選定する 指導に生きる評価の実践 単元の学習を通して 重点的に取り上げた指導事項 ( 能力 ) が身に付いていることを児童に実感させるために 例えば 読むこと の学習で 教科書教材と児童自身が選んだ本や文章などを用いて同一単元内に類似した活動を複数回位置付けるなど 指導方法を工夫する 授業改善のための評価については 例えば 座席表等を利用して おおむね満足できる 状況に達しているかどうかに絞って個々の実現状況を見るなど 簡素で効率的な評価を実施する おおむね満足できる 状況に達していない児童への手立てを工夫する 小学校 社会 問題解決的な学習の充実 問題解決的な学習を充実するために A スーパーを調べよう ではなく A スーパーのうりかたのくふうを調べよう のように 解決する問題が明らかで到達する答えがある学習問題か さらに その学習問題を追究すれば 学習のねらいを達成できるかを吟味し設定する 問題解決的な学習を指導計画に位置付け 計画的に取り組む ( 主体的に学ぶ態度の育成には 生徒に学習の見通しをもたせ 学習計画を立てさせることが効果的である ) 調べる目的や内容 どのような情報をどこから集めるのかといった方法について意識させ 観察や資料活用の技能を育成する 言語活動の充実 社会科における言語活動を充実するために 観察 調査したり 資料活用を通して必要な情報を入手し的確に記録したりする 学習や それらを比較 関連付け 総合しながら再構成する学習を取り入れる 考えたことを自分の言葉でまとめ伝え合うことにより お互いの考えを深めてい く学習を計画的に実施する

小学校 算数 数学的な考え方の育成 授業を通して ねらいとする数学的な考え方を育てるために 問題解決的な学習過程を重視し 自力解決はもちろんのこと 小集団学習での話 合いの視点を明確にすることにより 互いに考えを広げ発展する場を設定する 評価規準や評価方法を具体的に設定して計画的に評価し ある程度の長いスパン で個々の変容を見取り 個に応じた指導に生かす 基礎的 基本的な知識 技能の確かな定着 基礎的 基本的な知識 技能の確かな定着を図るために 使う用語 記号や公式を丸暗記させるのではなく 観察 操作や実験などにより その概念や意味を 実感を伴って理解できるようにする 全国学力 学習状況調査や県学力診断調査などを基に 課題 ( 例 乗法や除法の意味 割合 など ) を明確にし 授業改善に取り組む 指導内容の系統性や関連性を意識した指導 習得した知識や技能の確かな定着を図り それらを主体的に活用する力を育てるために 小中学校の指導内容の系統性を十分に理解し 指導内容をなだらかに発展させたり 学び直しの機会を設けたりする 単元末などで 他の単元や領域等の指導内容と関連付けて 課題解決したり判断したりする場を設定する 小学校 理科 問題を見いだし 設定する力の育成 問題を設定する力を育成するために 自然に親しみ 素朴な概念や疑問をもたせるよう体験活動などを重視する 素朴な概念や疑問から 教師の適切な働き掛けによって 仮説を立てたり結論付けたりすることができる問題を設定する 科学的に探究する学習活動の充実 習得した知識や技能を活用し 科学的な思考力や表現力を育成するために 個々の児童が主体的に問題解決活動を進めるとともに 自然の事物 現象について実感を伴った理解ができるような活動を重視する 問題解決学習に体験活動や言語活動を意図的に取り入れるなど 学習のプロセスを大事にする 実社会 実生活との関連を重視し 理科を学ぶことの意義や有用性を実感させ 科学への関心を高める

小学校 生活 気付きの質を高める学習指導 充実した活動や体験から生まれる気付きを質的に高めるために 活動や体験したことを言葉 絵 動作 劇化などの方法により 振り返り表現する機会を設ける 気付きを確かめ合ったり共有したり 自分にないものを相手から学び取ったりできるように 伝え合い交流する場を工夫する 対象に繰り返し関わる場を保障し 試行錯誤したり 納得いくまで追究したりすることができるようにする 児童一人一人の活動への思いや願い 対象への関わり方の多様性を認める 目標 指導 評価の一体化 活動の中に学びが生まれ 充実した学習活動となるために 何を学ばせ どんな力を付けさせるか ねらいや評価規準を明確に位置付ける 児童の姿や表情の 観察 見ただけでは分からない児童の思いや工夫に関する 問い掛け ワークシートや作品などに込められている児童の思いや気付きの 読み取り など 多様な方法で評価する 教師が評価したことを児童に返し 次の活動につながる新たな課題意識を引き出すようにする 小学校 音楽 音楽の特性を踏まえた思考力 判断力 表現力の育成 思考力 判断力 表現力を育み 分かった できた と実感できる授業をつくるために 表現領域では 音楽的な感受を基に 必要な技能を身に付け 音楽表現を工夫し どのように表すかについて 一人一人が思いや意図をもつ過程を大切にする 鑑賞領域では 音楽を解釈したり価値を考えたりする過程を大切にする また 音楽を聴いて 音楽を形づくっている要素 自分が感じ取ったこと 自分の判断 の三つを基に 言葉で表したり批評したりする活動を充実させる 目標 指導 評価の一体化 年間指導計画と 題材ごとの指導計画の整合性 一貫性を確かなものにするために 育てたい力を明確にする 1 題材の目標 2 指導事項と 共通事項 3 指導内容 4 教材 5 評価規準と評価方法 6 学習活動の展開と評価の位置付けにズレやブレがないか見直しを行う ただ楽しい授業 でなく 真に楽しい音楽の授業 となるよう 子どもたちの具体的な姿を想定して指導計画を立て 一人一人をしっかりと見取って評価する

小学校 図画工作 創造的な学習活動の展開 自らつくりだす喜びや表現する楽しさを味わう創造的な学習活動を展開するために 場や材料における工夫など 学習への関心や意欲を高める指導を授業に位置付ける 木の枝をつないだり並べたりしながら 造形的な活動を思い付いている など 具体的な評価規準を設定して その時間の目標を児童に分かりやすく示すとともに 評価したことを児童に返し 指導に生かすようにする 目標 指導 評価の一体化 目標 指導 評価の一体化を図るために 年間指導計画と共に 題材ごとに評価計画を立て 活用する 話合い活動を取り入れるなど 意欲をもたせる手立てを考え そこに現れる児童の姿を 評価規準に基づいて記録に残す 小学校 体育 体つくり運動の一層の充実 体つくり運動の一層の充実を図るために 自分の体や心の変化への気付きを促すように 発達の段階に応じて体ほぐしの運動の行い方や言葉掛けを工夫する 多様な動きをつくる運動 ( 遊び ) では 意図的に動きを身に付けさせることをねらいとした運動 ( 遊び ) に楽しく取り組めるよう指導方法等を工夫する 体力を高める運動では 体力の必要性を実感し 自分に合った運動を工夫して行えるよう指導する 児童や学校の実態を踏まえながら ある程度のまとまった時間を指導計画に位置付け 学習内容の定着を図るとともに 学習したことを家庭などで生かすことができるよう指導の在り方を改善する 体育学習の充実 体育学習において 知識を基盤とした技能や規範的態度 思考力 判断力を発達の段階 に応じてバランスよく育むために 動きのポイントやこつがイメージできるような言葉掛けを工夫する 運動の楽しさや喜びに触れることができる運動の行い方や場の工夫をする 振り返りや思考の共有ができる話合い活動の場面を意図的に設定する

小学校 家庭 基礎的 基本的な知識及び技能の定着 知識や技能を活用して 生活をよりよくしようとする態度を育てるために 授業や題材の中で身に付けさせることは何かを明確にする ( 同じ内容を扱っていても 5 年生と6 年生とでは ねらいが異なる ) 実践的 体験的な活動を効果的に取り入れた題材の指導計画を作成する ICTを活用するなど 分かりやすい教材や指導方法を工夫する 実践的な態度の育成 生活を創意工夫する能力 やろうとする意欲を育むために 評価カードを工夫するなど 自分の成長を実感できるようにする 授業や題材の中に 問題解決的な学習を意図的 計画的に位置付ける 生活の中の様々な言葉を実感を伴って理解する学習活動や課題解決の方法を考えたり説明したりするなどの言語活動を充実する 小学校 外国語活動 コミュニケーション活動の充実 コミュニケーションを図ることの楽しさを味わい 積極的に人と関わろうとする意欲を育てるために 相手の発する言葉に耳を傾け 相手のことを理解しようとする活動を取り入れる 日頃の児童との関わりの中で把握した児童の 伝えたいこと 聞きたいこと や 他教科等での学習と関連付けた情報などを用いて コミュニケーション活動を仕組む ねらいを明確にした指導計画と評価の工夫 コミュニケーション能力の素地を養うために 育てたい児童像を明確にし ねらいを達成するための活動を吟味する 学級担任がコミュニケーションのモデルとなるとともに 児童のコミュニケーションの取組について ねらいに即したフィードバックを行う 振り返りカード等では ねらいに沿って 児童ができるようになったことや 気付いたことを具体的に把握できるよう項目を工夫する

小学校 総合的な学習の時間 探究の過程における体験活動の充実 体験活動を充実するために 比べて考えるような体験活動を位置付けることにより 児童に どこがどう違うか どうして違うか などの問題に気付かせ 課題の設定につなぐ 地域の伝統芸能に携わる人などとの出会いから 児童が対象のよさや価値を実感してあこがれを抱く体験を大切にし 課題意識を高める 探究的な調査が可能な対象を選び 体験活動によって情報を収集する場をつくる 体験活動で得た音やにおいなどの感覚的な情報を作文などで言語化し 蓄積することで 探究活動に生かす 妥当性 信頼性のある評価の実施 児童にどのような資質や能力及び態度が育まれているのか 児童は何を学び取っているのかを児童の学習状況から丁寧に見取り 評価するために 学習活動と評価規準に整合性をもたせる よりよく問題を解決する資質や能力 主体的 創造的 協同的に取り組む態度など 児童の多様な姿を幅広く評価する 自己評価や相互評価の状況を記した評価カード レポートや作文など 多様な評価方法を取り入れる 評価の回数を観点ごとに偏りなく確保するように評価計画を立てる 小学校 道徳 道徳の時間の特質を踏まえた指導の充実 道徳の時間の特質を踏まえ 児童一人一人が道徳的実践力を身に付けるための指導を充実するために 児童一人一人が自己を見つめる発問を工夫する 補充 深化 統合の役割を意識した指導過程を工夫する 先人の伝記や文化 スポーツなどを題材とした 魅力的な教材の開発や活用を促進し 児童が感動を覚えるような授業を工夫する 温かい人間関係の構築 学級での温かい人間関係を基盤にした道徳の時間の指導を行うために 児童の成長を見守り 児童の道徳性を共感的に理解する 支持的風土のある学級経営に努める 児童と共に考え 悩み 感動を共有し 学び合う姿勢をもつ

小学校 特別活動 話合い活動の充実 児童全員が主体的に参加できる話合い活動を実践するために 議題ポスト等を活用し 児童にとって切実感のある学級会の議題を設定する 意見を分類 整理し 比べる視点を分かりやすくまとめるなど 話し合うための板書を工夫する 集団決定したことの重みが感じられるようにし 決定したことを尊重しながら行動できるよう責任をもたせる 活動意欲を高める評価 児童の活動意欲を喚起する評価を行うために 活動の中で目指す児童の姿や評価方法を明確にし 評価シートなどを活用して効果的に評価できるようにする 活動の過程における児童の努力や意欲等を積極的に認め 児童が自信をもって次の活動に取り組めるようにする