1. 税金の課税方法 2. 証券税制とは? 3. 普通分配金と特別分配金とは? 4. 金融所得課税の一体化について 5. 特定口座とは?1 6. 特定口座とは?2 7. 繰越控除とは? 8. 法人口座の場合 当資料は 2017 年 3 月末現在の情報に基づき作成されています 法令等が改正された場合は 税率 課税方法等 当資料に記載されている事項について変更される場合がありますので ご注意ください 当資料は 証券税制についての一般的な説明を目的として作成しているため 確定申告時の取り扱い 実際の課税の適用や納税については 所轄税務署または税理士等の専門家にご相談ください
税金の課税方法 個人の税金の課税方法について確認しましょう 大きく分けて 総合課税と分離課税の二種類があります 総合課税 1 年間の所得を全部まとめて一定の税率で課税する方法 所得額によって異なる税率 金額に応じて確定申告を行う 源泉分離課税他の所得と分離して その所得の支払いの際に一定の税率で源泉徴収し 所得税 住民税の納税が完結 分離課税 特定の取引の一部を他の所得と合算せず 別に課税する方法 分離課税はさらに 2 つに分かれる 申告分離課税 他の所得と分離して 所定の税率で税額を計算し 確定申告により納税 所得額にかかわらず決まった税率 上記はイメージ図であり すべてを説明しているものではありません 1
証券税制とは? 株式や投資信託 債券などの金融商品の配当金や分配金には原則税金がかかります また 換金時には利益相当分に税金がかかります これらの課税制度を総称して証券税制といいます 上場株式等の税金 上場株式等の配当金および譲渡益に対する課税は 以下の表のようになります 公募公社債投資信託の税金 MRF や MMF などの公募公社債投資信託の課税は 以下の表のようになります 譲渡益 税率 ( 所得税 15.315% 住民税 5%) 国内公社債投資信託 外国公社債投資信託 配当金 ( 所得税 15.315% 住民税 5%) 債券の税金 債券の利子 償還差益および売却益に対する課税は 以下の表のようになります 商品 譲渡益 償還差益 M R F 公社債投信 MMF など 外貨建て MMF など 特定公社債について 分配金 割引債券 国内利付債券 償還差益 譲渡益 利子 外国利付債券 一般公社債 ( 一定の私募債など ) については 上記と異なる課税方式となります 公募株式投資信託の税金 追加型投資信託などの公募株式投資信託の税金は 以下の表のようになります 譲渡益 償還差益 普通分配金分配金元本払戻金 ( 特別分配金 ) 国内株式投資信託 非課税 * 外国株式投資信託には特別分配金が発生しません 外国株式投資信託 復興財源確保法 が施行されたことにより 平成 25 年 1 月 1 日から 25 年間は所得税額に 2.1% が追加課税されます (= 復興特別所得税 ) なお 上場株式等 ( 特定公社債等を除きます ) と公募株式投資信託は少額投資非課税制度 ( 愛称 :NISA) 未成年者少額投資非課税制度 ( 愛称 : ジュニア NISA) の適用対象となります 上記は証券税制についてのすべてを説明しているものではありません 2
普通分配金と特別分配金とは? 課税される分配金を普通分配金 課税されない分配金を元本払戻金 ( 特別分配金 ) といいます 普通分配金か元本払戻金かの区別は 投資家ごとの個別元本によって異なります 個別元本とは? 個別元本は税法上の取得価額のことであり 当初は購入時の基準価額です 分配金への課税の詳細 決算日の基準価額 > 個別元本の場合 支払われた分配金は普通分配金となり 課税の対象 普通分配金 ( 全額課税対象部分 ) 投資家 個別元本 分配落ち後の基準価額 当初購入 基準価額 10,000 円で 1 口購入 個別元本 10,000 円 決算日の基準価額 < 個別元本の場合 支払われた分配金のうち 個別元本と分配落ち後の基準価額の差相当額は元本払戻金 ( 特別分配金 ) となり 非課税 追加購入 基準価額 9,500 円で 1 口購入 個別元本 9,750 円 (10,000 円 +9,500 円 ) 2 個別元本 分配落ち後の基準価額 普通分配金 ( 課税対象部分 ) 元本払戻金 ( 特別分配金 ) ( 非課税部分 ) 元本払戻金を受け取った場合 その金額分だけ個別元本が引き下げられます 上記はイメージ図であり すべてを説明しているものではありません 3
金融所得課税の一体化について 2016 年 1 月より 投資家の裾野拡大 簡素で分かりやすい税制を進める観点などから公社債 公社債投資信託の課税方式が原則 株式等と同じ方式へと変わりました 譲渡益が非課税から課税に ( 課税方式の変更 ) 公社債 公社債投信の譲渡益が非課税から課税へ 原則 確定申告が必要 損益通算の範囲が拡大 1 2 上場株式等 と 特定公社債 公募公社債投信 の損益通算が可能 特定公社債 2 公募公社債投信 が特定口座の対象に 現在お持ちの公社債などを特定口座へ預入れることができます 条件や期限があり 一定の手続きが必要となります 早目に証券会社等にご相談ください 割引債の課税は発行時の徴収から償還時の課税に 特定公社債とは? 特定公社債 一般公社債 発行地 国内 海外 発行体の所在国 日本 海外 日本海外 主な債券の種類 日本国債 地方債 政府関係機関債 公募普通社債など 公募円建て外債 ( サムライ債 ) など 売出債 私売出債の一部 ( 購入時から他社への移管をしていないもの ) 特定公社債以外の公社債 (2016 年 1 月 1 日以後に発行した一定の私募債など ) 1 上場株式 公募株式投信 ETF REIT などです 2 国債 地方債 公募社債 売出債など一定の公社債です ( 注 )2015 年 12 月 31 日までに発行された公社債は原則 特定公社債とされます 上記は証券税制についてのすべてを説明しているものではありません 4
特定口座とは?1 煩雑な課税手続きの負担を軽減するために設けられた制度が 特定口座 です 特定口座内において上場株式等の譲渡損益は 配当金 分配金 利子などの損益通算が可能となります 特定口座の開設の流れ 一般口座 確定申告必要 個人投資家 どちらかを選択併用も可 特定口座 源泉徴収なし どちらかを選択年の途中で変更不可 源泉徴収あり 選択 確定申告不要 上記はイメージ図であり すべてを説明しているものではありません 5
特定口座とは?2 特定口座の特徴 特定口座の開設は 1 つの金融機関で 1 口座 複数の金融機関で開設した場合 各々の譲渡損益は 確定申告をすることにより通算が可能となります 納税手続きを代行 源泉徴収あり を選択した場合 その特定口座内の譲渡損益や配当等に対し 金融機関が代わって納税手続きを行います よって確定申告は不要となります 特定口座で管理できる主な金融商品 国内外の上場株式 上場投資信託 公募株式投資信託 特定公社債 公募公社債投資信託など 国債 地方債 公募社債 売出債など一定の公社債です 確定申告に必要な書類を作成 特定口座内での年間の譲渡損益の計算結果は 年間取引報告書 にまとめられ 確定申告が簡易に行えるようになっています 特定公社債と公募公社債投資信託などが平成 28 年から特定口座の受け入れ対象となりました 上記は特定口座の主な特徴であり すべてを説明しているものではありません 6
繰越控除とは? 上場株式等 ( 特定公社債等を含みます ( 以下同じ )) を売却したこと等により損失が発生し その年の上場株式等の譲渡益や利子 配当所得を差し引いてもなお損失が残る場合 翌年以降 3 年間にわたって上場株式等の譲渡益等から差し引くことができます これを繰越控除といい 連続して確定申告を行うことによりその適用を受けることができます 繰越控除の繰越イメージ 譲渡損益 繰越損失 繰越控除後損失 今年 1 年目 2 年目 3 年目 4 年目 200 万円 20 万円 100 万円 50 万円 30 万円 200 万円 180 万円 180 万円 80 万円 80 万円 30 万円 繰り越せません 上場株式等の譲渡損失の金額の繰り越し 確定申告をする 確定申告をしない 損失の額を翌年以降 3 年間繰り越せます 損失はなかったものとされます Pick 繰越控除適用の主な注意点 Up 1 2 繰越控除の対象となる主な譲渡損失は 以下の通りです 証券会社等を通じた譲渡などで上場株式等を譲渡した際に発生した損失 会社法の規定による単元未満株式譲渡の際に発生した損失 公募株式投資信託の譲渡等によって発生した損失 特定公社債や公募公社債投資信託等の譲渡損失 (2016 年分より対象 ) 上記は繰越控除の概要 イメージであり すべてを説明しているものではありません 3 繰越控除の適用を受けるためには 損失が発生した年から控除が完了するまでは 取引が全くない年も欠かさず 確定申告が必要です 源泉徴収あり の特定口座を選択している場合でも 確定申告が必要です 7
法人口座の場合 法人口座の場合は 解約請求と買取請求で税制上の取り扱いが異なります また 利益が確定したら益金となり 損失が確定したら損金 ( 税務上の経費 ) となります 株式投資信託の場合 分配金 解約益 償還差益 ( 解約請求 *1 ) 売却益 ( 買取請求 *2 ) 源泉徴収 *1 解約請求 : 販売会社の窓口を通じて運用会社に投資信託の解約を請求する方法 *2 買取請求 : 投資信託を販売会社に買い取ってもらう方法 未対応の地域金融機関が多い 源泉徴収なし 15% ( 所得税 15% 住民税 0%) Point! 1 源泉徴収された所得税 ( 復興特別所得税含む ) は 法人税の前払的性格を有するため 所得税額控除として法人税額から控除できます 2 法人の場合は 株式投資信託で住民税の特別徴収はありません 公社債投資信託の場合分配金 解約益 償還差益 ( 解約請求 *1 ) 売却益 ( 買取請求 *2 ) 源泉徴収 源泉徴収なし *3 20% ( 所得税 15% 住民税 5%) Point! 1 源泉徴収された所得税 ( 復興特別所得税含む ) は 法人税の前払的性格を有するため 所得税額控除として法人税額から控除できます *3 ただし 売却益が生じる場合 解約請求の源泉徴収税額と同等の税相当額 ( 差益の 20%) が差引かれるため 解約請求で換金した場合と手取額は同じになります 復興財源確保法 が施行されたことにより 平成 25 年 1 月 1 日から 25 年間は所得税額に 2.1% が追加課税されます (= 復興特別所得税 ) 上記は証券税制についてのすべてを説明しているものではありません 8
MEMO
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投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項 投資信託に係るリスクについて 投資信託は 株式 債券および不動産投資信託証券 ( リート ) などの値動きのある有価証券等 ( 外貨建資産には為替リスクもあります ) に投資をしますので 市場環境 組入有価証券の発行者に係る信用状況等の変化により基準価額は変動します このため 投資者の皆さまの投資元本は保証されているものではなく 基準価額の下落により 損失を被り 投資元本を割り込むことがあります ファンドの運用による損益はすべて投資者の皆さまに帰属します また 投資信託は預貯金とは異なります 投資信託に係る費用について [ ご投資いただくお客さまには以下の費用をご負担いただきます ] お客さまが直接的に負担する費用購入時手数料 : 上限 4.104%( 税込 ) 換金時手数料 : 換金の価額の水準等により変動する場合があるため あらかじめ上限の料率等を示すことができません 信託財産留保額 : 上限 0.5% お客さまが信託財産で間接的に負担する費用運用管理費用 ( 信託報酬 ): 上限年率 2.6824%( 税込 ) 上記は基本的な料率の状況を示したものであり 成功報酬制を採用するファンドについては 成功報酬額の加算によってご負担いただく費用が上記の上限を超過する場合があります 成功報酬額は基準価額の水準等により変動するため あらかじめ上限の額等を示すことができません その他費用 手数料 : 上記以外に保有期間等に応じてご負担いただく費用があります 投資信託説明書 ( 交付目論見書 ) 等でご確認ください その他費用 手数料については定期的に見直されるものや売買条件等により異なるため あらかじめ当該費用 ( 上限額等を含む ) を表示することはできません 手数料等の合計額については 購入金額や保有期間等に応じて異なりますので あらかじめ表示することはできません 上記に記載しているリスクや費用項目につきましては 一般的な投資信託を想定しております 費用の料率につきましては アセットマネジメントOne 株式会社が運用するすべての投資信託のうち 徴収するそれぞれの費用における最高の料率を記載しております 投資信託は 個別の投資信託ごとに投資対象資産の種類や投資制限 取引市場 投資対象国が異なることから リスクの内容や性質 費用が異なります 投資信託をお申し込みの際は 販売会社から投資信託説明書 ( 交付目論見書 ) をあらかじめ または同時にお渡ししますので 必ずお受け取りになり 内容をよくお読みいただきご確認のうえ お客さまご自身が投資に関してご判断ください 税法が改正された場合等には 税込手数料等が変更となることがあります (2017 年 3 月末現在 ) 商号等 : アセットマネジメントOne 株式会社金融商品取引業者関東財務局長 ( 金商 ) 第 324 号加入協会 : 一般社団法人投資信託協会一般社団法人日本投資顧問業協会 ご注意事項 当資料は アセットマネジメント One 株式会社が作成したものです 当資料は 情報提供を目的とするものであり 投資家に対する投資勧誘を目的とするものではありません 当資料は アセットマネジメント One 株式会社が信頼できると判断したデータにより作成しておりますが その内容の完全性 正確性について 同社が保証するものではありません また掲載データは過去の実績であり 将来の運用成果を保証するものではありません 当資料における内容は作成時点のものであり 今後予告なく変更される場合があります 投資信託は 1. 預金等や保険契約ではありません また 預金保険機構および保険契約者保護機構の保護の対象ではありません 加えて 証券会社を通して購入していない場合には投資者保護基金の対象ではありません 2. 購入金額について元本保証および利回り保証のいずれもありません 3. 投資した資産の価値が減少して購入金額を下回る場合がありますが これによる損失は購入者が負担することとなります 照会先 アセットマネジメント One 株式会社 コールセンター 0120-104-694 ( 受付時間 : 営業日の午前 9 時 ~ 午後 5 時 ) ホームページアドレス http://www.am-one.co.jp/ 170428JSFI3