株式会社 LoiLo 2015/2/13 Windows ストアアプリのサイドローディングについて Windowsストアからアプリをインストールする場合の問題点 Microsoftアカウントが必要 Microsoftアカウントは無料で取得することが可能ですが 生徒にMicrosoftアカウントを持たせたくない場合 学校側でMicrosoftアカウントを取得し 管理するというケースが多いです (1つのMicrosoftアカウントで81 台までアプリをインストールすることが可能ですので 必要最小限のMicrosoftアカウントを取得して ストアのアプリにのみMicrosoftアカウントでサインインしてアプリをインストールするケースが多いです ) インターネット環境が必要 MicrosoftのWindowsストア関連のサイトにアクセスできないようにネットワークを構築している環境下ではストアからアプリをインストール アップデートすることができません Windowsユーザー毎にインストール作業が必要 ドメイン環境で共有タブレットを使用している場合 ドメインユーザーで不特定端末にログオンして使用するケースがあります この場合 すべての端末上に ログオンする可能性があるユーザーでログオンしてあらかじめストアからアプリをインストールしておく必要が発生します 実際はこのような作業を行うことは難しいので 多くの場合ロイロノートスクールを使用するWindowsユーザーを1つだけ用意して ロイロノートスクールを使用する場合はその専用のWindowsユーザーでログオンして使用するというケースが多いです サイドローディング版のメリット Microsoftアカウントは必要ありません インストールにインターネット環境は必要ありません PowerShellを使用してインストールすることができます サイドローディング版でも ストアからインストールするときと同様に Windows ユーザー毎にインストールが必要ですが サイドローディング版はPowerShellのスクリプトを実行することでインストールが可能なので ストアからのインストールと比べて展開が容易になります サイドローディング版のデメリット サイドローディングでアプリをインストールするためには サイドローディング可能な Windows8.1 のエディション およびドメイン環境もしくはサイドローディングキーが必要です グループポリシー等 サイドローディングのための事前設定が必要になります Windows ストアを使用したアプリの自動アップデートの仕組みを使用できないので 手動アップデート もしくは自動アップデートの仕組みを独自に用意する必要があります ( Microsoft System Center や Windows Intune といった有償の管理ツールがあるようですが高価です ) このセットアップガイドでは サイドローディングの設定方法と サイドローディング版ロイロノートスクールアプリの展開例をご紹介いたします アプリの展開例では ログオンスクリプトを用いて端末内の Windows ユーザー毎に自動インストール および自動アップデートを行う方法もご紹介いたします また このセットアップガイドでは設定例としてローカルグループポリシーでの設定方法を紹介します ドメイン環境の場合は ローカルグループポリシーの設定内容を参考にドメインポリシーから設定してください 1
サイドローディングに必要な環境 以下の表を参照ください エディション ドメイン不参加 ドメイン参加 Windows8.1 サイドローディング不可 サイドローディング不可 Windows RT 8.1 Windows 8.1 Pro サイドローディングキーが必要 サイドローディングキーが必要 ドメイン参加不可 サイドローディング可 Windows 8.1 Enterprise サイドローディングキーが必要 サイドローディング可 サイドローディングキーは Microsoft ボリュームライセンスリセラーから購入することが可能です 1 組織あたり 1 万円程度です Microsoft ボリュームライセンスを何かお持ちの場合は サイドローディングキーを無償入手ができる可能性があります お取引のあるリセラーにお問い合わせください 添付資料の [Tech]Win8.1AppsDeploy_sideloading(20140610).pdf の 11 ページにサイドローディングを無償入手可能なライセンスの一覧がありますのでそちらも参照ください 作業ガイド ローカルグループポリシーエディターの起動方法 ファイル名を指定して実行 から gpedit.msc を入力して実行してください コマンドプロンプトの起動方法 ファイル名を指定して実行 から cmd を入力して実行してください OSがWindows RTの場合の事前作業 OSがWindowsRT(Microsoft SurfaceRTなど ) の場合 グループポリシーに必要なGroup Policy Clientサービスが動いていません ファイル名を指定して実行 からから services.msc を実行し Group Policy Clientのスタートアップの種類を自動に変更 PCを再起動してください 2
サイドローディングの事前設定 アプリインストールの許可設定 ローカルグループポリシーエディター (gpedit.msc) を起動してください コンビューターの構成 管理用テンプレート Windowsコンポーネント アプリパッケージの展開の 信頼できるすべてのアプリのインストールを許可する をクリックして有効に設定してください 3
サイドローディングキーの有効化 ドメイン不参加の場合 コマンドプロンプト (cmd) を起動してください サイドローディングキーのインストール 以下を入力して実行してください <サイドローディングキー >にはお手持ちのキーを入力してください slmgr /ipk < サイドローディングキー > サイドローディングキーのアクティベーション 以下を入力して実行してください slmgr /ato ec67814b 30e6 4a50 bf7b d55daf729d1e 上述の設定完了後 PCを再起動してください 4
サイドローディング版ロイロノートスクールのファイル構成 配布している zip ファイルの中は以下のフォルダ構成になっています + LoiLoNoteSchoolSetup.ps1 セットアップ用 PowerShell スクリプトファイル + Packages + index.txt LoiLoNoteSchoolSetup.ps1 でインストールする対象のパッケージフォルダを指定するファイル + LoiLoNote_[n.n.n.n] ロイロノートスクールのアプリのパッケージフォルダ このフォルダ名を index.txt で指定する フォルダ名末尾の [n.n.n.n] はアプリのバージョン番号が割り当てられます サイドローディング版ロイロノートスクールのインストール方法 ロイロノートスクールのサイドローディング版は LoiLoNoteSchoolSetup.ps1(PowerShell スクリプト ) を使用してインストールすることができます LoiLoNoteSchoolSetup.ps1 を用いたアプリの展開例 単体インストール zip ファイルを解凍してください LoiLoNoteSchoolSetup.ps1 を右クリック ( 長押しタップ ) で表示されるコンテキストメニューから PowerShell で実行 を選択してください PowerShell のウィンドウが表示されて 以下のメッセージが表示されるので 1 を入力して Enter キーを押してください インストールが始まります Please select option below. 0:Exit, 1:Install, 2:Uninstall, 3:ShowLog, 4:ProvisionedInstall, 5:ProvisionedUninstall =>: スクリプトの実行が完了して インストールが成功すると アプリビューにロイロノートスクールが表示されるようになります アプリビューの表示方法 アプリのスタート画面へのピン留め方法は下記を参考にしてください http://windows.microsoft.com/ja jp/windows 8/start screen tutorial 5
ログオンスクリプトによる自動インストール 自動アップデート Windows のローカルグループポリシー ( もしくはドメインポリシー ) のログオンスクリプトに LoiLoNoteSchoolSetup.ps1 を指定することで Windows ログオン時にロイロノートスクールのインストール およびアップデートを行うように環境を構築することができます 環境構築手順 各端末のユーザーがログオン直後にアクセスすることが可能な共有フォルダーに zipを解凍して配置してください ローカルグループポリシーエディター (gpedit.msc) を起動してください ログオンスクリプトの設定を行ってください ユーザーの構成 Windowsの設定 スクリプト ( ログオン / ログオフ ) の ログオン をクリックしてください PowerShell スクリプトのタブを選択して 追加をクリックしてください スクリプト名に 先ほど解凍した zip の中に含まれている LoiLoNoteSchoolSetup.ps1 を指定し スクリプトのパラメータに Force 6
Always Action Install を入力してください Windows PowerShell スクリプトを最後に実行 を選択してください スクリプトの実行ポリシーを設定してください コンビューターの構成 管理用テンプレート Windows コンポーネント Windows PowerShell の スクリプトの実行を有効にする をクリックしてください 7
有効 を選択して オプションの実行ポリシーに ローカルスクリプトおよびリモートの署名済みスクリプトを許可する を選択してください ログオンスクリプトの遅延を構成してください コンビューターの構成 管理用テンプレート システム グループポリシーの ログオンスクリプトの遅延を構成する をクリックしてください 8
無効 を選択してください PC を再起動してください ユーザーのログオン時に LoiLoNoteSchoolSetup.ps1 が実行されてロイロノートスクールがインストールされます アップデート手順 弊社から最新版のサイドローディング用の zip ファイルを取得してください ログオンスクリプトを配置してある共有フォルダの Packages フォルダの中に 最新版の zip の中にある Packages LoiLoNote_[n.n.n.n] フォルダをコピーしてください ログオンスクリプトを配置してある共有フォルダの Packages フォルダ内の index.txt を 最新版の zip の中にある Packages index.txt に置き換えてください index.txt を更新したタイミングでインストール対象が切り替わるので 必ず LoiLoNote_[n.n.n.n] の配置が終わってから index.txt を置き換えてください 各端末の各ユーザーの次回ログオン時に上記の index.txt で指定しているアプリがインストールされます 備考 初回ログイン時 アップデート時に 共有フォルダへのアクセスが集中した場合 インストール アップデートが遅くなってしまったり 不安定になってしまうことが懸念されます ご使用の環境に合わせて 端末ごとにネットワーク上の共有フォルダの場所を変える または端末内に共有フォルダを設定するなど 負荷が分散するように設計することをお勧めします LoiLoNoteSchoolSetup.ps1 のログ LoiLoNoteSchoolSetup.ps1 を右クリック ( 長押しタップ ) で表示されるコンテキストメニューから PowerShell で実行 を選択してください PowerShell のウィンドウが表示されて 以下のメッセージが表示されるので 3 を入力して Enter キーを押してください ログの出力先のフォルダがエクスプローラーで表示されます Please select option below. 0:Exit, 1:Install, 2:Uninstall, 3:ShowLog, 4:ProvisionedInstall, 5:ProvisionedUninstall 9
=>: その他のインストール方法 参考資料 ( 添付資料 )[Tech]Win8.1AppsDeploy_sideloading(20140610).pdf DISM を使ったアプリのサイドローディング http://msdn.microsoft.com/ja jp/library/hh852635.aspx Tips (WindowsRT) ローカルグループポリシーエディターの設定値が正しく反映されない http://answers.microsoft.com/ja jp/windows/forum/windows_rt performance/%e3%83%ad%e 3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%82%B0/657e3908 ca3f 4f31 a07a 58d444146c fe?msgid=020edb23 48a0 48bb 9add 3f6f5a8bdbaf 8.1 の Windows ベースのコンピューターにユーザーがログオンした後 5 分間ログオンスクリプトが実行されていません http://support.microsoft.com/kb/2895815/ja グループポリシーエディタで変更がすぐに適用されない https://support.microsoft.com/kb/283312/ja?wa=wsignin1.0 10