平成 27 年改正の概要 ( サマリー ) 一般労働者派遣事業 ( 許可制 ) 特定労働者派遣事業 ( 届出制 ) 26 業務 期間制限なし 26 業務以外 原則 1 年 意見聴取により最長 3 年まで 規定なし 規定なし 1. 許可制への統一 2. 派遣契約の期間制限について すべての労働者派遣事

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の業務について派遣先が九の 1 に抵触することとなる最初の日 六派遣先への通知 1 派遣元事業主は 労働者派遣をするときは 当該労働者派遣に係る派遣労働者が九の 1の ( 二 ) の厚生労働省令で定める者であるか否かの別についても派遣先に通知しなければならないものとすること ( 第三十五条第一項関係

目次 Ⅰ 労働者派遣事業の許可制への一本化 2 Ⅱ 労働者派遣の期間制限の見直し 4 Ⅲ キャリアアップ措置 14 Ⅳ 均衡待遇の推進 17 Ⅴ 労働契約申込みみなし制度 19 Ⅵ その他の内容

Microsoft Word - 21教育訓練の考え方について(更新)_

Microsoft Word 建議と要綱の対応表

この冊子を手に取っている皆さんへ

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派遣先の皆さまへ 派遣社員を受け入れるときの主なポイント 労働者派遣の流れ 労働者 派遣元事業主 派遣先 派遣登録 ( 登録型派遣の場合 ) 適切な事業運営 派遣依頼 抵触日通知 1 期間制限チェック事業所単位 個人単位の期間制限を理解している労働契約申込みみなし制度を理解している 2 派遣契約の締

Microsoft Word - 別添 報告書

共通事項 1 キャリアアップ 管理者情報 ( 氏名 ): 役職 ( 配置日 ): 年月日 2 キャリアアップ管理者 の業務内容 ( 事業所情報欄 ) 3 事業主名 印 4 事業所住所 ( - ) 5 電話番号 ( ) - 6 担当者 7 奨励金対象労働者数 ( 全労働者数 ) 9 企業規模 ( 該当

( 様式第 1 号 ( 共通 )) 共通事項 1 キャリアアップ管理者 情報 ( 氏名 ): 役職 ( 配置日 ): 年月日 2 キャリアアップ管理者 の業務内容 ( 事業所情報欄 ) 3 事業主名 印 4 事業所住所 ( - ) 5 電話番号 ( ) - 6 担当者 7 企業全体で常時雇用する労働

Microsoft Word - 様式第1号 キャリアアップ計画書 記入例

労働者派遣とは て その他人のために労働に従事させることをいいます 正社員 契約社員 アルバイトの場合 ( 直接雇用の場合 ) 賃金の支払い仕事上の指揮命令 派遣の場合派遣契約 A 社派遣先 A 社約労働者派遣とは 自己の雇用する労働者を その雇用関係の下に 他人の指揮命令を受け 働契勤務労労働者

(2)3 年以内の有期プロジェクト型業務 ( 同項第 2 号イ ) 事業の開始 転換 拡大 縮小または廃止のために必要な業務で 一定期間内で完了することが予定されている業務への派遣については その業務が完了するまでの期間であれば 受入期間の制限はありません (3) 日数限定業務 ( 同項第 2 号ロ

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Microsoft Word - ①(様式第1号)キャリアアップ計画書

●労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律等の一部を改正する法律案

法律 ) 及び派遣元指針 ( 派遣元事業主が講ずべき措置に関する指針 ) 派 遣先指針 ( 派遣先事業主が講ずべき措置に関する指針 ) が定められ 派遣元と派遣先がそれぞれ講ずるべき措置等を示しています 派遣労働は 労働者の契約形態によって 常用型 と 登録型 の二つに分けられます 登録型派遣労働者

Microsoft PowerPoint - 2の(別紙2)雇用形態に関わらない公正な待遇の確保【佐賀局版】

( 様式第 1 号 ( 共通 )) 共通事項 1 キャリアアップ管理者 情報 ( 氏名 ): 役職 ( 配置日 ): 年月日 2 キャリアアップ管理者 の業務内容 ( 事業所情報欄 ) 3 事業主名 4 事業所住所 ( - ) 5 電話番号 ( ) - 6 担当者 7 企業全体で常時雇用する労働 者

等により明示するように努めるものとする ( 就業規則の作成の手続 ) 第 7 条事業主は 短時間労働者に係る事項について就業規則を作成し 又は変更しようとするときは 当該事業所において雇用する短時間労働者の過半数を代表すると認められるものの意見を聴くように努めるものとする ( 短時間労働者の待遇の原

改正労働者派遣法 平成24年10月1日施行

短時間 有期雇用労働者及び派遣労働者に対する不合理な待遇の禁止等に関する指針 について ( 同一労働同一賃金ガイドライン ) 厚生労働省雇用環境 均等局有期 短時間労働課職業安定局需給調整事業課

2 正社員 契約社員 アルバイトの場合 ( 直接雇用の場合 ) 賃金の支払い仕事上の指揮命令 直接雇用の場合 労働者と労働契約を結ぶのは ( 雇用主は ) 労働者派遣とは 自己の雇用する労働者を その雇用関係の下に 他人の指揮命令を受けて その他人のために労働に従事させることをいいます 直接雇用の場

Microsoft Word - 様式第1号 キャリアアップ計画書記入例(全国版)

Ⅰ 事業規制の強化

シルバー派遣事業のご利用を検討されているお客様へ Ⅰ 労働者派遣事業と請負の違いについて 労働者派遣と請負の違いについて 労働者派遣 労働者派遣契約 請負 請負契約 センター派遣先センター発注者 雇用契約指揮命令センターの指揮命令なし 派遣労働者 構成員 シルバー会員 雇用主は派遣会社 派遣先が派遣

PowerPoint プレゼンテーション

条件画面報告対象期間報告年月日 (6 月 1 日現在 ) 得意先 NO 部門出勤区分ファンクションキーヘルプ (F1) プレビュー (F8) 印刷 (F9) 終了 (F12) 年度報告する期間の開始年月日と終了年月日を指定します システム日付の年とシステム固定で持つ決算年月日の日付により 初期値をセ

て 労働者派遣契約書に休業手当等の支払いに要する費用を確保するための費用負担等に関する事項を記載していないもの (1 派遣元事業所 ) ウ派遣料金額の明示派遣労働者に対して 書面の交付 ファクシミリを利用してする送信又は電子メールの送信の方法により労働者派遣に関する料金の額を明示していないもの (5

労働者派遣制度の概要 1


Microsoft Word - 添付書類(変更)

第 7 派遣元事業主の講ずべき措置等 派遣元事業主が講ずべき措置に関する指針 ( 平成 11 年労働省告示第 137 号 ) ( 最終改正平成 29 年厚生労働省告示第 210 号 ) 第 1 趣旨この指針は 労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律 ( 以下 労働者派遣法

300628広報関係発表資料

スライド 0

(1) はじめに 何故この 3 点のみご案内させていただくのかと申しますと 他の要件と比較し導入がしやすい点にあります 非正規労働者の職業訓練や賃金テーブルの見直し 法定外の健康診断制度は導入する敷居が若干高く また それらは一度制度として導入してしまうと助成金の申請期間が過ぎた後も通常続けざるを得

様式第 号 ( 第 面 ) ( 日本工業規格 A 列 ) Ⅱ 労働者派遣計画 登録制度の実施 有 無 派遣労働者として雇用すること等が予定される 日当たり平均人数計うち 年以上の雇用予定の者 派遣労働者総数計 ( 人 ) 無期雇用派遣労働者 ( 人 ) - 有期雇用派遣労働者 ( 人 ) 日雇派遣労

派遣添付書類一覧(30年1月訂正)

4-1 育児関連 休業期間を有給にするか 無給にするかは 就業規則等の定めに従います また 雇用保険に加入している労働者には 国から給付金が支給されます (P106 参照 ) 産前産後休業期間中及び育児休業期間中は 労働者 使用者とも申請により社会保険料が免除になります 育児休業の対象者 ( 第 5

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4-1 育児関連 育児休業の対象者 ( 第 5 条 第 6 条第 1 項 ) 育児休業は 男女労働者とも事業主に申し出ることにより取得することができます 対象となる労働者から育児休業の申し出があったときには 事業主は これを拒むことはできません ただし 日々雇用される労働者 は対象から除外されます

様式第1号 職場定着支援計画

雇用政策の現状・課題と労働者派遣制度

労働者派遣事業許可申請 ( 続き ) 参考資料 複数事業所を同時申請する場合 ~は申請する事業所ごとに用意してください 原本 コピー 自己チェックシート ( 様式第 5 号 ) [ 全 3 頁 ] 就業規則 ( 労働基準監督署の受理印があるページ ) 添付書類 3で就業規則を提出した場合のみ提出が必

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労働基準関係法令に違反するおそれがある事項 労働時間 15 タイムカード等の客観的な記録から確認するなどにより 実際に働いた時間を適正に把握していますか 16 準備や片付けの時間 ( 学習塾等の場合 授業以外に行う質問対応 報告書の作成等に要した時間 ) を労働時間としていますか 賃金 17 賃金を

(2) 労働者人口の減少 一方労働人口は減少しつつあり 推計値では 2025 年には 6300 万人まで減少見込みとなっております 問題点 以下のような状況の中で今後どのように労働者を確保して 企業を活性化させるか? 条件 1 労働者人口が減少する 2 フルタイム労働者が減る 3 未熟練従業員が増え

8-1 雇用保険 雇用保険の適用基準 1 31 日以上引き続き雇用されることが見込まれること 31 日以上雇用が継続しないことが明確である場合を除き この要件に該当することとなります このため 例えば 次の場合には 雇用契約期間が31 日未満であっても 原則として 31 日以上の雇用が見込まれるもの

平成 31 年 4 月 1 日から平成 34 年 3 月 31 日まで 63 歳平成 34 年 4 月 1 日から平成 37 年 3 月 31 日まで 64 歳 4 定年について 労働者の性別を理由として差別的取扱いをしてはなりません ( 均等法第 6 条 ) ( 退職 ) 第 48 条前条に定める

均衡待遇・正社員化推進奨励金 支給申請の手引き

育児のための両立支援制度 制度の概要 ( イメージ ) 出生 1 歳 1 歳 6か月 3 歳就学 パパ ママ育休プラス 1 歳 6 か月延長 ( 子の年齢 ) ⑴ 育児休業 Ⅰ Ⅱ 努力義務 ⑵ 短時間勤務制度 ⑶ 所定外労働の免除 努力義務 努力義務 ⑷ 子の看護休暇 ⑸ 法定時間外労働の制限 ⑹

目次 1. 被保険者資格の取得要件 ( 総論 ) 問 1 被用者保険の適用拡大の実施により 厚生年金保険 健康保険の被保険者資格の取得要件はどのようになるのか 問 2 施行日以降は 4 分の 3 基準をどのように判断するのか 問 2 の 2 就業規則や雇用契約書等で定められた所定労働時間又は所定労働

要領統一型紙

契約の終了 更新18 無期労働契約では 解雇は 客観的に合理的な理由を欠き 社会通念上相当であると認められない場合 は 権利濫用として無効である と定められています ( 労働契約法 16 条 ) 解雇権濫用法理 と呼ばれるものです (2) 解雇手続解雇をする場合には 少なくとも30 日前に解雇の予告

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試験問題 indd

( イ ) 従業員の配偶者であって育児休業の対象となる子の親であり 1 歳 6か月以降育児に当たる予定であった者が死亡 負傷 疾病等の事情により子を養育することが困難になった場合 6 育児休業をすることを希望する従業員は 原則として 育児休業を開始しようとする日の1か月前 (4 及び5に基づく1 歳

採用者数の記載にあたっては 機械的に採用日の属する年度とするのではなく 一括 採用を行っている場合等において 次年度新規採用者を一定期間前倒しして雇い入れた 場合は 次年度の採用者数に含めることとしてください 5 新卒者等以外 (35 歳未満 ) の採用実績及び定着状況採用者数は認定申請日の直近の3

市報2016年3月号-10

07体制届留意事項(就労継続支援A型)

Microsoft Word - H29 結果概要

必要とする家族 1 人につき のべ 93 日間までの範囲内で 3 回を上限として介護休業をすることができる ただし 有期契約従業員にあっては 申出時点において 次のいずれにも該当する者に限り 介護休業をすることができる 一入社 1 年以上であること二介護休業開始予定日から 93 日を経過する日から

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Microsoft PowerPoint - 9月末公表(栃木県正社員転換・待遇改善実現プラン)

法第 20 条は, 有期契約労働者の労働条件が期間の定めがあることにより無期契約労働者の労働条件と相違する場合, その相違は, 職務の内容 ( 労働者の業務の内容及び当該業務に伴う責任の程度をいう 以下同じ ), 当該職務の内容及び配置の変更の範囲その他の事情を考慮して, 有期契約労働者にとって不合

1 なぜ 同一労働同一賃金 が導入されるのか? 総務省統計局労働力調査 ( 詳細集計 ) 平成 30 年 (2018 年 )7~9 月期平均 ( 速報 ) によると 非正規労働者数は 2,118 万人 ( 前年同期比 68 万人増加 ) 正規労働者数は 3,500 万人となっています 役員を除く雇用

( 様式第 1 号 ( 共通 )) 共通事項 ( 事業所情報欄 ) 1 事業主名 ( - ) 2 事業所住所 3 電話番号 ( ) 5 雇用保険適用 - 事業所番号 4 事業所の 担当者 - 都道府県所掌管轄基幹番号枝番号 6 労働保険番号 - ( 代理人 社会保険労務士による提出代行者または事務代

企業 メリット : 1 労働者が社内では得られない知識 スキルを獲得することができる 2 優秀な人材の獲得 流出の防止ができ 競争力が向上する 3 労働者が社外から新たな知識 情報や人脈を入れることで 事業機会の拡大につながる 留意点 : 1 必要な就業時間の把握 管理や健康管理への対応 労働者の職

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スライド 1

様式第 号 ( 第 面 ) ( 日本工業規格 A 列 ) Ⅱ 労働者派遣計画 登録制度の実施 派遣労働者として雇用すること等が予定される 日当たり平均人数 派遣労働者総数計 ( 人 ) 無期雇用派遣労働者 ( 人 ) 有期雇用派遣労働者 ( 人 ) 日雇派遣労働者 ( 人 ) 計 有 無 うち 年以

パートタイマー就業規則

67 / 115

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今回の改正によってこの規定が廃止され 労使協定の基準を設けることで対象者を選別することができなくなり 希望者全員を再雇用しなければならなくなりました ただし 今回の改正には 一定の期間の経過措置が設けられております つまり 平成 25 年 4 月 1 日以降であっても直ちに希望者全員を 歳まで再雇用

知って役立つ労働法

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筑紫野市学童保育連絡協議会学童クラブ指導員就業規則

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に該当する者に支給されるものに限る ) 移転費及び 3の求職活動支援費の支給対象とすることとされた ( 第 56 条の3 第 1 項第 2 号及び同条第 2 項関係 ) 3 高年齢被保険者 ( 教育訓練を開始した日が高年齢被保険者でなくなった日から1 年以内にある者を含む ) について 教育訓練給付

025 of 訪問介護員のための魅力ある就労環境づくり

2 賞与 3 手当 4 福利厚生 5 その他 第 4 派遣労働者 1 基本給 2 賞与 3 手当 4 福利厚生 5 その他 第 5 協定対象派遣労働者 1 賃金 2 福利厚生 3 その他 第 1 目的 この指針は 短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律 ( 平成 5 年法律 -

規定例 ( 育児 介護休業制度 ) 株式会社 と 労働組合は 育児 介護休業制度に関し 次 のとおり協定する ( 対象者 ) 育児休業の対象者は 生後満 歳に達しない子を養育するすべての従業員とする 2 介護休業の対象者は 介護を必要とする家族を持つすべての従業員とする 介護の対象となる家族の範囲は

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Microsoft Word - 22育児・介護休業等規程

育児休業をすることができる有期契約労働者の範囲 申出の時点で 次の12の両方を満たす方です 同一の事業主に引き続き 1 年以上雇用されていること 子が1 歳 6か月に達する日までに 労働契約 ( 更新される場合には 更新後の契約 ) の期間が満了することが明らかでないこと ご注意 :1 歳以降の育児

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スライド 1

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平成 28 年度厚生労働省委託事業 派遣労働者の キャリア形成支援のために upport 一般社団法人日本人材派遣協会平成 28 年 9 月

第 1 章育児休業 第 1 条 ( 対象者 ) 生後 1 年未満 ( 第 5 条による育児休業の場合は 1 歳 6 ヶ月 ) の子と同居し養育する従業員であって 休業後も引き続き勤務する意思のある者は 育児のための休業をすることができる ただし 日々雇用者 期間雇用者 ( 申出時点において雇用期間が

3 育児 介護 112

平均賃金を支払わなければならない この予告日数は平均賃金を支払った日数分短縮される ( 労基法 20 条 ) 3 試用期間中の労働者であっても 14 日を超えて雇用された場合は 上記 2の予告の手続きが必要である ( 労基法 21 条 ) 4 例外として 天災事変その他やむを得ない事由のために事業の

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Transcription:

2016 年 1 月株式会社メイテック

平成 27 年改正の概要 ( サマリー ) 一般労働者派遣事業 ( 許可制 ) 特定労働者派遣事業 ( 届出制 ) 26 業務 期間制限なし 26 業務以外 原則 1 年 意見聴取により最長 3 年まで 規定なし 規定なし 1. 許可制への統一 2. 派遣契約の期間制限について すべての労働者派遣事業が許可制へ 施行から 3 年以内に移行 小規模事業者については 資本要件の暫定的な配慮措置 3. 派遣労働者のキャリアアップ推進について 4. 雇用安定化措置について 5. 均衡待遇の推進について 個人単位の期間制限 同一組織単位において上限 3 年 派遣先 ( 事業所 ) 単位の期間制限 同一事業所において原則 3 年 過半数労働組合等への意見聴取により延長可 派遣元の無期雇用者と 60 歳以上の者は期間制限の例外 有給無償の教育訓練実施を派遣元に義務付け キャリアコンサルティング体制構築の義務付け 同一業務に 3 年勤務の特定有期雇用派遣労働者に対して 派遣元に雇用安定化措置の実施を派遣元に義務付け 直接雇用労働者募集情報の周知を派遣先に義務付け 派遣元 : 賃金決定 教育訓練 福利厚生への配慮義務 派遣先 : 同種業務の労働者に関する情報提供の努力義務 派遣元 : 従来 + 均衡待遇配慮内容の説明義務 派遣先 : 従来 + 同種業務の労働者の賃金の情報提供教育訓練 福利厚生施設利用の配慮義務 2

1. 許可制への統一について 一般労働者派遣事業 ( 許可制 ) 登録型の派遣労働者を 1 人でも扱う事業 特定労働者派遣事業 ( 届出制 ) 常時雇用される派遣労働者のみを扱う事業 特定労働者派遣事業の経過措置 平成 30 年 9 月 29 日 ( 施行日からに3 年以内に許可取得が必要 ) 旧特定労働者派遣事業の資産要件に関する経過措置 常時雇用している派遣労働者が 10 人以下である中小企業事業主 当分の間 基準資産額 :1,000 万円 現預金額 :800 万円 常時雇用している派遣労働者が5 人以下である中小企業事業主 平成 30 年 9 月 29 日までの間 基準資産額 :500 万円現預金額 :400 万円 労働者派遣事業 ( 許可制 ) 許可基準は 従来の一般労働者派遣事業の基準 + 業務取扱要領 P59~70 参照 1 派遣労働者のキャリア形成支援制度を有すること 2 教育訓練等の情報を管理した資料を労働契約終了後 3 年間は保存していること 3 無期雇用派遣労働者を労働者派遣契約の終了のみを理由として解雇できる旨の規定がないこと また 有期雇用派遣労働者についても 労働者派遣契約の終了時に労働契約が存続している派遣労働者については 労働者派遣契約の終了のみを理由として解雇できる旨の規定がないこと 4 労働契約期間内に労働者派遣契約が終了した派遣労働者について 次の派遣先を見つけられない等 使用者の責に帰すべき事由により休業させた場合には 労働基準法第 26 条に基づく手当を支払う旨の規定があること 5 派遣労働者に対して 労働安全衛生法第 59 条に基づき実施が義務付けられている安全衛生教育の実施体制を整備していること 6 雇用安定措置の義務を免れることを目的とした行為を行っており 都道府県労働局から指導され それを是正していない者ではないこと 3

2. 派遣契約の期間制限について 26 業務 期間制限なし 26 業務以外 原則 意見聴取により最長 3 年まで延長可能 日数限定業務 クーリング期間適用有 原則 期間制限の例外 産前産後 育児 介護休業を取得する労働者の業務 26 業務という概念は廃止 例外を除くすべての業務について以下の2つの期間制限が適用 1 事業所単位の期間制限 原則 3 年 所定の手続き ( 意見聴取 ) により最長 3 年単位で延長が可能 2 個人単位の期間制限 3 年 12 ともクーリング期間適用有 の定めから変更なし 業務取扱要領 p237~245 参照 3 年以内の有期プロジェクト業務 (3 年以内のプロジェクト期間内に限る ) 有期プロジェクト ( 終期が定まっていれば 3 年以内には限定されない ) 派遣元で無期雇用の派遣労働者 60 歳以上の派遣労働者 4

3. 派遣労働者のキャリアアップ推進について 派遣元事業主 業務取扱要領 p160~163 参照 有給無償の教育訓練実施を派遣元に義務付け 派遣就業に必要な技能及び知識を習得することができるような教育研修の段階的 体系的実施 特にその派遣労働者が無期雇用派遣労働者場合はその職業生活の全期間を通じて能力発揮できるように配慮したものでなければならない フルタイムで 1 年間勤務する者について 8 時間の実施が目安 短期雇用の者も対象 入職時研修は必須 無期雇用派遣労働者に対しては 長期的なキャリア形成を念頭に置いた内容であること キャリアコンサルティング体制構築の義務付け 派遣先企業 雇用する派遣労働者のうち 希望する者に対して実施しなければならない 実施者は有資格者でなくてもよいが 必要な知見を有する者に限られる も概ね同様の定め 派遣会社が教育訓練の実施に当たって希望した場合に 派遣労働者が教育訓練を受けられるように可能な限り協力し 必要な便宜を図るよう努めなければならない 派遣会社から求めがあったときは 派遣労働者の職務遂行状況や 職務遂行能力の向上度合いなど キャリアアップ支援に必要な情報を提供するよう努めなければならない 5

4. 派遣元における雇用安定化措置について 特定有期派遣労働者特定有期派遣労働者 同じ組織単位の業務について継続して1 年以上の期間労働者派遣に従事する見込みがある有期雇用派遣労働者 特定有期派遣特定有期派遣労働者等労働者等 派遣会社に雇用された期間が通算して1 年以上である派遣労働者で 期間を定めて雇用しようとする労働者 派遣元事業主 業務取扱要領 p153~159 参照 継続して 3 年就業が見込まれる 特定有期派遣労働者 で継続して就業を希望する者に対して 下記 1~4 の措置を講じることが義務付け [1 年以上 3 年未満の特定有期派遣労働者及び 特定有期派遣労働者等 ( いずれも継続就業を希望する者に限る ) については努力義務 ] 1 派遣先に対し 労働契約の申込みをすることを求めること 2 新たな派遣先の提供 ( その条件が合理的なものに限る ) 3 派遣労働者以外の労働者として派遣元で無期雇用 4 教育訓練 ( 雇用の安定に特に資する者で有給のもの ) の実施 紹介予定派遣等雇用の継続が図られると認められる措置 派遣先企業 業務取扱要領 p246~247 参照 組織単位ごとの同じ業務について派遣会社から継続して 1 年以上の期間同じ特定有期雇用派遣労働者受け入れ 同業務に派遣終了後労働者を雇い入れる場合 その派遣労働者が継続就業を希望しかつ 派遣会社から直接雇用の申し入れがあったら雇入れの努力義務が発生 同じ事業所で派遣労働者 1 を 1 年以上受入れている場合 同じ事業所で正社員の募集を行う場合は 募集に関する情報を派遣労働者に周知しなければならない 同じ組織単位の業務に同じ派遣労働者を 3 年受け入れる見込みがあり 同じ事業所で労働者を募集する場合で 派遣会社よりその派遣労働者の直接雇用の申し入れがあった場合は 募集に関する情報を派遣労働者に周知しなければならない 6

5. 均衡待遇の推進について 派遣元事業主 業務取扱要領 p163~165 参照 義務 雇用する派遣労働者から求めがあったときは 均衡を考慮した 待遇確保のために配慮した内容を 派遣労働者に説明する は 努力義務 として定め 派遣先企業 配慮義務 派遣先の労働者に関する賃金等の派遣元への情報提供 努力義務から配慮義務へ格上げ 業務取扱要領 p235~236 参照 配慮義務 派遣先の労働者に業務に密接に関連した教育訓練を実施する場合は 派遣労働者にも実施 派遣労働者に対し 派遣先の労働者が利用する福利厚生施設( 給食施設 休憩室 更衣室 ) を派遣労働者も利用できるようにする 7

本資料で 提供する情報につきましては 万全を期しておりますが その内容を保証するものではございません 法案条文等の詳細につきましては 厚生労働省ホームページ等をご参照ください ご参考 厚生労働省ホームページ 労働者派遣事業関係業務取扱要領 http://www.mhlw.go.jp/general/seido/anteikyoku/jukyu/haken/youryou_h24/dl/all.pdf 労働局問い合わせ窓口 http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/haken-shoukai/hakenshoukai14/index.html