わが家の安心ガイドブック 乳幼児の事故防止と応急手当 公益財団法人母子衛生研究会 この冊子は の社会貢献広報事業として助成を受け作成されたものです 配布市区町村名
もくじ CONTENTS はじめに 1 応急手当編 窒息したり 溺れたら 12 事故防止編 こんなことに心あたりはありませんか? 2 思いがけない事故による子どもの死亡が多発! 3 子どもの発達と事故例 4 異物を飲みこんでしまったら 13 やけどをしたら 14 頭を打ったり 打撲をしたら 15 出血したり 骨折したら 16 窒息 溺れなどの事故に注意しましょう! 6 転倒 転落などの事故に注意しましょう! 7 やけどの事故に注意しましょう! 8 さまざまな誤飲の事故に注意しましょう! 9 外傷や打撲 骨折などの事故に注意しましょう! 10 外出時の事故に注意しましょう! 11 家庭の中をもう 1 度見直してみましょう! 17 災害時の赤ちゃんの安全対策と防災用品 18 いざというときあわてないために 19 公益財団法人母子衛生研究会からのお知らせ 20 2
はじめに 医学の進歩 衛生状況の改善や環境の整備などにより 病気で亡くなる乳幼児 はかなり少なくなりました しかし その一方では多くの子どもたちがさまざまな 不慮の事故 によって亡 くなっているという現状があります また 死亡にいたらないまでも 事故は家 庭生活の中で多発しています これらの事故の大半は 前もって住環境を整備したり 子どもに注意力をつけさ せることで防げます そのためには 親の気配りと家族全員が事故防止の認識を 深めることが必要です この冊子では 子どもに起こりやすい事故とその原因について また事故の防止 方法や家庭でできる応急手当の方法などについてわかりやすく そのポイントをま とめてみました 子どもの事故防止の一助としてお役立ていただければ幸いです 公益財団法人母子衛生研究会 1
こんなことに心あたりはありませんか? 幼児期の事故の大半は 親や家族のちょっとした気配りで防ぐことができます 子どもの安全チェックリストこの安全チェックリストで わが家の安心度をチェックしてみましょう ( 答はい = A いいえ = B) 1 歳 6か月 2 歳児くらいの保護者への質問 答参照 3 歳児前後の保護者への質問 答参照 1. 浴室のドアに 1 人で入れないような工夫をしていますか? P. 6 1. 浴室のドアに 1 人で入れないような工夫をしていますか? P. 6 2. 家具などの鋭い角をガードしていますか? P.10 2. 引出しやドアを開け閉めして遊ばないようにしていますか? P.10 3. 階段に転落防止用の柵を取りつけていますか? P. 7 3. ストーブやヒーターなどは 安全柵で囲っていますか? P. 8 4. 歯ブラシや箸をくわえたまま歩かせないようにしていますか? P. 7 4. あめ玉などのおやつの大きさに注意して与えていますか? P. 9 5. 浴槽の水をためたままにしないで抜いていますか? P. 6 5. 浴槽の水をためたままにしないで抜いていますか? P. 6 6. 抱っこひもは正しく装着したかよく確認していますか? P.11 6. 医薬品 洗剤などは 手の届かないところに置いていますか? P. 9 7. 暖房器具の熱が直接触れないようにしていますか? P. 8 7. 歯ブラシや箸をくわえたまま歩かせないようにしていますか? P. 7 8. 医薬品 洗剤などは 手の届かないところに置いていますか? P. 9 8. 子どもの腕を強く引っ張らないようにしていますか? P. 7 9. ポットや炊飯器は 近づけないところに置いていますか? P. 8 9. 車の後部座席にチャイルドシートを取りつけて乗せていますか? P.11 10. 敷きぶとんは 固めのものを使用していますか? P. 6 10. たばこや灰皿は手の届かないところに置いていますか? P. 9 11. バケツや洗濯機の水は 使用後必ず捨てていますか? P. 6 11. 子どもを 1 人だけで 車の中に残さないようにしていますか? P.11 12. 車の後部座席にチャイルドシートを取りつけて乗せていますか? P.11 12. ベランダや窓際から踏み台になるものを撤去していますか? P. 7 13. 子どもを 1 人だけで 車の中に残さないようにしていますか? P.11 13. すべり台やブランコの安全な乗り方を教えていますか? P.10 14. テーブルクロスの使用はやめていますか? P. 8 14. はさみやカッターなどの刃物は 必ず片づけていますか? P.10 15. たばこや灰皿は手の届かないところに置いていますか? P. 9 15. ドアの開閉時に 子どもの指の位置を確認していますか? P.10 16. ピ ナッツやあめ玉などは 手の届かない場所にありますか? P. 9 16. テーブルクロスの使用はやめていますか? P. 8 17. ボタン電池やコインなどの小物を遠ざけていますか? P. 9 17. 幼児用のヘルメットを使っていますか? P.11 18. ドアの開閉時に 子どもの指の位置を確認していますか? P.10 18. ボタン電池やコインなどの小物を遠ざけていますか? P. 9 19. 子ども用の椅子は 安定のよいものを使用していますか? P. 7 19. 水遊びのときには 必ず大人がつきそっていますか? P. 6 20. はさみやカッターなどの刃物は 必ず片づけていますか? P.10 20. 子どもだけで 川や海に行くことがないようにしていますか? P. 6 B と答えた項目については 本文の各ページをよく読んで事故防止に役立ててください 2
思いがけない事故による子どもの死亡が多発! 1 9 歳児の死亡原因の上位を占めるのが 不慮の事故 ( 思いがけない事故 ) です また 0 4 歳児の不慮の事故による死亡は 本来安全なはずの家庭内でも多く起きています 0 歳児に多い窒息死 0 歳児の事故死の 80% 以上は不慮の窒息が原因です 次いで溺死 溺水が続きますが 発生数はわずかです 窒息死の要因は食品であることも多く また ベッド内でも起きています 1 4 歳児で増える交通事故と溺死 溺水 1 4 歳児の不慮の事故死では 交通事故と溺死 溺水がともに 3 割以上を占めています 窒息事故の多さも目立ち 注意が必要です また この年齢の溺死の多くは 家庭の浴室で起きています 5 9 歳児では半数が交通事故 5 9 歳児では屋外での行動範囲が広がるため 交通事故による死亡の割合がさらに増え 50% に達しています 溺死も多く 両方でこの年齢の事故死の 8 割近くを占めています 不慮の事故 による死亡原因の年齢比較 ( 平成 28 年人口動態統計より ) 3
子どもの発達と事故例 発達に従って起きがちな事故 誕生 3 か月 4 か月 5 か月 6 か月 7 か月 8 か月 運動機能の発達 体を動かす足をバタバタさせる 見えるものに手を出す 口の中にものを入れる 寝返りをうつ座るはう 転落 親が子を落とす ベッド ソファーからの転落 歩行器による転落 階段からの転落 切傷 打撲 床にある鋭いもの 鋭い角のあるおもちゃ やけど 熱いミルク熱い風呂 ポット食卓アイロン 炊飯器ストーブヒーター 誤飲 窒息 枕や柔らかいふとんによる窒息 なんでも口に入れる 小物 たばこ 小さなおもちゃの誤飲 交通事故 自動車同乗中の事故 母親と自転車の 2 人乗り 溺水事故 入浴時の事故 4
子どものこんな特徴が 事故に結びつきます 頭が大きいので 重心が高く バランスを失って転びやすい 大人より視野が狭いので 空間を把握する力が足りません 手に触れたものは なんでも口に持っていきます 大人や動物のまねが 大好きです 好奇心が強く 想像もできないような遊び方や 道具の使い方をします 行動が自己中心的で こわいもの知らずです 前後左右の判断ができず とつぜん飛び出したりします じっとしているのが苦手で そのうえ注意力不足です 気分屋さんで 感情の起伏が激しく 気まぐれです 9 か月 10 か月 11 か月 12 か月 13 か月 1 歳半 2 歳 3 歳 3 5 歳 ものをつかむ 家具につかまり立ちをする 1 人歩きする スイッチ ノブ ダイヤルをいじる 走る のぼる 階段をのぼりおりする 高い所へのぼれる バギーや椅子からの転落 浴槽への転落 窓 バルコニーからの転落 すべり台ブランコ 鋭い角の家具 建具 カミソリのいたずら 四角いテーブルの角 ドアのガラス ドアの隙間など 屋外の石など マッチ ライター湯わかし器花火 よだれかけひも コード ナッツ 豆類 薬 化粧品 ポリ袋 道でのヨチヨチ歩き 歩行中の事故 三輪車 自転車 浴槽への転落事故 プール 川 海の事故 5
息 溺れ3 浴室のドアの高い位置に外鍵をつけると安心です 窒アドバイ事故とその防止法 1 窒息 溺れなどの事故に注意しましょう! 応急手当は P.12 窒息による事故 睡眠中の 0 歳児が 柔らかいふとん 枕 タオル よだれかけなどに口をふさがれたり 食べ物やミルクなどを吐き戻して窒息する事故が多発しています ドバイ寝ているときには よだれかけをはずしましょう ア1 寝返りをうってうつぶせになり 窒息しないように気をつけましょう 2 ベッド内にタオル ぬいぐるみ ひも ポリ袋などは置かず 自宅の浴槽での事故 親が少し目を離したすきに首掛け式浮き輪の空気が抜けたり はずれたり 浴槽に浮かぶおもちゃを取ろうとして溺れる事故が起きています また 1 人で浴室に入って溺れる事故もあります 1 入浴中は子どもから目を離さないようにしましょう 2 入浴後の浴槽の水は抜いておきましょう アドバイス洗濯機 洗面器などによる事故 小さな子どもは バケツや洗面器などにたまったわずか 10 cmの深さの水でも溺れてしまいます ておきましょう 1 使用後 洗濯機の水は必ず抜いアスドバイス2 バケツや洗面器の水がどんなに少なくても 子どもを 1 人にしないよう注意しましょう ビニールプールや海などの事故 夏季にはビニールプールやプールで遊んでいて ちょっと目を離したすきに溺れてしまう事故が起きています 海や川での事故もあとを絶ちません もから目を離さないようにしましょう 2ライフジャケットを正しく着用させましょう ス1 水辺では必ず大人がつきそい 子ど 6 注意 額にはった 冷却ジェルシート がずれて口や鼻をふさぎ 窒息する事故が起きています ポリ袋や電気コードによる窒息事故も目立ちます 子どもの近くに放置しないようにしましょう
転倒 転落アドバイスアドバイスアドバイ事故とその防止法 2 転倒 転落などの事故に注意しましょう! 応急手当は P.15~16 寝返りによる転落事故 寝返りをうつようになるとベビーベッドやソファなどから転落する事故が多くなります 1ベッドから離れるときは必ず柵を立て スライド式の場合は一番上まで上げましょう 2 転落してもケガのないよう床に座ぶとんなどを敷いておきましょう 子ども用ハイチェアによる転落事故 ハイチェアから立ち上がり 頭から転落したり テーブルを足げりして転倒する事故があります ドバイないよう気をつけましょう ア1ハイチェアでは安全ベルトを必ず締めましょう 2 子どもを1 人で座らせたままにし 階段やベランダ 窓からの転落事故 階段からの転落や ベランダの柵の間からすり抜け転落する事故もめずらしくありません 1 階段には必ず安全マークのついたベビーガードを設けましょう 掛金は子どもと反対の側につけ 必ずかけておきます 2ベランダや階段 窓の近くには踏み台になるものを置かないようにしましょう スス 赤ちゃんを落としてしまう事故が多発しています 抱っこやおんぶをする際にはとくに気をつけましょう 7 浴室での転倒や歯ブラシの事故 歯ブラシを口にくわえたまま転倒し 口腔内に傷を負う事故がとくに 1 歳児に多くなっています また 浴室などで洗剤で濡れた床に滑り 転倒する事故もあります 1 歯ブラシや箸 フォークなどを口にくわえたり 手に持ったままの状態で歩かせないようにしましょう 2ストッパー付き歯ブラシを使用しましょう 注意 転んだ子を立ち上がらせようと腕を強く引くと脱臼することがあります
けどアドバイスアドバイス8 事故とその防止法 3 やけどの事故に注意しましょう! 高熱の暖房器具や家電製品による事故 熱いストーブやファンヒーターにふれたり 電気ポット ケトル 炊飯器 アイロン 加湿器などの熱い蒸気に手を出してやけどをする事故があります ドバイス注意ア1 高熱の暖房器具は安全柵で囲い 子どもの興味をひく蒸気の出る器具は手の届かない場所に置きましょう 2 転倒流水防止構造のポットやケトルが市販されています 電気あんかや湯たんぽなどによる事故電気あんか 湯たんぽ 使い捨てカイロ 電気カーペットなどが 長時間皮膚の同じ場所に接していると低温やけどを起こすことがあります アドバイス1 低温やけどは見た目以上に深部まで損傷を負っていることがあります 2 子どもが寝たらあんか類は取りだし カーペットの電源は切りましょう お湯や熱いカップ麺による事故 やけどは食事の支度中や飲食店で多い事故です テーブルクロスを引っ張って 高温の飲み物 カップ麺などをひっくり返し やけどをする事故も多くみられます 1 カップ麺の容器は軽くて倒れやすいので 子どもの手の届かない場所で調理しましょう 2テーブルクロスの使用はやめましょう 火遊びによる事故 子どもの火遊びによる火災の多くはライターが原因です ライターやマッチは 子どもが気づかない場所にしまいましょう 応急手当は P.14 や1 幼児対策 ( チャイルドレジスタンス機能 = CR 機能 ) を施した PSC マーク つきのライターを使用しましょう 2 花火の点火にはライターではなく ロウソクを使います また 必ずバケツに水を用意しておきましょう *CR= 幼児が扱いにくい構造 *PSC マーク = 安全基準適合の証 コンセントにヘアピンやおもちゃを差しこみ 感電する事故が起きています グリル付きコンロの窓ガラスは高温になります 気をつけましょう
アドバイスアドバイスアドバイ事故とその防止法 4 さまざまな誤飲の事故に注意しましょう! 応急手当は P.12~13 薬品 洗剤 化粧品などの誤飲事故 床やテーブル上に置かれた錠剤や水薬を飲みこんだり 洗剤や化粧品をなめたりする事故が増えています 紙類 たばこ 乾燥剤の誤飲事故 異物を飲みこむ事故では 菓子の包装紙 チラシ シールなどの紙類 ポリ袋 たばこ 乾燥剤 ( シリカゲル ) スーパーボールなどを口に入れる例が多くみられます ドバイス注意ア1 薬品類は 子どもの目にふれない場所や手の届かない場所に保管しましょう 2 水薬用に子どもが開けにくいCR 機能つき容器が商品化されています 1たばこの事故は 物をつかんだり 口にしたりする生後 5か月から1 歳までの時期に多発します 加熱式たばこの誤飲にも注意しましょう 2ポリ袋で窒息する事故も多く 小さな切れ端でものどにつまらせます あめ玉など食べ物による事故 あめ玉 ミニトマト ピーナッツ こんにゃくゼリーなど 食べ物をのどに詰まらせる事故が起きています ナッツ類には破片が気道に入り気管支炎や肺炎を引き起こす危険もあります 13 歳未満の幼児にはナッツ類を与えないようにしましょう 2ギンナンは乳幼児が食べすぎるとけいれんを起こすことがあります 小型電池などによる事故 ボタン形やコイン形の電池の誤飲事故が 3 歳以下の子どもに多く起きています 食道に引っかかったり 胃中にとどまると重症事故につながります 1 小型の電気製品やおもちゃに使われるボタン形 コイン形電池が 本体からはずれやすくないか確認しましょう 2ビー玉 ビーズ マグネット コイン コンセントキャップなど 口 鼻 耳に入る小物は遠ざけます ス9 誤飲 ハチミツやハチミツ入り食品はボツリヌス菌の混入している危険があり 1 歳未満には与えてはいけません アルコール飲料 パッケージや形状がお菓子そっくりの入浴剤 石けんにも気をつけましょう
アドバイスアドバイス傷や打撲 骨折注意外アドバイス10 事故とその防止法 5 外傷や打撲 骨折などの事故に注意しましょう! 応急手当は P.15~16 ドアや窓などによる事故 幼児がドアのちょうつがい側の隙間に手を入れているのに気づかず重いドアを閉め 大ケガをすることがあります 1 ドアや窓の開閉時には子どもがどこにいるか必ず確認しましょう 2 ちょうつがい側には隙間防止カバーを利用しましょう テーブルや家具などによる事故つかまり立ちやつたい歩きをしているうちは テーブルなどの家具の角に頭や顔をぶつけてケガをすることがあります アドバイス1 家具や部屋の硬い角には クッション材をつけましょう 2 引出しの開け閉め遊びは指を挟む危険があるのでやめさせましょう 台所での事故 ガス 電磁調理器台 包丁 ガラス食器などがある台所は 乳幼児の危険地帯です 高温になったグリル扉のガラスにさわり やけどをする事故もあります 1 ベビーゲートを取りつけ 台所には入れないようにしましょう 2 セーフティー用品を上手に利用しましょう 3 はさみやカッターなどは放置せず 必ず片づけましょう 道路や遊び場などでの事故 屋外で遊ぶようになると ころんでケガをすることも多くなります ブランコなどの遊具で遊ばせるときは 目を離さないようにしましょう 1 施設や遊具の対象年齢を守り 外遊びのルールをしっかり教えましょう 2 屋外では大人がいつもつきそって 子どもの行動を見守りましょう マンションの立体駐車場は危険地帯です 近くで遊ばないよう注意しましょう 外遊びではパーカーなど首回りにひもやフードのついた衣服は避けましょう
アドバイスアドバイス外出時アドバイスアドバイ事故とその防止法 6 外出時の事故に注意しましょう! 応急手当は P.15~16 自転車使用中の事故 運転中ばかりでなく 停車中に転倒して幼児座席の子どもが頭を打つ事故が起きています 必ずシートベルトを装着し ヘルメットを着用させましょう 1 子どもを乗せたまま自転車から離れないようにしましょう 2 幼児のヘルメット着用は道路交通法によって定められています 33 人乗りは安全基準を満たす自転車に限って許可されます 自動車に乗車中の事故 6 歳未満の乳幼児を乗せるときは 正しく装着したチャイルドシートを必ず使用しましょう ドアや窓に指を挟んだり 夏には車内に残された子どもが脱水症や熱中症で死亡する事故も起きています 1ドアやパワーウインドーを閉めるときには必ず声をかけましょう 2 夏季に限らず 短時間であっても車内に子どもを 1 人で残すことはやめましょう ベビーカー 抱っこひもによる事故 ベビーカーの開閉時に乳児が手指を挟んでケガをすることがあります また 誤って抱っこひもから子どもを落とす事故が起きています 1ベビーカーのベルトは必ず装着し 段差や隙間に注意し 電車やバスでは周囲の安全を確認しましょう 2 抱っこひもは取扱説明書をよく読み バックルなど正しく使用しましょう 外出時のさまざまな危険 家の外には 回転ドア 自動ドア エスカレーター ショッピングカートなど 子どもにとって魅力的な危険があふれていて いっそうの注意が必要です また 夏季には熱中症対策の帽子も忘れずに クーハンは赤ちゃんを連れて外出するのに便利ですが 持ち手の滑りにくい製品を選びましょう 注意 ス11 レインウェアは周囲が見えるようフードを調整し 自転車の運転時には駆動部への巻きこまれに注意しましょう ベビーカーに子どもを乗せたまま階段やエスカレーターを利用しないようにしましょう
応急手家庭でできる応急手当 1 窒息したり 溺れたら 乳幼児の反応がないときは 大声で応援を呼び 119 番通報と AED を頼みましょう 胸骨圧迫 ( 心臓マッサージ ) 声をかけながら足の裏を叩いても反応がなく 呼吸停止や異常がある場合には ただちに胸骨圧迫による心肺蘇生を開始します 幼児の場合は片手で胸の真ん中を 乳児の場合は指 2 本で乳頭を結ぶ線の少し足側を 胸の厚さの約 1/ 3 の深さまで強く圧迫します 1 分間に 100 120 回のテンポで繰り返し行います ( 乳児 ) 気道確保 人工呼吸頭を後ろへそらし あご先を持ち上げて気道を確保し 幼児は鼻をつまんで当口から口へ 乳児は口で鼻と口を一緒 気道確保 ( 幼児 ) におおい 約 1 秒間 胸がふくらむまで息を吹きこみます 30 回の胸骨圧迫と 2 回の人工呼吸を繰り返します 異物を吐かせる 子どもが 1 歳未満の場合は 腕の上に下向きでうつぶせにして背中を数回強く叩き 次にあおむけにして胸の真ん中を強く圧迫し この 2 つの方法を繰り返します 1 歳以上であれば後ろ向きに抱き上げ コブシをおへその上の胃のあたりにあてて素早く押し上げます この方法は 1 歳未満に行ってはいけません AED( 自動体外式除細動器 ) とは? 心臓に電気的な刺激を与え 正常なリズムを取り戻すための機器で 人の集まる多くの場所に設置されています AED が届いたら その音声ガイダンスに従って操作し その後ただちに胸骨圧迫と人工呼吸に戻り 以後 2 分おきに繰り返します 12 注意 口の中に指を入れて取り出そうとすると 異物がさらに奥へ入ってしまうことがあります
病院へ行く前のチェックポイント急手当家庭でできる応急手当 2 異物を飲みこんでしまったら 子どもが誤って何かを飲みこんだときには 水や牛乳を飲ませ 吐かせるのが原則ですが 異物の種類によって対応が違うこともあるので注意しましょう 誤飲の際の対応のポイント品名 応急手当 たばこ 何も飲ませない のどの奥を刺激して すぐに吐かせる 吐かせる至急病院へ 大部分の医薬品等ナフタリン パラジクロロベンゼンなどの防虫剤香水 ヘアートニック除光液 灯油 ガソリン ベンジンなどの揮発性物質トイレ用洗剤 漂白剤など強酸性や強アルカリ性の物質 ボタン電池 金属製品 1 何を飲んだか 2 いつ飲んだか 3 どれだけの量を飲んだか 4 顔色が悪いなどいつもと違うところはないか 5 けいれんを起こしていないか 6 意識ははっきりしているか などをチェックし 誤飲したものの容器 袋 説明書などを持って行きましょう 水や牛乳を飲ませるのどの奥を刺激して すぐに吐かせる 吐かせる至急病院へ 水を飲ませる 防虫剤等は油に溶けやすく 毒物の吸収を早めるので 牛乳は飲ませない 吐かせる病院へ 水や牛乳を飲ませるのどの奥を刺激して すぐに吐かせる 吐かせる病院へ 何も飲ませない 牛乳 卵白を飲ませる 何も飲ませない 吐いたものが気管に入り 肺炎等を起こすことがあるので 吐かせない 無理に吐かせると食道などの粘膜を傷めることがあるので 吐かせない ボタン電池は成分が漏れ出すことがあるので すぐに病院へ 金属製品は医師の指導を受け 便とともに排泄されるのを待つ 吐かせない至急病院へ吐かせない至急病院へ吐かせない至急病院へ 少量 (1g 1ml 未満 ) の誤飲ではほとんど無害なもの 食用油 酒 冷蔵庫用脱臭剤 保冷剤 マッチの先端 ろうそく インク クレヨン 絵の具 えんぴつ 消しゴム 墨汁 粘土 糊 石けん おしろい 口紅 クリーム 化粧水 ベビーオイル 乳液 ベビーパウダー 歯磨き粉 シャンプー シリカゲル 線香 蚊取マット 花火 靴墨 体温計の水銀 応急手当の方法がわからないとき異物 ( 薬 化学薬品 有害植物など ) の種類によって応急手当の方法が違います わからないときは 119 番やかかりつけの医師 または 中毒 110 番 (P.19 参照 ) へ問い合せましょう 13 応
急手家庭でできる応急手当 3 やけどをしたら やけどをしたら 流水等で痛みがなくなるまで十分に冷やすことが大切です 早く冷やし始めるほど効果がありますので 皮膚が赤くなった程度のやけど 服を着たままでもかまわず冷やすようにしましょう 応範囲が小さく赤くなった程度なら まず流水で十分に冷やします 痛みがとれれば清潔なガーゼなどでおおうようにしましょう 範囲が広いとき 深いとき氷を入れたビニール袋や冷たいタオルで冷やしながら 救急車で病院へ連れて行きます 当14 低温やけどのとき 湯たんぽやカイロなど比較的温度の低いものに長時間触れたためにできたやけどは 小さくても皮膚の深くまでやけどが進行していますので 冷やしながら すぐ病院に連れて行きましょう ワンポイント 救急車を呼ぶ場合 119 番 1119 番を押し 救急です とはっきりと告げる 2 あわててしゃべらず 聞かれたことにはっきりと答える 氏名 住所 目印 電話番号 いつ どこで どうした などの状況と症状の説明 3 到着するまでに何か処置する必要があるかたずね 指示に従う
応急手当子どもの事故を予防するための情報や事故が起き 家庭でできる応急手当 4 頭を打ったり 打撲をしたら 頭の傷は意外に出血が多く 驚くことがありますが 傷の広さ 深さ コブの状態 意識はあるかなど よく観察しましょう 頭を打ったとき 1 傷口から出血しているときは 傷口が閉じるようにガーゼで圧迫し 安静にして様子をみましょう 落ち着いたら病院で傷の手当てを受けます 2 意識がない 吐く けいれんなどの場合には すぐに救急車を呼び 吐物による窒息を防ぐために顔を横に向けて 体を動かさないようにします 3 呼吸がない場合には ただちに心肺蘇生法を行いましょう (P.12 参照 ) 4 いつまでも不機嫌な状態が続くようなときは 念のため病院に行きましょう 5 頭を打ったときには 遅れて症状がでることがありますので 1 2 日の間は安静にして注意深く観察しましょう 体を打ったとき 1 腕や脚などを打ったときは 冷たいタオルで打った部分を冷やします 2 おなかを強く打ったときは 衣類をゆるめて 動かしたり揺すったりせずに安静にして病院へ連れて行きましょう 消費者庁のサイト 子どもを事故から守る! 事故防止ポータル http://www.caa.go.jp/policies/policy/ consumer_safety/child/ てしまったときの応急手当方法などを掲載しています また 困ったときの相談窓口も紹介しています 15
急手当家庭でできる応急手当 5 出血したり 骨折したら 16 どんなに注意をしていても子どもにケガはつきものと考え あわてずに対応しましょう 応すり傷 ひっかき傷のとき 傷口が泥や砂などで汚れているときは 傷口を洗い流しガーゼなどでおおっておきましょう 出血のとき ガーゼで傷口が閉じるように強く圧迫しましょう 大部分の出血はこれで止まります 出血がひどいと思われるときは 急いで病院へ連れて行きます 骨折したとき 骨折とはっきりわかるときには 必要に応じて衣類を切り開き 大きめのそえ木や板 ボール紙のような固いものをあてて 折れた骨の両端が動かないように固定し 病院に運びましょう 固定するときは痛がらないような位置で固定しましょう 国立保健医療科学院 子どもに安全をプレゼント 事故防止支援サイト https://www.niph.go.jp/soshiki/shogai/jikoboshi/ 子どもの事故についての一般情報や応急手当 年齢別の安全チェックテストなどが掲載されているので アクセスしてみましょう
安全点検窓やベランダの幅広い柵 わが家の安全点検 家庭の中をもう 1 度見直してみましょう! 階段 ( 転落など ) 寝室 ベビーベッド ( 転落 ) 寝具 ( 窒息 ) 化粧品 ( 誤飲 ) キッチンガス台 鍋 炊飯器 ポット ( やけど ) 刃物 食器( 切り傷 ) テーブル ( 打撲 ) ハイチェア( 転落 ) 熱い食べ物 汁 ( やけど ) 洗剤 調味料 ( 誤飲 ) ベランダ 窓 玄関 廊下 ( 転倒 転落 ) ( 転落 ) サッシ ( 挟む ) ガラス ( 破片による負傷 ) ブラインド類のひも ( 窒息 ) ベランダ踏み台になる物 ( 転落 ) ドア ( 挟む 打撲 ) 洗面所洗濯機 バケツ 洗面器 ( 溺水 ) 洗剤 石けん シャンプー ( 誤飲 ) お湯( やけど ) カミソリ ( 切り傷 ) 歯ブラシ( 負傷 ) 浴室 浴槽 空気の抜けた首掛け式浮き輪 ( 溺水 ) ふた ( 乗って浴槽に落下 ) 床 ( 転倒 ) リビングたばこ 灰皿 ボタンなどの小物 薬品 ( 誤飲 ) 暖房器具 ( やけど ) コード ポリ袋 ( 窒息 ) 扇風機 テレビ台の扉 ( 挟む ) テーブル( 打撲 ) ガスストーブの元栓 ( ガス中毒 ) コンセント ( 感電 ) 17
全対防災対策 災害時の赤ちゃんの安全対策と防災用品 策18 赤ちゃんは危険や災害に遭っても 自分の力で対応することはできないので 子どもだけを家において外出しないようにしましょう 赤ちゃんが寝ている場所には 地震が起きても物が落ちてきたり タンスが倒れかかったりしないような安赤ちゃんを常に親や家族が保護し 災害に対して安全な環境を作ることが大切です 安全対策が必要です また 火災のときにもすぐに避難できるところに寝かせるなどの工夫も大切です おむつ 下着 上着 防寒具 はきもの おんぶひも 抱っこひも バスタオル ビニール袋 ハンディパックミルク お気に入りのおもちゃ 準備しておきたいもの 地震などの災害時のために 日頃から赤ちゃん専用の防災用品の準備をしておきましょう 阪神 淡路大震災や東日本大震災の直後にも 赤ちゃんのミルクやおむつ 着替えなどが不足し 乳幼児をかかえた家庭では大きな問題となりました 災害時の目安として最低でも 3 日分の備えをしておきたいものです ミルク 離乳食 タオル ペットボトルの水 哺乳びん ポット ばんそう膏 常備薬 体温計 ティッシュなど日常使っているもの
http://www.j-poison-ic.or.jp/homepage.nsf 全対策防災対策いざというときあわてないために もし事故が起きてしまったら まず気持ちを落ちつけて行動しましょう そのためにもふだんからの準備と心がまえが大切です 主治医をつくる いつでも相談できる主治医をつくり 緊急時の連絡先 ( 主治医 夜間休日診療 ) などがすぐわかるようにメモしておきましょう 医師や病院の電話番号などは 電話の前に貼っておきましょう 緊急時の持ち出し 母子健康手帳 保険証 診察券などは ひとまとめにし いつでも持ち出せるようにしておきましょう ある程度の現金や小銭も一緒にしておくと便利です 救急箱の点検 救急箱の中に不足しているものや期限切れのものがないか常に点検し 補充しておきましょう 三角巾や包帯を用意しておくと便利です また消毒液 ガーゼなどは常に補充しておきます 中毒 110 番 ( 公財 ) 日本中毒情報センター 子どもが毒性の高いもの ( 薬 化学物質 有毒植物など ) を飲みこんでしまった場合は 毒物の種類によって応急手当の方法がちがいます 下記の 3か所において 中毒情報の提供および相談が実施されています つくば中毒 110 番 ( 無料 ) TEL. 029-852- 9999(9 時 21 時 365 日対応 ) 大阪中毒 110 番 ( 無料 ) TEL. 072-727- 2499(24 時間 365 日対応 ) たばこ誤飲事故専用電話 ( 無料 ) TEL. 072-726- 9922(24 時間テープによる情報提供 ) * 通話料はかかります SG マーク Safety Goods ( 一財 ) 製品安全協会が制定した安全基準に合格し 安全性が高いと認定された製品に表示されます 乳幼児用品 福祉用具 家具 家庭 台所用品などが対象です SG マーク付き製品に欠陥があって人身事故が起きた場合は賠償措置が実施されます ( 一財 ) 製品安全協会 TEL. 03 ー 5808 ー 3300 19 安
健やか親子 21 ( 第 2 次 ) とは 21 世紀の母子保健を推奨する国民運動計画です 本教材は古紙パルプを配合しています