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Agilent 7697A ヘッドスペースサンプラ 設置準備 Agilent Technologies

注意 Agilent Technologies, Inc. 2011 本書または本書の一部は 米国および国際的な著作権に関する法律の定めるとおり いかなる形式またはいかなる手段によっても ( 電子的な保管や検索または外国語への翻訳を含めて ) Agilent Technologies, Inc. による事前の契約および書面による同意なしに複製することを禁じられています マニュアル番号 G4556-96011 エディション 第 1 版 2011 年 1 月 Printed in USA Agilent Technologies, Inc. 2850 Centerville Road Wilmington, DE 19808-1610 USA 安捷伦科技 ( 上海 ) 有限公司上海市浦东新区外高桥保税区英伦路 412 号联系电话 :(800) 820 3278 保証 このマニュアルの内容は 現状のまま 提供されることを前提としており 将来の改訂版で予告なく変更されることがあります また 適用法が許容する最大限の範囲において Agilent はこのマニュアルおよびこのマニュアルに記載されているすべての情報に関し 商品性や特定用途への適合性についての黙示保証など 明示または黙示を問わず 一切の保証はいたしません Agilent は このマニュアルまたはこのマニュアルに記載されている情報の提供 使用または行使に関連して生じた過失 あるいは付随的損害または間接的損害に対し 責任を負わないものとします このマニュアルに記載されている要素に関して保証条件付きの書面による合意が Agilent とお客様との間に別途にあり その内容がここに記載されている条件と矛盾する場合 別途に合意された保証条件が優先されるものとします 安全にご使用いただくために 注意 注意記号は 危険であることを示しています 正しく実行しなかったり 指示を遵守しないと 製品を破損や重要なデータの損失にいたるおそれのある操作手順や行為に対する注意を促すマークです 指示されている条件を完全に理解し この条件に対応できるまで 注意記号を無視して先に進まないでください 警告 警告は 取り扱い上 危険があることを示します 正しく実行しなかったり 指示を遵守しないと 人身への傷害または死亡にいたるおそれのある操作手順や行為に対する注意を促すマークです 指示された条件を十分に理解し 条件が満たされるまで 警告を無視して先に進んではなりません

Agilent 7697A ヘッドスペースサンプラの設置準備 お客様の責任範囲 4 寸法と重量 5 消費電力 9 排気ベント 11 設置環境 12 ガスの選択 13 ガス供給圧力 15 さまざまな HS コンフィグレーションに必要なアクセサリ 16 ガス配管 20 ケーブルの長さ 25 サイトの LAN ネットワーク 26 基本工具と消耗品 27 このセクションでは Agilent 7697A ヘッドスペースサンプラ (HS) の据付に必要なスペースと要件の概要を説明します 正常かつ工程通り機器を据付するには 据付を始める前に据付場所がこれらの条件を満たしている必要があります 必要な用品 ( ガス チューブ 部品 消耗品のほか カラム バイアル 溶媒などの用途によって必要となるもの ) も 準備しておく必要があります 化学イオン化を使用する MS システムについては 動作確認にメタン試薬ガスも必要です GC GC/MS および ALS 用品と消耗品の最新一覧表については 弊社 Web サイト www.agilent.com/chem/jp を参照してください Agilent Technologies

お客様の責任範囲 このマニュアルでは 機器とシステムを正しく据え付けるために必要なスペース 電源 ガス 配管 部品 消耗品 さらにカラム バイアル 溶媒等の用途により必要になる事項について説明します Agilent に据付と取り扱い説明のサービスをご依頼していただいた場合 重要な操作 メンテナンス 安全上の注意について説明させていただきますので 機器の担当者が常に作業に立ち会うようお願いいたします Agilent に据付と取り扱い説明のサービスをご依頼していただいた場合 設置の準備が不十分であるために据付の日程が遅れた場合 機器の保証期間が短くなる場合があります 極端なケースでは 据付完了に必要な追加時間について 弊社が支払いを要求することがあります 弊社は 特定のサイト要件が満たされた場合にのみ 保証期間中およびメンテナンス契約におけるサービスを提供します 機器を安全に持ち上げ 組み立て 移動するには 2 人必要です Agilent に据付と取り扱い説明のサービスをご依頼していただいた場合は 機器を安全に移動するためにもう 1 人の方が必要です 4 設置準備

寸法と重量 表 1 必要な高さ 幅 奥行き 重量 システムが届く前に 実験室での設置スペースを決めておいてください 必要となる全体の高さには特に注意してください 吊り棚下の設置スペースは御遠慮ください Agilent 7697A ヘッドスペースサンプラは GC の右側に取り付けます このコンフィグレーションは Agilent MS MSD ALS 製品でサポートされています さまざまな Agilent GC や MS 製品をシステムとして使用する際の合計寸法の例については 図 1 ~ 図 5 を参照してください 製品高さ * 幅奥行き重量 7697A ヘッドスペースサンプラ 111 バイアルモデル G4557A 12 バイアルモデル G4556A 80 cm(32 インチ ) 69 cm(27 インチ ) 70 cm(27.5 インチ ) 46 kg(101 ポンド ) 61 cm(24 インチ ) 64 cm(25 インチ ) 69 cm(27 インチ ) 38.2 kg(84 ポンド ) * 12 バイアルモデルのヘッドスペースサンプラには 操作用スペースとして機器上部に 23 cm(9 インチ ) メンテナンス用スペースとして機器上部に 38 cm(15 インチ ) の空間が必要です 111 バイアルモデルには メンテナンス用スペースとして機器上部に 11 cm(5 インチ ) の空間が必要です 図 1 7693A ALS を使用する 7890A GC 7697A HS システムに必要な設置スペースの例 設置準備 5

図 2 7693A ALS を使用する 7890A GC 7697A HS システムに必要な設置スペースの例 100 cm (39.5 in.) for access 176 cm (70 in.) 図 3 7890A GC と 5975 Inert MSD を使用する Agilent 7697A HS( コンピュータなし ) 6 設置準備

図 4 7890A GC と 7000 シリーズトリプル四重極 MS を使用する Agilent 7697A HS( コンピュータなし ) 図 5 7820A GC と 5975 Inert MSD を使用する Agilent 7697A HS( コンピュータなし ) 設置準備 7

モデルによっては ヘッドスペースサンプラを GC の左側に据え付けようとすると トランスファラインとトレイまたはトレイアクセスの間で干渉が発生します 7697A ヘッドスペースサンプラのトランスファラインの長さは約 99 cm (39 インチ ) です 8 設置準備

消費電力 表 2 はサイトの電源要件を一覧にしています コンセントの番号やタイプは システムのサイズと組み合わせによって異なります 電力消費量や容量は 機器を設置する国によって異なります 機器で使用する電圧については機器の電源コードのアタッチメント付近に印刷されています 電源ラインコンディショナーは Agilent 機器には使用できません 表 2 消費電力 製品 電源電圧 (VAC) 周波数 (Hz) 最大消費電力 (VA) 111 バイアルモデル 111 バイアルモデル 12 バイアルモデル 12 バイアルモデル 100*/120 単相 ( 10% / +10%) 200/220/230/240 単相 / スプリットフェーズ ( 10% / +10%) 100*/120 単相 ( 10% / +10%) 200/220/230/240 単相 / スプリットフェーズ ( 10% / +10%) 定格電流 (amps) 電源出力定格電流 50/60 850 6.2 10 アンペア 専用 50/60 850 3.8/3.4/3.3/3.1 10 アンペア 専用 50/60 850 6.2 10 アンペア 専用 50/60 850 3.8/3.4/3.3/3.1 10 アンペア 専用 * 100 V 電源 ( 日本 ) でご使用のユーザーは 100 V/120 V 昇圧器付きの 120 V US 電源オプションが提供されます 警告 Agilent 機器には延長コードを使用しないでください 通常 延長コードは十分な電力を伝送できず 安全上の問題が生じる可能性があります 機器はご使用の国で操作できるように各部が準備されていますが 表 2 に記載されている電圧要件で確認してください 注文した電圧オプションが据付に適さない場合は Agilent Technologies にご連絡ください 設置準備 9

注意 機器の操作には適切なアース ( 接地 ) が必要です アース導線の中断や電源コードの断線があると 感電事故が発生する恐れがあり けがの原因になります ユーザーを保護するため 金属製の機器パネルとキャビネットのアースには 国際電気標準会議 (IEC) の要件に適合する 3 導線電源ラインコードを使用します 正しくアースされたコンセントに 3 導線電源ラインコードを差し込むことにより 機器がアースされ 感電の危険が軽減されます 正しくアースされたコンセントとは 適切な接地に接続されているコンセントのことです コンセントのアースが適切に行われていることを確認してください 10 設置準備

排気ベント 機器の通常操作中 一部のサンプルはパネル背面のベントから機器外に放出されます サンプルの成分に有毒性や有害性がある場合 排気を換気ドラフトに放出する必要があります 機器をドラフト中に配置するか 直径の大きなベント用配管を取り付けて 適切に排気されるようにします さらに有害ガスからの汚染を防ぐため 機器背面のベントフィッティングにトラップを取り付けます 部品番号 RDT-1020 ユニバーサル / 外部スプリットベントトラップを使用します このトラップにはカートリッジが 3 個付属し 1/8 インチの Swagelok フィッティングを使用します 交換用カートリッジについては Agilent の部品カタログを参照するか Agilent の Web サイト (www.agilent.com/chem/jp) をご覧ください 設置準備 11

設置環境 機器を推奨範囲内で操作することにより 機器の最適な性能と寿命を維持することができます また 暖房 エアコン 通風などによる熱や冷気によって 性能に影響が出る場合があります 表 3 を参照してください 結露がなく 非腐食性の環境を想定しています 表 3 稼動中や保管中の設置環境 製品状態動作温度範囲動作湿度範囲 7697A ヘッドスペースサンプラ 動作時 10 ~ 40 C (50 ~ 104 F) 保管 40 ~ 70 C ( 40 ~ 158 F) 5 ~ 95%( 結露なし ) 5 ~ 95%( 結露なし ) 12 設置準備

ガスの選択 キャリアガスのタイプと純度 HS にはキャリアガスフロー ( およびサンプリング ) とバイアル加圧に 1 つずつ 2 つのガス供給が必要です 典型的な据付では ヘッドスペースサンプラはキャリアガスに GC キャリアガスを使用します 据付時 GC 注入口キャリアガスフローをヘッドスペースサンプラのキャリアフィッティングに接続します オプションの G4562A キャリアガス EPC モジュールアクセサリを購入した場合は ガスをソースからヘッドスペースサンプラに直接配管できます ただし キャリアガスタイプが GC で使用するタイプと一致する必要があります ( 据付中に 使用できるハードウェアと分析の要件に基づいて GC に接続するタイプを選択します ) Agilent では キャリアガスには純度 99.9995% の純粋なガスをお使いになることを推奨します 使用可能なキャリアガスタイプについては 表 4 を参照してください また 炭化水素 水 および酸素を除去するには高品質トラップを使うことを推奨します 表 4 キャリアガスタイプ キャリアガスに関する要件 純度 注記 ヘリウム 99.9995% 炭化水素フリー 水素 99.9995% SFC グレード 窒素 99.9995% アルゴン (95%)/ メタン (5%) 99.9995% 設置準備 13

警告 キャリアガスあるいは燃焼ガスに水素 (H2) を使用する場合 水素ガスが GC オーブンに流入すると爆発の危険があることに注意してください そのため すべての接続が完了するまでは供給をオフにしてください また水素ガスが機器に供給される時には 必ず注入口および検出器のカラムフィッティングがカラムに正しく取り付けられていること または密栓されていることを確認してください 水素は引火性の高い気体です 漏れた水素が密閉空間にとどまると 引火や爆発の危険があります 水素を使用する場合 機器を稼動させる前にすべての接続 配管 およびバルブのリークテストを実施してください 機器の作業は 必ず水素供給を元栓で止めてから実施します 機器に付属の安全性に関するマニュアルを参照してください バイアル加圧ガスのタイプと純度 警告 バイアル加圧には決して可燃性ガスを使用しないでください 水素やアルゴン / メタンなどの可燃性ガスを使用すると バイアル加圧中に爆発の危険が生じます 7697A ヘッドスペースサンプラでは バイアル加圧に可燃性ガスは使用できません Agilent では バイアル加圧ガスには純度 99.9995% の純粋なガスをお使いになることを推奨します 使用可能なバイアル加圧ガスタイプについては 表 5 を参照してください また 炭化水素 水 および酸素を除去するには高品質トラップを使うことを推奨します 表 5 バイアル加圧ガスタイプ キャリアガスとバイアル加圧ガスの純度要件 純度 注記 ヘリウム 99.9995% 炭化水素フリー 窒素 99.9995% 14 設置準備

ガス供給圧力 機器には 次に示す特定のガス供給圧力が必要です キャリアガス GC から供給されるキャリアガスを使用する場合は このセクションはスキップしてください オプションの G4562A キャリアガス EPC モジュールアクセサリを購入した場合 GC( および接続されている検出器 ) にヘッド圧を供給するために ヘッドスペースサンプラに十分なキャリアガス圧を供給する必要があります 表 6 では ヘッドスペースサンプラ背面のバルクヘッドフィッティングで測定した 供給圧力 ( 最小と最大 ) を表しています 表 6 ヘッドスペースサンプラに必要な Agilent 注入口の供給圧力 単位は kpa(pisg) キャリア ( 最大 ) キャリア ( 最小 ) Agilent GC 注入口タイプ スプリット / スプリットレス * 推奨されていない注入口タイプ マルチモード VI パージ付き パックド * オンカラム * 827 (120) 827 (120) 827 (120) 827 (120) 827 (120) メソッドの使用圧力よりも 138kPa(20psi) 高い圧力 バイアル加圧ガス バルクヘッドフィッティングで測定された 表 7 に示す圧力でのヘッドスペースサンプラへの供給バイアル加圧ガス 表 7 最小 最大 バイアル加圧ガスへの供給圧力 最大バイアル圧設定値より 138 kpa(20 psi) 高い圧力 828 kpa(120 psi) 設置準備 15

さまざまな HS コンフィグレーションに必要なアクセサリ ヘッドスペースサンプラは 数種類ある中のいずれかの方法で GC に接続できます 方法によっては特定のオプションハードウェアが必要な場合があります 新しい機器が納入される前に GC へのサンプラの接続方法を決めておいてください 表 8 は Agilent 7697A ヘッドスペースサンプラと 7890A GC 間を接続する最も一般的な方法を 必要な追加ハードウェアとともに示しています Agilent 7697A には スプリット / スプリットレスまたはマルチモード注入口でのセプタムを通す接続のためのトランスファラインとハードウェアが付属しています 表 8 を参照してください 使用する接続タイプにその他の特殊ハードウェアが必要な場合は 据付時に使用できるようにしておいてください 表 8 Agilent 7697A ヘッドスペースサンプラと Agilent 7890A GC の接続 注入口タイプ接続タイプコメント必要な追加ハードウェア スプリット / スプリットレスマルチモード ボラタイルインターフェース クールオンカラム セプタムを通るトランスファライン インターフェースからのトランスファライン ( 直接接続 ) セプタムを通るトランスファライン オートサンプラまたはマニュアル注入のために切断可能 頻繁なカラム変更に対応 マルチモード注入口は濃縮注入に対応 すべてのキャリアガス制御モードに対応 高感度 少量の注入が可能 最も不活性 頻繁なカラム変更には推奨しない 注入口に直接注入することがある場合には推奨しない ボラタイルインターフェース接続は オートサンプラまたはマニュアル注入にも対応しません オートサンプラまたはマニュアル注入のために切断可能 頻繁なカラム変更に対応 すべてのキャリアガス制御モードに対応 なし なし 16 設置準備

表 8 Agilent 7697A ヘッドスペースサンプラと Agilent 7890A GC の接続 ( 続き ) 注入口タイプ接続タイプコメント必要な追加ハードウェア パージ付きパックド スプリット / スプリットレス マルチモード セプタムを通るトランスファライン 注入口キャリアストリームへの直接接続 注入口キャリアストリームへの直接接続 オートサンプラまたはマニュアル注入のために切断可能 頻繁なカラム変更に対応 GC がキャリアガスフローを制御し HS が注入のための追加フローを供給する場合のみに推奨 漏れの可能性の低減 最も正確に GC でキャリアフローを制御 漏れの可能性の低減 最も正確に GC でキャリアフローを制御 G4562A 7697A キャリアガス EPC モジュールアクセサリを注文 G3520A 7890 トランスファラインインターフェースを注文 G3520A 7890 トランスファラインインターフェースを注文 Agilent は PTV 注入口への据付はサポートしていません Agilent ヘッドスペースサンプラ製品 オプション アクセサリの詳細と最新情報については Agilent Web サイト www.agilent.com/chem/jp を参照してください ケーブル要件 Agilent では LAN ケーブル (8121-0940)1 本と APG リモートケーブル (G1530-60930)1 本を提供します 既存の MS/MSD GC にヘッドスペースサンプラを追加する場合は 機器との接続用に部品番号 G1530-61200 APG リモート Y ケーブルを注文してください ( 新しく MS/MSD GC HS システム全体を購入される場合 G1530-61200 ケーブルは付属しています ) Agilent 以外の GC でヘッドスペースサンプラを使用する場合は 部品番号 G1530-60560 汎用リモートケーブルを注文してください 推奨 Agilent 7890A GC をスプリット / スプリットレスまたはマルチモード注入口と GC キャリアガスコントロールで使用する場合 Agilent ではヘッドスペース用 G3521A 7890A S/SL MMI ウェルドメントアクセサリの使用を推奨します このアクセサリは標準の注入口セプタムヘッドに代わるもので HS の据付時に現地で注入口の配管を切断する必要がなくなります 設置準備 17

オプション 機器には トランスファラインとして長さ 530 µm のフューズドシリカの取り付けが必要な部品が付属しています その他の材料と内径のトランスファラインも使用できます トランスファラインヒーターアセンブリは長さが 1 m で 次の配管タイプに対応します 内径 0.25 mm 0.32 mm 0.53 mm で 最大外径 0.67 mm のフューズドシリカキャピラリ Agilent UltiMetal や ProSteel などの内径 0.53 mm 最大外径 0.67 mm のメタルキャピラリ トランスファライン 1 個に対して フェラル 1 個とナットおよびレデューサユニオン 1 個のほかに フューズドシリカ 1 個または約 1 m の ProSteel が必要です ProSteel を使用する場合 200 を超える温度で稼動する際にトランスファラインを保護する ProSteel スリーブを注文してください スリーブなしで ProSteel が 200 を超えるトランスファラインで稼動すると 加熱した導管に永久に固着してしまう場合があります 以下の表を参照してください 表 9 説明 ヘッドスペースサンプラトランスファライン部品 トランスファラインコンポーネント フェラル ポリイミド Valcon 5/pk 部品番号 0.53 mm 1/32 インチ 外径 0.50 0.80 mm 配管用 0100-2595 0.25 0.32 mm 1/32 インチ 外径 0.25 0.40 mm 配管用 セプタムナット トランスファライン スプリット / スプリットレスおよびマルチモード注入口用 0100-2610 G3452-60835 密栓 1/16 インチステンレス製 01080-83202 6 ポートバルブとトランスファライン接続用ナットおよびレデューサユニオン トランスファライン 0100-2594 不活性フューズドシリカ 250µm x 5m 160-2255-5 不活性フューズドシリカ 320µm x 5m 160-2325-5 不活性フューズドシリカ 450µm x 5m 160-2455-5 不活性フューズドシリカ 530µm x 5m 160-2535-5 ProSteel 不活性ステンレス 長さ 5 m 160-4535-5 ProSteel 用 ProSteel スリーブ 長さ 5 m 4177-0607 18 設置準備

ヘッドスペースサンプラには 1 ml のサンプルループが付属します チェックアウト後 必要に応じて異なるサンプルループを取り付けることができます 以下の表を参照してください ( 機器にはすべてのサンプルループサイズのアダプタが付属しています ) 表 10 ヘッドスペースサンプラのサンプルループ 説明 部品番号 サンプルループ SN 2000 0.025 ml G4556-80101 0.05 ml G4556-80102 0.1 ml G4556-80103 0.5 ml G4556-80105 1.0 ml G4556-80106 1.0 ml 認定 G4556-80126 3.0 ml G4556-80108 3.0 ml 認定 G4556-80128 5.0 ml G4556-80109 サンプルループ SN 1030 0.025 ml G4556-80111 0.05 ml G4556-80112 0.1 ml G4556-80113 0.5 ml G4556-80115 1 ml G4556-80116 3 ml G4556-80118 5 ml G4556-80119 サンプルループ用アダプタ サンプルループアダプタ : 0.025 0.05 0.10 ml サンプルループに 1 個ずつ 0.5 および 1.0 ml サンプルループに 2 個ずつ サンプルループアダプタ : 0.025 0.05 0.10 ml サンプルループに 1 個ずつ G4556-20177 G4556-20178 設置準備 19

ガス配管 このセクションでは 据付に必要な接続とハードウェアのタイプを一覧し その後でさまざまなコンフィグレーションに必要なハードウェアについて概説します ガスとヘッドスペースサンプラの接続に必要な部品 機器は キャリアガス供給とベントに 1/8 インチ Swagelok 継ぎ手を バイアル加圧ガス供給に 1/16 インチ Swagelok 継ぎ手を使用します 図 6 を参照してください 図 6 Swagelok コネクタとハードウェアの例 Agilent からは標準コンフィグレーションでヘッドスペースサンプラを接続するのに十分な配管とフィッティングが提供されます バイアル圧力入力フィッティングと 1/8 インチ Swagelok フィッティングで終端処理されている近く ( 約 1.6 m 以内 ) にあるガス供給の接続に十分な 1/8 ~ 1/16 インチのレデューシングハードウェアと配管が提供されています 注記 機器に必要なそれぞれのガスに 1/8 インチ Swagelok メスコネクタが接続できるようガス供給配管 / レギュレータを準備してください Agilent からは GC 注入口キャリアガスをヘッドスペースサンプラキャリア入力フィッティングに接続するのに十分な配管 (1.65 m) とフィッティングが提供されます 表 11 にさまざまなコンフィグレーションに必要な追加配管ハードウェアを示します 20 設置準備

表 11 追加配管ハードウェア要件 コンフィグレーション 標準 HS は GC 注入口キャリアガスを使用 HS は異なるバイアル加圧ガスを使用 オプションコンフィグレーション HS は異なるキャリアガスを使用 (G4562A が必要 ) HS は異なるバイアル加圧ガスを使用 すべてのコンフィグレーション コメント HS からのバイアル加圧ガス供給が 1.5 m を超えない限り 追加部品は必要ありません キャリアガスフィッティングをガス供給に接続するために 1/8 インチ配管とフィッティングが必要です HS からのバイアル加圧ガス供給が 1.5 m を超えない限り 他の部品は必要ありません 任意の T 字管フィッティングと追加配管が必要です ボンベおよびレギュレータ ガスの供給にはボンベ 所内のガス供給システム あるいはガス発生機器を使用します ボンベを使用する場合はステンレス製のレギュレータが必要となります 2 段階式レギュレータは圧力サージを回避します 表 12 は 使用できる Agilent レギュレータの一覧です すべての Agilent のボンベ用レギュレータには 1/8 インチ Swagelok メスコネクタが付属しています 使用するレギュレータのタイプは ガスタイプとサプライヤによって異なります Agilent の部品カタログには 圧縮ガス協会 (CGA) によって指定されている適切なレギュレータを決定するための情報が掲載されています Agilent Technologies では レギュレータを正しく取り付けるために必要なすべての部品が揃っているレギュレータキットを用意しています 表 12 ボンベ用レギュレータ ガスタイプ CGA 番号 最大圧力 部品番号 空気 346 125 PSIG(8.6 Bar) 5183-4641 水素 アルゴン (95%)/ メタン (5%) 350 125 PSIG(8.6 Bar) 5183-4642 ヘリウム アルゴン 窒素 580 125 PSIG(8.6 Bar) 5183-4644 空気 590 125 PSIG(8.6 Bar) 5183-4645 設置準備 21

HS へガス供給を接続する際の注意点 フィッティングの接続をする場合 シール材は絶対に使用しないでください 塩素系溶媒を使って配管やフィッティングをクリーニングすることは絶対に避けてください 警告 すべての圧縮ガスボンベは 固定された建造物または恒久的な壁に確実に固定されている必要があります 圧縮ガスは 関連する安全規定に従って保管し 取り扱う必要があります ガスボンベは加熱されたオーブン排気部には置かないでください 目への損傷の可能性を防ぐため 圧縮ガスを使用する場合は目の保護具を着用してください 図 7 キャリアガスボンベからの推奨トラップと配管コンフィグレーション Agilent では 圧力サージを回避するためにレギュレータの使用を強く推奨します 高品質のステンレス製ダイヤフラムタイプのレギュレータを特に推奨します レギュレータの出口フィッティングに取り付けられるオン / オフバルブは 必須ではありませんが あれば大変便利です バルブがステンレス製で パックレスのダイヤフラム付きであることを確認してください 22 設置準備

流量と圧力を制御するデバイスが正しく動作するためには デバイスの上流と下流の間に最低 20 psi(138 kpa) の圧力差が必要です 確実に制御するために 供給源の圧力を十分に設定します ガス供給配管 機器にガスを供給するには 機器に付属するステンレス製供給配管 または空焼き済みの銅管 ( 部品番号 5180-4196) を使用します 普通の銅管は オイルと汚染物質が付着しているため使用しないでください 注意 塩化メチレンまたはその他のハロゲン化した溶媒を使用して 電子捕獲型検出器 (ECD) に使用される配管をクリーニングしないでください これらを使用すると システムから完全に洗い流されるまでベースラインと検出器ノイズを上昇させる原因となります 注意 キャリアガスの供給にはプラスチックの配管は使用しないでください プラスチック製の配管は 酸素とその他の汚染物質に浸透させ カラムと検出器を損傷する場合があります プラスチック製配管は高温の排気や部品の近くでは融解することがあります 圧力レギュレータ配管接続 配管の直径は 供給ガスと HS 間の距離と 特定のガスの全流量 (HS または GC の ) によって決まります 直径 1/8 インチの配管は 供給ラインが 15 フィート (4.6 m) 未満の場合に適しています 15 フィート (4.6 m) を超える距離 または複数の機器が同じソースに接続されている場合は これより太い (1/4 インチ ) の配管を使用してください 供給ラインのための配管を準備する場合は余裕のある長さにしてください 供給と機器の間に配管をコイル状にしておくと ガスの供給源を移動せずに HS を移動させることができます 配管の直径を選択する際には この余分の長さを考慮に入れてください 圧力レギュレータ出口とガス配管を接続するフィッティング間のパイプとネジ山の接続のシールには テフロン テープを使用します すべてのフィッティングに 揮発物質が除去されて 設置準備 23

いる 機器グレードのテフロンテープ ( 部品番号 0460-1266) を推奨します ネジ山のシールにはパイプドープ塗料は使用しないでください パイプドープ塗料には 配管を汚染する揮発物質が含まれています トラップ クロマトグラフグレードのガスを使用して システムのガスの純度を確実にします ただし 最高の感度を得るためには 高品質のトラップを取り付け 微量の水やその他の汚染物質を除去します トラップの取り付け後 ガス供給ラインに漏れがないことを確認します 表 13 は推奨するトラップの一覧です トラップとトラップアクセサリの完全なリストについては Agilent のオンラインストアを参照してください 図 7 に示すように インジケータ付きトラップを最後に取り付け トラップが消耗してきた場合に警告されるようにします 表 13 推奨トラップ 説明 キャリアガス ユニバーサルトラップ ( 大 ) ヘリウムガスストリームから酸素 水蒸気 炭化水素 二酸化炭素 一酸化炭素を除去します インジケータ付き酸素トラップ バイアル加圧ガス ユニバーサル / 外部スプリットベントトラップ 部品番号 RMS IOT-2-HP RDT-1020 キャリアガス内の水分はカラムを損傷します 供給源のレギュレータと他のトラップの間に水分トラップを取り付けることを推奨します 炭化水素トラップはガスから有機物質を除去します 水分トラップと酸素トラップがある場合は その間に配置します 酸素トラップはガスから 99% の酸素と微量の水蒸気を除去します 一連のトラップの最後に配置します 微量の酸素でもカラムを損傷するので キャリアガスには酸素トラップを使用します 24 設置準備

ケーブルの長さ システムモジュール間の距離は 一部のケーブルとベントホースまたは真空ホースによって制限される場合があります 寸法と重量 に示すとおりに作業スペースを計画してください Agilent から供給されるリモートケーブルの長さは 2 メートル (6.6 フィート ) です Agilent から供給される LAN ケーブルの長さは 10 メートル (32.8 フィート ) です Agilent の提供する電源コードの長さは 2 メートル (6.6 フィート ) です 設置準備 25

サイトの LAN ネットワーク システムをサイトの LAN ネットワークに接続する場合は 追加のシールドツイストペアネットワークケーブルが必要です 注記 Agilent Technologies は サイトの LAN ネットワークに対する接続または通信の確立について 責任を負いません Agilent では ミニハブまたは LAN スイッチでのシステムの通信能力のテストのみを行います 注記 機器に割り当てられている IP アドレスは 固定 ( 永久に割り当てられている ) アドレスである必要があります サイトのネットワークにシステムを接続する予定の場合 各機器に一意の固定 ( 静的 )IP アドレスが割り当てられている必要があります 26 設置準備

基本工具と消耗品 ヘッドスペースサンプラには ご購入いただいた特定のモデルに応じた基本工具と消耗品が付属します 要件によっては 据付にその他の工具と部品が必要になります 表 14 に HS に付属しない その他の便利な工具を示します 最新の消耗品やサプライ品については Agilent の Web サイト (www.agilent.com/chem/jp) をご覧ください 表 14 据付用工具および部品 工具 Agilent 部品番号用途 必須 T-20 トルクスドライバ 5182-3465 トランスファラインの取り付け オープンエンドスパナ : 7/16 インチ (2 本 ) 5/16 インチ 8710-0972 8710-0510 ガス接続 サンプルループ トランスファライン用の Swagelok フィッティング 配管カッター 8710-1709 ガス供給配管 精密配管カッター 5190-1442 1/16 インチステンレス製配管 推奨 配管 銅 1/8 インチ クリーニング済み 12 ft 5021-7107 ガス供給配管 スペアを手元に置いておきます 1/8 インチ Swagelok ナットおよびフェラル 真ちゅう製 5181-7481 ステンレス製 5181-7482 ガス供給配管 スペアを手元に置いておきます 1/16 インチ Swagelok ナットおよびフェラル 1/8 インチ Swagelok T 字管フィッティング シャットオフ ( ボール ) バルブ 1/8 インチ Swagelok 付属 ナット 0100-0053 フェラル 0100-1490 0100-0090 ガス供給配管 ガス供給配管 スペアを手元に置いておきます 0100-2144 機器近くのガス供給ラインに取り付け メンテナンス実行時にすばやく機器を隔離します 1/4 インチ x 3/16 インチスパナ 8710-2618 トランスファラインの取り付け カラムウェハカッター 5181-7487 トランスファラインの取り付け 異なるサンプルループサイズまたはトランスファラインサイズを使用する場合は 事前に必要な部品を購入してください 部品番号のリストについては さまざまな HS コンフィグレーションに必要なアクセサリ を参照してください 設置準備 27

28 設置準備