東京電力マニュアルから 原子力発電所での管理区域とは 1, 管理区域とは 管理区域の区域区分と標識 法令で実効線量当量が 1 週間に 0.3mSv(1.78μSv/h) Sv/h) を超える恐れのあるところを管理区域とするように定めています 管理区域での労働は 1 日 1mSv を超えてはなりません ( 我々は労働者ではないため法で定めている年 1mSv でなければなりません ) 管理区域には 1 日 10 時間以上入所してはなりません ( このような所に住むなど とんでもないことです ) 体の表面に放射線物質が付着すると それから出る放射線で更に被曝が増え ケガをすると傷口から体内に取り込む恐れがある 2, 管理区域境界線 管理区域境界線とは実効線量が 3 ヶ月で 1.3mSv(0.6μSv/h) Sv/h) とされています 管理区域には 18 歳未満は入所させてはならない ( 妊婦を含めた多くの未成年者がこの線量の中で生活している ) 管理区域境界線には 管理区域であることの標識を表示し立ち入りを制限しなければならない (20Km 内に入れないようにしているだけ ) 管理区域での喫煙 飲食は禁止されています ( 寝泊まりすることすら考えられない ) 3, 事業所境界線 管理区域を持つ事業所の人を立ち入り制限をしなければならないが ( 受付守衛所 ) 3 ヶ月で 250μSv(0.11 Sv(0.11μSv/h) Sv/h) とされています 被曝労働者の作業時間外を含め 一般人は年間 1mSv 以下であり (0.11μSv/h) 法でそれを守るよう定めています 管理区域 1.78μSv/h 以上 周辺防護区域 0.11μSv/h 管理区域境界線 0.6μSv/h 以上 このエリアの外側にしか 居住施設は作れない 関東から北側の東北を含めた多くの地域が 周辺防護区域以上の放射線量となり 本来 居住エリアとしては認められない場所にあたります 4, 管理区域区分 管理区域は 放射線レベルによるものと汚染密度の双方で厳しく細かく区分され 人体が放射線を出来るだけ受けず体内に汚染物質を取り込まないように徹底されています 放射線量より汚染密度が高いほうが危険と考えている チェルノブイリ法で定めた土壌の汚染による避難の概念と一致する
管理区域の区域分け A 区域 B 区域 C 区域 D 区域 汚染区分表面汚染 空気中放射性 表面汚染 空気中放射性 表面汚染 空気中放射性 表面汚染 空気中放射性 密度 物質の濃度 密度 物質の濃度 密度 物質の濃度 密度 物質の濃度 (Bq/cm2) (Bq/cm3) (Bq/cm2) (Bq/cm3) (Bq/cm2) (Bq/cm3) 線量区分 汚染のおそれなし 4 未満 4 10-5 未満 40 未満 4 10-4 未満 40 以上 4 10-4 以上 0.05mSv /h 未満 (50μSv/h) 1A 区域 1B 区域 内部被爆? 1C 区域 1D 区域 1mSv /h 未満 (1000μSv /h 未満 ) 2A 2B 2C 2D 区域区域区域 内部被爆有り 2D 区域 1mSv /h 以上 (1000μSv /h 以上 ) 3A 区域 3B 区域 内部被爆有り 3C 区域 3D 区域 福島県の多くは赤で囲んだ枠内の C 区域となります 爆発当時は県内の多くが D 区域となっていた可能性が高い 文部科学省が発表した H 23/10/13 現在のセシウム沈着量マップから見ると ほとんどの福島県 宮城県南部 群馬県沼田市 栃木県日光市 千葉県柏市 茨城県北部 岩手県と宮城県県境などが放射線管理区域 C 地区以上の汚染と確認できる C D 区域に入る際の線量計はベータ線 ガンマー線用を持って入る決まりがある ( 福島県内に配られた線量計はガンマー線のみである )
管理区域内での装備について衣類編 通常時に東京電力が用意している装備では 外部被曝を避けるような装備は無い外部被曝を避けるような装備は無い 通常時では内部被曝を避けるための装備と放射性物質を外に持ち出さないようにするための装備内部被曝を避けるための装備と放射性物質を外に持ち出さないようにするための装備と手順を指導している 保護衣 B 装備 汚染区分 A B1 B2 C D 装着する装備 B 帽子 B 軍手 B 靴下 一般服もしくは B 服 B 靴 ( 青 ) B 帽子 B 軍手 B 靴下 ゴム手袋 B 服 B 靴 ( 黄 ) 履き替え C 帽子 綿手袋 ゴム手袋 2 重 靴下 2 重 C 服 場合によってはC 服の上にタイベック 水を使う場合アノラック ( カッパ ) タイラック C 帽子 綿手袋 ゴム手袋 2 重 靴下 2 重 C 服 場合によってはC 服の上にアノラック ( カッパ ) タイラック B 区域には2 通りあり B1:0.04Bq/cm2未満 B2:~4Bq/cm2 管理区域用の下着上下 チョッキ B 靴下 C 装 B 服 B 手袋 B 靴 B ヘルメット 薄布手袋 C 帽子 C 服 C 靴下 ゴム手袋 C 手袋 C 靴 C ヘルメット どれを取っても外部被曝を避けるような装備は一切ありません アルファ線は紙一枚で防げるので この装備で防げますが ベータ線 ガンマー線は これだけの装備でも防御することは出来ません したがって 外部被曝を下げるために 作業以外では出来るだけ低い線量の場所に居るように定めていますが 我々にはそんな場所はありません 24 時間外部被曝を受けている事になります 管理区域内での作業は お金をもらってリスクを知った上で更に 厳重な管理がなされ 電離検査という30 年間記録が保管される検査なども義務化されていますし ここで紹介しているような装備を義務化しています 私たちの健康がいかに 軽く扱われているか これでわかると思います 電離検査別紙にて タイベック アノラック ( カッパ )
管理区域内での装備についてマスク編 2011 年 3 月 12 日の双葉町は 1.5mSv/h 超だった!D 区域の装備 半面マスク 全面マスク D 区域のマスク セルフエアセット C 区域用のマスク フードマスク 上と左の写真が C 区域で使用するマスクとなります 福島県以外の多くの汚染され 内部被曝の危険が高い C 区域と同等であるこのエリアでは このようなマスクの着用が義務付けられていなければならない 空気中放射性度 40~40 0Bq/m 3 (0.00004Bq/cm 3 ) 未満 表面汚染密度 4 万 ~40 万 Bq/ m2 (4~40Bq/c m2 ) 未満 30Km 圏外でも 1mSv/h を超える数値が記録されている 田村郡三春町 :1153μSv/h(D 区域 )2011/3/14 20Km 圏内では双葉郡双葉町 :1590μSv/h(D 区域 )2011/3/12 当時 上の写真のような装備を装着した市民は居なかったと思います 普通ならこのようなマスクを装着しなければいけないエリアだったと言うことになります 空気中放射性度 400Bq/m 3 (0.0004Bq/cm 3 ) 以上表面汚染密度 40 万 Bq/m 2 (40Bq/c m2 ) 以上 エアラインマスク
管理区域 (C 区域 ) 管理区域にとどまれるのは 10 時間まで 管理区域と汚染地の比較 原発事故の被害地の多くはC 区域以上にあたり 本来なら管理区域とされ標識を立て 一般人は入ることすら許されないエリアであり管理区域に入る場合は 放射線の影響に対する防御など様々な教育を受けていなければならない 放射線の影響に対する防御など様々な教育を受けていなければならない 入室した場合でも そこに 10 時間以上居てはならないし 肌の露出は極力抑え肌の露出は極力抑え ケガなどしないようしなければならないケガなどしないようしなければならない タバコや飲食も内部被曝の恐れがあるため禁止となっている トイレも肌の露出やマスクを外し内部被曝をする可能性と放射性物質の移動が考えられる為 管理区域外に行かなければありません 原子力発電所では内部被曝防御が最大のテーマとなっているのです また 衣類などに付着してしまうと更に余計な衣類などに付着してしまうと更に余計な内部被曝や外部被曝内部被曝や外部被曝を加算することになるため 何重にも衣類を重ね着替えることで 余計な被曝と汚染の拡大を防ぐよう指導している タバコや飲食が禁止されている 体表面や衣服の汚染の防御をしいられている 健康管理は毎日の被曝の管理と 6 ヶ月ごとの健康診断と * 電離検査 (30 年保管管理 ) 内部被ばく検査などより精密に行われ 管理されている 空間線量より空気中と物体の汚染密度を重要視している マスクは強要されている 積算計はベータ線ガンマー線合算のものである 電離放射線健康診断 ( 電離検査 ) 電離放射線の健康診断項目電離放射線障害防止規則 6 ヶ月に 1 度義務付けられている 1 被ばく歴の有無の検査 2 白血球数及び白血球百分率の検査 3 赤血球数及び血色素料又はヘマトクリット値の検査 4 白内障に関する目の検査 5 皮膚 ( 爪を含む ) の検査 被害者が検査されている項目は黒字黒字 検査されていないものは赤字どちらとも言えないものは青色 被害地 (C 区域同等汚染 ) 24 時間被曝を強いられている 禁止されないどころか ドラム缶に入れ汚染物として廃棄されるレベルの物を食べるよう勧められている 全く防御など指導を受けていない 普通の健康診断と一部ホールボディカウンターしかない 空間線量だけ重視 空間線量だけ重視 ( チェルノブイリ法は管理区域と考え方は同じ ) どちらかと言えば外すよう指導されている 積算計はガンマー線のみ 電離放射線 ( 被曝 ) で起きる健康障害は 放射線を受けた直後 ~ 数日以内に起こるものと 受けてすぐには発生せず 数週間 ~ 数年経過してから発生するもの 上に挙げた奇形や流産のように 次の世代に影響が出るの世代に影響が出るものの 3つのタイプがあります あざができやすくなる 貧血や 感染症への抵抗力が低下して風邪をひきやすくなる 不妊の原因となることもあります 発がん性や特に白血病の発生率が高くなります 次の世代に影響が出るものでは 線量が小さくても発生することがあるのが特徴です 予防保健協会調べ電離放射線健康診断から