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TECHNICAL HANDS ON REPORT 2.4GHz デジタル ワイヤレスシステム LINE6 XD-V70/XD-V70L text by 甲田乃次 ( ロックドア ) XD-V70 THH12 ハンドヘルド マイク トランスミッター RF 出力 :10mW(high) 3.3mW(low) バッテリー : 単 3 アルカリ乾電池 2 本 バッテリー持続時間 ( アルカリ乾電池使用時 ):8 時間 (high) 10 時間 (low) サイズ : 107mm 40mm 40mm 重量 : 約 312g( バッテリー含まず ) PX212 レシーバー 出力インピーダンス :150Ω バランス (XLR) 1kΩ アンバランス (1/4 フォーン ) サイズ :220mm 217mm 45mm( ハーフラックサイズ ) 電源 :DC9V/350mA(AC アダプター付属 ) 重量 : 約 1.19kg 問合せ先 :http://www.line6.jp/ 今回はギターエフェクターなどで有名な LINE6 より発売された 2.4GHz 帯デジタル ワイヤレスシステムをテストさせて頂いた 2.4GHz 帯? 無線 LAN? ISM バンド? 普段使っている 800MHz 帯のワイヤレスマイクと どう違うのか? プロオーディオとして使えるの? そんな疑問を抱えながら商品を手に取ってみた 結論から先に述べるが 海外取材の多い放送局さん プロダクションさん 海外の現地での電波事情に不安のある PA さん これ使えますよー!! XD-V70 と XD-V70L XD-V70 は ハンドヘルド マイク トランスミッター THH12 とレシーバー PX212 のセット XD-V70L は ベルトパック トランスミッター TBP12 とレシーバー PX312 のセットで レシーバーは共通になっている はじめに ハンドヘルド トランスミッター THH12 を見てみた 取り扱い説明書には 2.4 XX 8 と表記があり 注意事項にこの機器の使用周波数帯では 電子レンジ等の産業 科学 医療用機器のほか工場の製造ライン等で使用されている移動体識別用の構内無線局 特定小電力無線局ならび にアマチュア無線局が運用されています と書かれているが 残念ながらパッケージならびに取り扱い説明書にも使用される周波数帯の明記がなく 第一印象は海外製品のミュージック マーケット向けのプロダクトだと感じた 2.4 XX 8 の意味は 2.4GHz 帯で 早速 社団法人電波産業会 ARIB(Association of Radio Industries and Businesses) 標準規格 STD-T66 第二世代小電力データ通信システム / ワイヤレス LAN システムを確認してみた 使用する周波数帯は 2,400MHz (2.4GHz) 以上 2,483.5MHz (2.4835GHz) 以下 通信方式はスペ 100 PROSOUND

クトル拡散方式を含むデジタル信号を 伝送するものとある XX は変調方式 8 は与干渉距離で 80m となる 変調方式は狭帯域変調を示し 2.4GHz からの 83.5MHz 幅で 12ch の同時運用が可能であることが理解で きる RF 出力は 10mW 特定小電力無線 XD-V70L TBP12 ベルトパック トランスミッター RF 出力 :10mW(high) 3.3mW(low) バッテリー : 単 3 アルカリ乾電池 2 本 バッテリー持続時間 ( アルカリ乾電池使用時 ):8 時間 (high) 10 時間 (low) サイズ :107mm 70mm 30mm 重量 : 約 184g( バッテリー含まず ) PX212 レシーバー (XD-V70 と共通 ) PX212 レシーバーのリアパネル THH12 の作動可能時間表示 / マイクロフォン モデル表示 / 出力表示 設備として普段使用している 800MHz の A 帯 B 帯と同等である THH12 ハンドヘルド トランスミッ ターの仕上げは思ったよりしっかりして いる 使用電池は単 3 電池を 2 本 電池コンパートメントの収まりもよくグ ラツキ感もない トランスミッター中央部に LCD パネ ルと電源 /Mute ボタン Select ボタンがある 基本的なモードの変更 チャンネルの設定など この 2 つのボタンスイッチでコントロールする セットアップ ページ 1 で 1 12ch のチャンネルを選択 セットアップ ページ 2 で Hi と Lo の 2 つのモードの切り替えとあるが RF の出力切り替えか 周波数特性の切り替えかがもう少し詳しく表記してあると 展示会や 学校 会議施設などでの環境で 提案し易くなると感じた セットアップ ページ 3で マイクロフォン モデルの選択 このハンドヘルド トランスミッターで一番気になっていたファンクションで 以前 海外の大手マイクロフォンメーカーの輸入商社に務めていた時 当時発売された R 社のデジタルコンソールにマイクシミュレーターという ファンクションが搭載され脅威に感じたのだが 改めてギターエフェクターなどで実績のある LINE6 のマイクモデリングプリセットを聴くと ここまで来たかと驚いた マイクロフォン ユニットは S 社のワイヤレスタイプとネジピッチも同じである 使用されているユニットは R59 に大変よく似ているが 低域にはパワー感があまりない しかしながら セレクトボタンで 58 を選択すると それらしくなる 58 以外にも何種類かのモデルがプリセットされているので ニーズに合わせて選択すればよいと思う このマイクロフォン ユニットにはプ PX212 レシーバーのディスプレイ 左 : トランスミッターの作動時間や受信レベル ( ダイバーシティ ) ロックなどを表示 中央 : チャンネル切り替えモード 右 : チャンネル選択 (12 チャンネルから選択できる ) PX212 レシーバーの LED は RF レベル トランスミッターのバッテリー残量 オーディオレベル ミュートを表示 PROSOUND 101

フィールドテストでのシステム XD-V70 と 800MHz 帯機をテスト リセット EQ で十分な効果を感じた また このユニットは指向特性が強いのでメッシュグリルを 純正のアプリケーションではないが ボールタイプのものに交換すると使いやすくなると思う 有り難いのは 電池残量が時間表示で あと何時間位使えるか見えるのは心強い RX212 ワイヤレスレシーバー共通のレシーバーは ハーフラックサイズのシングルタイプ 電源部は AC100V から 240V まで使用可能なユニバーサルタイプで取材クルーには有り難い メーター類は LED だが オーディオ信号とバッテリー残量 RF パワーを表示 トランスミッターの Mute 動作がレシーバーで見られるのは有り難い また パネル中央の LCD ディスプレイでは受信しているチャンネルと幾つかのファンクションが表示されるが A B 各アンテナの信号強度が表示されダイバーシティー受信の状況が確認できる アンテナコネクターは BNC タイプで 複数台のレシーバーをデイジーチェーン 接続するためのリンクアウトもあり 終端をカバーするターミネイト用端子も付属している オーディオアウトは XLR タイプと 1/4TRS フォーン (XLR アウトはマイクレベル ) TBP12 トランスミッター俗に言う 2 ピースの仕込み用 手に取ってみて 筐体のアルミボディーがしっかりしていると感じた またボディー上部の ON/OFF スイッチと Mute スイッチは有り難い チヤンネル設定などはボディー下部の Select スイッチと Value スイッチで ハンドヘルドトランスミッターと同じようなチヤンネル設定や Hi or Low のパワーセッティング ネーム表示 セットネームが可能 仕込み用で大事なのがロックアウト モードで スイッチの誤作動を防いでくれる 付属のラベリア マイクロフォンは残念 ながら プロの方々には少し しかしながら コネクターは Shure で採用されている Switchcraft 4P タイプで前号 10 月号にリポートさせて頂いた Audio- Technica BP892cW-TH ヘッドウォーン マイクロフォンの先バラタイプなどでコネクターの仕様を合わせればより良いと感じたまた ギターなどの楽器接続には同じく S 社の WA302 接続ケーブルが使用できそうだ ずばり このデジタル ワイヤレス システムの価格はオープンプライスだが XD-V70 ハンドヘルド トランスミッターとレシーバーのセット XD-V70L ラベリア マイクロフォンとレシーバーのセット共に 市場参考価格は税込みで 58,000 これなら 海外ロケでお笑い芸人さんが派手なリアクションで使っても大丈夫でしょう 無線 LAN(IEEE 802.111b/g) の 2.4GHz デバイスの応用と思うが 正 TBP12 も THH12 と同様に チャンネル 作動可能時間などを表示無指向性アンテナ P180 と指向性アンテナ P360 がオプションで用意されている 102 PROSOUND

フィールドテストの様子 通信範囲 90m をクリア フィールドテストに協力いただいたロックドアの甲田乃次氏 大木美香さん 博多智章氏 ( 右から ) 直言って驚きの価格帯である さて この無線 LAN や移動体識別用無線設備 アマチュア無線 模型飛行機のラジコン制御等々 この周波数帯を共有する無線設備との混信や干渉の問題になるのだが 従来のアナログ波と違い 混信や干渉 相互変調などかなり問題は少なくなっていると考える しかしながら 標準規格の中でも想定与干渉距離内におけるその他無線設備との事前調査の必要性を説いている ( 要は半経 100m の範囲でそのようなシステムが使用されていないか確認してください ) また 干渉回避への協力と既設の無線局優先の考え方から もし干渉等の問題が発生した場合には 周波数の変更や電波の停止など 相互のユーザーが協力して干渉回避の対策を実施することとある ( 無線局同士が声掛けしてくださいねということ ) 実際の現場では? の問いには 現在 混信等で運用が難しい場所での B 帯に代わるものとして挙げられる フィールドテスト LINE6 2.4GHz 帯のシステムと 800MHz 帯との比較テストを行なった 送信機は地上 1.5m 受信機は 70cm アンテナ高は 70cm と 2m 無指向性アンテナで比較してみた 今回 アクセサリーの入荷のタイミングから無指向性アンテナで実験を行なったが 純正アプリケーションには指向性タイプもあるとのこと 結論から先に述べるが システムの安定度 性能は十分だと感じた 実験環境は河原の土手が良い条件を作りだしたのか 2.4GHz 帯デジタルが約 100m 800MHz 帯アナログは約 120m 付近まで到達した ( 受信アンテナの高さはあまり関係なかった ) アナログ 800MHz 帯は 100m 辺りで も送信機が体の陰になっていても安定して受信していたが デジタル 2.4GHz 帯は 90m 以上においては見通しでないと 若干不安定になっていた また 土手を挟んでの障害物に関する比較では やはり 800MHz 帯の安定度が確認できた さいごに現在 読者の多くの方々もご存じのことと思うが 現行のワイヤレスマイクロフォンが使用する 800MHz 帯の周波数を携帯電話事業者が強く希望することによる周波数割り当ての変更については 大変心配をしている 業務用のワイヤレスマイクに求められる多くの問題の解決策のひとつとして 今回実験をさせて頂いた 異なる周波数帯システムの応用なり 現行の運用連絡の有効性など 我々エンジニアが強く訴えて行かねばならないと感じた XD-V30L TBP06 ベルトパック トランスミッターと RXT06 レシーバーのセット XD-V30 THH16 ハンドヘルド マイク トランスミッターと RXT06 レシーバーのセット こちらは 6 チャンネル 通信範囲 30m 仕様 PROSOUND 103