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年齢 年齢 1. 柏 2. 名古屋 3. G 大阪 4. 仙台 5. 横浜 FM 6. 鹿島 -19 歳 0 0.0% 0 0.0% 2 2.7% 1 1.4% 3 4.0% 3 4.6% 歳 4 5.0% 5 6.7% 7 9.6% 2 2.7% 2 2.7% % 25-2

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Transcription:

平成 30 年度全国看護師交流集会 Ⅰ 病院領域 情報提供 2 認定看護師制度の再構築について 平成 30 年 6 月 13 日 ( 水 ) 公益社団法人日本看護協会常任理事荒木暁子 1

説明内容 1. これまでの認定看護師の実績と貢献 2. 新たに期待される認定看護師の役割 3. 新たな認定看護師制度の方針 2

1. これまでの認定看護師の実績と貢献 1 全国で活躍する認定看護師の増加 2 認定看護師の評価 3

全国で活躍する認定看護師の増加 全国に 18,728 名の認定看護師が活動 各年 12 月末日の登録者数 2017 年については 7 月の登録者数 詳細は日本看護協会公式ホームページをご覧ください 4

認定看護師の評価 認定看護師制度は 熟練した看護技術と知識を用い 水準の高い看護実践により 看護ケアの広がりと質の向上を図る という目的で1996 年に開始し 認定看護分野は21 分野 教育課程数は100 課程 認定看護師の人数は 18,728 名に達しました 認定看護師らの現場での実践能力は高く評価され 広く認定看護師の必要性が認知されるようになりました また 認定看護師を配置要件とする診療報酬項目は20 項目 21 分野のうち 16 分野となり 広告が可能な分野は18 分野であるなど 制度誕生から20 年間で 高い社会的な評価を受け日本の看護の質向上に大きく貢献してきました 5

2. 新たに期待される認定看護師の役割 1 認定看護師制度開始から変化する医療 社会 2 認定看護師に期待されるさらなる役割 3 特定行為に係る看護師の研修制度に対する本会の考え方 6

認定看護師制度開始から変化する医療 社会 現在 2018 年 少子 超高齢 多死社会 2025 年 医療の高度化 細分化に伴う看護の専門分化 疾病構造の変化 複数の疾病を抱える対象の複雑化 医療提供体制の転換 病院中心の医療から地域 在宅へ医療の場が移行 5 疾病 ( 慢性疾患 ) がん 脳卒中 急性心筋梗塞 糖尿病 精神疾患 ( 認知症 ) 今後の医療の変化 : 高齢者 慢性疾患の増加 継続的治療を要する慢性疾患 肝疾患 : 肝炎 ( インターフェロン ) 腎疾患 : 腎不全 ( 透析 ) 呼吸器疾患 : 喘息 COPD 肺炎 循環器系疾患 : 心不全 高血圧 筋神経疾患 : リウマチ ALS 疾病が単独ではなく 複合している医療を受けながら病気と共に生活する人の増加 治す医療 から 治し支える医療 へ 7

看護の将来ビジョン 2025 年少子 超高齢 多死社会に向けて日本看護協会は いのち 暮らし 尊厳をまもり支える看護 を掲げ 活動方針を明確にしている その一つに 生活 と保健 医療 福祉をつなぐ質の高い看護の普及 を掲げている 生活 と保健 医療 福祉を統合する看護職の裁量拡大 質の高い看護人材を育成する教育 研修 資格 認証制度の構築 http://www.nurse.or.jp/home/about/vision/index.html 8

認定看護師に期待されるさらなる役割 現在 2018 年 少子 超高齢 多死社会 2025 年 医療の高度化 細分化に伴う看護の専門分化 疾病構造の変化 複数の疾病を抱える対象の複雑化 医療提供体制の転換 病院中心の医療から地域 在宅へ医療の場が移行 認定看護師の実績 アセスメントに基づく質の高い看護実践 診療報酬における認定看護師の配置要件 商標登録 専門性の広告 今後の医療の変化 : 高齢者 慢性疾患の増加 在宅への移行 これから必要とされる看護師 急性期医療から在宅医療まで支えられる人材 地域 施設間の連携に寄与できる人材 認定看護師への期待 9

特定行為に係る看護師の研修制度の開始 < 特定行為に係る看護師の研修制度の目的と研修の概要 > 高度な臨床実践能力を発揮し 在宅医療をはじめとする あらゆる場に対応できる人材を育成する 特定行為研修は看護師が手順書により特定行為を行う場合に必要とされる実践的な理解力 思考力及び判断力並びに高度かつ専門的な知識及び技能の向上を図るための研修である 2014 年 6 月 保健師助産師看護師法が改正 2015 年 10 月より 特定行為に係る看護師の研修制度 施行 厚生労働省が特定行為に係る看護師の研修制度を推進 医療計画に特定行為研修修了看護師増員計画を位置づけ 厚生労働省が医療計画において 効率的かつ円滑に 特定行為研修を実施できる体制の整備 を実施するように都道府県に通知 地域の実情を踏まえて 都道府県が特定行為研修体制の整備に向けた計画 ( 特定行為研修の普及状況の把握 課題の抽出 数値目標 施策 評価 ) を作成 指定研修機関増加を推進 10

特定行為に係る看護師の研修制度に対する本会の考え方 日本看護協会の基本的な考え方 特定行為に係る看護師の研修制度を活用して 看護師の専門性をさらに発揮し 少子超高齢社会における国民のニーズに積極的に応えていく 在宅医療などの推進に向け 看護師に期待される役割を発揮できるよう 本制度の活用を推進する 認定看護師制度への影響 インセンティブによって医療機関の管理者は国が推進する特定行為研修を選択? 認定看護師教育の受講者数にさらに影響 特定行為研修 様々な指定研修機関の増加や多様性により特定行為の教育支援内容に差異が生じる可能性 認定看護師よりも特定行為を行える人材育成へと需要が変化する可能性 教育の質の担保が必須 認定看護師制度の価値を維持 向上させる必要がある 11

特定行為研修を組み込む意義 < 認定看護師教育に特定行為研修を組み込むことで > 認定看護師のアセスメントに基づく質の高い看護実践に加えて 臨床推論や病態判断などの医学的知識をベースとした能力が加わることで あらゆる現場での臨床推論力 病態判断力が向上し 看護を基盤とした認定看護師の養成が可能になる 認定看護師教育看護の専門性を基盤とした教育 特定行為研修臨床推論力 病態判断力を強化する教育 臨床推論力 病態判断力が強化されることであらゆる場のニーズに応えられる認定看護師を養成できる 12

本会が実施する特定行為研修修了者数 北海道 7 0 人 1~9 人 11~20 人 21~30 人 30 人以上 秋田 1 青森 1 岩手 1 2 分野の資格取得者 1 名 ( 緩和ケア / 訪問看護 ) 長崎 5 佐賀 1 熊本 0 福岡 6 大分 2 宮崎 1 山島根 1 鳥取 4 口 2 広島 4 岡山 5 愛媛 4 高知 2 香川 4 徳島 1 兵庫 8 大阪 31 京都 2 奈良 1 和歌山 2 滋賀 2 三重 1 石川 4 福井 5 岐阜 3 愛知 8 富山 1 新潟 3 長野 3 山梨 2 静岡 2 山形 1 群馬 2 福島 1 埼玉 6 東京 36 栃木 0 神奈川 23 宮城 1 茨城 4 千葉 12 沖縄 6 鹿児島 3 詳細は日本看護協会公式ホームページをご覧ください 13

3. 新たな認定看護師制度の方針 1 認定看護師制度再構築に関する本会の考え方 2 認定看護分野の考え方 3 新たな制度への移行スケジュールと支援 14

認定看護師制度再構築に関する本会の考え方 社会が求める看護の専門技術も変化してきているため 認定看護師がさらなる社会のニーズに応えられるよう 現行の教育基準カリキュラムを見直す必要がある 特定行為研修の共通科目である臨床推論 フィジカルアセスメント 臨床薬理学等の科目を追加することにより 認定看護師の臨床推論力 病態判断力をさらに強化することができる 認定看護師が看護のかかわりにおいて特定行為を活用することで 状態悪化時の早期対応が可能となる 重症化の予防や症状改善を進めることができることから あらゆる場所での療養生活の維持および QOL の向上が可能となり チーム医療のキーパーソンとしての役割を発揮できる 15

新たな認定看護師制度の目的 < 現行の認定看護師制度 > 認定看護師規程第 1 条 からの引用公益社団法人日本看護協会認定看護師制度は 特定の看護分野において 熟練した看護技術及び知識を用いて 水準の高い看護実践のできる認定看護師を社会に送り出すことにより 看護現場における看護ケアの広がりと質の向上を図ることを目的とする 看護業務基準 ( 本会 2016 年改定 ) では看護実践は 看護を必要とする人 を対象として表現していること 地域へと看護現場が広がることから あらゆる場で看護を必要とする対象にを加筆 < 新たな認定看護師制度の目的 > 公益社団法人日本看護協会認定看護師制度は 特定の看護分野において 熟練した看護技術及び知識を用いて あらゆる場で看護を必要とする対象に 水準の高い看護実践のできる認定看護師を社会に送り出すことにより 看護ケアの広がりと看護の質の向上を図ることを目的とする 16

新たな認定看護師の定義と役割 < 現行の認定看護師制度 > 認定看護師規程第 3 条 からの引用認定看護師とは 本会認定看護師認定審査に合格し ある特定の認定看護分野において 熟練した看護技術と知識を有することが認められた者をいい 次の各号の役割を果たす 1. 特定の看護分野において 個人 家族及び集団に対して 熟練した看護技術を用いて水準の高い看護を実践する ( 実践 ) 2. 特定の看護分野において 看護実践を通して看護者に対し指導を行う ( 指導 ) 3. 特定の看護分野において 看護者に対しコンサルテーションを行う ( 相談 ) 現在の認定看護師教育に特定行為研修を組み込むことにより 実践力が強化されることを表現するために高い臨床推論力と病態判断力に基づき と加筆 相談に関しては現行の認定看護師が他職種にも相談を受けている実績と今後の地域への参画から 医療職以外にも対象が増えることに鑑みて 看護職等と表現 < 新たな認定看護師の定義と役割 > 認定看護師とは 本会認定看護師認定審査に合格し ある特定の認定看護分野において 熟練した看護技術と知識を有することが認められた者をいい 次の各号の役割を果たす 1. 特定の看護分野において 個人 家族及び集団に対して 高い臨床推論力と病態判断力に基づき 熟練した看護技術及び知識を用いて水準の高い看護を実践する ( 実践 ) 2. 特定の看護分野において 看護実践を通して看護職に対し指導を行う ( 指導 ) 3. 特定の看護分野において 看護職等に対しコンサルテーションを行う ( 相談 ) 17

認定看護分野の考え方 1 現行の認定看護師制度の課題 : 再編の必要性 2 分野に対する基本方針 再編の考え方 3 新たな分野の再編案 18

認定看護分野別にみた養成数の推移 2500 18000 合計 2000 1500 1000 500 0 分野による養成数の違い 2017 年度に開講している教育機関が 0~1 箇所のみ :10 分野 ( ) 認定開始から 10 年以上経過しているが養成数が 500 名以下 :6 分野 ( 赤字 ) 16000 14000 12000 10000 8000 6000 4000 2000 0 感染管理 皮膚 排泄ケア 緩和ケア がん化学療法看護 集中ケア 救急看護 糖尿病看護 がん性疼痛看護 認知症看護 摂食 嚥下障害看護 脳卒中リハビリテーション看護 訪問看護 手術看護 新生児集中ケア 乳がん看護 慢性心不全看護 小児救急看護 慢性呼吸器疾患看護 透析看護 がん放射線療法看護 不妊症看護 19

認定看護師の養成状況及び教育機関の開講状況 分野名 認定開始年月 認定看護師数 (2017 年 6 月 ) *10 年以上開講しているが 養成数が500 人以下 教育課程数 2017 年度の開講状況 2016 年度の実績 2016 2017 年年度度開講定員数定員数応募者数研修者数との課程数増減 定員充足率 ( 研修生 / 定員数 ) 救急看護 1997.6 1104 5 (3) 90 145 126 109 75.2% 集中ケア 1999.6 1101 4 (1) 30 60 89 63 105.0% 新生児集中ケア 2005.8 372 * 1 (1) 30 30 20 19 63.3% 小児救急看護 2006.7 249 * 1 (0) 0 30 25 21 70.0% 手術看護 2005.8 463 * 3 (3) 80 80 86 74 92.5% 緩和ケア 1999.6 2007 12 (9) 200 235 282 229 97.4% がん性疼痛看護 1999.6 755 2 (1) 15 15 26 15 100.0% がん化学療法看護 2001.8 1449 9 (5) 110 135 112 89 65.9% がん放射線療法看護 2010.6 223 2 (1) 30 30 30 30 100.0% 乳がん看護 2006.7 316 * 2 (1) 20 45 43 31 68.9% 糖尿病看護 2002.8 820 5 (2) 33 48 52 42 87.5% 透析看護 2005.8 220 * 1 (1) 20 20 38 22 110.0% 摂食 嚥下障害看護 2006.7 668 4 (4) 105 80 147 85 106.3% 脳卒中リハビリテーション看護 2010.6 635 6 (4) 95 80 50 47 58.8% 認知症看護 2006.7 805 13 (9) 245 210 306 209 99.5% 皮膚 排泄ケア 1997.6 2286 7 (3) 80 150 294 144 96.0% 感染管理 2001.8 2529 13 (4) 110 250 324 241 96.4% 慢性呼吸器疾患看護 2012.6 244 2 (1) 30 30 27 26 86.7% 慢性心不全看護 2012.6 296 3 (1) 45 60 67 58 96.7% 訪問看護 2006.7 546 4 (2) 50 50 53 51 102.0% 不妊症看護 2003.8 162 * 1 (1) 15 15 13 13 86.7% 2017 年 5 月認定部資料より 20

認定看護師の養成状況及び教育機関の開講状況 分野名 認定開始年月 認定看護師数 (2017 年 6 月 ) *10 年以上開講しているが 養成数が500 人以下 教育課程数 2017 年度の開講状況 2016 年度の実績 2016 2017 年年度度開講定員数定員数応募者数研修者数との課程数増減 定員充足率 ( 研修生 / 定員数 ) 救急看護 1997.6 1104 5 (3) 90 145 126 109 75.2% 集中ケア 54 機関 1001999.6 課程が認定さ 1101 4 (1) 30 60 89 63 105.0% 新生児集中ケア 2005.8 372 * 1 (1) 30 30 20 19 63.3% 小児救急看護れているが 2006.7 2017 年度は 249 * 1 (0) 0 30 25 21 70.0% 手術看護 2005.8 463 * 3 (3) 80 80 86 74 92.5% 42 教育課程が休講緩和ケア 1999.6 2007 12 (9) 200 235 282 229 97.4% がん性疼痛看護 1999.6 755 2 (1) 15 15 26 15 100.0% がん化学療法看護 2001.8 1449 9 (5) 110 135 112 89 65.9% がん放射線療法看護 2010.6 223 2 (1) 30 30 30 30 100.0% 2016 年と比べて定員数 乳がん看護 2006.7 316 * 2 (1) 20 45 43 31 68.9% 糖尿病看護 2002.8 820 5 (2) が増加している分野 33 48 52 42 87.5% 透析看護 2005.8 220 * 1 (1) 20 20 38 22 110.0% 摂食 嚥下障害看護 2006.7 668 4 (4) 105 80 147 85 106.3% 脳卒中リハビリテーション看護 2010.6 635 6 (4) 95 80 50 47 58.8% 認知症看護 2006.7 805 13 (9) 245 210 306 209 99.5% 皮膚 排泄ケア 1997.6 2286 7 (3) 80 150 294 144 96.0% 感染管理 2001.8 2529 13 (4) 110 250 324 241 96.4% 診療報酬でニーズが高かった分野も休講と 慢性呼吸器疾患看護 2012.6 244 2 (1) 30 30 27 26 86.7% 慢性心不全看護 2012.6 296 3 (1) 45 60 67 58 96.7% 訪問看護 2006.7 546 4 (2) 50 50定員数減少 53 51 102.0% 不妊症看護 2003.8 162 * 1 (1) 15 15 13 13 86.7% 25 2017 年 5 月認定部資料より

分野に対する基本方針 分野再編の考え方 現在の認定看護師制度において 分野を特定するときは多少の役割の重なりがあったとしても 対象患者や特定分野の専門性 独自性で検討されてきた しかし 医療を取り巻く環境も少子高齢化の進展 医療技術の進歩 及び医療提供の場の多様化等により認定看護分野の特性が重なり合う部分もみられるようになってきた 今後 在宅で直面するケアに鑑みて 疾患 (5 疾病 5 事業 ) と 生活 成長発達と活動の場の 4 軸で整理して編成する 小児から高齢者まで 複雑化する疾病を抱える人々に対して急性期医療から慢性期医療に広く対応できる編成とする 地域へと広がる医療ニーズに貢献できる編成にする 分野の再編 統合については 上記基本方針をもとに 社会情勢 関連学会や教育機関などのヒアリング結果を踏まえ 慎重に検討していく 22

新たな分野の名称 疾患 生活 成長発達と活動の場の 4 軸で整理した分野の名称について < 新たな認定看護分野の名称検討のコンセンサス ( 合意 )> 国民にとってわかりやすい名称とする 統合する分野は新たな別名称とする 学会の希望がある分野は名称を変更する 名称を変更しない分野は 新 / 旧が分かるような表示をする 分野の特性によって 看護またはケアという用語を用いる 23

分野統合に向けた検討ワーキンググループの進捗状況 目的 認定看護分野の統合を見据えた教育ビジョン検討のために 認定看護分野統合に向けた検討ワーキンググループを設置して検討を開始 2018 年 6 月 ~7 月 < 認定看護分野統合に向けた検討ワーキンググループの成果物 > 分野統合後の目指すべき認定看護師像 分野統合後の名称案 認定看護分野ごとに定めるにコアとなる知識 技術 認定看護分野ごとに定める教育目的 期待される役割 ( 基準カリキュラム WG に移行するための素案 ) 24

現行の認定看護師教育終了と新たな認定看護師教育開始の時期 認定看護師教育は 2026 年度をもって終了する 認定看護師教育機関の認定審査は 2019 年度をもって終了する 認定看護師教育機関の 2022 年度以降の更新審査は有効期限を 2026 年度までとする 新たな認定看護師教育機関の認定審査は 2019 年度に開始する 新たな認定看護師教育は 2020 年度に開始する 2020 年度から 2026 年度までは現行の認定看護師教育と新たな認定看護師教育が並行して行われる 現行の制認度定看護師新たな制認度定看護師 年度 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2026 2027 ~ 認定看護師教育機関認定審査 認定審査後の認定看護師教育 認定看護師教育機関認定審査 新たな認定看護師教育 2019 年度終了 2019 年度開始 2020 年度開始 2026 年度終了 25

認定看護師教育機関への移行支援と周知活動 < 基本方針 > 特定行為研修を組み込むことによる教育機関の負担を最小限とし 教育しやすくする 現行の認定看護師および教育機関には最大限の移行支援を行う < 移行支援 ( 案 )> 実習施設確保への支援 教育ツールの提供 集合研修期間短縮への支援 経済的負担に関する情報提供 教員確保等 特定行為研修の指定研修機関申請に必要な指導者 実習協力施設の確保 経済的負担に関する情報提供 シラバス作成 書類の準備や手続き等 人材育成枠や科目履修枠の設置 < 周知活動 > 認定看護師教育機関連絡会における新たな認定看護師教育に関する意見交換や情報共有 特定行為研修を修了した認定看護師の実践活動の紹介 新制度への移行や開講に際する相談等 26

現行制度による認定看護師への移行支援と周知活動 < 基本方針 > 新制度との一本化に向けて 認定看護師に特定行為研修の受講を推進する 移行に向けた環境 ( 科目履修等 ) を整備する 移行支援は期間を区切って行い 移行期間については今後検討を行う < 移行支援 ( 案 )> 新たな認定看護師教育機関での科目履修や 他の特定行為研修指定研修機関での履修の認可等 < 周知活動 > 本会公式ホームページ等から新たな認定看護師制度に関する情報発信 新制度への移行を検討中の認定看護師等への相談体制整備 日本看護学会 ( 精神看護 在宅看護 看護管理 看護教育 急性期看護 ヘルスプロモーション 慢性期看護 ) における相談ブースの設置 認定看護師 看護管理者 関連職種団体等を対象とした新たな認定看護師制度に関する説明会の実施 ( 福岡県 東京都 宮城県 大阪府 ) 27

認定看護師制度再構築今後のスケジュール ( 案 ) 2017 年度 2018 年度 2019 年度 2020 年度 認定看護師制度の再構築案の作成 認定看護師の新たな役割機能及び分野に関する具体案の作成 新たな認定看護師制度の仕組みの骨子案完成 新たな認定看護師教育の開講準備 再構築された認定看護師制度の周知と運用開始 現行の認定看護師教育機関への周知及び対応準備支援 全分野の教育カリキュラムの作成 2018 年末教育機関募集要項等完成 2019 年 4 月教育機関募集開始 新たな認定看護師教育の受講者募集 現行の認定看護師教育機関への周知及び対応準備支援 新たな認定看護師教育における指定研修機関申請支援 新たな認定看護師教育の開始 認定看護師教育機関への指定研修機関の申請への支援 28

これからの 20 年も 益々力を発揮し続けられる 魅力ある認定看護師制度を目指していきます 認定看護師制度再構築に関する情報は日本看護協会公式ホームページのバナーからご覧ください 29

201 年 7 月の理事会において 新たな認定看護師制度設計と認定看護分野の再編成について承認される予定ですその後 広くパブリックコメントを募集しますので ご協力くださいますよう お願いいたします 30