酪農経営体生産性向上緊急対策事業実施要領 農林水産省生産局長通知制定平成 29 年 3 月 31 日付け 28 生畜第 1541 号改正平成 30 年 3 月 30 日付け 29 生畜第 1373 号 第 1 趣旨酪農経営体生産性向上緊急対策事業の実施に当たっては 酪農経営体生産性向上緊急対策事業実施要綱 ( 平成 29 年 3 月 31 日付け 28 生畜第 1530 号農林水産事務次官依命通知 以下 実施要綱 という ) 酪農経営体生産性向上緊急対策事業推進費補助金交付要綱 ( 平成 29 年 3 月 31 日付け 28 生畜第 1531 号農林水産事務次官依命通知 以下 補助金交付要綱 という ) 等に定めるもののほか この要領によるものとする 第 2 事業実施主体実施要綱別表の事業実施主体の生産局長が別に定める要件は以下の掲げるとおとする 1 事業実施及び会計手続を適正に行いうる体制を有していること 2 代表者の定めがあり かつ 組織及び運営についての規約の定めがある団体であること 第 3 取組主体実施要綱第 2 の 1 に定める楽酪応援会議であって 第 4 に定める要件を満たすものとする 第 4 楽酪応援会議の要件実施要綱第 2 の 1 の生産局長が別に定める楽酪応援会議の要件は 次のとおりとする 1 運営を行うための事務局が設置され 組織及び運営についての規約を定めているほか 事業実施及び会計手続を適正に行うことができる体制を有していること 2 次のいずれかの団体であって 酪農を営む者が所属するものであること ア公益社団法人イ公益財団法人ウ一般社団法人エ一般財団法人オ事業協同組合カ事業協同組合連合会キその他農業者の組織する団体 第 5 楽酪応援計画の要件実施要綱第 2 の 2 の生産局長が定める楽酪応援計画に記載する内容は 次に掲げる事項とする 1 楽酪応援会議の名称及びその構成員の概要 2 楽酪応援計画の達成に向けた構成員ごとの役割分担
3 労働負担軽減経営体の労働条件の改善のための取組の概要 4 労働負担軽減経営体が導入する機械装置の種類 内容及び労働条件の改善の定量的な効果 5 労働負担軽減経営体の労働条件の改善により生じるゆとりを活用して 乳用後継牛の確保 災害時の協力等の地域酪農の発展に資する取組の内容 第 6 後継牛預託育成強化計画の要件実施要綱第 2 の 3 の生産局長が定める後継牛預託育成強化計画に記載する内容 次に掲げる事項とする 1 楽酪応援会議の名称及びその構成員の概要 2 後継牛預託育成強化計画の達成に向けた構成員ごとの役割分担 3 後継牛預託育成経営体及び後継牛預託育成経営体に後継牛を預託する酪農を営む者の労働条件の改善のための取組の概要 4 後継牛預託育成経営体が行う施設の補改修 機械装置 資材の導入の種類 内容及び労働条件の改善の定量的な効果 5 後継牛預託育成経営体及び後継牛預託育成経営体に後継牛を預託する酪農を営む者の労働条件の改善により生じるゆとりを活用して 地域酪農の発展に資する取組の内容 第 7 事業の細目及び具体的な手続等実施要綱第 5 の 1 の生産局長が別に定める事業の細目及び具体的な手続等は本要領に定めるものの他 労働負担軽減事業については別紙 1 に 後継牛預託育成体制整備事業については別紙 2 に それぞれ定めるとおりとする なお 本事業に係る補助率は別表 1 に定めるとおりとし 全国推進指導事業に係る補助対象経費は別表 2 に定めるものとする 第 8 事業実施計画の作成 承認 1 事業実施主体は 別紙 1 及び別紙 2 の手続により提出された事業実施計画を取りまとめ 必要な書類等の確認等を行った上で 別記様式第 1 号により事業実施計画書を作成し 生産局長の承認を受けるものとする 2 本事業における補助の対象は 事業実施計画書が承認された月から行われる取組とする 3 事業実施主体は 1 で提出のあった事業実施計画に 補助金交付要綱の第 11 に定める軽微な変更以外の変更がある場合には 1 に準じて変更の承認を受けるものとする 第 9 事業の目標年度及び成果目標並びに事業評価 1 実施要綱第 5 の 2 の生産局長が別に定める事業の目標年度及び成果目標並びに事業評価の方法は 実施要綱第 4 の 1 及び 2 に掲げる事業ごとに 別紙 1 及び別紙 2 にそれぞれ定めるとおりとする 2 事業実施主体は 1 で設定した成果目標について 別紙 1 及び別紙 2 の手続に基づき 事業評価の報告をとりまとめ 事業実施年の翌々年度の 7 月 30 日までに生産局長及び都道府県知事へ報告するものとする
第 10 費用対効果の評価実施要綱第 6 の生産局長が別に定める費用対効果の評価の基準は 実施要綱第 4 の 1 及び 2 に掲げる事業ごとに 別紙 1 及び別紙 2 にそれぞれ定めるとおりとする 第 11 事業実施状況の報告 1 実施要綱第 8 の生産局長が別に定める事業実施状況の報告は 別紙 1 及び別紙 2 の手続に基づき 別記様式第 2 号により 事業実施主体が事業実施状況報告書を作成し 事業実施年度の翌年度の 7 月 30 日までに 生産局長及び都道府県知事に対して行うものとする 2 生産局長及び都道府県知事は 1 の事業実施状況の報告により 本事業の進捗状況や目標の達成状況を確認することとし 必要に応じて 事業実施主体やその他関係者に対し 助言又は指導を行うことができるものとする 第 12 不正行為等に対する措置生産局長及び都道府県知事は 事業実施主体その他本事業による給付又は助成を受ける者が 本事業の実施に関連して不正な行為をした場合又はその疑いがある場合においては 事業実施主体に対して当該不正又はその疑いのある行為に関する事実関係及び発生原因の究明並びに再発防止のための是正措置等の適切な措置を講ずるよう求めるものとする この場合 都道府県知事は 事業実施主体等に対して適切な指導を行い 当該不正な行為に関する事実関係及び発生原因 講じられた是正措置等について 地方農政局長又は生産局長に報告するものとする 第 13 事業名等の表示本事業により導入した機械装置及び整備した施設には 本事業の名称 事業実施年度 事業実施主体名並びに労働負担軽減経営体又は後継牛預託育成経営体の名称等を表示するものとする 附則 ( 平成 29 年 3 月 31 日付き 28 生畜第 1541 号 ) この要領は 平成 29 年 4 月 1 日から施行する 附則 ( 平成 30 年 3 月 30 日付き 29 生畜第 1373 号 ) この改正は 平成 30 年 4 月 1 日から施行する
別表 1( 第 7 関係 ) 事業名補助率 1 労働負担軽減事業 (1) 楽酪応援会議推進事業 (2) 機械装置導入事業 2 後継牛預託育成体制整備事業 (1) 楽酪応援会議預託推進事業 (2) 後継牛預託育成体制整備事業 3 全国推進指導事業定額 定額 1/2 以内 定額 1/2 以内
別表 2( 第 7 関係 ) 費目 細目 内容 留意事項 備品費 必要な試験 調査備品の経費 ( ただし リース又はレンタルを行うことが困難な場合に限る ) 取得単価が 50 万円以上の機器及び器具については 見積書 ( 原則 3 者以上 該当する設備備品を 1 社又は2 社のみが扱っている場合を除く ) やカタログ等を添付すること 事業費 会場借料 必要な会議等を開催する場合の会場費として支払われる経費 通信運搬費 必要な郵便代 運送代に係る経費 借上費 必要な事務機器等の借上げ経費 印刷製本費 必要な資料等の印刷にかかる経費 資料購入費 必要な図書 参考文献に掛 かる経費 普及啓発費 必要なHP 作成のためのサ ーバ利用等の経費 消耗品費 必要な以下の物品に係る経 費 短期間( 補助事業実施期 内 ) 又は一度の使用によっ て消費されその効用を失う 物品 (3 万円未満のものに 限る ) CD-ROM 等の記録媒体 (3 万円未満のものに限る ) 光熱水量 必要な電気 ガス 水道料 金の経費 ( ただし 基本料 は除く ) 旅費 委員旅費 必要な会議の出席又は技術 指導等を行うための旅費と して 依頼した専門家に支 払う経費 専門員旅費 新聞 定期刊行物等 広く一般に定期購読されているものは除く
謝金 賃金 委託費 必要な資料収集 各種調査 打合せ 成果発表等の実施に必要な経費 必要な資料収集 整理 専門的知識の提供等について協力を得た人に対する謝礼に必要な経費 必要な業務を目的として本事業を実施する民間団体等が雇用した者に対して支払う実働に応じた対価 ( 日給又は時間給 ) の経費本事業の交付目的たる事業の一部分 ( 例えば 事業の成果の一部を構成する調査の実施 取りまとめ等 ) を他の者 ( 事業実施主体が民間企業の場合 自社を含む ) に委託するために必要な経費 謝金の単価の設定根拠となる資料を添付すること 事業実施主体に従事する者に対する謝金は認めない 雇用通知書等により本事業にて雇用したことを明らかにすること 補助事業従事者の出勤簿及び作業日誌を整備すること 委託を行うに当たっては 第三者に委託することが必要かつ合理的 効果的な業務に限り実施できるものとする 補助金の額の 50% 未満とすること 民間企業内部で社内発注を行う場合は 利潤を除外した実費弁済の経費に限る 役務費 必要な分析 試験 加工等を専ら行う経費 雑役務費 手数料 必要な謝金等の振り込み手数料 印紙代 必要な委託の契約書に貼付る印紙の経費 社会保険料 事業を実施するために新たに直接雇用した者に支払う社会保険料の事業主負担分の経費 通勤費 事業を実施するために新たに直接雇用した者に支払う通勤の経費 賃金は 補助事業等の実施に要する人件費の算定等の適正化について ( 平成 22 年 9 月 27 日付け 22 経第 960 号大臣官房経理課長通知 ) に準じて算定するものとする