PowerPoint プレゼンテーション

Similar documents
PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft PowerPoint - ②  HEAT20設計GB配布資料_発表用.pptx

A 計算に使用したモデル ( 平面図 立面図 面積表 ) 自立循環型住宅設計ガイドライン設定モデル住宅 ( 一般モデル ) 木造 2 階建延床面積 m2 1~3 地域 4~7 地域 寒冷地モデル 温暖地モデル 部位 面積 [ m2 ] 長さ [m] 部位 面積 [ m2 ] 長さ [m

1

平成 28 年度 設計 WG の主な取組み 主な報告内容 2. 外皮性能指標のあり方 このままでいいのか? 3. 窓の目標水準と最適設計 目標水準はひとつか? 4. HEAT20 開口部設計 GB 構想 2018 年 1 月発行予定 5. HEAT20 からのメッセージ? 2011,2016 HEA

見直し後11 基準相当1.64GJ/ m2年hh11 基準相当見直しH11 基準と見直し後の省エネ基準の比較について 住宅 建築物判断基準小委員会及び省エネルギー判断基準等小委員会平成 24 年 8 月 31 日第 2 回合同会議資料 1-1 より抜粋 設備機器の性能向上により 15~25% 程度省

2

untitled

計資料 50 設

章の表紙

17-1_sakamoto

PowerPoint プレゼンテーション

5

< C CA9955C E786C73>

2-5 住宅の設備

第 40 回 看護総合 2009 年 平成 21 年 2009/7/18-19 京都府京都市 2009 年 2010 年 精神看護 2009/7/23-24 島根県松江市 2009 年 2010 年 母性看護 2009/8/6-7 佐賀県佐賀市 2009 年 2010 年 看護教育 2009/8/2

PowerPoint プレゼンテーション

Part2

真空ガラス スペーシア のご紹介 一般に使用されている一枚ガラスの約 4 倍の断熱効果を発揮!! お部屋全体を快適にします オフィスやパブリックスペースの環境は 冷房や暖房に常に取付専用グレチャン気を配らなければなりません 高断熱 Low-Eガラスしかし一方で経営者の方々にとっては節電対策も重要な項

<4D F736F F D20335F F5A91EE835B838D C8C768E5A977697CC5F FC C8AEE8F808F808B DC58F4994C5817A5F

資料1 :住宅(家庭部門)の中期の対策・施策検討

< E B B798E7793B188F5936F985E8ED EA97975F8E9696B18BC CBB8DDD816A E786C7378>

第二面 1. 建築物の位置 延べ面積 構造 設備及び用途並びに敷地面積に関する事項 建築物に関する事項 1. 地名地番 2. 敷地面積 m2 3. 建築面積 m2 4. 延べ面積 m2 5. 建築物の階数 地上 階 地下 階 6. 建築物の用途 一戸建ての住宅 共同住宅等 非住宅建築物 複合建築物

22. 都道府県別の結果及び評価結果一覧 ( 大腸がん検診 集団検診 ) 13 都道府県用チェックリストの遵守状況大腸がん部会の活動状況 (: 実施済 : 今後実施予定はある : 実施しない : 評価対象外 ) (61 項目中 ) 大腸がん部会の開催 がん部会による 北海道 22 C D 青森県 2

 

H ( 火 ) H ( 水 ) H ( 金 ) H ( 火 ) H ( 月 ) H ( 火 ) H ( 土 ) H ( 日 ) H ( 木 ) H ( 火 ) H

< E B B798E7793B188F5936F985E8ED EA97975F8E9696B18BC CBB8DDD816A E786C7378>

通話品質 KDDI(au) N 満足やや満足 ソフトバンクモバイル N 満足やや満足 全体 21, 全体 18, 全体 15, NTTドコモ

<4D F736F F D208E9197BF315F B838D C8C768E5A977697CC5F FC C8AEE8F808F808B925F E646F63>

Microsoft Word - モデル建物法H28_解説書_ALL_v2.1_ docx

環境・設備からみたLCCM住宅へのアプローチ

pdf

住宅部分の外壁 窓等を通しての熱の損失の防止に関する基準及び一次エネルギー消費量に関する基準 ( 平成 28 年国土交通省告示第 266 号 ) における 同等以上の評価となるもの の確認方法について 住宅部分の外壁 窓等を通しての熱の損失の防止に関する基準及び一次エネルギー消費量に関する基準 (

<93CD8F6F976C8EAE81698B4C8DDA97E1816A2E786C7378>

129

2. 長期係数の改定 保険期間を2~5 年とする契約の保険料を一括で支払う場合の保険料の計算に使用する長期係数について 近年の金利状況を踏まえ 下表のとおり変更します 保険期間 2 年 3 年 4 年 5 年 長期係数 現行 改定後



11 m2~15 m2 7m2~10 m2 6m2以下 1 級地別記 7 別記 8 別記 9 2 級地別記 7 別記 8 別記 9 3 級地別記 7 別記 8 別記 9 ただし 次に掲げる当該世帯の自立助長の観点から引き続き当該住居等に居住することが必要と認められる場合又は当該地域の住宅事情の状況に

<925089BF955C81698CF6955C816A2E786C73>

平成 26 年 3 月 28 日 消防庁 平成 25 年の救急出動件数等 ( 速報 ) の公表 平成 25 年における救急出動件数等の速報を取りまとめましたので公表します 救急出動件数 搬送人員とも過去最多を記録 平成 25 年中の救急自動車による救急出動件数は 591 万 5,956 件 ( 対前

<4D F736F F F696E74202D208E9197BF FC C8AEE8F8082CC8CA992BC82B582C982A882AF82E98A4F94E78AEE8F8082CC90DD92E882C982C

率 九州 ( 工 -エネルギー科学) 新潟 ( 工 - 力学 ) 神戸 ( 海事科学 ) 60.0 ( 工 - 化学材料 ) 岡山 ( 工 - 機械システム系 ) 北海道 ( 総合理系 - 化学重点 ) 57.5 名古屋工業 ( 工 - 電気 機械工 ) 首都大学東京

平成 31 年 3 月 20 日更新 全国女性の参画マップ 平成 30 年 12 月作成 内閣府男女共同参画局

1 1 A % % 税負 300 担額

<4D F736F F D D91208D918CF697A791E58A7795CE8DB7926C C F2E646F63>

平成 26 年の救急出動件数等 ( 速報 ) 消防庁

これだけは知っておきたい地震保険

性能基準 計算ルート 性能基準 計算ルート の評価フロー項目 床 壁 天井等は断熱材以外にも色々な材料で構成されていますので 各材料の熱伝導率と厚さで熱抵抗値を求 め それを合算して各部位のを逆算します 計算で求める方法が3種 あらかじめ示された構成の数値で求 める方法が2種あります 面積を拾う 詳

平成19年度環境ラベルに関するアンケート調査集計結果報告

スライド 1

ARCHITREND ZERO 外皮性能計算編

木造住宅の価格(理論値)と建築数

住宅・建築物の 着実な省エネルギー設計への誘導

2003年5月2日

PowerPoint プレゼンテーション

( 第二面 ) 1. 建築主 イ. 氏名のフリガナ ロ. 氏名 ハ. 郵便番号 ニ. 住所 ホ. 電話番号 2. 代理者 イ. 氏名 ロ. 勤務先 ハ. 郵便番号 ニ. 住所 ホ. 電話番号 3. 設計者 イ. 氏名 ロ. 勤務先 ハ. 郵便番号 ニ. 住所 ホ. 電話番号 4. 備考

RD_H1-H4.indd

年齢 年齢 1. 柏 2. 名古屋 3. G 大阪 4. 仙台 5. 横浜 FM 6. 鹿島 -19 歳 0 0.0% 0 0.0% 2 2.7% 1 1.4% 3 4.0% 3 4.6% 歳 4 5.0% 5 6.7% 7 9.6% 2 2.7% 2 2.7% % 25-2

○ 第1~8表、図1~4(平成25年度公立学校教員採用選考試験の実施状況について)

Microsoft Word - モデル建物法H28_解説書_ALL_v2.1_ docx

各家庭の 1 年間の出費のうち約 7% は電気 ガス 灯油といったエネルギーへの支出です 詳しくは 各制度のパンフレット W EB で 市民向け 太陽光発電 燃料電池 ( エネファーム ) HEMS ( ホームエネルギーマネジメントシステム ) 定置用蓄電 太陽熱利用 ガスエンジン木質コージェネバイ

pdf

Microsoft PowerPoint - 資料5 省エネ改正

参考 平成28年度 公立学校教員採用選考試験の実施状況調査

平成 27 年 2 月から適用する公共工事設計労務単価 1 公共工事設計労務単価は 公共工事の工事費の積算に用いるためのものであり 下請契約等における労務単価や雇用契約における労働者への支払い賃金を拘束するものではない 2 本単価は 所定労働時間内 8 時間当たりの単価である 3 時間外 休日及び深

Microsoft Word - 公表資料2013本番

< ( 平成 29 年 9 月分 )> 2010 年平均 =100 ブロック別 北海道地方 東北地方

平成 24 年度職場体験 インターンシップ実施状況等調査 ( 平成 25 年 3 月現在 ) 国立教育政策研究所生徒指導 進路指導研究センター Ⅰ 公立中学校における職場体験の実施状況等調査 ( 集計結果 ) ( ) は 23 年度の数値 1 職場体験の実施状況について ( 平成 24 年度調査時点

平成 27 年の救急出動件数等 ( 速報 ) 消防庁

共通基準による観光入込客統計 ~ 共通基準に基づき 平成 22 年 月期調査を実施した 39 都府県分がまとまりました~ 平成 23 年 10 月 31 日観光庁 各都道府県では 平成 22 年 4 月より順次 観光入込客統計に関する共通基準 を導入し 信頼 性の高い観光入込客統計調査を

PowerPoint プレゼンテーション


住宅宿泊事業の宿泊実績について 令和元年 5 月 16 日観光庁 ( 平成 31 年 2-3 月分及び平成 30 年度累計値 : 住宅宿泊事業者からの定期報告の集計 ) 概要 住宅宿泊事業の宿泊実績について 住宅宿泊事業法第 14 条に基づく住宅宿泊事業者から の定期報告に基づき観光庁において集計

共同住宅の空き家について分析-平成25年住宅・土地統計調査(速報集計結果)からの推計-

平成29年3月高等学校卒業者の就職状況(平成29年3月末現在)に関する調査について

住宅着工統計による再建築状況の概要 ( 平成 1 9 年度分 ) 国土交通省総合政策局情報安全 調査課建設統計室 平成 20 年 11 月 5 日公表 [ 問い合わせ先 ] 担当下岡 ( 課長補佐 ) 遠藤( 建築統計係長 ) 中村 TEL ( 代表 ) 内線

景況レポート-表

<4D F736F F D2081A030308B4C8ED294AD955C8E9197BF955C8E862E646F63>

B 新潟県神戸市千葉市徳島県 新潟県神戸シニア選抜千葉市シニア徳島カバロスシニア (1 日目 ) 第 2 9:55-10:40 新潟県 0 ( ) 4 神戸市 (1 日目 ) 第 2 9:55-10:40 千葉市 1 ( (1 日目 ) 第 6 13:35-14:20 ) 1 徳島県 新潟県 0 (

「公立小・中・高等学校における土曜日の教育活動実施予定状況調査」調査結果

Heading title


<4D F736F F D20486F744E E D BD90AC E93788AEE8AB28AC CF906B89BB97A6816A817C82BB82CC A2E646F63>

表 1) また 従属人口指数 は 生産年齢 (15~64 歳 ) 人口 100 人で 年少者 (0~14 歳 ) と高齢者 (65 歳以上 ) を何名支えているのかを示す指数である 一般的に 従属人口指数 が低下する局面は 全人口に占める生産年齢人口の割合が高まり 人口構造が経済にプラスに作用すると

機関 公益財団法人日本スポーツ 1 H 仲裁機構 平成 19 年度 平成 20 年度 H 大阪弁護士会

1 外皮断熱性能の強化 1.1 断熱強化の必要性 昭和 40 年代以降 大量に供給された公営住宅ストックを建て替えのみで更新していくことは困難であり 既存ストックの有効活用は重要性を増しています 既存の道営住宅の年代別ストックを見ると 北海道環境共生型公共賃貸住宅整備指針 が策定され断熱水準が強化さ

体罰の実態把握について(セット)公表資料250423

平成 29 年度家庭部門の CO 2 排出実態統計調査の分析事例 ( 参考資料 ) 平成 31 年 3 月 環境省地球環境局 低炭素社会推進室 1 はじめに環境省は 家庭部門の詳細な CO 2 排出実態等を把握し 地球温暖化対策の企画 立案に資する基礎資料を得ることを目的に 平成 29 年度から 統

【配布資料】

( 図表 1) 特別養護老人ホームの平米単価の推移 ( 平均 ) n=1,836 全国東北 3 県 注 1) 平米単価は建築工事請負金額および設計監

秋田市会場最終結果一覧2.pdf

< E188CA8C9F8FD88A65955C2E786C73>

地域医療ビッグデータに触ってみよう ほぼハンズオンマニュアル


目次 平成 30 年 6 月環境経済観測調査地域別統計表 ページ 表 A 地域別対象企業数及び回答率 1 表 1-1 我が国の環境ビジネス全体の業況 主業別 2 表 1-2 発展していると考える環境ビジネス 4 表 2-1(1) 現在行っている環境ビジネス数 主業別 6 表 2-1(2) 現在行って

1. 背景 目的 -1- CO2 排出量 の削減 地球温暖化防止 電力消費の削減と平準化 電力不足への対応 グローバルな要求事項 今後の電力供給体制への影響が大きい 地球温暖化が叫ばれる中 グローバルな要求事項として CO2 排出量の削減が求められている 加えて震災後の電力供給体制に対し 電力消費そ

»°ËÞ½ŸA“⁄†QŸA“⁄Æ�°½No9

厚生労働科学研究費補助金(循環器疾患等生活習慣病対策総合研究事業)

文字数と行数を指定テンプレート

Transcription:

2020 年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会 Investigation committee of Hyper Enhanced insulation and Advanced Technique for 2020 houses HEAT 20 設計 WG からの報告 設計ガイドブック 2016+ の内容と新たな住宅外皮性能グレード ( 地独 ) 北海道立総合研究機構建築研究本部北方建築総合研究所副所長 鈴木大隆 旭ファイバーグラス ( 株 ) 渉外技術担当部長布井洋二 ( 株 ) ポラス暮し科学研究所住環境グループ長松岡大介

HEAT 20 国がつくる基準 実務者がつくる目標 1980 1992 1999 2009 2014 2016 2020 2030 外皮性能 ( 断熱 遮熱性能 ) 基準 一次エネ基準 HEAT 20 外皮性能 & 一次エネ基準 新法省エネ基準外皮性能 & 一次エネ基準 日本の住まいへ実務者が提案する HEAT20 各種誘導基準 ZEH ( 出所 ) 経済産業省エネルギー庁総合資源エネルギー調査会 エネルギー基本計画の要点とエネルギーを巡る情勢について 2015 年度

HEAT 20 室内環境の質と省エネが両立する住まいづくり 指標が一次エネのみでは あばら家 でも高効率設備機器や太陽光発電を導入すると技術国日本では, 省エネ 低炭素 ZEH 化も可能 少子超高齢 日本 の良質ストック形成に向けて

諸外国と日本の住宅外皮性能基準比較 HEAT 20 7 1 8 低 断 熱 性 能 高 外皮平均熱貫流率 w/( K) 0.9 7 6 5 4 3 2 1 日本 0.8 1,2 北海道 3 青森 岩手 秋田 4 宮城 山形 福島 栃木 新潟 長野 5,6 東京などのその他地域 7 宮崎 鹿児島 8 沖縄 0.7 0.6 0.5 イギリス アメリカ 0.4 スウェーデン ドイツ フランス 0.3 0.2 住宅全体で基準値が設定されて いない国については 部位の基 準値を用い一定の仮定をおいて 国土交通省において試算 0.1 0 0 1000 温暖 2000 3000 暖房デグリーデー ( 日) 4000 5000 寒冷 住宅などで暖房に必要な熱量を計算する際に用いる指標 暖房を必要とする期間中の日平均外気温と暖房温度の差の積算 四季豊かな日本の気候特性に相応しい基準づくりは 気候特性の異なる諸外国との単純な優劣 比較からは生まれない

HEAT 20 HEAT20 活動趣旨 (1)

HEAT 20 HEAT20 活動趣旨 (2) 6 建築技術と設備技術のベストマッチング手法の提案 建築 設備がアンバランスな住宅 不十分な断熱 アンバランスな高断熱住宅 断熱化 HEAT20 が目指す住宅 負荷特性に合った十分な断熱 不十分な日射遮蔽 通風ができない窓 日射遮蔽 通風 通風 排熱 暖房負荷特性に合わない低効率な暖房設備システム 低効率な冷房設備システム 高効率な暖冷房設備システム 問題点 問題点 低レベルな冬季室内温熱環境 + 低レベルな夏季室内温熱環境 低効率な暖房機器 低効率な冷房機器 エネルギー消費の増大 エネルギー消費の増大 B/C 低下 B/C 低下 検討の着目点 生活スケジュール? 暖冷房負荷特性に合う断熱手法とは? 冷房を低減できる断熱手法とは? 低負荷な最適開口部手法とは? 暖冷房機器機器の高効率運用手法とは 最適な建築 暖冷房システム設計手法確立 ( 温熱環境 エネルギー消費 B/C)

HEAT 20 委員会体制 2015 年度 HEAT20 委員会委員長 : 坂本 設計 WG 主査 : 鈴木 開口部 TG 評価手法 WG 主査 : 岩前 普及情報 WG 主査 : 砂川 氏名 所属 委員長 坂本雄三 国立研究開発法人建築研究所理事長 鈴木大隆 北海道立総合研究機構北方建築総合研究所副所長 主査 岩前篤 近畿大学建築学部長 砂川雅彦 砂川建築環境研究所代表取締役 中尾哲朗 押出発泡ポリスチレン工業会事務局長 永井敏彦 ウレタンフォーム工業会技術委員 斎藤正憲 発泡スチロール協会 /EPS 建材推進部長 宮内 亨 フェノールフォーム協会事務局長 小竹和広 ロックウール工業会 内山貴弘 一般社団法人日本サッシ協会 田中英明 硝子繊維協会断熱委員 栗原潤一 一般社団法人プレハブ建築協会 委員 梅野徹也 一般社団法人プレハブ建築協会 坂部芳平 三井ホーム株式会社技術研究所 伊神健三 ALC 協会専任技術委員 逢坂達男 一般社団法人日本木造産業協会技術開発委員長 杉浦公成 板硝子協会調査役 大木茂 株式会社エクセルシャノン営業本部主幹 藤田隆太 日本セルローズファイバー工業会事務局 渡邊富士也株式会社 LIXILコーディネートグループGL 南雄三 住宅技術評論家 開口部 TG 吉澤望 東京理科大学理工学部建築学科教授 委員 北谷幸恵 北海道立総合研究機構北方建築総合研究所主査 技術専門委員 新井政広株式会社アライ代表取締役社長松岡大介株式会社ポラス暮し科学研究所住環境ク ルーフ 長 サポート委員 小浦孝次 EPS 建材推進協議会技術委員長布井洋二硝子繊維協会断熱委員長 建築家委員 服部郁子 amble 建築設計事務所村田直子 MOON 設計 コンサル 溝口真帰子砂川建築環境研究所 事務局 八木一彰財団法人建築環境省エネルギー機構参与性能評価部長鵜澤孝夫硝子繊維協会事務局

HEAT 20 全運用エネルギー HEAT20 が目指す目標像 暖冷房エネルギー 100 既存住宅我慢と節約の住宅 H25レベル事業主レベル省エネ 環境の質 コストのバランス解 100 80 60 省エネ 環境の質の最適解 40 20 60~70 ゼロエネルギーハウス可能ゾーン 0 0 1~3 4 G1 G2 現行住宅性能表示省エネ等級 HEAT20 外皮性能水準

外皮の高性能化がもたらすメリット (NEB の一例 ) 暖房室の上下温度むらは 高効率設備で解消できるか? 等級 2 等級 3 等級 4 等級 4 超躯体 : 等級 4+ 窓 :U=1.9 住空間内の温度むらは 高効率設備で解消できるか? 9

HEAT 20 設計ガイドラインのねらい 低炭素社会の実現 超少子高齢社会を踏まえた地域定住促進をめざし 省エネルギーと住空間の温熱環境の質を指標として HEAT20 が提唱する建築性能を有する住宅 と H11 H25 水準住宅 の差を明らかにし その差を確実に実現するための建築手法に関して 定量的裏付けデータを基に設計情報として見える化する

HEAT 20 HEAT20 外皮性能グレードとシナリオ 出典 :HEAT20 設計ガイドブック 2015.4

HEAT 20 HEAT20 外皮性能グレードとシナリオ 出典 :HEAT20 設計ガイドブック 2015.4

HEAT 20 HEAT20 外皮性能グレードとシナリオ 出典 :HEAT20 設計ガイドブック 2015.4

HEAT 20 HEAT20 外皮性能グレードとシナリオ 出典 :HEAT20 設計ガイドブック 2015.4

HEAT 20 目標値としての住宅性能表示制度の現況など 住宅性能表示制度の現況 一次エネは等級 5 外皮性能は等級 4 どまり が現況 温熱 省エネの上位等級設定は青天井で他の性能と比べカテゴリ分けが難しい 上位等級は住まい手 作り手に分かりやすく明解な説明ができる水準にすべき これまでの 外皮の目標 の問題点 現実性 仕様ありき 仕様限定 特定建材 ラウンドナンバー インパクト優先 読み替え 既往の知見を利用 などなど

HEAT 20 外皮性能グレード 2015.3 試案 (1) 主として 6 地域を対象に検討 2015.3 月 25 日報告会で公開 16 HEAT20 G1 HEAT20 G2 部分間欠暖房 平成 4 年基準の住宅より約 60% 削減 平成 11 年基準の住宅より約 45% 削減 暖房エネルギー消費量 全館連続暖房 平成 4 年基準の住宅の部分間欠暖房と同程度のエネルギーで可能 平成 4 年基準の住宅の部分間欠暖房より約 20% 削減 冬期 ピーク時 平成 4 年基準の住宅に比べて電力量が半減 G1 以上の削減 室内温度環境性能 部分間欠暖房 暖房期の全時刻 全室の室温は 15 を下回るのは 20% 程度 10 を下回ることはない 暖房期の全時刻 全室の室温は 15 を下回るのは 15% 程度以下 13 を下回ることはない 夏期 冷房エネルギー消費量 室内温度環境性能 平成 4 年基準の住宅より約 10% 削減 室内表面温度が上昇しにくく 放射環境が改善

HEAT 20 外皮性能グレード 2015.3 試案 (2) 主として 6-7 地域を対象に検討 2015.3 月 25 日報告会で公開 17 断熱水準 H4 年基準相当 H25 年基準相当 地域区分 1 2 3 4 5 6 7 8 0.54 0.54 1.04 1.25 1.54 1.54 1.81 設定なし (1.8) (1.8) (2.7) (3.1) (3.6) (3.6) (3.6) 0.46 0.46 0.56 0.75 0.87 0.87 0.87 設定なし (1.6) (1.6) (1.9) (2.4) (2.7) (2.7) (2.7) HEAT20 G1 2015.4 試案 HEAT20 G2 2015.4 試案 0.34 0.34 0.46 0.56 0.56 0.56 0.56 (1.3) (1.3) (1.6) (1.9) (1.9) (1.9) (1.9) 0.28 0.28 0.34 0.46 0.46 0.46 0.46 (1.15) (1.15) (1.3) (1.6) (1.6) (1.6) (1.6) 上段 : 外皮平均熱貫流率 UA 値 [W/( m2 K)] ( 下段 ) : 熱損失係数 Q 値 [W/( m2 K)]

HEAT 20 外皮性能グレード検討の考え方 18 EB NEB を 見える化 する際の前提条件 個性 をどう考えるか? 例えば 周辺条件 プラン 暖冷房モード 住まい方など 省エネ基準暖冷房モード 高性能外皮住宅暖冷房モードがあるはず? HEAT20 モード提案 車 ( 周辺条件 プラン ) は基準策定モデル 走行モード ( 暖冷房モード 住まい方 ) は HEAT20 モード で検討

HEAT 20 2015 年度グレード検討主な変更点 変更点 1: 暖房スケジュール 2015.4 試行案 (6 地域 ) 省エネ基準算定方法による 主として在室時に暖房就寝時は暖房なし 表 1 最終版 住まい方調査も勘案し設定 1,2 地域 : 居室 24 時間暖房 3 地域 :LDK はほぼ 24 時間暖房 主寝室は朝と就寝前に暖房 子供室は就寝時以外の在室時暖房 4 地域以南 : 主寝室は就寝前に 3 時間暖房 LDK 子供室は在室時暖房 想定する暖房方式 地域区分 1 2 地域 3 地域 4~7 地域 暖房方式 暖房時間 LDK 主寝室 子供室 トイレ 廊下 浴室 洗面室 和室 連続暖房 24 時間 連続暖房 平日 24 時間 休日 19 時間 全日:9 時間 在室時暖房 ( 深夜 日中は除く ) 平日:3 時間 休日:7 10 時間 変更点 2: 常時換気量の設定 2015.4 試行案 室容積 0.5 回 /h 最終版 室間換気による熱移動考慮 変更点 3:SimHEAT のバージョン 試行版 :WinXP 版 最終版 :Win7 版 在室時暖房 ( 深夜 日中は除く ) 暖房無し暖房無し暖房無し 平日 :14 時間 休日 :13 時間 全日 :3 時間 平日 :3 時間 休日 :7 10 時間

HEAT 20 外皮性能グレード最終版 2015 年 12 月 8 日 HEAT20HP で公開 20 上段 : 外皮平均熱貫流率 UA 値 [W/( m2 K)] ( 下段 ) : 熱損失係数 Q 値 [W/( m2 K)] 断熱水準 H4 年基準相当 H25 年基準相当 地域区分 1 2 3 4 5 6 7 8 0.54 0.54 1.04 1.25 1.54 1.54 1.81 設定なし (1.8) (1.8) (2.7) (3.1) (3.6) (3.6) (3.6) 0.46 0.46 0.56 0.75 0.87 0.87 0.87 設定なし (1.6) (1.6) (1.9) (2.4) (2.7) (2.7) (2.7) HEAT20 G1 2015.4 試案 HEAT20 G2 2015.4 試案 HEAT20 G1 最終版 HEAT20 G2 最終版 0.34 0.34 0.46 0.56 0.56 0.56 0.56 (1.3) (1.3) (1.6) (1.9) (1.9) (1.9) (1.9) 0.28 0.28 0.34 0.46 0.46 0.46 0.46 (1.15) (1.15) (1.3) (1.6) (1.6) (1.6) (1.6) 0.34 0.34 0.38 0.46 0.48 0.56 0.56 (1.3) (1.3) (1.4) (1.6) (1.6) (1.9) (1.9) 0.28 0.28 0.28 0.34 0.34 0.46 0.46 (1.15) (1.15) (1.15) (1.3) (1.3) (1.6) (1.6)

HEAT 20 外皮性能グレード最終版 G1 G2シナリオ HEAT20 G1 HEAT20 G2 各地域において 冬期間 非暖房室での表 各地域において 冬期間b 住空間の温度む らを数度以内に保つように住宅内最低温度 面結露等が生じないように住宅内最低温度 を概ね15 以上に保ち 冬期間の暖房負荷 を概ね10 以上に保ち 暖房設備容量 イ を概ね30 以上削減し ゼロエネルギーハ ニシャルコストを確実に低減できるように冬 期間の暖房負荷を20 程度削減できる水準 ウス ZEH 等の優れた省エネルギーを目指 す住まいの推奨水準 投資回収性 B/C を重視した水準 温暖地において H25年基準レベルの部分 間欠暖房モードと概ね同等のエネルギーで 全館連続暖房が可能な水準 HEAT20ではηAはどうするのか 現時点では H25基準水準とする ηのあり方に関しては開口部tgで検討中 右図は2011.2.28HEAT20報告会で提案

HEAT 20 NEB 表2 G1 G2シナリオ NEB 最終版 冬期間の室内温度環境 出典 HEAT20 homepage http://www.heat20.jp/ 冬期間 住宅内の体感温度*1が15 未満となる割合 (表1の暖房式におけるシミュレーション 外皮性能グレード 1,2地域 3地域 4 7地域 参考 平成25年基準レベルの住宅 4 程度 25 程度 30 程度 G1 3%程度 15%程度 20%程度 G2 2%程度 8%程度 15%程度 表3 冬期間の最低の体感温度*1 (表1の暖房式におけるシミュレーション 外皮性能グレード 1,2地域 参考 平成25年基準レベルの住宅 概ね10 を下回らない 3地域 4 7地域 概ね8 を下回らない G1 概ね13 を下回らない 概ね10 を下回らない G2 概ね15 を下回らない 概ね13 を下回らない 最低室内温度の考え方 ここで示した最低室内温度環境は 一般的な暖房条件のもと 通年に渡る住空間の有効利用 冬季厳寒期の住宅空間内における 表面結露 カビ菌類による空気質汚染の低減 健康リスクの低減等 などの観点から設定したものである なお 諸外国では健康リスク低減の観点から最低室内温度が推奨 規定されている国もある 以下 参考 アメリカ イギリス Housing Healthy & Safety Rating System 13 冬期夜間において維持すべき最低温度 10 高齢者に低体温症が表れる温度 後に9 に変更 New York City Administrative Code 16 呼吸器障害 心疾患など深刻なリスクが表れる温度 15 冬期夜間に維持する温度 ペンシルバニア州

HEAT 20 G1 G2 シナリオ (EB) 最終版 EB 省エネルギー性能 出典 :HEAT20 homepage http://www.heat20.jp/ 表 4 5 は H25 年基準レベルの住宅 ( 表 1 に示す暖房方式 ) の暖房負荷との増減比率を示したものです 外皮性能を G1 G2 レベルに向上させた住宅では 高効率設備機器の採用 放射環境の向上により暖房設定温度を低くするケースが多いこと 暖房時間の短縮など の住まい方などの工夫により 表に示す値よりさらに省エネルギー効果が期待できます *2 表 4 表 1の暖房方式における暖房負荷削減率 ( 平成 25 年基準レベルの住宅との比較 ) 外皮性能グレード 1 2 地域 3 地域 4~7 地域 G1 約 20% 削減約 30% 削減 G2 約 30% 削減約 40% 削減約 50% 削減 *2 表 5 全館連続暖房方式における暖房負荷削減率 ( 平成 25 年基準レベルの住宅で表 1の暖房方式とした住宅との比較 ) 外皮性能グレード 1 2 地域 3 地域 4 5 地域 6 7 地域 G1 約 10% 削減約 10% 増加約 30% 増加約 50% 増加 G2 約 20% 削減約 10% 削減 H25 年基準レベルと概ね同等のエネルギーで 全館連続暖房が可能 出典 :HEAT20 homepage http://www.heat20.jp/

HEAT 20 G1 G2 グレードと諸外国水準比較 (2013.12 時点 ) 諸外国の基準との単純比較が無意味な理由? ( 前述の通り ) 気候特性の違い 本質的な暖 ( 冷 ) 房モード = 生活慣習の違い ただ 部分間歇 は推奨すべきか そして 全館空調 は実在するのか

HEAT 20 HEAT20 設計 GB2016+ に向けての新たな検討 近年 性能向上が著しい開口部関連情報は? 開口部 TG の検討結果を踏まえ 高断熱窓 枠 網戸 方位などの効果 影響の設計情報を掲載すべき HEAT20G1 G2 を満たす様々な仕様は? 各種断熱建材の代表的仕様例を充実すべき 2015 設計 GB の設計情報は 6 地域が対象 それ以外の地域ではどうなるのか? 各地域区分毎に NEB EB 関連の主な設計情報を掲載すべき 各地域区分の代表都市以外に建設する場合にどうするか? U A 値を遵守する NEB EB シナリオが変わる NEB EB シナリオを遵守する 暖房度日を考慮した U A 補完情報を提示すべき 高断熱壁体 ( 複数の断熱層を用いる場合 ) の防露評価は? 評価 WG 報告 これらの検討結果は HEAT20 設計 GB2016+ で公開予定

HEAT 20 開口部 TG の output の一例 検討すべき住宅条件 評価方法の再整理 設定 温熱環境 エネルギーの観点からの最適水準検討 昼光環境 照明エネルギーも含めた最適水準検討 暖冷房負荷 + 照明負荷 窓の ηw は 以下 ではなく 最適な範囲を示すべき 窓の熱貫流率 Uw 日射取得率 ηw 温熱 光環境の質とエネルギーの両立を目指した 開口部設計ガイドライン の検討 作成 ( 発行 2017 年度 )

HEAT 20 G1 グレード仕様例 (6 7 地域 ) U A 外気平均熱貫流率 [W/( m2 K)] 0.56 タイプ 躯体強化型 外張 + 基礎断熱型 開口部強化型 * U 値の例 屋根 天井 0.19 0.24 0.24 [W/( m2 K)] 壁 0.32 0.50 0.43 床 0.34-0.34 土間床等の外気に接する部分外気接 0.37 0.37 0.37 外周 その他の部分 0.53-0.53 開口部 2.91 2.33 2.33 断熱仕様例 充填 HGW16K105mm - HGW16K105mm 屋根断熱のとき + + + 外張 XPS3 種 85mm XPS3 種 125mm( 外張りのみ ) XPS3 種 50mm 天井断熱のとき 壁 床 根太床のとき HGW16K200mm または吹込 GW18K270mm - 吹込 GW18K210mm または HGW16K155mm 充填 HGW16K105mm - HGW16K105mm( 充填のみ ) + + 外張 XPS3 種 25mm XPS3 種 55mm( 外張りのみ ) - 根太間 XPS3 種 45mm XPS3 種 45mm + + + - XPS3 種 45mm XPS3 種 45mm 大引間 開口部仕様例 土間床等の外周 サッシ 窓硝子設定 剛床のとき大引間 XPS3 種 95mm - XPS3 種 95mm 外気に接する部分 XPS3 種 100mm XPS3 種 100mm XPS3 種 100mm その他の部分 XPS3 種 35mm - XPS3 種 35mm 樹脂製 Low-E 複層 (A5 以上 A10 未満 ) 日射取得型 金属製熱遮断構造製サッシ Low-E 複層 (A10 以上 ) 日射取得型 樹脂製またはアルミ樹脂複合性サッシ Low-E 複層 (A10 以上 ) 日射取得型 樹脂製またはアルミ樹脂複合性サッシ Low-E 複層 (A10 以上 ) 日射取得型 ガラスη 0.64 0.64 0.64 ドア 断熱ドア (U2.91 以下 ) 断熱ドア (U2.33 以下 ) 断熱ドア (U2.33 以下 )

HEAT 20 G2 グレード仕様例 (6 7 地域 ) U A 値 0.46 タイプ 躯体強化型 開口部強化型 * 外張 + 基礎断熱型 U 値の例 屋根 天井 0.19 0.19 0.24 [W/( m2 K)] 壁 0.26 0.32 0.38 床 0.28 0.34 - 土間床等の外外気に接する部分 0.37 0.37 0.37 周 その他の部分 0.53 0.53 - 開口部 2.33 1.90 1.90 断熱仕様例 屋根断熱のとき (U0.16) 天井断熱のとき 壁 床 根太床のとき 充填 HGW16K105mm HGW16K105mm - + + + 外張 XPS3 種 85mm XPS3 種 85mm XPS3 種 125mm( 外張りのみ ) HGW16K200mm または吹込 GW18K270mm HGW16K200mm または吹込 GW18K270mm 充填 HGW16K105mm HGW16K105mm - + + + 外張 XPS3 種 45mm XPS3 種 25mm XPS3 種 75mm 根太間 XPS3 種 45mm XPS3 種 45mm + + + 大引間 XPS3 種 65mm XPS3 種 45mm - - 開口部仕様例 土間床等の外周 窓 窓硝子設定 剛床のとき大引間 PF100mm XPS3 種 95mm - 外気に接する部分 XPS3 種 100mm XPS3 種 100mm XPS3 種 100mm その他の部分 XPS3 種 35mm XPS3 種 35mm - 樹脂製またはアルミ樹脂複合性サッシ Low-E 複層 (A10 以上 ) 日射取得型 樹脂製サッシ Low-E 複層 (G12 以上 ) 日射取得型 樹脂製サッシ Low-E 複層 (G12 以上 ) 日射取得型 ガラス η 0.64 0.64 0.64 ドア断熱ドア (U2.33 以下 ) 断熱ドア (U1.9 以下 ) 断熱ドア (U1.9 以下 )

HEAT 20 住宅シナリオの補正 : 暖房負荷の比較 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0 札幌青森盛岡秋田山形長野新潟富山仙台福島福井金沢鳥取松江宇都宮大津水戸奈良前橋山口甲府さいたま京都岡山岐阜名古屋高松神戸津広島大阪松山千葉熊本和歌山佐賀横浜大分福岡東京長崎徳島高知静岡宮崎鹿児島同じ断熱仕様のときの暖房負荷 _ 東京を 1 としたとき

HEAT 20 住宅シナリオの補正 :6 地域の都市比較

住宅シナリオの補正 6地域の暖房負荷 HEAT 20 グレード 地域区分 1 2 3 G1 0.34 0.34 0.38 G2 0.28 0.28 G2超 参考 0.21 0.21 4 5 6 7 0.46 0.48 0.56 0.56 0.28 0.34 0.34 0.46 0.46 0.21 0.28 0.28 0.38 0.38 18000 16000 [ 年 14000 間 12000 暖 房 10000 負 8000 荷 ] M J / 年 6000 4000 2000 HDD [日] G1 UA0.56 暖房負荷 G2 UA0.46 暖房負荷 指数 (G2 UA0.46 暖房負荷) 指数 (UA0.38 暖房負荷) 0 1,400 1,500 1,600 地点 静岡 熊本 徳島 和歌山 大阪 佐賀 大分 松山 広島 東京 1,700 津 1,800 1,900 2,000 横浜 神戸 高松 千葉 岡山 名古屋 京都 岐阜 山口 金沢 松江 府中 大津 鳥取 熊谷 HDD18 1,455 1,521 1,544 1,549 1,551 1,572 1,575 1,583 1,588 1,590 1,628 1,668 1,679 1,695 1,698 1,750 1,773 1,789 1,798 1,867 1,949 1,950 1,955 1,961 1,963 1,977

HEAT 20 住宅シナリオの補正 :6 地域の温度環境 15.0 6 地域 _G1 G2 朝 5 時 LD 体感温度 (1 月平均 )_HDD との関係 一月の朝 5 時 L D 平均温度 [ 14.0 13.0 12.0 11.0 10.0 G2 UA0.48 朝 5 時 LD 体感温度 (1 月平均 ) G1 UA0.56 朝 5 時 LD 体感温度 (1 月平均 ) 指数 (G1 UA0.56 朝 5 時 LD 体感温度 (1 月平均 )) 指数 (H25(UA0.87) のLD4 体感温度 _1 月平均 ) ) 9.0 HDD [ 日 ] 8.0 1,400 1,500 1,600 1,700 1,800 1,900 2,000 地点静岡熊本徳島和歌山大阪佐賀大分松山広島東京津横浜神戸高松千葉岡山名古屋京都岐阜山口金沢松江府中大津鳥取熊谷 HDD18 1,455 1,521 1,544 1,549 1,551 1,572 1,575 1,583 1,588 1,590 1,628 1,668 1,679 1,695 1,698 1,750 1,773 1,789 1,798 1,867 1,949 1,950 1,955 1,961 1,963 1,977

HEAT 20 EB( 暖房 冷房エネルギー ) NEB ( 室内温度環境性能 ) HEAT20 外皮性能グレードによるメリット A02

標準的設備 省エネ設備 標準的設備 標準的設備 一次エネルギー消費量 [MJ/ 年 ] 一次エネルギー消費量 [MJ/ 年 ] HEAT 20 EB( 暖房 冷房エネルギー ) 外皮性能グレードの省エネルギー効果 20,000 18,000 16,000 14,000 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 0 暖冷房エネルギー消費量の比較東京 90,000 80,000 住宅全体のエネルギー消費量東京 6 地域 ( 東京 ) 70,000 暖房 冷房 60,000 50,000 暖房 40,000 冷房 30,000 換気 20,000 給湯 10,000 照明 0 太陽光発電なし 太陽光発電太陽光発電太陽光発電ありなしなし その他 ( 家電 厨房等 ) 太陽光発電あり (4kw) の合計 H25 G1 G2 HEAT20 G1 水準とすることにより 標準的設備省エネ設備省エネ設備 H25 G1 G2 H25 年基準相当 + 省エネ設備より大幅にエネルギー削減効果がある H25 年基準相当 + 太陽光発電 ( 自家消費分 ) と同等のエネルギー削減効果があ

HEAT 20 EB( 暖房 冷房エネルギー ) ピーク時暖房電力消費量 : 冬の代表日 6 地域 ( 東京 ) 断熱水準の向上は 暖房機器の設備容量の小型化も可能である また電力供給能 力の低減にも大きな効果があり 持続可能なエネルギー社会の形成につながる

HEAT 20 NEB( 室内温度環境性能 ) 室温の差 最寒期 21 時 LDK 暖房中 6 地域 ( 東京 ) 洗面 19.8 洗面 18.8 0.2 1.2 和室 18.9 LDK 20 和室 17.9 LDK 20 HEAT20 G2 洗面 17.0 HEAT20 G1 洗面 14.8 3.0 5.2 和室 18.9 LDK 20 平成 25 年基準レベル 和室 14.1 LDK 20 平成 4 年基準レベル

HEAT 20 室温の差 室内のドアを開放したとき NEB( 室内温度環境性能 ) 最寒期 21 時 LDK 暖房中 6 地域 ( 東京 ) 洗面 20.2 洗面 19.1 ほぼ同 0.9 LDK 20 LDK 20 HEAT20 G2 HEAT20 G1 G1 G2 レベルの住宅で各室の間のドアなどを開けた場合の温度分布 前ページと比べて室間の温度差が小さくなり 最も寒い浴室の温度も上昇 (G2 で 15.2 ) 高断熱住宅では 細かく仕切るより開放的な間取りにすることで非暖房室の温度も上昇することがわかります

対策なし 夜間 : 窓断熱強化 対策なし 夜間 : 窓断熱強化 対策なし 夜間 : 窓断熱強化 最低室温 [ ] 暖房負荷 [MJ/ 年 ] HEAT 20 NEB( 室内温度環境性能 ) 開口部の仕様と最低室温 暖房負荷 冬 ( 暖房期 ) 対策あり= 日中レースカーテン開け + 夜間雨戸閉めの対策をしたとき 14 14000 6 地域 ( 東京 ) 12 10 12000 10000 8 6 4 2 0 8000 6000 4000 2000 0 H25 基準相当 HEAT20 G1 水準 HEAT20 G2 水準 全体の暖房負荷 非暖房室 1 月最低温度

HEAT 20 NEB( 室内温度環境性能 ) 夜間暖房停止後の温度変化 6 地域 ( 東京 ) HEAT20G1 G2 グレードとすることにより 暖房停止後の室 温の低下が小さくなります

HEAT 20 外皮性能グレードラベルの発行システム HEAT20 ホームページトップ画面から 外被性能グレードラベルの発行申請が可能です HEAT20URL:http://www.heat20.jp/ 申請には下記 7 項目の同意が必要となります 1. 主旨 : 本制度は 木造戸建て住宅における外皮の断熱性能について表示することにより 一般消費者への情報提供に努める事を目的にしています 2. 申請者 ( ラベル使用者 ) は 主旨を理解し正しく使用する義務があります 3. 申請者 ( ラベル使用者 ) は 申請住宅に於いて気密性の確保及び結露の防止等の措置を講じる必要があります 4. 下記で示す各地域の UA 値 ηac 値を超えるものについては申請できません 5. 本ホームページより出力された内容については 申請者の申告により作成されたものであり HEAT20 委員会は何らの保証責任及び賠償責任を負うものではありません 6. 各外皮性能グレードの定義につきましては モデルプランを使用した代表地域におけるシミュレーション結果に基づくものであり 実際の住宅の性能を保証しているものではありません 7. ご記入頂きました個人情報につきましては 本制度に関する確認 連絡の際に使用させていただきます また 今後 HEAT20 委員会よりイベント案内やメールマガジン等をお送りさせていただくことがございます ご記入頂きました個人情報について 訂正または削除を希望される場合は 下記メールアドレスまでご連絡いただきます様お願い申し上げます 尚 ご記入頂きました個人情報は HEAT20 委員会にて厳重に管理いたします

HEAT 20 外皮性能グレードラベルの発行システム

HEAT 20 外皮性能グレードラベルの発行システム

HEAT 20 HEAT20 外被性能グレード表示ラベル

HEAT 20 さいたま市の取組み さいたま市の政策 HEAT20 報告会に寄せて 平成 28 年 3 月 22 日さいたま市環境未来都市推進課長高橋伸一郎様より抜粋 編集 東日本大震災の経験を踏まえ 低炭素化とレジリエンス性の双方からの取組を進めている 次世代自動車 スマートエネルギー特区 として 国の地域活性化総合特区の地域指定を受け 災害に強いまちづくりを進め始めたのは平成 23 年度 ( 国の国土強靭化推進計画以前からの取組 ) 国土交通省の 首都圏広域地方計画 においても 東日本の要衝と位置付けられ 滞留型地方創生の拠点として期待されており 本市発の取組を主に東日本の都市を対象に発信していく

HEAT 20 さいたま市の取組み 美園モデル街区の取組 総合特区の スマートホーム コミュニティの普及 にあたり 美園地区 (*) の市施工区 ( 浦和東部第一地区 ) の集約的保留地に 100 戸程度のスマートホーム コミュニティを整備することとした 最先端の技術を駆使し 可能な限り 家 街区 単位で平時の低炭素化とレジリエンス性を両立すると共に 顔の見える関係 による災害に強いコミュニティを醸成することを重要視 自助と共助による低炭素で災害に強いまちづくりを推進 (*) 美園地区 ( みそのウイングシティ区画整理地 ) さいたま市誕生以前から 埼玉県 旧浦和市 旧岩槻市により進められている区画整理事業地で約 320ha( ヘクタール ) 計画人口 32,000 人の 埼玉高速鉄道 ( メトロ南北線延伸線 ) 浦和美園駅を中心とした地域

HEAT 20 さいたま市の取組み HEAT20 との出会いと期待 HEAT20 は 埼玉県住まいづくり協議会サスティナブル委員会との協議の中で紹介頂いたことがきっかけ 市環境局では 早速 HEAT20 設計ガイドブック を購入し検討を行った HEAT20 グレード 2 基準が 美園地区におけるモデル街区に求めている住宅性能を満たすものと判断した 市と施工販売会社 3 社で HEAT20 G2 による施工について合意 大手住宅メーカー以外の地元企業でいかに低炭素でレジリエンス性の高い住宅を建築してもらうかが CO2 削減と災害時の市民の安全 安心確保にとって最も重要 HEAT20 設計ガイドブックでは 様々な場面に応じて詳細に取組の方向性が提案されており 地元工務店から準大手まで参加できる内容となっているものと評価している 様々な規格 基準の検討団体 組織との情報交換を推進しつつ 一定の関連性や互換性を確保することで より多くの工務店 建築業 部材メーカー等の参加を促すことを期待したい 今後 中古住宅を活用した買い替え需要が高まるものと考えている リフォーム業者等による活用に向けた取組に対しても大いに期待したい

HEAT 20 埼玉県住まいづくり協議会の取組み 住まい協モデル浦和美園 埼玉県住まいづくり協議会は 埼玉県など公的機関と県内の民間企業によ る公民一体となって活動する 全国でも数少ない形態の協議会です 同協議会に属する有志企業3社 中央住宅/21区画 高砂建設/6区画 ア キュラホーム/6区画 によるもので 各々の発展 地域の発展 埼玉県民 の安心 安全 快適な住宅 住環境の創造に寄与する ことが目的 提案名を 住まい協モデル浦和美園 とし 経済性はもちろんのこと 環境と コミュニティ形成に配慮した区画計画でまちづくりを行います 住宅は2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会による ハイス ペックな高気密 高断熱性能 HEAT20さいたま版グレード2 基準を標準性 能としています

HEAT 20 埼玉県住まいづくり協議会の取組み HEAT20 さいたま版グレード 2 2020 年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会による断熱水準 冬期間 全館連続暖房が平成 4 年基準の住宅の部分間欠暖房より約 20% 削減暖房期の全時刻 全室の室温は 15 を下回るのは 15% 程度以下 13 を下回ることはない 夏期間 冷房エネルギー消費量が平成 4 年基準の住宅より約 10% 削減

出典 : 国交省社会資本整備審議会建築分科会建築環境部会第 11 回省エネルギー判断基準等小委員会 ( 省エネ基準合同会議第 7 回 ) 配布資料 ( 資料 3-1)

省エネラベリングの使い方 Step1 事業者を選ぶ 出典 : 2016 年 2 月 26 日国交省 建研主催 住宅の省エネ性能表示制度に関するシンポジウム 鈴木講演資料 Step2 住まいを選ぶ 建てる Step3 安心して暮らす 住まいを見える化するこんな利用法も! 設計段階 ( 契約前 ) に活用することで B/Cを指標とした事業者 住宅選び 住まいを維持する 事業者向けガイドライン ユーザー向けガイドライン ガイドラインを用意して 間違いのない表示分かりやすい表示 ( 燃費など ) を伝える環境整備が必要 事業者にとって 技術力 商品の差別化を図る 50

HEAT 20 HEAT20 委員会 設計 WG 主査 : 鈴木 開口部 TG 評価手法 WG 主査 : 岩前 普及情報 WG 主査 : 砂川 2016 年度体制と検討内容 委員長 : 坂本 設計 GB2016+ を発行 (2016.7 月を予定 ) 共同住宅 G1 G2 戸建住宅 G3 グレード検討 開口部設計ガイドブックの作成など 検証 WG に改組 全国に建設される HEAT20G1 G2 住宅を対象に調査 性能検証を行い 効果の見える化 設計情報 今後の水準提案に向けた知見の収集など HP FB による情報発信 ラベリング発行管理 小冊子の作成 発刊 講習会の実施 など 住宅実務者 自治体等との連携 + 共働体制構築

改めて考える住宅エンベロープデザインの役割 52 ノンエナジーベネフィット ( 空間の質 ) の向上 エナジーベネフィット ( 量 ) の向上 建築 地域技術の継承 地域経済 地域雇用の活性化 風景の再生 創造 震災後 岩手県陸前高田市気仙町長部要谷 福伏地区の高台から見る風景