日立の知的財産戦略 2008 年 4 月 10 日 株式会社日立製作所知的財産権本部長 平山裕之
Contents 1 章知的財産戦略の基本方針 2 章特許権利化戦略 3 章特許活用戦略 4 章まとめ 1 グローバル化 2 選択と集中 3 特許ポートフォリオ組替 1 グローバル化 2 戦略的活用 3 内外リソースの協創 2
Contents 1 章知的財産戦略の基本方針 2 章特許権利化戦略 3 章特許活用戦略 4 章まとめ 1 グローバル化 2 選択と集中 3 特許ポートフォリオ組替 1 グローバル化 2 戦略的活用 3 内外リソースの協創 3
1 知的財産戦略の基本方針 ビジョン : 知的付加価値の創造 ミッション 国際競争力のある特許ポートフォリオ構築 知財の戦略的活用 - 特許権利化戦略 - 特許活用戦略 ゴール 企業価値向上への貢献 4
Contents 1 章知的財産戦略の基本方針 2 章特許権利化戦略 3 章特許活用戦略 4 章まとめ 1 グローバル化 2 選択と集中 3 特許ポートフォリオ組替 1 グローバル化 2 戦略的活用 3 内外リソースの協創 5
2-1 特許権利化戦略ー 1 グローバル化 (1/2)- - 国際競争力のある特許網構築 - 海外出願総数 > 国内出願数 (2010 年 ) 日立グループ国内外特許出願内訳 中国 (11%) その他 (6% 超 ) ( インド含 ) 海外 (45%) 日本 (55%) 欧州 (15%) 米国 (18%) 日本 (50% 未満 ) (2007 年実績 ) (2010 年目標 ) 6
2-2 特許権利化戦略ー 1 グローバル化 (2/2)- 2007 年米国の登録状況 企業グループ名三星 IBM 日立松下電器産業キヤノン 登録件数 ( 順位 )2006 年順位 3,263(1 位 ) 2 位 3,151(2 位 ) 1 位 2,302(3 位 ) 3 位 2,181(4 位 ) 4 位 2,019(5 位 ) 5 位 2008 年以降もグループ連結で上位確保 検索システム :IFIPAT/Questel-ORBIT( 作成機関 IFI-CLAIMS) 及び MicroPatent 7
2-3 特許権利化戦略ー 2 選択と集中 (1/2)- 創生育成 R&D フラグシップ (FS) 特許活動 開発ロードマップに沿った発明の創生活動 強み技術の抽出と特許網を構築する発明創生 パテントポートフォリオマネジメント (PPM) 活動 強み技術における特許網構築戦略特許活動 重要出願の早期認定重点的権利化推進 5FP 活動製品別 相手別に訴訟に耐える 5 件の特許取得 特許網構築 本丸特許 コア特許 周辺特許群 内堀特許網外堀特許網 他社情報 ( マーケット情報 公知例調査など ) FP:FightingPatents 8
2-4 特許権利化戦略ー 2 選択と集中 (2/2)- 重点強化分野テーマ例 -FS( 創生 ) PPM( 育成 ) 活動テーマ - テーマ ストレージシステム (SAN/NAS ソリューション ) 次世代ネットワーク (NGN) エレクトリックパワートレイン ( ハイブリッド車両用モータ ) 環境対応 ( ガス / 蒸気タービン等 ) 事業セグメント情報通信システム情報通信システム電力 産業システム電力 産業システム 9
2-4 特許権利化戦略ー 2 選択と集中 (2/2)- 環境対応 ( ガス / 蒸気タービン等 ) の具体例重点強化分野テーマ例 CO 2 回収設備設置予定エリア 石炭 Plant of the Year (Power ) ガス化炉 -FS( 創生 ) PPM( 育成 ) 活動テーマ Best Coal - Best Coal-fired Project (Power Engineering) テーマ ストレージシステム ガスタービン建屋 (SAN/NAS ソリューション ) 石炭ガス化発電パイロットプラント (CO 2 回収試験を実施予定 ) 次世代ネットワーク (NGN) エレクトリックパワートレイン ( ハイブリッド車両用モータ ) 環境対応 ( ガス / 蒸気タービン等 ) 3MWA-HAT システム検証機 ( 効率はコンバインドサイクルと同等 ) 高効率化 CO 2 回収技術で 世界の CO 2 削減に貢献 事業セグメント 情報通信システム 米国納め超臨界圧石炭火力プラント北米納め ( 電力専門誌にて各種賞を受賞 ) 情報通信システム 電力 産業システム 電力 産業システム 600 級高圧タービン ( 世界トップクラスの効率 ) 10
2-5 特許権利化戦略ー 3 特許ポートフォリオ組替 - 事業構造変化への対応 米国特許登録件数のセグメント割合変化 材料 :5% 情報通信 材料 :7% 情報通信 電力 :21% 電子デバイス :35% 27% 11% 電力 :13% 電子デバイス :23% 11% 46% デジタルメディア 2003 年 デジタルメディア 2007 年 11
Contents 1 章知的財産戦略の基本方針 2 章特許権利化戦略 3 章特許活用戦略 4 章まとめ 1 グローバル化 2 選択と集中 3 特許ポートフォリオ組替 1 グローバル化 2 戦略的活用 3 内外リソースの協創 12
3-1 特許活用戦略ー 1 グローバル化 - 事業のグローバル化への対応 特許料収入の国内外内訳推移 海外 国内 アジア他 35% 50% 65% 15% 29% 国内 6% 欧州 2000 年 2007 年 米国 13
3-2 特許活用戦略ー 2 戦略的活用ー 活用態様の多角化 価値 活用機会の最大化 戦略的活用 ロイヤリティ収入 潜在価値 クロスライセンス 抑制 牽制効果 1970 1980 1990 2000 2008 時代 戦略的活用 独占実施 ブランド技術化 標準化 受注貢献等 14
3-2 特許活用戦略ー 2 戦略的活用ー 使わずとも 抑制 牽制 異業種 K 社 P 社 クロスライセンス J 社 E 社 D 社 M 社 日立製作所 C 社 A 社 N 社 競合他社 B 社 Q 社 I 社 R 社 H 社 F 社 抑制効果有り 顧客 L 社 O 社 G 社 K 社 部品メーカ ロイヤリティ収入 19701980 1990 20002007 年 技術料収支差黒字転換 1985 年 収入 収支差 ロイヤリティ戦略的活用標準化独占実施受注貢献ブランド技術化 15
3-3 特許活用戦略ー 3 内外リソースの協創 (1/4) ー 内外リソースの協創 オープンイノベーションへの対応 ( 外部リソースの活用 ) リソース 技術 特許 人 チャネル 協創例 標準化 パテントプール アライアンス 特許購入 (M&A) 売却 共同開発 技術導入 実用化 / 発展技術等 16
3-4 特許活用戦略ー 3 内外リソースの協創 (2/4) ー 標準化 / パテントプール例 当社が参加する主な標準化活動とパテントプール MPEG-2,4 ( 画像圧縮技術 ) DVD-6C ( 光ディスク ) Blu-Ray ( 光ディスク ) IEEE-1394 ( 伝送インターフェース ) ARIB ( デジタル放送 ) 標準化団体 ISO DVD フォーラム Blu-Ray Disc Association IEEE 電波産業会 MPEG LA DVD-6C ライセンスエージェント 未定 MPEG LA ULDAGE プール管理団体 OneStopShopping OneStopShopping = ライセンサ ライセンシ双方のメリット ( 他社との協創 ) MPEG LA DVD-6C ULDAGE は各社の登録商標です 17
3-5 特許活用戦略ー 3 内外リソースの協創 (3/4) ー 実用化 / 発展技術例 FSW(FrictionStirWelding) FrictionStirWelding) では? 英国溶接研究所 発の基本技術の改良 英国溶接研究所 (TheWeldingInstitute) TWI 基本発明 (2 件 ) の非独占実施権を取得 FSW を鉄道車両に改良し特許網 ( 全世界 440 件 ) 構築 18
3-6 特許活用戦略ー 3 内外リソースの協創 (4/4) ー チャネルの開拓 ー外部リソースの有効活用ー 特許の売買 パートナー ( ライセンスエージェント ) サブライセンス 特許プール 19
Contents 1 章知的財産戦略の基本方針 2 章特許権利化戦略 3 章特許活用戦略 4 章まとめ 1 グローバル化 2 選択と集中 3 特許ポートフォリオ組替 1 グローバル化 2 戦略的活用 3 内外リソースの協創 20
4 まとめ ミッション 国際競争力のある特許ポートフォリオ構築 知財の戦略的活用 活用機会最大化による 事業への多面的な貢献 21
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