北海道緊急時モニタリング計画の一部修正及び 緊急時環境放射線モニタリング実施要領全部修正の ポイント 1 北海道緊急時モニタリング計画の一部修正のポイント 1 北海道地方放射線モニタリング対策官の配置に伴う記載の追加 2 道の緊急時モニタリング班の体制を追加 3 情報収集事態のモニタリング活動を追加

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原子力災害対策指針の改悪に反対しよう 毎時 20μSv( 一時移転の基準 ) を計測しても 1 日がまん SPEEDI 等の予測的手法は使わず 実測値による避難指示 被ばく前提の避難 30 km圏外のプルーム対策 (PPA) は必要なし 屋内退避のみ安定ヨウ素剤の準備も不要子どもや妊婦の基準もなし

( 社会福祉施設用作成例 ) (4) 施設管理者は, 緊急時連絡網により職員に連絡を取りましょう (5) 施設管理者は, 入所者の人数や, 避難に必要な車両や資機材等を確認し, 人員の派遣等が必要な場合は, 市 ( 町 ) 災害対策本部に要請してください (6) 避難先で使用する物資, 資機材等を準

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2 地震 津波対策の充実 強化 (1) 南海トラフ地震や首都直下地震の被害想定を踏まえ 地震防災上緊急に整備すべき施設整備 津波防災地域づくりに関する法律 の実効性確保 高台移転及び地籍調査の推進など事前防災や減災に資するハード ソフトの対策を地方公共団体が重点的に進めるための財政上の支援措置を講じ

1 海水 (1) 平成 30 年 2 月の放射性セシウム 海水の放射性セシウム濃度 (Cs )(BqL) 平成 30 年 平成 29 年 4 月 ~ 平成 30 年 1 月 平成 25 ~28 年度 ~0.073 ~ ~0.

1 検査の背景 平成 23 年 3 月の東京電力株式会社福島第一原子力発電所における事故後 原子力防災の体制が見直され 原子力災害対策の内容が拡充されるとともに 原子力災害対策に係る施設等の整備等を実施する立地道県等に対する国の財政支援の規模が拡大している そして 27 年 8 月に九州電力株式会社

降下物中の 放射性物質 セシウムとヨウ素の降下量 福島県の経時変化 単位 MBq/km2/月 福島県双葉郡 I-131 Cs Cs-137 3 8,000,000 環境モニタリング 6,000,000 4,000,000 2,000,000 0 震災の影響等により 測定時期が2011年7

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4 研修について考慮する事項 1. 研修の対象者 a. 職種横断的な研修か 限定した職種への研修か b. 部署 部門を横断する研修か 部署及び部門別か c. 職種別の研修か 2. 研修内容とプログラム a. 研修の企画においては 対象者や研修内容に応じて開催時刻を考慮する b. 全員への周知が必要な

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平成 19 年 7 月 20 日付, 経済産業大臣からの指示文書 平成 19 年新潟県中越沖地震を踏まえた対応について ( 指示 ) ( 平成 原第 1 号 ) に基づき, 浜岡原子力発電所 ( 以下, 発電所 という ) における自衛消防体制の強化ならびに迅速かつ厳格な事故報告体

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<ハード対策の実態 > また ハード対策についてみると 防災設備として必要性が高いとされている非常用電源 電話不通時の代替通信機能 燃料備蓄が整備されている 道の駅 は 宮城など3 県内 57 駅のうち それぞれ45.6%(26 駅 ) 22.8%(13 駅 ) 17.5%(10 駅 ) といずれも

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食肉製品の高度化基準 一般社団法人日本食肉加工協会 平成 10 年 10 月 7 日作成 平成 26 年 6 月 19 日最終変更 1 製造過程の管理の高度化の目標事業者は 食肉製品の製造過程にコーデックスガイドラインに示された7 原則 12 手順に沿ったHACCPを適用して製造過程の管理の高度化を

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国費投入の必要性 事業の効率性 事業の有効性 関連事業 事業所管部局による点検 改善 項目 評価 評価に関する説明 事業の目的は国民や社会のニーズを的確に反映しているか 被災者の資力やニーズを踏まえた効率的 効果的な住まいの確保策に関する調査等を行っている 地方自治体 民間等に委ねることができない事

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Transcription:

資料 3 北海道緊急時モニタリング計画 等の修正について 平成 29 年 3 月 原子力安全対策課 1 修正の考え方国の 原子力災害対策指針 同指針の 補足参考資料 の改訂や 泊緊急時モニタリングセンター運営要領 の作成 原子力防災訓練の結果等を踏まえ 関係機関が連携を図りながら 迅速かつ的確な緊急時モニタリングを実施するため 北海道緊急時モニタリング計画 を一部修正するとともに 道の 緊急時環境放射線モニタリング実施要領 を全部修正する 2 修正のポイント < 国の規定類の改訂 作成 > 緊急時モニタリングについて ( 原子力災害対策指針補足参考資料 ) 平成 29 年 3 月 22 日改訂原子力規制庁監視情報課 緊急時モニタリングセンター設置要領平成 29 年 3 月改訂予定原子力規制庁監視情報課 泊緊急時モニタリングセンター運営要領平成 29 年 3 月作成予定北海道地方放射線モニタリング対策官事務所 (1) 北海道緊急時モニタリング計画の一部修正 1 北海道地方モニタリング対策官の配置に伴う記載の追加 2 道の緊急時モニタリング班の体制を追加 3 情報収集事態のモニタリング活動を追加 (2) 緊急時環境放射線モニタリング実施要領の全部修正 北海道緊急時モニタリング計画 の構成に沿って 道が行う緊急時モニタリングに関する具体的な体制や実施内容等について その構成も含め記載内容について全面的に見直しを行った 修正後の構成は以下のとおり 1 総則 本要領の目的 位置づけ及び用語の定義 2 緊急時モニタリングの体制 活動の段階的実施 道緊急時モニタリング班の体制等 EMCの体制 緊急時モニタリング要員及び緊急時モニタリング車両 資機材及び資料の整備 3 緊急時モニタリングの実施 基本的事項 事態の進展に応じた各段階における活動内容 測定分析方法 4 モニタリング結果の取扱い モニタリング結果の妥当性の確認 報告及び評価 5 要員の被ばく管理 防護措置及び被ばく管理方法 6 EMCの移転 各活動拠点の移転 7 その他

北海道緊急時モニタリング計画の一部修正及び 緊急時環境放射線モニタリング実施要領全部修正の ポイント 1 北海道緊急時モニタリング計画の一部修正のポイント 1 北海道地方放射線モニタリング対策官の配置に伴う記載の追加 2 道の緊急時モニタリング班の体制を追加 3 情報収集事態のモニタリング活動を追加 1 北海道地方放射線モニタリング対策官の配置に伴う記載の追加 国が 道などの関係機関と緊密に連携 協力しながら実効性のある緊急時モニタリングを行うため オフサイトセンターに常駐している北海道地方放射線モニタリング対策官について 本計画に追記 < 平常時 > 緊急時に備えたモニタリングデータの点検( 正確性等 ) 情報共有システムの維持管理 環境モニタリングデータの監視 データ確認( 異常値等への対応 ) 等 環境モニタリングについて 地方自治体 関係機関との連絡 調整 地方自治体主催の環境モニタリング関連会合への出席等を通じた意見交換 地元ニーズの把握 環境モニタリング関連研修の講師としての参画を通じた地方自治体職員への技術支援 防災専門官 関係指定公共機関等との意見交換や連絡調整の実施 防災訓練( モニタリング関連 ) への参画 国が整備するモニタリング資機材の点検 構成 緊急時のモニタリングについて 地方自治体職員等との実効性確保に向けた検討等 < 緊急時 > 国が設置するEMCの立ち上げ及び初動時の対応を含め 関係機関と協働しながら 緊急時モニタリングの現地取りまとめ役として 緊急時モニタリング活動の実施を現場で統率 企画調整等 2

2 道の緊急時モニタリング班の体制を追加 警戒事態になった場合にOF Cに設置される北海道現地警戒本部の下に組織される道の緊急時モニタリング班の体制 参 道の緊急時モニタリング班の体制 OFC 内 緊急時モニタリング班長企画調整グループ情報収集管理グループ測定分析担当 加機関を追記 測定採取班 副班長 総括連絡班 分析班 関係町村役場内 原子力環境センター札幌分室内 3 情報収集事態のモニタリングを追加 情報収集事態 ( ) が発生した場合の活動を追加 泊村で震度 5 弱又は震度 5 強の地震が発生した場合 ( ただし 後志管内において震度 6 弱以上の地震が発生した場合は警戒事態となる ) 泊発電所における異常の有無を確認 固定観測局等の稼働状況を確認 異常がある場合は代替機の設置や修理等を実施し 平常時モニタリングを継続 3 緊急時環境放射線モニタリング実施要領の全部修正のポイント 国の各種規定類の改訂 作成を踏まえ また 北海道緊急時モニタリング計画の構成に沿って 緊急時モニタリングの具体的な体制や内容について 全面的に見直しを実施 見直しに当たっては 緊急時モニタリングに係る各種訓練 講習会等における意見を取り入れ記載内容を精査 全部修正における主なポイント 1 緊急時モニタリングの体制に係る EMCの体制について記載 2 緊急時モニタリングの実施に係る 基本的事項の整理 3 緊急時モニタリングの実施に係る 事態の進展に応じた各段階における活動内容の記載 4 モニタリング結果の取扱いに係る 妥当性の確認について記載 5 EMCの移転に係る各活動拠点の移転について記載 4

射線量率ニタリングの内容放射性物質濃度境試料中の1 EMC の体制 国の緊急時モニタリングセンター (EMC) 設置要領等の改訂を踏まえEMC 参画後の組織体制 参画機関 要員数を整理 平成 28 年度の各種緊急時モニタリングに係る訓練の課題を踏まえ EMC 要員のOFC 放射線班との兼務を規定 グループ [ 要員数 ] 配置要員 [ 要員数内訳 ] 役 割 人数 ( 予備要員含む人数 ) センター長 [1] 原子力規制庁監視情報課放射線環境対策室長 グループ長 [1] 原子力規制庁北海道地方放射線モニ グループの統括 指揮(EMCセンター長代理) タリング対策官 グループ長補佐 [1] 原子力環境センター所長 グループ長の補佐(EMCセンター代理) 1 名 4 名 (6) 緊急時モニタリングの統括 指揮 1 名企画調整グルー] グループ [7] 原子力環境センター [2] 原子力安全対策課 [1] 後志総合振興局環境生活課 [1] 緊急時モニタリング実施計画案の修正 指示書 作業手順書の作成 緊急時モニタリング実施計画の見直し及び必要な知見提案 プ北海道電力 ( 株 ) [1] ERCへの動員要請リストの作成 [ 9 原子力規制庁職員 [1] EMC 要員の個人被ばく線量管理状況の収集 関係指定公共機関 [1] EMC 文書の原本管理 情 EMCの運営支援報グループ長 [1] 原子力規制庁監視情報課 グループの統括 指揮 収グループ [10] 原子力環境センター ( ) [3] 緊急時モニタリング結果の整理 関連情報の収集 6 名 (9) 集原子力安全対策課 ( ) [1] 緊急時モニタリング結果の妥当性の確認及び再確認の指示管環境政策課 [2] モニタリング地点周辺状況 気象情報等の付与理グ北海道電力 ( 株 ) [2] EMC 内 OFC 放射線班 ERC 放射線班 オンサイト等 2 名 (4) ル原子力規制庁職員 [1] との情報伝達 ー EMCの活動内容の記録プ 情報共有システム モニタリングポスト等の監視 維持 管理及び異常値への対応 [ 11 関係指定公共機関 [1] 測定分析担当(北海道グループ)[ 68 ] ] EMC 参画時の体制 北海道グループ長 [1] 原子力環境センター次長 各班の総括 指揮 1 名 総括連絡班 [9] 測定採取班の編成 (OFC) 原子力環境センター [3] 測定採取班への指示書の作成及び測定 採取 分析の指示 5 名 (8) 後志総合振興局環境生活課 [2] 緊急時モニタリングに伴う関連情報の取りまとめ関係指定公共機関 [1] 分析班の分析進捗状況確認 ( 札幌分室 ) 原子力環境センター [1] 情報収集管理グループからの再確認依頼の対応 2 名 (3) 環境政策課 [1] 緊急時モニタリング要員及び資機材の汚染管理 緊急時モニタリング要員の安全管理関係指定公共機関 [1] 測定採取班 [48] 測定対象地点の空間線量率測定及び環境試料採取 (OFC) 原子力環境センター [5] モニタリングカーによる測定 7 名 (9) 後志総合振興局環境生活課 [2] 測定結果の情報共有システムへの入力 北海道電力 ( 株 ) [9] 測定 試料採取関連情報の総括連絡班への報告 9 名 (18) 原子力規制庁職員 [2] 採取した環境試料の分析班への引き渡し 2 名 (4) 関係指定公共機関 [2] 緊急時モニタリング要員の被ばく線量の報告 2 名 (4) ( 札幌分室 ) 環境政策課 [2] 2 名 (4) ( 各町村 ) 各町村 [26] 26 名 (52) 分析班 [10] 作業場所及び測定器の汚染防止のための養生 (OFC) 原子力環境センター [2] 測定採取班から引き渡しを受けた環境試料の前処理 2 名 (2) 北海道電力 ( 株 ) [3] 環境試料の放射性核種分析 3 名 (6) ( 札幌分室 ) 原子力環境センター [1] 分析結果 分析関連情報及び分析進捗状況の報告 3 名 (5) 環境政策課 [2] 環境試料の保管 関係指定公共機関 [2] 2 名 (4) 情報収集管理グループに配置される道の要員は 応急対策活動を円滑に実施するため 施設敷地緊急 事態以降にOFC 放射線班の要員を兼務する 5 2 緊急時モニタリングの実施に係る基本的事項の整理 国の原子力災害対策指針補足参考資料の改訂を踏まえ また 訓練及び緊急時モニタ リング講習会等での意見を反映し 緊急時モニタリングの実施範囲と役割分担の原則的 な考え方について整理 緊急時モニタリングの流れ モニタリング実施範囲 道 EMC ERC 間放モ事 態 情報収集事態 警戒事態 施設異常有 モニタリング体 モニタリングの 無確認 制強化 目的 平常時監視 事態進展への対 継続 強化 応準備 モニタリング ポスト等 2 分値収集 可搬型モニタ 設置 測定 リングポスト 実施主体 道 モニタリング カー サーベイ大気中ヨウ素メータ環飲料水 土壌 環境試料 ( 飲料水 土壌以外 ) 初期モニタリング施設敷地緊急事態 OIL 判断 放射性物質の広がり確認 飲食物摂取制限に係るスクリーニング空 固定局起動可搬型放出前設置 起動 沈着後測定放出後回収 測定放出後回収 測定放出後採取 測定沈着後採取 測定沈着後採取 測定 実施主体 道緊急時モニタリング班 EMC ERC 放射線班 実施範囲 PAZ 圏 UPZ 圏 UPZ 圏外 空域 海域 実施機関国 北海道電力 ( 株 ) 関係指定公共機関 空間放射線量率測定 放射性物質濃度測定 OIL 判断 放射性物質の広がり確認 飲食物摂取制限に係るスクリーニング範囲の特定 放射性物質の広がり確認 モニタリングポスト等 北海道 関係町村 国 原子力事業者 関係指定公共機関 モニタリングポスト等 可搬型モニタリングポスト 可搬型モニタリングポストモニタリングカー 大気中浮遊じん ( ろ紙 ) モニタリングカー ヨウ素サンプラ ( カートリッジ ) サーベイメータ サーベイメータ 環境試料 ( 土壌等 ) 飲料水 水準調査モニタリンク ホ スト 走行サーベイ 水準調査モニタリンク ホ スト 走行サーベイ 国 関係指定公共機関 空域モニタリング 空域モニタリング海域モニタリング 空域モニタリング海域モニタリング 6

3 事態の進展に応じた各段階における活動内容の整理 国の原子力災害対策指針補足参考資料の改訂及び平成 28 年度の総合防災訓練における国との調整結果を踏まえ また 関係町村等からの具体的内容や手順の明確化を求める意見を反映し 事態の進展に応じた活動内容を整理 道の緊急時モニタリング班設置時点での具体的活動内容に加え 国によるEM C 設置後における 放射性物質放出前 放出中 放出後のモニタリング項目ごとの活動内容を記載 初期モニタリングにおける事態の進展に応じた活動内容 情報収集事態 警戒事態 施設敷地緊急事態 (10 条通報 ) (15 条報告 ) ( 放出 ) ( 沈着後 ) 発電所トラブルの有無確認 モニタリンク ホ スト等稼働状況確認あり発電所トラブルモニタリンク ホ スト等あり異常等 モニタリンク ホ スト等監視強化(2 分値 ) モニタリンク ホ スト等異常等 可搬型モニタリンク ホ スト設置 モニタリンク カー等 ヨウ素サンフ ラ タ ストヨウ素モニタ準備 ( 可搬含む ) 環境試料の採取 分析準備 空域モニタリング実施準備 固定局ヨウ素サンフ ラ タ ストヨウ素モニタ起動 可搬型ヨウ素サンフ ラ設置 起動 線量率挙動確認 固定局タ ストヨウ素モニタ挙動確認 OIL1 設定値確認 飲料水採取 分析 ヨウ素カートリッシ 交換 回収 分析 モニタリングカー走行測定 土壌採取 搬入 OIL2 設定値確認 以下 適宜必要項目を継続実施 飲食物の摂取制限に係るスクリーニンク 基準値確認 あり 遠隔復旧操作 代替可搬型モニタリンク ホ スト設置 必要に応じ監視強化 (2 分値 ) 遠隔復旧操作代替可搬型モニタリンク ホ スト設置 緊急時モニタリング地点であるUP Z 圏外の地点 ( 寿都町 赤井川村 ) に設置 携行資機材の数量確認 通信手段の動作確認 遠隔起動可否確認 カートリッジ交換 資機材 車両の養生等 国において実施 遠隔起動 放出前に設置 プルームの挙動確認 プルーム通過中は屋外での活動を控える 屋内退避住民の飲料水確保 安心確保の観点から全水源を採取 分析は高線量率地点の水源の試料を優先 沈着核種の構成把握 汚染広がり確認 固定局間の空間放射線量率の分布把握 沈着核種の構成把握 汚染広がり確認 防護措置の実施判断に係るモニタリンク が優先 EMCがスクリーニンク を実施し 国原災本部が核種分析を実施すべき地域を特定 厚生労働省 農林水産省等関係省庁から道保健福祉部等に対し検査計画策定及び飲食物摂取制限 ( OIL6 ) に係る分析を要請 7 4 緊急時モニタリング結果の妥当性の確認 平成 28 年度の総合防災訓練における活動内容等を踏まえ EMC の設置前後におけ る 妥当性確認及び評価の主体 勘案すべき項目を整理 モニタリング結果の妥当性確認において 勘案すべき観点等 < 空間放射線量率等の連続測定データ > テレメータシステムの状態表示等による測定機器の異常又は測定方法やデータ処理方法 地点ごとの増加 減少傾向 最大値出現 分布範囲 スペクトル等による人工核種寄与の識別 気象要素 ( 風向 風速 大気安定度 降雨等 ) による影響 平常時のモニタリングデータとの比較 モニタリングポスト等の監視カメラ 測定分析担当からの周辺環境等の報告情報など < 環境試料中の放射性物質濃度 > 測定機器の異常又は測定方法やデータ処理方法 スペクトルの確認による放出核種の識別 地点ごとの増加 減少傾向 最大値出現地点 分布範囲 気象要素 ( 風向 風速 大気安定度 降雨等 ) による影響 捕集時間 供試料量 測定時間 バックグラウンド測定結果との比較 測定分析担当からの周辺環境等の報告情報 など 5 EMC の移転に係る各活動拠点の移転 泊緊急時モニタリングセンター運営要領の作成及び平成 28 年度原子力防災訓練 ( 冬 季 暴風雪 ) における国との調整結果等を踏まえ EMC の移転が必要となった場合の 各活動拠点の移転の考え方を整理 8