鎌倉市風致地区条例による

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生け垣は 中木 高木を樹冠が重なる ( 目安は 30 センチメートル間隔 ) ように植栽しください エ既存樹木の面積 既存樹木 ( 敷地内で移植計画のある樹木も含む ) についは アからウまでにより算出した面積を緑化面積とすることができます ただし 高さが メートル以上の高木につい 単独木で計算する

茨木市では 緑あふれる魅力あるまちづくりを進めるため 民有地での緑化について その費用の一部を補助しています 生垣を設置 壁面を緑化 道路に面して新たに生垣を設置する 道路にはみ出している生垣を改良する [ 生垣緑化 ] 道路 壁面 擁壁 フェンス 市街化区域で 道路から眺望できる建築物や擁壁の壁面

留意事項 1. 用語の定義 (1) 緑化 とは 樹木 ( 高木 中木 低木 ) 及び地被植物の植栽を行うことをいいます (2) 接道部の緑地 とは樹木等 ( 芝生を除く ) の植栽を行う敷地の部分で 花壇 ( 擁壁 レンガ 縁石 ) 等で区画される土地をいいます よってプランター及び鉢植え等は含みま

5 留意事項緑化計画作成時 (1) 緑化計画は 連続性と量感に留意して行ってください また 既存の樹木はできるだけ保存に努めてください (2) 樹木植栽地は 道路と接している場所に確保するように努めてください (3) 複数の建ぺい率で構成される敷地の場合は 構成面積比により建ぺい率を加重平均により算

[ 例 1] 敷地の分割例 1270 m2の敷地を 135 m2ずつに分割する場合 270 m2 135 m2 135 m m2の敷地を 140 m2と 130 m2に分割する場合 270 m2 140 m2 130 m2 2

第 Ⅱ ゾーンの地区計画にはこんな特徴があります 建築基準法のみによる一般的な建替えの場合 斜線制限により または 1.5 容積率の制限により 利用できない容積率 道路広い道路狭い道路 街並み誘導型地区計画による建替えのルール 容積率の最高限度が緩和されます 定住性の高い住宅等を設ける

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大阪市再開発地区計画にかかる

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第 134 条に基づく施設の外 これらに類似した組織的教育を行う施設を含む 2 神社 寺院 教会その他これらに類するもの 公衆が集合して参詣 礼拝などを行う施設のことをいう 3 住宅 共同住宅 専用又は兼用の一戸建て住宅 長屋及び共同住宅のことをいう 2

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東京都市計画高度地区変更(練馬区決定) 【原案(案)】

東久留米駅神山線沿道神宝町地区地区計画運用基準 平成 29 年 11 月〇〇日制定 Ⅰ 目的 この運用基準は 東久留米駅神山線沿道神宝町地区地区計画 の地区整備計画の運用を円滑に行 うためこれを定める Ⅱ 地区整備計画の内容及び運用基準 1. 建築物等に関する事項 (1) 建築物の敷地面積の最低限度

南部地区 地区の名称 南部地区建築物の用途の制限 ( ほなみ町 桜新町 ) 敷地面積の最低限度 ( 東原町 苗津町 長者町の各一部 ) 22.5ha 沿道業務地区 17.6ha 合計 40.1ha 建築物等の形態又は意匠の制限 沿道業務地区には 次に掲げる建物は建築してはならない マージャン屋 ぱち

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エ建替え後の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影面積の合計は 現に存する建築物又は現に建築の工事中の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影面積の合計を超えないこと オ建替え後の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影部分の形状は 現に存する建築物又は現に建築の工事

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藤沢市地区計画運用基準 施行平成 30 年 4 月 1 日 る 本運用基準は, 地区計画の届出に際しての審査の画一化及び円滑化を図るため, 必要な事項を定め 項目第 1 建築物等の用途の制限に関する事項第 2 建築物の容積率の最高限度に関する事項第 3 建築物の建蔽率の最高限度に関する事項第 4 建

目 次 流山インターチェンジ北部物流センター地区地区計画計画書 1P 流山インターチェンジ北部物流センター地区地区計画計画図 3P 流山インターチェンジ北部物流センター地区地区計画運用基準 4P 地区整備計画の運用について 運用基準の解説 5P 6P (1) 建築物等の用途の制限 6P (2) 建築

目 次 平方北部物流施設地区地区計画計画書 1P 平方北部物流施設地区地区計画計画図 3P 平方北部物流施設地区地区計画 地区整備計画 の内容の解説 4P (1) 建築物等の用途の制限 5P (2) 建築物の敷地面積の最低限度 6P (3) 建築物等の高さの最高限度 6P (4) 壁面の位置の制限

別紙 40 東京都市計画高度地区の変更 都市計画高度地区を次のように変更する 面積欄の ( ) 内は変更前を示す 種類面積建築物の高さの最高限度又は最低限度備考 第 1 種 約 ha 建築物の各部分の高さ ( 地盤面からの高さによる 以下同じ ) は 当該部分から前面道路の反対側の境界線 高度地区

種別 名称 幅員等 延長又は面積 摘要 道路 区画道路 1 号区画道路 2 号区画道路 3 号区画道路 4 号区画道路 5 号区画道路 6 号区画道路 7 号 12.0m 12.0m 0.8~5.0m 2.6~8.3m 2.25m 1.65m 1.65m 約 790m 約 220m 約 700m 約

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調布都市計画深大寺通り沿道観光関連産業保護育成地区の概要


草 津 市 景 観 形 成 ガイドライン 71

1 目的 建築基準法第 68 条の 5 の 5 第 1 項及び第 2 項に基づく認定に関する基準 ( 月島地区 ) 平成 26 年 6 月 9 日 26 中都建第 115 号 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 68 条の 5 の 5 第 1 項 及び第 2

( 対象区域 ) 第 5 地区計画の対象区域は 工業団地 ( 国母工業団地 南部工業団地 機械金属工業団地 ファッション工業団地 ( アリア ディ フィレンツェ ) をいう 以下同じ ) の区域内及び隣接地又は近接地 ( おおむね工業団地から500メートル以内 ) とする ( 区域の設定 ) 第 6

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地区計画とは 地区計画とは 土地や建築物の所有者など地区の皆さんが合意を図りながら道路や公園などの配置 建築物の用途 容積率 高さ 色やデザイン等のルールをきめ細かく定め そのルールに基づいて建築行為等を行うことにより より良いまちづくりをすすめる手法のひとつです 地区の特性に応じて必要な項目を選択

建築協定 第 7 条 (1) 建築物は 専用住宅または店舗等兼用住宅とする 建築可能なものは以下のとおり 個人専用住宅 以下に示す店舗等兼用住宅 ( 建築基準法施行令第 130 条の3) 居住の用に供する床面積が述べ面積の1/2 以上 次の用途に供する床面積の合計が50m2以下 1 事務所 ( 汚物

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するが これ以外の用途地域も含まれる ) 特に土地利用上配慮すべき地域であり かつ 風致が相当程度失わ D 地域 れていると区長が認めた地域 ( 例えば 近隣商業地域および商業地域が該当するが これ以外の 用途地域も含まれる ) 公共的な街づくり手法等の適用を受けた地区で 特殊な位置付けを S 地域

風致地区一覧表 名称甲府城跡愛宕山護国神社酒折荒川和田峠計 面積 5.5 ha ha ha 7.4 ha 75.5 ha ha ha 告示年月日昭和 15 年 5 月 31 日 備考史跡周辺丘陵神社 森史跡周辺河川森林 添付図面等の留意事項 行為の種類

区域の整備 開発及び保全の方針地区整備計画 久世荒内 寺田塚本地区地区計画 名称久世荒内 寺田塚本地区地区計画 位置城陽市久世荒内 寺田塚本及び平川広田 面積約 22.1ha 建 築 物 等 に 関 す る 事 項 地区計画の目標 土地利用の方針 地区施設の整備方針 建築物等の整備方針 地区の区分

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緑ヶ丘地地計画 ( 前項つづき ) 地 計 画 地施設の設置及び規模 建 築 物 等 に 関 す る 事 項 地名称の分建築物の用途の制限 緑地広場歩道状空地行政センター地 ( A) 面積約 2,000 m2 計画図表示のとおり 面積約 150 m2 計画図表示のとおり 幅員 2m 延長約 290m

上野原市規則第××号

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法 34 条 7 号 既存工場と密接な関連を有する事業の建築物等の用に供する建築行為 提案基準 13 既存工場の事業の質的改善 提案基準 25 工業系ゾーンに位置づけられた区域内の工場 及び提案基準 32 研究施設 における工場又は研究施設の規模及び敷地計画 法 34 条 7 号 立地基準編第 2

地区整備計画書地区整備計画建築物等に関する事項地区の区分 地区の名称地区の面積 建築物等の用途の制限 建築物の敷地面積の最低限度 建築物の延べ床面積の敷地面積に対する割合の最高限度建築物の建築面積の敷地面積に対する割合の最高限度 壁面の位置の制限 独立住宅地区 A 約 21.9 ha (1) 長屋

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(4) 建築物の敷地の地盤面の高さは 原則 変更してはならない 但し 住宅建設と一体とみなされる地盤面の高さの変更については除くが この場合においても セットバック区域及び隣地境界線から1.0メートルの範囲は 地盤面の高さを一切変更してはならない (5) セットバック区域から建築物の外壁 柱の面をで

最高限度1 制限の緩和 (1) この規定の適用による隣地との関係等による緩和に関する措置は 次の各号に定めるところによる ただし イの規定については 北側の前面道路又は隣地との関係についての建築物の各部分の高さの最高限度 ( 以下 斜線型高さ制限 という ) が定められている場合において その高さを

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住宅地区 A 約 41.1 ha (1) 長屋 ( 住戸の数が 2 戸のものを除く ) (2) 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 建基法 という ) 別表第 2( い ) 項第 3 号に掲げる共同住宅 ( 住戸の数が 2 戸のものを除く ) 寄宿舎又は下宿 (3) 建基法別表第

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様式第1号(第1条関係)

建築基準法施行規則第10条の2第1号

目次 Ⅰ 運用基準の策定にあたって P1 1 策定の目的 P1 2 運用基準の位置づけ P1 Ⅱ Ⅲ 土地利用のあり方 P1 地区計画の活用 P2 1 地区計画とは P2 2 地区計画の活用類型 P2 (a) 地域資源型 P3 (b) マスタープラン適合型 P3 (c) 街区環境整序型 P3 (d)

区域の整備 開発及び保全に関する方針地区施設の整備の方針建築物等の整備の方針 (2) 公園 緑地の整備方針地域に親しまれる やすらぎと憩いの空間を形成するとともに 西武立川駅から玉川上水に向けて形成される緑のネットワークの拠点となるよう公園や緑地を配置する (3) その他の公共空地の整備方針各敷地の

特に条件を定めない 条件付きで緩和する 緩和を認めない B 保存樹木 文化財等 世田谷区みどりの基本条例 ( 平成 17 年 3 月 14 日条例第 13 号 ) 第 9 条に基づき指定された保存樹木等又は 同条例第 18 条の規定に基づく小樹林の保全のために これらの存する土の部分を避けて建築する

- 2 - 及び規模 地区の 区分 地区施設の配置 道路 3 路線 幅員 ~ m 延長 約 m 公園 1 箇所 面積 約 m2 公共緑地 4 箇所 面積 約 m2 2 箇所 幅員 m 面積 約 m2 ( の幅員 mのうち 以上を高木植栽空間とする ただ し 門柱 門扉等の施設については この限りでは

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富士見市都市計画法に基づく開発許可等の基準に関する条例

に基づく保安林指定計画地 (8) 自然環境保全法 ( 昭和 47 年法律第 85 号 ) 第 14 条第 1 項に規定する原生自然環境保全地域及び同法第 22 条第 12 項に規定する自然環境保全地域が指定されている土地の区域 (9) 自然公園法 ( 昭和 32 年法律第 161 号 ) 第 13

旧(現行)

(2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており かつ 区域外の相当規模の道路と接続していること (3) 区域内の排水路その他の排水施設が その区域内の下水を有効に排出するとともに その排出によって区域及びそ

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(4) 条例が施行される前 ( 平成 13 年 9 月 30 日以前 ) 又は適用される前から存在している又は工事中の ( 以下 条例施行前 という ) で 条例の基準に適合しないものを所有する者が所有する者が 当該を当該を建て替え又は建て替え又は増築する場合ア建て替えによる新築又は改築の場合の高さ

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地区の細区分 1 流通 業務地区 2 都市型居住地区 地区 建築物 建築物等の高さの最高限度 建築物等の高さの最高限度は 15mとする ただし 敷地面積が1,000m2以上あり かつ金沢市景観審議会において都市景観上支障がないと認められた場合は 25mとする 整備計画 等に関する事項 建築物等の形態

地区 の 区分 名称駅南口西街区地区駅南口東街区地区駅北口駅前広場地区 面積約 2.8 ha 約 0.6 ha 約 1.7 ha 用途地域による用途制限の他に 次の各号に掲げる建築物は 建築し てはならない 地区整備計画 建築物等に関する事項 建築物の 用途の制限 1. 指定道路 1 に面する敷地の

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1 制の緩和 1 この規定の適用による隣地との関係等による緩和に関する措置は 次の各号に定めるとこ ろによる ただし イの規定については 北側の前面道路又は隣地との関係についての建築 物の各部分のさの 以下 斜線型さ制 という が定められている場合に おいて そのさを算定するときにる ア北側の前面道

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補助金等交付申請後 市 申請者 補助金等交付決定通知書 申請書類や現地調査により審査し 要綱等に基づき補助金の額を決定し 通知書を交付します 補助事業 ( 工事 ) 完了後 補助事業等実績報告書 ( 上記補助事業完了に伴う報告 ) (1) 関係図面 ( 申請時の計画に変更が生じた時は 変更後の図面

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金沢市景観計画

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第 4 章緑化の求積 1 緑化算定に関する用語の扱い 用語の扱いについては 第 5 章で解説しています (19) 緑化地樹木などで覆われた土地並びに植栽された樹木等と一体をなす池 地被植物が繁茂する土地をいう ただし 一年草 二年草 花壇や樹木の無い家庭菜園を除く また 容易に移動できるプランターや鉢類も除く (20) 樹林地既存の良好な樹木等が保全されている緑化地で 高さ5mを超える樹木が複数存する 30 平方メートル以上 ( 緑化地のみ ) の土地をいう (21) 高木高さ3メートル以上の樹木をいう 竹は含まない (22) 中木高さ メートル以上の樹木をいう (23) 低木高木 中木以外の木竹をいう (24) 地被植物シバ リュウノヒゲ アイビー シダ植物等をいう ただし 一年草 二年草を除く (25) 大木以下のうち 2 以上の要件を満たすものをいう ア H ( 高さ ) : 5メートル以上イ C ( 目通り ) : 高さ 120 センチメートルの幹回りが 0.7 メートル以上ウ W ( 枝張り ) : 枝張り3メートル以上 ( 長短の平均 ) 大木に関する参考図 W W H H 1 2 3 C 1.2m C 1.2m 株立ちの目通しの測り方については (1+2+3) 70% とする P 64

2 緑化地面積の算定方法 算定方法については 第 2 章第 1 節第 3(6) に規定しています 原則として 緑化地面積の算定は 水平投影面積とする バルコニーや庇の下部は 算定できない ただし 2 階以上の屋根庇 ( 壁面後退距離の対象にならないものに限る ) の下部で建築面積が生じない部分に行う地被類 低木 中木ついては 算定できるものとする また 高木と地被類など 重複するものは2 重で算定できない 参考図 ア単独木 ( 新植 ) 植栽時の樹冠 ( 枝張りを直径とした円の面積 ) の投影面積とする 原則として 1 本あたり高木は 1.8 m2 中木は 0.5 m2として算定する 面積は樹種によって異なるため 市場に多く流通している樹木の形状寸法は 建設物価 積算基準 等の図書を参考とすることもできる イ単独木 ( 既存 ) 既存の樹冠 ( 枝張りを直径 ( 長短の平均値 ) とした円の面積 ) の投影面積とする ウ樹林地等複数の樹木が接しているか又は一団の樹林地を形成している場合は 外側にある各樹木の樹冠を直線で結んだ線によって囲まれた面積とする エ地被類芝等で表面が覆われている面積とする 参考図 樹林地等 単独木 P 65

3 残存緑化地に対する評価 残存緑化地に対する評価の算定適用基準は 第 2 章第 1 節第 3(6) に規定しています 既存の良好な緑化地を保全するものは その面積及び樹木の本数を以下のとおり算定できる ただし それぞれに併用することはできない ア樹林地樹林地を保全する場合は その面積に 2.0 を乗じた面積とできる また 大木を含む場合は その既存大木の樹冠投影面積が 10 平方メートルを超える場合は 高木又は中木の2 本相当 樹冠投影面積が 15 平方メートルを超える場合は 高木又は中木の3 本相当とできる イ生垣接道面の生垣で 高さ 1.2mを超え 延長 3メートル若しくは接道距離の 50% を超えるものを保存する場合は その面積に 3.0 を乗じた面積とできる ウ単独木大木を保存する場合は その面積に を乗じた面積とできる また その既存の樹冠投影面積が 10 平方メートルを超える場合は 高木又は中木の2 本相当 樹冠投影面積が 15 平方メートルを超える場合は 高木又は中木の3 本相当とできる 風致地区内では 既存の良好な緑化地は可能な限り保存してもらいたいと考えています 残存緑化地に対する評価は そのためのものです 新たに植える樹木等も緑化地ですが 大きく育つには時間もかかります 地域に潤いを与えたり 親しまれているような樹木や生垣は 可能な限り保存してください 森林に限らず 庭木であっても 大きく育ち立派な樹木もあります これらは 風致景観上の 観点から非常に有効です P 66

4 接道緑化地に対する評価 接道緑化地に対する評価の算定適用基準は 第 2 章第 1 節第 3(6) に規定しています 接道面に良好な緑化を施すものは その面積及び樹木の本数を以下のとおり算定できる ただし それぞれに また残存緑化地に対する評価と併用することはできない また 塀等で緑化を遮る場合も算定できない ア道路境界線から メートル以内 ( 建築物の壁面後退距離 ) かつ道路面から高さ1メートル以内の高木 中木については 次のいずれかを緑化地面積とできる ( ア ) その緑化地面積に 3.0 を乗じた面積とできる ( イ ) 現況及び植栽時において メートルを超える樹木は その高さの7 割に枝幅を乗じた面積を緑化地として算定することができる イ道路側擁壁の前面に生垣等を配置し修景を図る場合は その生垣等の高さの7 割に延長を乗じた面積を緑化地として算定することができる 道路に面する緑化は 風致景観上の観点からは 非常に有効です このことから 道路境界線から メートル以内はボーナスエリアとして 中 高木を植栽する場合には 3 倍の面積を算定できるものとしています また 水平投影面積での算定ではなく 人の視線を考え 正面からの面積算定を選択することもできるものとしています 人工物である擁壁を緑化 ( 樹木 ) で覆い隠すものについても 高く評価しています ただし 駐 車スペースの奥などは認められません P 67

塀などで緑化を隠してしまうものは 算定できません 下図のようなメッシュフェンスなどであれば 緑化が視認できるため 接道緑化地として認め ています 下図のように 塀などで緑化が隠されてしまうものは 算定できません 目安は 緑化部分の 5 割以上を隠してしまうものは 算定できないものとしています す 道路境界線から メートル以内の判断基準は 下図のとおりです 幹の根本が 建築物の壁面後退距離である メートル以内に入っていることが条件となりま 壁面後退距離 メートル 道路 道路境界線 P 68

5 植栽計画のたて方と緑化地面積算定事例計画にあたっては 高 中 低木などが一体となって良好な自然的環境を形成するようにしてください 既存の樹木がある場合には 可能な限り残す計画としてください 一定規模以上の樹木などは 残存緑化地として評価されます 敷地境界の2 方向には できる限り生垣を設置するようにしてください 特に道路側には 高 中木 生垣を設置する計画としてください 接道緑化地に対する評価は そのためのものです 高 中木の本数及び低木の面積の最低基準等については 第 2 章第 1 節第 3(6) に規定して います (2) 緑化の全て又は既存の緑化地が条例別表第 1の緑化率の欄に掲げる割合に満たない場合でこれを補うため新たな植栽等を行う場合の面積ア必要な緑化面積に対し 高木 中木 低木を次のとおり配するものとする 高木 敷地面積 別表第 1に定める緑化率 1/10 四捨五入した整数 ( 本 ) 以上中木 敷地面積 別表第 1に定める緑化率 2/10 四捨五入した整数 ( 本 ) 以上低木 敷地面積 別表第 1に定める緑化率 1/10 四捨五入した整数 ( m2 ) 以上高木は1 本につき 1.8 m2 中木は 1 本につき 0.5 m2で算定し 20% に満たない部分を芝生 生垣等で補うものとする イ生垣は2 本以上 /mとし 葉張り 0.4m 延長 (m) で算定する 計算例 敷地面積 230 m2で 緑化率 20% の場合高木 230 20% 1/10 = 4.6 四捨五入により 5 本以上中木 230 20% 2/10 = 9.2 四捨五入により 9 本以上低木 230 20% 1/10 = 4.6 四捨五入により 5m2以上 低木の単位はm2ですので 注意してください P 69

計算例参考図 敷地面積 230 m2で 緑化率 20% の場合 道路 樹種 高さ (m) 葉張 (m) 面積 ( m2 ) 本数 合計 ( m2 ) 備考 クロマツ 3.5 1.8 2 3.6 仕立物 高木 シラカシ 3.5 1.8 2 3.6 シャラノキ 3.5 1.8 1 1.8 株立ち サザンカ 0.8 0.5 4 2.0 中木 キンモクセイ 0.8 0.5 2 1.0 モッコク 0.8 0.5 3 クチナシ 0.5 3 2 本 / m2 低木 ツツジ類 0.3 6 1.0 6 本 / m2 コグマザサ 0.2 50 2.5 20 ポット / m2 生垣 カナメモチ 1.2 0.4 99 13.2 長さ 33m 3 本 /m 芝 コウライシバ 15.0 別途求積図 CAD 求積 計 46.7 % P 70

南立面図 西立面図 生垣 高 中木を建物廻りに配置する ことによって 印象が和らぎます 隣地側にもできる限り生垣を配置してください P 71

接道緑化地に対する評価を受けられる事例 南立面図 道路側擁壁の前面に生垣を施せば さらに風致 景観にふさわしい計画となります 審査基準第 2 章第 1 節第 3(6) に規定しているとおり 道路側擁壁の前面に生垣等を配置し修景を図る場合は 接道緑化地に対する評価を受けられます 道路境界線から メートル以内であれば その緑化地面積の算定を3 倍とすることもできます また その樹高の7 割に枝幅を掛けて算定することも選択できます 生垣であれば その樹高の7 割に延長 ( 生垣の幅 ) を掛けて算定することもできます さらに 一定の条件下においては 擁壁を直壁にすることもできます 詳細は P35 を参照してください 緑化は 良好なまちづくりの重要な要素となります みなさんの土地 家屋 庭等 すべてが鎌倉の風致 景観の一部となります 鎌倉の風致 景観の一部になることを誇れるような計画としてください P 72