管理作業手順書 Ⅳ. 国土地理院地理情報クリアリングハウスノードサーバ編
国土地理院地理情報クリアリングハウスノードサーバ管理作業手順書目次 1. はじめに...1-1 1.1 本手順書の概要...1-1 1.2 国土地理院地理情報クリアリングハウスノードサーバ内コンテンツ...1-1 2. 管理のための基本操作...2-1 2.1 本システム内のディレクトリ...2-1 2.2 地理情報クリアリングハウスノードサーバへの接続...2-1 2.3 ノードサーバの起動...2-1 2.4 ノードサーバの停止...2-2 3. ノードサーバの定期点検...3-1 3.1 定期点検項目...3-1 3.2 定期点検の内容...3-1 4. ログファイルの回収...4-1 5. 各種管理...5-1 5.1 メタデータの更新...5-1 5.1.1 既存メタデータのバックアップ...5-1 5.1.2 メタデータの編集...5-1 5.1.3 データベースの更新...5-9 5.1.4 更新結果の確認...5-10 6. 関連資料...6-1 i
1. はじめに 1.1 本手順書の概要本手順書は 本システムサーバ内に格納された国土地理院地理情報クリアリングハウスノードサーバ ( 以下ノードサーバ ) の管理方法についてとりまとめた 1.2 国土地理院地理情報クリアリングハウスノードサーバ内コンテンツノードサーバでは 国土地理院の地理情報クリアリングハウスの Web サイトから検索され る 以下の一般公開用コンテンツを扱っている 水情報国土クリアリングハウスと同等のメタデータ 管理作業手順書 Ⅳ 1-1
2. 管理のための基本操作 2.1 本システムサーバ内のディレクトリノードサーバのコンテンツは以下のディレクトリに格納している C: isite-j2 国土地理院地理情報クリアリングハウスノードサーバ 2.2 地理情報クリアリングハウスノードサーバへの接続 リモート側の PC で pcanywere( リモート版 ) を用いて接続を行う 2.3 ノードサーバの起動 C: isite-j2 フォルダ内に格納されている zstart.bat をダブルクリックし ノードサーバを 起動する 図 2-1 zstart.bat が格納されたフォルダ なお ノードサーバ起動時は次のようなコマンドプロンプトが表示された状態となる コ マンドプロンプトが表示されていない場合には 起動する 管理作業手順書 Ⅳ 2-1
図 2-2 起動時のコマンドプロンプト 2.4 ノードサーバの停止稼働中のサーバを停止する 停止するには ノードサーバを起動したコマンドプロンプト上で ctrl キーを押しながら c を入力する 管理作業手順書 Ⅳ 2-2
3. ノードサーバの定期点検 3.1 定期点検項目地理情報クリアリングハウスからアクセスされるノードサーバの正常稼動を確認するため 次の定期点検を行う ノードサーバの稼動確認 3.2 定期点検の内容 (1) ノードサーバの稼動確認国土地理院地理情報クリアリングハウス Web サイト (http://zgate.gsi.go.jp/) にて 水情報国土データ管理センター をノードサーバに指定してメタデータの検索を行い 検索結果が正常に表示されることを確認する 確認の結果 検索結果が正しく表示されていない場合 原因を調査して必要な対応を行う 図 3-1 地理情報クリアリングハウスでのノードサーバの指定 管理作業手順書 Ⅳ 3-1
4. ログファイルの回収 (1) ノードサーバへの接続 pcanywhere( リモート版 ) を利用し ノードサーバが稼働する本システムサーバに接続する (2) ノードサーバの停止 ノードサーバを停止する (3) ログファイルのバックアップ エクスプローラにて C: isite-j2 に移動し ここに保存されている zserver_access.log ファイルを ZIP 形式で圧縮し バックアップを行う (4) バックアップファイルの取得 作成した ZIP ファイルをリモート側の PC に転送し ファイルを取得する (5) アクセスログの削除 ( 必要に応じて ) C: isite-j2 フォルダのログファイルを削除する (6) ノードサーバの起動 停止しているノードサーバを起動する (7) ノードサーバとの接続解除 pcanywhere( リモート版 ) による接続を解除する (8) アクセスログの解析 回収したアクセスログを利用し 国土地理院の地理情報クリアリングハウスを通じての 利用状況を解析する 管理作業手順書 Ⅳ 4-1
5. 各種管理 5.1 メタデータの更新 5.1.1 既存メタデータのバックアップ (1) ノードサーバへの接続 pcanywhere( リモート版 ) を利用し ノードサーバが稼働する本システムサーバに接続する (2) ノードサーバの停止 ノードサーバを停止する (3) 既存メタデータのバックアップ エクスプローラにて C: isite-j2 input_jmp20 に移動し 保存されている JMP2.0 に準 拠したメタデータの XML ファイルを ZIP 形式で圧縮し バックアップを行う (4) バックアップファイルの取得 作成した ZIP ファイルをリモート側の PC に転送し ファイルを取得する 5.1.2 メタデータの編集メタデータを編集する 編集方法には以下の2つの方法がある (1) メタデータ変換プログラムを利用して作成する方法 (2) テキストエディタ等で作成 修正する方法上記の方法を適宜組合せて編集する (1) メタデータ変換プログラムを利用して作成する方法データベースから出力したエクセルデータ CSV データを メタデータ変換プログラムで入力可能な XML ファイルに変換する方法である メタデータ変換プログラムで作成可能なメタデータについて下表に示す 管理作業手順書 Ⅳ 5-1
表 5-1 変換プログラムで作成可能なメタデータ メタデータ ( 参考 ) クリアリングハウスのディレクトリ名 1 変換プログラムで作成可能 検索項目 ダム名 のメタデータ dam 検索項目 河川水辺の国勢調査 ( ダム版 ) のメタデータ 2 env_dam 検索項目 河川水辺の国勢調査 ( 河川版 ) のメタデータ 2 env_river 検索項目 浸水想定区域図 のメタデータ 2 flood 検索項目 水位 流量観測所 のメタデータ level 検索項目 水質観測所 のメタデータ quality 検索項目 雨量観測所 のメタデータ rain 検索項目 海象観測所 のメタデータ sea 検索項目 積雪観測所 のメタデータ snow 1. 水情報国土クリアリングハウスとの対応関係を示すため /home/easy/input/ のサブディレクトリを示したもの 2. ノードサーバでは利用しない なお メタデータ変換プログラムを利用することで 水情報国土クリアリングハウスで 利用するメタデータの XML ファイルと ノードサーバで利用するメタデータの XML フ ァイルを同時に作成することができる 以降にメタデータ変換プログラムの概要と操作手順を示す 管理作業手順書 Ⅳ 5-2
1) メタデータ変換プログラムの概要メタデータ変換プログラムは 水文水質 DB および統一河川 DB からのデータを取り込み 水情報国土クリアリングハウス用のメタデータと JMP2.0 に準拠したノードサーバ用のメタデータの 2 種類のファイルを出力する 本プログラムは マイクロソフトエクセルのマクロ機能を利用したプログラムである 水文水質 DB 公開状況データ ( 全国データ状況.xls) 水水観測所諸元データ ( 全国 DB 諸元 データ登録ツール.xls) 観測所諸元データ (csv ファイル ) 統一雨量データ (rain_a.csv) 統一水位データ (stage_a.csv) 統一水質データ (quality_a.csv) 統一ダムデータ (dam_a.csv) 統一河川 DB 気象予報区データ (disp_order_watn.csv) 統一積雪データ [ 読込 ] ボタン (dam_a.csv) をクリック 出力 メタデータ変換プログラム 出力 水情報国土メタデータ JMP2.0 メタデータ 観測所諸元データ その他入力データ 出力データ 変換プログラム 図 5-1 メタデータ変換プログラムの概要 管理作業手順書 Ⅳ 5-3
表 5-2 メタデータ変換プログラムのシートの内容 シート名気象予報区水水公開状況水水観測所統一 _ 雨量統一 _ 水位統一 _ 水質統一 _ ダム統一 _ 積雪水水水系統一水系所管 各シートの内容観測所が位置する気象用法国関する設定 気象予報区データを読込 水文水質 DB の各観測所で公開している情報項目の対応表水文水質 DB の観測所諸元データを読込海象観測所のメタデータを出力統一河川 DB の雨量観測所諸元データを読込雨量観測所のメタデータを出力統一河川 DB の水位観測所諸元データを読込水位観測所のメタデータを出力統一河川 DB の水質観測所諸元データを読込水質観測所のメタデータを出力統一河川 DB のダム観測所諸元データを読込ダム観測所のメタデータを出力統一河川 DB の積雪観測所諸元データを読込積雪観測所のメタデータを出力水文水質 DB の水系コードと水系区分の対応表統一河川 DB の河川番号と水系区分の対応表統一河川 DB の管理事務所番号と地方整備局の対応表 2) 入力データ 観測所諸元データ 水文水質 DB 観測所諸元データ 統一河川 DB 観測所諸元データ その他参照ファイル 公開状況データ 気象予報区データ 3) 出力データ 水情報国土メタデータ及び JMP2.0 メタデータ (XML 形式 ) 4) 変換手順 変換手順は以下のとおりである 1 国土交通省を通じて入力ファイルを入手 管理作業手順書 Ⅳ 5-4
2 メタデータ変換プログラムの各シートへのファイルの読込 3 メタデータ変換プログラムの各シートの出力ボタンをクリックし JMP2.0 メタデー タを作成 メタデータ変換手順の詳細を図 5-2 に示す 管理作業手順書 Ⅳ 5-5
気象予報区データ (disp_order_watn.csv) 気象予報区シートの設定 ( 気象予報区データの読込 ) 公開状況データ ( 全国データ状況.xls) 水水公開状況シートの設定 ( 公開状況データの読込 ) 水水観測所諸元データ ( 全国 DB 諸元 データ登録ツール.xls 観測所主要諸元シート ) 統一雨量データ (rain_a.csv) 統一水位データ (stage_a.csv) 統一水質データ (quality_a.csv) 統一ダムデータ (dam_a.csv) 統一積雪データ (snow_a.csv) 水水 _ 観測所シートの設定 ( 水水諸元データの読込 ) 水水観測所シート上に存在する観測所以外の観測所データの設定 統一 _ 観測所各シートの設定 ( 統一観測所諸元データの読込 ) 不要なデータの削除 水水観測所シート上に存在する観測所の削除 水国メタデータ 雨量水位水質.xml.xml.xml 水情報国土メタデータ出力 ダム積雪海象.xml.xml.xml JMP2.0 メタデータ 雨量水位水質.xml.xml.xml JMP2.0 メタデータの出力 ダム積雪海象.xml.xml.xml 観測所の種別ごとにメタデータの作成に利用しないデータを削除して読み込む 水文水質 DB は地下水位 水質を除いた全データから作成する 統一河川 DB は水文水質 DB に存在しないデータを変換対象とする 読み込んだデータと各シートから観測所の種別ごとにフォルダを指定して出力する 図 5-2 メタデータの変換手順 管理作業手順書 Ⅳ 5-6
(2) テキストエディタ等で作成 修正する方法 バックアップした既存の XML で記述されたメタデータの該当箇所を編集して 内容の 修正および新規データの追加作成を行なう方法である 1) メタデータファイルの概要 メタデータファイルは XML ファイル XML の定義は JMP2.0 に準拠 2) メタデータの編集 編集箇所の調査結果等を確認し 国土地理院で公開するメタデータエディタまたはテキ ストエディタを利用して修正する 図 5-3 メタデータエディタのイメージ メタデータエディタの入手先 http://zgate.gsi.go.jp/ch/jmp20/jmp20.html 修正箇所が多い場合は Devas 1 等の一括置換ツールを利用することもできる 1:Vector で入手可能 http://www.vector.co.jp/magazine/softnews/030308/n0303083.html 管理作業手順書 Ⅳ 5-7
3) メタデータの検証編集したメタデータの XML ファイルが JMP2.0 に準じているかどうか 妥当性検証を行う 妥当性検証は 前述のメタデータエディタを利用して XML チェックを行うか XML エディタを利用し JMP20.xsd に対する妥当性を検証する 管理作業手順書 Ⅳ 5-8
5.1.3 データベースの更新 (1) ノードサーバへの接続 pcanywhere( リモート版 ) を利用し ノードサーバが稼働する本システムサーバに接続する (2) メタデータの転送 pcanywhere のファイル転送機能を利用し 更新したメタデータをノードサーバが稼働 する本システムサーバへ転送する (3) 更新したメタデータの保存 c: isite-j2 input_jmp20 にある既存のメタデータファイルを削除し 更新した JMP2.0 形式のメタデータを保存する この input_jmp20 フォルダの中にはサブフォルダを作らず すべての項目についてのメタデータファイルを同じ階層に格納する (4) メタデータファイルの変換 c: isite-j2 input_jmp20 にある henkan_jmp20.bat をダブルクリックし メタデータ ファイルを変換する 図 5-4 henkan_jmp20.bat 管理作業手順書 Ⅳ 5-9
変換されたメタデータファイル一式 (FGDC 形式 SGML, JMP 準拠 XML, HTML, TEXT) は c: isite-j2 data フォルダに生成される なお c: isite-j2 input_jmp20 にあるメタデータファイルはそのまま残しておき 今 後のデータ更新時の編集元ファイルとして利用する (5) インデクス化及びサーバの起動 c: isite-j2 に格納されている indxzsrv.bat にて変換したメタデータ (FGDC 形式 SGML) をインデクス化し 続けてサーバの起動を行う 図 5-5 indxzsrv.bat 5.1.4 更新結果の確認 (1) 更新結果の確認リモート側 PC の Web ブラウザから 国土地理院地理情報クリアリングハウス http://zgate.gsi.go.jp/ にアクセスする 水情報国土データ管理センターのノードサーバを選択し 更新された情報の検索を行ない 更新結果を確認する (2) ノードサーバとの接続解除 更新結果に問題がなければ pcanywhere( リモート版 ) による接続を解除する 管理作業手順書 Ⅳ 5-10
6. 関連資料 国土地理院地理情報クリアリングハウスのノードサーバ構築に係わる各種資料が 以下の URL より入手できる http://zgate.gsi.go.jp/ch/jmp20/jmp20.html 管理作業手順書 Ⅳ 6-1