ビデュリオン皮下注用 2mg ペン 患者向医薬品ガイド 2018 年 4 月更新 この薬は? 販売名一般名含有量 ビデュリオン皮下注用 2mgペン Bydureon Pen エキセナチド Exenatide 2.76mg 患者向医薬品ガイドについて 患者向医薬品ガイドは 患者の皆様や家族の方などに 医療用医薬品の正しい理解と 重大な副作用の早期発見などに役立てていただくために作成したものです したがって この医薬品を使用するときに特に知っていただきたいことを 医療関係者向けに作成されている添付文書を基に わかりやすく記載しています 医薬品の使用による重大な副作用と考えられる場合には ただちに医師または薬剤師に相談してください ご不明な点などありましたら 末尾に記載の お問い合わせ先 にお尋ねください さらに詳しい情報として 医薬品医療機器情報提供ホームページ http://www. pmda.go.jp/ に添付文書情報が掲載されています この薬の効果は? この薬は GLP 1 受容体作動薬と呼ばれる薬で 週 1 回の投与で効果が持続するように製剤的な工夫をした注射薬です この薬はすい臓に働いて 血糖値が高くなると インスリンの分泌を促して血糖値を下げます 次の病気の人に処方されます 2 型糖尿病ただし 食事療法 運動療法に加えてスルホニルウレア剤 ビグアナイド系薬剤およびチアゾリジン系薬剤 ( 各薬剤単独療法または併用療法を含む ) による治療で十分な効果が得られない場合に限る この薬は 医療機関において 適切な在宅自己注射教育を受けた患者さんまたは家族の方は 自己注射できます 自己判断で使用を中止したり 量を加減せず 医師の指示に従ってください - 1 -
この薬を使う前に 確認すべきことは? 次の人は この薬を使用することはできません 過去にビデュリオン ( 皮下注用 皮下注用ペン ) に含まれる成分で過敏な反応を経験したことがある人 糖尿病性のケトアシドーシス状態 ( 吐き気 甘酸っぱいにおいの息 深く大き い呼吸 ) の人 糖尿病性の昏睡状態の人 糖尿病性の昏睡状態になりそうな人 1 型糖尿病の人 重い感染症にかかっている人 手術等の緊急の場合 腎臓に重い障害のある人 ( 透析を受けている人を含む ) 次の人は 慎重に使う必要があります 使い始める前に医師または薬剤師に告げてください 糖尿病胃不全麻痺などの重い胃腸障害のある人 腎臓に軽度から中等度の障害のある人 肝臓に障害のある人 過去に膵炎のあった人 過去に腹部を手術したり 腸閉塞になったことがある人 高齢の人 低血糖を起こしやすい次の人 脳下垂体または副腎機能に異常のある人 栄養不良状態の人 飢餓状態の人 食事が不規則な人 食事が十分に摂れていない人 または衰弱している人 激しい筋肉運動をしている人 飲酒量が多い人 この薬には併用を注意すべき薬があります 他の薬を使用している場合や 新たに使用する場合は 必ず医師または薬剤師に相談してください - 2 -
この薬の使い方は? この薬は注射薬です 使用量および回数医師の指示どおりに使用してください 通常 成人には 2mg を週に 1 回 皮下に注射します どのように使用するか? 懸濁用液と薬剤を混ぜた後はすぐに注射してください 一度混ぜた薬剤を保存し 後で注射することはできません 専用の懸濁用液と薬剤 ( 粉末 ) を混ぜて皮下注射します 使用前に懸濁用液に濁りが無いこと 浮遊物が無いことを確かめてください 静脈内および筋肉内に注射しないでください 皮下注射は 腹部 大腿部 ( だいたいぶ ) 上腕部に行います 注射場所は毎回変更し 同一部位に繰り返し注射することは避けてください 注射部位 必ず添付のビデュリオン皮下注用 2mg ペンの取扱説明書を読んでください ( 巻末 7 ページ ~) 注射針は付属のものを使用してください 本剤には 1 回分の薬剤が入っており 使いきりの注射剤で ペンは 1 回限りの使用です 使用し忘れた場合の対応 注射をし忘れた場合は 気付いた時にすぐ注射してください ただし 次の注射日が 2 日以内に迫っている場合は注射せず 次の注射日まで待ってください 3 日以内に 2 本注射しないでください 多く使用した時 ( 過量使用時 ) の対応重度の悪心 ( 吐き気 むかむかする ) 嘔吐 ( おうと ) および血糖値の急激な低下があらわれる可能性があります このような症状があらわれた場合は 使用を中止し ただちに医師に連絡してください - 3 -
この薬の使用中に気をつけなければならないことは? この薬を使用するにあたっては 注射法や低血糖症状への対処法などについて 患者さんまたは家族の方は十分に理解できるまで説明を受けてください 低血糖症状 ( 脱力感 強い空腹感 冷や汗 動悸 ( どうき ) 手足のふるえ 意識が薄れるなど ) があらわれることがあります 低血糖症状があらわれた場合 通常は糖質を含む食品や砂糖をとってください α- グルコシダ - ゼ阻害剤 ( アカルボース ボグリボース ミグリトール ) を併用している場合には ブドウ糖をとってください スルホニルウレア剤と併用した場合 低血糖症状が起こりやすくなるため 医師の判断で スルホニルウレア剤の飲む量が減らされることがあります 低血糖症状の一つとして意識消失を起こす可能性もありますので スルホニルウレア剤と併用する場合には 必ずご家族やまわりの方にも知らせてください この薬はインスリンの代わりにはなりません インスリンから切り替えることで 急激な高血糖 ( からだがだるい 脱力感 ) 糖尿病性ケトアシドーシス ( 意識の低下 考えがまとまらない 深く大きい呼吸 手足のふるえ 判断力の低下 ) があらわれることがあります このような症状があらわれた場合には 医師の診断を受けてください 急性膵炎 ( 初期症状として 嘔吐 ( おうと ) を伴うお腹の激しい痛みなど ) があらわれることがあります このような症状があらわれた場合には 使用を中止し速やかに医師の診断を受けてください 甲状腺に関連した状態 ( くびに触れると硬いしこりがあるなど ) があらわれた場合には この薬を処方した医師に相談し 専門医の受診について指示を受けてください 心拍数の増加 ( 動悸 ( どうき ) など ) があらわれることがあります このような症状が持続的にあらわれた場合には 医師の診断を受けてください この薬を使用する場合には 定期的に血糖 尿糖の検査が行われます この薬を開始してから空腹時血糖が低下し安定するまでに約 3 週間かかる場合があります この薬を 3~4 ヵ月間使用して十分な効果が得られない場合は 他の治療薬へ変更されることがあります この薬は効果が長期に持続するため 中止した後も副作用があらわれることがあります 副作用が疑われたら ただちに医師または薬剤師に相談してください 不養生や感染症の合併等により薬が効かなくなることがあります 高所での作業や自動車の運転等 危険を伴う作業に従事しているときに低血糖を起こすと 事故につながるおそれがあります 特に注意してください 妊婦または妊娠している可能性がある人は医師に相談してください 授乳を避けてください 他の医師を受診する場合や 薬局などで他の薬を購入する場合は 必ずこの薬を使用していることを医師または薬剤師に伝えてください - 4 -
副作用は? 特にご注意いただきたい重大な副作用と それぞれの主な自覚症状を記載しました 副作用であれば それぞれの重大な副作用ごとに記載した主な自覚症状のうち いくつかの症状が同じような時期にあらわれることが一般的です このような場合には ただちに医師または薬剤師に相談してください 低血糖ていけっとう 腎不全じんふぜん 急性すい炎きゅうせいすいえん 重大な副作用 アナフィラキシー反応あなふぃらきしーはんのう 血管浮腫けっかんふしゅ 腸閉塞ちょうへいそく 主な自覚症状めまい 空腹感 ふらつき 手足のふるえ 脱力感 頭痛 動悸 ( どうき ) 冷や汗 むくみ 全身のけいれん 貧血 頭痛 のどが渇く 吐き気 食欲不振 尿量が減る 無尿 血圧上昇発熱 吐き気 嘔吐 ( おうと ) 急に激しくおなかが痛む 急に激しく腰や背中が痛むふらつき 眼と口唇のまわりのはれ しゃがれ声 意識の低下 息切れ 判断力の低下 動悸 ( どうき ) からだがだるい ほてり 考えがまとまらない じんましん 息苦しい息苦しい じんましん まぶたのはれ 唇のはれ 舌のはれ嘔吐 ( おうと ) むかむかする 激しい腹痛 排便 排ガスの停止 以上の自覚症状を 副作用のあらわれる部位別に並び替えると次のとおりです これらの症状に気づいたら 重大な副作用ごとの表をご覧ください 部位自覚症状全身脱力感 冷や汗 むくみ 全身のけいれん 貧血 発熱 からだがだるい ふらつき頭部めまい 頭痛 意識の低下 考えがまとまらない顔面ほてり眼眼と口唇のまわりのはれ まぶたのはれ口や喉のどが渇く 吐き気 嘔吐 ( おうと ) しゃがれ声 眼と口唇のまわりのはれ 唇のはれ 舌のはれ胸部吐き気 動悸 ( どうき ) 息苦しい 息切れ腹部食欲不振 吐き気 空腹感 むかむかする 急に激しくおなかが痛む 激しい腹痛背中急に激しく腰や背中が痛む手 足手足のふるえ皮膚むくみ じんましん便排便 排ガスの停止尿尿量が減る 無尿その他血圧上昇 判断力の低下 - 5 -
この薬の形は? 販売名 ビデュリオン皮下注用 2mgペン 性状 白色の粉末 ( 注射剤 ) 内容量 ペンは 1 回用です 容器の形状 この薬に含まれているのは? 有効成分 エキセナチド 添加物 d,l-ラクチド グリコリド共重合体 (50:50) 精製白糖 添加物 専用の懸濁用液カルメロースナトリウム 塩化ナトリウム ポリソルベート 20 リン酸二水素ナトリウム一水和物 リン酸一水素ナトリウム 七水和物 その他 この薬の保管方法は? 凍結を避けて冷蔵庫など (2~8 ) で保管してください 光を避けてください やむを得ず室温で保管する場合は 30 以下で光を避けて保管し 4 週間以内に使用してください 針詰まりが生じるおそれがあるので 30 を超える場所では保管しないでください 子供の手の届かないところに保管してください 薬が残ってしまったら? 絶対に他の人に渡してはいけません 余った場合は 処分の方法について薬局や医療機関に相談してください 廃棄方法は? 使用済みの針 ペンは 医療機関の指示どおりに廃棄してください 使用済みの部品は全て廃棄してください この薬についてのお問い合わせ先は? 症状 使用方法 副作用などのより詳しい質問がある場合は 主治医や薬剤師にお尋ねください 一般的な事項に関する質問は下記へお問い合わせください 製造販売元アストラゼネカ株式会社エキセナチド製剤お問い合わせ先電話 :0120-189-550 受付時間 : 月 ~ 土 9 時 ~22 時 ( 日を除く ) - 6 -
Q1 Q5 STEP3. Q2 1 2 3 4 Q6 STEP1STEP2 3 8 2mg 1 1 Q3 STEP2 7 8 Q4 STEP1 STEP2 1 7 8 Q7 Q8 STEP3. 10 1 STEP3. 12 2mg 0120-189-550 1 2 BD003 B703 A-1 2015 3