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敦賀発電所敷地内破砕帯の評価の概要 2 号炉原子炉建屋直下を通る D-1 破砕帯の評価 敦賀発電所敷地内破砕帯調査を報告する会 平成 25 年 8 月 1 日 日本原子力発電株式会社

敦賀発電所全体配置図 目的外使用禁止 平成 25 年 8 月 日本原子力発電株式会社 若狭湾 3,4 号機 ( 改良型 PWR) 建設予定地 社有地境界 原子力機構ふげん 2 号機 (PWR) 1 号機 (BWR) 底敦賀湾浦湾敦賀半島 敦賀 1 号機 BWR 35.7 万 kw 1970 年営業運転開始 敦賀 2 号機 PWR 116 万 kw 1987 年営業運転開始 敦賀 3,4 号機改良型 PWR 153.8 万 kw 2 基安全審査中 1

敦賀発電所破砕帯の分布 目的外使用禁止 平成 25 年 8 月 日本原子力発電株式会社 活断層 : 原子力発電所の耐震設計審査指針では, 後期更新世以降 (12 万 ~13 万年前以降 ) の活動が否定できない断層を活断層として考慮する 新規制基準では 後期更新世以降 ( 約 12~13 万年前以降 ) の活動が否定できない断層 を含めて 将来活動する可能性のある断層等 としている 破砕帯 : 岩盤中の割れ目で 熱水の影響などによって周囲の岩盤より脆弱になっているもの 古い時代の断層活動などで生じたものも含む 破砕帯 敦賀発電所敷地内の岩盤は花崗岩で 形成年代は約 6,500 万年前 最新活動時期は約 4000 年前以降 2

敦賀破砕帯に関する主な経緯 平成 23 年 3 月 : 東北地方太平洋沖地震発生 11 月 : 耐震バックチェックの審議再開保安院より東北地方太平洋沖地震から得られた知見を踏まえた検証を各社に指示 平成 24 年 2 月 : 更なる知見の拡充のため 破砕帯の活動性に係る調査を実施することとした 4 月 : 保安院 地震 津波に関する意見聴取会 による破砕帯現地調査同日 保安院より 早急に追加調査計画を取りまとめ 速やかに調査を実施する よう指示 5 月 : 意見聴取会にて追加調査計画案を説明し 了承 6 月 : 許認可手続き等の準備を整え 追加調査に着手 9 月 : 原子力規制委員会発足 11 月 27 日 : 事前会合 12 月 1~2 日 : 現地調査 12 月 10 日 : 評価会合 ( 第 1 回 ) D-1 破砕帯は活断層として活動 12 月 12 日 : 原子力規制委員会 ( 第 16 回 ) 事業者出席 平成 25 年 1 月 28 日 : 評価会合 ( 第 2 回 ) 報告書案審議 結論変わらず 3 月 8 日 : 評価会合 ( 第 3 回 ) ピア レビュー評価会合退席後取り纏め 4 月 24 日 : 評価会合 ( 第 4 回 ) 技術的決着をつけないまま一方的に議論を打ち切り 5 月 15 日 : 評価会合 ( 第 5 回 ) 評価書案確定 D-1 破砕帯は活断層である 5 月 22 日 : 原子力規制委員会評価書を了承 3

旧原子力安全 保安院意見聴取会による調査の基本的考え方 (1) 調査は上載地層法による評価を基本とすること 上載地層法 : 破砕帯を覆う地層 ( 上載地層 ) の年代を特定することで 破砕帯の活動時期を判断する方法 破砕帯は 後期更新世以降 (12 万 ~13 万年前以降 ) に動いていない 破砕帯は 後期更新世以降 (12 万 ~13 万年前以降 ) に動いている 4

旧原子力安全 保安院意見聴取会による調査の基本的考え方 (2) 破砕帯は浦底断層に近づくほど 影響をより強く受けていることから 浦底断層近傍で調査を行うこと D1-1 D-1 トレンチ D1-5 D1-3 D1-2 D1-4 2 号機 B14-2 2 号機試掘坑 (T.P.-15m) ボーリング調査データ等を慎重に分析し D-1 破砕帯を浦底断層近傍まで追跡 岩盤を露出させ 上載地層との関係について観察できるように大規模なトレンチを掘削 2 号機原子炉建屋南方斜面剥取調査 D-1 破砕帯 No.14 (T.P -15m) No.2 No.2-1 D-1 既往露頭 浦底断層 (T.P -15m) 5

平成 25 年 4 月までの調査状況 5/22 原子力規制委員会において D-1 破砕帯が活断層である との判断がなされた時点の知見 6

D-1 トレンチ浦底断層2 号機 目的外使用禁止 平成 25 年 8 月 日本原子力発電株式会社 D-1 破砕帯調査のためのトレンチ掘削 調査位置全体図 D-1 トレンチ鳥瞰イメージ K 断層 浦底断層 D-1トレンチの大きさ間口 :62m 標高 46m 奥行 :77m 深さ :44m D- 1 堆積層 岩盤 北側ピット 標高 21.5m 標高 26m 標高 36m < イメージ断面 > 1 号機 D-1 破砕帯 G 断層 南側ピット 標高 20m 斜面切取 D-1 トレンチ状況写真 標高 36m 状況写真撮影方向 標高 46m 岩盤 標高 26m 標高 21.5m 標高 20m 北側ピット 南側ピット 注 : 有識者会合評価書では 北側ピットの破砕帯を G 断層 堆積物中のせん断面を K 断層 と呼称している 7

目的外使用禁止 平成25年8月 日本原子力発電株式会社 D 1破砕帯 G断層 と上載地層の関係 北側ピット模式図 北壁面 堆積層②層 堆積層①層 南壁面 底盤 岩盤 D 1破砕帯 G断層 岩盤 岩盤 堆積層①層 堆積層②層 D 1破砕帯 G断層 は 上載地層 ①層 に変位 変 形を与えていない 8

D-1 トレンチにおける上載地層の年代評価 目的外使用禁止 平成 25 年 8 月 日本原子力発電株式会社 D-1 トレンチ内の地層堆積状態 上 ( 新 ) 6 層 ~ K 断層 4 5 層 K-Tz: 約 9.5 万年前の火山灰 Ho 下限 : 約 12 万年前の火山灰 3 層 G 断層 EL64m 2 層 下 ( 古 ) 1 層 K-Tz: 約 9.5 万年前の火山灰 Ho 下限 : 約 12 万年前の火山灰 K 断層 ( 岩盤 ) D-1 破砕帯 (G 断層 ) 5 層下部に約 12 万年前に降灰したと推定される火山灰を確認 K 断層 G 断層 (D-1 破砕帯 ) とも 5 層下部に変位 変形を与えていない K-Tz: 鬼界葛原テフラ Ho: 普通角閃石 K 断層 G 断層 (D-1 破砕帯 ) とも耐震設計上考慮すべき活断層ではない 9

地質時代 後期更新世の指標テフラ ( 火山灰 ) 目的外使用禁止 平成 25 年 8 月 日本原子力発電株式会社 MIS7 普通角閃石 ( 美浜テフラ ) 既往論文では 美浜テフラは SK よりも古い可能性あり 10

有識者会合の見解 K 断層と G 断層及び D-1 破砕帯の活動時期 1.5 層下部を約 12 万年前の地層と特定するには 降灰層準の認定及び火山灰の同定が不十分であるため困難 D-1 トレンチにおける火山灰の検出頻度が低い 引用した文献では SK( 約 11.5 万年 ) よりも古い可能性があるということしか言えない D-1 トレンチの 1 箇所だけで確認したのでは信頼性が低い 2.3 層と 5 層はそれ程堆積時期に差がなく 3 層は後期更新世に堆積した地層の可能性がある 3 層中の礫は 5 層と同様比較的新鮮 上 ( 新 ) 4 下 ( 古 ) D-1トレンチ内の地層堆積状態 6 層 ~ K-Tz: 約 9.5 万年前の火山灰 5 層 Ho 下限 : 約 12 万年前の火山灰 3 層 2 層 1 層 ( 岩盤 ) K 断層 D-1 破砕帯 (G 断層 ) 3 層に変位 変形を与えている K 断層は 耐震設計上考慮すべき活断層 11

変位センス ( ずれの向き ) 走向 K 断層 G 断層 D-1 破砕帯の連続性について 目的外使用禁止 平成 25 年 8 月 日本原子力発電株式会社 D-1 破砕帯 (G 断層 ) K 断層 正断層 走向 : 南北 逆断層 走向 : 蛇行 D-1 トレンチ K 断層 G 断層 2 号機原子炉建屋と D-1 トレンチの間を横切る斜めボーリング ボーリングコアに破砕部を 3 箇所確認 (1 つは D-1 破砕帯 ) 顕微鏡観察の結果 いずれも最新活動面は 正断層 であり K 断層と同じ 逆断層 は認められなかった D-1 破砕帯は G 断層と一連であり K 断層とは一連ではない D-1 破砕帯 斜めホ ーリンク 浦底断層12 K 断層は少なくともボーリング孔よりも南方 (2 号機原子炉建屋側 ) に延長していない 2 号機原子炉建屋

有識者会合の見解 K 断層と G 断層及び D-1 破砕帯の連続性 1. 適切に最新活動面の変位センスを認定していない可能性があるため G 断層と D-1 破砕帯が同一のものであるとは特定できない 変位センスの比較で複数の断層の連続性の有無を特定しているが 変位センスの分析手法には限界がある 2. 明瞭なずれを伴う K 断層は南方へさらに延びる可能性が高い また 一般的に断層は直線的に延びるとは限らず 屈曲したり 途切れて並走したり 分岐したりすることから K 断層及び G 断層と D-1 破砕帯は一連の構造である可能性が高い K 断層が 耐震設計上考慮すべき活断層 であることと総合的に判断すると 2 号炉原子炉建屋直下を通る D-1 破砕帯は 耐震設計上考慮すべき活断層 13

平成 25 年 4 月以降の調査状況 4/24 第 4 回評価会合以降 6 月末までの調査により得られた 新知見 14

当社と有識者会合との見解の相異に関する主な論点 議論のポイント 1.K 断層と G 断層及び D-1 破砕帯の活動時期 2.K 断層と G 断層及び D-1 破砕帯の連続性 15

K 断層と G 断層及び D-1 破砕帯の活動時期 (1) 1.5 層下部を約 12 万年前の地層と特定するには 降灰層準の認定及び火山灰の同定が不十分であるため困難 D-1 トレンチにおいて水平方向により細かなピッチでサンプルを採取 ( 測線を 2 倍以上に増加 ) その結果 - 5 層下部の火山灰 ( 角閃石 ) がより多く検出できた また降灰層準を示すピークを確認できた - より上方に新しい年代の火山灰が分布 - 5 層下部の火山灰 ( 角閃石 ) は側方に広がりをもって分布 - 5 層下部の火山灰は 3 層には分布しない 堆積状態が長期間にわたり保存される海底の堆積物を海上ボーリングにより分析した結果 D-1 トレンチと同じ順番で堆積していることが判明 5 層下部の火山灰は 周りの地層と混ざり合うことなく 整然と堆積していることから 降灰層準と認定できる 16

目的外使用禁止 平成25年8月 日本原子力発電株式会社 K断層とG断層及びD 1破砕帯の活動時期 2 17

K 断層と G 断層及び D-1 破砕帯の活動時期 (3) 1.5 層下部を約 12 万年前の地層と特定するには 降灰層準の認定及び火山灰の同定が不十分であるため困難 ( つづき ) 美浜テフラの年代を特定するため 美浜テフラとそれ以外の様々な火山灰について 文献調査や実際にサンプルを入手して分析し相互比較を実施 その結果 - 美浜テフラが12.7 万年前に降灰した火山灰であることが判明 - 美浜テフラは広範囲にわたって降灰した火山灰であることが判明 5 層下部の火山灰は 約 12.7 万年前の火山灰であることが同定できた K 断層の活動時期については D-1 トレンチ北壁面 1 箇所で確認していたが 新たにトレンチ外の道路を掘削したピットにおいても 3 層上部に覆われていることを確認 (2 箇所で確認 ) 18

K 断層と G 断層及び D-1 破砕帯の活動時期 (4) 目的外使用禁止 平成 25 年 8 月 日本原子力発電株式会社 MIS7 19

K 断層と G 断層及び D-1 破砕帯の活動時期 (5) 今回分析したテフラ 目的外使用禁止 平成 25 年 8 月 日本原子力発電株式会社 屈折率 主成分組成の対比屈折率の対比 5 層下部テフラ 美浜テフラ NEXCO80(Lower) BT37 普通角閃石 = 普通角閃石 = 普通角閃石 5 層下部テフラの降灰年代 約 12.7 万年前 火山ガラス = 火山ガラス長橋他 (2004): 12.76 万年前 敦賀発電所 5 層下部からテフラを確認 NEXCO80(Lower) テフラ 美浜テフラ BT37 テフラ D-1 トレンチ 20

( 空きページ ) 21

K 断層と G 断層及び D-1 破砕帯の活動時期 (6) 2.3 層と 5 層はそれ程堆積時期に差がなく 3 層は後期更新世に堆積した地層の可能性がある テフラ分析 5 層下部の火山灰は美浜テフラで約 12.7 万年前の地層である 3 層で確認された角閃石は 敦賀湾内での海上ボーリングの結果から中期更新世 ( 約 13 万年前以前 ) の地層で確認された角閃石であることが判明 花粉分析 5 層下部及び 2 層から 温暖な気候を示す花粉が検出された これは 5 層下部及び 2 層を それぞれ温暖な気候である MIS5e( 後期更新世 ) MIS7 ( 中期更新世 ) とし 3 層を寒冷な気候である MIS6( 中期更新世 ) とした評価と矛盾しない 5 層は後期更新世の地層であり 3 層は中期更新世の地層であることが明らかとなった K 断層と G 断層及び D-1 破砕帯は 5 層下部 ( 美浜テフラを含む地層 ) に変位 変形を与えておらず 後期更新世以降 ( 約 12~13 万年前以降 ) は活動していない したがって 耐震設計上考慮すべき活断層 ではない 22

5層下部層K 断層と G 断層及び D-1 破砕帯の活動時期 (7) 目的外使用禁止 平成 25 年 8 月 日本原子力発電株式会社 MIS72MIS は奇数が温暖 偶数は寒冷な気候を示す 23

K 断層と G 断層及び D-1 破砕帯の連続性 (1) 1. 適切に最新活動面の変位センスを認定していない可能性があるため G 断層と D-1 破砕帯が同一のものであるとは特定できない 顕微鏡による薄片観察に基づく変位センスの認定については 評価会合における有識者の指摘を受けた後は 全て指摘どおりに実施 走向と変位センスだけで判断するのではなく 多角的な観点から連続性を評価 - 破砕帯の粘土部 ( ガウジ ) の構造 構成鉱物 色調など 2 号機建設時に掘削した岩盤を直接観察した情報から 2 号炉原子炉建屋付近の D-1 破砕帯の位置を把握 D-1 トレンチまでの延長については ボーリング調査を行い G 断層との連続性を確認 G 断層と D-1 破砕帯は一連であり K 断層とは一連ではないことが改めて明確となった 24

K 断層と G 断層及び D-1 破砕帯の連続性 (2) 性状 D-1 破砕帯 (2 号機原子炉建屋背後斜面 D1-2~1-5 孔 ) G 断層 (D-1 トレンチ北側ピット他 ) K 断層 (D-1 トレンチ 1-1 ピット他 ) 走向 おおむね N-S N-S 基盤岩中で大きく蛇行 (N-S ~ NE-SW) 変位センス正断層正断層逆断層 断層ガウジの微細構造 構成粒子が円磨されている 面構造が発達し 比較的明瞭 南方斜面 構成粒子が円磨されている 面構造が発達し 比較的明瞭 北ピット 構成粒子が角礫状 面構造が不明瞭 2-1 ピット 断層ガウジの構造 縞状縞状無構造 D1-4 孔 E'-1 孔 E -1 孔 断層ガウジの色調 黄色 褐色 茶色等黄橙色 褐色灰赤色 灰白色等 南方斜面 A-11 孔 A-11 孔 断層幅狭い狭い広い 断層ガウジの硬さ 締まっている締まっている軟らかい X 線回折分析 スメクタイト (sm) 含むカオリナイト (kln) 含む石英 (qtz) 含む sm sm,kln kln qtz qtz スメクタイト (sm) 含むカオリナイト (kln) 含む石英 (qtz) 含む smill qtz ill,qtz sm,kln kln スメクタイト (sm) 多量含むカオリナイト (kln) 含む石英 (qtz) 含まず sm sm kln sm 25

K 断層と G 断層及び D-1 破砕帯の連続性 (3) D1-1 D-1 トレンチ 1 2 号機原子炉建屋直下のD-1 破砕帯は 2 号機原子炉建屋南方に連続 D-1 破砕帯の特徴を観察した結果 D-1トレンチのG 断層と類似 E W D1-5 D1-3 D1-2 D1-4 2 号機 B14-2 2 号機試掘坑 (T.P.-15m) 2 号機原子炉建屋南方斜面剥取調査 D-1 破砕帯 No.14 (T.P -15m) D-1 破砕帯 1m D-1 破砕帯 ( 2 号機原子炉建屋南方斜面 ) No.2 No.2-1 浦底断層 (T.P -15m) 2 号機原子炉建屋南方斜面剥取調査 D-1 既往露頭 G 断層 2 号機原子炉建屋直下の破砕帯 (2 号機建設時 ) G 断層 ( D-1 トレンチ ) 1m 2 D-1 破砕帯の延長について ボーリング調査等で確認 3 D-1 破砕帯の活動性について D-1 トレンチで評価 26

K 断層と G 断層及び D-1 破砕帯の連続性 (4) 2. 明瞭なずれを伴う K 断層は南方へさらに延びる可能性が高い また 一般的に断層は直線的に延びるとは限らず 屈曲したり 途切れて並走したり 分岐したりすることから K 断層及び G 断層と D -1 破砕帯は一連の構造である可能性が高い K 断層を D-1 トレンチから南方に向かって掘削し 追跡を実施 その結果 - D-1 トレンチ付近の基盤岩の中で大きく蛇行 - 変位を急激に減少し 極めて狭い範囲で変位がほぼ認められなくなる ( 消滅している ) K 断層は 活断層とは大きく異なる特徴を示し かつ 2 号炉原子炉建屋の方向には延びていない 以上より K 断層は消滅し 2 号炉原子炉建屋の方向には延びていない また G 断層及び D-1 破砕帯は 一連の構造であるが K 断層は一連ではない 27

K 断層と G 断層及び D-1 破砕帯の連続性 (5) K 断層は 短区間で変位量が急激に減少し, 原電道路ピット西向き法面部付近でほぼ変位が認められなくなり,3 層上部に変位 変形を与えていない 28

結論 K 断層と G 断層及び D-1 破砕帯は 5 層下部 ( 美浜テフラを含む地層 ) に変位 変形を与えておらず 後期更新世以降 ( 約 12~13 万年前以降 ) は活動していない したがって 連続性を問うまでもなく 耐震設計上考慮すべき活断層 ではない K 断層は消滅し 2 号炉原子炉建屋の方向には延びていない また G 断層及び D-1 破砕帯は一連の構造であるが K 断層は一連ではない 調査報告書等 敦賀発電所敷地内破砕帯調査に関する公開資料は,http://www.japc.co.jp/ から入手できます 29