多様な関係機関を巻き込んだ 包括的な質向上システムの構築が必要 長野県幼児教育振興基本方針 ( 仮称 ) の策定 幼児教育の質向上推進の中心的機能を担うセンターの立ち上げを視野に入れる センターの機能 ( 想定 ) 〇幼児教育関係課 団体 大学等をつなぐ 既存の枠組みを超え 幼児教育に関わる教育 行

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幼児教育 保育の無償化の実施について 1 子ども 子育て支援新制度の趣旨に沿った無償化の実施を! 子ども 子育て支援新制度 では 一人ひとりの子どもが健やかに成長することができる社会 子どもの最善の利益が実現される社会を目指しています まずこの目指すべき姿に沿った幼児教育 保育の無償化を図るべきです

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Taro-平成30年度 幼児教育に関す

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

平成28年度幼児教育実態調査

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幼児期の教育 保育の需給計画 ( 平成 28 年度実績 ) の点検 評価結果について 資料 2 1 需給計画の策定 かながわ子どもみらいプラン においては 待機児童の解消を図り 子育て家庭のニーズにあった就学前児童の教育 保育の提供体制の充実を計画的に進めるため 各年度 ( 平成 27 年度 ~ 平


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認定こども園法改正に伴う幼稚園免許状授与の所要資格の特例について(概要資料)

子育て支援事業要件事業例就学前の子どもに関する教育 保育等の総合的な提供の推進に関する法律施行規則(内閣府 文部科学省 厚生労働省令)第2条第1号に掲げる事業第2号に掲げる事業第3号に掲げる事業第4号に掲げる事業第5号に掲げる事業取扱基準別表 ( 第 7 条関係 ) 地域の子ども及びその保護者が相互

目 次 1 実施方針策定の趣旨 P. 1 2 振興計画に基づく取組みと求められる対応 P. 1 (1)Ⅰ 期期間中の取組み (2) 新制度のもと求められる対応 3 当面の実施方針 P. 2 (1) 基本となる考え方 (2) 当面の実施方針 4 新制度のもとでの市立幼稚園 P. 3 (1) 市立幼稚園

補足説明資料_教員資格認定試験

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目 次 1. 基本的な考え方 1 2. 幼児教育の振興方策 (1) 幼児教育の質の向上 2 (2) 質の高い幼児教育の提供体制の確保 7 (3) 幼児教育の段階的無償化の推進 12 (4) 幼児教育の充実のための財政支援の充実 13 (5) 新制度の検証 幼児教育振興法 ( 仮称 ) の

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草津市 ( 幼保一体化 ) 集計表 資料 4 幼児教育と保育の一体的提供のための現況調査 ( 施設アンケート ) 速報 平成 25 年 7 月草津市 1

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目 次 第 1 章趣旨 1 第 2 章プログラムの位置付け 2 第 3 章基本的な考え方 2 第 4 章育てたい幼児像 3 第 5 章これまでの取り組み 3 第 6 章基本施策 5 1. 保育所 幼稚園 認定こども園等における充実した幼児教育の提供 2. 発達や学びの連続性を踏まえた幼児教育の充実

教育 保育提供体制 平成 27 年度 見込量 確 ( 提保供方量策 ) 子ども 子育て支援事業の確保方策について 市全域 認定こども園 保育所 地域型保育 1 号認定 2 号認定 3 号認定 3 歳以上教育希望 3 歳以上教育希望 3 歳以上保育必要 1~2 歳保育必要 0 歳保育必要

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3 保育の必要性の認定の対象とはならない場合 ( 例 : 専業主婦家庭等 ) どのような施設の利用が無償化の対象になりますか 3 歳から5 歳までの子供について 幼稚園 認定こども園 (4 時間相当分 ) は無償化の対象となります なお この場合 預かり保育は無償化の対象となりません このほか 就学

(2) 施設の状況 幼稚園施設は 昭和 50 年前後に建築され 築 30 年以上が経過しています ( 表 2) ( 表 2) 公立幼稚園施設一覧 施設名称 竣工年月 構造 階数 酒匂幼稚園 昭和 48 年 2 月 鉄筋コンクリート造 ( 一部鉄骨造 ) 地上 2 階 東富水幼稚園 昭和 46 年 3

物価指数研究会(第2回) 2015年基準 モデル式の検討「授業料」・「保育料」

第 1 章 札幌市幼児教育振興計画の策定 本計画は 主に幼稚園教育を対象とする 本計画は 平成 18 年度から概ね10 年間を計画期間とし 今後はこの方向性に基づいて早期に具体的な施策 ( アクションプログラム ) を打ち出していく 本計画は 社会情勢の変化などに対応し 必要に応じて計画の見直しを行

3 前項の規定にかかわらず 満 3 歳以上の子どもの教育及び保育時間相当利用児の保育に従事する職員は 保育士の資格を有する者でなければならない ただし 幼稚園型認定こども園又は地方裁量型認定こども園にあっては 保育士の資格を有する者を当該職員とすることが困難であると認められるときは 幼稚園の教員の免

夏季休業中など比較的時間の確保がしやすい時期に合同研修会を行う 講師招聘のための費用は 実施する校園の申請により大津市教育委員会の幼小連携事業の研究指定や校園内研修に係る予算から支出している 3 出前授業や入り込み授業 ( 保育 ) 交流計画の内容と幼児児童の状況に応じて 小学校の教師が幼稚園や保育

基本方針1 小・中学校で、子どもたちの学力を最大限に伸ばします

1 幼稚園教育の意義と成果幼稚園教育は 生涯にわたる人格形成の基礎を培う幼児期における重要な教育であり 小学校以後の発達に少なからぬ影響を及ぼすものである 特にも よりよい教育環境の中で 教師との信頼関係に基づき 幼児期の特性を踏まえて展開される活動や指導が その後の学力や意欲 勤勉性や協調性などに

地域の幼児教育の拠点となる幼児教育センターの設置及び「幼児教育アドバイザー」の育成・配置に関する調査研究 実施報告書(2年次)(4)

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3歳未満児3歳以上児教育標準時間 2 保育の必要量の認定 の導入 新制度では パートタイマーなど短時間就労の保護者のお子さんも 公的保育が利用できるように 保育の必要量の認定 が導入されます 保護者の就労状況等に応じて 保育標準時間 保育短時間 の認定がされます 保育短時間 保育標準時間 3 号認定

居宅介護支援費Ⅰの算定上限(40件)の範囲

資料3-3.文部科学省における子供の貧困対策の総合的な推進

 

目次 第 1 章再編計画策定の趣旨 2 第 2 章就学前の子育てを取り巻く状況の変化 3 第 3 章再編計画の基本的な考え方 7 第 4 章公立幼稚園再編 ( 認定こども園整備 ) 計画 9 2

1 大学等を卒業して小学校教諭普通免許状を取得する ( 免許法別表第 1) 基礎資格 種類 基礎資格 専修 修士の学位 ( 大学 ( 短期大学を除く ) の専攻科又は大学院に1 年以上在学し,30 単位以上修得した場合を含む ) 一種 学士の学位 ( 学校教育法第 102 条第 2 項により大学院へ

趣旨 : すべての子どもに良質な成育環境を保障する等のため 子ども及び子育ての支援のための給付の創設並びにこれに必要な財源に関する包括的かつ一元的な制度の構築等の所要の措置を講ずる (1) 総則 子ども 子育て支援法の目的 基本理念 責務規定 ( 市町村 都道府県 国 事業主 国民の責務 ) 定義規

齢別人口等の推移と結婚等に対する住民意識 ( 人 ) 齢 ( 3 区分 ) 別人口の推移 2,000,000 推計値 1,800,000 1,600,000 1,400,000 1,200,000 1,000, , , , ,

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教員の専門性向上第 3 章 教員の専門性向上 第1 研修の充実 2 人材の有効活用 3 採用前からの人材養成 3章43

(2) 設備について 認可基準 ( 下線 : 必須 ) 幼保連携型 建物及び附属施設の設置場所 同一敷地内又は隣接する敷地内 ( 公道を挟む程度 ) 既存幼稚園 保育所からの移行の場合の特例 1~3 をすべて満たせば 同一敷地内にない場合も設置可 1 教育 保育の適切な提供が可能 2 子どもの移動時

茨木市待機児童解消保育所等整備計画 ( 平成 30~32(2020) 年度 ) 平成 30 年 12 月 茨木市

私立幼稚園の新制度への円滑移行について

子どもから大人まで県民だれもが生涯にわたって主体的にスポーツに親しめる環境 (= スポーツ振興基盤 ) を整えていくことが重要

平成23年9月29日WG後修正

 

1 計画改訂の趣旨 (1) 趣旨 1 (2) 見直しのための考え方 2 (3) 対象期間 2 (4) 対象事業 2 2 教育 保育の 量の見込み 及び 確保方策 について (1) 就学前の推計児童数 3 (2) 教育 保育の 量の見込み 3 (3) 量の見込み に対する 確保方策 4 (4) 見直し

資料3 文部科学省説明資料

基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります 基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります (1) 基礎的 基本的な学力の定着児童 生徒一人ひとりが生きる力の基盤として 基礎的 基本的な知識や技能を習得できるよう それぞ

いか 7 各幼稚園等において プール活動をする際には 保健所に対して必要書類の提出をしたり 教育委員会に対して次年度の教育課程 ( プール開きやプール納めを年間計画に含む ) の提出をしている 各幼稚園等 保健所及び教育委員会においても 各園でプール活動の安全に関する意識が高まるよう このような機会

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

2. 子ども人口の推計について 人口推計は 今後の教育 保育の量の見込みを算出する上で非常に重要であるため 改めて平成 30 年度及び平成 31 年度の人口推計値を算出しました 当初計画値と実績値を比較すると 人口は計画値ほど減少しないことから平成 30 年度以降も人口減少は緩やかなものとして見直し

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指定保育士養成施設の各年度における業務報告について新旧対照表 ( 下線部 : 変更箇所 ) 改正後 現行 雇児発 0722 第 6 号 雇児発 0722 第 6 号 平成 22 年 7 月 22 日 平成 22 年 7 月 22 日 一部改正雇児発 0808 第 4 号 一部改正雇児発 0808 第

幼児教育とは: 幼稚園教育要領、保育所保育指針、幼保連携型認定こども園教育・保育要領の改訂を受けて

幼児期の教育と小学校教育との円滑な接続の在り方について ( 報告 ) ( 概要 ) 子どもの発達や学びの連続性を踏まえた幼児期の教育 ( 幼稚園 保育所 認定こども園における教育 ) と児童期の教育 ( 小学校における教育 ) の円滑な接続の在り方について検討し 以下のとおり 報告をとりまとめた 1

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資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

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一人につき 1 枚提出する必要があります 幼稚園教諭免許状を有しない者を学級担任とすることの理由書 本認定こども園においてすべての学級担任を幼稚園教諭免許状を有する者とすることが困難である ため 神奈川県認定こども園の認定の基準に関する取扱基準第 3 条第 1 項の規定に基づき 次の者を 学級担任と

2 職員資格 (1) 満 3 歳未満の子どもの保育に従事する職員は 保育士であることが必要です (2) 満 3 歳以上の子どもの保育に従事する職員は 幼稚園の教員の免許状を有する者を又は保育士であることが必要です (3) 満 3 歳以上の子どもの共通利用時間の保育に従事する職員は 原則 幼稚園の教員

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2 就学前の教育 保育施設の認可について旧制度では 保育所 幼稚園等の設置について 各根拠法令に基づき 県知事による認可等の手続きがありましたが 新制度においては 地域型保育事業 ( 小規模保育事業 家庭的保育事業等 ) について 新たに認可制度が設けられ 市が定める設備および運営の基準 ( 彦根市

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目次 1 幼稚園とは つに分類される 幼稚園 支給認定 支給認定期間 幼稚園等入園申込期間 保育所等併願申込み 申込みから入所までの流れ 利用者負担金 市内幼稚園等一覧... 5

表紙 素案たたき台


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年中児スクリーニングの事後支援 年中児スクリーニングの事後支援として 22 市町村が園巡回を実施しているが SST は 5 市町村の実施 ペアレントトレーニングは 7 市町村の実施に止まっており 事後支援を実施する市町村の拡大が課題 園巡回 : 専門職が保育所 幼稚園を巡回し 保育士等に指導 助言

1

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各委員提出資料

2 時間外保育 ( 延長保育 ) 事業 < 幼保運営課 > 単位 : 人 実施年度 平成 27 年度平成 28 年度平成 29 年度平成 30 年度平成 31 年度 平成 27 年度 施設数 166 か所延利用児童数 55,983 人 ( 参考平成 26 年度 ) 施設数 129 か所延利用児童数

に教室の中を立ち歩いたり 教室の外へ出て行ったりする 68.5% 次に 担任の指示通りに行動しない 62.1% などとなっている また 不適応状況の発生の予防に効果的と思われる対応策 ( 図 2) 6 として最も多かったのが 学級担任の援助となる指導員等の配置 校長 61.4% 教諭 61.0% 次

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地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(第7次地方分権一括法)の概要

1 子ども 子育て支援新制度がはじまります 子ども 子育て支援法 等の成立により すべての子どもと子育て家庭を総合的に支援していく 子ども 子育て支援新制度 が平成 27 年 4 月から全国的にスタートします 子ども 子育て支援新制度 では 幼稚園や保育所 地域の子育て支援の充実を図るとともに 認定

1. 基本的な考え方 [1] 基本理念幼児期の教育は生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものである 幼児期の子どもは 生活や遊び等の具体的な活動を通して生きる力の基礎となる心情 意欲が育ち 習慣や態度を身に付ける 人間としての発達や社会の変化に主体的に対応し得る能力の育成等を図る上で この時期に児

1 計画見直しの趣旨 中央区では 平成 27 年 4 月の子ども 子育て支援新制度実施に伴い 幼児期の教育 保育および地域子ども 子育て支援事業の提供体制の確保を円滑に行うため 子ども 子育て支援施策を中心に 母子保健 教育 ワーク ライフ バランス等の取組を総合的に推進する ( 以下 本計画 とい

⑤5 地方公共団体における検証等に関する調査結果

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2 市町村別 保育所等利用待機児童数の推移 市町村名 22 年度 23 年度 24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度 (A) 30 年度 (B) ( 各年 4 月 1 日現在 単位 : 人 ) 対前年比 (B-A) 保留児童数 横浜市 1,

Transcription:

参考資料 (H3.5.11 第 1 回長野県幼児教育あり方検討会資料 ) (1) 長野県幼児教育あり方検討会のスケジュールについて 幼児教育の包括的な質向上システム構築に向けて 教学指導課 幼児教育充実の 3 観点 1 量的充足 EX) 待機児童対策 2 幼児教育の機会の拡大 EX) 幼児教育の無償化 3 質の向上 幼児教育に関する世界の潮流〇ユネスコ OECD 等の提言 就学前教育の重要性と公費投入の必要性 とりわけ 就学前教育の質こそが 人々 の生涯発達や格差克服に重要な影響を及ぼす 〇欧米等の研究 ( ジェームズ ヘックマン 幼児教育の経済学 ) 忍耐力や社交性 自尊心等社会情動的スキル ( 非認知的スキル ) の重要性 日本も変革期にある〇 幼稚園教育要領 保育所保育指針 幼保連携型認定こども園教育 保育要領 の初の同時改訂 ( 平成 3 年度施行 ) すべての施設を 幼児教育を行う施設 として位置づけ 共通の規定を整備 幼児教育において育みたい資質 能力及び 幼児期の終わりまでに育って欲しい姿 長野県すべての子ども達に質の高い幼児教育を提供するためには どうしたらよいか 長野県のすべての幼児教育を行う施設で 質の高い幼児教育を実現するためには ど うしたらよいか 幼児教育を行う施設 種類 設置主体 数 市町村所管部局 県所管部局 幼稚園 公立 9 首長部局 ( 一部教育委員会 ) 教学指導課 ( 幼稚園型認定こども園含む ) 私立 84 首長部局 ( 一部教育委員会 ) 私学振興課 国立 1 教学指導課 保育所 公立 46 首長部局 ( 一部教育委員会 ) こども 家庭課 ( 保育所型認定こども園含む ) 私立 19 首長部局 ( 一部教育委員会 ) こども 家庭課 認定こども園 公立 25 首長部局 ( 一部教育委員会 ) こども 家庭課 ( 幼保連携型 ) 私立 34 首長部局 ( 一部教育委員会 ) こども 家庭課 私学振興課 このほか 様々な形態の認可外保育施設あり

多様な関係機関を巻き込んだ 包括的な質向上システムの構築が必要 長野県幼児教育振興基本方針 ( 仮称 ) の策定 幼児教育の質向上推進の中心的機能を担うセンターの立ち上げを視野に入れる センターの機能 ( 想定 ) 〇幼児教育関係課 団体 大学等をつなぐ 既存の枠組みを超え 幼児教育に関わる教育 行政機関が連携しながら幼児教育を推進していくために 中心的に機能していく 幼児教育の推進の一元化を図る 〇幼稚園教諭 保育士等に対する一元的な研修の企画 実施 各市町村や団体が個別に実施している研修をセンターにおいて体系化し 校園種を超えた学びの場を提供していく 各市町村や団体の保育専門相談員等の指導 助言者 ( 幼児教育アドバイザー ) が 幼児 教育推進リーダーの立場として専門性を高め 学び合う場を提供していく 幼児教育に携わる者の研修を体系化し 学びの場を提供 〇幼児教育のあり方の研究 質の高い幼児教育を図るため長野県立大学等と連携し 幼児教育における今日的な課題 についての調査 研究を行い その成果を広く発信し 提供していくとともに 家庭教 育についてもそのあり方を啓発していく 長野県における幼児教育のあり方を追究し 広く周知 〇幼保小接続の推進 幼稚園 保育所等で行われた教育と小学校の教育との円滑な接続を推進 関係機関の連携が進むよう研修 研究を通して働きかけていくことにより すべての子どもの発達や学びの連続性を保障 学び続ける信州人の基盤を確立

長野県幼児教育あり方検討会の検討体制について 長野県幼児教育あり方検討会長野県における質の高い幼児教育のあり方を研究し すべての就学前児童のよりよい成長を図る体制づくりを検討する そのた めに 長野県が目指すべき幼児教育の基本理念を検討していくために 学識経験者を中心にした 長野県幼児教育あり方検討会 を組織 目指すべき幼児教育を実現していくための体制構築をしていくために 学識経験者に幼稚園, 保育所, 小学校等現場職員, 幼児教育関係機関を加えて構成した 長野県幼児教育あり方検討会専門部会 を組織 検討会の論点 幼児教育の推進体制をどう構築していくか 長野県が目指すべき幼児教育とは 幼児教育をめぐる現状と課題 長野県の幼児教育はどうあるべきか ( 幼保小の接続を含めて ) 幼児教育における基本理念づくり ( スローガン的なものも含め ) 長野県幼児教育あり方検討会 (5 月,11 月予定 ) 学び合える人材をどう育成していくか 関係機関がどう連携 推進していくか 研修においての現状と課題 公私 施設種を超えて学び合える研修体系をどう整えていくか 協働を実現する学びの場の体制構築 公私 施設種をめぐる現状と課題 関係機関との連携の可能性 幼児教育アドバイザーのあり方 関係機関を巻き込んだ推進体制の構築 長野県幼児教育あり方検討会専門部会 (6 月,8 月,9 月予定 ) 長野県幼児教育振興基本方針 ( 仮称 ( 仮称 ) の策定 ) の策定

信州幼児教育支援センターの機能について 生涯にわたる人格形成の基礎を確立するにあたり重要とされている幼児期において 長野県幼児教育振興基本方針に基づき すべての就学前児童が質の高い幼児教育を受けることができるよう体制を整え 体系的な研修の機会を提供していく また さらなる質の向上を目指し 長野県立大学等地域の大学と連携し 研究協力を行っていく 長野県立大学等 地域の大学 < 研究内容 > 幼児教育の質の向上にかかわる研究 実践の教育的効果の検証 幼保小接続についての研究等 研究協力 私学振興課 こども 家庭課 次世代サポート課 連携 長野県教育委員会事務局内 信州幼児教育支援センター 長野県幼児教育振興基本方針 連携 教育委員会内他課 スポーツ課 等 ( 早期 教育支援アドバ イザー ) 特別支援教育課 研修 助言 指導 相談 市町村 社会福祉事務所 公 私各教育団体所属の幼児教育アドバイザー < 研修内容 > 長野県幼児教育振興基本方針に基づいた研修 特別な配慮を要する園児への支援について 幼児教育アドバイザーとして助言 指導のあり方等 相談 研修 助言 指導 幼稚園 保育所 認定こども園 小学校 教職員 < 研修内容 > 資質向上にかかわって 幼保小接続について キャリアアップにかかわって等

(2) 本県の幼児教育の現状と課題について 全国 保育所 幼稚園 幼保連携型認定こども園施設数の推移 保育所 幼稚園 幼保連携型認定こども園 幼稚園の在園者数 ( 施設 ) 及び保育所の入所児童数 ( 人 ) 3, 4,5, 3,828,246 3,843,49 3,9,984 3,943,273 3,961,746 3,872,42 3,812,417 3,85,619 4,, 25, 23,19 23,25 23,563 24,13 24,524 3,5, 23,634 23,57 23,51 2, 3,, 15, 1, 13,392 13,299 13,17 13,43 12,95 11,674 11,252 11,878 2,5, 2,, 1,5, 5, 1,943 2,822 3,673 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 1,, 5, 長野県 保育所 幼稚園 幼保連携型認定こども園施設数の推移 ( 施設 ) 6 保育所 幼稚園 幼保連携型認定こども園 幼稚園の在園者数 及び保育所の入所児童数 H22 保育所数データなし ( 人 ) 54,765 54,254 53,85 6, 5 58,883 59,5 58,342 57,719 5, 4 499 497 492 488 479 469 462 4, 3 3, 2 2, 1 119 118 118 119 119 14 1 94 16 26 31 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 1, ( 文部科学省 学校基本調査 厚生労働省 福祉行政報告例 ) 長野県における保育所 幼稚園 幼保連携型認定こども園施設数の推移について 保育所の施設数の比率が高い (H29 保育所の比率 ; 長野県 78.7% 全国 6.1%) 認定こども園の施設数は増加傾向 ( H27 H28:+1 H28 H29:+5) 認定こども園数の増加率はほぼ全国並み (H27 H29 : 長野県 1.93 倍全国 1.89 倍 ) 1 施設当たりの在園 入所児童数は減少傾向 (H23 H29: 施設数約 5% 減在園 入所児童数約 9% 減 )

平成 29 年度長野県内の幼児教育施設の所管等について ( 平成 29 年 4 月 1 日現在 ) 全 668 園 ( 各種資料より ) 主な事業 施設名 県の所管 基礎研修 専門研修 その他 幼稚園 94 園 (14.%) 公立幼稚園 1 園 ( 信大附属幼を含む ) (1.4%) ( 教育課程 ) 教学指導課 ( 施設 ) 義務教育課 幼稚園等新規採用教員研修 ( 法定 ) 園内研修 1 日間 園外研修 7 日間 1 年経験者研修 ( 法定 ) 5 年経験者研修 ( 県独自 ) 公立幼稚園等教育課程研究協議会 幼年教育教育課程研究協議会 県が会場校 園を指定 (2 校 園 ) 幼保小の 連携についての公開授業 保育 研究協議等 を実施 幼児教育連絡会議 幼保小連携や研修等 幼児教育の振興を図る ために学識経験者 PTA 関係者等 15 名程度の 委員で連絡協議を行い 成果をリーフレット 等で発信する 幼稚園訪問 ( 各園 1~3 回 ) 私立幼稚園 84 園 (12.5%) 私学振興課 新規採用教諭研修会 新規採用教諭宿泊研修 園長 主任研修 一般教諭研修会 私学振興専門員が各園 を訪問し 支援してい る 公立保育所 46 園 (6.7%) 保育所 515 園 (77.%) こども 家庭課 福祉職員生涯研修 新任職員課程 福祉職員生涯研修 リーダー課程 保育所一般保育士研修 保育所保育士等研修 私立保育所 19 園 (16.3%) 事業所内保育施設等保育従事者研修会 キャリアアップ研修 保育専門相談員が各園を訪問し 支援している 施設名欄の ( ) 内は 全体 668 園に対する割合 信州やまほいく認定制度では 表の他に 認可外保育施設や野外保育団体等 6 園が認定されている (H29 年度 152 園の認定 ) 公立 25 園 (3.7%) 認定こども園 59 園 (8.8%) こども 家庭課 私立 34 園 (5.%) ( 幼保連携型の公立は教学指導課も一部 ) こども園の形態によって異なるが 左記欄と同様の研修が行われてい る ➀ 保育所数は高い割合を占めている 2 公立の幼稚園では 研修が義務付けられているが 私立幼稚園や 保育所 認定こども園等は任意となっている 3 相談員等が各園をまわり 保育に関する支援を行っている