負荷平準化の促進 ヒートポンプなどお客さまの快適 利便性に資する 省エネルギー方策の提言 指針Ⅳ 省エネルギーの普及 促進 設置台数の推移 累計 負荷平準化の促進 台 140,000 117,564 120,000 電気の使われ方には 季節および昼夜で大きな 格差があります この格差を小さくすれば設備の利用 効率の向上を通じて供給コストの低減とCO2排出量 の削減を図ることができます 100,000 75,931 80,000 60,000 41,5 40,000 負荷平準化への取り組み 当社は,電気の使用レベルの格差を小さくするために,ピー ク時の需要をその他の時間帯へ誘導 ピークシフト したり, 需要レベルが低い季節 時間帯の電気の有効利用を促進 ボ トムアップ するなど負荷平準化への取り組みを行っています 電気料金制度によるピークシフトの推進 負荷平準化を進めるため,当社では,多様な料金メニュー を設定しています 31ページに記載 負荷平準化により 当社のコストダウンが図られる一方,お客さまも電力需要の 少ない時間帯への負荷移行をしていただくことにより電気 料金が軽減されます こうしたメニュー等による夏季のピー ク抑制効果はおおむね50万kWと推計されます 20,000 0 20,440 9,820 ヒートポンプによるCO2削減の可能性 民生部門 住宅 店舗 ビルなど の空調 給湯需要や 産 業部門の加温や乾燥など加熱用途や空調用途に ヒートポ ンプシステムが普及した場合 全国で年間約1.3億t-CO2の CO2削減効果が見込まれます ヒートポンプによるCO2排出抑制効果 0 現状システムに 家庭用 おける 給湯 CO2排出量 20年度実績 5,000 業務用 給湯 10,000 家庭用 暖房 15,000 単位 万t-CO2 業務用 空調 産業部門 負荷率 の推移 気温等補正後 66 64 62 60 58 56 54 65.2 65.1 民生部門 産業部門に ヒートポンプが 普及した場合の CO2排出量 62.3 60.2 62.8 60.0 07 年度 ヒートポンプなどお客さまの快適 利便性に 資する省エネルギー方策の提言 昼間の電力需要のピークをシフトし 夜間電力を 有効に活用いただくための機器 システムの普及拡 大に努めています また 多様化 高度化するお客 さまニーズや環境にやさしいエネルギー利用などの社 会的要請に応えるため 省エネルギー 環境性 経済性を踏まえた エネルギーの効率利用に向けて トータルソリューションを推進しています エコキュート 自然冷媒 CO2 ヒートポンプ給湯機 エコキュートは ヒートポンプで大気中の熱を上手にくみ上 げて 熱エネルギーとして利用する給湯機です 例えば 1の 電気エネルギーを投入すると 3倍以上の給湯エネルギーを 得ることができる省エネルギー効果の高いシステムです 省エネルギー性 環境性に優れた機器として 急速に普及 しており 2001年に商品化されて以降 当社エリアにおけ る2007年度末までの設置台数は累計で約11万8千台と なりました 68 CO2排出量削減ポテンシャルは 約1.3億t-CO2減 出典 財 ヒートポンプ 蓄熱センター 地域と連携した 住宅省エネルギー連携推進事業の実施 当社は 家庭分野における省エネルギーの推進を目的と して 住宅省エネルギー連携推進事業 に取り組みました この事業は 独立行政法人新エネルギー 産業技術総合 開発機構 略称 NEDO技術開発機構 の 平成19年度エ ネルギー供給事業者主導型総合省エネルギー連携推進事 業 住宅に係るもの を活用して 山口県下関市 宇部市と 当社が連携し,2007年度より実施したもので 中国地方で は初めての取り組みとなります 事業内容は 下関市または宇部市で新たに自然冷媒 CO2 ヒートポンプ給湯機 エコキュート と省エネルギー情報機 器 省エネナビ 電力使用料金表示システム の両方を設 置される方に対して その設置費用の一部補助を行うとと もに 設置後から約3年間にわたり ご家庭のエネルギー消 費量に関するデータ提出など モニター のご協力をいた だくものです なお 提出されたデータについては 高効率給湯機設置に よる省エネルギー効果の分析を行い その結果を下関市 宇部市と連携して広く一般に情報提供していきます 当社としては当事業を通じて 省エネルギー効率が高い 1年における最大電力 最大3日平均電力 に対する年間の平均電力の比率で,数値が高いほど発電設備を効率的に使用していることになる 用語 負荷率 負荷率 送電端年平均電力 送電端最大3日平均電力 100 解説 気温等補正後 実勢の電力需要を把握するため,猛暑や厳冬など気温による冷暖房機器の稼働影響やうるう年の日数影響を除くこと
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指針Ⅳ 省エネルギーの普及 促進 廃棄物 一般ごみ の減量 エコ オフィス活動 の実践 分別 地球温暖化防止に向けて 民生部門の取り組み がますます重要となっていることを踏まえ エコ オフィ ス実践行動プラン をもとに 日常業務に密着した 省エネルギー 省資源 リサイクル活動をエネルギア グループ全体で展開しています オフィスの省エネルギー, 省資源 リサイクル活動 省エネルギー については,節電,エコ ドライブ,節水の 3点をポイントとして取り上げ,それぞれについて具体的な 実践行動項目を示しています 2007年度の当社のオフィスでの電気使用量は20年 度と比べて1万kWh,CO2排出量にして約1t-CO2削 減できました その一方で水使用量は,0.2万m3増加,CO2 排出量にして約1t-CO2増加しました 省資源 リサイクル については,用紙の削減 リサイクル, 廃棄物の減量,グリーン購入の3点を重点的に取り上げ,そ れぞれについて具体的な実践行動項目を示しています その他 空調機 節 ①昼休み 残業時には不要な場所の照明は 消灯する ②トイレ 廊下等は支障のない範囲で減灯に 努める ③会議室や湯沸室等の照明は,使用後必ず 消灯する ④冷房室温は28,暖房室温は19 を目安に 適正な温度管理に努める ⑤会議室の空調機は,使用後必ず停止する 電 ①事務所で発生する紙ごみ 事務用紙,新聞紙,雑誌等 は 種類別回収を徹底し,焼却ごみを少なくする ②プラスチック,空き缶,空き瓶の分別回収を徹底する ①紙コップ等,使い捨て用品の使用をやめる ②消耗部品が交換 補充できる文具の使用に努める 用紙の削減 両面コピーや使用済み用紙の裏面利用,会議資料の削減 などに努めるとともに,社内文書や帳票などを電子化し,情 報の伝達に電子メールを利用するなど,積極的にペーパー レス化を推進しています 2007年度の用紙使用量は,20 年度に比べ1.3 の削減となりました 紙の削減 リサイクル コピー機 印刷 ①両面コピーや裏面コピーを積極的に行う ②コピー機の使用後は必ずリセットボタンを押し, ミスコピーを防ぐ ①メール文書等の印刷は必要最小限のものとする 事務用品 ①使用済み封筒の再利用を積極的に行う 文具等 ②ファイリング用品で可能なものは再利用する その他 照 明 エコ オフィス活動 の実践 Home page ホームページ ①シュレッダー処理は必要最小限にとどめ,リサイクルにまわす http://www.energia.co.jp/ energy/energia/monergy2.html オフィスでの電気使用量 万kWh 9,000 8,500 8,092 8,000 7,590 7,500 OA機器 ⑥パソコン不使用時はフタを閉じる ⑦退社時には,テレビ等の主電源を切る ⑧デスクトップパソコンやプリンター等の稼働 台数を終業時刻以降は必要最小限とする エレベータ ⑨近隣階 1 3階程度 への移動は 階段を利用する ⑩休日のエレベータ稼働台数を, 必要最小限とする 7,419 7,214 6,833 7,000 6,500 6,727 41.4 41.3 324 320 オフィスでの水使用量 万m3 50.0 48.3 47.5 48.0 46.0 44.6 44.0 エ コ ド ラ イ ブ ①駐停車時のアイドリング ストップに努める ②経済速度 一般道路 40km/h,高速道路 80km/h での 走行に努める ③運行前点検を実施する ④不要な荷物を積みっぱなしにしない ⑤急発進 急加速は行わない ⑥可能な限り公共交通機関を利用する 42.0 40.0 41.5 用紙使用量 OA紙購入 t 420 400 381 387 380 ①昼休みに歯磨きをする時など,水を出しっぱなしにしない ②水道の減圧調整が行える場合には,支障のない範囲で 水 水使用量の抑制に努める 節 359 360 340 340 320 300 70 用語 エコ ドライブ 不要なアイドリングを止めるなど地球にやさしい運転を行うことで,燃費が向上し燃料コストが削減できるとともにCO2やNOxの排出も抑制できる 解説
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