退職等年金給付積立金等の管理運用の方針

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(4) リスク管理の徹底運用受託者は 運用ガイドライン及び組合との間で合意した目標リスク ( トラッキング エラー等 ) を遵守し リスク管理を徹底しなければならない (5) その他その他 組合から運用上の指示がある場合には 運用受託者はこれに従うものとする 3 個別の資産区分に関する運用上の遵守事

する なお 年間資金運用計画には 次の事項を記載する (1) 資金収支見込みア収入予定額 ( ア ) 負担金 ( イ ) 掛金 ( ウ ) 利息 利金 ( エ ) その他の収入イ支出予定額 ( ア ) 退職給付金 ( イ ) 繰入金外 ( ウ ) その他の支出ウ短期運用額エ投資運用額 (2) 資金運

目次 Ⅰ 退職等年金給付組合積立金の管理及び運用の基本的な方針 1 基本的な方針 1 2 運用の目標 1 3 年金資産運用検討委員会の活用 1 4 資金運用計画 2 (1) 資金収支見込み (2) 資金運用方針 5 リスク管理 2 (1) 資産全体 (2) 各資産 (3) 自家運用 (4) 資産管理

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この基本運用方針は、地方公務員共済組合連合会(以下「連合会」という

る 連合会は 管理運用の方針の策定及び変更等退職等年金給付調整積立金の管理及び運用に係る専門的事項を検討する場合には 資金運用委員会の専門的知見を活用する 3 退職等年金給付調整積立金の管理及び運用におけるリスク管理連合会は 連合会を除く管理運用機関 ( 組合 市町村連合会及び連合会をいう 以下同じ

建設業退職金特別共済事業資産運用の基本方針

(1) 年間資金運用計画退職等年金給付組合積立金の運用に当たっては 年度開始前に年間資金運用計画を作成する 年間資金運用計画には 次の事項を記載する 1 収支損益及び退職等年金給付組合積立金の見込みア期首退職等年金給付組合積立金イ収入総額ウ支出総額エ当期利益金オ期末退職等年金給付組合積立金カ運用利回

清酒製造業退職金共済事業資産運用の基本方針

建設業退職金共済事業資産運用の基本方針

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金融監督等にあたっての留意事項について*事務ガイドライン*第三分冊:金融会社関係

2018 年度第 3 四半期運用状況 ( 速報 ) 年金積立金は長期的な運用を行うものであり その運用状況も長期的に判断することが必要ですが 国民の皆様に対して適時適切な情報提供を行う観点から 作成 公表が義務付けられている事業年度ごとの業務概況書のほか 四半期ごとに運用状況の速報として公表を行うも

この基本運用方針は、地方公務員共済組合連合会(以下「連合会」という

第 1 章管理及び運用の基本的な方針第 1 節管理及び運用の基本的な方針 1 第 2 節外部有識者の活用 1 第 2 章運用の目標及び資産の構成に関する事項第 1 節運用の目標 2 第 2 節基本ポートフォリオの基本的考え方 2 第 3 節基本ポートフォリオ 2 第 4 節基本ポートフォリオの見直し

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1. 30 第 2 運用環境 各市場の動き ( 7 月 ~ 9 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは上昇しました 7 月末の日銀金融政策決定会合のなかで 長期金利の変動幅を経済 物価情勢などに応じて上下にある程度変動するものとしたことが 金利の上昇要因となりました 一方で 当分の間 極めて低い長

する者で構成する有識者会議 ( 以下 有識者会議 という ) の専門的な知見 を活用し 検討する 4 資金運用計画経過的長期給付組合積立金の運用に当たっては 年度開始前に 年間資金運用計画 を作成する また 毎月 月間資金運用計画 を作成するものとする なお 年間資金運用計画には 次の事項を記載する

1. 30 第 1 運用環境 各市場の動き ( 4 月 ~ 6 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは狭いレンジでの取引が続きました 海外金利の上昇により 国内金利が若干上昇する場面もありましたが 日銀による緩和的な金融政策の継続により 上昇幅は限定的となりました : 東証株価指数 (TOPIX)

目次 ( 地方共済事務局 ) Ⅰ 厚生年金保険給付組合積立金の管理及び運用の基本的な方針 1 基本的な方針 2 2 運用の目標 2 3 年金資産運用検討委員会の活用 3 4 資金運用計画 3 (1) 資金収支見込み (2) 資金運用方針 5 リスク管理 3 (1) 資産全体 (2) 各資産 (3)

運用基本方針

平成24年度 業務概況書

平成 29 年度 厚生年金保険法第七十九条の八第二項に基づく国家公務員共済組合連合会にかかる管理積立金の管理及び運用の状況についての評価の結果 概要 平成 30 年 12 月 財務省主計局給与共済課

1 乖離幅が許容範囲を超えた場合 乖離状況が是正されるよう資産の移受管によりリバランスを行う 2 上記 1にかかわらず 積立水準の変化 マーケットの変動 マーケットインパクト 取引コスト等 総合的に判断したうえで 乖離状況が是正されるようリバランスを行うことができる 3 上記 1 2に基づくリバラン

ピクテ・インカム・コレクション・ファンド(毎月分配型)

とともに 長期的に各資産のベンチマーク収益率を確保する なお 組合が管理及び運用する厚生年金保険給付組合積立金は 毎年度相当額の年金給付支払いがあるため 必要な短期資産を確保する その資産全体に占める構成割合は一定ではないため 基本ポートフォリオを踏まえた運用が困難であることから 年金給付支払いのた

中小企業退職金共済事業資産運用の基本方針


運用商品一覧 作成日 :2019 年 10 月 8 日 規約名 フジ アスティ企業型確定拠出年金 運営管理機関名 第一生命保険株式会社 < 商品ラインアップの選定 > 選定理由 複数の資産に分散投資を行うバランス型投資信託と 基本 4 資産 ( 国内外の株式 債券 ) を投資対象とする単一資産型投資


有価証券管理規程 第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 株式会社 ( 以下 会社 という ) の有価証券の運用および管理を適正に行うため 会社の保有する有価証券に関する管理基準および管理手続を定めるとともに 余裕資金の有効運用ならびに経営効率の向上を図ることを目的とする ( 有価証券の


ご留意いただく事項

平成 25 年 1 月 25 日 年金資産運用に係る 運用の基本方針 愛媛県機械金属工業厚生年金基金 ( 以下 当基金 という ) の年金給付等積立金 ( 以下 年金資産 の運用にあたり基本方針を以下のとおり定める 当基金から年金資産の運用 管理を委託された運用受託機関は この年金資産運用の基本方針

Microsoft Word - 運用基本方針201802_履歴なし.docx

Microsoft PowerPoint - 02 運用報告書(退年) ppt [互換モード]

国家公務員共済組合連合会 厚生年金保険給付積立金の令和元年度第 1 四半期運用状況 第 1 四半期末の運用資産額は 6 兆 7,376 億円となりました 第 1 四半期の収益額は 実現収益額が 512 億円 総合収益額が 128 億円となりました 第 1 四半期の収益率は 実現収益率 ( 期間率 )

発行日取引の売買証拠金の代用有価証券に関する規 同じ ) であって 国内の金融商品取引所にその株券が上場されている会社が発行する転換社債型新株予約権社債券 ( その発行に際して元引受契約が金融商品取引業者により締結されたものに限る ) 100 分の80 (7) 国内の金融商品取引所に上場されている交

第 2 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +0.09% 実現収益率 ( ) ( 第 2 四半期 ) 運用収益額 億円 実現収益額 ( ) ( 第 2 四半期 ) 運用資産残高 ( 第 2 四半期末 ) 357 億円 年金積立金は長期的な運用を行うものであり その運用状況も長期的に

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第 1 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +1.54% 収益率 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1.02% 実現収益率 ( )) 運用収益額 +3,222 億円 総合収益額 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1,862 億円 実現収益額 ( )) 運用資産残高 ( 第 1 四半期末 )

PowerPoint プレゼンテーション

西日本電気工事企業年金基金_No3_2017_9_FIX.indd

目次 平成 29 年度 第 2 四半期運用実績 ( 概要 ) P 2 平成 29 年度 市場環境 ( 第 2 四半期 ) 1 P 3 平成 29 年度 市場環境 ( 第 2 四半期 ) 2 P 4 平成 29 年度 退職等年金給付組合積立金の資産構成割合 P 5 平成 29 年度 退職等年金給付組合

受益者の皆様へ 平成 28 年 2 月 15 日 弊社投資信託の基準価額の下落について 平素より弊社投資信託をご愛顧賜り 厚くお礼申しあげます さて 先週末 2 月 12 日 ( 金 ) 以下のファンドの基準価額が 前営業日の基準価額に対して 5% 以上下落しており その要因につきましてご報告いたし


特別勘定運用レポートをご覧いただくにあたって 当資料をご覧いただく際にご留意いただきたい事項 当資料はご契約者さま等に対し 三井住友海上プライマリー生命のえがお ひろがる 積立金自動移転特約付通貨選択一般勘定移行型変額終身保険 の特別勘定および特別勘定が主たる投資対象とする投資信託の運用状況を開示す

有価証券等の情報(会社計)162 満期保有目的の債券 がを超えるもの がを超えないもの 公社債 435, ,721 31, , ,565 29,336 外国証券 ( 公社債 ) 1,506,014 1,835, ,712 1,493,938 1,778

平成18年9月1日

2/7

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区分 平成 29 事業年度 予算額 決算額 差額 備考 運営費交付金 2,815 2,815 - 国庫補助金 26,679 26,679 - 社会福祉振興助成費補助金 給付費補助金 26,071 26,071 - 利子補給金 3,617 3,617 - 福祉医療貸付事業福祉医療貸

162 有価証券等の情報(会社計 満期保有目的の債券 ( 単位 : 百万円 ) がを超えるもの がを超えないもの )合計 2,041,222 2,440, ,058 1,942,014 2,303, ,434 責任準備金対応債券 ( 単位 : 百万円 ) が貸借対照表 公社債

協会基金の有効活用・見直しに伴う経理規則等の一部改正について

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この基本運用方針は、地方公務員共済組合連合会(以下「連合会」という

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五有価証券 ( 証券取引法第二条第一項に規定する有価証券又は同条第二項の規定により有価証券とみなされる権利をいう ) を取得させる行為 ( 代理又は媒介に該当するもの並びに同条第十七項に規定する有価証券先物取引 ( 第十号において 有価証券先物取引 という ) 及び同条第二十一項に規定する有価証券先

目 次 1. 平成 27 年度 ( 平成 27 年 4 月 ~ 平成 28 年 3 月 ) における運用環境について 2. 平成 27 年度 ( 平成 27 年 4 月 ~ 平成 28 年 3 月 ) のポートフォリオ別の運用状況 3. ベンチマーク インデックスの推移 ( 参考 ) 被保険者ポート

平成 28 年度第 3 四半期退職等年金給付組合積立金運用状況 警察共済組合

この基本運用方針は、地方公務員共済組合連合会(以下「連合会」という

個人情報の利用目的について 当社は 個人情報の保護に関する法律 ( 平成 15 年 5 月 30 日法律第 57 号 ) に基づき お客さまの 個人情報を 下記業務ならびに利用目的の達成に必要な範囲内で利用いたします (1) 当社の業務 1 金銭信託 金銭信託以外の金銭の信託 年金信託 団体信託 財

1

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CONTENTS Nomura Fund August / September vol

この基本運用方針は、地方公務員共済組合連合会(以下「連合会」という

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あいおいニッセイ同和損保の現状2013

清酒製造業退職金共済機構における平成17事業年度に係る資産運用結果に対する評価報告書

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2017 年度第 1 四半期業績の概要 年 8 月 9 日 日本生命保険相互会社

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PowerPoint プレゼンテーション

年金資産運用の基本方針 東京乗用旅客自動車厚生年金基金 東京乗用旅客自動車厚生年金基金 ( 以下 基金 という ) は 年金給付等積立金 ( 以下 年金資産 という ) の運用にあたり厚生年金保険法第 136 条の4に基づき 以下の基本方針を定め 当基本方針に基づき年金資産の管理運用を行うものとする

共済事業団をいう 以下同じ ) が共同して モデルポートフォリオを定めるとともに 連合会は モデルポートフォリオを参酌して 長期的な観点からの資産構成割合 ( 以下 基本ポートフォリオ という ) を策定し 管理積立金の管理及び運用を行う (2) 運用の目標 リスク管理等 1 運用の目標管理積立金の

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【11】ゼロからわかる『債券・金利』_1704.indd

CC2: 連結貸借対照表の科目と自己資本の構成に関する開示項目の対応関係 株式会社三井住友フィナンシャルグループ ( 連結 ) 項目 資産の部 イロハ 公表連結貸借対照表 (2019 年 3 月末 ) 現金預け金 57,411,276 コールローン及び買入手形 2,465,744 買現先勘定 6,4

平成30年公認会計士試験

4. つみたてNISA 商品のおもな選定理由について (1) つみたてNISA は長期運用 資産分散 時間分散により 投資リスクを低減しながらリターンを目指す制度であることから 商品選定にあたっては 長期運用と資産分散の観点を重視しました (2) 複数の投資信託商品を購入いただき組合せるのではなく

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- 有価証券等の時価情報 ( 一般勘定 )- 有価証券等の時価情報 (一般勘定) 有価証券の時価情報 ( 一般勘定 ) 1 売買目的有価証券の評価損益 [ 単位 : 百万円 ] 区分 2 有価証券の時価情報 ( 売買目的有価証券以外の有価証券のうち時価のあるもの ) [ 単位 : 百万円

林業退職金共済事業における平成19事業年度に係る資産運用結果に対する評価報告書

『学校法人会計の目的と企業会計との違い』

資産運用関係補足説明資料

ハッピーエイジング 30 損保ジャパン日本興亜アセットマネジメント バランス資産配分固定型信託報酬 ( 年率 税込 ) % 国内外の株式 ( 新興国含む ) 債券に分散投資 / 外貨建資産の為替ヘッジ 国内外の株式比率は 70% を基本とします 合成ベンチマークを上回る運用成果を目指しま

スライド 1

日本円単位型特別勘定月次運用レポート 単位型特別勘定の運用方針等 2018 年 12 月末現在 主として円建ての債券に投資することにより 満期時の所定の金額の確保を目指しながら 中長期的に高い投資成果をあげることを目標とします 基本保険金額と同額の成果を目指す 安定運用部分 と 株式市場の環境に応じ

目 次 運用全般について 1. 基本ポートフォリオと運用資産構成 2. の推移 3. 運用資産額 責任準備金 利益剰余金 繰越欠損金の推移 各運用資産について 4. 国内債券 ( 簿価 ) 資産 ( 満期保有目的 ) 5. 融資経理貸付金 6. 生命保険資産 7. 委託運用資産 ( 国内株式 国内債

清酒製造業退職金共済事業における平成22事業年度に係る資産運用結果に対する評価報告書

Transcription:

退職等年金給付積立金等の管理運用の方針 ( 平成 27 年 9 月 30 日制定 ) 日本私立学校振興 共済事業団 ( 以下 私学事業団 という ) は 日本私立学校振興 共済事業団の財務及び会計に関する省令 ( 以下 財務会計省令 という ) 第 25 条の規定に基づき 財務会計省令第 19 条の2に規定する退職等年金給付積立金 ( 財務会計省令第 2 条に規定する退職等年金給付勘定における給付等の支払上の余裕金を含む 以下 積立金等 という ) の管理及び運用の方針 ( 以下 管理運用の方針 という ) を以下のとおり定める 私学事業団は 日本私立学校振興 共済事業団法その他の法令の定めを遵守するとともに 管理運用の方針に基づき 積立金等の管理及び運用を行うものとする I. 管理及び運用の基本的な方針 1. 管理及び運用の目的 積立金等の管理及び運用については 長期的な観点から安全かつ効率的に行うことを 目的とする 2. 運用の目標 積立金等の運用については 退職等年金給付の制度上設定される基準利率以上の運用 利回りを確保することを目標とする II. 運用における資産の構成等に関する事項 1. 基本ポートフォリオ (1) 基本ポートフォリオの策定 I-2 の運用の目標を達成するため 運用資産の基本ポートフォリオを中長期的観点から策定し これに基づく資産配分を維持するよう努めるものとする (2) 基本ポートフォリオ基本ポートフォリオの資産配分割合及び許容乖離幅を別表 1 のとおり定める (3) ベンチマーク各運用資産のベンチマークは 別表 2 に記載する指標等を用いるものとする 2. 基本ポートフォリオの管理 運用資産については 毎月 その構成割合が基本ポートフォリオの資産配分割合及び 1

許容乖離幅の範囲内に存在するか否かを点検し 必要に応じて市場の動向等を勘案しつ つリバランスを実施するものとする 3. 基本ポートフォリオの見直し 基本ポートフォリオは 運用環境の変化に対応するため 定期的に検証を行い 必要 に応じて見直すものとする 4. リスク管理運用資産については 資産全体のリスクを管理するとともに 資産ごとの市場リスク 流動性リスク 信用リスク等を管理するため 各資産の時価変動等を毎月把握し 必要に応じて 適切な措置を講じるものとする III. 資産の管理及び運用に関する事項 1. 資金収支の管理 積立金等の運用に当たっては 年間資金収入支出予定 による資産別の資金収支を推 計することにより 再投資を踏まえた資産構成の状況等について管理するものとする 2. 自家運用及び信託による委託運用等 私学事業団は 積立金等の安全かつ効率的な運用に資するため 次の 3 から 6 までに 定めるところにより 自家運用及び信託による委託運用等を行うものとする 3. 自家運用自家運用においては 次に掲げる事項に留意した信託業務を行う銀行との特定包括信託契約を締結した上で 資産の管理を委託する機関 ( 以下 管理受託者 という ) に対し 法令 契約書 管理運用の方針及び別に定める年金資産管理運用ガイドライン ( 以下 ガイドライン という ) に基づく資産の管理を行わせるものとする (1) 運用の基本的手法等自家運用においては 給付等に必要な流動性を確保しつつ 短期運用及び長期運用を行うものとする (2) 投資対象資産自家運用における投資対象の資産は 法令に定めるもののうち 次に掲げる資産 ( 元本が本邦通貨で支払われるものに限る ) とし 保有に当たっては その信用リスク等について少なくとも半期毎に確認を行うものとする 1 預金 ( 現先を含む ) 2 国債 2

3 地方債 4 国債標準物 ( ヘッジ目的の先物取引に限る ) 5 特別の法律により法人の発行する債券 6 特定社債券 7 社債 ( 新株予約権付社債を含む ) 8 公社債型投資信託 9 貸付信託受益証券 10 円建外債 11 ユーロ円債 12 貸付け ( 助成勘定及び福祉勘定への貸付けとする ) 13 不動産 (3) 短期運用短期運用においては 安全性 流動性及び短期金利の動向等を勘案しつつ 有利な運用に努めるものとする また 手元資金の残高は 必要最小限にとどめるものとする (4) 長期運用長期運用における債券については 管理受託者に管理を委託するものとする また その運用に当たっては 発行体の信用力及び市場流動性を考慮しつつ 残存期間及び金利見通し等を勘案し 長期的に有利な運用に努めるものとする (5) 受託者責任管理受託者に対しては これらの者が私学事業団の資産の管理運用に当たって 専門家として慎重な注意をもって 専ら委託者たる私学事業団の利益に対してのみ忠実に最善の努力を果たす義務を負うことを遵守させるものとする (6) 資産管理上の遵守事項管理受託者に対しては 次に掲げる点を遵守させるものとする 1 私学事業団からの受託資産は 他の信託財産として区分し 厳正に管理 保管すること 2 有価証券の受渡し及び資金の決済に際しては 細心の注意を払うこと 3 再保管業務の委託に当たっては信用リスク 事務管理能力 コスト等に十分に留意すること 4 毎月末の資産状況に関する資料を提出すること また 随時必要な資料を提出し説明を行うこと 5 法令 契約書等を遵守するとともに その確保のための体制の整備を図ること 6 法令 契約書等に反する行為を行った場合には 速やかに私学事業団に報告すること (7) 運用等のコスト管理 3

私学事業団は 管理受託者に支払う手数料等の運用に関するコストについては 運用手法や管理手法に応じ 効率的かつ合理的な水準を実現するよう管理するものとする (8) 取引金融機関自家運用する場合の取引金融機関の選定については 次に掲げる金融機関の信用リスク等に係る要件を勘案して 別に定める基準及び方法により行うものとする 1 自家運用における投資対象資産の取引を行うために必要な業務の認可等を受けていること 2 資本金が100 億円以上であること ただし 持株会社の傘下にある金融機関の場合は 当該持株会社の資本金が100 億円以上であること ( 資本金が円貨以外の場合は 為替レートで円換算するものとする ) 3 証券会社にあっては 日本証券業協会の会員又は特別会員であること 4 スタンダード アンド プアーズ ムーディーズ インベスターズ サービス 格付投資情報センター (R&I) 日本格付研究所(JCR) から取得しているいずれかの格付がBBB 格以上であること ただし 持株会社の傘下にある金融機関の場合は当該持株会社の格付がBBB 格以上であること 4. 信託による委託運用 信託による委託運用を行う場合は 厚生年金保険給付積立金等の管理運用の方針 に 準じて取り扱うものとする 5. その他の運用 生命保険資産の運用を行う場合は 団体生存保険の保険料の払込みとし 一般勘定で 委託運用するものとする 6. 管理受託者等の選定管理受託者及び生命保険会社の選定については 次により行うものとする (1) 管理受託者の選定管理受託者については 次に掲げる要件を満たす信託業務を行う銀行の中から選定するものとする 1 経営状況 ( 資本金 財務内容 従業員数 顧客状況等 ) が安定していると認められること 2 資産管理体制 ( 監査体制 資産管理システム カストディ等 ) が適性であること 3 法令等の遵守体制が整備されていること (2) 生命保険会社の選定生命保険会社については 別に定める取引金融機関の選定基準に基づき 財務内容 4

特別配当の状況等を勘案して決定するものとする Ⅳ. 運用の評価等に関する事項 1. 運用状況の評価 私学事業団は 積立金等の運用について 毎年度 Ⅰ の 2 の運用の目標の達成状況 そ の他必要な事項について評価を行うものとする 2. 管理受託者の評価 管理受託者に対する評価については 経営状況 資産管理体制 法令等の遵守体制に ついて 適時 総合的にその適性を判断するものとする Ⅴ. 運用担当者の責務 積立金等の運用に当たっては 積立金等が退職等年金給付の貴重な財源となるものであることに特に留意し 責任体制の明確化を図るとともに 積立金等の運用に関わる全ての者について 受託者責任 ( 忠実義務及び善良なる管理者としての注意義務を遵守することをいう ) を徹底するための機能を確保するものとする また 業務を的確に遂行する上で必要となる人材の確保に努めるものとする Ⅵ. その他必要な事項 1. 管理運用の方針の見直し等 (1) 私学事業団は 日本私立学校振興 共済事業団法又は財務会計省令その他関係法令が変更されたときその他必要があると認めたときは 管理運用の方針に検討を加え 必要に応じて変更するものとする (2) 私学事業団は 管理運用の方針及び積立金等の運用に関する重要事項の策定及び変更等については 2 の資産運用検討委員会の意見を聴き 助言を受けるものとする (3) 管理運用の方針を変更する場合には 私学事業団から管理受託者に対し 文書により示すものとする (4) 管理運用の方針及びガイドラインに関し 管理受託者として意見がある場合は これを申し出ることができる 2. 資産運用検討委員会 私学事業団は 積立金等の適切な管理及び運用に資するため 別に定めるところによ り 外部の学識経験者等で構成する資産運用検討委員会を設置する 5

3. 積立金等の管理及び運用の状況に関する公表私学事業団は 財務会計省令第 26 条の規定に基づき 各事業年度の決算完結後 遅滞なく 当該事業年度における積立金等の資産の額 その構成割合 運用収入の額等を記載した業務概況書を作成し 文部科学大臣に提出するとともに これを公表するものとする また 私学事業団は 積立金等の運用に関する加入者の理解を促進するため 加入者に対する情報公開及び広報活動を積極的に行うものとする 附則 この管理運用の方針は 平成 27 年 10 月 1 日から適用する 6

( 別表 1) 基本ポートフォリオの資産配分割合及び許容乖離幅 資産区分 国内債券 国内株式 資産配分割合 100% 0% 許容乖離幅 -10% +10% ( 備考 ) 国内債券には 短期資産 貸付金及び不動産を含む ( 別表 2) 資産区分ごとのベンチマーク 資産区分 ベンチマーク 国内債券 NOMURA-BPI/Ladder 10 年 国内株式 Russell/Nomura Total Market インデックス ( 配当込み ) 7