制度概要について 制度の趣旨 意欲と能力があるにもかかわらず経済的事情により進学が困難となっている子どもたちの大学への進学を後押しする 対象者 資格 家計基準 学力 資質基準 高校卒業予定者及び卒業後 2 年以内の者 ( 新潟県内在住者の子弟 ) 住民税所得割非課税世帯 生活保護世帯 家計急変世帯

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2020年度奨学金早わかりガイド_予約用

主管課長会議 表紙

   

2. 主な経済的支援の概要 減免制度 ( 受験料 入学料 授業料 ) 減免 とは 本来納めなければならない費用の 減額 もしくは 免除 のことです 減免の対象となるのは 主に各大学に納める受験料や入学料 授業料です 減免制度を利用したい場合は 本人が 各大学 ( 入試課や学生支援課といった担当課があ

☆☆H26以降入学生 減免制度紹介パンフ(H29 給付金改定)

組合員対象 奨学金制度に関するアンケート の集計状況 1. はじめに調査概要とサンプル特性について < 調査概要 > 調査実施期間 2016 年 11 月 16 日 ~12 月 28 日 調査対象 全国の国公立および私立大学の学部学生 院生 回収数 1,745 有効回答数 文責 : 加藤

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【参考資料6】平成28年度高P連資料 (校了反映)

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前橋育英高等学校 生徒募集要項 2017

( 様式第 1 号 ) 国公立高校用 大阪府教育委員会教育長様 奨学のための給付金受給申請書 記入日令和年月日 受給対象となる生徒に関する事項 生徒が在学する学校の名称等 フリガナ 生徒の氏名 生徒の住所 高等学校 年組番 全日制 昭和平成 学校の種類 課程 学科 定時制 通信制 生徒の生年月日 大

(資料1)奨学金制度に関する最近の施策

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各種奨学金 ( 地方公共 民間奨学団体等 ) の募集について ( 学内選考有り ) 各種奨学金 ( 地方公共 民間奨学団体等 ) で 給与型 ( 返済義務無し ) や無利子貸与型の場合 奨学団体から推薦枠が指定される場合があります その場合 希望者の中から募集要項の条件 学業成績 家計状況を参考に学

○関西学院大学大学院支給奨学金規程

140307トビタテ学生用説明資料

2018奨学金案内(支援機構)

第 3 提出期限について要綱第 6 条第 1 項の規定による申請書及び添付書類 ( 以下 申請書等 という ) の提出期限は 次のとおりとする ただし 北海道教育委員会教育長及び教育局長 ( 以下 教育長等 という ) がやむを得ない理由があると認める場合は この限りではない (1) 北海道立の高等

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被扶養者届に必要な添付書類一覧

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(2) 入学後 学習院大学新入学生特別給付奨学金 ( 給付 / 申請制 ) 学費支弁が困難な学部新入学生に対して 入学時納付金負担を軽減するため 入学金相当額を給付する制度です 申請資格 : 学部新入学生で次の基準を満たす者 1 家計基準 / 前年の家計が別に定める収入基準額以下であること 2 成績

03 奨学金 ( 無利子 ) 返還支援額 Example of scholarship support 年間で 45 万円の奨学金 4 年間で 180 万の奨学金 (120 万タイプもございます ) 国家 1 級自動車整備士コース奨学金には早期資格取得優遇制度があります 国家 1 級自動車整備士コー

金受給非該当確認書 の提出が必要になります ( 申請漏れを防ぐため高等学校等就学支援金を申請 しない場合でも 必ず提出していただくことになります ) 高等学校等就学支援金受給資格認定の申請 収入状況の届出について 第 1 学生時は 平成 26 年 4~6 月の支給を平成 25 年度の 市町村民税所得

(3) その他 全日制高校進学率の向上を図るため 更に公私で全体として進学率が向上するよう工夫する そのための基本的な考え方として 定員協議における公私の役割 を次のとおり確認する 公立 の役割: 生徒一人ひとりの希望と適性に応じて 多様な選択ができるよう 幅広い進路先としての役割を担い 県民ニーズ

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更別村社会福祉協議会では 均等な教育機会の保障のため 生活環境に恵まれない生徒に対し 下記のとおり奨学金をお貸しいたします [ 対象者 ] 1 更別村に住む高校生 2 更別農業高等学校に在学中の高校生 ( 上記 12のいずれかで 次年度に大学 短期大学 専修学校の 教育 医療 福祉の関係学科に進学す

生徒募集要項

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様式第 1 号 -1 記入要領 添付書類等についての注意 夢を応援基金 ひとり親家庭支援奨学金制度 申請書 2019 年度 新規 継続 ( どちらかへ〇 ) 2019 年月日ふりがな生年月日男 女氏名平成年月日 ( 歳 ) 奨 - 他の奨学金の有無学住所都 道府 県 8有りなし生ふりがな中学 高校ど


2 奨学生は 前項の上限額の範囲において 奨学金額を任意に設定することができる 3 奨学金の貸与始期は 奨学生として決定した会計年度中の任意の月とし 奨学金の貸与期間は 奨学生として在学する学校等の課程の正規の最短修業期間とする 4 奨学生は 所定の期日までに財団に届け出ることにより 第 1 項で設

平成31年度 前期分授業料免除・徴収猶予出願要項

1 世帯人員世帯人員は 本人を含む同一生計を営む世帯の人数のことです 世帯の人数 を入力してください 住民票上の別世帯であっても 同一生計の者 ( 単身赴任中の父等 ) は世帯人員に含みます 2 家計支持者の収入 所得金額収入 所得が多い方を 主たる家計支持者の収入 所得金額 欄に入力してください

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別紙 1 東京海上日動あんしん生命奨学金制度 2019 年度奨学生募集要項本奨学金は 疾病により保護者を失った遺児で 経済的理由により進学が困難な方に 奨学金の給付を行うことで大学等への進学を後押しすることを目的とし 東京海上日動あんしん生命奨学金制度 に基づいて運営されるものです 申請資格等疾病に

提出書類について 世帯の区分 ( 申請書類 ) の確認 滋賀県奨学資金の申請は 世帯の区分により提出書類が異なります 次のアからウのうち 該当する世帯を選択して提出書類を確認してください 世帯の区分 ページ ア生活保護を受給している世帯 2 ページへ イ 世帯全員が地方税法第 295 条第 1 項ま

様式第 1 号 ( 第 3 条第 1 項 第 10 条第 項並びに第 11 条 1 項及び第 項関係 ) 別添 1 神奈川県知事 殿 平成 7 年 6 月日 高等学校等就学支援金受給資格認定申請書 収入状況届出書 高等学校等就学支援金の受給資格の認定を申請します 高等学校等就学支援金の支給に関して,

奨学生出願のしおり (2017 年度 ) 公益財団法人三菱 UFJ 信託奨学財団 The Mitsubishi UFJ oundation Trust Scholar

< 個人経営 ( 工場 店舗 ) 農業 水産業等で給与所得以外の場合 > 確定申告を確定申告書の持参または郵送で行なった場合 確定申告書 ( 控 ) の写し ( 税務署受付印があるもの ) 税務署受付印がない場合は 加えて市区町村発行の 所得証明書 が必要です 確定申告を電子申告で行なった場合 申告

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目 次 平成 29 年度島根県公立高校入試の改善方針について 1 Ⅰ 改善方針の概要 2 1 基本的な考え方 2 改善方針の内容 3 実施の時期 Ⅱ 選抜制度の具体的内容 3 1 選抜の機会 2 検査の時期 3 選抜資料 学力検査 3-2 個人調査報告書 3-3 面接 3-4 その他の資

保護者のみなさまへ

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試験中 試験中 試験中 12 月下旬 試験中 試験中 試験中 12 月下旬 試験中 試験中 試験中 1 月中旬 試験中 試験中 試験終了 12 月中旬 試験中 試験中 試験中 1 月上旬 試験中 試験中 試験中 1

< 理工学研究科 > 博士課程前期課程 : 以下の (1)~(3) の条件を満たす者 (1) 外国籍を有し 貴大学で学士の学位と同等以上の学位を取得した者 および入学までにその学位を取得する見込みの者 (2) 日本語での授業を受けるに足る高い日本語能力を有している者 (3) 出願までに 本学の希望指

図表 2 住宅ローン減税の拡充 消費税率が 5% の場合 消費税率が 8% または 10% の 場合 適用期間 ~2014 年 3 月 2014 年 4 月 ~2017 年末 最大控除額 (10 年間合計 ) 200 万円 (20 万円 10 年間 ) 400 万円 (40 万円 10 年間 ) 控

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受付番号 宮城県小牛田農林高等学校長殿 平成 年 月 日 志願する課程, 学科, コース 部 : 全日制課程農業技術科農業科学コース 次の 1,2 のうち, 満たしている条件の にチェックをすること 2 の場合 (1)~(3) のいずれか 1 1~3 年生の全教科の評定平均値が4.0 以上の者 2

資料3-3.文部科学省における子供の貧困対策の総合的な推進

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生産動物医療推薦入学試験 志望で下記の条件を満たし 出身高等学校長が推薦する者 高等学校を 2017 年 3 月卒業および 2018 年 3 月卒業見込みの者で 全体の評定平均値が 3.5 以上の者 (1 浪まで ) 生産動物臨床獣医師を志望する者 動物病院後継者育成推薦入学試験 志望で下記の条件を

ニュースリリース 高止まりする家計の教育費負担 平成 23 年 11 月 18 日株式会社日本政策金融公庫国民生活事業 ~ 教育費は減少に転じるも 世帯年収に占める割合は過去最高水準で推移 ~ 教育費負担の実態調査結果 ( 国の教育ローン利用勤務者世帯 ) ( 平成 23 年度 ) 1 高校入学から

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(1) 留年している者又は修業年限を超えた者は 病気 留学など特別の事由があると認められ かつ Ⅰ 1 の基準を満たす場合に限り 免除の対象とすることができる (2) 前項の特別の事由により授業料免除を行う場合には 留年又は修業年限超過の期間は 原則として 1 年間とする ただし 総長が真にやむを得

参考資料

お知らせ 柔道整復師の資格を取得される皆さま 関係の皆さまへ 平成 30 年 4 月から 柔道整復療養費の受領委任を取り扱う 施術管理者 になる場合は 実務経験と研修の受講が必要となる方向で 以下のとおり検討しています 柔道整復療養費の受領委任の取扱いを管理する 施術管理者 になるための要件について

資料2-3 私立高校生への各都道府県における支援制度

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一般財団法人柳井正財団海外奨学金プログラム応募要項 ( 一般公募方式 ) 2017/12/08 更新 :5. 応募手続き内の 調査書 成績表 に表記を統一 1. 応募資格 条件 以下 (1)~(6) の全てを充たす者は 本奨学金プログラムに応募することが出来る なお 当財団は 応募者が以下の (1)

( 独 ) 日本学生支援機構第一種奨学金の採用形態と学力基準 大学 短期大学 専修学校の専門課程に進学を予定する人 大学院に進学を予定する人 区 分 採用形態 学力基準 高等学校 中等教育学校の後期課 予約採用 程 特別支援学校の高等部 専修 学校の高等課程 ( 以下 高等学校 等 という ) に在

奨学金ガイドブック2015

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2017年度 春秋 修学援助奨学金要項 - コピー

制度の概要 平成 26 年 4 月以降に入学する方は 授業料に関する支援制度が新しくなり 原則として授業料を徴収します ただし 住民税のうち 市町村民税所得割額 (3~4 ページ参照 ) が 30 万 4,200 円 ( 年収 910 万円程度 ) 未満の世帯 ( ) の生徒には 高等学校等就 学支

令和元年度神奈川県私立高校生等奨学給付金のお知らせ < 県外学校用 > 神奈川県では 私立高校生等の保護者の授業料以外の教育費の負担を軽減するため 返済不要の 高校生等奨学給付金 を支給しています 当制度は 授業料の負担を軽減する 就学支援金 とは別の制度です 年度ごとに申請が必要となりますので 対

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目次 推薦入学試験募集要項 2 1. 募集人員 2. 受験資格 3. 出願書類および書類提出方法 4. 出願期間および合格発表 5. 試験科目 時間割 試験会場 6. 合格発表 一般 社会人入学試験から入学までのスケジュール 5 一般入学試験募集要項 6 1. 募集人員 2. 受験資格 3. 出願書

(3) 家計急変者 ( 平成 27 年 1 月 1 日 ~ 申請時点までに家計急変 ) 前頁 (1) (2) のいずれかに該当する書類に加えて 以下の書類を提出 1 家計急変事由を示す証明書 ( 別表 5) 2 平成 27 年の収入 ( 見込み ) を証明する書類 ( 例 ) 平成 27 年 3 月

父母 祖父母の方義父母の方その他の収入がある方 ( 注 ) 又は 直近の確定申告の写し 直近の収入内容が確認できるもの ( 直近 3 ヶ月分の給与明細の写し 収入証明書又は納税証明書等 ) 両親のうち片親のみを扶養申請する場合は 主として被保険者によって生計を維持され ていることが条件です 片親のみ

報道資料

2.3.事前に調べておこう

富山県高岡看護専門学校修学資金 平成 30 年度修学生募集要項 1 目的学生 保護者の負担軽減と 県西部 6 市 ( 高岡市 射水市 南砺市 氷見市 砺波市 小矢部市 ) の医療機関等に従事される看護師の安定確保に資するため 修学資金制度を創設しました 2 対象者次の各要件にすべて該当することが条件

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資料2 参考資料

平成 20 年度 福島県立医科大学大学院医学研究科 修士課程医科学専攻 ( 申請中 ) 入試概要 1 募集人員 ( 予定 ) 専攻入学定員募集人員 医科学専攻 10 人 10 人 2 出願資格 次の各号のいずれかに該当する者とする (1) 大学を卒業した者及び平成 20 年 3 月までに卒業見込みの

で定める延納又は分納を許可された者は この限りではない 4 既に半額免除が決定している者が 年度途中に事由が発生した場合の全額免除に該当すると思わ れる際は 改めて申請することができる ( 減免の決定 ) 第 5 条理事長は 授業料の減免の申請があったときは 第 2 条に定める減免の基準に適合するか

3 所得の算出方法について 1. 父母の 認定所得 をそれぞれ算出し 合計します 父子家庭の場合は父の所得 母子家庭の場合は母の所得のみとなります ( P2 手順 1) 2. ご家庭の 控除額 を算出します ( P4 手順 2) 3. 父母の認定所得の合計 から 控除額 を差し引いた額が一家の 特別

4 選抜方法 ( 1 ) 選抜の方法 学力検査の成績 調査書の得点 第 2 日の検査 ( 面接 ) の得点 を全て合計した 総得点 により順位をつけ 各選抜資料の評価等について慎重に審議しながら 予定人員までを入学許可候補者として内定する < 総得点の満点の内訳 > 調査書の得点第 2 日の検査学力

Microsoft Word - 123 26 第2章 単位と卒業要件 docx

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資料 1 新潟県給付型奨学金制度 ( 案 ) 平成 29 年 12 月新潟県教育委員会

制度概要について 制度の趣旨 意欲と能力があるにもかかわらず経済的事情により進学が困難となっている子どもたちの大学への進学を後押しする 対象者 資格 家計基準 学力 資質基準 高校卒業予定者及び卒業後 2 年以内の者 ( 新潟県内在住者の子弟 ) 住民税所得割非課税世帯 生活保護世帯 家計急変世帯 ( 保護者の死亡等により家計が急変し 進学時に住民税所得割非課税等になると見込まれる世帯 ) 成績概評 A(5.0~4.3) ただし 教科以外の学校活動等で優れた成果が認められる場合 成績概評概ね B(4.2~3.5) も対象とする 高校卒業後就職した者等であって 卒業後 3 年以上 5 年以内の者 ( 新潟県内在住者 ) 以下 社会人経験者等 という 世帯収入が給与所得の場合 300 万円以下の者 作文及び面接により 新潟県奨学生選考委員会が審査 高校在学時の成績証明書等も参考とする 進学先 大学 給付月額 国公立 自宅 2 万円 / 自宅外 3 万円 私立 自宅 3 万円 / 自宅外 4 万円 対象規模 300 人程度 125 百万円程度を想定 ( 平成 30 年度進学者 ) 選考手続 県教育委員会から各学校に推薦基準提示 推薦枠配分 希望者から各学校に申込書類提出 各学校から県教育委員会に推薦書提出 県教育委員会で採用候補者決定し 各学校経由で通知 社会人経験者等は県教育委員会に直接申込み また 2 次募集では直接申込み枠も設ける 関連施策 入学時一時金対応 貸与型奨学金の返還が困難な場合の対応及び 奨学金利用者のサポート (H30 当初予算編成で検討 ) 1

選考の考え方について 選考手続 〇県教育委員会において 国制度のガイドラインを踏まえた選考基準を策定〇県教育委員会から各学校に対して推薦枠を配分 ( ) 推薦枠は 各学校の家計基準を満たす者の割合や大学進学状況 国制度の推薦状況等を踏まえて配分 国制度の推薦に漏れた者や進路決定が遅くなった者にも対応できるよう 2 次にわたり配分 給付型奨学金の受給希望者は各学校に対して申請書類を提出 ( 社会人経験者等は県教育委員会に直接提出 ) 各学校において 管理職及び担任以外の教員など複数人により給付奨学生を選考し 県教育委員会に推薦書を提出〇県教育委員会の奨学生選考委員会において 各学校等から提出された推薦書を審査し 給付奨学生を決定 < 選考基準の骨子 ( 案 )> 1 人物について学習活動その他生活の全般を通じて態度 行動が学生にふさわしく 進学の目的及び進学後の人生設計が明確であり 将来良識ある社会人として活動できる見込みがあること 2 健康について健康診断等により 概ね健康であると認められること心身に障害や疾病がある場合であっても修学に耐えられると見込まれること 3 学力及び資質について 1 年生から申込み時までの評定平均値が 4.3 以上 ( 成績概評が A 段階 ) であることただし 教科以外の学校活動等で優れた成果が認められる場合 ( ) は 評定平均値が概ね 3.5 以上 ( 成績概評が概ね B 段階以上 ) の者も対象になること 4 家計について生計を維持する者が 住民税所得割を課されていないこと または生活保護を受給していること保護者の死亡等により家計が急変した世帯にあっては 進学時に生計を維持する者が 住民税所得割を課されない または生活保護を受給する見込みであること 2

資格 対象者 ( 社会人経験者等 ) について 〇高校卒業後就職した者等であって 卒業後 3 年以上 5 年以内の者 < 説明 > 〇本制度で想定する対象者 高校卒業後に働きながら進学資金を準備して大学進学を目指す者 高校卒業後就職したが 当該分野での資格取得や専門性を高めるため あるいは興味や適性を見い出した分野に挑戦するために大学進学を目指す者 病気療養等の事情により 高校卒業後 3 年以上経過後に大学進学を目指す者など〇卒業後の年限については 有識者検討会において 若者の将来や仕事に就くことを考えると 22 歳くらいで絞ってもよいのではないか との意見や 卒業後 10 年までは不要だが 7~8 年までは意欲があれば支援するとよい との意見など 様々な意見があったが 区切りとして卒業後 5 年までとする 家計基準 〇世帯収入が給与所得の場合は 300 万円以下の者 < 説明 > 〇単身の場合 年収 115 万円以上は住民税所得割が課されるため 本人の非課税を基準とすることは不適当〇入学時一時金貸与は世帯年収 300 万円以下が要件〇高校卒業 5 年後の所定内賃金 ( 時間外手当等を除いたもの ) は年間 280 万円程度〇夫婦子ども 2 人世帯の貧困線 ( 世帯人数を考慮した可処分所得が中央値の半分であること ) の世帯年収は 305 万円程度 学力 資質基準〇作文及び面接により 教育委員会が審査 < 説明 > 〇高校卒業後 一定の年数が経過しており 在学時の成績等による学校推薦にはなじまないことから 成績証明書等も参考にしつつ 作文及び面接により 教育次長 校長等を構成員とする新潟県奨学生選考委員会が直接審査〇作文及び面接は 一般教養や勉学への意欲 将来設計等を確認するものとする 3

給付月額及び対象規模について 給付月額 国公立 自宅 2 万円 / 自宅外 3 万円 私立 自宅 3 万円 / 自宅外 4 万円 国制度と同額 素案では 学校 設置主体や通学形態等により必要となる学費及び生活費や国制度とのバランス等を踏まえ 必要とされる金額について引き続き検討 区分国公立自宅国公立自宅外私立自宅私立自宅外 日学支調査 県調査 91,588 140,167 146,467 199,208 学費 59,825 学費 52,100 学費 114,117 学費 114,542 生活費 31,763 生活費 88,067 生活費 33,350 生活費 84,666 80,358 115,882 158,536 181,691 学費 53,027 学費 48,676 学費 123,716 学費 105,313 生活費 27,331 生活費 67,206 生活費 34,820 生活費 76,378 日学支調査 : 平成 26 年度学生生活調査 ( 日本学生支援機構 ) 単位 : 円 県調査 : 平成 29 年 8 月大学生の家計状況に関する調査 学費 生活費は概ね 国公立自宅 : 国公立自宅外 私立自宅 : 私立自宅外 =1:1.5:2 対象規模 300 人程度 125 百万円程度を想定 ( 平成 30 年度進学者 ) 〇成績概評 A は全員 B は教科以外の学校活動等の成果や進歩の状況等を評価し 幅広く大学進学を支援 〇 奨学のための給付金 受給者の進路状況調査結果により 住民税非課税世帯生徒の成績概評 A B の大学進学者数を推計し ( 約 500 人 ) 国制度の推薦者 ( 約 200 人 ) を差し引き 〇上記の他 社会人経験者等を若干名見込む 4

関連施策 募集スケジュール ( 予定 ) 関連施策と募集スケジュールについて 〇入学時一時金対応 ( 制度拡充 ) 進学に伴う入学金や引越費用 生活用品購入等の費用負担に適切に対応できるようにするため 県貸与型奨学金の入学時一時金について入学前に貸与できるよう見直し ( 現行は入学後に貸与 ) 対象者 : 県貸与型奨学金の借入予定者であって保護者が年収 300 万円以下の者 または県給付型奨学金の採用候補者貸与額 : 上限 50 万円 ( 無利子 ) 平成 29 年度 平成 30 年度 ~ 1 月上旬 推薦枠配分 募集開始 (1 次 ) 2 月上旬 入学時一時金募集開始 (1 次 ) 2 月中旬 採用候補者決定 (1 次 ) 推薦枠配分 募集開始 (2 次 社会人経験者等 ) 入学時一時金募集開始 (2 次 ) 2 月下旬 入学時一時金決定 (1 次 ) 3 月下旬 採用候補者決定 (2 次 社会人経験者等 ) 入学時一時金決定 (2 次 ) 5 月中旬 入学確認後 給付決定 5 月下旬 第 1 四半期分給付 以下 四半期ごとに給付 5 月下旬 推薦枠配分 募集開始 (1 次 ) 10 月下旬 採用候補者決定 (1 次 ) 11 月中旬 推薦枠配分 募集開始 (2 次 社会人経験者等 ) 1 月中旬 採用候補者決定 (2 次 社会人経験者等 ) 2 月上旬 入学時一時金募集開始 (1 次 ) 2 月中旬 入学時一時金募集開始 (2 次 ) 2 月下旬 入学時一時金決定 (1 次 ) 3 月下旬 入学時一時金決定 (2 次 ) 5 月中旬 入学確認後 給付決定 5 月下旬 第 1 四半期分給付 以下 四半期ごとに給付 その他関連施策 〇貸与型奨学金の返還が困難な場合の対応及び 奨学金利用者のサポートについて 平成 30 年度当初予算編成において検討 5

素案公表時の課題 素案公表時の課題に係る検討会委員の意見について 〇 対象者の詳細な選考条件 授業料減免制度との調整 社会人経験者の選考方法 入学時の一時的費用への対応 制度の周知 募集方法 奨学金利用者のサポート体制整備 家計状況に応じた返還制度 項目 対象者等 給付額 周辺制度 意見 県内で推薦基準を統一したほうが分かりやすい 教育委員会でも審査するならば 統一基準とすることは妥当 国制度を補完するという流れからすれば 国のガイドラインから逸脱した推薦基準は難しい 限られた予算なので 各学校の事情を把握している教育委員会が推薦枠配分を決めるのはよい 成績概評 B 以上がスタンダードな基準であるが 教科以外の優れた成果を収める生徒も評価して 進学の機会を与えるとよい 学校活動等における優れた成果については ベスト 4 は対象だがベスト 8 は対象外とするようなデジタル発想ではなく 申請する側にも選考する側にも考慮の幅を持たせることが必要である 家計の厳しい世帯ではアルバイトのために部活動ができない子どももいる 学校活動等の評価については 校長であれば大体のイメージがあるので 数値化は難しいが公平性は保てるのではないか 高校卒業後に就職したが 資格取得のために大学に入り直した あるいはひとり親家庭で 働きながらお金を貯めて 大学に入り直したという話を聞いている そうした場合も 21 歳から 22 歳くらいまで救済措置があるとよい 国制度から漏れた者を対象にすることから 国制度に準じた給付月額とすることは避けられないのではないか 入学時に一時的に非常に費用がかかるので 県独自の対応策があるとよい 入学前に借入できると 精神的安定にも効果があると思う 貸与型奨学金の返還猶予は先送りにすぎず 将来的に返還しなければならない 減額返還ならば 少しではあるが返還できるので 精神的に楽なため 国の減額返還制度は利用が伸びているのではないか 返還が困難な場合に利用できる制度を知っていれば ローン回避のために奨学金を借りない率はずっと下がる 制度をきちんと知らせることはかなり重要である 奨学金を借りる時に生徒に制度を説明して 親が決めたとか 先生に言われたということではなく きちんとお金を借りる自覚をさせていく 学校ではなかなか金銭教育はできないが 30 分か 1 時間受けることで生徒の認識が変わる 借りる時 返す時の相談におけるファイナンシャルプランナーの役割は大きいと思う 6