札幌市の ICT 活用の取組について 平成 29 年 12 月
計画体系指す都市像互いに手を携え 心豊かにつながる共生のまち目未来の札幌の姿1.1 札幌市 ICT 活用戦略の策定 総合計画個別計画産ビジョン編 戦略編 アクションプラン 2015 (H27~H31) まちづくり戦略ビジョン 計画期間 :H25~H34 10 年間のまちづくりの指針 まちづくり戦略ビジョンの基本的な方向性に沿って策定 北海道の未来を創造し 世界が憧れるまち 誰もが元気に活躍 街の魅力を一層高める活動の源 誰もが安心して暮らし生涯現役として輝き続ける街 世界都市としての魅力と活力を創造し続ける街 観光まちづくりプラン第2 次都心まちづくり計画業振興ビジョンエネルギービジョン 札幌市 ICT 活用戦略 札幌市 ICT 活用戦略は個別計画の一つであるが ICT はあらゆる分野で活用されるため 各計画に対して横断的に位置する戦略 ICT の活用だけで目指す都市像や未来の都市像の達成は不可能であるが ICT は札幌市にとって極めて重要な存在 働く場の確保や税収増となって暮らしの充実につながる 経済の活性化 1
1.2 札幌市 ICT 活用戦略について 目指すべき都市像 ( 札幌市まちづくり戦略ビジョン ) 北海道の未来を創造し 世界が憧れるまち 互いに手を携え 心豊かにつながる共生のまち 未来の札幌の姿 ( 札幌市まちづくり戦略ビジョン アクションプラン 2015) 誰もが安心して暮らし 生涯現役として輝き続ける街 世界都市としての魅力と活力を創造し続ける街 ICT の活用により 目指すべき都市像 未来の札幌の姿 の実現に寄与 地理的価値人的価値技術的価値創造的価値 価値の創造 価値の向上 < 位置付け > 先進的 分野横断的な取組であり イノベーションの創出により新たな価値の創造につながるプロジェクト < 構成 > イノベーションを生む 環境 づくり その環境のもとでの具体的な 事業 < 具体的な取組 > データを収集 管理するためのプラットフォーム ( システム及び体制 ) 構築 札幌駅前通地下歩行空間を先行的な実施エリアに位置付け データ活用の取組を実施 1-1 暮らしの質の向上 ( 生活 ) 1-2 安全 安心の実現 ( 生活 ) 2-1 産業の振興 ( 経済 ) 2-2 多様な雇用と働き方の創造 ( 経済 ) 3 人材の育成 ( 教育 ) 4 効率的で信頼される行政 ( 行政 ) 多様な価値を創造し 向上させた取組の成果を内外へ積極的に発信していく 札幌が ICT 活用のトップランナーとして注目されることで さらなる価値の創造 向上につながる 2
集まるめるノベーション 環境イノベーション人材の育成に係る在り方検討イ えるイノベーション 事業 活かす3 1.3 札幌市 ICT 活用戦略 イノベーション プロジェクトの取組イメージ 蓄札幌駅前通り地下歩行空間 ( チ カ ホ ) での取組 (ICT 活用のショーケース化 ) チ カ ホに設置した各種センサー等からデータを収集 ( 移動ルート 滞留状況 属性情報など ) 都心版データプラットフォーム 反映 統合 行政保有データ 札幌市 ICT 活用プラットフォームセンサー等によるその他の取組集民間保有データリアルタイムデータ 札幌市 ICT 活用プラットフォーム データ管理 収集 変換 蓄積 提供 ネットワーク ユーザー管理 共通 ID 認証 アクセス制御 連携 札幌市 IoT イノベーション推進コンソーシアム 先端技術を活用した新たなビジネスを創出していくことを目指す産学官連携組織 ( 平成 28 年 8 月設立 ) 大学 研究機関等が保有する技術シーズと企業等のビジネスニーズのマッチングやプロジェクト創出 事業化支援を実施 実証実験事業の支援窓口に係る在り方検討 1 誘客 案内サイネージやスマートフォンを活用した各種サービスの実施 2 マーケティング周辺民間事業者による活用 3 防災支援災害発生時の誘導支援等 分析 生活の向上 可視化 経済の活性化 自動制御 行政の信頼性 透明性の向上 クリエイティブ コンベンション NoMaps 映像 音楽 インタラクティブ (ICT 先端技術等 ) の 3 つのクリエイティブ分野を統合したビジネスイベント このイベントを通じて 札幌を 世界屈指のイノベーティブなまち にすることを 指す
1.4 札幌市 ICT 活用プラットフォーム検討会 札幌市 ICT 活用プラットフォーム検討会 データ活用の推進指針オープンデータ ビッグデータの収集 蓄積 活用の指針 プラットフォームの要件機能 システム構成 個人情報保護 情報セキュリティ等 プラットフォームの運用体制運営 維持管理組織の検討等 ( 平成 28 年 7 月 1 日設立 ) ( 平成 28 年 7 月 25 日設立 ) ( 平成 28 年 12 月 13 日設立 ) ( 平成 29 年度設立予定 ) スポーツ 観光 ICT 推進部会 交通 雪対策 ICT 推進部会 健康 ICT 推進部会 スポーツイベント等に関する 観客 選手 運営者向け ICT 活用検討 観光客の利便性向上 誘導 効果的なプロモーションに関する ICT 活用検討 公共交通機関の利用促進 運用最適化に関する ICT 活用検討 除雪事業についての市民満足度 運用効率化に関する ICT 活用検討 市民の健康促進の向上等に向けた ICT 活用検討 4
札幌市 ICT 活用プラットフォームデータ提供者 2.1 プラットフォームの全体イメージ 5 センサー等データ行政保有データ民間保有データデータ編集者データ活用者札幌市民間事業者大学 研究機関 人流データ 画像データ 各種センシングデータ等 行政オープンデータ等 購買情報 交通機関データ等民間事業者大学 研究機関市民 コミュニティ 匿名化 クレンジング 統計化 データ形式変換民間事業者大学 研究機関市民 コミュニティ 分析 サービス提供 プログラム開発 コンサル マーケティング札幌市民間事業者大学 研究機関札幌市民間事業者大学 研究機関札幌市民データベースサーバー WEB アプリケーションサーバー カタログサイト ダッシュボード データ検索 データ登録 データ提供 ユーザ管理 データ蓄積 管理プラットフォーム運営者データ サービス利用者システム管理 システム維持管理 ヘルプデスク対応 機能追加 修正対応データ利活用活性化 ニーズ把握 マッチング データ提供拡大 普及啓発活動 各種取組連携支援協議会運営 参画団体検討 自走化検討 ルール策定 ダッシュボード参照 データ取得 利用 サービス利用
6 2.2 収集データ例 行政保有データ 民間保有データ 防災関連 ( 例 : 避難所情報 ) 商業施設購買情報 人口関連 ( 例 : 住民基本台帳人口 ) 各交通機関運行情報 交通関連 ( 例 : 都市交通データ ) 宿泊施設情報 センサー等データ 路面データ ( 画像 温度等 ) 環境データ ( 温度 湿度 CO 2 等 ) 各種センシングデータ ( 赤外線 重量等 ) 人流データ (GPS Beacon 等 )
2.3 プラットフォームの機能 多様なデータの収集 行政データ 手動 API 民間データ静的 動的データ管理 データ分析 ( 一部実証にて実施予定 ) センサー等データ ダッシュボード API 単一 複数データをグラフやマップ上に可視化表示 各種アプリケーションから必要なデータを直接抽出可能 利活用シーンに合わせたデータ閲覧 提供 7
2.4 データ利活用型スマートシティ推進事業事業概要 市民 地元ベンチャー 大学など多様な主体によるデータ活用 サービス開発 サービス提供 3 持続可能な体制整備 A サービス B サービス C サービス 多様なデータの活用 札幌市 ICT 活用プラットフォーム 1 分野別の実証の実施 観光分野 交通分野 健康分野 1 生活の向上 2 経済の活性化 3 行政の信頼性 透明性の向上 分野の拡大 スマートシティ 官民にわたる多様なデータの収集 蓄積 収集データの拡大 拡充 多様なデータの収集 蓄積 2 実証の結果も踏まえたプラットフォームの構築 分野観光観光雪対策雪対策健康 実証名 インバウンドの周遊誘導及び消費拡大 観光客向け交通情報一元化 スマート除排雪 冬季路面情報の収集 提供及び砂まき行動促進 健康ポイント活用型市民健康活動促進 テーマ 複数分野の民間データ共有による外国人観光客の行動と消費のマッチング 交通情報の集約と情報発信環境の整備 ビッグデータを活用した効果的 効率的な除排雪のあり方検討 市民との協働による滑り止め材散布の促進 健康活動状況や健康状態の可視化による健康意識向上 収集データ 携帯基地局データ GPS ビーコンの位置情報 商業施設の購買データ 各交通機関の運行 遅延情報 路面情報 路肩積雪データ GPS データ 除排雪実施記録データ 気象データ ABS 作動データ 砂箱位置情報 歩行者転倒者情報 路面観察情報 ( 市民等からアップロードされた情報 ) 砂箱在庫情報 属性情報 ( 性別 身長 体重など ) 歩行に関する活動量情報 食生活情報 8
3.1 札幌オープンデータ協議会様事例 平成 27 年度総務省オープンデータ実証事業 オープンデータによる都市全体の外国人観光客の受入環境整備に関する実証事業 ( 平成 27 年 9 月 ~ 平成 28 年 3 月 ) https://ckan-sapporo.odcity.org/ 9
10 3.2 実証 観光 人流 購買データを活用したインバウンド向け消費促進 / 周遊促進サービス テーマ民間企業が有効にデータを利活用できる仕組みの構築 課題 インバウンドの滞在中の移動 購買行動等の把握 市内中心部に偏っている観光客の郊外施設等への誘客案内 取得するデータ 人流データ : 携帯基地局データ GPS ビーコンの位置情報 購買データ : 商業施設の購買データ 実証ポイント 人流 購買データの分析 インバウンドの動態把握分析に基づいたマーケティングによる販路拡大 購買データ比較による 自社販促 ( 品揃え等 ) の検討 インバウンドの呼び込みのためのプロモーション検討 観光アプリ活用 魅力ある郊外施設への誘導おすすめスポットに誘客するための施設情報 交通手段情報等の提供 概要図 購買情報を提供することで人流データとクロス分析した結果を入手 自社のマーケティングに活用 分析結果 商業施設 購買データ 携帯基地局データ 人流データ 観光アプリと連動した GPS Beacon データ 人流データ 観光アプリ利用者 駅に到着した際 (GPS やビーコンを測位した際 ) に近隣のおすすめスポットを Push 配信することで誘客 札幌市 ICT 活用プラットフォーム 二次利用 民間企業等 人流 購買情報をプロモーション等に活用