九州における バーチャルパワープラント実証事業の展開 みゃーく合宿会議 2017 年 10 月 3 日 SB エナジー株式会社
目次 1. SB エナジーとは? 2. 何故 ソフトバンクが VPP に取り組むか? 3. ソフトバンクが VPP 実証事業で何を行うのか? 4. VPP の事業化とは? 1
目次 1. SB エナジーとは? 2. 何故 ソフトバンクが VPP に取り組むか? 3. ソフトバンクが VPP 実証事業で何を行うのか? 4. VPP の事業化とは? 2
ソフトバンクのエネルギー事業 年月 イベント 2011 年 3 月東日本大震災発生 10 月 SB エナジー株式会社設立 2012 年 7 月 FIT 制度開始 京都ソーラーパーク 榛東ソーラーパーク運転開始 12 月 SB パワー株式会社設立 2013 年 7 月 Bloom Energy Japan 設立 2014 年 7 月 SB パワー高圧 / 特高向け電力小売事業開始 2016 年 4 月 SB パワー低圧向け電力小売事業開始 2017 年 8 月エンコアードジャパン設立 (ENCORED 社へ出資 ) 3
国内再エネ発電事業 523.8MW 4
海外事業 モンゴル ( 風力 )7GW インド ( 太陽光 )350MW 5
海外事業 アジア スーパーグリッド 6
目次 1. SB エナジーとは? 2. 何故 ソフトバンクが VPP に取り組むか? 3. ソフトバンクが VPP 実証事業で何を行うのか? 4. VPP の事業化とは? 7
太陽光発電が直面する課題 供給過剰解消のため出力を制御 電力 太陽光 電力需要 太陽光発電の出力制御 火力 火力発電の出力引き下げ限界 離島で太陽光の出力制御を実施 九州本土でも実施される可能性 ベース電源 ( 原子力 地熱等 ) 時間 8
太陽光発電が直面する課題 4~5 月の出力制御発生日数 20 19 15 17 10 5 5 6 0 1 0 0 0 種子島壱岐島徳之島 2015 2016 2017 2 9
太陽光発電が直面する課題 再生可能エネルギーは これ以上導入できないのか? 10
更なる再エネ普及に向けて これまでの電力調整 これからの電力調整 川上 川上 単方向 双方向 川下 川下 発電 系統 需要 発電だけでなく需要を制御 11
太陽光出力制御への対応 PV 発電増加により電力供給が需要を超過 電力需要 太陽光発電 蓄電設備を充電し需要を増加 電力需要 需要押上げ ( 上げ DR) 内燃発電最低出力 内燃発電最低出力 バーチャルパワープラント (VPP) 技術により実現 12
目次 1. SB エナジーとは? 2. 何故 ソフトバンクが VPP に取り組むか? 3. ソフトバンクが VPP 実証事業で何を行うのか? 4. VPP の事業化とは? 13
FY16 VPP 実証事業 14
FY16 VPP 実証事業 長崎県壱岐市 15
壱岐島 電力の鬼 松永安左エ門 東邦電力を設立 ( 九州北部, 近畿, 中部 ) 東邦電力を中心に東北電気, 東京電力など約 100 社を支配 戦時下の電力の国家統制に反対し隠居 日本発送電の分割を主導 電力中央研究所を設立 16
FY16 VPP 実証事業 太陽光発電の出力制御対応 0kW 0kW 産業用蓄電システム 100kW 2 時間充電 家庭用蓄電システム 100kW 2 時間発電 EV 17
FY16 VPP 実証事業 18
FY16 VPP 実証事業 制御イメージ 制御時間 PV 想定出力 アグリゲータ制御指令値 九州電力制御指令値 充電 (A)= 追加発電 発電量 19
FY16 VPP 実証事業 太陽光への出力制御通知フロー 出力制御回避時フロー ( 実証時 ) 九州電力 出力制御システム 1 出力制御スケジュール準備 前日 SB エナジー アグリゲータシステム 2 出力制御スケジュール取得 前日 4 充電量 (A) に基づき出力制御値決定 当日 3 蓄電設備空き容量 (kw, kwh) を確認し充電量 (A) を決定 前日 当日 壱岐 内燃力 G PV V2H (EV) 住宅用蓄電設備産業用蓄電設備 発電所市役所一般家庭需要家 20
FY16 VPP 実証事業 太陽光がアグリ制御値を超過しないよう制御 合成値が九電制御値を超過しないよう制御 9:30 10:00 10:30 11:00 11:30 蓄電設備太陽光発電合成値九電指示値アグリ指示値 21
FY16 VPP 実証事業 システム構成 SSL(TLS) 通信による暗号化 IP 制限 九州電力出力制御システム HTTPS インターネット 今後検討 サーバ間連係 アグリゲーターシステム メーカーサーバ HTTPS/FTPS 蓄電設備 出力制御スケジュール管理サーバ配信サーバー GW アグリシステム インターネット インターネット FTPS 3G 回線 閉域網 公衆網ではない 3G 通信による閉域網利用 認証サーバー SSL(TSL) 通信による暗号化 3G 回線 遠隔制御装置遠隔制御装置遠隔制御装置 MODBUS/TCP 制御ユニット ECHONET Lite ECHONET Lite 独自プロトコル 太陽光発電所 EVチャージャー住宅用蓄電設備業務用蓄電設備 22
FY16 VPP 実証事業 成果と課題 蓄電システムや EV が VPP の制御に対応できることを確認 成果 スケジュール方式による太陽光発電の遠隔制御を確認 太陽光発電の出力制御を回避する可能性を確認 分散設置されたエネルギーリソースの制御基準の検証 制度検討 課題 アグリゲーターの位置付け 小売電気事業者の需給計画への影響 通信のコストとセキュリティー対策 23
FY17 VPP 実証事業 24
FY17 VPP 実証事業 九州全域 25
FY17 VPP 実証事業 親アグリゲーター 協力 リソースアグリゲーター リソース 蓄電システムエコキュート需要家負荷太陽光発電 26
FY17 VPP 実証事業 太陽光発電の出力制御対応 エコキュートの活用 27
FY17 VPP 実証事業 電源 I-b 制御, 小売電気インバランス対応 28
FY17 VPP 実証事業 LoRa 通信の検証 ( 福岡市 ) LoRa 通信の VPP 活用通信費用の低減方法として福岡市にて実証予定の LoRa 通信を用い 蓄電設備の制御に関し通信速度 通信容量 確実性等 VPP 事業活用に関した通信検証を行う セキュリティを担保し通信費用を低減するための方策を検討 29
FY17 VPP 実証事業 送配電事業者 DRAS サーバ 九州電力 出力制御サーバ 小売電気事業者 指令発動 結果レポート OpenADR2.0b スケジュールダウンロード DR 要請 結果レポート 親アグリゲーター SB エナジー 蓄電等可能量の提示実績報告 指令 OpenADR2.0b 蓄電等可能量の提示実績報告 指令 OpenADR2.0b リソースアグリゲーター SB エナジー リソースアグリゲーター 他社 状態監視 指示 状態監視 スケジュールダウンロード 制御装置 ECHONET Lite 家庭用蓄電システムエコキュート太陽光発電所 30
目次 1. SB エナジーとは? 2. 何故 ソフトバンクが VPP に取り組むか? 3. ソフトバンクが VPP 実証事業で何を行うのか? 4. VPP の事業化とは? 31
VPP の特徴 蓄電システムのマルチユース シェアリング ピークシフト (Time of Use) ピークカット 非常電源 再エネ連系 + VPP 充電を利用し再エネ出力回避を行う ネガワット市場に電力を供給する 夏 冬にピークカットで使用し春 秋に再エネ出力回避を行う 非常時に必要な容量を残し余った容量を VPP に利用する 再エネ比率の高い電力の供給 安価な電力供給 ( グリッドパリティー ) 需要家メリットの最大化 32
VPP とは? 既存発電所 VPP (Virtual Power Plant) IoT 太陽光発電 需要家負荷 送配電事業者 Blockchain AI 小売電気事業者 電力供給 蓄電システム コミュニティー 風力発電 エネルギーリソースを集約し電力を供給 EV 33
VPP とは? エネルギー ICT 34
ソフトバンクグループとは? 情報革命で 人々を幸せに 35
ソフトバンクグループとは? 36
VPP の事業化に向けて 発電事業者 需要家 送配電事業者 アンシラリーサービス 発電制御 アグリゲーター 再エネを活用した電力供給 コミュニティー 負荷制御 再エネに関するノウハウと IoT/ 通信技術を活用し事業化 37