C-2 Inventor チューブ & パイプ活用による業務改善への取り組み 梶原工業株式会社 設計部 : 阿部和明 上山学 September 8, 2016
目次 梶原工業 ( カジワラ ) の紹介 改善への取り組み 問題点 3D CAD 活用への取り組み チューブ & パイプの活用による効果 まとめ
カジワラの所在地 3
食品加工用加熱撹拌機 煮炊撹拌機 レオニーダー 加熱 冷却乳化機 クッキングミキサー ハイブリッド加熱撹拌機 レボルパン 4
和菓子用製あんあん機械 全自動漉し餡製造システム 卓上あん煉り機 煮炊撹拌機 銅 ステンレスレオニーダー 全自動粒あんユニット 5
梶原工業 ( カジワラ ) の紹介 当社では ユーザーの要求に合わせたオーダーメード設計を基本としています 例として ユーザーの使い勝手に合わせた機械 設置スペースや環境に合わせた機械 生産品に合わせた機能を有する機械 ( スクレーパー形状など ) 省人化 自動化に対応した機械 などが挙げられます
改善への取り組み 問題点 3D CAD 活用への取り組み チューブ & パイプの活用による効果
問題点 近年 効率の悪化が問題となってきた 主な要因には ユーザー要求仕様の多様化( 図面提出後の変更要請を含む ) 設計者の知識 経験不足などがあります
問題点 ユーザー要求仕様の多様化 設計者の知識 経験不足 解決の手段として 3D CAD(Inventor) を導入した 2D CAD との使い勝手の違い 使いこなせるだけのスキルを身に付けることができず 定着させることができていない状況が続いていた 3D CAD の積極的な活用に向けた取り組みを行うことにした
3D CAD 活用への取り組み なぜ 3D CAD を使わないのか? なぜ 3D を活用しないのか? 2D CAD の操作に慣れている 3D CAD は入力すべき情報量が多い 2D CAD は過去の実績図面を流用し易いなど 作図時間が 3D>>2D である 仕事の時間は限られているため 2D CAD で手早く作図したい しかし 少ないながらも 3D CAD を活用した事例があった
3D CAD 活用への取り組み 3D CAD を活用した事例 なぜ 3D を活用したのか? 狭い空間に部品を収める必要があった 2D では正確な干渉検討を行うことが不可能だった 重量バランスを考慮した検討を行う必要があったなど 作図時間は 3D>>2D だが得られる効果が 3D>>2D だった これが活用を拡げるヒント チューブ & パイプ機能に着目した
3D CAD 活用への取り組み チューブ & パイプに着目した理由 前提 当社の機械には ほぼ全て配管が付いている 配管のルートだけ作図すれば良い 作図時間が短くて済む 作図時間が 3D>>2D と言うデメリットが減る 配管ルートの作図
3D CAD 活用への取り組み チューブ & パイプ チューブ & パイプに着目した理由 配管の鳥瞰図を作成できる 配管図面が見易くなる 配管の鳥瞰図
3D CAD 活用への取り組み チューブ & パイプ チューブ & パイプに着目した理由 可動部分に配管が付く機械において配管と周囲の部品との干渉検討を正確に行うことが出来る 可動部分に付く配管 配管の設計が やり易くなる 可動部分の配管 ( モデル ) 可動部分の配管 ( 実物 )
3D CAD 活用への取り組み チューブ & パイプ チューブ & パイプに着目した理由 部品の計数を自動で行う機能がある 部品の計数作業が やり易くなる 部品の計数機能
3D CAD 活用への取り組み チューブ & パイプ チューブ & パイプに着目した理由 どうなるか? 配管図面が見易くなる 期待される効果 組み立てし易い図面になる 顧客に理解し易い外形図を作図できる 配管の設計が やり易くなる 部品の計数作業が やり易くなる 設計時間を短縮できる 設計ミスを防止できる 計数する時間を短縮できる 計数ミスを防止できる ここから始めることにした 準備すべきことが多い ( 後述 )
改善への取り組み 問題点 3D CAD 活用への取り組み チューブ & パイプの活用事例と効果 事例 1 顧客に理解し易い外形図の作図 事例 2 配管の設計 部品の計数を やり易くする
事例 1 顧客に理解し易い外形図の作図 必要な準備 チューブ& パイプの基本操作方法の習得 使用するバルブ類のモデル作成 準備が手軽なため ここから始めることにした 作成したバルブのモデル
事例 1 顧客に理解し易い外形図の作図 顧客からの要求 作業の邪魔にならない位置に配管を設置したい 詳細は図面を見てから考えたい 方針 分かり易い外形図を作図する 外形図を顧客に持参し 即決で了承を頂く 顧客は図面を読むことに慣れていない図面が分かり難いと 回答を頂くまでに時間がかかる
事例 1 顧客に理解し易い外形図の作図 顧客 これを左右反転したような形状で良い モデル 外形図
事例 1 顧客に理解し易い外形図の作図 外形図 最終的に提出した図面 図面提出後の変更要請 機械出荷後の苦情も無かった
事例 2 配管の設計 部品の計数を やり易くする配管の設計 部品の計数を やり易くする 必要となる準備 配管の設計が やり易くなる 使用するバルブ類のモデル作成 部品の計数を自動で行うことが出来る パーツ一覧の整備
事例 2 配管の設計 部品の計数を やり易くする配管の設計 部品の計数を やり易くする 使用するバルブ類のモデル作成 標準的に使用するバルブ類のモデルを作成した (10 種類 サイズ 5 種類程度 ) 作成したバルブのモデルの一部
事例 2 配管の設計 部品の計数を やり易くする配管の設計 部品の計数を やり易くする パーツ一覧の整備 品名 材質などが表示されない デフォルトのパーツ一覧では品名 材質などが表示されない 使用するバルブ類 継手類の情報を編集した 品名 材質などが表示されるようになった パーツ一覧の整備
事例 2 配管の設計 部品の計数を やり易くする配管の設計 部品の計数を やり易くする 1 配管検討図を作図する 2 配管検討図に作図してある継手類を数える 3 継手類の部品リストを作成する 4 配管検討図を見ながら配管の組立を行う 配管検討図を作図する改善後 ( チューブ & パイプ ) 配管のルートだけを作図する 立体的な配管であれば 2D で検討を行うよりも短時間で検討できる場合がある 配管ルートの作図
事例 2 配管の設計 部品の計数を やり易くする配管の設計 部品の計数を やり易くする 1 配管検討図を作図する 2 配管検討図に作図してある継手類を数える 3 継手類の部品リストを作成する 4 配管検討図を見ながら配管の組立を行う 配管検討図を見ながら配管の組立を行う改善後 ( チューブ & パイプ ) 鳥瞰図により 図面が見易くなった ここの部位の詳細図面が欲しい などのリクエストにも柔軟に対応可能 配管の鳥瞰図
まとめ 今後の展開 配管設計に関して PDM へのパーツ一覧の自動取り込み対応 溶接配管への対応 設計全体として 配管設計を通して 3D CAD に慣れることで 機械全体の設計も 3D に移行していくこと
ご清聴ありがとうございました Autodesk is a registered trademark of Autodesk, Inc., and/or its subsidiaries and/or affiliates in the USA and/or other countries. All other brand names, product names, or trademarks belong to their respective holders. Autodesk reserves the right to alter product and services offerings, and specifications and pricing at any time without notice, and is not responsible for typographical or graphical errors that may appear in this document., Inc. All rights reserved. 2016. All rights reserved.