社会保険等の加入促進計画 社会保険等の加入促進計画 1. はじめに 1 2. 基本方針 2 3. 目標 2 4. 送研関西支部が取り組む対策 3 5. 会員会社が取り組む対策 4 6. その他 4 活動スケジュール 5 ( 参考資料 ) 添付資料 1 建設業における労働保険 社会保険の加入義務 添付資料 2 会員会社の社会保険加入状況 一般社団法人 送電線建設技術研究会関西支部
一般社団法人送電線建設技術研究会関西支部社会保険等の加入促進計画 1. はじめに 平成 27 年 4 月 24 日制定 建設産業においては 健康保険 厚生年金保険及び雇用保険 ( 以下 社会保険等 という ) の 1 法定福利費を適正に負担しない企業が存在し 技能労働者の医療 年金など いざというときの 公的保障が確保されず 若年入職者減少の一因となっているほか 関係法令を遵守して適正に 法的福利費を負担する事業者ほど競争上不利になるという状況が生じている このため 建設産業全体としての枠組みを整備し 行政 発注者 元請企業及び下請企業が 一体となって 社会保険加入の徹底に向けて取り組んでいくことが必要とされており 特に 下請 企業を中心に保険未加入企業が存在している状況を改善していくためには 元請企業において 下請企業の保険加入を指導する役割を担うことが求められている 国土交通省は 関係機関が連携して取り組みを進めるため 行政 発注者団体 建設業団体 2 等の関係団体に対し 平成 24 年 3 月 24 日付けで 建設産業における社会保険加入の徹底につ いて と題する文書にて協力を要請してきています なお これを受け 関西電力株式会社から 3 は 一般社団法人送電線建設技術研究会 ( 以下送研関西支部という ) の支部長宛に 社会保 険等加入の徹底について の諸対策の検討と会員会社への周知徹底を要請されました また 下請企業の保険加入状況を把握することを通じて 適正な施工体制の確保に資するた め 施工体制台帳の記載事項及び再下請負通知書の記載事項に社会保険等の加入状況を追 加すること等を内容とする建設業法施行規則の改正を行うとともに 建設業の社会保険等の加 入について 元請企業及び下請企業がそれぞれ負うべき役割と責任を明確にし 取り組みの指 針となるべき 社会保険の加入に関する下請指導ガイドライン が制定されている 本研究会会員にとっても 技能労働者の雇用環境の改善は重要課題であり 送研関西支部は 社会保険等の加入促進計画 を策定し 社会保険等の加入促進に積極的に取り組む 1 添付資料 1 建設業における労働保険 社会保険の加入義務 2 ホームヘ ーシ PDF 資料 社会保険加入要請国土交通省 建設産業における社会保険加入の徹底について 3 ホームヘ ーシ PDF 資料 社会保険加入要請関西電力 社会保険等加入の徹底について 1
2. 基本方針 送研関西支部は 関係機関と連携して 社会保険等の加入促進に向けた取り組みを推進す るとともに 会員会社 ( 会員 66 社 ) に対し 社会保険等の加入促進計画 に基づき協力会社へ の指導 啓発及び協力会社を通じて二次下請以降への周知啓発等の取り組みを要請する 3. 目標 平成 29 年 3 月末時点における社会保険等の加入率の目標を 会員会社及び会員会社の協 力会社について それぞれ 100% とする 4. 送研関西支部が取り組む対策 (1) 社会保険等の加入実態調査の実施 平成 26 年度に会員会社及び会員会社の協力会社について 社会保険等の加入実態を調 4 査した 具体的には 会員会社の社会保険等の加入促進に関する意識調査と社会保険等の 5 加入状況を 会員会社の協力会社は 高所作業員並びに基礎工の社会保険等の加入状況 を調査した ( 高所作業員並びに基礎工については H29 年度まで毎年追跡調査を行う ) (2) 会員会社及びその協力会社への周知 社会保険等の加入促進対策の啓発資料等を送研関西支部のホームページに掲載するなど 会員会社への周知啓発を行うとともに 下記内容について周知徹底を図る 会員会社に対し 社会保険等の加入促進について業界を挙げて推進していること 会員会社を通じ協力会社に対し 社会保険等への適正加入を徹底すること 会員会社を通じ協力会社に対し 平成 29 年度以降社会保険等の未加入会社とは契約しな いこと また 社会保険等の加入が確認出来ない作業員は 工事現場に入場させないこと を周知する (3) 法定福利費の確保方策の検討 工事の見積書に工事費とは別枠で 社会保険料相当額 を計上するための標準見積書 ( 案 ) を作成し その円滑な導入方法を検討する 4 添付資料 2 会員会社の社会保険加入状況 5 ホームヘ ーシ PDF 資料 社会保険等の加入状況 ( 会員会社の協力会社 ) 2
5. 会員会社が取り組む対策 (1) 元請企業としての役割と責任 適正な契約の締結 適正な施工体制の確立 雇用 労働条件の改善 (2) 協力会社を通じた指導会員会社の多くは 協力会社の登録制度を採用し 登録更新等を通じて定期的な業務査定を行うとともに 人材の確保 育成や 技術 技能の向上を図っており 社会保険の加入促進対策を効果的に推進するため 安全衛生協議会等の協力会社との会議の機会を活用し 下記内容を中心とした取り組みを行う 協力会社の社会保険等の加入状況について定期的に把握すること 協力会社組織を通じた社会保険等の加入促進対策を周知啓発し 加入勧誘を行うこと 適正に加入していない協力会社が判明した場合には 早期に加入手続きを進めるよう指導すること (3) 下請企業選定時の確認 指導建設工事の下請契約に先立ち 候補となる下請企業について社会保険等の加入状況を確認し 適用除外要件に当たらない場合は 早期に加入手続きを進めるよう指導する 協力会社登録制度を採用している会員会社は 業務査定 登録更新等の際に 必要に応じ 協力会社に保険料の領収済通知書等の関係書類の写しを提出させるなど 真正性の確保に向けた措置を講ずる (4) 施工体制台帳 再下請負通知書を活用した確認 指導現場代理人又は現場担当者は 施工体制台帳の作成及び備え付けが義務付けられている現場において再下請負がなされる場合には 再下請通知書の社会保険等の加入状況に関する記載事項について確認する この結果 適用除外でないにもかかわらず未加入である再下請企業がある場合には 協力会社を通じて早期加入の指導を行う また 社会保険等の加入状況の記載欄のある施工体制台帳を活用し 適正な施工体制の確保に努める 3
(5) 作業員名簿を活用した確認 指導現場代理人又は現場担当者は 社会保険等の加入状況に関する事項について記載された作業員名簿を活用し 現場で就労する作業員について社会保険等の加入状況を確認するとともに 新規入場者の受け入れ時において作業員名簿の社会保険欄を確認する また 確認の結果 下記の内容がある場合には 作業員名簿を作成した下請企業に対して 作業員を適切な保険に加入させるよう指導する 全部又は一部の保険について空欄となっている作業員 会社に所属する作業員で 健康保険欄に 国民健康保険 と記され 又は 年金保険欄に 国民年金 と記載されている作業員 個人事業所で5 人以上の作業員が記載された作業員名簿において 前項と同様に 国民健康保険 又は 国民年金 と記載されている作業員 * 前述の (3)(4) ならびに (5) の円滑な実施のため 試験実施を含め検討する (6) 本社 ( 支店 支社及び営業所 ) から施工現場への支援本社 ( 支店 支社及び営業所 ) が実施する 安全パトロール 品質 環境パトロール 等に当たっては チェックリストに社会保険等の加入状況の項を追加するとともに 関係備え付け書類の社会保険欄を確認する等により 上記 (4) 及び (5) の 現場代理人又は現場担当者の確認 指導等の業務を支援する (7) 現場代理人が行う周知啓発 施工現場において社会保険等の加入促進対策に関する パンフレット等の資料及び情報の提供を行う 本社サイドからの社会保険関係の講習会 説明会について内容の周知啓発を行う 6. その他 (1) 個人情報の保護作業員名簿に記載する被保険者番号等は 個人情報保護に関する法律 2 条第 1 項に規定する個人情報に該当することから 適切に取り扱うことが必要である 4
社会保険等の加入促進活動の内容とスケジュール 平成 29 年度 3 月末の加入率目標達成のため 毎年 PDCA を回すスケジュールを策定する 目標 平成 29 年度 3 月末時点で 社会保険等の加入率 100% を目指す ( 会員会社および会員会社の協力会社の会社単位ならびに労働者単位の両方 ) 表 -1 社会保険等の加入促進活動の内容とスケジュール 活動内容とスケジュール H26 年度 H27 年度 H28 年度 H29 年度 C A P D C A P D C A P D 備 考 1. 関係者が一体となった取り組み 社会保険加入促進計画の策定 策定 見直し 送研が取り組む対策 会員会社が取り組む対策 社会保険加入状況の調査 意識調査 高所作業員 基礎工 2. 保険の加入促進への取り組みの周知 活動報告会での周知 活動報告会でのフォロー ホームページへの掲載 掲載 利用状況確認 利用状況確認 利用状況確認 Q&A 周知リーフレット他 3. 法定福利費の明確化 導入検討 策定 4. 会員会社の取り組み 各社で実施 会員各社で実施 加入企業のみ契約 加入作業員のみの入場 5