JPX デリバティブセミナー a 日経 225 先物 オプション取引の銘柄が拡充されました! 株式会社日本取引所グループ 2013 年 7 月 Copyright Japan Exchange Group, Inc.
日経 225 先物 オプションの取引高 ( 単位 : 千 ) 日経 225mini 取引開始 (2006 年 ) 2
日経 225 先物の投資部門別シェア シェア (%) の推移 2012 年シェア 3
日経 225mini の投資部門別シェア シェア (%) の推移 2012 年シェア 4
日経 225 オプションの投資部門別シェア シェア (%) の推移 2012 年シェア 5
先物取引とは 現在の株価 10,000 円で,1 ヶ月後の売買を約束 株価は下がりそう 株価は上がりそう 約束 A さん 売る B さん 買う 1 ヶ月後, 約束の 10,000 円で売買するが 差額 1,000 円の損失 11,000 円 差額 1,000 円の利益 A さん ( 実際の株価 ) B さん 差額 1,000 円の利益 9,000 円 差額 1,000 円の損失 6
先物取引制度比較 日経 225 先物 日経 225mini 対象 日経平均株価 1,000 倍 100 倍 取引単位 14,000 円で 1 枚の取引金額は 14,000 1,000 14,000 100 =1,400 万円 =140 万円 10 円 5 円 値段の刻み 証拠金の最低基準額 (7/16~) 1ティックの損益は 10 1,000 5 100 =10,000 円 =500 円 810,000 円 81,000 円 14,000 円で取引した場合のレバレッジは 1,400 万円 81 万円 140 万円 8 万 1,000 円 17 倍 17 倍 Copyright Japan Exchange Group, Inc.
日経 225 先物取引の限月 ( げんげつ ) 日経 225 先物の限月 3 9 月の直近 3 限月と 6 12 月の直近 10 限月 日経 225mini の限月 3 9 月の直近 3 限月と 6 12 月の直近 10 限月 及びそれ以外の直近 3 限月 ( マンスリー限月 ) 日経 225mini 限月例 (8 月 1 日時点の場合 ) マンスリー 8 月限 1 月限 四半期限月 9 月限 3 月限 マンスリー 10 月限 2 月限 マンスリー 四半期限月 11 月限 12 月限 満期日 8 月第 2 金曜日 9 月第 2 金曜日 10 月第 2 金曜日 8
限月 ( げんげつ ) 別の流動性 日経 225 先物 限月 終値 出来高 1 2013 年 9 月限 14,600 49,726 2 2013 年 12 月限 14,540 365 3 2014 年 3 月限 14,550 19 4 2014 年 6 月限 14,460 16 5 2014 年 9 月限 14,470 25 日経 225mini 限月 終値 出来高 1 2013 年 8 月限 14,615 37,406 2 2013 年 9 月限 14,605 520,435 3 2013 年 10 月限 14,535 1,000 4 2013 年 11 月限 14,550 95 5 2013 年 12 月限 14,545 4,884 2013/7/16 日中取引データ 9
先物取引の損益の計算方法 例 ) 日経 225mini を 14,000 円で 1 枚取引し,14,200 円で反対売買 証拠金は 8 万円と仮定 ( 手数料, 税金等のコストは考慮していません ) 14,200 円 14,000 円 損益 買いからスタートした場合 14,000 円で買建,14,200 円で転売 (14,200 円 -14,000 円 ) 1 枚 100 =2 万円 ( 利益 ) スタート時に証拠金 8 万円を預託決済 ( 転売 ) 時に差益 2 万円を受取証拠金残高 10 万円に増加 売りからスタートした場合 14,000 円で売建,14,200 円で買戻し (14,000 円 -14,200 円 ) 1 枚 100 =-2 万円 ( 損失 ) スタート時に証拠金 8 万円を預託決済 ( 買戻し ) 時に差損 2 万円が減額証拠金残高 6 万円に減少 先物取引では反対売買せずに満期日 (SQ 日 ) を迎えた建玉は,SQ 値で自動的に決済されます 10
証拠金について 証拠金とは 証拠金は決済時に損失の場合でも受渡しを確実に行うため, 予め預けていただく担保です 証拠金額は SPAN という計算システムを利用して, 先物とオプションの建玉全体のリスクから算出します 証拠金残高は, 決済による損益や建玉の評価損益が, 反映され日々変動します 先物取引及びオプション取引の売建の場合に発生し, 投資元本に相当します 例えば, 先物売りとコール買いを持っている場合, リスクが相殺され証拠金額も減額されます 証拠金に不足額が発生した場合は, 不足額の追加差し入れが必要になります ( 追証 ) 証拠金額の計算は, 各証券会社の計算方法で算出されます 証拠金額は証券会社によって異なります 11
先物 オプション取引の取引時間 8:00 9:00 15:10 15:15 日中取引 ザラバ プレ オープニング 寄付き プレ クロージング 引け 新規 訂正 取消注文が可能, 約定しない 板寄せ方式で値決め 約定 新規 訂正 取消注文が可能, 約定しない 板寄せ方式で値決め 約定 ナイトセッション ザラバ 16: 15 16: 30 翌 2: 55 翌 3:00 12
オプション取引のイメージ 1 ヶ月後に,10,000 円で買う権利を売買 株価は上がりそう 権利 株価は下がりそう Aさん権利買い 代金 100 円 Bさん権利売り 1 ヶ月後,10,000 円で買う権利を持っているが 差額 500 円 - 代金 100 円 =400 円の利益 10,500 円 代金 100 円 - 差額 500 円 =400 円の損失 Aさん権利 ( 実際の株価 ) Bさん義務 代金 100 円の損失 9,500 円 代金 100 円の利益 13
先物とオプションの違い 1 万円で買う約束 先物取引 A さん株価 B さん 500 円利益 10,500 円 500 円損失 0 円 10,000 円 0 円 A さん 1 万円で売る約束 B さん 500 円損失 9,500 円 500 円利益 代金 100 円 オプション取引 A さん株価 B さん 400 円利益 10,500 円 400 円損失 100 円損失 10,000 円 100 円利益 A さん 1 万円で買う権利 B さん 100 円損失 9,500 円 100 円利益 Point オプションの買手は損失限定 14
オプション制度一覧 取引対象 プット : 日経平均株価を売り付けるオプション コール : 日経平均株価を買い付けるオプション 19 限月 限月 権利行使価格 取引単位 値段の刻み ( ティック ) 権利行使日 3 9 月の直近 3 限月と 6 12 月の直近 10 限月及びそれ以外の直近 6 限月 当初 250 円間隔で設定, 直近の 3 限月に関しては 125 円間隔で連続して 16 種類となるように追加設定 オプション価格 ( プレミアム ) 1,000 円 50 円以下 :1 円 50 円超え ~1,000 円以下 :5 円 1,000 円以上 :10 円 各限月の第 2 金曜日 証拠金売手のみ証拠金を預託 ( 買手は取引代金の支払い ) 15
オプションの銘柄 オプションの銘柄は 4 つの要件で決まります 1 取引の対象 2 権利の種類 3 限月 4 権利行使価格 8 月 14,125 円 日経 225 プット 9 月 14,000 円 売る権利 10 月 13,875 円 8 月 14,125 円 コール 9 月 14,000 円 買う権利 10 月 13,875 円 16
コールとプット 利益 コール買い 利益 プット買い 先物買い 先物売り ゼロ ゼロ 損失 権利行使価格 株価 損失 権利行使価格 株価 利益 コール売り 利益 プット売り ゼロ ゼロ 先物売り 先物買い 損失 権利行使価格 株価 損失 権利行使価格 株価 17
決済方法 ( 反対売買の例 ) 例 )14,000 円コール ( 買う権利 ) を 150 円で 1 枚取引 ( 売手の証拠金 40 万円と仮定 ) その後, 以下の価格で反対売買した 200 円 転売 買戻し 1150 円 1 枚 1,000=15 万円支払 2200 円 1 枚 1,000=20 万円受取 1 証拠金 40 万円預託, 代金 15 万円受取, 証拠金残高 55 万円 220 万円支払, 証拠金残高 35 万円 買い手 150 円で取引 売り手 1150 円 1 枚 1,000=15 万円支払 2110 円 1 枚 1,000=11 万円受取 1 証拠金 40 万円預託, 代金 15 万円受取, 証拠金残高 55 万円 211 万円支払, 証拠金残高 44 万円 転売 110 円 買戻し 18
決済方法 (SQ 決済の例 ) 例 )14,000 円コール ( 買う権利 ) を 1 枚取引し, 満期日 (SQ) まで持ち越した 14,500 円 権利行使 権利被行使 (SQ- 権利行使価格 ) 枚数 取引単位 =(9,500-9,000) 1 枚 1,000 =50 万円受取 ( 権利行使価格 -SQ) 枚数 取引単位 =(9,000-9,500) 1 枚 1,000 =50 万円支払 買手 (SQ) 売手 受渡しなし 当初支払った代金が損失として確定 受渡しなし 当初受け取った代金が利益として確定 権利放棄 13,500 円 権利消滅 19
オプション価格と取引高 7 月 16 日より直近 3 か月に関しては権利行使価格が 125 円刻みになりました 9 月限プット 8 月限プット 20 権利行使価格 8 月限コール 9 月限コール 取引高 価格 取引高 価格 価格 取引高 価格 取引高 15375 120 237 295 22 10 795 15250 150 1,287 340 187 15125 180 220 380 78 1 850 36 605 15000 225 3,777 430 207 9 570 14875 280 497 485 15 78 705 223 470 14750 330 1,940 540 343 107 635 663 415 14625 405 795 605 8 244 565 792 360 14500 465 424 665 46 25 525 311 305 14375 129 475 808 260 14250 620 78 820 5 16 430 168 230 14125 236 385 2,648 195 14000 800 28 890 15 225 170 13875 データ ;2013/7/16 大引時点, 先物価格 ;14,600 円
ボラティリティ ボラティリティとは 原資産 ( 日経平均 ) の価格の予想変動率のことです ボラティリティが高いとは 値動きが大きいことを意味します 21
オプションの時間的価値の減少 オプションの価値は 残存日数の減少と共に減少します 特に残存期間が約 2 週間を過ぎると減少幅が大きくなる傾向があります ( 例 )9,000 円プット価格 :85 円日経平均 :9,500 円ホ ラティリティ :25% 残存日数 :30 日 残存日数が 10 日減少 ( 例 )9,000 円プット価格 :50 円日経平均 :9,500 円ホ ラティリティ :25% 残存日数 :20 日 22
オプションの戦略 (1) 相場の方向性の予測 2 つの相場判断 相場の変動性の予測 ( ボラティリティ ) 下落中立上昇 大きい動くロング プットロング ストラドルロング コール ある程度動くベア スプレッドロング ストラングルブル スプレッド あまり動かない レシオ コールスプレッド ショート ストラングル レシオ プットスプレッド 動かないショート コールショート ストラドルショート プット 23
方向性 ( 上昇 ) (大きい)変動性24 オプションの戦略 (2) (小さい)( 下落 )
相場急変の事例 リーマンショック時 -1089.02 東日本大震災後 -1015.34 価格変動 日経平均 リーマンショック時 83.37 VIの変動 25 東日本大震災後 69.88
価格変動のシミュレーション シナリオ ① 価格変動 日経平均株価が1,000円下落 ② IVの変動 IVが55%上昇 オプション価格の変動予想 9,000円プット 8,500円プット 8,000円プット 90 19 2 1,090 780 550 価格変化 約12倍 約41倍 275倍 1単位の損失額 1,000,000 761,000 548,000 日経平均株価9,500円 IV25 日経平均株価8,500円 IV80 26
リスク 価格変動リスク 対象となる株価指数 ボラティリティ 金利の変動等より価格が変動し損失を被ることがあり ます また オプション取引の価格は 対象となる株価指数の変動に比べて大きな割合で変動 する性質があるため これにより損失が膨らむことがあります オプション取引の売方は 相 場の状況によっては 差し入れた証拠金を上回る損失を被ることがあります 追加証拠金等のリスク オプション取引の売方は 価格の変動や代用有価証券の値下がりにより 証拠金に不足が発生 した場合には 取引業者の定める期限までに追加証拠金を差し入れなければ 取引を継続でき なくなることがあります また 取引に異常が認められる場合には 証拠金額の引き上げや代 用有価証券の制限等の措置が取られることがあります その場合も 追加証拠金の差し入れや 代用有価証券の差換え等が必要となることがあります 流動性リスク 市場価格が制限値幅に達したような場合 夜間取引等で参加者が少ない場合 残存期間が長い 限月や権利行使価格がディープ イン ザ マネーの銘柄の場合等の市場の状況によっては 流動性の低下により意図した通りの取引ができないことがあります 信用リスク 証拠金は 大証が分別管理していることから 取引業者が破たんした場合でも 原則として保 全されますが 建玉の決済や他の取引業者への建玉移管が必要となることなどにより 損失を 被ることがあります システムリスク 大証や取引業者のシステムに障害が発生した場合 または大証 取引業者及び投資家を結ぶ通 信回線等に障害が発生した場合には 注文の発注 執行や相場情報の配信が遅延したり 中断 あるいは停止することにより 損失を被ることがあります 27
金融商品取引法にかかるリスクと費用等のご説明 株価指数先物取引にかかるリスク 株価指数先物の価格は対象となっている株価指数の変動等により上下するため これにより損失が生じるおそれがあります また 株価指数先物取引は差し入れた委託証拠金を上回る金額の取引をおこなうことができ 大きな損失が発生する可能性が あります その損失額は差し入れた委託証拠金の額を上回るおそれがあります 株価指数オプション取引にかかるリスク 株価指数オプションの価格は対象となっている株価指数の変動等により上下するため これにより損失が生じるおそれがあり ます オプションを行使できる期間には制限があります また 株価指数オプションの市場価格は 現実の株価指数の変動等 に連動するとは限りません 価格の変動率は現実の株価指数の変動率に比べて大きくなる傾向があり 場合によっては大きな 損失が発生する可能性があります 買方特有のリスク 買方は期日までに権利行使または転売をおこなわない場合には 権利は消滅し 買方は投資資金の全額を 失うことになります 売方特有のリスク 売方は市場価格が予想とは反対の方向に変化したときの損失が限定されていません また 株価指数オプ ション取引が成立したときは 証拠金を差し入れまたは預託しなければなりません その後 相場の変動により証拠金の額に 不足額が発生した場合には 証拠金の追加差入れまたは追加預託が必要となります 所定の時限までに不足額を差し入れない 場合等には 建玉の一部または全部を決済 処分させていただく場合もあります この場合 その決済で生じた実現損失につ いて責任を負う必要があります 売方は 権利行使の割当てを受けた際には必ずこれに応じる義務があり 権利行使価格と最 終清算指数 SQ値 の差額を支払う必要があります 株価指数先物取引にかかる費用等 株価指数先物取引の委託手数料は472.5円/1枚 1円未満切捨 です 日経225ミニ取引の委託手数料は 52.5円/1枚 1円未満切捨 です いずれも税込み 株価指数オプション取引にかかる費用等 株価指数オプション取引の委託手数料は売買代金に0.21%を乗じた額です ただし 最低手数料210円 いずれも税込み 委託証拠金等について 株価指数先物 オプション取引をおこなうには委託証拠金の差し入れが必要です 必要委託証拠金はSPANによって計算され SPAN証拠金額 当社が定める証拠金掛目-ネットオプション価値の総額+先物両建て証拠金 となります 先物両建て証拠金= 建玉枚数 ネットデルタの絶対値 0.5 日経225先物取引1枚あたりのSPAN証拠金 当社が定め る証拠金掛目 日経225ミニ取引は日経225先物取引の1/10の証拠金でお取引が可能です 証拠金掛目は市場のボラティリティ等を勘案し 当社の任意で設定できるものとします 株価指数先物 オプション取引について 必要な証拠金に対する取引金額の比率は SPANをもとに取引全体の建玉から生 じるリスクに応じて計算することから記載することができません 商号等 楽天証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長 金商 第195号 商品先物取引業者 加入協会 日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会 28