<4D F736F F D A944E8BE08E918E59895E977082CC8AEE967B95FB906A F E82518C8E825893FA89FC92E82E646F63>

Similar documents
運用基本方針

(3) リスク分散を図りポートフォリオの効率を高めるために 株式 債券 ( 短期資金 ) といった伝統的な資産以外に プライベート エクイティ 不動産 ヘッジファンド インフラストラクチャーなどのいわゆる非伝統的な資産も投資対象とする ( オルタナティブ投資 ) オルタナティブ投資に当たっては レバ

< F2D91DE E8BE08B8B D8790CF97A78BE082CC>

< F2D8AEE967B934982C895FB906A5F8CFA90B6944E8BE >

年金資産運用の基本方針 東京乗用旅客自動車厚生年金基金 東京乗用旅客自動車厚生年金基金 ( 以下 基金 という ) は 年金給付等積立金 ( 以下 年金資産 という ) の運用にあたり厚生年金保険法第 136 条の4に基づき 以下の基本方針を定め 当基本方針に基づき年金資産の管理運用を行うものとする

退職等年金給付積立金等の管理運用の方針

平成 29 年度 厚生年金保険法第七十九条の八第二項に基づく国家公務員共済組合連合会にかかる管理積立金の管理及び運用の状況についての評価の結果 概要 平成 30 年 12 月 財務省主計局給与共済課

平成 25 年 1 月 25 日 年金資産運用に係る 運用の基本方針 愛媛県機械金属工業厚生年金基金 ( 以下 当基金 という ) の年金給付等積立金 ( 以下 年金資産 の運用にあたり基本方針を以下のとおり定める 当基金から年金資産の運用 管理を委託された運用受託機関は この年金資産運用の基本方針

平成18年9月1日

(4) リスク管理の徹底運用受託者は 運用ガイドライン及び組合との間で合意した目標リスク ( トラッキング エラー等 ) を遵守し リスク管理を徹底しなければならない (5) その他その他 組合から運用上の指示がある場合には 運用受託者はこれに従うものとする 3 個別の資産区分に関する運用上の遵守事

1 乖離幅が許容範囲を超えた場合 乖離状況が是正されるよう資産の移受管によりリバランスを行う 2 上記 1にかかわらず 積立水準の変化 マーケットの変動 マーケットインパクト 取引コスト等 総合的に判断したうえで 乖離状況が是正されるようリバランスを行うことができる 3 上記 1 2に基づくリバラン

年金資産の運用に関する基本方針 東京金属事業企業年金基金 ( 以下 当基金 という ) の年金給付等積立金 ( 以下 年金資産 という ) の運用にあたり以下の基本方針を定める 年金資産の管理又は運用を委託された運用受託機関は 本基本方針並びに運用ガイドライン ( 運用指針 ) に基づき その役割及

清酒製造業退職金共済事業資産運用の基本方針

年金資産運用委員会は 理事 代議員 事業主の財務または労務に関する業務を担当する役員等の中から理事長が選任する者 専門的知識および経験を有する者であって理事長が選任する者で構成されなければならない また 年金資産運用委員会の議事を記録にとどめて保存し 当該議事の概要について直近の代議員会へ報告および

22222

Microsoft Word - 運用基本方針201802_履歴なし.docx

建設業退職金特別共済事業資産運用の基本方針


西日本電気工事企業年金基金_No3_2017_9_FIX.indd


建設業退職金共済事業資産運用の基本方針

n_201202

る 連合会は 管理運用の方針の策定及び変更等退職等年金給付調整積立金の管理及び運用に係る専門的事項を検討する場合には 資金運用委員会の専門的知見を活用する 3 退職等年金給付調整積立金の管理及び運用におけるリスク管理連合会は 連合会を除く管理運用機関 ( 組合 市町村連合会及び連合会をいう 以下同じ

年金資産運用の基本方針(案)

<4D F736F F F696E74202D208E9197BF322D F8A C52D8BC696B18A548BB58F91288CFA90B6944E8BE A C5817A2092C08BE08FE38FB897A68F4390B38CE32E >

金融監督等にあたっての留意事項について*事務ガイドライン*第三分冊:金融会社関係

運用商品一覧 作成日 :2019 年 10 月 8 日 規約名 フジ アスティ企業型確定拠出年金 運営管理機関名 第一生命保険株式会社 < 商品ラインアップの選定 > 選定理由 複数の資産に分散投資を行うバランス型投資信託と 基本 4 資産 ( 国内外の株式 債券 ) を投資対象とする単一資産型投資

ピクテ・インカム・コレクション・ファンド(毎月分配型)


共済事業団をいう 以下同じ ) が共同して モデルポートフォリオを定めるとともに 連合会は モデルポートフォリオを参酌して 長期的な観点からの資産構成割合 ( 以下 基本ポートフォリオ という ) を策定し 管理積立金の管理及び運用を行う (2) 運用の目標 リスク管理等 1 運用の目標管理積立金の

中小企業退職金共済事業資産運用の基本方針


企業年金におけるスチュワードシップ・コード の受入れ促進に向けて

PowerPoint プレゼンテーション

ファンド名説明 ifree 8 資産バランス 本を含む世界の 8 資産へ均等に分散投資します 株式および不動産投資信託に投資することで世界の経済成 の果実を享受するとともに これらとは値動きの異なる債券にも投資することで安定した収益の確保も期待できます これまで預貯 中 だったお客様が幅広く資産を分

各資産のリスク 相関の検証 分析に使用した期間 現行のポートフォリオ策定時 :1973 年 ~2003 年 (31 年間 ) 今回 :1973 年 ~2006 年 (34 年間 ) 使用データ 短期資産 : コールレート ( 有担保翌日 ) 年次リターン 国内債券 : NOMURA-BPI 総合指数

<4D F736F F D F C F91E A8E91904D91F582CC817582C282DD82BD82C44E CE8FDB8FA C789C182CC82A8926D82E782B92E646F63>

untitled

特別勘定運用レポートをご覧いただくにあたって 当資料をご覧いただく際にご留意いただきたい事項 当資料はご契約者さま等に対し 三井住友海上プライマリー生命のえがお ひろがる 積立金自動移転特約付通貨選択一般勘定移行型変額終身保険 の特別勘定および特別勘定が主たる投資対象とする投資信託の運用状況を開示す

資料1 平成28年度厚生年金保険法第79条の8第2項に基づく地方公務員共済組合連合会に係る管理積立金の管理及び運用の状況についての評価の結果(概要)

金融監督等にあたっての留意事項について*事務ガイドライン*第三分冊:金融会社関係

この冊子の前半部分は ブラックロック ゴールド ファンド の交付目論見書訂正事項分 後半部分は ブラックロック ゴールド ファンド の請求目論見書訂正事項分です

写 年発第 0926 第 4 号 平成 24 年 9 月 26 日 地方厚生 ( 支 ) 局長殿 厚生労働省年金局長 ( 公印省略 ) 厚生年金基金の資産運用関係者の役割及び責任に関するガイドラインについて の 一部改正について 厚生年金基金の資産運用関係者の役割及び責任に関するガイドラインにつ い

する なお 年間資金運用計画には 次の事項を記載する (1) 資金収支見込みア収入予定額 ( ア ) 負担金 ( イ ) 掛金 ( ウ ) 利息 利金 ( エ ) その他の収入イ支出予定額 ( ア ) 退職給付金 ( イ ) 繰入金外 ( ウ ) その他の支出ウ短期運用額エ投資運用額 (2) 資金運

重大な約款変更(確定)のお知らせ

平成30年公認会計士試験

特別勘定の運用状況一覧 (2018 年 12 月 ) 日本株式型 (M225) 組入投資信託:MHAM 株式インデックスファンド225VA 騰落率基準価額 世界債券型 (MGB1) 組入投資信託:DIAMグローバル ボンド

ハッピーエイジング 30 損保ジャパン日本興亜アセットマネジメント バランス資産配分固定型信託報酬 ( 年率 税込 ) % 国内外の株式 ( 新興国含む ) 債券に分散投資 / 外貨建資産の為替ヘッジ 国内外の株式比率は 70% を基本とします 合成ベンチマークを上回る運用成果を目指しま

重大な約款変更に係る書面決議の基準日設定公告

2018年度年金資産運用状況(速報).pdf

PowerPoint プレゼンテーション

( 参考 ) と直近四半期末の資産構成割合について 乖離許容幅 資産構成割合 ( 平成 27(2015) 年 12 月末 ) 国内債券 35% ±10% 37.76% 国内株式 25% ±9% 23.35% 外国債券 15% ±4% 13.50% 外国株式 25% ±8% 22.82% 短期資産 -

(Microsoft Word - \212\356\226{\225\373\220j _\217C\220\263\201j.doc)


Microsoft Word - H290324優先的検討規程(裁定).docx

この基本運用方針は、地方公務員共済組合連合会(以下「連合会」という

ご留意いただく事項

投資信託口座取引規程

国家公務員共済組合連合会 厚生年金保険給付積立金の令和元年度第 1 四半期運用状況 第 1 四半期末の運用資産額は 6 兆 7,376 億円となりました 第 1 四半期の収益額は 実現収益額が 512 億円 総合収益額が 128 億円となりました 第 1 四半期の収益率は 実現収益率 ( 期間率 )

< 目的 > 専ら被保険者の利益 にはそぐわない目的で運用が行われるとの懸念を払拭し 運用に対する国民の信頼を高める 運用の多様化 高度化が進む中で 適切にリスクを管理しつつ 機動的な対応を可能に GPIF ガバナンス強化のイメージ ( 案 ) < 方向性 > 1 独任制から合議制への転換基本ポート

2018 年度第 3 四半期運用状況 ( 速報 ) 年金積立金は長期的な運用を行うものであり その運用状況も長期的に判断することが必要ですが 国民の皆様に対して適時適切な情報提供を行う観点から 作成 公表が義務付けられている事業年度ごとの業務概況書のほか 四半期ごとに運用状況の速報として公表を行うも

中小企業退職金共済事業資産運用の基本方針に基づく資産運用の報告について

ティブかパッシブか バランス型か特化型か さらには スタイル 投資対象 投資手法による分類も可能です サービスや商品としては 為替オーバーレイやトランジットマネージャーなどが考えられます ここで 利用可能な という意味は 企業がそれらの手法や商品の内容を理解し 管理する体制ができているかということが

企業年金における資産運用の状況 2015年度年次報告書.pdf

第一の変額年金フェアウェイ災害 3 割加算型変額年金保険運用状況一覧 特別勘定の運用状況一覧 (2018 年 12 月 ) ライフサイクル30 型 組入 :DIAMライフサイクル ファンドVA1( 安定型 ) 騰落率基準価額 ライ

財務諸表に対する注記 1. 継続事業の前提に関する注記 継続事業の前提に重要な疑義を抱かせる事象又は状況はない 2. 重要な会計方針 (1) 有価証券の評価基準及び評価方法 満期保有目的の債券 償却原価法 ( 定額法 ) によっている なお 取得差額が少額であり重要性が乏しい銘柄については 償却原価

14個人情報の取扱いに関する規程

本日の内容 リターン計算上の必須事項と実務への適用 時間加重収益率と外部キャッシュフロー時間加重収益率の計算方法フィーの取扱いシステム構築 運営上の課題 リスク指標の計算 ( ちらばり 標準偏差 ) ベンチマーク リターンの計算 その他 1

新旧対照表(第2分冊:保険会社関係)1-14-14

平成24年度 業務概況書

1. 30 第 2 運用環境 各市場の動き ( 7 月 ~ 9 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは上昇しました 7 月末の日銀金融政策決定会合のなかで 長期金利の変動幅を経済 物価情勢などに応じて上下にある程度変動するものとしたことが 金利の上昇要因となりました 一方で 当分の間 極めて低い長

(資料4)運用機関とのコミュニケーションの取り方や情報開示の方法等(案).pdf

( )

第一の変額年金フェアウェイ災害 3 割加算型変額年金保険運用状況一覧 特別勘定の運用状況一覧 (2018 年 10 月 ) ライフサイクル30 型 組入 :DIAMライフサイクル ファンドVA1( 安定型 ) 騰落率基準価額 ライ

有価証券等の情報(会社計)162 満期保有目的の債券 がを超えるもの がを超えないもの 公社債 435, ,721 31, , ,565 29,336 外国証券 ( 公社債 ) 1,506,014 1,835, ,712 1,493,938 1,778

< F2D8EE888F882AB C8CC2906C>

投資信託口座取引規程

豊橋市 PPP/PFI 手法導入優先的検討方針 効率的かつ効果的な公共施設等の整備等を進めることを目的として 多様なPPP/P FI 手法導入を優先的に検討するための指針 ( 平成 27 年 12 月 15 日民間資金等活用事業推進会議決定 ) に基づき 公共施設等の整備等に多様なPPP/PFI 手

財務諸表に対する注記 1. 継続事業の前提に関する注記 継続事業の前提に重要な疑義を抱かせる事象又は状況はない 2. 重要な会計方針 (1) 有価証券の評価基準及び評価方法 満期保有目的の債券 償却原価法 ( 定額法 ) によっている なお 取得差額が少額であり重要性が乏しい銘柄については 償却原価

目次 Ⅰ 退職等年金給付組合積立金の管理及び運用の基本的な方針 1 基本的な方針 1 2 運用の目標 1 3 年金資産運用検討委員会の活用 1 4 資金運用計画 2 (1) 資金収支見込み (2) 資金運用方針 5 リスク管理 2 (1) 資産全体 (2) 各資産 (3) 自家運用 (4) 資産管理

インド株ファンドQ&A(案)

リリース

目次 ( 地方共済事務局 ) Ⅰ 厚生年金保険給付組合積立金の管理及び運用の基本的な方針 1 基本的な方針 2 2 運用の目標 2 3 年金資産運用検討委員会の活用 3 4 資金運用計画 3 (1) 資金収支見込み (2) 資金運用方針 5 リスク管理 3 (1) 資産全体 (2) 各資産 (3)

1. 指定運用方法の規定整備 今般の改正により 商品選択の失念等により運用商品を選択しない者への対応として あらかじめ定められた指定運用方法 に係る規定が整備されます 指定運用方法とは 施行日(2018 年 5 月 1 日 ) 以降 新たに確定拠出年金制度に加入された方が 最初の掛金納付日から確定拠

第 3 国民に対して提供するサービスその他の業務の質の向上に関する事項 1. 年金積立金の管理及び運用の基本的な方針年金積立金の運用は 年金積立金が被保険者から徴収された保険料の一部であり かつ 将来の年金給付の貴重な財源となるものであることに特に留意し 専ら被保険者の利益のために 長期的な観点から

野村アセットマネジメント株式会社 平成30年3月期 個別財務諸表の概要 (PDF)

162 有価証券等の情報(会社計 満期保有目的の債券 ( 単位 : 百万円 ) がを超えるもの がを超えないもの )合計 2,041,222 2,440, ,058 1,942,014 2,303, ,434 責任準備金対応債券 ( 単位 : 百万円 ) が貸借対照表 公社債

GPIFのオルタナティブ投資について 現行中期計画( 基本ポートフォリオ ) における位置付け 分散投資によるリスクの低減や運用の効率化を進めるため 基本ポートフォリオにおいて オルタナティブ資産での運用について明記 ( 平成 26 年 10 月厚生労働大臣認可 ) 運用体制の整備に伴い管理 運用さ

日本円単位型特別勘定月次運用レポート 単位型特別勘定の運用方針等 2018 年 12 月末現在 主として円建ての債券に投資することにより 満期時の所定の金額の確保を目指しながら 中長期的に高い投資成果をあげることを目標とします 基本保険金額と同額の成果を目指す 安定運用部分 と 株式市場の環境に応じ

松本市補助金交付規則 昭和 37 年 7 月 27 日規則第 16 号改正昭和 45 年 9 月 12 日規則第 31 号昭和 53 年 12 月 8 日規則第 25 号昭和 63 年 4 月 1 日規則第 18 号 ( 目的 ) 第 1 条この規則は 法令又は条例等に特別の定めのあるもののほか 補

する者で構成する有識者会議 ( 以下 有識者会議 という ) の専門的な知見 を活用し 検討する 4 資金運用計画経過的長期給付組合積立金の運用に当たっては 年度開始前に 年間資金運用計画 を作成する また 毎月 月間資金運用計画 を作成するものとする なお 年間資金運用計画には 次の事項を記載する

林業退職金共済事業における平成19事業年度に係る資産運用結果に対する評価報告書

制定 : 平成 24 年 5 月 30 日平成 23 年度第 4 回理事会決議施行 : 平成 24 年 6 月 1 日 個人情報管理規程 ( 定款第 65 条第 2 項 ) 制定平成 24 年 5 月 30 日 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 定款第 66 条第 2 項の規定に基づき 公益社団法

野村アセットマネジメント株式会社 2019年3月期 個別財務諸表の概要 (PDF)

スライド 1

とともに 長期的に各資産のベンチマーク収益率を確保する なお 組合が管理及び運用する厚生年金保険給付組合積立金は 毎年度相当額の年金給付支払いがあるため 必要な短期資産を確保する その資産全体に占める構成割合は一定ではないため 基本ポートフォリオを踏まえた運用が困難であることから 年金給付支払いのた

社会福祉法人春栄会個人情報保護規程 ( 目的 ) 第 1 条社会福祉法人春栄会 ( 以下 本会 という ) は 基本理念のもと 個人情報の適正な取り扱いに関して 個人情報の保護に関する法律 及びその他の関連法令等を遵守し 個人情報保護に努める ( 利用目的の特定 ) 第 2 条本会が個人情報を取り扱

この基本運用方針は、地方公務員共済組合連合会(以下「連合会」という

<4D F736F F D F80976C8EAE A836F815B F CC837E C815B836882C98AD682B782E98B4B92F689FC92E888C E646F63>

第 14 期 ( 平成 30 年 3 月期 ) 決算公告 平成 30 年 6 月 21 日 東京都港区白金一丁目 17 番 3 号 NBF プラチナタワー サクサ株式会社 代表取締役社長 磯野文久

Transcription:

平成 24 年 2 月 9 日 日本医師 従業員国民年金基金 年金資産運用の基本方針 日本医師 従業員国民年金基金 ( 以下 当基金 という ) は 年金給付等積立金 ( 以下 年金資産 という ) の運用にあたり以下の基本方針を定める 当基金から年金資産の管理又は運用を委託された運用機関は 本運用方針に基づいて年金資産の運用管理を行うものとする 1. 運用の目的当基金における年金資産の運用は 当基金の加入者等に対する年金給付及び死亡一時金その他の給付が 将来にわたり確実に行えるよう 長期的に必要となる年金給付等積立金の積み立てを目的として運用を行う 2. 運用の目標 (1) 年金資産全体の目標前項の目的を達成するために必要で十分な積立水準を安定的に維持することを目標とする その結果として 債務の変動を加味した将来にわたる試算等に基づき 積立不足に陥る確率を極小化させることを目指す (2) 個別資産の目標個別の資産については 許容されるリスクの範囲内において 資産区分ごとに市場における収益率 ( ベンチマーク ) を長期的に上回ることを目指す 3. 資産構成割合について (1) 前項の年金資産全体の目標を達成するため 基準となる資産構成割合 ( 政策アセットミックス ) を策定する 政策アセットミックスは 積立水準の状況 将来のキャッシュフローの予測 将来の各資産のリターン リスク 相関係数の予測から ALM 分析に基づき策定する 積立水準変化や前提とする諸条件の変化に応じて 将来の積立水準も変化するため 年金資産全体の目標を達成するために 政策アセットミックスは必要に応じ見直していく なお 政策アセットミックスの見直しによるポートフォリオの移行にはある程度の時間を要するとともに 市場環境にも配慮する必要がある 1

(2) 平成 24 年 2 月 10 日以降の具体的な政策アセットミックスは次のとおりとする 内外債券 45% 内外株式 30% その他 25% この政策アセットミックスは ポートフォリオの移行開始後概ね 2~3 年後に到達するものとする 上記の構成割合は基準値であって 時価の変動等による ±5% までの乖離は許容範囲とする なお 政策アセットミックスの見直しによるポートフォリオの移行期間中は柔軟に対応するものとする 市場環境に対応し資産の 5% 以内を短期資産として保有することができる 外貨建資産については 当面その50% について為替ヘッジを行うものとする なお ポートフォリオ全体のネット外貨エクスポージャーで 30% までを許容範囲とする (3) その他資産 ( 非伝統的資産 ) リスク分散を図りポートフォリオの効率を高めるために 株式, 債券といった伝統的な資産以外に 不動産 プライベート エクイティ ヘッジファンドなどのいわゆる非伝統的な資産も投資対象とする この場合 特定の分野 ファンドに偏らないよう留意する 1ヘッジファンド投資は 収益原泉の多様化 分散化を目的として行う 2プライベート エクイティ投資は 主に非流動性利益を長期的に獲得することを目的として行う 3 不動産投資は 長期的な配当収益 ( 賃料収入等 ) の獲得を主たる目的として行う 4 保険証券投資は 株式とは相関しない配当収益の獲得を主たる目的として行う 5その他実物資産等への投資については ファンドの性格等を吟味し 分散の一環 インフレ対応等を目的として行う 4. 運用機関の選定及び評価 (1) 運用機関の選定前項の政策アセットミックスに基づき 投資対象資産区分ごとに運用スタイル 手法の分散を勘案し 最も適切な運用機関を選択する 2

運用機関の選定にあたっては 当該運用機関の1 経営理念 2 経営内容 経営者の能力及び社会的評価 2 国民年金基金制度に対する理解と関心 3 運用方針及び運用スタイル 手法 4 情報収集システムや投資判断プロセス等運用管理体制 5 法令遵守体制 6 運用担当者の能力 経験 7 年金運用の経験と実績等を十分審査して行うこととする なお 運用報酬体系及び水準に留意する (2) 運用機関の評価運用機関の運用成績の評価については 定量的評価 ( 各資産区分ごとに算出した収益率とベンチマークを比較することにより行うベンチマークとの比較評価及び各資産別に同一のベンチマークを対象とする運用機関について比較評価を行うユニバース評価等 ) に 定性的評価 ( 各運用機関の経営方針 体制 投資方針 リスク管理 運用能力等 ) を加えた総合的な評価で行う (3) 運用委託内容等の変更前記の評価を行った結果 長期的かつ総合的観点から判断して満足すべき水準に達しないときは 運用委託額の減額又は契約の解除を行うものとする ただし 次の場合には直ちに運用委託額の変更 契約の解除等を行うことができるものとする 1 運用成績が著しく不良である場合や 運用機関の運用スタイル又は手法が従前のものから大きく変更される場合 2 全体の資産構成が長期的資産構成から著しく乖離し 委託額の調整により資産配分の乖離を調整する必要が生じた場合 または資産全体の運用方針見直しによる運用機関構成の変更を行う場合 3 契約書 基本方針 運用指針等に反したと認められる場合 または 運用機関の経営内容の悪化や社会的評価の低下等資産管理上重大な問題が生じた場合 5. 運用機関の管理に関する事項運用機関は以下の事項及び別に提示する運用指針に沿って年金資産の管理運用を行い 当基金は その遵守状況を管理する (1) 受託者責任運用機関は 当基金の年金資産の管理運用にあたっては 善良なる管理者の注意をもって, 専ら委託者たる当基金の利益に対してのみ忠実に職務を遂行しなければならない (2) 議決権の行使運用機関は 専ら投資家たる当基金の利益増大のために株主議決権を行使すること (3) 法令遵守体制の整備運用機関は 法令を遵守するとともに その確保のための体制の整備を図ること 3

(4) 運用スタイル 手法の明確化運用機関は 運用ファンドごとの運用哲学及び運用方針並びにそれに基づく運用スタイル 手法を明らかにし これを変更する場合は その旨を当基金に文書で通知し 協議を行うこと (5) 目標運用機関は 自らの運用スタイル 手法から想定されるリスクの下 期待される収益率の実現を目指し最大限の努力を行うこと (6) 売買執行について有価証券の売買執行を行う際は 当基金にとって最良な執行となるよう運用機関の管理に努めること (7) デリバティブの利用についてデリバティブを利用する場合は 効果的なリスク管理を目的とし 投機的な取引は行わないこと (8) 個別資産の遵守事項等個別資産の遵守事項等については 運用指針等において提示する (9) 運用に関する報告運用機関は 毎月末の年金資産の管理 運用状況に関する報告書を当基金に提出すること 併せて 原則として四半期毎に当基金とミーティングを行い 運用状況の詳細及びその他重要な事項について協議を行う 上記に加え 運用環境の急激な変動 運用手法 体制の変更等重大な事象が発生した場合には適宜協議を行うものとする 6. 基金制度運営委員会当基金の資産運用に関して 基本方針の策定及び改定等重要事項について意見を聴き 助言を受けるために 基金制度運営委員会を設置する 本委員会は 外部の学識経験者数名の他 当基金代議員の代表等で構成するものとし その設置については別途定めることとする 7. 年金資産の保全に向けての緊急避難対応前各項の規定にかかわらず 年金資産の保全に向けて 以下の基準に従い緊急避難的対応を行うことができるものとする (1) 緊急避難的対応の発動の要件 方法等 1 突発的かつ重大な事象の発生により 年金資産への重大な影響が想定される場合 緊急避難的対応 を発動する事ができる 2 緊急避難的対応 の発動の方法として 特に影響が懸念される資産の一時的な売 4

却 現金化 ( 運用機関の解約を含む ) により行うものとする (2) 緊急避難的対応の発動に際しての手続き 1 緊急避難的対応 の発動 実施については 運用執行理事が理事長 副理事長の了解の下に行う この場合 運用執行理事は契約年金コンサルタントの助言を得るものとする 2 緊急避難的対応 の実施に当たり 運用執行理事は検討事項と実施内容について制度運営委員会委員に速やかに報告を行い かつ事後の委員会 理事会代議員会において経過等について報告を行うものとする 3 緊急時において 運用執行理事が職務を遂行できない場合 副理事長が執行する この場合 事務長が副理事長の補佐を行うものとする 附則施行日平成 24 年 2 月 9 日 5