草加市市民温水プール PFI 導入可能性調査報告書 概要版 平成 28 年 3 月 草加市
目次 1 本調査の目的... 2 2 事業運営体制の検討... 2 ⑴ 民間事業者への市場調査を通じた 成立可能な運営体制の検討... 2 ⑵ 市場調査を踏まえた運営体制の設定... 3 3 事業スキームの検討結果... 5 4 VFMの検討結果... 7 5 市場調査結果の概要... 9 ⑴ 回答事業者の概要... 9 ⑵ PFI 等導入による事業費の削減率... 9 ⑶ 建設等の工程... 11 ⑷ 事業期間... 12 ⑸ 事業手法... 12 ⑹ 本事業への参画意向... 12 6 総合評価... 14 ⑴ 定量的評価のまとめ... 14 ⑵ 定性的評価のまとめ... 14 ⑶ 総合評価... 14 1
1 本調査の目的 本調査は 草加市 ( 以下 市 という ) が建て替えを計画する市民温水プールについて 民間事業者と連携を図りつつ 財政負担の軽減を実現する手法として考えられる 民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律 ( 平成 11 年法律 117 号 ) が定める事業手法を導入して整備することについて 実施の適正について評価することを目的とするものである 2 事業運営体制の検討 ⑴ 民間事業者への市場調査を通じた 成立可能な運営体制の検討本調査では 表 2の施設の運営手法 ( 民間事業者と体育協会との業務分担パターン ) をもとに 市場調査を通じて PFI 1 等事業と体育協会との役割分担のあり方について民間事業者の意向を把握した 市場調査での質問内容は 以下のとおりとし アンケート形式にて実施した後 補足ヒアリングを実施した 調査対象は 代表企業として類似の PFI 事業の経験を有する企業とした 表 1 市場調査における PFI 等事業と体育協会との役割分担に関する質問内容 運営業務の実施体制の方向性現状と同様に運営は体育協会が実施する場合について運営の一部のみを体育協会が実施する場合について 民間事業者への質問内容運営を体育協会が実施する場合 運営を民間事業者が実施する (PFI 事業範囲に含める ) 場合での比較 設計 建設 維持管理に関する削減率への影響 本事業への参画意向への影響 想定されるサービス内容 水準コンソーシアムの組成における運営企業についての考え どのような運営企業を想定するか 代表企業 構成企業 下請企業のいずれでの参加か 本事業に参画可能と考える 民間事業者と体育協会との役割分担 (5つのパターンより選択) 体育協会との共同での運営業務実施の可能性や留意点 1 Private Finance Initiative の略 公共事業を実施するための手法の一つ 民間の資金と経営能力 技術力 ( ノウハウ ) を活用し 公共施設等の設計 建設 改修 更新や維持管理 運営を行う公共事業の手法 2
表 2 民間事業者と体育協会との業務分担パターン 諸室想定される業務内容パターン 1 パターン 2 パターン 3 パターン 4 パターン 5 受付 利用受付 料金徴取 施設 備品貸出 健康増進アドバイス 体育協会体育協会体育協会 全体 : 民間事業者民間事業者プール : 体育協会 温水プール 温水プール管理 ( 安全管理 衛生管理 ) 温水プールでの各種教室の企画 実施 体育協会体育協会体育協会体育協会民間事業者 屋内体育館 清掃管理 ( 日常清掃 ) 体育館での各種教室の実施 任意 体育協会体育協会体育協会民間事業者民間事業者 スタジオ等 トレーニング室管理 ( 安全管理 ) スタジオでの各種教室の企画 実施 体育協会体育協会民間事業者民間事業者民間事業者 物品販売 : スポーツ用品の販売 ( 店舗設置は必須ではない ) 体育協会体育協会民間事業者民間事業者民間事業者 フリースペース 会議室 飲食提供 : 自販機 売店 喫茶店等の設置 清掃管理( 日常清掃 ) ホール等でのイベント等の企画 実施 任意 清掃管理( 日常清掃 ) 会議室での各種教室の企画 実施 任意 体育協会民間事業者民間事業者民間事業者民間事業者 体育協会民間事業者民間事業者民間事業者民間事業者 体育協会民間事業者民間事業者民間事業者民間事業者 温浴施設 温浴施設管理 ( 衛生管理 ) 体育協会民間事業者民間事業者民間事業者民間事業者 ⑵ 市場調査を踏まえた運営体制の設定 体育協会との役割分担について 市場調査を通じた把握した民間事業者の意見は 以下の内容に集約された ア PFI 等事業における運営業務のあり方 PFI 等事業の中で運営業務も扱うのであれば 全ての施設 内容を PFI 等事業とす ることが望ましい ( 前述の パターン 5 に該当 ) イ 体育協会との役割分担の可能性 一部の業務を体育協会と分担する必要がある場合 体育協会による運営は体育館のみとし その他は全て PFI 等事業とすることが望ましい ( プール スタジオ トレーニング室の運営を PFI 等事業に含めることは必須条件とする ) PFI 等事業が施設の運営全体を担い その中で 体育協会が市の事業 ( 健康づくり等のソフト事業 ) の担い手として施設利用をする方法は 実現性が高い ウ 体育協会との協働の可能性 体育協会が 本事業のコンソーシアムの構成員となるような条件は 避ける必要がある ( 体育協会の運営に関するリスクも全て民間事業者が追う必要が生じるため ) 体育協会も PFI 等事業への参加事業者とすることは 避ける必要がある ( 体育協会を取り込んだコンソーシアムが決定的に有利となり 公平な競争環境が確保されなくなるため ) 3
上記の結果をもとに 民間事業者の意向と市の方針を整理し 役割分担の設定を行った 市の方針では 体育協会が運営するスポーツ施設 ( 温水プール 体育館等 ) について その余剰スペースの活用を民間事業者が担い 癒しの空間 交流空間等に関する自主事業を実施することを期待していた ところが 民間事業者のサウンディング調査の結果では 余剰スペースの活用にかかる自主事業の実施は難しく 例えば温浴施設や飲食等の運営を実施する場合には 民間事業者が需要リスクを持たない事業形態とする必要があるとされた また 民間事業者が施設運営に関与する場合には 温水プールを含めたスポーツ施設全体の運営を希望しており 体育協会と民間事業者との役割分担を前提とする市の方針との整合を図ることが難しいことが確認された こうしたことから 体育協会と民間事業者との協働 ( 併用 ) による運営の実現は難しく 運営業務の全てを体育協会とする パターン 1 を本事業の運営体制とすることとした 4
3 事業スキームの検討結果 市場調査等を通じて検討した結果 事業スキームは以下のとおりとする 項目 所在草加市柿木町 163-1 敷地面積 5,42 m2 建設概要建築面積 3,03 9m2 延床面積 4,79 1m2 (1F 床面積 ) 3,03 9m2 (2F 床面積 ) 1,55 4m2 (3F 床面積 ) 198 m2 施設整備概要温水プールプールエリア ギャラリー 職員更衣室 救 事業方式 屋内体育施設 温浴施設 交流スペース フリ ースペース その他 護室 監視室 採暖室 談話室 更衣室 シ ャワー トイレ 倉庫 機械室 体育館 スタジオ トレーニング室 倉庫 浴室 オープンギャラリー ホール 会議室 休憩 室 防災倉庫 PFI(B TO) 方式もしくは DBO 方式を基本とす 支払形態サービス購入型 ( 支払期間 :15 年 ) 事業期間設計期間設計期間として 6~10 ヶ月程度を想定する 民間事業者の事業範 囲 解体工事期間 建設期間 維持管理期間 設計 る 解体工事期間として 4~8 ヶ月程度を想定 する 建設工事期間として 18 ヶ月程度を想定す る 維持管理に係る業務期間を 15 年と設定する 事前調査業務 ( 必要に応じて現況測量及び 地盤調査 土壌汚染調査等 ) 設計業務 電波障害調査業務 本施設整備に伴う各種申請等の業務 その他 業務を実施する上で必要な関連業 5
建設 工事管理業務 維持管理 務 建設工事及びその関連業務( 外構工事費等を含む ) 備品 備品等設置業務 工事監理業務 建設に伴う各種申請等の業務( 建築確認申請等 ) 近隣対応 対策業務( 周辺家屋影響調査も含む ) 国庫補助金申請図書作成補助業務 電波障害対策業務 本施設の引渡し業務 既存施設の解体 撤去業務 建築物保守管理業務 建築設備 機器等保守管理業務 什器 備品等保守管理 更新業務 外構等維持管理業務 環境衛生 清掃業務 保安警備業務 修繕業務( 建築 建築設備 外構等 ) 6
4 VFM の検討結果 事業スキームをもとに 15 年間における従来手法の事業費 (PSC 2 ) と PFI 的手法 (DBO 3 方式 ) 及び PFI 手法 (BTO 4 方式 ) で実施した場合の事業費を比較検討することにより VFM を算出した結果 PFI 的手法 (DBO 方式 ) の場合には現在価値換算で 3.6% PFI 手法 (BTO 方式 ) の場合 3.8% のVFM 5 が期待できるという結果が得られた 表 3 総事業費の算定結果 PSC PFILC C 6 (DBO 方式 ) PFILC C (BTO 方式 ) 1 施設整備費分負担総額交付金 132,527 132,527 132,527 起債 ( 元本 ) 1,850,727 1,708,273 1,708,273 起債 ( 利息 ) 268,706 248,434 248,434 一般財源 1,122,721 1,039,333 569,418 SPC 7 借入 ( 元本 ) 0 489,915 SPC 借入 ( 利息 ) 0 94,917 小計 3,374,681 3,128,568 3,243,485 2 維持管理 運営費分負担総額 (SPC の利潤含む ) 412,676 412,926 454,526 3 その他経費 ( コンサルタントフィー ) 87,110 87,110 4 市税収入 (SPC 法人市民税より ) (941) (1,468) 財政負担総額 (FV 8 ) 3,787,357 3,627,662 3,783,652 (NPV 9 ) 3,089,821 2,978,208 2,972,930 表 4 VFM の算定結果 VFM 算定結果 ( 税抜 ) DBO 方式 BTO 方式 VFM( 現在価値への換算前 ) VFM( 現在価値への換算後 ) 削減額 159,6 95 千円 3,70 5 千円 削減率 4.2% 0.1% 削減額 111,6 13 千円 116,8 90 千円 削減率 3.6% 3.8% 2 Public SectorComparator の略 公共が自ら実施する場合の事業期間全体を通じた公的財政負担の見込額の現在価値をいう 提案されたPFI 事業が従来型の公共事業に比べ VFMが得られるかの評価を行う際に使用される 3 Design Build Operate の略 資金調達は自治体が行うが 設計 建設 長期運営まで一括して民間企業が行う手法である 4 BuildTransferOperate の略 民間事業者が施設等を建設し 施設完成直後に公共施設等の 7
管理者等に所有権を移転し 民間事業者が維持 管理及び運営を行う事業方式 5 ValueForMoney の略 支払 (Money) に対して最も価値の高いサービス (Value) を供給するという考えのこと 6 LifeCycleCost の略 プロジェクトにおいて 計画から 施設の設計 建設 維持管理 運営 修繕 事業終了までの事業全体にわたり必要なコストのこと 7 SpecialPurposeCompany の略 ある特別の事業を行うために設立された事業会社のこと P FIでは 公募提案する共同企業体 ( コンソーシアム ) が 新会社を設立して 建設 運営 管理にあたることが多い 8 Future Value の略 将来価値とも呼ばれ 現在の対象となるものの貨幣価値が将来いくらになっているかを算出したものをいう 9 NetPresentValue の略 投資金額の現在価値と回収の現在価値の差であり 将来のキャッシ ュフローを予測する指標として用いる 8
5 市場調査結果の概要 ⑴ 回答事業者の概要本調査への回答事業者数は 26 者であり 総合建設業 13 者 運営 5 者 維持管理 6 者 ( ビルメンテナンス : うち 2 者は運営も実施することがあると回答 ) その他 2 者 ( プールメーカー : 総合建設業の参画実績を有するマネジメント企業 : ) であった 図 1 回答企業の業種 業種総合建設運営ビルメンテナンス運営 ビルメンテナンスその他 13 者 5 者 4 者 2 者 2 者 ⑵ PFI 等導入による事業費の削減率 事業費の削減率については 下記の方法にて集計対象を設定し 削減率を検討した 表 5 事業費の削減率の集計 項目 集計対象 方法 削減率 建設費 本事業への参画意向があった建設企業 (7 者 ) の回答の加重 7.5% 平均 運営費 本事業への参画意向があった建設企業 (5 者 ) の回答の加重 7.0% 平均 維持管理費 本事業への参画意向があった建設企業 (3 者 ) の回答の加重平均 7.5% 9
図 2 建設工事費のコスト縮減率 コスト縮減の効果 0%~ 5%~ 10%~ 15%~ 20%~ 25%~ 分からない未回答 5 者 図 3 運営費のコスト縮減率 コスト縮減の効果 0% 0%~ 5%~ 10%~ 15%~ 20%~ 25%~ 分からない未回答 2 者 図 4 維持管理費のコスト縮減率 コスト縮減の効果 0%~ 5%~ 10% 10%~ 15%~ 20%~ 25%~ 分からない未回答 2 者 10
⑶ 建設等の工程設計 建設 解体の工事期間に関する建設企業の回答は 以下の通りであった また 解体事業を本事業に含めることの適否については 約半数 (7 者 46.7%) の建設企業が 含めても問題はない と回答していた 図 5 想定する設計期間 設計期間 5ヶ月 6ヶ月 7ヶ月その他 9ヶ月 ( ) 10 ヶ月 (2 者 ) 12 ヶ月 ( ) 未回答 5 者 4 者 4 者 図 6 想定する建設工事期間 建設工事期間 15 ヶ月 3 者 18 ヶ月 6 者 21 ヶ月 3 者その他 未回答 図 7 想定する解体工事期間 解体工事期間 3ヶ月 4ヶ月 5ヶ月その他 6ヶ月 6~8ヶ月 杭抜きを含まず 5ヶ月 ( ) 未検討のため回答不能未回答 3 者 4 者 4 者 2 者 11
⑷ 事業期間本事業を PFI 等の事業手法で実施する場合の望ましいと考える事業期間については 15 年程度 (17 者 ) が最も多く 次いで 10 年程度 (4 者 ) となった( 図 8) :26 図 8 望ましいと考える事業期間 事業期間 10 年程度 15 年程度 20 年程度どれでもよい未回答 4 者 17 者 3 者 2 者 ⑸ 事業手法 PFI 等の事業手法について 望まれる事業方式を複数回答で質問した結果 PFI(BTO) (19 者 ) が最も多く ついで DBO(9 者 ) となった ( 図 9) :32 図 9 望まれる事業方式 事業方式 PFI(BTO) PFI(BOT) DBO どれでもよい未回答 19 者 9 者 3 者 ⑹ 本事業への参画意向本事業への参加については 参加したい (12 者 ) と 積極的に参加したい(6 者 ) が多かった :26 参加意向を示した企業 (18 者 ) を業種別に見ると 建設企業は 13 者中 7 者 運営企業は 5 者中 5 者 維持管理企業は 6 者中 3 者が 参加意向を示す結果となった 参加意向を示した企業 (18 者 ) のうち 本事業への参加については コンソーシアムメンバー ( 出資する )(12 者 ) と コンソーシアム代表 ( 出資する )(6 者 ) が多かった :19( が複数回答したため ) 12
表 6 本事業への参画意向の概要 積極的に参加 参加 合計 建設企業 代表企業 4 者 5 者 構成企業 3 者 3 者 運営企業 代表企業 構成企業 4 者 5 者 維持管理企業 代表企業 構成企業 2 者 3 者 その他 代表企業 ( プールメーカ 構成企業 ー ) 合計 6 者 12 者 18 者 図 10 本事業への参加について 参加意向積極的に参加したい参加したい参加は難しい参加できないその他未回答 6 者 12 者 5 者 2 者 図 11 本事業への参加組織形態 参加組織形態コンソーシアム代表 ( 出資する ) コンソーシアムメンバー ( 出資する ) 下請企業 ( 出資しない ) 分からない未回答 6 者 12 者 13
6 総合評価 ⑴ 定量的評価のまとめ市の財政負担総額は 実質財政負担額 (FV) 割引率 9 4.0% で現在価値化をした額 (NPV) とも 従来手法に比べ PFI 的手法 (DBO 方式 ) PFI 手法 (BTO 方式 ) の削減効果が高い結果となり 優位性があることが確認された 実質財政負担額 (FV) では PFI 的手法 (DBO 方式 ) の削減効果が最も大きかったが 割引率 4.0% で現在価値化した場合の財政負担額 (NPV) では PFI 手法 (BTO 方式 ) の削減効果が最も大きく VFM が最大となる結果を得た 初期投資費に係る財政負担の平準化効果については 起債と一般財源とで資金調達をする従来手法と PFI 的手法 (DBO 方式 ) と比較して 民間資金も活用する PFI 手法 (BTO 方式 ) の方が 優位性があることが確認された 市では 学校施設の耐震化や市庁舎の建替え等の事業も並行して実施する必要があり これらは本施設と比較し 一般財源の活用の優先順位が高い施設である 一方 本施設も 住民還元施設としての位置づけから 一般財源の活用の優先順位は比較的高い 一般財源を効果的に活用しつつ 市の財政状況を鑑みると 本事業の実施において財政負担の平準化を追求することは重要であることから 定量的評価では PFI 手法 (BTO 方式 ) が適した手法であると考えられる ⑵ 定性的評価のまとめ市が本事業に求める条件として 以下の点を重視しており 定性的評価では PFI 的手法 (DBO 方式 ) PFI 手法 (BTO 方式 ) が効果的であると考えられる 〇民間事業者のノウハウや創意工夫の最大限の発揮 ( 設計 建設 維持管理の各段階において ) 〇建設コスト 工期の安定性 維持管理 修繕に係る費用負担の平準化〇事後保全から予防保全への転換 施設の長寿命化なお 従来手法は 設計と建設を分離発注することから 設計期間中に 住民意向を丁寧に反映し 導入機能 施設規模を大がかりに変更 精査するといった進め方にも対応しやすい点は評価できる 一方 これらの要件は 設計着手前 すなわち事業発注前に固めておくことも可能であり DBO 方式 BTO 方式で実施する場合には あらかじめ住民意向等を把握し 要求水準書等へ反映しておく必要がある ⑶ 総合評価本検討結果から この条件で進める場合の事業手法としては PFI 手法 (BTO 方式 ) による事業の実施が適していると考えられる 14
9 現在価値を算出する際に用いる利率のこと 割引率については リスクフリーレート ( 無リスクで運用できる金融商品の利回り ) を用いることが適当である 15