バドミントン競技主審 スキルアップ 勉強会 資 料 日時平成 29 年 3 月 25 日 ( 土 ) 場所オイスカ高等学校体育館 主管静岡県バドミントン協会 審判部 1
マッチ ( 試合 ) を始める前にすべきこと 1スコアシートを受け取る 審判に必要な道具 筆記具 ストップウォッチ イエロー レッドカード シャトル トス用コイン腕時計 ( 団体戦はオーダー用紙 ) など 2チーム名や選手名などを前もって確認をしておく 3 得点表示が正常かどうかの確認 4ポストがダブルスサイドライン上にあるかどうかネットとポストに隙間はないか 高さは規程通りか確認をする 5 線審の椅子の位置は正しいか確認をする 6 会場特別ルールが設けられているかどうかを確認する ~ 知識 ~ (1) ネットの高さポストの高さは 1,550m ネット中央では 1,524m ( 2.6cm 低い ) (2) ポストを支える部分はコート内にあってはならない ネット中央に選手召集スコアシートに記載の選手であるかどうかを確認 ダブルスであれば 2 人のうちファーストが誰かを確認 スコアシートに覚え書 ( など) 選手の特徴も覚え書しておくと良い 例 : 赤パンツ 三つ編み 左利き 等 サーバーが決まるとサービスの順番も決まる どんな順番で回って来るか1 2 3 4を記載しても良い トスに勝った方は (1) か (2) を選ぶ 敗者は残りを選ぶ (1) 最初にサービスをするか レシーブをするか (2) マッチ ( 試合 ) 開始の時 そのコートのどちらのエンドを選ぶか エンドが決まれば スコアシート中央名前の両サイドへR Lの記入 シングルスは S のみ ダブルスは S R の記入 0-0を記入 ラブオール プレーの時刻を記入 2
マッチ ( 試合 ) 中のコール (1) 試合開始時 シングルスの場合 < 個人戦 > オンマイライトXさん A( チーム名 ) オンマイレフトYさん B( チーム名 ) ~ 言いながら左右を指し Xさんがサーバーの場合 ~ Xさん トゥサーブ ラブオール プレー < 団体戦 > オンマイライトA( チーム名 ) レプリゼンティッドバイ XさんオンマイレフトB( チーム名 ) レプリゼンティッドバイ Yさん ~ 言いながら左右を指し Aがサービングサイドの場合 ~ Aトゥサーブ ラブオール プレー ダブルスの場合 < 個人戦 > オンマイライトWさん A( チーム名 ) Xさん B( チーム名 ) オンマイレフトYさん C( チーム名 ) Zさん D( チーム名 ) ~ 言いながら左右を指し Wさんがサーバーで Yさんがレシーバーの場合 ~ Wさん トゥサーブトゥ Yさん ラブオール プレー < 団体戦 > オンマイライトA( チーム名 ) レプリゼンティッドバイWさん XさんオンマイレフトB( チーム名 ) レプリゼンティッドバイYさん Zさん ~ 言いながら左右を指し Aがサービングサイドで Xさんがサーバー Yさんがレシーバーの場合 ~ Aトゥサーブ XさんトゥYさん ラブオール プレー 3
マッチ ( 試合 ) 中のコール (2) マッチ中どちらかのサイドがラリーに負けて それによりサービスを続ける権利を失った時に サービスオーバー とコールし 続いて新しいサービングサイドのスコアを先にコールする もし必要なら同時に手を適切に使って新しいサーバーと正しいサービスコートを指す 同点の場合は ( 例 ) サービスオーバー 8-8 ( エイトオール ) とコールする 延長ゲームどちらかのサイドが 20 点になった時は それぞれのゲームで最初の機会に ゲームポイント または マッチポイント と適切にコールする どちらかのサイドかまたは両方のサイドが 29 点になった時はそれぞれのゲームで ゲームポイント または マッチポイント と適切にコールする ゲームポイント とコールされる場合は 1st ゲームが終わろうとしている時か ファイナルゲームが発生するだろう 2nd ゲームが終わろうとしている時 これで勝敗が決まるであろう時は マッチポイント とコールする それぞれのゲーム中 どちらかのサイドが 11 点になったらそのラリーが終了したらすぐに ( 場合によっては サービスオーバー とコール ) スコアをコールし 続いて インターバル とコールする その 11 点目のラリーが決まった瞬間にストップウォッチを押し 認められたインターバルを計測する 主審もプレーヤーもこのインターバルを取らずにゲームが進んでしまった場合 ( 例えば 15 点で気づいた ) インターバルは認められない 両者ともがこのインターバルを必要としない意思表示があったならば ストップウォッチを止めポイントをコールし プレー を告げる 例 11-7( イレブン セブン ) プレー 4
マッチ ( 試合 ) 中のコール (3) ゲームの終わりには最後のラリーが終了したら いつもすぐに ゲーム とコールする また同時にストップウォッチを押し 120 秒を越えないインターバルを計測する ( ただし勝敗がついたゲームの後は除く ) マッチ後のコールファーストゲームワンバイ [ プレーヤー名または団体戦の時はチーム名のみ ] スコア をコールする 例 :< 個人戦 > ファーストゲームワンバイ田中さん 21-18 < 団体戦 > ファーストゲームワンバイ静岡県 21-18 ファイナルゲームがある場合 セカンドゲームの後には次のようにコールする セカンドゲームワンバイ [ プレーヤー名または団体戦の時はチーム名のみ ] スコア ワンゲームオール 例 :< 個人戦 D> セカンドゲームワンバイ田中さん 鈴木さん 21-18 ワンゲームオール < 団体戦 > セカンドゲームワンバイ静岡県 21-18 ワンゲームオール マッチが終わった時マッチワンバイ [ プレーヤー名または団体戦の時はチーム名のみ ] 全スコア 試合に勝った方のスコアを先にコールする 例 : 静岡県対愛知県の試合で静岡県が勝利した場合 < 団体戦の場合 > マッチワンバイ静岡県 21-18 22-24 21-17 5
マッチ ( 試合 ) 中のコール (4) インターバル終了を伝えるコール 11 ポイントの 60 秒を越えないインターバルの場合 40 秒経過した時点で ( コート番号 )20 秒 20 秒 と コールする ゲーム間の 120 秒を越えないインターバルの場合 100 秒経過した時点で ( コート番号 )20 秒 20 秒 と コールする インターバルボードが出ている場合には撤収する ( 線審あるいはSJ) インターバル中 どちらのサイドも2 人まで同時にコートに入りアドバイスを行ってよい ただし主審が 20 秒をコールしたら コートを離れるものとする セカンドゲームを開始する時のコール セカンドゲーム ラブオール プレー ファイナルゲームを開始する時のコール ファイナルゲーム ラブオール プレー ファイナルゲームでどちらかのサイドが 11 点に達した時のコール場合によっては サービスオーバー とコールする 次にスコアをコールし 続いて インターバル チェンジエンズ とコールする 例 :11-9( イレブン ナイン ) インターバル チェンジエンズ インターバルを計測した後の開始時 11-9( イレブン ナイン ) プレー ラインの判定主審はシャトルがライン近くに落ちた時は線審に注目しなければならない もし 主審の判断で線審が明らかに間違った判定をした場合 主審は次のコールをする 1シャトルが イン の時には コレクション イン 2 アウト の時には コレクション アウト 6
マッチ ( 試合 ) 中のコール (5) 試合前の選手紹介 ( 団体戦 ) 線審が任命されていない時は線審が判定できなかった場合は次のようにすぐに主審はコールをする 1シャトルがコート外に落ちた時は アウト とコールし 次にスコアをコールする 2シャトルがコート内に落ちた時は スコア をコールする 3 主審も線審も判定できなかった時は レット をコールする 団体戦終了時の挨拶 只今より静岡県と愛知県の団体戦を行います 静岡県第 1ダブルス佐藤一郎さん 鈴木二郎さん第 2ダブルス さん さんシングルス さん愛知県第 1ダブルス髙橋三郎さん 田中四郎さん第 2ダブルス さん さんシングルス さん以上のオーダーで試合を開始します ( 宜しく ) お願いします 選手一同 : お願いします( 握手 ) 只今の静岡県と愛知県の試合は 2-1 で静岡県の 勝ちとします ( 勝利ですなど ) 有難うございました 選手一同 : 有難うございました ( 握手 ) 7
団体戦入場の隊形 若番が先頭 後番が後方入場です 進行方向 主審プラカード若番監督選手選手 SJ プラカード後番監督選手選手線審線審 得点版 団体戦退場の隊形 勝者チームが前 進行方向 主審プラカード勝利監督選手選手 SJ プラカード敗者監督選手選手線審線審 得点版 敗者チームが後 8
線審ジャッジの範囲 ( 目安 ) 線審ジャッジ 9
インプレー中のコール 1 レット 次の場合は レット と主審がコールをする レットとはプレーを停止させるため主審によってコールされる 1レシーバーの姿勢が整う前にサービスした時 2サービスの時 サーバー及びレシーバーが同時にフォルトをした時 3サービスが打ち返されて シャトルがネットの上に乗った時 ネットを越えた後ネットにひっかかった時 4プレー中にシャトルが分離した時 5コーチによりプレーが中断 あるいは相対するサイドのプレーヤーが注意をそらされたと主審が判断した時 6 線審が判定できなくて 主審も判定できない時 7いかなる不測の事態や突発的な事故が起きた時インプレー中のコール2 フォルト 次の場合は フォルト と主審がコールをする フォルトとなった場合は相手に1ポイント入るし サービス権があればそれも失う ( サービスオーバーとなる ) 1サービスが正しくない場合 2サービスでシャトルが (1) ネット上に乗った時 (2) ネットを越えた後 ネットにひっかかった時 (3) ダブルスにおいてレシーバーのパートナーによって打たれた時 3インプレーのシャトルが (1) アウトになった時 (2) 両ポスト間のネットの上を越えなかった時 (3) 天井または壁に触れた時 (4) プレーヤーの身体または着衣に触れた時 (5) コート外の物または人に触れた時 (6)1 回のストロークでラケット上に捕えられて保持され振り投げられた時 (7) 同じプレーヤーによって2 回連続打たれた時 (8) プレーヤーとそのパートナーによって連続して打たれた時 (9) プレーヤーのラケットに触れて 相手コートに向って飛ばなかった時 4ラケット 身体または着衣でネットまたはその支持物に触れた時 5ラケットなどでネットの上を越えて少しでも相手コートを侵した時 またラケットとシャトルとの最初の接点が ネットより打者側でなかった時 10
インプレー中のコール 2 フォルト シャトルがインプレーでなくなる場合 6ラケットまたは身体でネットの下から相手のコートを侵し 著しく相手を妨害したり 相手の注意をそらした時 7 相手を妨害した時 すなわちネットを越えたシャトルを追う相手の正当なストロークを妨げた時 8プレーヤーが第 16 条の違反をはなはだしく行ったり 繰り返したり またそれらを継続してやめない時サービス時のフォルト 次の事態が起こった瞬間にインプレーではなくなります 1シャトルがネットやポストに当たり 打者側のコートに向って落ち始めた時 (=ネットを越えなかった時) 床に落ちる瞬間ではないので注意 2シャトルがコート面に触れた時 3 フォルト または レット となった時 これを知らないと 相手のフォルトが有効か無効か判断がつかないので よくご理解下さい 以下の項目に反していれば フォルト となります 1 サーバーとレシーバーが態勢を整えた後は 両サイドともサービスを不当に遅らせてはならない 2 サーバーのラケットヘッドの後方への動きの完了した時点が サービスの始まりを不当に遅らせているかどうかの判断基準となる 3 サーバーもレシーバーもラインを踏んではならない 4 サーバー及びレシーバーの両足の一部はサービスを始めてからサービスがなされるまで その位置でコート面に接していなければならない 5 サーバーのラケットで打たれる瞬間にシャトル全体がサーバーのウェストより下になければならない ( 肋骨の一番下の部位の高さで仮想の線 ) 6 サーバーが持つラケットヘッド及びシャフトはシャトルを打つ瞬間に下向きでなければならない 7 サーバーのラケットはサービスを始めてからなされるまで前方への動きを継続しなければならない 8 サーバーがサービスをしようとして打ちそこなってはならない ( つまり 空振り はフォルト ) いつからサービス? プレーヤーの態勢が整った後 サーバーのラケットヘッドの前方への初めての動きがサービスの始まり ラケットで打たれるか 空振りした瞬間にサービスは終了する お互い態勢が整う前にサービスは始められないが サーバーがサービスをし レシーバーが打ち返そうと試みた時は態勢が整っていたものとみなす レシーバーのフォルトは フォルト レシーバー と主審によってコールされる 11