日本産水産物の美味しさと安心安全を伝える 試食アンケート調査 08 年 4 月 4 日 ( 火 )~6 日 ( 木 ) Seafood Expo Global 08 水産物 水産加工品輸出拡大協議会
ブリュッセルにおけるアンケート概要 試食メニュー内容 08 年 4 月に開催されたブリュッセル Seafood Expo Global において 各食材 種類の試食メニューを提供 マグロ : 刺身 寿司 ポキの 種類で提供 対象者 : ジャパンパビリオン内試食デモスペース 水産物 水産加工品輸出拡大協議会ブースの両来訪者 (59 人より集計 ) ブリ : 刺身 寿司 しゃぶしゃぶの 種類で提供 対象者 : ジャパンパビリオン内試食デモスペース 水産物 水産加工品輸出拡大協議会ブースの両来訪者 (74 人より集計 ) エグゼクティブサマリ ヨーロッパにおける水産物消費 日本食文化に関する動向 今回のアンケートにおいては マグロの消費が最も多く 次いでサーモン 差を開けてサバ ホタテ カキ ブリがそれに続く マグロとサーモンは年代を問わず高く浸透しており ブリについても年代別の大きな偏りはない 水産物の主な調理方法としては 焼く に次いで 生食 が多い 生食文化が一定数浸透しているため 日本の魚食文化等の教育の必要性は低い市場であるといえる 日本の水産物に対して高評価なイメージを持つ要素として 味 鮮度 安全性 を挙げる回答者が多数 価格については 価格が高い とする低評価が 70% を超えた サステナビリティに配慮した水産物 水産加工品を取扱いたい回答者数と比較すると MSC 認証等の有無について注視するという回答者は減少する 職業別では 小売業者のみ 認証の有無についての関心も高い傾向にある 来日経験のある回答者の方が 日本料理を食べる回数が多い傾向があり 日本料理を食べる場所については 来日経験のある回答者の方が 家庭でも日本料理を食べる割合が高い 試食メニューへの反応 刺身については マグロでは 86% ブリでは 87% の回答者が 美味しかった と回答し その理由として 味 と 食感 を挙げる声が多数 来日経験の有無や生食の抵抗有無に関わらず 刺身料理を 美味しい とする回答が多いため 広い消費者を対象に生食としての水産物の販促が可能
8 人がアンケートに回答 男女比では男性の回答が多いが 年齢別にみると若年層と高年層が少ないものの 中年層では比較的バランスの取れた回答を収集 職業は輸入業者と流通業者で約半数を占め 年収は 50,000 ユーロ以上が約 50% となった アンケート回答者内訳 ( 計 8 人 ) 特筆事項 男性 4 人 性別 女性回答なし 0 代 0 代 88 人 4 人 44 人 7 人 女性 :88 人 男性 :8 人 男性が 8 人で 70% 以上を占める 年齢別 40 代 50 代 60 代以上 0 人 77 人 8 人 0 代 :44 人 職業別 回答なし輸入業者流通業者小売業者外食業者 5 人 人 58 人 4 人 40 人 50 代 :77 人 40 代 :0 人 0 代 :7 人 0 代 (%) が最も多く 40 代が 5% 50 代も約 0% を占める一方 0 代が約 0% 60 代以上は約 5% であった 教師 学生 人 09 人 収入別 回答なし 万 ~ 万 未満 万 ~5 万 未満 5 万 ~7 万 未満 7 万 ~9 万 未満 9 万 以上回答なし 9 人 4 人 5 人 55 人 50 人 95 人 89 人 回答なし :89 人 9 万 以上 :95 人 7 万 ~9 万 未満 : 50 人 5 万 ~7 万 未満 :55 人 年収 70,000 ユーロ以上の事業者が約 40% 50,000 ユーロ以上を合わせると半数以上を占める
今回のアンケートではマグロの消費が最も多く 僅差でサーモン 次いで サバ ホタテ カキ ブリが続く よく食べる魚の種類 マグロ サーモン サバ 4 4 6 ホタテ カキ ブリ 4 08 9 ヒラメ 4 カツオ 8 46 タラ ニシン シーバス レッドドラム タコ イワシ タイ ナマコ ナマズ ミルクフィッシュ パンガシウス 等
マグロ サーモンについては全年代を通して浸透している ブリについては 年齢別に大きく差はないが 比較的若い世代に浸透している ホタテは 50 代を中心として浸透しているが 60 代以上では大きく下がる 80% 70% 60% 50% 64% よく食べる魚の種類 7% 7% 68% 6% マグロ サーモン全年代に広く浸透している 特にマグロは中年層に多く食されている サバ 0 代 (45%) を中心に浸透しているが 60 代以上 (8%) は低い 40% 0% ブリ年齢別に大きく差はないが 0 代 (%) 等 比較的若い世代に浸透している 0% 0% マグロサーモンサバホタテブリ 0 代 0 代 40 代 50 代 60 代以上 ホタテ 50 代 (9%) を中心に浸透しているが 60 代以上 (7%) では大きく下がる
居住圏別によく食べる魚種を集計 サーモン サバ マグロ ヒラメ ブリ ホタテ カツオ カキ ロシア圏 4 4 7 9 5 回答者数 : 人 ウクライナ エストニア ベラルーシ ラトビア リトアニア ロシア 8 サーモンカキマグロホタテサバブリヒラメカツオ USA カナダ 北米 6 6 5 0 9 8 回答者数 :0 人 マグロ サーモン サバ ホタテ カキ ブリ ヒラメ カツオ ヨーロッパ 北欧 4 57 50 44 40 回答者数 :9 人 94 90 UK イタリア オーストリア オランダ キプロス ギリシャ クロアチア スイス スペイン スロベニア デンマーク ドイツ ノルウェー フランス ブルガリア ベルギー ポーランド ポルトガル マグロ サーモン カキ ブリ サバ ホタテ カツオ ヒラメ 中東 北アフリカ 5 5 4 UAE イスラエル イラン エジプト チュニジア トルコ モロッコ レバノン 7 マグロ 回答者数 :8 人 サーモン サバ ホタテ ブリ カキ カツオ ヒラメ アジア オセアニア 4 8 7 5 9 8 5 回答者数 :77 人 インド インドネシア オーストラリア 韓国 シンガポール スリランカ タイ 台湾 中国 日本 ナウル ベトナム マグロ サーモン カキ ブリ サバ ホタテ カツオ ヒラメ 中南米 5 5 4 7 回答者数 :8 人 ウルグアイ チリ パナマ ブラジル ペルー メキシコ
水産物の主な調理方法としては 焼く が最も多く 次いで生食が続く 生食に抵抗が無い人は約 50% 存在している 焼く 普段の調理方法 5 回答なし 05 人 8% 生食について 生食 76 蒸す 揚げる 炒める 5 98 98 抵抗がある 78 人 0% 抵抗がない 00 人 5% 茹でる 8 49 スモーク ドライ マリネ セヴィーチェ 等 抵抗がない回答なし 抵抗がある
居住圏別に調理方法を集計 焼く 生食 揚げる 蒸す 炒める 茹でる 0 ロシア圏 9 8 6 5 回答者数 : 人 焼く生食炒める揚げる蒸す茹でる 北米 4 7 0 回答者数 :0 人 ウクライナ エストニア ベラルーシ ラトビア リトアニア ロシア USA カナダ 焼く 生食 蒸す 揚げる 炒める 茹でる ヨーロッパ 北欧 5 8 7 74 回答者数 :9 人 9 UK イタリア オーストリア オランダ キプロス ギリシャ クロアチア スイス スペイン スロベニア デンマーク ドイツ ノルウェー フランス ブルガリア ベルギー ポーランド ポルトガル 焼く 生食 揚げる 蒸す 炒める 茹でる 中東 北アフリカ 0 UAE イスラエル イラン エジプト チュニジア トルコ モロッコ レバノン 6 8 回答者数 :8 人 焼く 生食 揚げる 蒸す 茹でる 炒める アジア オセアニア 9 4 9 焼く 回答者数 :77 人 インド インドネシア オーストラリア 韓国 シンガポール スリランカ タイ 台湾 中国 日本 ナウル ベトナム 揚げる 炒める 生食 茹でる 蒸す 0 中南米 5 回答者数 :8 人 ウルグアイ チリ パナマ ブラジル ペルー メキシコ
日本の水産物に対して高評価なイメージを持つ要素として 鮮度 味 安全性 を挙げる回答者が多数 次いで 生産技術 サステナビリティ が続く 価格については 価格が高い とする低評価が多い 鮮度 (59 人 ) 日本の水産物のイメージ 97% 高評価どちらとも言えない低評価 % % 味 (46 人 ) 97% % % 安全性 (66 人 ) 9% % 5% 生産技術 (07 人 ) 76% 6% 8% サステナビリティ (99 人 ) 5% 6% % 価格 (09 人 ) % 9% 69% 価格については 適正価格 という選択項目としている
サステナビリティに配慮した水産物 水産加工品を取扱いたい回答者数と比較すると MSC 認証等の認証の有無について注視するという回答者は減少する サステナビリティを考慮した製品を選びますか サステナビリティに関する認証の有無を確認しますか 回答なし 86 人 % 回答なし 8 人 % 特に気にしない 6 人 6% 積極的に取り扱う 5 人 6% 特に気にしない 6 人 6% 確認する 0 人 5% 積極的に取り扱う特に気にしない回答なし 確認する特に気にしない回答なし
居住圏別にサスティナビリティについての認識を集計 ヨーロッパ圏のサスティナビリティに対する意識が高いことがうかがわれる ロシア圏 サスティナビリティを考慮した製品を選びますか? 6 北米 7 サスティナビリティを考慮した製品を選びますか? サスティナビリティに関する認証の有無を確認しますか? 0 9 サスティナビリティに関する認証の有無を確認しますか? 6 8 ウクライナ エストニア ベラルーシ ラトビア リトアニア ロシア USA, カナダ ヨーロッパ 北欧 サスティナビリティを考慮した製品を選びますか? 79 75 4 サスティナビリティに関する認証の有無を確認しますか? 7 UK イタリア オーストリア オランダ キプロス ギリシャ クロアチア スイス スペイン スロベニア デンマーク ドイツ ノルウェー フランス ブルガリア ベルギー ポーランド ポルトガル 中東 北アフリカ サスティナビリティを考慮した製品を選びますか? 6 4 8 サスティナビリティに関する認証の有無を確認しますか? UAE, イスラエル イラン エジプト チュニジア トルコ モロッコ レバノン アジア オセアニア サスティナビリティを考慮した製品を選びますか? 49 45 サスティナビリティに関する認証の有無を確認しますか? 5 インド インドネシア オーストラリア 韓国 シンガポール スリランカ タイ 台湾 中国 日本 ナウル ベトナム 6 中南米 南米 サスティナビリティを考慮した製品を選びますか? 7 8 ウルグアイ チリ パナマ ブラジル ペルー メキシコ サスティナビリティに関する認証の有無を確認しますか?
職業別に見てみても 大半の事業者が サスティナビリティを考慮している商品を選ぶと回答する一方で 認証の有無については関心が下がる傾向にある また 小売業者については サスティナビリティを考慮している商品を選ぶ割合が高い 職業別のサスティナビリティに対する意識 75% 考慮した製品を選ぶ 認証している商品を選ぶ 80% 70% 6% 54% 5% 60% 50% 58% 58% 5% 67% 64% 54% 60% 50% 40% 0% 0% 0% 小売業者外食業者輸入業者流通業者教師 学生 0%
ブリュッセルにおける回答者については 来日経験のある人が 7% 来日経験のない人が 4% と 来日経験のない人が若干上回っている 来日経験はありますか 回答なし 84 人 % ある 4 人 7% ない 58 人 4% あるない回答なし
来日経験のある回答者の方が 日本食料理を食べる回数が多い傾向が読み取れる また 日本料理を食べる場所については 来日経験の有無に関わらず日本食料理店が最も多いが 来日経験のある回答者の方が 家庭でも日本食料理を食べる割合が高い 日本食をどの程度の頻度で食べていますか? 日本食を最もよく食べる場所はどこですか? % % 4% 8% % % 9% 9% 46% 59% 64% 6% 8% 0% 6% 9% 来日経験あり 来日経験なし 来日経験あり 来日経験なし 週間に 回 ヵ月に 回 年に 回 度もない 家庭日本料理店アジア料理店
マグロについて 59 名がアンケートに回答 合計値を比べると年代では 0~40 代の割合が高く 年収は 50,000 ユーロ以上の回答者が半数以上を占める アンケート回答者内訳 ( 計 59 人 ) 特筆事項 性別 男性女性回答なし 0 代 0 代 66 人 86 人 7 人 4 人 4 人 女性 :86 人 男性 :66 人 男性が 66 人で 約 75% を占める 年齢別 40 代 50 代 96 人 7 人 職業別 60 代以上回答なし輸入業者流通業者小売業者外食業者 6 人 8 人 00 人 54 人 人 7 人 50 代 :7 人 40 代 :96 人 0 代 :4 人 0 代 :4 人 0 代 (5%) が最も多く 次いで 40 代 50 代が続くが 0 代が約 0% 60 代以上が約 5% と少ない 教師 学生 人 05 人 収入別 回答なし 万 ~ 万 未満 万 ~5 万 未満 5 万 ~7 万 未満 7 万 ~9 万 未満 9 万 以上回答なし 人 7 人 50 人 5 人 47 人 94 人 79 人 回答なし : 79 人 9 万 以上 : 94 人 7 万 ~9 万 未満 :47 人 5 万 ~7 万 未満 :5 人 年収 70,000 ユーロ以上の事業者が約 40% 50,000 ユーロ以上を合わせると半数以上を占める
マグロについて マグロは 85% の回答者が 美味しかった と回答し その理由として 味 食感 を挙げる声が多数 試食したマグロについて 評価に影響を与えた要素 美味しくなかった 4 人 % どちらとも言えない 8 人 7% 味食感 89 74 美味しかった 7 人 86% 鮮度見た目脂乗り 0 68 89 美味しかった どちらとも言えない 美味しくなかった 無回答 香り 0 8 64 美味しかった美味しくなかった
ブリについて 74 名がアンケートに回答 合計値を比べると年代では 0~40 代の割合が高く 年収は 50,000 ユーロ以上の回答者が半数以上を占める アンケート回答者内訳 ( 計 74 人 ) 特筆事項 男性 7 人 性別 女性 87 人 女性 :87 人 回答なし 0 代 0 代 4 人 44 人 4 人 男性 :7 人 男性が 7 人で 約 75% を占める 年齢別 40 代 50 代 60 代以上 0 人 7 人 7 人 60 代 :7 人 0 代 :44 人 職業別 回答なし輸入業者流通業者小売業者外食業者教師 学生 5 人 8 人 58 人 人 6 人 人 50 代 :7 人 40 代 :0 人 0 代 :4 人 0 代 (%) が最も多く 次いで 40 代 50 代が続くが 0 代が約 0% 60 代以上が約 5% と少ない 07 人 収入別 回答なし 万 ~ 万 未満 万 ~5 万 未満 5 万 ~7 万 未満 7 万 ~9 万 未満 9 万 以上回答なし 9 人 4 人 5 人 54 人 48 人 95 人 89 人 回答なし : 89 人 9 万 以上 :95 人 7 万 ~9 万 未満 :48 人 5 万 ~7 万 未満 :54 人 年収 70,000 ユーロ以上の事業者が約 40% 50,000 ユーロ以上を合わせると半数以上を占める
ブリについて ブリは 86% の回答者が 美味しかった と回答し その理由として 味 食感 を挙げる声が多数 試食したブリについて 評価に影響を与えた要素 美味しくなかった どちらとも言えない 味 食感 4 95 4 美味しかった 4 人 鮮度 見た目 香り 0 4 55 88 8 脂乗り 5 美味しかった どちらとも言えない 美味しくなかった 回答なし 6 美味しかった
来日経験の有無や生食の抵抗有無に関わらず 刺身料理を 美味しい とする回答が多いため 広い消費者を対象に生食としての水産物の販促が可能 来日経験と生食の試食メニュー ( マグロ ブリの刺身 ) の反応 水産物の生食に対する意見と生食の試食メニュー ( マグロ ブリの刺身 ) の反応 % % 5% 0% 97% 89% 85% 90% 来日経験あり美味しくなかった どちらとも言えない美味しい 来日経験なし美味しくなかった どちらとも言えない美味しい 抵抗がない美味しくなかった どちらとも言えない 美味しい 抵抗がある美味しくなかった どちらとも言えない美味しい