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恵庭市競争入札参加資格者指名停止措置要領 恵庭市競争入札参加資格者指名停止措置要領 ( 平成 7 年 4 月 1 日実施 ) の全部を改正する 平成 21 年 1 月 15 日 ( 趣旨 ) 第 1 条市が発注する工事又は製造の請負 物件の購入その他に係る指名競争入札に参加する資格を有する者 ( 以

淡路広域水道企業団指名停止基準

北海道開発局工事契約等指名停止等の措置要領 昭和 60 年 4 月 1 日北開局工第 1 号最終改正平成 27 年 3 月 27 日北開局工管第 号 ( 指名停止 ) 第 1 条北海道開発局長 ( 以下 局長 という ) は 有資格者 ( 北海道開発局工事等競争参加者選定要領 ( 平成

東浦町入札参加資格停止取扱要領

建設工事入札参加業者等指名停止要領について

所において施工する場合 2 施工にあたり相互に調整を要する工事で かつ 工事現場の相互の間隔が 10km 程度の近接した場所において同一の建設業者が施工する場合 ( 別添 建設工事における現場代理人の常駐義務の緩和に係る取扱いについて に示す 参考 第 2 第 1 項第 3 号に定める該当工事 参照

財営第   号

A4 経営事項審査の受審状況により確認方法が異なります なお 適用除外は 労働者の就業形態等によって適用除外とならない場合もあることから 元請負人は 年金事務所等に適用除外となる要件を確認した上で判断してください 経営事項審査を受審している場合 有効期間にある経営規模等評価結果通知書総合評定値通知書

( ウ ) 支出負担行為担当者は 工事監督員から理由書の送付があった場合は 特別の事情に該当するか否かを決定するものとする また 理由書が提出されなかった場合には 当該特別の事情を有しないものとみなして差し支えない イア以外の下請負人が社会保険等未加入建設業者である場合工事監督員は 当該社会保険等未

社会保険等未加入業者との下請契約 (1 次 ) 禁止にかかる事務手続フロー 施工体制台帳により加入状況を確認 工事監督員 添付された加入を証明する書類にて確認します 未加入 加入 適用除外 契約担当に報告するとともに, 受注者に対し, 書面にて当該下請契約を締結した具体的な理由を記載した書面を提出す

01 契約書(案)

別記様式 2 地方整備局長 知事 支社支社長 印 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律第 11 条 社会保険等未加入 業者 の通知について 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律 ( 以下 法 という ) 第 11 条に基づき 弊社の発注工事において社会保険等未加入業者の存在が

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( 検査 ) 第 8 条甲は 乙の業務にかかる契約履行状況について 作業完了後 10 日以内に検査を 行うものとする ( 発生した著作権等の帰属 ) 第 9 条業務によって甲が乙に委託して制作した成果物及び成果物制作のために作成された著作物の著作権及び所有権等は 著作権法第 21 条ないし第 28

Microsoft Word - 01社会保険等加入対策に係る事務処理要領

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Q&A 集 Q1 社会保険等とは何か A1 社会保険等とは 健康保険 ( 協会けんぽ 健康保険組合等 ) 厚生年金保険 及び雇用保険をいいます Q2 国民健康保険組合に加入しているが 社会保険等未加入建設業者となるのか A2 法人や常時 5 人以上の従業員を使用する国民健康保険組合に加入している建設

Ⅰ 概要について 一次下請契約者を社会保険等加入業者に限定します 平成 29 年 4 月 1 日以降に契約締結した工事において 受注者は 原則として社会保険等未加入業者を下請契約 ( 受注者が直接契約締結するものに限る 以下 一次下請契約 という ) の相手方としないこととします 追加 建設工事契約

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個人情報の保護に関する規程(案)

特別の事情 が認められる場合( 2) 特殊な技術 機器又は設備等 ( 以下 特殊技術等 という ) を必要とする工事で 特殊技術等を有する者と下請契約を締結しなければ契約の目的を達することができないことや その下請業者でなければ目的を達することが困難となることが明らかな場合 特別の事情 に該当しない

山梨県産業廃棄物処理業者等不利益処分要領 ( 目的 ) 第 1 条この要領は 廃棄物の処理及び清掃に関する法律 ( 昭和 45 年法律第 137 号 以下 法 という ) 廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令 ( 昭和 46 年政令第 300 号 ) 及び廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則

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れている者 個人事業所で5 人以上の作業員が記載された作業員名簿において 健康保険欄に 国民健康保険 と記載され 又は ( 及び ) 年金保険欄に 国民年金 と記載されている作業員がある場合には 作業員名簿を作成した下請企業に対し 作業員を適切な保険に加入させるよう指導すること なお 法人や 5 人

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別紙 1 地方税法第 314 条の 7 第 1 項第 4 号に掲げる寄附金を受け入れる 特定非営利活動法人を指定するための基準 手続等に関する条例 新旧対照表 改正案 ( 欠格事由 ) 第 6 条第 4 条第 1 項の規定にかかわらず 市長は 次のいずれかに該当する特定非営利活動法人について 指定の

特別の事情 が認められる場合 ( 2) 特殊な技術 機器又は設備等 ( 以下 特殊技術等 という ) を必要とする工事で 特殊技術等を有する者と下請契約を締結しなければ契約の目的を達することができないことや その下請業者でなければ目的を達することが困難となることが明らかな場合 特別の事情 に該当しな

1.⑧-1総価契約書(H29~)

弘前市告示第   号

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工事の定義 1. 工事 建設業法等に定義なし 建設業法における用例 : この法律において 建設工事 とは 土木建築に関する工事で別表第一の上欄に掲げるものをいう ( 建設業法第 2 条第 1 項 ) 出典 意味 広辞苑 明鏡国語辞典 デジタル大辞泉 振動規制法 ( 昭和 51 年法律第 64 号 )

ただし 受注者が下請業者と直接契約を締結 ( 以下 一次下請契約 という ) した請負代金の総額が3,000 万円 ( 建築一式工事の場合は4,500 万円 ) 以上の場合は 次のとおり取り扱うものとする ア主管部長 ( 岐阜市契約規則 ( 昭和 39 年規則第 7 号 ) 第 4 条に規定する部長

法律第三十三号(平二一・五・一)

社会福祉法人○○会 個人情報保護規程

2 低入札対策の拡充

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合は 当該出向社員と当該出向先の会社との間に直接的かつ恒常的な雇用関係があるものとして取り扱うこととする ただし 当該出向先の会社が当該出向社員を主任技術者又は監理技術者として置く建設工事について 当該企業集団を構成する親会社若しくはその連結子会社又は当該親会社の非連結子会社 ( 会社計算規則第 2

Microsoft Word - 文書 1

4 受注者による社会保険等の加入状況の確認 (1) 確認方法 1 下請負契約の締結前に, 相手方の社会保険等への加入状況を, 保険料の領収済通知書等により確認してください ( 適用除外の場合, 除外事由を相手方から資料等で確認してください ) 2 下請負契約の締結後, 施工体制台帳等を作成し, 工事

平成 第 年度 号 保管契約書 ( 有償 )

下請契約からの社会保険等未加入建設業者の排除等に係る Q&A Q1 社会保険等とはなんですか A1: 雇用保険 健康保険 厚生年金保険の 3 保険のことをいいます Q2 社会保険等に未加入 というのはどういう場合か A2: 社会保険等に未加入 とは 社会保険等の適用を受ける事業所でありながら 各保険

ア事業担当課長 ( 岐阜市上下水道事業部契約規程 ( 昭和 41 年水道部管理規程第 3 号 ) 第 4 条に規定する部長 ) は 工事請負契約約款第 7 条の2 第 2 項の規定に基づき 受注者に対して 期限を定め 当該下請契約を締結した具体的な理由を載した書面を求めるものとする ( 様式 1)

委託契約書(案)

PowerPoint プレゼンテーション

第5章 その他

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厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付の支払の遅延に係る加算金の支給に関する法律

公益財団法人全国競馬 畜産振興会役員慰労金支給規程 ( 平成 25 年 8 月 1 日会長達第 3 号 ) ( 趣旨 ) 第 1 条この規程は 公益財団法人全国競馬 畜産振興会 ( 以下 振興会 という ) 役員及び評議員の報酬等の支給に関する規程第 5 条の規定に基づき 役員 ( 常勤の者に限る

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町田市土砂等による土地の埋立て等の規制に関する条例

第 4 条 ( 取得に関する規律 ) 本会が個人情報を取得するときには その利用目的を具体的に特定して明示し 適法かつ適正な方法で行うものとする ただし 人の生命 身体又は財産の保護のために緊急に必要がある場合には 利用目的を具体的に特定して明示することなく 個人情報を取得できるものとする 2 本会

個人情報保護規程

4. 施工者とは 当該工事の受注者をいう ( 品質証明者 ) 5. 品質証明者とは 一定の資格及び実務経験を有し 施工者と品質証明業務について契約した組織又は個人で 以下の要件に該当しないものをいう 1 組織においては 以下のいずれかに該当する者 (1) 当該工事の施工者 (2) 当該工事の施工者と

羽生市標準委託契約約款 ( 総則 ) 第 1 条発注者及び受注者は この約款 ( 契約書を含む 以下同じ ) に基づき 別冊の仕様書 ( 現場説明書等を含む ) 及び図面 ( 以下 仕様書等 という ) に従い 日本国の法令を遵守し この契約を履行しなければならない 2 受注者は 契約書記載の業務

2. 登録講習を実施している機関一般社団法人マンション管理業協会登録年月日平成 13 年 8 月 10 日所在地東京都港区虎ノ門 連絡先 株式会社プライシングジャパン 登録年月日 平成 26 年 10 月 3 日 所在地 埼玉県三郷市上口 連絡先

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社会福祉法人春栄会個人情報保護規程 ( 目的 ) 第 1 条社会福祉法人春栄会 ( 以下 本会 という ) は 基本理念のもと 個人情報の適正な取り扱いに関して 個人情報の保護に関する法律 及びその他の関連法令等を遵守し 個人情報保護に努める ( 利用目的の特定 ) 第 2 条本会が個人情報を取り扱

Taro-H22.4.1 承継取扱要

台東区希望型指名競争入札実施要綱 平成 1 7 年 7 月 1 日 17 台総経第 208 号 ( 目的 ) 第 1 条この要綱は 台東区が発注する建設工事等における希望型指名競争入札の実施に関し 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 地方自治法施行令 ( 昭和 22 年政令第 16

契約書案

管理技術者の手持ち業務量の制限等の試行について【改正全文】

基本問題小委員会における提言 ( 平成 26 年 1 月 ) 社会保険等未加入対策関係 1. これまでの中央建設業審議会 社会資本整備審議会基本問題小委員会における提言 1 行政 元請企業による加入指導 法定福利費確保に向けた取組等の総合的な対策を推進すべき 2 平成 29 年度を目途に 事業者単位

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廃棄物処理法の基礎知識(第1回)

都民の健康と安全を確保する環境に関する条例 ( 平成十二年東京都条例第二百十五号 ) 新旧対照表 ( 抄 ) 改正案現行目次 ( 現行のとおり ) 目次 ( 略 ) 第一条から第百十二条まで ( 現行のとおり ) 第一条から第百十二条まで ( 略 ) ( 土壌汚染対策指針の作成等 ) 第百十三条知事

3. 保険加入義務のあるのある営業所 ( 適用事業所 ) について社会保険法人の事業所 ( 営業所 ) 及び個人経営で常時 5 人以上の労働者を使用する事業所 ( 営業所 ) が適用事業所に該当します 雇用保険については 労働者を 1 人でも雇用する事業所 ( 営業所 ) が適用事業所に該当します

大館市入札参加資格に関する要綱

の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

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宮城県道路公社建設工事総合評価落札方式(簡易型及び標準型)実施要領

工事請負契約書(案)

技術者等及び現場代理人の適正配置について

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会員に対する処分に関する考え方 2018 年 7 月 30 日 一般社団法人日本仮想通貨交換業協会 1. 基本的な考え方一般社団法人日本仮想通貨交換業協会 ( 以下 協会 という ) が会員に対し処分を行う主な目的は 会員における法令等違反行為 ( 行政官庁及び協会の処分に違反する行為 協会の自主規

第 2 節 監督処分等 ( 監督処分等 ) 第 81 条 国土交通大臣 都道府県知事又は市長は 次の各号のいずれかに該当する者に対して 都市計画上必要な限度において このの規定によってした許可 認可若しくは承認を取り消し 変更し その効力を停止し その条件を変更し 若しくは新たに条件を付し 又は工事

証券総合取引および口座開設に関する確認書兼確約書(2017年3月31日改定版)

該当するか否かについて判断し その結果を式第 3により記録しなければならない 3 社会保険等未加入建設業者と下請契約を締結することについて 提出期限内に理由書の提出がなかった場合は 工事担当課長は 式第 4により以下の額について制裁金を請求する旨を受注者に通知するものとする P=C 0.1 P: 制

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6-3 本市の違反宅地開発の状況 本市における違反宅地開発には 次のようなケースがありました ケース 1( 無許可工事 ) ケース 2( 許可後の無断変更工事 ) ロー経緯書 顛末書提出 建築相談 開発 宅造許可 現場調査 工事着手 無断造成発見 許可内容の変更相談 来課要請 変更内容 1 予定建築

Q_3 現場代理人の兼務の取扱いは? A_3 下記のケースに該当する場合は現場代理人の兼務を申請することができます ケースⅠ( 次の (1)~(4) をすべて満たす場合 ) (1) 兼務するすべてが福井市発注の工事であること (2) 兼務できる工事は 2 件以内であること ( 近接工事は合わせて 1

●空家等対策の推進に関する特別措置法案

契約書案(札幌圏における文化ツーリズム調査及びモニターツアー運営業務)

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暴力団対策措置要綱

制定 : 平成 24 年 5 月 30 日平成 23 年度第 4 回理事会決議施行 : 平成 24 年 6 月 1 日 個人情報管理規程 ( 定款第 65 条第 2 項 ) 制定平成 24 年 5 月 30 日 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 定款第 66 条第 2 項の規定に基づき 公益社団法

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1 茨城県認可外保育施設指導監督実施要項(H29.3)

第 2 条ガイアは 関係法令等及びこれに基づく告示 命令によるほか業務要領に従い 公正 中立の立場で厳正かつ適正に 適合審査業務を行わなければならない 2 ガイアは 引受承諾書に定められた期日までに住宅性能証明書又は増改築等工事証明書 ( 以下 証明書等 という ) を交付し 又は証明書等を交付でき

受けなければならない ( 物件の引渡し ) 第 5 条乙は 甲が指定する期日及び設置場所に物件を搬入し 甲が使用できる状態に調整を完了し 甲に引き渡さなければならない ( 保険 ) 第 6 条乙は 物件の賃貸借期間中 動産総合保険 ( 地震不担保 電気的 機械的事故不担保 ) に加入するものとする

監査に関する品質管理基準の設定に係る意見書

8. 内部監査部門を設置し 当社グループのコンプライアンスの状況 業務の適正性に関する内部監査を実施する 内部監査部門はその結果を 適宜 監査等委員会及び代表取締役社長に報告するものとする 9. 当社グループの財務報告の適正性の確保に向けた内部統制体制を整備 構築する 10. 取締役及び執行役員は

( 別紙 1) 定期監査結果の取扱基準 ( 趣旨 ) 1 この基準は 定期監査の結果の評価及び区分の基準並びに報告及び通知の手続について定める ( 監査結果の区分 ) 2 定期監査の結果 改善 是正等を要すると認められる事項については その内容により次のとおり区分する (1) 指摘事項違法又は不当な

Transcription:

建設業者の不正行為等に対する監督処分の基準 (H20.3.10 改正 ) H20.4.1~ 適用 一趣旨本基準は 建設業者による不正行為等について 国土交通大臣が監督処分を行う場合の統一的な基準を定めることにより 建設業者の行う不正行為等に厳正に対処し もって建設業に対する国民の信頼確保と不正行為等の未然防止に寄与することを目的とする 二総則 1 監督処分の基本的考え方建設業者の不正行為等に対する監督処分は 建設工事の適正な施工を確保し 発注者を保護するとともに 建設業の健全な発達を促進するという建設業法の目的を踏まえつつ 本基準に従い 当該不正行為等の内容 程度 社会的影響 情状等を総合的に勘案して行うものとする 2 監督処分の対象 (1) 地域監督処分は 地域を限定せずに行うことを基本とする ただし 営業停止処分を行う場合において 不正行為等が地域的に限定され当該地域の担当部門のみで処理されたことが明らかな場合は 必要に応じ地域を限って処分を行うこととする この場合においては 当該不正行為等が行われた地域を管轄する地方整備局又は北海道開発局 ( 当該地域が沖縄県の区域にあっては沖縄総合事務局 ) の管轄区域全域 ( 九州地方整備局にあっては沖縄県の区域全域を 沖縄総合事務局にあっては九州地方整備局の管轄区域全域を含む ) における処分を行うことを基本として地域を決定することとする なお 役員が不正行為等を行ったときは 代表権の有無にかかわらず 地域を限った処分は行わない (2) 業種監督処分は 業種を限定せずに行うことを基本とする ただし 営業停止処分を行う場合において 不正行為等が他と区別された特定の工事の種別 ( 土木 建築等 ) に係る部門のみで発生したことが明らかなときは 必要に応じ当該工事の種別に応じた処分を行うこととする この場合においては 不正行為等に関連する業種について一括して処分を行うこととし 原則として許可業種ごとに細分化した処分は行わない

(3) 請負契約に関する不正行為等に対する営業停止処分建設工事の請負契約に関する不正行為等に対する営業停止処分は 公共工事の請負契約 ( 当該公共工事について下請契約が締結されている場合における各下請契約を含む ) に関して不正行為等を行った場合はその営業のうち公共工事に係るものについて それ以外の工事の請負契約に関して不正行為等を行った場合はその営業のうち公共工事以外の工事に係るものについて それぞれ行うものとする 3 監督処分等の時期等 (1) 他法令違反に係る監督処分については 原則として その刑の確定 排除措置命令又は課徴金納付命令の確定等の法令違反の事実が確定した時点で行うことを基本とするが その違反事実が明白な場合は 刑の確定等を待たずに行うことを妨げるものではない (2) 贈賄等の容疑で役員等が逮捕された場合など社会的影響の大きい事案については 営業停止処分その他法令上の必要な措置を行うまでに相当の期間を要すると見込まれるときは これらの措置を行う前に まず 法令遵守のための社内体制の整備等を求めることを内容とする勧告を書面で行うこととする (3) 公正取引委員会による警告が行われた場合 建設業者が建設工事を適切に施工しなかったために公衆に危害を及ぼすおそれが大である場合 工事関係者に死亡者又は負傷者を生じさせた場合等で必要があるときは 監督処分に至らない場合であっても 勧告等の措置を機動的に行うこととする (4) 指示処分を行った場合においては 建設業者が当該指示に従っているかどうかの点 検 調査を行う等の所要の措置を講ずることとする 4 不正行為等が複合する場合の監督処分不正行為等が複合する場合の監督処分の基準は 次のとおりとする なお 情状により 必要な加重又は減軽を行うことを妨げないものとする (1) 一の不正行為等が二以上の処分事由に該当するとき当該処分事由に係る監督処分の基準のうち当該建設業者に対して最も重い処分を課すこととなるものに従い 監督処分を行うこととする (2) 複数の不正行為等が二以上の処分事由に該当するとき 1 建設業者の複数の不正行為等が二以上の処分事由に該当する場合で それぞれが

営業停止処分事由に当たるときイ複数の不正行為等が二の営業停止処分事由に該当するときは それぞれの処分事由に係る監督処分基準に定める営業停止の期間の合計により営業停止処分を行うこととする ただし 一の不正行為等が他の不正行為等の手段又は結果として行われたことが明らかなときは それぞれの処分事由に係る監督処分の基準のうち当該建設業者に対して重い処分を課すこととなるものについて 営業停止の期間を2 分の3 倍に加重して行うこととする ロ複数の不正行為等が三以上の営業停止処分事由に該当するときは 情状により イに定める期間に必要な加重を行うものとする 2 建設業者の複数の不正行為等が二以上の処分事由に該当する場合で ある行為が営業停止処分事由に該当し 他の行為が指示処分事由に該当するとき営業停止処分事由に該当する行為については上記二 4(2)1 又は下記三の定めるところにより営業停止処分を行い 指示処分事由に該当する行為については当該事由について指示処分を行うこととする 3 建設業者の複数の不正行為等が二以上の処分事由に該当する場合で それぞれが指示処分事由に当たるとき原則として指示処分を行うこととする なお 不正行為等が建設業法第 28 条第 1 項各号の一に該当するものであるときは 当該不正行為等の内容 程度等により 営業停止処分を行うことを妨げないものとする (3) 複数の不正行為等が一の処分事由に2 回以上該当するとき 1 建設業者の複数の不正行為等が一の営業停止処分事由に2 回以上該当するとき当該処分事由に係る監督処分の基準について 営業停止の期間を2 分の3 倍に加重した上で 当該加重後の基準に従い 営業停止処分を行うこととする 2 建設業者の複数の不正行為等が一の指示処分事由に2 回以上該当するとき原則として指示処分を行うこととする なお 不正行為等が建設業法第 28 条第 1 項各号の一に該当するものであるときは 当該不正行為等の内容 程度等により 営業停止処分を行うことを妨げないものとする 5 不正行為等を重ねて行った場合の加重 (1) 営業停止処分を受けた者が再び営業停止処分を受ける場合営業停止処分を受けた建設業者が 当該営業停止の期間の満了後 3 年を経過するまでの間に再び同種の不正行為等を行った場合において 当該不正行為等に対する営業停止処分を行うときは 情状により 必要な加重を行うこととする なお 先行して行われた営業停止処分の処分日より前に行われた不正行為等により再び営業停止処分を受ける場合は この限りでない

(2) 指示処分を受けた者が指示に従わなかった場合建設業者が指示の内容を実行しなかった場合又は指示処分を受けた日から3 年を経過するまでの間に指示に違反して再び類似の不正行為等を行った場合 ( 技術者の専任義務違反により指示処分を受けた建設業者が再び専任義務違反を犯すなどの場合をいう ) には 情状を重くみて 営業停止処分を行うこととする 6 営業停止処分により停止を命ずる行為営業停止処分により停止を命ずる行為は 請負契約の締結及び入札 見積り等これに付随する行為とする 営業停止処分を受けた建設業者が当該営業停止の期間中に行えない行為及び当該営業停止の期間中でも行える行為の例は 別表のとおりとする 7 不正行為等を行った企業に合併等があったときの監督処分不正行為等を行った建設業者 ( 以下 行為者 という ) に 不正行為等の後 合併 会社分割又は営業譲渡があった場合で 行為者の営業を承継した建設業者 ( 以下 承継者 という ) の建設業の営業が 行為者の建設業の営業と継続性及び同一性を有すると認められるとき 1 行為者が当該建設業を廃業している場合には 承継者に対して監督処分を行う 2 行為者及び承継者がともに当該建設業を営んでいる場合には 両者に対して監督処分を行う 三監督処分の基準 1 基本的考え方 (1) 建設業法第 28 条第 1 項各号の一に該当する不正行為等があった場合当該不正行為等が故意又は重過失によるときは原則として営業停止処分を その他の事由によるときは原則として指示処分を行うこととする なお 個々の監督処分を行うに当たっては 情状により 必要な加重又は減軽を行うことを妨げない (2)(1) 以外の場合において 建設業法の規定 ( 第 19 条の3 第 19 条の4 及び第 24 条の3から第 24 条の5までを除き 入札契約適正化法第 13 条第 3 項の規定により読み替えて適用される第 24 条の7 第 4 項を含む ) 又は入札契約適正化法第 1 3 条第 1 項若しくは第 2 項の規定に違反する行為を行ったとき指示処分を行うこととする 具体的には 建設業法第 11 条 第 19 条 第 40 条 第 40 条の3 違反等がこれに該当するものとする (3) 不正行為等に関する建設業者の情状が特に重い場合又は建設業者が営業停止処分に

違反した場合 建設業法第 29 条の規定により 許可の取消しを行うこととする 2 具体的基準 (1) 建設業者の業務に関する談合 贈賄等 ( 刑法違反 ( 競売入札妨害罪 談合罪 贈賄罪 詐欺罪 ) 補助金等適正化法違反 独占禁止法違反) a 代表権のある役員 ( 建設業者が個人である場合においてはその者 以下同じ ) が刑に処せられた場合は 1 年間の営業停止処分を行うこととする b その他の場合においては 60 日以上の営業停止を行うこととする この場合において 代表権のない役員又は政令で定める使用人が刑に処せられたときは12 0 日以上の営業停止処分を行うこととする c 独占禁止法に基づく排除措置命令又は課徴金納付命令の確定があった場合 ( 独占禁止法第 7 条の2 第 13 項に基づく通知を受けた場合を含む ) は 30 日以上の営業停止処分を行うこととする d a~cにより営業停止処分 ( 独占禁止法第 3 条違反に係るものに限る ) を受けた建設業者に対して 当該営業停止の期間の満了後 10 年を経過するまでの間にa~cに該当する事由 ( 独占禁止法第 3 条違反に係るものに限る ) があった場合は a~cにかかわらず それぞれの処分事由に係る監督処分基準に定める営業停止の期間を2 倍に加重して 1 年を超えない範囲で営業停止処分を行うこととする (2) 請負契約に関する不誠実な行為建設業者が請負契約に関し ( 入札 契約の締結 履行 瑕疵担保責任の履行その他の建設工事の請負契約に関する全ての過程をいう ) 社会通念上建設業者が有すべき誠実性を欠くものと判断されるものとしては 次のとおり監督処分を行うこととする 1 虚偽申請 ⅰ 公共工事の請負契約に係る一般競争及び指名競争において 競争参加資格確認申請書 競争参加資格確認資料その他の入札前の調査資料に虚偽の記載をしたときその他公共工事の入札及び契約手続について不正行為等を行ったとき (ⅱに規定される場合を除く ) は 15 日以上の営業停止処分を行うこととする ⅱ 完成工事高の水増し等の虚偽の申請を行うことにより得た経営事項審査結果を公共工事の発注者に提出し 公共発注者がその結果を資格審査に用いたときは 30 日以上の営業停止処分を行うこととする この場合において 平成 20 年国土交通省告示第 85 号第一の四の5の ( 一 ) に規定する監査の受審状況において加点され かつ 監査の受審の対象となった計算書類 財務諸表等の内容に虚偽

があったときには 45 日以上の営業停止処分を行うこととする 2 一括下請負建設業者が建設業法第 22 条の規定に違反したときは 15 日以上の営業停止処分を行うこととする ただし 元請負人が施工管理等について契約を誠実に履行しない場合等 建設工事を他の建設業者から一括して請け負った建設業者に酌量すべき情状があるときは 営業停止の期間について必要な減軽を行うこととする 3 主任技術者等の不設置等建設業法第 26 条の規定に違反して主任技術者又は監理技術者を置かなかったとき ( 資格要件を満たさない者を置いたときを含む ) は 15 日以上の営業停止処分を行うこととする ただし 工事現場に置かれた主任技術者又は監理技術者が 同条第 3 項に規定する専任義務に違反する場合には 指示処分を行うこととする 指示処分に従わない場合は 機動的に営業停止処分を行うこととする この場合において 営業停止の期間は 7 日以上とする また 主任技術者又は監理技術者が工事の施工の管理について著しく不適当であり かつ その変更が公益上必要であると認められるときは 直ちに当該技術者の変更の勧告を書面で行うこととし 必要に応じ 指示処分を行うこととする 指示処分に従わない場合は 機動的に営業停止処分を行うこととする この場合において 営業停止の期間は 7 日以上とする 4 粗雑工事等による重大な瑕疵施工段階での手抜きや粗雑工事を行ったことにより 工事目的物に重大な瑕疵が生じたときは 7 日以上の営業停止処分を行うこととする 5 施工体制台帳等の不作成施工体制台帳又は施工体系図を作成せず 又は虚偽の施工体制台帳又は施工体系図の作成を行ったときは 7 日以上の営業停止処分を行うこととする 6 無許可業者等との下請契約建設業者が 情を知って 建設業法第 3 条第 1 項の規定に違反して同項の許可を受けないで建設業を営む者 営業停止処分を受けた者等と下請契約を締結したときは 7 日以上の営業停止処分を行うこととする また 建設業者が 情を知って 特定建設業者以外の建設業を営む者と下請代金の額が建設業法第 3 条第 1 項第 2 号の政令で定める金額以上となる下請契約を締結したときは 当該建設業者及び当該特定建設業者以外の建設業を営む者で一般建設業者であるものに対し 7 日以上の営業停止処分を行うこととする (3) 事故 1 公衆危害建設業者が建設工事を適切に施工しなかったために 公衆に死亡者又は3 人以上

の負傷者を生じさせたことにより その役職員が業務上過失致死傷罪等の刑に処せられた場合で 公衆に重大な危害を及ぼしたと認められる場合は 7 日以上の営業停止処分を行うこととする それ以外の場合であって 危害の程度が軽微であると認められるときにおいては 指示処分を行うこととする また 建設業者が建設工事を適切に施工しなかったために公衆に危害を及ぼすおそれが大であるときは 直ちに危害を防止する措置を行うよう勧告を行うこととし 必要に応じ 指示処分を行うこととする 指示処分に従わない場合は 機動的に営業停止処分を行うこととする この場合において 営業停止の期間は 7 日以上とする 2 工事関係者事故役職員が労働安全衛生法違反により刑に処せられた場合は 指示処分を行うこととする ただし 工事関係者に死亡者又は3 人以上の負傷者を生じさせたことにより業務上過失致死傷罪等の刑に処せられた場合で 特に重大な事故を生じさせたと認められる場合には 3 日以上の営業停止処分を行うこととする (4) 建設工事の施工等に関する他法令違反他法令違反の例は次のとおりであるが 監督処分に当たっては 他法令違反の確認と併せて 当該違反行為の内容 程度 建設業の営業との関連等を総合的に勘案し 建設業者として不適当であるか否かの認定を行うこととする 1 建設工事の施工等に関する法令違反 ⅰ 建築基準法違反等 a 役員又は政令で定める使用人が懲役刑に処せられた場合は7 日以上 それ以外の場合で役職員が刑に処せられたときは3 日以上の営業停止処分を行うこととする b 建築基準法第 9 条に基づく措置命令等建設業法施行令第 3 条の2 第 1 号等に規定する命令を受けた場合は指示処分を行うこととし 当該命令に違反した場合は3 日以上の営業停止処分を行うこととする ⅱ 廃棄物処理法違反 労働基準法違反等役員又は政令で定める使用人が懲役刑に処せられた場合は7 日以上 それ以外の場合で役職員が刑に処せられたときは3 日以上の営業停止処分を行うこととする ⅲ 特定商取引に関する法律違反 a 役員又は政令で定める使用人が懲役刑に処せられた場合は7 日以上 それ以外の場合で役職員が刑に処せられたときは3 日以上の営業停止処分を行うこととする

b 特定商取引に関する法律第 7 条等に規定する指示処分を受けた場合は 指示処分を行うこととする また 同法第 8 条第 1 項等に規定する業務等の停止命令を受けた場合は 3 日以上の営業停止処分を行うこととする 2 役員等による信用失墜行為等 ⅰ 法人税法 消費税法等の税法違反役員又は政令で定める使用人が懲役刑に処せられた場合は7 日以上 それ以外の場合で役職員が刑に処せられたときは3 日以上の営業停止処分を行うこととする ⅱ 暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律違反 ( 第 31 条第 7 項の規定を除く ) 等役員又は政令で定める使用人が刑に処せられた場合は 7 日以上の営業停止処分を行うこととする 四 その他 1 建設業許可又は経営事項審査に係る虚偽申請等建設業法に規定する罰則の適用対象となる不正行為等については 告発をもって臨むなど 法の厳正な運用に努めることとする 2 不正行為等に対する監督処分に係る調査等は 原則として 当該不正行為等があった時から3 年以内に行うものとする ただし 他法令違反等に係る監督処分事由に該当する不正行為等であって 公訴提起されたもの等については この限りでない 3 監督処分の内容については 速やかに公表することとする 五 施行期日等 1 この基準は 平成 14 年 5 月 1 日から施行する 2 この基準は その施行後に不正行為等が行われたものから適用する