会計を巡る最近の動向について

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契約の適正な執行に関する行政評価・監視 要旨

平成20年度における物品調達等制限付一般競争入札試行の概要

2 採用する受注者選定方式の検討について廃棄物処理施設整備事業で一般的に採用されている受注者選定方式は表 -2のとおりです 受注者選定方式の検討に際しての論点を下記に整理しましたので 採用する受注者選定方式について審議をお願いいたします 本施設に求められる5つの整備基本方針に合致した施設の整備運営に

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基本問題小委員会における提言 ( 平成 26 年 1 月 ) 社会保険等未加入対策関係 1. これまでの中央建設業審議会 社会資本整備審議会基本問題小委員会における提言 1 行政 元請企業による加入指導 法定福利費確保に向けた取組等の総合的な対策を推進すべき 2 平成 29 年度を目途に 事業者単位

入札公告 次のとおり一般競争入札に付します なお 本入札に係る落札及び契約締結は 当該業 務に係る平成 2 7 年度本予算が成立し 予算示達がな されることを条件とするものです 平成 2 7 年 2 月 5 日 分任支出負担行為担当官 関東地方整備局関東技術事務所長 山元 弘 1 調達内容 ( 1

Q&A 集 Q1 社会保険等とは何か A1 社会保険等とは 健康保険 ( 協会けんぽ 健康保険組合等 ) 厚生年金保険 及び雇用保険をいいます Q2 国民健康保険組合に加入しているが 社会保険等未加入建設業者となるのか A2 法人や常時 5 人以上の従業員を使用する国民健康保険組合に加入している建設

内部統制ガイドラインについて 資料

農地中間管理機構 ( 仮称 ) の制度の骨格 ( 案 ) 資料 農地中間管理機構の指定都道府県のコントロールの下に適切に構造改革 生産コスト引下げを推進するため 都道府県段階に設置する 1 都道府県知事は 農地中間管理事業を公平かつ適正に行うことができる法人 ( 地方公共団体の第 3セク

中央建設業審議会による提言について ( 平成 24 年 3 月 14 日 ) 建設産業における社会保険の徹底について ( 提言 ) 建設産業においては 下請企業を中心に 雇用 医療 年金保険について 法定福利費を適正に負担しない企業 ( すなわち保険未企業 ) が存在し 技能労働者の医療 年金など

公共工事等における新技術活用システムについて 別添 公共工事等に関する優れた技術は 公共工事等の品質の確保に貢献し 良質な社会資本の整備を通じて 豊かな国民生活の実現及びその安全の確保 環境の保全 良好な環境の創出 自立的で個性豊かな地域社会の形成等に寄与するものであり 優れた技術を持続的に創出して

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契約の適正な執行に関する行政評価・監視結果に基づく勧告

A4 経営事項審査の受審状況により確認方法が異なります なお 適用除外は 労働者の就業形態等によって適用除外とならない場合もあることから 元請負人は 年金事務所等に適用除外となる要件を確認した上で判断してください 経営事項審査を受審している場合 有効期間にある経営規模等評価結果通知書総合評定値通知書

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働き方改革 魅力ある建設業の構築に向けて 特集 域によっても大きな差があり, 北陸地方や北海道 など一部の地方では平成 28 年 10 月調査の加入率が 80% を超えているのに対し, 大都市部のある関東 地方 (55%) や近畿地方 (60%) は低い加入率に 留まっている ( ) 建設マネジメン

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管理技術者の手持ち業務量の制限等の試行について【改正全文】

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女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について

建設コンサルタント等の業務入札契約情報公表要領 ( 平成 14 年 3 月 8 日 13 監第 428 号 ) ( 最終改正平成 29 年 3 月 29 日 28 契検第 150 号 ) ( 趣旨 ) 第 1 県の発注する建設工事に係る測量 調査 設計及び工事監理の業務 ( 以下 建設コンサルタント

2 低入札対策の拡充

2. 提出資料一覧表 落札予定者に求める提出資料は 要請書に示す調査区分 ( 基本調査または重点調査 ) に応じて下表に を付している内容とする なお 調査区分が 基本調査 の場合は 3 頁 ~4 頁に基づき作成すること 調査区分が 重点調査 の場合は 5 頁 ~7 頁に基づき作成すること 様式番号

鹿屋市公の施設に係る指定管理者の指定の申請等に関する規則 平成 19 年 3 月 31 日規則第 15 号 改正 平成 21 年 2 月 16 日規則第 2 号平成 21 年 8 月 25 日規則第 28 号平成 28 年 3 月 25 日規則第 17 号鹿屋市公の施設に係る指定管理者の指定の申請等

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よくあるお問い合わせ Ⅰ. 申請書類の提出関係 QⅠ-1 申請を考えているが どのようにしたらよいか AⅠ-1 < 平成 年度競争参加資格について > 大臣官房予算課では 建設工事 のみインターネット一元受付を行っております 測量 建設コンサルタント等 はインターネット一元受付は行ってい

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( 別紙 1) 定期監査結果の取扱基準 ( 趣旨 ) 1 この基準は 定期監査の結果の評価及び区分の基準並びに報告及び通知の手続について定める ( 監査結果の区分 ) 2 定期監査の結果 改善 是正等を要すると認められる事項については その内容により次のとおり区分する (1) 指摘事項違法又は不当な

(2) 総合的な窓口の設置 1 各行政機関は 当該行政機関における職員等からの通報を受け付ける窓口 ( 以下 通報窓口 という ) を 全部局の総合調整を行う部局又はコンプライアンスを所掌する部局等に設置する この場合 各行政機関は 当該行政機関内部の通報窓口に加えて 外部に弁護士等を配置した窓口を

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参考資料 5 用語集 SPC( 特別目的会社 ) SPC(Special Purpose Company) は特別目的会社ともいわれ プロジェクトファイナンスにおいては 特定のプロジェクトから生み出されるキャッシュフローを親会社の信用とは切り離す事がポイントであるが その独立性を法人格的に担保すべく

8. 内部監査部門を設置し 当社グループのコンプライアンスの状況 業務の適正性に関する内部監査を実施する 内部監査部門はその結果を 適宜 監査等委員会及び代表取締役社長に報告するものとする 9. 当社グループの財務報告の適正性の確保に向けた内部統制体制を整備 構築する 10. 取締役及び執行役員は

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Microsoft Word - PPPPFI手法導入における優先的検討に係る指針

いる 〇また 障害者の権利に関する条約 においては 障害に基づくあらゆる差別を禁止するものとされている 〇一方 成年被後見人等の権利に係る制限が設けられている制度 ( いわゆる欠格条項 ) については いわゆるノーマライゼーションやソーシャルインクルージョン ( 社会的包摂 ) を基本理念とする成年

聖籠町建設工事入札 契約等情報公表実施要綱 平成 14 年 3 月 27 日 告示第 45 号 ( 趣旨 ) 第 1 条 この要綱は 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律 ( 平成 12 年法律第 127 号 ) 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律施行令( 平成 13 年政

総合評価落札方式 簡易公募型競争入札方式 ( 総合評価落札方式 ) に係る手続開始の公示 次のとおり 簡易公募型競争入札の手続を開始します 平成 29 年 1 月 19 日 阪神高速道路株式会社 契約責任者代表取締役社長幸和範 1. 業務概要 (1) 業務名平成 29 年度計画部事業計画 交通調査資

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入札説明書

特定個人情報の取扱いの対応について

について < 一般競争入札の導入について > 及びにおいては すべての団体で導入済み においては 1, 25 団体 (7.%) から 1,239 団体 (72.%) に増加 < 総合評価方式の導入について > 及びにおいては すべての団体で導入済み においては 1, 77 団体 (62.5%) から

入札公告

東村山市談合情報取扱要綱(案)

目次 1 防衛装備品調達の概要 2 防衛省の品質管理体制 3 今後の取組 2

プレゼンテーションタイトル

14個人情報の取扱いに関する規程

入札公告 次のとおり一般競争入札に付します 平成 2 9 年 1 2 月 8 日 経理責任者 独立行政法人国立病院機構 四国がんセンター院長谷水正人 調達機関番号 所在地番号 38 第 号 (N o ) 1 調達内容 (1) 品目分類番号 2 3 ( 2

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資料 - 3 流山市浄水場運転及び維持管理等業務委託 落札者決定基準 平成 30 年 10 月 流山市上下水道局

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参考資料3(第1回検討会資料3)

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国立大学法人富山大学 PPP/PFI 手法導入優先的検討要項

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入札公告 次のとおり一般競争入札に付します 本入札に係る落札決定及び契約締結の条件は 平成 31 年度予算 ( 暫定予算を含む ) が成立し 予算示達された場合とする 平成 30 年 12 月 25 日 支出負担行為担当官 東北地方整備局長 髙田昌行 1 競争入札に付する事項 (1) 調達件名小荷物

台東区希望型指名競争入札実施要綱 平成 1 7 年 7 月 1 日 17 台総経第 208 号 ( 目的 ) 第 1 条この要綱は 台東区が発注する建設工事等における希望型指名競争入札の実施に関し 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 地方自治法施行令 ( 昭和 22 年政令第 16

情報公開 収集システム 操作マニュアル ( 一般利用者用 ) 平成 31 年 3 月 文部科学省大臣官房文教施設企画 防災部 施設企画課契約情報室

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Microsoft Word - 【埼玉病院】300824入札公告(外科用X線撮影装置)

目 次 第 1 審査概要 本書の位置づけ 審査方式 審査体制... 1 第 2 優先交渉権者決定の手順 参加資格審査 基礎審査 加点審査 優先交渉権者の決定... 6 別紙 1 提案内容の審査項目及び評

入札公告 次のとおり一般競争入札に付します 令和元年 7 月 18 日 経理責任者 独立行政法人国立病院機構 広島西医療センター院長 奥谷 卓也 調達機関番号 所在地番号 3 4 第 号 (No ) 1. 調達内容 (1) 品目分類番号 2 2 ( 2 )

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所において施工する場合 2 施工にあたり相互に調整を要する工事で かつ 工事現場の相互の間隔が 10km 程度の近接した場所において同一の建設業者が施工する場合 ( 別添 建設工事における現場代理人の常駐義務の緩和に係る取扱いについて に示す 参考 第 2 第 1 項第 3 号に定める該当工事 参照

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資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

2. 調査費及び広報経費 (1) 基本的な考え方 調査費及び広報経費について 事業の必要性をゼロベースで見直すこと等により効果 的かつ効率的に事業を実施する 1 調査報告書について 特定の個人又は法人の権利利益を害するおそれがある場合等 を除き 原則として当機構の Web サイトで公表する 引き続き

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入札公告 次のとおり一般競争入札に付します 平成 24 年 1 月 26 日 独立行政法人国立精神 神経医療研究センター総長樋口輝彦 1 競争に付する事項 (1) 契約件名及び予定数量平成 24 年度プロパンガス 8,799.6 立米 (2) 契約件名の仕様等別紙 仕様書による (3) 納入期間自

はじめてのマイナンバーガイドライン(事業者編)

(3) 証明書等の受領期限の日から開札の時までの期間において 国土地理院長から指名停止を受けている者でないこと (4) 電子調達システムによる場合は 電子認証 (IC カード ) を取得していること (5) 警察当局から 暴力団員が実質的に経営を支配する業者又はこれに準ずるものとして国土交通省発注の

Taro-入札公告(差替)

1 検査の背景 一部の府県において 長年にわたり不適正な経理処理による資金のねん出が行われていた事態が平成 18 年から19 年にかけて明らかとなり 当時 公金を扱う地方公共団体の会計経理に関して社会的な関心が高まっていた 会計検査院は これらの府県を対象に不適正経理と国庫補助金 ( 補助金等に係る

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( 問 3) 売却証明書を発行することができるのは どのような市場ですか 売却証明書を発行できるのは 以下の市場において売却した場合です 1 家畜市場家畜取引法 ( 昭和 31 年法律第 123 号 ) 第 2 条第 3 項に規定する家畜市場及び同法第 27 条に規定する臨時市場 2 中央卸売市場

Taro-31~清掃 官報公告

公共建築改善プロジェクト(仮)

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1 目 次

国会、裁判所、会計検査院、内閣、内閣府、復興庁、総務省、法務省、外務省、財務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省及び防衛省所管      東日本大震災復興特別会計歳入歳出予算補正予定額各目明細書

国会、裁判所、会計検査院、内閣、内閣府、復興庁、総務省、法務省、外務省、財務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省及び防衛省所管      東日本大震災復興特別会計歳入歳出予算補正予定額各目明細書

国会、裁判所、会計検査院、内閣、内閣府、復興庁、総務省、法務省、外務省、財務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省及び防衛省所管      東日本大震災復興特別会計歳入歳出予算補正予定額各目明細書

国会、裁判所、会計検査院、内閣、内閣府、復興庁、総務省、法務省、外務省、財務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省及び防衛省所管      東日本大震災復興特別会計歳入歳出予算補正予定額各目明細書

<はじめに> 退職後, 民間企業等に再就職した者による現職職員への働きかけ規制などにより, 職員の退職管理を適正に行い, 職務の公正な執行及び公務員に対する住民の信頼を確保するため, 地方公務員法が改正され, 平成 28 年 4 月 1 日に施行されました 本市では, 改正法の施行に伴い, 旭川市職

5) 輸送の安全に関する教育及び研修に関する具体的な計画を策定し これを適確に実施する こと ( 輸送の安全に関する目標 ) 第 5 条前条に掲げる方針に基づき 目標を策定する ( 輸送の安全に関する計画 ) 第 6 条前条に掲げる目標を達成し 輸送の安全に関する重点施策に応じて 輸送の安全を確 保

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公の施設の指定管理者の指定の手続き等に関する指針(細目的事項)

1. 元職員による働きかけの規制 ( 第 38 条の 2 関係 )1 1 離職後に営利企業等 1に再就職した元職員(= 再就職者 ) は 離職前 5 年間に在職していた地方公共団体の執行機関の組織等 2の職員に対して 当該営利企業等又はその子法人と在職していた地方公共団体との間の契約等事務 3につい

Transcription:

資料 9 随意契約の見直しについて 平成 19 年 11 月 大臣官房経理課

1 近年の公共調達の適正化に向けた取組 H16 IT 関連事業の多重委託問題分割少額随意契約問題等 財務省通知 (H17.2) 随意契約の公表基準を引下げ 少額 ( 委託契約の場合 100 万円 ) を除き 契約相手先 契約金額 理由等を HP で公表 一括再委託の禁止 再委託の承認制 H17.6 橋梁談合問題 ( 国土交通省 旧日本道路公団 ) 総理指示 ( 官製談合防止法の改正等 ) 公共工事の入札契約の改善に関する関係省庁連絡会議設置 (H17.12) H18.1~2 防衛施設庁官製談合問題防衛施設技術協会 建設弘済会等との随意契約問題 公共調達の適正化に関する関係省庁連絡会議設置 (H18.2) 公共調達の適正化に向けた取り組みについて (H18.2)

公共調達の適正化に関する関係省庁連絡会議における取組状況 Ⅰ 公共調達の適正化に向けた取り組みについて (P3 参照 ) (18.2.24 公共調達の適正化に関する関係省庁連絡会議 ) Ⅱ 公益法人等との随意契約の適正化について (P4 参照 ) (18.6.13 公共調達の適正化に関する関係省庁連絡会議 ) Ⅲ 公共調達の適正化について (P8 参照 ) (18.8.25 財務大臣通知 ) Ⅳ 随意契約の適正化について (P9 参照 ) (19.1.26 公共調達の適正化に関する関係省庁連絡会議 ) Ⅴ 随意契約の適正化の一層の推進について (19.11.2 公共調達の適正化に関する関係省庁連絡会議 ) 2

Ⅰ 公共調達の適正化に向けた取り組みについて ( 概要 ) 公共工事における入札談合事件の摘発を踏まえた談合排除の必要性 随意契約における不透明性 非効率性についての指摘 18.2.24 公共調達の適正化に関する関係省庁連絡会議 公共工事における入札契約の改善 随意契約の適正化 Ⅰ. 公共工事等の入札契約の改善 Ⅱ. 随意契約の適正化 1. 公共工事の入札契約の改善 一般競争方式の拡大と総合評価方式の拡充 (18 年度 ~) 予定価格 2 億円以上の工事は基本的に一般競争方式に移行 ( 金額ベースで対象工事の概ね 3 分の 2 をカバー )(2 億円未満もできる限り導入に努める ) 総合評価方式の拡充 ( 国交省の目標値 ( 金額ベース 50% 超 ) を参考に今年度中に目標値設定 ) 評価項目の複数化 多様化を通じ談合抑制 国以外の発注者への普及 中央建設業審議会における条件整備の中間とりまとめ (17 年度中 ) 市場機能を活用した企業評価のための入札ボンド 本格的技術力競争のための多段階審査等 透明性 公正性確保のための第三者機関の活用 1. 随意契約の緊急点検と随意契約見直し計画の作成 公益法人等と締結された全ての随意契約 (17 年度 ) について点検 ( 重点点検項目 ) 随意契約によった理由 契約の性質又は競争を許さない場合 による契約 再委託の状況 点検結果の中間報告 (17 年度末時点の状況 ) 問題のあったもの 見直しの余地があるものについては 18 年度以降 委託等を取り止め 一般競争入札等への移行等 一般競争方式等の入札契約手続きの改善 入札情報の公表方法の透明性等の向上 インターネット公表等 入札契約過程の監視の強化 入札監視委員会の活用 公正取引委員会との連携強化等 ペナルティの強化 入札参加の停止期間最長 24 ヶ月のルール化等 電子入札の一層の活用 談合情報対応マニュアル 策定を全省庁に拡大 2. 公共工事以外の入札契約の改善 適切な入札参加資格の設定や仕様書作成 予定価格の適正な設定等 緊急点検結果の一覧表 及び 随意契約見直し計画 を 18 年 6 月を目途に公表 公共調達適正化関係省庁連絡会議に報告 各省庁 HP に掲載 2. 随意契約の公表の充実等 随意契約の公表の適切な実施 財務省通知 (H17.2.25) の実施状況の点検及び改善 随意契約公表ゲートウェイの新設 本省庁の HP から 全ての地方支分部局等の HP へ直接リンク 公益法人等との随意契約理由を具体的かつ詳細に記載 公益法人等との随意契約に係る決裁体制の強化 公益法人等との随意契約に係る内部監査の重点実施 3

Ⅱ 公益法人等との随意契約の適正化について 18.6.13 公共調達の適正化に関する関係省庁連絡会議 1. 見直しの方針 政府の契約は競争入札が原則であり 随意契約は例外 この原点に立ち帰り 国民の目線に立って厳格かつ徹底的に見直し 2. 見直しの対象とした随意契約 今回の緊急点検 見直しの対象とした随意契約 ( 以下の基準により各府省が抽出 ) 契約年度 : 平成 17 年度 契約主体 : 各府省 ( 地方支分部局も含む 国会 裁判所 会計検査院も自主的に点検 ) 契約の相手先: 所管公益法人 独立行政法人 特殊法人 再就職者のいる民間法人等 契約金額: 100 万円以上 ( 委託契約の場合 ) 3. 見直しの内容 競争的手続の導入により改善することとした主なもの 行政補助的な業務 ( 新聞のスクラップ等 ) 一般競争入札等に移行 複数年を前提とした契約 ( リース契約等 ) 初年度のみならず次年度以降も含めて評価した一般競争入札等に移行 調査研究等の業務等 総合評価による一般競争入札や企画競争 公募に移行 競争的でない随意契約によることがやむを得ないと認められる主なもの ライセンス国産による防衛装備品の調達等 法令等により契約先が特定されているもの ( 貨幣の製造等 ) 物理的理由から供給者が特定されるもの ( 入管業務の審査場を空港管理会社から賃借する場合等 ) その他 ( 電気 ガス 水道 電話代 ( 供給元が一の場合のみ ) 料金後納郵便料等 ) 各府省において 随意契約見直し計画 を策定し 一般競争入札等に移行する時期等を明示し 速やかに移行 効率的かつ公平な政府調達の確保により 歳出の無駄を徹底的に排除 4

争性のある契約方式競に移行競5 会計法上の契約方式の整理 18.6.13 公共調達の適正化に関する関係省庁連絡会議 競争入札 競争性のある随意契約 価格競争総合評価企画競争公募 争入札 競争入札 ( 価格競争 総合評価 ) 参加資格や技術的水準等を満たす不特定多数 特定多数の者による競争 仕様書作成 仕様書作成 ( 総合評価のための評価項目 評価基準の作成 ) 提案要求書等作成 提案要求書等作成 随意契約 競争性のある随意契約 ( 企画競争 公募 ) 特定多数 不特定多数の者による競争 ( 例 ) 広報ポスター 調査研究 競争的でない随意契約 相手先を特定して相対で契約 ( 例 ) 貨幣製造 電気 ガスの供給 入札公告 入札 開札 落札者決定 ( 最低の価格を入札した者 ) 契約 入札公告 ( 評価項目 評価基準を入札公告とあわせて明示 ) 入札 開札 落札者決定 ( 評価値の最も高い者 ) 契約 企画案募集 企画書提出 企画書審査 最も優れた企画書の提案を行った者を選定し 見積書を徴取 契約 公募 ( 行政目的 必要とする技術 性能等を明示 ) 要件を満たす応募者が一者の場合 契約 応募者が多数の場合 総合評価に移行 OR 企画競争

17 年度実績を担保見直しの結果 ( 農林水産省における随意契約の見直し計画の状況 ) 18.6.13 公共調達の適正化に関する関係省庁連絡会議 一般競争入札や企画競争 公募への移行を行うことで 競争性 透明性を担保 について 金額 98% 件数 93% を一般競争入札等に改める 322 億円 (1,386 件 ) 企画競争 公募 50 件 7 億円 金額 315 億円減 (98% 減 ) 件数 1,285 件減 (93% 減 ) 見直し後 (17 年度ベース ) 競競争入札等 122 億円 (710 件 ) 企画競争 公募 200 億円 (625 件 ) 争性 透明性 7 億円 (101 件 ) 330 億円 (1,436 件 ) ( 注 1) 契約件数 契約金額は 平成 17 年度に締結した支出原因契約 ( 少額随意契約は除く ) ( 注 2) 見直し後の件数 金額は 17 年度実績ベース ( 注 3) 競争入札等には 事務 事業を取り止めたもの 87 億円 (318 件 ) が含まれている ( 注 4) 計数は 精査により変動する場合がある 土地 建物の賃貸借 電話料 後納郵便料 2 億円 2 億円 1 億円 6

所管公益法人との随意契約の見直し状況 農林水産省 18.6.13 公共調達の適正化に関する関係省庁連絡会議 特に 所管公益法人との随意契約については徹底した見直し について 金額 100% 件数 100% を一般競争入札等に改める 17 年度実績 企画競争 公募 39 件 6 億円 見直し後 (17 年度実績ベース ) 競争入札等 47 億円 (499 件 ) 108 億円 (886 件 ) 金額 108 億円減 (100% 減 ) 件数 885 件減 (100% 減 ) 企画競争 公募 67 億円 (425 件 ) 114 億円 (925 件 ) 2 百万円 (1 件 ) ( 注 1) 契約件数 契約金額は 平成 17 年度に締結した支出原因契約 ( 少額随意契約は除く ) ( 注 2) 見直し後の件数 金額は 17 年度実績ベース ( 注 3) 競争入札等には 事務 事業を取り止めたもの 25 億円 (229 件 ) が含まれている ( 注 4) 計数は 精査により変動する場合がある 7

Ⅲ 公共調達の適正化について (H18.8.25 財務大臣通知 ) ( ポイント ) 1. 入札及び契約の適正化を図るための措置 競争入札 競争参加資格は 競争を適正かつ合理的に行う範囲に限る 研究開発 調査研究及び広報等の調達について 総合評価方式による一般競争入札の導入を推進等 随意契約 契約の相手方が法令等により明確に特定されるもの等を除き 一般競争入札等に移行 行政補助的な業務 調査研究 リース等について 一般競争入札 ( 総合評価方式を含む ) 等に移行 2. 再委託の適正化を図るための措置 一括再委託の禁止 再委託の承認 履行体制の把握等 3. 契約に係る情報の公表 公表対象を競争入札まで拡大 公共工事を含む契約全般の情報の一覧性を向上 少額を除き 契約を一覧表にして全て公表 公表を拡充した項目 予定価格 落札率 所管する公益法人と随意契約を締結する場合に 当該法人に国の常勤職員であったものが役員として 契約を締結した日に在職していれば その人数等 4. 公共調達に関する問合せの総合窓口を各府省に設置 5. 内部監査の実施 随意契約を重点的に監査 内部監査の実施状況の把握等 6. 契約に関する統計の作成 契約に係る統計を毎年度作成 (18 年度以降 ) 契約件数及び契約金額に関する統計 随意契約に関する統計 8

Ⅳ 随意契約の適正化について 19.1.26 公共調達の適正化に関する関係省庁連絡会議 1. 見直しの現状 政府の契約は競争入札が原則であり 随意契約は例外との原点に立ち帰り 平成 18 年 6 月に 各府省において 所管公益法人等との随意契約についての 随意契約見直し計画 を策定したところ 今回 その他の者との随意契約についても 同様の見直しを行い 随意契約見直し計画 を改訂するもの 2. 見直しの結果 農林水産省 その他の者との合計 1,290 億円のうち 1,077 億円 ( 約 8 割強 ) を一般競争入札等に計画的に移行 この結果 6 月に見直しを行うこととしたものと合わせた合計 1,612 億円のうち 1,392 億円 ( 約 9 割弱 ) を一般競争入札等に移行することとなる その他の者との随意契約 所管公益法人等との随意契約 17 年度実績 企画競争 公募を実施 56 億円 (361 件 ) 1,290 億円 (7,466 件 ) 322 億円 (1,386 件 ) 企画競争 公募を実施 7 億円 (50 件 ) 随意契約計 1,675 億円 (9,263 件 ) 金額 1,077 億円減 (83% 減 ) 件数 5,434 件減 (73% 減 ) 金額 315 億円減 (98% 減 ) 件数 1,285 件減 (93% 減 ) 見直し後 ( 17 年度ベース ) 競争入札等 989 億円 (5,039 件 ) 企画競争 公募 144 億円 (756 件 ) 213 億円 (2,032 件 ) 7 億円 (101 件 ) 企画競争 公募 200 億円 (625 件 ) 競争入札等 122 億円 (710 件 ) 庁舎等の土地建物借料 17 億円 公共事業の用地補償等 54 億円 埋蔵文化財発掘調査等契約の 相手方の特定されているもの 18 億円 植物防疫 動物検疫等のため の土地建物借料等 2 億円 電話料 2 億円 後納郵便料 1 億円 9

10 3. 見直し状況のフォローアップ 公益法人等との随意契約の適正化について ( 平成 18 年 6 月 13 日関係省庁連絡会議 ) において 今後の取組とされたものについての取組状況は 以下のとおり 随意契約見直し計画 の着実な推進 各府省における随意契約の見直し状況を平成 19 年度予算に適切に反映 ( 反映額 106 億円 ) 情報公開の充実等の取組 各府省における随意契約の見直しの取組を踏まえ 財務大臣から各府省に対して 契約全般に係る留意事項を網羅するとともに 新たに 1 競争入札についても随意契約と同様にその情報を公表すること 2 随意契約の公表項目として 予定価格 落札率 再就職者の人数を追加すること 3 各府省に契約に係る問合せの総合窓口を設置すること といった情報公開の一層の充実等の方策を定めた通知を発出 公共調達に関する問合せの総合窓口を各府省に設置し 連絡先をホームページで公開 今後のフォローアップ 各府省は 随意契約見直し計画 ( 改訂 ) の見直し状況をホームページに公表し フォローアップを行う 各府省の取組状況を把握するための統計を毎年度作成し 公表 ( 平成 18 年度実績から )