業界自主基準「医薬品ネット販売ガイドライン」

Similar documents
2) 目的現行の法令では第 3 類医薬品のネット販売しか認められていない つまり 第 1 類 第 2 類医薬品のネット販売は新たな法令が決められるまでは脱法または無法状態での実施となる JACDSでは新たな法令ができるまで 会員企業がより安全に そして購入者が安心して利用できるネット販売を目指して

使用のため必要と認められる数量 ( 原則として 一人一包装単位 ( 一箱 一瓶等 ) まで ) に限り 販売 授与させること 医薬品の適正使用のため 薬局医薬品 要指導医薬品及び第 1 類医薬品を販売 授与する場合は 情報提供及び指導を行なった薬剤師の氏名を伝えている 薬局医薬品及び要指導医薬品の適

Microsoft Word _正当理由通知(薬局医薬品) (反映)

Microsoft Word - 【発送版】製造所の登録通知

<4D F736F F F696E74202D CF6955C A8CF6957A8E9EB1C4DE838C834E8E9197BF2E707074>

Microsoft Word - 表紙 雛形(保険者入り)高齢者支援課180320

Microsoft Word _ネットQA(その2)set

法律 出典 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 ( 昭和 35 年 8 月 10 日法律第 145 号 ) 政令 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律施行令 ( 昭和 36 年 1 月 26 日政令第 11 号 ) 省令 医薬品 医療機器等の品質

< F2D819B955C8EA692CA926D DC58F4994AD8F6F>

特定販売に係る届出等の手引き ( 法第 10 条第 2 項 法第 38 条 ) 薬局開設者は その薬局の名称その他厚生労働省令で定める事項を変更しようとするときは あらかじめ 厚生労働省令で定めるところにより その薬局の所在地の都道府県知事 ( 保健所設置市の場合は市長 ) にその旨を届け出なければ

薬局を利用するために必要な情報の掲示 ( 薬事法第 9 条の 4) 次の事項について 掲示板等により 薬局内に掲示 しなければなりません また 第 3 については 特定販売を行うことについての広告をする場合 ホームページ等に表示しなければなりません < 具体例 > 第 1 薬局の管理及び運営に関する

< F2D CA93598ECA82B BC792B792CA926D>

1. 目次 青少年インターネット環境整備法及び関連規定に関する携帯電話インターネット接続役務提供事業者等向け Q&A 目次 関係法令一覧 Q&A... 4 法第 2 条 ( 定義 ) 関係... 4 法第 13 条 ( 青少年確認義務 ) 関係... 4

本手順書で使用する用語の定義 用語電子的記録書面電子的記録利用システム実務担当者原データ治験関連文書サイボウズサイボウズメッセージ 定義人の知覚では認識できない, 電子式等の方法で記録され, コンピュータで処理される記録紙媒体による資料治験依頼者, 実施医療機関の長, 治験責任医師並びに治験審査委員

Microsoft Word - 【発送版】記載整備通知

< F2D CFA90B6984A93AD8FC897DF91E632368D868169>

【事務連絡】偽造医薬品省令Q&A

個人情報の保護に関する規程(案)

Microsoft Word - 【案1】登録認証機関立入要領改正通知(Ver )

改正薬事法の施行に伴う製造販売の承認を要しない医薬品等の取扱い等について

Microsoft Word - (発番)医療機器の製造販売承認申請について

<4D F736F F D E63188C4816A8D4C93878CA78BC696B18AC7979D91CC90A78A6D94468C9F8DB88EC08E7B97768D6A816989FC90B38CE3816A2E646F63>

別紙様式 7( ひな型 ) ( 日本工業規格 A4) 別紙様式 7( ひな型 ) ( 日本工業規格 A4) 申請者がと年月日をもって売買契約を締結した指名金銭債権に伴う別紙記載の不動産の質権又は抵当権の移転の登記につき 租税特別措置法第 83 条の2 第 1 項の規定の適用を受けたいので 租税特別措

Microsoft Word _施行通知_セット

PSP 省令 と それぞれ略称する 記 1. 改正施行規則について希少疾病用医療機器その他の医療上特にその必要性が高いと認められる医療機器であり かつ 当該医療機器についての臨床試験の実施に特に長期間を要すると認められるものに係る承認申請をする場合においては 改正 GVP 省令第 9 条の3 第 1

<4D F736F F D EA94CA977088E396F CC E815B836C CC CC905682BD82C8838B815B838B82C98AD682B782E98C9F93A289EF814092F18F6F8E9197BF2E646F63>

<4D F736F F D F28DDC8E7489EF90E096BE8E9197BF5F2E646F63>

PSP 省令 と それぞれ略称する 記 1. 改正施行規則について希少疾病用医療機器その他の医療上特にその必要性が高いと認められる医療機器であり かつ 当該医療機器についての臨床試験の実施に特に長期間を要すると認められるものに係る承認申請をする場合においては 改正 GVP 省令第 9 条の3 第 1

薬生発 0926 第 5 号 平成 29 年 9 月 26 日 都道府県知事 各保健所設置市長殿 特別区長 厚生労働省医薬 生活衛生局長 ( 公印省略 ) コンタクトレンズの適正使用に関する情報提供等の徹底について コンタクトレンズ ( カラーコンタクトレンズを含む ) の販売に関しては これまで

る暴力団及び暴力団員等 ( 以下 暴力団等 という ) の支配を受けてはならない 5 指定居宅サービス事業者等は 省令の規定 ( 規則で定めるものに限る ) による評価の結果を公表するよう努めなければならない 6 指定居宅サービス事業者等は 省令の規定 ( 規則で定めるものに限る ) に規定する研修

特定個人情報の取扱いの対応について

01 施行通知(都道府県宛)

薬食発 0718 第 15 号平成 24 年 7 月 18 日 各都道府県知事殿 厚生労働省医薬食品局長 コンタクトレンズの適正使用に関する情報提供等の徹底について コンタクトレンズについては 薬事法 ( 昭和 35 年法律第 145 号 以下 法 という ) 第 2 条第 5 項に規定する 高度管

3 電子情報処理組織の使用による請求又は光ディスク等を用いた請求により療養の給付費等の請求を行うこと ( 以下 レセプト電子請求 という ) が義務付けられた保険医療機関 ( 正当な理由を有する400 床未満の病院及び診療所を除く なお 400 床未満の病院にあっては 平成 27 年度末までに限る

はじめて医療機器を製造販売または製造される方へ

【別紙】リーフレット①

(頭紙)公布通知

Microsoft PowerPoint - 【参考資料2】第8回資料5.pptx

薬食審査発 0318 第 1 号薬食監麻発 0318 第 6 号平成 22 年 3 月 18 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省医薬食品局審査管理課長 厚生労働省医薬食品局監視指導 麻薬対策課長 改正法施行に伴う経過措置等終了にあたっての対応について 薬事法及び採血及び供血あつせ

薬食機発 0131 第 1 号平成 25 年 1 月 31 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省医薬食品局審査管理課医療機器審査管理室長 薬事法に基づく登録認証機関の基準改正に伴う留意事項について ( その 2) 薬事法 ( 昭和 35 年法律第 145 号 以下 法 という )

<4D F736F F D2089FC92F994ED8CB18ED295E58F5782CC82BD82DF82CC8FEE95F192F18B9F977697CC5F A2E646F63>

一般用医薬品のインターネット販売に関するガイドライン ( 安全性確保のための方策 ) 特定非営利活動法人日本オンラインドラッグ協会 2014 年 6 月 12 日 1

14個人情報の取扱いに関する規程

Taro-施行通知

情報公開に係る事務処理規則 ( 平 18 規則第 16 号平成 18 年 8 月 1 日 ) 改正平 19 規則第 52 号平成 19 年 9 月 21 日平 26 規則第 2 号平成 26 年 5 月 13 日平 26 規則第 22 号平成 27 年 3 月 31 日 第 1 章総則 ( 目的 )

事業者が行うべき措置については 匿名加工情報の作成に携わる者 ( 以下 作成従事者 という ) を限定するなどの社内規定の策定 作成従事者等の監督体制の整備 個人情報から削除した事項及び加工方法に関する情報へのアクセス制御 不正アクセス対策等を行うことが考えられるが 規定ぶりについて今後具体的に検討

平成27年度事業計画書

特定個人情報の取扱いの対応について

( 別添 ) 薬食発 0513 第 1 号平成 23 年 5 月 13 日 都道府県知事各保健所設置市長特別区長 殿 厚生労働省医薬食品局長 薬事法の一部を改正する法律等の施行等についての一部改正について 薬事法の一部を改正する法律 ( 平成 18 年法律第 69 号 ) については 関係政省令とと

個人情報保護規定

1. 元職員による働きかけの規制 ( 第 38 条の 2 関係 )1 1 離職後に営利企業等 1に再就職した元職員(= 再就職者 ) は 離職前 5 年間に在職していた地方公共団体の執行機関の組織等 2の職員に対して 当該営利企業等又はその子法人と在職していた地方公共団体との間の契約等事務 3につい

に 正当な理由がない限り無償で交付しなければならないものであるとともに 交付が義務付けられている領収証は 指定訪問看護の費用額算定表における訪問看護基本療養費 訪問看護管理療養費 訪問看護情報提供療養費及び訪問看護ターミナルケア療養費の別に金額の内訳の分かるものとし 別紙様式 4を標準とするものであ

Microsoft Word - 細則本文(H25.6.1~)

年管発 0331 第 1 号 平成 29 年 3 月 31 日 日本年金機構理事長殿 厚生労働省大臣官房年金管理審議官 ( 公印省略 ) 国民年金の保険料を追納する場合に納付すべき額を定める件等について 国民年金の保険料を追納する場合に納付すべき額を定める件 ( 平成 29 年厚生労働省告示第 12

<4D F736F F D E C4817A8D4C93878CA78FE18A51959F8E B FEE95F18CF6955C90A793788EC08E7B97768D802

法改正の目的 1 Ⅰ 医療機器等の特性を踏まえた規制の構築 1. 医療機器等の製造販売業及び製造業の章の新設 2. 体外診断用医薬品の製造販売業の新設 3. 医療機器等の製造業の登録制への移行 4. プログラムの位置付けの明確化 5. QMS 調査の見直し 6. 認証制度に関する見直し 7. 医療機

株式会社フロンティアビジネス 別紙 1 1 処分内容 (1) 労働者派遣法第 21 条第 2 項に基づく労働者派遣事業停止命令 ( 労働者派遣事業停止命令の内容は 3 のとおり ) (2) 労働者派遣法第 49 条第 1 項に基づく労働者派遣事業改善命令 ( 労働者派遣事業改善命令の内容は 4 のと

添付資料 (2) 美容医療広告について 医療広告ガイドラインに照らして 問題と考えられる点 平成 27 年 3 月 3 日 特定非営利活動法人消費者機構日本 医療法又は 医業 歯科医業若しくは助産師の業務又は病院 診療所若しくは助産所に関して広告することができる事項 ( 平成 19 年厚生労働省告示

( 別添 2) ( 別添 2) 平成 14 年 9 月 27 日保発第 号の別添 2 組合管掌健康保険一括適用取扱要領 組合管掌健康保険一括適用取扱要領 ( 準則 ) 第 1 健康保険法 ( 以下 法 という ) 第 34 条第 1 項の規定による厚生労働大臣の承認 ( 以下 一括適

Microsoft Word - 【施行②】第50条解釈適用指針Rev4.doc

一般用医薬品のネット販売の概要 1( 店舗での販売 ) 一般用医薬品の販売は 薬局 薬店の許可を取得した有形の店舗薬局 薬店の許可を取得した有形の店舗が行う 有形の店舗が必要であることを明確化 ( 実地で確認した上で許可 ) 60 ルクス以上 週 30 時間以上を目安に実店舗の開店 ( ガイドライン

< C28A4F95DB88E78E7B90DD8A4A90DD8AF3965D8ED >

Microsoft Word - ○指針改正版(101111).doc

イ -3 ( 法令等へ抵触するおそれが高い分野の法令遵守 ) サービスの態様に応じて 抵触のおそれが高い法令 ( 業法 税法 著作権法等 ) を特に明示して遵守させること イ -4 ( 公序良俗違反行為の禁止 ) 公序良俗に反する行為を禁止すること イ利用規約等 利用規約 / 契約書 イ -5 (

Microsoft Word - 分権_課長通知(平成30年10月17日付薬生薬審発1017第2号)_修正

れている者 個人事業所で5 人以上の作業員が記載された作業員名簿において 健康保険欄に 国民健康保険 と記載され 又は ( 及び ) 年金保険欄に 国民年金 と記載されている作業員がある場合には 作業員名簿を作成した下請企業に対し 作業員を適切な保険に加入させるよう指導すること なお 法人や 5 人

医政総発 0129 第 3 号医政経発 0129 第 2 号薬生総発 0129 第 3 号薬生監麻発 0129 第 2 号平成 31 年 1 月 29 日 公益社団法人日本薬剤師会会長殿 厚 生 労 働 省 医 政 局 総 務 課 長 ( 公 印 省 略 ) 厚 生 労 働 省 医 政 局 経 済

GVP省令

スライド 1

員長及び医薬品医療機器等法登録認証機関協議会代表幹事宛て送付するこ ととしていることを申し添えます 記 1. 基本要件基準第 13 条第 5 項及び第 6 項への適合性確認の基本的な考え方について (1)2023 年 ( 平成 35 年 )2 月 28 日 ( 以下 経過措置期間終了日 という )

第 3 処分理由別添の一覧表に記載する職業紹介事業者は 職業安定法第 32 条の16 第 1 項 ( 同法第 33 条第 4 項又は同法第 33 条の3 第 2 項において準用する場合を含む 以下同じ ) において 事業報告を提出しなければならないとされているのに 平成 28 年 4 月 1 日から

制定 : 平成 24 年 5 月 30 日平成 23 年度第 4 回理事会決議施行 : 平成 24 年 6 月 1 日 個人情報管理規程 ( 定款第 65 条第 2 項 ) 制定平成 24 年 5 月 30 日 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 定款第 66 条第 2 項の規定に基づき 公益社団法

<4D F736F F D208CC2906C8FEE95F182C98AD682B782E98AEE967B95FB906A93992E646F63>

第 50 号 2016 年 10 月 4 日 企業年金業務室 短時間労働者に対する厚生年金の適用拡大及び厚生年金の標準報酬月額の下限拡大に伴う厚生年金基金への影響について 平成 28 年 9 月 30 日付で厚生労働省年金局から発出された通知 公的年金制度の財政基盤及び最低保障機能

害者等のために情報を提供する事業を行う者 ( 非営利目的の法人に限る ) を一般的に定める 上記のほか 聴覚障害者等のために情報を提供する事業を行う法人 ( 法人格を有しない社団又は財団で代表者又は管理人の定めがあるものを含む ) のうち 聴覚障害者等のための複製又は自動公衆送信を的確かつ円滑に行う

2010 年 12 月 13 日に公正取引委員会を訪問し 本件に関する相談 ( それ以前にも 電話で相談 ) を行った 団体が会員企業の事業活動を制限することはできない ( 厚 生労働省の見解が出れば別 ) との指導を受ける 2010 年 12 月 14 日に 6 日の会見内容を会員へ通知した (

Microsoft Word - 4-2”©„Èfi_„�Ł\.doc

Taro-議案第13号 行政手続条例の

事務連絡 平成 30 年 1 月 15 日 公益社団法人岡山県医師会一般社団法人岡山県病院協会一般社団法人岡山県歯科医師会一般社団法人岡山県薬剤師会一般社団法人岡山県医薬品登録販売者協会一般社団法人岡山県登録販売者協会一般社団法人日本産業 医療ガス協会中国地域本部岡山支部岡山県病院薬剤師会岡山県医薬

<4D F736F F D20335F395F31392E31312E323895BD8BCF925089BF82C982E682E98EE688F88EC08E7B82CC82BD82DF82CC8BC696B191CC90A CC90AE94F

鹿屋市公の施設に係る指定管理者の指定の申請等に関する規則 平成 19 年 3 月 31 日規則第 15 号 改正 平成 21 年 2 月 16 日規則第 2 号平成 21 年 8 月 25 日規則第 28 号平成 28 年 3 月 25 日規則第 17 号鹿屋市公の施設に係る指定管理者の指定の申請等

00 事務連絡案

規制改革会議公開討論資料

<4D F736F F D208E52979C8CA C78E F88979D8BC68ED E882C98C5782E98E9696B18F88979D977697CC2E646F63>

火対象物の公表の要否を決定するものとする ( 公表の予告 ) 第 5 条署長は 前条第 4 項の規定により公表が必要であると決定した場合は 公表予告書 ( 第 2 号様式 ) により関係者に対し公表の予告をするものとする 2 前項に規定する公表の予告は 査察規程第 20 条第 1 項に規定する立入検

医療事故調査・支援センター~センターの役割と手引~

SGEC 附属文書 理事会 統合 CoC 管理事業体の要件 目次序文 1 適用範囲 2 定義 3 統合 CoC 管理事業体組織の適格基準 4 統合 CoC 管理事業体で実施される SGEC 文書 4 CoC 認証ガイドライン の要求事項に関わる責任の適用範囲 序文

Microsoft Word - 奈良県GQP-GVPガイドライン doc

個人情報保護法への対応規定の様式例

軽自動車税 ( 種別割 ) 減免に関する取扱基準 ( 趣旨 ) 第 1 条この基準は 船橋市市税条例第 89 条及び第 90 条の規定に基づき 軽自動車税 ( 種別割 ) の減免の取り扱いに関し 必要な事項を定める ( 公益のために直接専用するものの範囲 ) 第 2 条条例第 89 条第 1 項第

外務省訓令第 19 号外交記録公開に関する規則の全部を改正する訓令を次のように定める 平成 24 年 8 月 10 日外務大臣玄葉光一郎外交記録公開に関する規則 ( 目的 ) 第 1 条この規則は 外交記録が 国民共有の知的資源として 主権者である国民が主体的に利用し得るものであることに鑑み 作成又

301226更新 (薬局)平成29 年度に実施した個別指導指摘事項(溶け込み)

JCROA自主ガイドライン第4版案 GCP監査WG改訂案及び意見

1 委託業務監督 検査要領 Ⅲ-1-1

<4D F736F F D D30342E5F8CC2906C8FEE95F182CC8EE688B582A282C98AD682B782E DF81418D9182AA92E882DF82E98E77906A82BB82CC91BC8

特定個人情報保護評価書 ( 基礎項目評価書 ) 評価書番号評価書名 5 国民年金関係事務基礎項目評価書 個人のプライバシー等の権利利益の保護の宣言 亀山市は 国民年金関係事務における特定個人情報ファイルの取扱いにあたり 特定個人情報ファイルの取扱いが個人のプライバシー等の権利利益に影響を及ぼしかねな

Microsoft PowerPoint - [栃木県]医薬品販売制度改正の概要について 【印刷用】

<4D F736F F D B A815B836782CC8A C98C5782E9834B C4>

(2) 同社は 遅くとも平成 30 年 3 月以降 消費者宅において 消費者と本件土地の売買契約を締結したときに 本件土地の売買契約の内容を明らか にする書面を交付していましたが 当該書面には次のアからウまでの事項が記載されていませんでした ア特定商取引に関する法律施行規則 ( 昭和 51 年通商産

第 2 条ガイアは 関係法令等及びこれに基づく告示 命令によるほか業務要領に従い 公正 中立の立場で厳正かつ適正に 適合審査業務を行わなければならない 2 ガイアは 引受承諾書に定められた期日までに住宅性能証明書又は増改築等工事証明書 ( 以下 証明書等 という ) を交付し 又は証明書等を交付でき

Transcription:

新改正薬事法対応 医薬品ネット販売ガイドライン 1. 新改正薬事法対応 医薬品ネット販売ガイドライン の背景と目的 1) 背景と経過平成 25 年 6 月 14 日に閣議決定された 日本再興戦略 により 一般用医薬品のインタ-ネット販売が認められることとなった ( これ以降 医薬品という記載は一般用医薬品のことを意味する ) 閣議決定を受け JACDSでは臨時常任理事会を開催し 今後の対応を協議し 次の決議がされた 一応の結論が出たことから これに基づいて これまで行ってきた第 1 類 第 2 類医薬品のネット販売自粛を解除する 但し 今年の秋ごろまでにその方向性が決定される 市販後調査品目 21 品目と 劇薬指定品目 4 品目は これまでと同様の理由から自粛の継続をお願いする 25 年 7 月からは 業界自主基準 医薬品ネット販売ガイドライン を定め 会員企業がガイドラインに沿った運用を行う対応を実施してきた これは 無法状態での実施となる間に 会員企業がより安全に そして購入者が安心して利用できるネット販売を目指したものである そして 一般用医薬品のネット販売が特定販売のひとつとして規定された 新改正薬事法が 6 月 12 日施行となった 2) 目的 JACDSが 新改正薬事法対応 医薬品ネット販売ガイドライン ( 以下 本ガイドラインと記載 ) を制定する目的は次のとおりである (1) 医薬品ネット販売における安心 安全を高める販売と購入 そして安全な使用を推進することを目的とする (2) 医薬品のネット販売を始める会員企業の安全な実施サポ-トを行うことを目的とする (3) 会員企業のみならず ネット販売を通しての事故 事件 問題点を収集し 厚生労働省のル-ル整備に反映することを目的とする 3) 条件本ガイドラインは 次の条件のもとに作成されている (1) 本ガイドラインは 6 月 12 日施行の新法令に適合するものであり 今後の法令改正に合わせて適宜 修正や変更を行なう (2) 本ガイドラインの内容は法令に明示された範囲とし 細かな画面のつくり方や表現方法については 各社の判断にゆだねるものとする (3) 本ガイドラインを全て満たす企業 ( 店舗 ) のインタ-ネット通販サイトには 1

このJACDS 適合店マ-ク を通販サイト画面に貼付することができるものとする (1 つでも満たさない場合は貼付不可とする ) JACDSの 適合店マ-ク を通販サイト画面に貼付する企業( 店舗 ) は JACDSに報告していただく ( 各社チェックし 自己申告すること ) 成りすまし等の不正を避けるため JACDSのホ-ムペ-ジに 適合店舗名 (URL を含む ) を掲載する (4) 医薬品ネット販売における価格設定は ネット販売する店舗 ( 企業 ) が決定するものであり 販売形態 方式の異なりから 店舗と価格が異なっても差しつかえないものとする (5) 医薬品ネット販売は 薬局 店舗で医薬品販売を行なう業者が特定販売の届け出を行なうことで可能となる1つの販売方法であり その販売責任はすべて ネット販売を行う店舗 ( 企業 ) に帰するものである (6) 特定販売には 電話やカタログによる販売が含まれるが このガイドラインではネット販売のみを対象とする (7) 副作用の疑いを確認した際の報告など 特定販売に限らない内容についても法令に基づいた運営が行われるものとする (8) 各基準の詳細説明は 新改正薬事法対応マニュアルを参照すること 2.JACDS 医薬品ネット販売基準法令に関する基準 各基準の根拠となる法令については 以下の通りである 平成 26 年 3 月 10 日厚生労働省医薬食品局長通知 薬食発 0310 第 1 号薬事法及び薬剤師法の一部を改正する法律等の施行等について より 1) 薬事法及び薬剤師法の一部を改正する法律 ( 平成 25 年法律第 103 号 以下 改正法 という 改正法による改正後の薬事法( 昭和 35 年法律第 145 号を 以下 新法 という 2) 薬事法施行令の一部を改正する政令 ( 平成 26 年政令第 25 号 以下 改正政令 という 改正政令による改正後の薬事法施行令( 昭和 36 年政令第 11 号 以下 新施行令 という 3) 薬事法施行規則等の一部を改正する省令 ( 平成 26 年厚生労働省令第 8 号 以下 改正省令 という 改正省令による改正後の薬事法施行規則( 昭和 36 年厚生省令第 1 号 以下 新施行規則 という ) 改正省令による改正後の薬局並びに店舗販売業及び配置販売業の業務を行う体制を定める省令 ( 昭和 39 年厚生省令第 3 号 以下 新体制省令 という ) 改正省令による改正後の薬局等構造設備規則( 昭和 36 年厚生省令第 2 号 以下 新構造設備規則 という 2

基準 -1 薬局 店舗販売業の実店舗を以て 特定販売の届出を行うこと ( 以下この届出を行った実店舗を当該店舗と表記する ) 薬局 : 新法第 4 条第 2 項から第 3 項 新施行規則第 1 条第 1 項から第 5 項店舗 : 新法第 26 条第 2 項から第 3 項 新施行規則第 139 条第 1 項から第 5 項 基準 -2 当該店舗において 法令の求める構造設備の基準を満たしていること 薬局 : 新構造設備規則第 1 条 店舗 : 新構造設備規則第 2 条 基準 -3 当該店舗において 法令の求める特定販売に関する掲示の基準を満たしていること 薬局 : 新法第 9 条の4 新施行規則第 15 条の6 別表第 1の2 別表第 1の3 新施行規則第 15 条の 14 別表第 1の2 店舗 : 新法第 29 条の3 新施行規則第 147 条の 7 別表第 1の2 別表第 1の3 新施行規則第 147 条の 12 別表第 1の2 基準 -4 当該店舗において 法令の求める業務体制の基準を満たしていること 薬局 : 新体制省令第 1 条 店舗 : 新体制省令第 2 条 基準 -5 販売サイトの管理業務は当該店舗管理者の管理業務となっていること 薬局 : 新法第 8 条 店舗 : 新法第 29 条 基準 -6 販売サイトにおいて 法令の求める管理及び運営に関する事項が見やすく掲示されていること 薬局 : 新法第 9 条の4 新施行規則第 15 条の 14 別表第 1の2 新施行規則第 15 条の6 別表第 1の2 別表第 1の3 店舗 : 新法第 29 条の3 新施行規則第 147 条の 12 及び別表第 1の2 施行規則第 147 条の 7 別表第 1の2 別表第 1の3 基準 -7 販売サイトにおいて 法令の求める要指導医薬品 一般用医薬品の販売制度に関する事項が見やすく掲示されていること 薬局 : 新法第 9 条の4 新施行規則第 15 条の 14 別表第 1の2 店舗 : 新法第 29 条の3 新施行規則第 147 条の 12 別表第 1の2 基準 -8 販売サイトにおける医薬品の表示は 他の物品と区別し かつ第 1 類医薬品 指定第 2 類医薬品 第 2 類医薬品 第 3 類医薬品の分類を表示し 分類ごとに表示すること ( 特定条件による検索結果はこの限りでない ) 3

薬局 : 新法第 57 条の 2 第 2 項 新施行規則第 218 条の 2 店舗 : 新法第 57 条の 2 第 2 項 新施行規則第 218 条の 2 基準 -9 販売サイトにおいて医薬品の期限が明示されていること 薬局 : 新施行規則第 15 条の 6 別表第 1 の 2 別表第 1 の 3 店舗 : 新施行規則第 147 条の 7 別表第 1 の 2 別表第 1 の 3 基準 -10 第 1 類医薬品の販売は 当該店舗の薬剤師が必要な情報提供を行い 内容を理解したこと及び質問がないことを確認した後に販売を行い その際には販売した薬剤師の氏名 当該店舗名称 電話番号等の連絡先を知らせていること 薬局 : 新法第 36 条の9 及び 10 新施行規則第 15 条の7 第 159 条の 14 から 17 店舗 : 新法第 36 条の9 及び 10 新施行規則第 15 条の7 第 159 条の 14 から 17 基準 -11 第 2 類 第 3 類医薬品の販売において 購入者から相談があった場合には 当該店舗の薬剤師 登録販売者が必要な情報提供を行った後に販売を行い その際には販売した薬剤師 登録販売者の氏名 当該店舗名称 電話番号等の連絡先を知らせていること 薬局 : 新法第 36 条の9 及び 10 新施行規則第 15 条の7 第 159 条の 14 から 17 店舗 : 新法第 36 条の9 及び 10 新施行規則第 15 条の7 第 159 条の 14 から 17 基準 -12 競売 ( オークション ) 形式での販売を行っていないこと 薬局 : 新施行規則第 15 条の 4 店舗 : 新施行規則第 147 条の 5 基準 -13 使用期限を超過した医薬品を販売していないこと 薬局 : 新施行規則第 15 条の 3 店舗 : 新施行規則第 147 条の 4 基準 -14 指定第 2 類医薬品の販売においては 添付文書中の 使用上の注意 のうち してはいけないこと に関する情報について ポップアップ表示等により 購入者に対して注意を促す措置がとられていること 薬局 : 新施行規則第 15 条の7 店舗 : 新施行規則第 147 条の8 基準 -15 第 1 類医薬品を販売したときは 法の求める事項を書面または電磁的方法で記録し 2 年間保存していること ( 第 2 類 第 3 類医薬品については努力義務 ) 薬局 : 新法第 9 条第 1 項 新施行規則第 14 条第 2 項から第 5 項まで並びに厚生労働 4

省の所管する法令の規定に基づく民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する省令 ( 平成 17 年厚生労働省令第 44 号 以下 e- 文書法省令 という ) 別表第 1 表 1 及び別表第 2) 店舗 : 新法第 29 条の2 第 1 項 新施行規則第 146 条第 2 項から第 5 項まで並びに e- 文書法省令別表第 1 表 1 及び別表第 2 基準 -16 当該店舗に貯蔵 陳列している医薬品を販売すること 薬局 : 新施行規則第 15 条の 6 別表第 1 の 2 及び別表第 1 の 3 店舗 : 新施行規則第 147 条の 7 別表第 1 の 2 及び別表第 1 の 3 基準 -17 一般用医薬品の効果効能に関する口コミやレビュー 購入者の購入履歴によるレコメンドやダイレクトメール等の広告を行っていないこと 薬局 : 新施行規則第 15 条の5 店舗 : 新施行規則第 147 条の6 基準 -18 濫用の恐れのある医薬品の販売においては 該当店舗の薬剤師 登録販売者が法令の求める事項の確認を行い 適正な使用と認められる数量に限り販売できるような措置がとられていること 薬局 : 新施行規則第 15 条の2 店舗 : 新施行規則第 147 条の3 基準 -19 販売記録等の個人情報に関して 個人情報保護法ならびに 医療 介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイドライン に従っていること 薬局 : 施行通知第 2 11(2) 個人情報の適切な取扱い店舗 : 施行通知第 3 10(2) 個人情報の適切な取扱い 責任の明確化に関する基準基準 -20 販売者の責任範囲 - 購入者の適正な購入と安全な使用を優先し 問題の原因追究および問題解決を 誠意をもって行うこと 基準 -21 購入者の責任範囲 - 販売サイトに医薬品の添付文書にある用法 用量 使用上の注意 ( してはいけないこと 相談すること ) 等の内容を表示し それらの内容を正しく理解して使用することについて 購入の際に 同意する を販売サイト上でとるか または 医薬品に同梱されている添付文書を必ずお読みください 等を 画面の見やすいところに表示すること 基準 -22 JACDSが正式に認めた 適合店マ-ク の店舗で販売 購入した場合の商品取引や医薬品使用に関する問題については JACDS 対策本部は販売 購入の双方に中立的立場をとり 問題の解決 仲裁にあたる 5

購入者を守るサポ-ト体制に関する基準基準 -23 JACDS 対策本部では 適合店舗 の販売店からの相談窓口を設置し ネット販売による事故や事件 トラブル防止や解決のサポ-トを行う 基準 -24 JACDS 対策本部では 適合店舗 で購入した購入者からの相談窓口を設置し 消費者 生活者からの問合わせや トラブル解決に向けたサポ -トを行う 基準 -25 JACDS 対策本部では 適合店舗 での売買に関するトラブル相談と問題解決のための仲裁を行う ( 但し 問題の決着は販売者と購入者との間で行うものとする ) 一般用医薬品販売の安心 安全を高めるための情報収集基準 -26 医薬品のネット販売に関する事故 事件 問題に関する情報をJACDS 対策本部に報告すること (JACDS 会員企業 ( 自社 ) 非会員企業( 他社 ) を問わず ネット販売による問題が発生した場合 またはそのような情報を得た場合には寄せ下さい ) 基準-26 の目的 1 医薬品のネット販売による事故 事件 問題の再発防止および厚生労働省への提言により さらなる法改正も含めた適正なル-ルの整備に反映させる 2 専門家により 医薬品販売の問題とインタ-ネット販売との因果関係を検証する 基準-26 の活用条件 1 会員企業 非会員企業を問わず ネット販売の事故 事件 問題に関する情報を受け付ける 2 情報提供企業 問題発生店舗 ( 企業 ) 被害者名などについての公表はしないこととする 3ネット販売の事故 事件 問題については JACDSは解決のための支援は行うが 業界処罰 処分は行わないものとする ( 本件は その目的から行政 民事 刑事処分への不介入が原則です ) 4JACDS 対策本部へのネット販売問題についての情報提供は e メ-ル (sec@jacds.gr.jp) でご連絡下さい ( 場合によっては こちらからご連絡させて頂く場合があります ) 6

3. 適合店マ - ク について 日本チェ-ンドラッグストア協会が団体の信頼性において 本ガイドラインの基準を満たす会員企業のネット通販に対して 安心 安全を保障する独自の 適合店マ- ク の貼付を認める 1) 適合店マ - ク の目的と内容 (1) 目的 1 安全な医薬品のネット販売新改正薬事法対応基準を満たしていることの証明 2 成りすましの防止し 安心 安全な医薬品のネット販売サイトであることの証明 3JACDSが安全な販売 安全な購入 使用をサポ-トを行なう (2) 貼付ができる企業サイト 1 日本チェ-ンドラッグストア協会の会員であること 2 本ガイドラインの基準をすべて満たしていること 3 基準内容がすぐわかるよう 協会ホ-ムペ-ジに掲載 4また 成りすまし防止のため 適合店リストを協会ホ-ムペ-ジで公表する 2) 適合店マ-ク をサイトに貼付することに関する事項 (1) ガイドラインの基準をすべて満たしていること ( 各社で判断する ) (2) その上で 適合店マ-ク をサイトへ貼付する場合は JACDSに報告をする (3) 報告後 適合店マ-ク を貼付する (4) 適合店マ-ク の説明文にあるURLを協会ホ-ムペ-ジのガイドライン適合店リストのペ-ジとリンクする これにより 購入者がクリックすることで 容易に業界自主基準並びに 適合店であることを確認できる 7

3)JACDS 対策本部の 適合店マ-ク 確認 成りすまし防止対策 (1)JACDS 対策本部は 適合店マ-ク が該当企業のサイトに貼付されていることとその内容を確認する (2)JACDS 対策本部は 成りすまし防止のため 協会ホ-ムペ-ジのトップ画面に 適合店舗名 を掲載する (3)JACDS 対策本部は 定期的に 業界自主基準を満たしているかどうかを確認する (4)JACDS 対策本部は もし 満たしていない項目があった場合には その旨を連絡し 改善を求める 改善されない場合は マ-クの掲載を止める 4) 医薬品ネット販売における運用責任はネット販売事業者にある ネット販売で起こった問題については 販売業者 ( 店舗 ) が責任を持って対応すること (1) 新たな法令が決まるまでは脱法 無法状態である よって 販売業者は自らが販売に関するすべての責任を負うことができる内容で行うこと (2) いかなる方法で医薬品を販売しても 購入者のクレ-ムに対して きちんと対応すること これは医薬品販売者としての義務であり 責務である 5)JACDSは 適合店マ-ク の販売者 購入者へのサポ-ト対応を行う (1)JACDSは業界自主基準を満たしている 適合店マ-ク の販売者に対してできる限りのサポ-トを行う (2) また 適合店マ-ク を安心 安全のマ-クと信じて購入したお客さまに対しても JACDSはできる限りのサポ-トを行う 6) 適合店マ-ク 差異との販売 購入におけるサポ-ト対応内容( 医薬品や販売の相談 問い合わせ 問題解決 仲裁 訴訟サポ-ト ) (1) 医薬品に対して また医薬品の販売に対しての相談 問合せに対して その内容に応じて 医療 医薬の専門家 行政 弁護士などに訊いて 回答する (2) 販売者や購入者からの売買トラブルに対して 相談を受け 中立的立場で問題解決のための仲裁を行う (3) どうしても訴訟に踏み切らざるを得ない場合は 顧問弁護士協力のもと サポ-トを行なう また 訴訟された場合にはその訴状に対して 弁護するためのサポ-トを行う 8