FUJITSU Storage ETERNUS DX, ETERNUS AF 構築ガイド ( サーバ接続編 ) iscsi/ ETERNUS DX S4/S3 series ハイブリッドストレージシステム, ETERNUS AF series, ETERNUS DX200F オールフラッシュアレイ設定用
このページは 空白です
はじめに 本書は ETERNUS DX/AF を 各 OS (Solaris OS, Windows, Linux, VMware ESX, Citrix XenServer, Oracle VM Server for x86) が動作するサーバに iscsi 接続して使用するために必要な作業について説明しています 本書は ETERNUS DX/AF サーバ OS iscsi HBA LAN カード およびドライバソフトウェアの説明書と併せてご使用ください なお 本書に記載している製品の商標 製品名などの表記については 構築ガイド ( サーバ接続編 ) 表記について を参照してください OS がサポートするストレージシステムについては ETERNUS DX/AF のサポート組み合わせ表を参照してください 第 20 版 2018 年 9 月 本書の内容と構成 本書は以下に示す 2 章から構成されています 第 1 章作業の流れ (6 ページ ) ストレージシステムを設定する場合の作業の流れについて説明しています 第 2 章 ETERNUS DX/AF の設定 (8 ページ ) ストレージシステムの設定について説明しています 3
目次 第 1 章作業の流れ 6 第 2 章 ETERNUS DX/AF の設定 8 2.1 共通設定項目...8 2.1.1 サーバとの接続形態に関する設定 (iscsi ポートパラメーター設定 )... 8 2.1.2 サーバがアクセスする LUN のグループ作成 (LUN グループ設定 )... 10 2.1.3 ホストレスポンス設定... 10 2.1.4 CA ポートグループ設定... 11 2.1.5 サーバの iscsi ホスト設定... 12 2.1.6 LUN グループ関連付け設定 ( ホストアフィニティ設定 )... 12 2.1.7 CHAP 認証の設定... 12 2.2 固有設定項目...13 2.2.1 CA リセットグループ設定... 13 2.2.2 サブシステムパラメーターの設定... 13 4
表目次 表 2.1 iscsi ポートパラメーター設定... 8 表 2.2 転送速度... 9 表 2.3 ホストレスポンス設定... 10 表 2.4 VMware を使用する場合の設定値... 11 表 2.5 set host-response コマンドの設定値... 11 表 2.6 OS ごとの必要な操作... 11 5
第 1 章作業の流れ 本書は 構築ガイド ( サーバ接続編 ) iscsi 用 の各 OS 用に記載されている作業工程のうち ETERNUS DX/AF の設定 の作業を行う際に使用します 使用しているドキュメント ETERNUS Web GUI ユーザーズガイド ETERNUS CLI ユーザーズガイド 作業の流れ iscsi ポートパラメーター設定 サーバとの接続形態に関する設定を行います 2.1.1 サーバとの接続形態に関する設定 (iscsi ポートパラメーター設定 ) (8 ページ ) LUN グループ設定 サーバがアクセスする LUN のグループを作成します 2.1.2 サーバがアクセスする LUN のグループ作成 (LUN グループ設定 ) (10 ページ ) ホストレスポンス設定 接続環境 ( 条件 ) に応じて ホストレスポンスの設定を行います 2.1.3 ホストレスポンス設定 (10 ページ ) 6
第 1 章 作業の流れ CA ポートグループ設定 CA タイプに応じて ポートをグループ化します 2.1.4 CA ポートグループ設定 (11 ページ ) iscsi ホスト設定 サーバの IP アドレス エイリアスネーム および iscsi ネームの設定を行います 2.1.5 サーバの iscsi ホスト設定 (12 ページ ) ホストアフィニティ設定 iscsi カード HBA CA ポートグループ および LUN グループの関連付けを行います 2.1.6 LUN グループ関連付け設定 ( ホストアフィニティ設定 ) (12 ページ ) CHAP 認証を設定する場合 CHAP 認証を設定しない場合 CHAP 認証設定 iscsi 接続のセキュリティを高める場合には CHAP 設定を行います 2.1.7 CHAP 認証の設定 (12 ページ ) 固有設定 使用する OS や接続環境に応じて 必要な項目を設定します 2.2 固有設定項目 (13 ページ ) 本書を使用した作業 (ETERNUS DX/AF の設定作業 ) が終わったら 構築ガイド ( サーバ接続編 ) iscsi 用 の各 OS 用に記載されている 次の作業工程に進んでください 7
第 2 章 ETERNUS DX/AF の設定 2.1 共通設定項目 接続環境にかかわらず すべての OS で設定が必要となる項目です ETERNUS Web GUI の操作方法や設定方法については ETERNUS Web GUI ユーザーズガイド を参照してください 2.1.1 サーバとの接続形態に関する設定 (iscsi ポートパラメーター設定 ) 以下の設定項目について 接続環境に合わせて iscsi ポート設定を行ってください 記載のない設定項目については 初期値 (Default 値 ) を使用してください 表 2.1 iscsi ポートパラメーター設定 設定項目 Solaris OS, HP-UX, Windows, Linux, VMware ESX, Citrix XenServer, Oracle VM Server for x86 基本情報 iscsi 設定 iscsi Name 任意 注意 : マルチパスを構成する iscsi ポートは iscsi Name を各 iscsi ポート間で 重複しない値に設定してください 重複する値の場合 マルチパス構成で接続できない場合があります 使用できる文字は 半角英数字 ". "( ピリオド ) " : "( コロン ) および " - "( ハイフン ) です 使用できる文字数は 最大 223 文字です Alias Name 任意 TCP/IP 設定 IP アドレス サブネットマスク ゲートウェイ 任意 ( マルチパスを構成する iscsi ポートは 別サブネットの IP アドレスを設定してください ) IP アドレスの IPv6 対応については 各 OS の iscsi 製品のドキュメントを参照する または製品ベンダーのサポート窓口までお問い合わせください 任意 任意 TCP ポート No. 3260(Default 値 ) TCP Window Scale 2(Default 値 ) isns サーバ VLAN_ID isns サーバを利用する場合 有効にする をチェックし isns サーバの IP アドレスを設定 任意 ( タグ VLAN を使用する場合 LAN スイッチ サーバ側 LAN カードのタグ VLAN に合わせて設定してください ) 8
第 2 章 ETERNUS DX/AF の設定 2.1 共通設定項目 設定項目 Solaris OS, HP-UX, Windows, Linux, VMware ESX, Citrix XenServer, Oracle VM Server for x86 TCP/IP 設定 Jumbo Frame セキュリティ設定 CHAP CHAP ユーザー名 新規パスワード パスワード ( 確認用 ) Header Digest OFF(Default 値 ) Data Digest OFF(Default 値 ) 基本設定 転送速度下表参照 (*1) Reset Scope I_T_L(Default 値 ) Chip リセット時のリザベーション解除 CmdSN カウント 追加 IP アドレス情報 追加アドレス設定 マルチプル VLAN 無効にする (Default 値 ):Jumbo Frame を無効にする 有効にする :Jumbo Frame を有効にする ON: 単方向 CHAP 認証 または双方向 CHAP 認証を使用する場合 OFF(Default 値 ): 単方向 CHAP 認証 双方向 CHAP 認証ともに未使用の場合 双方向 CHAP 認証を使用する場合 パスワードを設定 単方向 CHAP 認証を使用する場合 CHAP ユーザー名およびパスワードの設定は不要 無効にする (Default 値 ) 制限しない 任意 *1: 本設定項目は 対象ポートの CA タイプが 10G BASE-T iscsi の場合に表示されます 表 2.2 を参照し 適切な数値を設定してください 表 2.2 転送速度 スイッチ接続 LAN スイッチの最大転送速度 直結 LAN カードの最大転送速度 10Gbit/s 1Gbit/s 10Gbit/s 1Gbit/s 10Gbit/s 1Gbit/s 10Gbit/s 1Gbit/s Storage Cluster 機能を使用する場合は ペアに指定するポートのポートパラメーターをすべて同じにする必要があります ただし iscsi 構成 かつ Primary ストレージおよび Secondary ストレージを異なるサブネット間で運用する場合は Primary ストレージと Secondary ストレージに異なる iscsi IP アドレスを設定できます 異なる iscsi IP アドレスを設定する場合 接続可能な OS には制限があります 詳細は サポート組み合わせ表 を確認してください 9
第 2 章 ETERNUS DX/AF の設定 2.1 共通設定項目 2.1.2 サーバがアクセスする LUN のグループ作成 (LUN グループ設定 ) サーバがアクセスする LUN のグループを作成してください 詳細は ETERNUS Web GUI ユーザーズガイド の 接続性の管理 を参照し 設定してください OS のバージョンによっては LUN グループを LUN0 から割り当てないと サーバから ETERNUS DX/AF を認識できないことがあります その場合には LUN0 から昇順に LUN グループを割り当ててください 2.1.3 ホストレスポンス設定 サーバが ETERNUS DX/AF に対して行うハードウェア処理に適合させるために ETERNUS DX/AF のホストレスポンス設定をする必要があります また ホストレスポンス設定は サーバを接続する前に行っておく必要があります OS ごとに記載されている条件に従い 設定してください ただし 記載のない設定項目については 初期値 (Default 値 ) を使用してください 表 2.3 ホストレスポンス設定 OS 条件 選択するホストレスポンス 設定項目 設定値 Solaris Windows VMware ESX PRIMECLUSTER を使用する場合 ( マルチパスソフトウェアの種類は関係ありません ) MPxIO(OS 標準マルチパスドライバ ) を使用する場合 Default Solaris MPxIO その他の場合 Default Default Linux RHEL7 の場合 なし ( ホストレスポンスを 新規作成する ) RHEL6 かつ 10Gbit/s iscsi なし接続の場合 ( ホストレスポンスを新規作成する ) iscsi Discovery 応答モード センス設定 センス データ変換 その他の場合 Default HP-UX HP-UX Citrix XenServer なし ( ホストレスポンスを 新規作成する ) Oracle VM Server for x86 OS のバージョンが 3.2.x 以降の場合 なし ( ホストレスポンスを新規作成する ) iscsi Discovery 応答モード iscsi Discovery 応答モード その他の場合 Default Discovery 要求受信 Port 情報のみ応答 0B * * g 06 * * Discovery 要求受信 Port 情報のみ応答 Discovery 要求受信 Port 情報のみ応答 10
第 2 章 ETERNUS DX/AF の設定 2.1 共通設定項目 VMware を使用する場合 以下の条件をすべて満たす場合 ホストレスポンスは選択せずに 下表に従って新規に設定してください 記載のない設定項目については 初期値 (Default 値 ) を使用してください ファームウェア版数が V10L61 以前の場合 VMware ESXi 6.0 Update 2 以降または VMware ESXi 6.5 以降を使用する場合 VMware vsphere Virtual Volumes (VVOL) を使用する場合 表 2.4 VMware を使用する場合の設定値 設定項目 設定値 センス データ変換 5/25/00 g 5/20/00 Windows, RHEL, および VMware で Deduplication/Compression ボリュームの領域解放機能 (UNMAP) を使用する場合 ファームウェア版数が V10L82 以降の場合 ホストレスポンスは選択せずに 下表に従って新規に設定してください 以下のパラメーターは ETERNUS CLI でのみ設定可能です 設定方法の詳細については ETERNUS CLI ユーザーズガイド を参照してください 記載のない設定項目については 初期値 (Default 値 ) を使用してください 表 2.5 set host-response コマンドの設定値 設定項目 -lbp-for-dedup-comp 設定値 enable 以下の場合 サーバ OS の再起動またはストレージの再スキャンが必要になります - サーバに Deduplication/Compression ボリュームをすでに認識させている状態で ホストレスポンス設定 (-lbp-for-dedup-comp の有効化 ) を行った場合 - ホストレスポンス設定後 サーバに Deduplication/Compression ボリュームを認識させている状態で以下の操作を行った場合 ファームウェア版数を V10L82 以上から V10L82 未満に変更する -lbp-for-dedup-comp パラメーターの設定値を disable に変更する 表 2.6 OS ごとの必要な操作 OS Windows RHEL VMware 必要な操作 OS の再起動 OS の再起動ストレージの再スキャンまたは OS の再起動 新規に Deduplication/Compression ボリュームを作成し 領域解放機能を使用する場合は 事前にホストレスポンスを設定することを推奨します ( 表 2.5) 2.1.4 CA ポートグループ設定 iscsi ポートグループを新規に作成し メンバーとなるポートを登録します ポートグループとは 同じ LUN グループにアクセスするポートをグループ化したものです ( サーバとマルチパス接続するポートや クラスタを構成するサーバを接続するポートなど ) iscsi ポートグループごとにホストアフィニティを設定します 11
第 2 章 ETERNUS DX/AF の設定 2.1 共通設定項目 2.1.5 サーバの iscsi ホスト設定 ETERNUS DX/AF にアクセスするサーバの IP アドレスおよび iscsi ネームを ETERNUS DX/AF に登録してください 同時に 2.1.3 ホストレスポンス設定 (10 ページ ) で登録したホストレスポンス No. を設定してください IP アドレスを登録し 2.1.6 LUN グループ関連付け設定 ( ホストアフィニティ設定 ) (12 ページ ) で説明する設定を行うことで サーバごとに ETERNUS DX/AF に対してアクセス制限 ( セキュリティ ) を設定することができます 詳細は ETERNUS Web GUI ユーザーズガイド の iscsi ホスト追加 を参照し 設定してください なお サーバの iscsi ネームについては 各 OS 用の 構築ガイド ( サーバ接続編 ) iscsi 用 を参照してください 2.1.6 LUN グループ関連付け設定 ( ホストアフィニティ設定 ) ホストアフィニティ設定で ETERNUS DX/AF の iscsi ポートに接続するサーバ CA ポートグループ LUN グループの対応付けを行い 各サーバから ETERNUS DX/AF へのアクセス制限を設定できます 詳細は ETERNUS Web GUI ユーザーズガイド の 接続性管理 を参照し 設定してください 複数の iscsi パスに対して同一構成の LUN を認識させる場合には 同じ LUN グループを定義するように設定してください IP アドレスと LAN カードの 1 対 1 の対応が把握できていない場合には ホストアフィニティ設定が正しく行われない場合があります このような場合には サーバから ETERNUS DX/AF の論理ディスクを認識できるまで ETERNUS DX/AF に対する設定を繰り返し行う必要が生じることがあります iscsi Boot を行う ETERNUS DX/AF の iscsi ポートを複数サーバで共用する場合は Solaris OS サーバとのみ共用してください 2.1.7 CHAP 認証の設定 ETERNUS DX/AF では CHAP 認証が使用できます ここでは ETERNUS DX/AF 側での CHAP 認証の設定方法について説明します なお CHAP 認証の設定は省略することができます CHAP 認証を設定する場合には あらかじめ 2.1.1 サーバとの接続形態に関する設定 (iscsi ポートパラメーター設定 ) (8 ページ ) に従い CHAP 設定を有効にしてください また 双方向 CHAP 認証を行う場合は iscsi ポートに対して CHAP ユーザー名とパスワードを事前に設定してください 1 [ 接続性 ] カテゴリーで [Port Group] - [iscsi] の順にクリックします 2 iscsi ポートグループ欄で CHAP 認証を設定するポートのチェックボックスを選択し アクションの iscsi ポートパラメーター設定 をクリックします 12
第 2 章 ETERNUS DX/AF の設定 2.2 固有設定項目 3 セキュリティの CHAP を ON にして CHAP ユーザー名とパスワードを入力します 接続するサーバの CHAP ユーザー名とパスワードを 以下の範囲内で指定します CHAP ユーザー名半角英数字 255 文字以内 パスワードサーバのアダプターが LAN カードの場合 半角英数字 12 文字以上 16 文字以内サーバのアダプターが iscsi HBA の場合 半角英数字 12 文字以上 100 文字以内 2.2 固有設定項目 使用する OS や接続環境により 設定が必要な項目があります それぞれに記載されている条件をよく確認して 設定してください 2.2.1 CA リセットグループ設定 初期状態ではすべてのポートが 1 つのリセットグループとして設定されています そのため リセットグループの設定を変更する必要はありません 2.2.2 サブシステムパラメーターの設定 2.2.2.1 Load Balance(HP-UX 接続の場合のみ ) サブシステムパラメーター設定では Load Balance( 装置の過負荷時のリトライを要求するセンス応答 ) の設定を 無効にする にしてください HP-UX サーバの場合 センス応答を抑止しないとホストに不適切なログが記録されることがあるため Load Balance を無効 ( センス応答を抑止する ) に設定します なお Load Balance の設定を変更しても HP-UX 以外のサーバへの影響はほとんどありません 13
iscsi/ ETERNUS DX S4/S3 series ハイブリッドストレージシステム, ETERNUS AF series, ETERNUS DX200F オールフラッシュアレイ設定用 発行日 : 2018 年 9 月発行責任 : 富士通株式会社 本書の内容は 改善のため事前連絡なしに変更することがあります 本書の内容は 細心の注意を払って制作致しましたが 本書中の誤字 情報の抜け 本書情報の使用に起因する運用結果に関しましては 責任を負いかねますので予めご了承願います 本書に記載されたデータの使用に起因する第三者の特許権およびその他の権利の侵害については 当社はその責を負いません 無断転載を禁じます