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余白 1

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はじめに 1 電源 Ⅱ 事前予約の検証について 四国エリアにおいては 太陽光発電の計画差 ( 下振れ ) により十分な予備力が確保できなくなるおそれがある場合に電源 Ⅱ 事前予約を実施しています 今回 2018 年 8 月 9 月における電源 Ⅱ 事前予約の実績について事後検証を実施しました

電源 Ⅱ 事前予約の事後検証 (1/5) 2 2018 年 8 9 月の電源 Ⅱ 事前予約実績について 事後検証を実施 事前予約量の算出方法 : 上げ調整力必要量 ( 各 30 分コマエリア需要の 7% + 太陽光下振れリスク ) - 電源 Ⅰ 確保量 当該量が 市場での電源 Ⅱ 余力想定量を超過する場合にのみ予約 太陽光下振れリスクは 過去下振れ実績に基づく統計値 事前予約に用いたデータ A. 上げ調整力必要量 B. 電源 Ⅰ 確保量 ( 該当コマで一般送配電事業者が確保している電源 Ⅰの量 ) C. 電源 Ⅱ 事前予約通知量 D. 電源 Ⅱ 事前予約確保量 ( 通知量に対し一般送配電事業者が実際に確保できた量 ) E. 電源 Ⅱ 余力想定量 ( 予約しない場合に想定されるエリア内電源 Ⅱ 売れ残り ) 検証内容 : 実需給時点で出力を調整できる電源 Ⅱ のみを考慮 (1) 事前予約実績 予約量の妥当性予約したコマについて C>A-B となっていない ことを確認 (2) 事前予約量未達実績予約したコマについて A>B+D となっている コマがないかを確認

電源 Ⅱ 事前予約の事後検証 (2/5) 3 ( 参考 ) スポット市場後の事前予約実績 スポット市場後の事前予約については 上げ調整力必要量 (A)- 電源 Ⅰ 確保量 (B) と 1 時間前市場後 (GC 後 ) の 電源 Ⅱ 余力想定量 (E) を比較した結果 必要なコマはありませんでした 対象月 事前予約実績 事前予約日数 8 月 なし - 9 月 なし -

電源 Ⅱ 事前予約の事後検証 (3/5) 4 スポット市場前の事前予約実績 スポット市場前については 上げ調整力必要量 (A)- 電源 Ⅰ 確保量 (B) とスポット市場後の 電源 Ⅱ 余力想定量 (E) を比較し 必要と判断したコマのみ事前予約を実施しました 対象月 事前予約実績 事前予約日数 8 月 36コマ [ 2.4% ] 5 日 9 月 59コマ [ 4.1% ] 7 日 < 時間帯別の実績 > コマ 8 月 9 月 0:00 10:00 なし なし 10:00 10:30 1コマ [ 3.2% ] 2コマ [ 6.7% ] 10:30 11:00 1コマ [ 3.2% ] 4コマ [ 13.3% ] 11:00 11:30 2コマ [ 6.5% ] 4コマ [ 13.3% ] 11:30 12:00 2コマ [ 6.5% ] 5コマ [ 16.7% ] 12:00 12:30 1コマ [ 3.2% ] 5コマ [ 16.7% ] 12:30 13:00 1コマ [ 3.2% ] 5コマ [ 16.7% ] 13:00 13:30 5コマ [ 16.1% ] 7コマ [ 23.3% ] 13:30 14:00 5コマ [ 16.1% ] 7コマ [ 23.3% ] 14:00 14:30 5コマ [ 16.1% ] 7コマ [ 23.3% ] 14:30 15:00 5コマ [ 16.1% ] 5コマ [ 16.7% ] 15:00 15:30 3コマ [ 9.7% ] 4コマ [ 13.3% ] 15:30 16:00 2コマ [ 6.5% ] 2コマ [ 6.7% ] 16:00 16:30 2コマ [ 6.5% ] 2コマ [ 6.7% ] 16:30 17:00 1コマ [ 3.2% ] なし 1700 24:00 なし なし

電源 Ⅱ 事前予約の事後検証 (4/5) 5 スポット市場前の事前予約量の妥当性 予約した全コマについて C>A-B となっていない ことを確認しました < 事前予約実施日の上げ調整力が最大のコマ > 対象日 コマ A 上げ調整力必要量 B 電源 Ⅰ 確保量 A-B C 電源 Ⅱ 事前予約通知量 8 月 3 日 13:00-13:30 94 35 59 59 8 月 6 日 13:00-13:30 70 35 35 35 8 月 9 日 13:00-13:30 84 35 49 49 8 月 23 日 13:30-14:00 73 35 38 38 8 月 24 日 12:30-13:00 118 35 83 83 9 月 4 日 10:30-11:00 61 35 26 26 9 月 5 日 11:30-12:00 92 35 57 57 9 月 6 日 11:00-11:30 116 35 81 81 9 月 10 日 14:30-15:00 65 35 30 30 9 月 11 日 11:30-12:00 113 35 78 78 9 月 18 日 12:30-13:00 138 35 103 103 9 月 25 日 13:00-13:30 125 35 90 90 ( 万 kw)

電源 Ⅱ 事前予約の事後検証 (5/5) 6 スポット市場前の事前予約量の算出において A-B>0 となったコマ数 そのうちで A-B>E となったコマ数は下表のとおりでした 事前予約を実施した全コマについて A-B>E となっていることを確認しました < 電源 Ⅱ の上げ調整力が必要になったコマと実際の予約コマ数 > 対象月 A-B>0 となったコマ数 1 うち A-B>E となったコマ数 ( 再掲 ) 予約実施コマ数 2 2 1 8 月 570 コマ 36 コマ 36 コマ 6.3% 9 月 446 コマ 59 コマ 59 コマ 13.2% スポット市場前の事前予約量未達実績 未達実績なし ( 全予約実績において A>B+D となっている コマはありませんでした ) 使用データ ( 再掲 ) A: 上げ調整力必要量 B: 電源 Ⅰ 確保量 D: 電源 Ⅱ 事前予約確保量 E: 電源 Ⅱ 余力想定量

参考データ 7 A: 上げ調整力必要量の算出結果確認 9 月 18 日 ( 日間最大予約量が最も多かった日 )12:30-13:00 項 目 数 値 備 考 エリア需要想定 7% 25 エリア想定需要 : 354 太陽光下振れリスク 113 ( 下図参照 ) A: 上げ調整力必要量 138 113 + 25 = 138 ( 万 kw) 150 125 100 75 前々日 (FIT1 配分時点 ) 予測 同月末の太陽光発電設備容量 : 225 万 kw 150 125 50 25 0 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 100 75 FIT 計画値からの下振れリスク 150 125 前日 ( スポット市場前 ) 予測 50 25 100 75 50 25 前日予測からの下振れリスク 0 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 0 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 前日朝の予測値が 前々日昼 (FIT1 計画配分時 ) 時点の予報から大幅に減少したため FIT 計画値からの下振れリスクは 113 万 kw と大きくなった

参考データ 8 E: 電源 Ⅱ 余力想定量の算出方法 ( スポット市場前 ) 至近の実績等からスポット市場のエリアプライスを推定し TSO が入手している電源 Ⅱ の V1 価格 ( 上げ調整単価 ) と比較のうえ 電源 Ⅱ 余力想定量を算出 なお 前日にバランス停止をしている電源 Ⅱ で 実需給時点で出力を調整できるユニットがある場合は その V3 価格 ( 起動単価 ) を考慮した上で判断 過去の取引所実績 月 日 *.** 円 /kwh 月 日 *.** 円 /kwh 当日の推定額 X 円 /kwh スポット市場後 ( 推定 ) Va < Vb < Vc 過去の気象データに基づいて 条件の類似した日の実績からエリアプライスを推定します ( 例 ) Vb<X<Vc だった場合 電源 Ⅱ ユニットの単価 発電機 a 発電機 b 発電機 c Va 円 /kwh Vb 円 /kwh Vc 円 /kwh 発電機 a 発電機 b 発電機 c : 電源 Ⅱ 出力 : 電源 Ⅱ 最低出力 48 コマそれぞれについて 上記の方法により電源 Ⅱ 余力想定量 : を算出

参考データ 9 FIT 計画値からの過去最大下振れ実績 過去最大下振れが発生した日 (2018 年 5 月 ) のエリア太陽光出力データ ( 万 kw) 時間帯 前々日昼予測値 (FIT 特例 1 計画値 ) 当日実績 FIT 計画値からの下振れ量 各日最大出力点 140 26 114 下振れ最大点 140 19 121 天 気 曇 雨 [ 万 kw] 150 125 100 75 50 前々日計画当日実績 振れ幅が最大のコマでは 121 万 kw の下振れ 最大値 - 最大値で 114 万 kw の下振れ 25 0 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 [ 時 ] 電源 Ⅱ 余力により当日の需給ひっ迫は回避

参考データ 10 事前予約実施日における上げ調整力の発動実績 < 事前予約実施日の上げ調整力必要量が最大のコマ > 対象日 コマ A 上げ調整力必要量 上げ調整力発動実績 ( 電源 Ⅰ Ⅱ の kwh 実績 + 時間内変動 ) C 電源 Ⅱ 事前予約通知量 8 月 3 日 13:00-13:30 94-5.7 [ ] 59 8 月 6 日 13:00-13:30 70 24.3 [ 34.7% ] 35 8 月 9 日 13:00-13:30 84 58.3 [ 69.3% ] 49 8 月 23 日 13:30-14:00 73 12.8 [ 17.5% ] 38 8 月 24 日 12:30-13:00 118 10.2 [ 8.7% ] 83 9 月 4 日 10:30-11:00 61 2.7 [ 4.4% ] 26 9 月 5 日 11:30-12:00 92-6.5 [ ] 57 9 月 6 日 11:00-11:30 116 47.6 [ 41.0% ] 81 9 月 10 日 14:30-15:00 65 22.2 [ 34.2% ] 30 9 月 11 日 11:30-12:00 113 22.8 [ 20.1% ] 78 9 月 18 日 12:30-13:00 138 24.6 [ 17.8% ] 103 9 月 25 日 13:00-13:30 125 40.8 [ 32.6% ] 90 ( 万 kw) : 上げ調整力発動実績は 調整電源の kwh 実績 ( 電源 Ⅰ Ⅱ の 実績 - 計画 の合計値 ) に残余需要の時間内変動を加算した値 また [ ] 内は その A に対する割合 予約したコマで 上げ調整力の発動が無かったコマも見られるが 一方で 電源 Ⅰ (35 万 kw) 分だけで対応しきれていないコマがあったことも確認

参考データ 11 事前予約実施日における上げ調整力の発動実績 < 事前予約実施日の上げ調整力発動割合 [% 値 ] が最大のコマ > 対象日 コマ A 上げ調整力必要量 上げ調整力発動実績 ( 電源 Ⅰ Ⅱ の kwh 実績 + 時間内変動 ) C 電源 Ⅱ 事前予約通知量 8 月 3 日 16:00-16:30 56 0.4 [ 0.7% ] 21 8 月 6 日 14:30-15:00 55 32.9 [ 59.8% ] 20 8 月 9 日 14:00-14:30 70 68.4 [ 97.7% ] 35 8 月 23 日 11:30-12:00 72 30.3 [ 42.1% ] 37 8 月 24 日 13:00-13:30 114 9.9 [ 8.7% ] 79 9 月 4 日 12:00-12:30 51 16.8 [ 32.9% ] 16 9 月 5 日 10:00-10:30 85 0.6 [ 0.7% ] 50 9 月 6 日 10:30-11:00 112 47.7 [ 42.6% ] 77 9 月 10 日 15:00-15:30 62 25.2 [ 40.6% ] 27 9 月 11 日 11:30-12:00 113 22.8 [ 20.1% ] 78 9 月 18 日 15:00-15:30 88 18.2 [ 20.7% ] 53 9 月 25 日 13:00-13:30 125 40.8 [ 32.6% ] 90 また 上げ調整力必要量として算出した値と 実際の上げ調整力発動量が同程度となっているコマも見られ 結果的に 上記期間において上げ調整力必要量の算定は妥当であったと判断 ( 万 kw) : 上げ調整力発動実績は 調整電源の kwh 実績 ( 電源 Ⅰ Ⅱ の 実績 - 計画 の合計値 ) に残余需要の時間内変動を加算した値 また [ ] 内は その A に対する割合

まとめ 12 事後検証結果 四国エリアにおいては 太陽光発電の計画差 ( 下振れ ) により必要な予備力が確保できなくなるおそれがあると判断した 8 月の36コマ (5 日間 ) 9 月の59コマ (7 日間 ) に対し スポット市場前の電源 Ⅱ 事前予約を実施しました スポット市場後については 1 時間前市場での電源 Ⅱ 余力想定量 ( ) と電源 Ⅰだけで対応できると判断したことから スポット市場後の電源 Ⅱ 事前予約は実施しませんでした 今回 事前予約を行なった全コマについて予約量 ( 通知量 ) の妥当性を検証し 定めた算出方法どおりであったことを確認しました 事前予約を行なった全コマについて 未達なく全量確保できていたことを確認しました 今後の課題 : 至近の市場動向等に基づき スポット市場前と同様に余力を想定します なお スポット市場前に事前予約をしていた場合の電源 Ⅱ 事前予約確保量を含みます 電源 Ⅱ 事前予約量の算出に用いる 太陽光下振れリスク について 太陽光下振れデータの蓄積による統計データの信頼性向上 サンプル数増加に伴う集約方法の見直し ( 季節 時間帯毎など 区分の細分化 ) により事前予約量を低減できるよう 検討を進めてまいります