新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について(答申のポイント等)

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介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

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Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

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1) 3 層構造による進捗管理の仕組みを理解しているか 持続可能な開発に向けた意欲目標としての 17 のゴール より具体的な行動目標としての 169 のターゲット 達成度を計測する評価するインディケーターに基づく進捗管理 2) 目標の設定と管理 優先的に取り組む目標( マテリアリティ ) の設定のプ

下の図は 平成 25 年 8 月 28 日の社会保障審議会介護保険部会資料であるが 平成 27 年度以降 在宅医療連携拠点事業は 介護保険法の中での恒久的な制度として位置づけられる計画である 在宅医療 介護の連携推進についてのイメージでは 介護の中心的機関である地域包括支援センターと医療サイドから医

文化庁平成 27 年度都道府県 市区町村等日本語教育担当者研修 2015 年 7 月 1 日 生活者としての外国人 に対する日本語教育の体制整備に向けた役割分担 日本語教育担当者が地域課題に挑む10のステップ よねせはるこ米勢治子 ( 東海日本語ネットワーク )

基本方針1 小・中学校で、子どもたちの学力を最大限に伸ばします

教員の専門性向上第 3 章 教員の専門性向上 第1 研修の充実 2 人材の有効活用 3 採用前からの人材養成 3章43

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3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

玉川大学教職大学院 教授 小松 郁夫氏

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

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区分

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計画の概要 太田市地域福祉計画 太田市地域福祉活動計画とは? 太田市地域福祉計画市民のみなさまからご意見を伺いながら作成した 今後の地域福祉の方向性 将来像を示した太田市の計画です 太田市地域福祉活動計画社会福祉法人太田市社会福祉協議会が策定した 地域の社会福祉を推進するための具体的な活動計画です

Q1: 社会に開かれた教育課程 の実現とは, どのようなことですか? A: 教育課程を編成する際には, よりよい学校教育を通してよりよい社会を創るという理念とともに, 子どもたちにどのような資質 能力を育むのかについて学校と社会が共有することが求められています さらに, 社会と連携 協働することでそ

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(3) その他 全日制高校進学率の向上を図るため 更に公私で全体として進学率が向上するよう工夫する そのための基本的な考え方として 定員協議における公私の役割 を次のとおり確認する 公立 の役割: 生徒一人ひとりの希望と適性に応じて 多様な選択ができるよう 幅広い進路先としての役割を担い 県民ニーズ

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新学習指導要領の理念と カリキュラム マネジメント 2019( 平成 31) 年 1 月 16 日 文部科学省 3 階講堂 天笠茂 ( 千葉大学特任教授 )

 

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二さらに現代社会においては 音楽堂等は 人々の共感と参加を得ることにより 新しい広場 として 地域コミュニティの創造と再生を通じて 地域の発展を支える機能も期待されている また 音楽堂等は 国際化が進む中では 国際文化交流の円滑化を図り 国際社会の発展に寄与する 世界への窓 にもなることが望まれる

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1. はじめに 本格的な地方分権の時代を迎え 市民に最も身近な地方自治体は 市民ニーズに応じた政策を自ら意志決定し それを自己責任の下に実行することがこれまで以上に求められており 地方自治体の果たすべき役割や地方自治体に寄せられる期待は ますます大きくなっています このような市民からの期待に応えるた

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01 【北海道】

目 次 1 実施方針策定の趣旨 P. 1 2 振興計画に基づく取組みと求められる対応 P. 1 (1)Ⅰ 期期間中の取組み (2) 新制度のもと求められる対応 3 当面の実施方針 P. 2 (1) 基本となる考え方 (2) 当面の実施方針 4 新制度のもとでの市立幼稚園 P. 3 (1) 市立幼稚園

平成18年度標準調査票

資料 目 次 事業方針 実施計画 みんなで福祉の風土を広げよう 住民 関係機関 団体のネットワークで身近な福祉活動を進めよう 一人ひとりの安全で安心な暮らしを守ろう Ⅳ 推進基盤の強化 主な年間行事等

このような現状を踏まえると これからの介護予防は 機能回復訓練などの高齢者本人へのアプローチだけではなく 生活環境の調整や 地域の中に生きがい 役割を持って生活できるような居場所と出番づくりなど 高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めた バランスのとれたアプローチが重要である このような効果的

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

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基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります 基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります (1) 基礎的 基本的な学力の定着児童 生徒一人ひとりが生きる力の基盤として 基礎的 基本的な知識や技能を習得できるよう それぞ

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計画の今後の方向性

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1. 地域における連携の強化ああ登下校時における防犯対策の推進に当たっては 警察 教育委員会 学校 自治体の3 者に加え 放課後児童クラブ 放課後子供教室 地域住民 保護者等の関係者が連携することが不可欠である このため 以下の対策に取り組む (1) 登下校時における防犯対策に関する 地域の連携の場

第 4 章基本的な考え方 1. 計画推進の基本的な視点 本計画は 以下に示す基本的な視点をふまえて 各施策 事業の展開を図っていきます 協働とパートナーシップにもとづく活動の充実地域福祉の主役は その地域に暮らす市民です 地域福祉の取り組みを進めていくためには 市民 事業者 行政がお互いに理解し 尊

施策の体系 本目標3 地域力と行政の連携がつくる人と地球に優しいまち179

25 周年を迎えたコミ協の新たな取組 について ( 報告 ) 20 周年に向けての見直し検討報告書 に明示された方策等の推進状況を企画総務部会で精査したところ そのほとんどが既に実施もしくは改善されていることがわかった ついては これらの事業は引き続き実施することとし 新たに 地域コミュニティ が抱

第 2 章計画の推進及び進行管理 1 計画の推進 県 市町村及び県民が 関係機関等と相互に連携を図りながら 県民の歯 口腔の健康づくりを推進します 県における推進 (1) 全県的な推進 県全域の課題を踏まえた基本的施策や方向性を示すとともに 取組の成果について継続的な評価を行い 県民の生涯を通じた歯

八街市教育振興基本計画(平成26年~平成35年)

教育支援資料 ~ 障害のある子供の就学手続と早期からの一貫した支援の充実 ~ 平成 25 年 10 月 文部科学省初等中等教育局特別支援教育課

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乳児家庭全戸訪問事業(一部改正)

文部科学省では 被災者の生活再建に関連して 就学援助のほか 教員やスクールカウンセラー ボランティアの配置を充実することにより 子供たちの学習支援や心のケアに向けた対応を行っています 被災児童生徒就学支援等事業 (H30 予算額 ( 案 ) 52 億円 (H29 予算額 62 億円 )) 東日本大震

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障害児・発達障害支援_

基本指針の概要 1 基本指針改定の趣旨近年 地域社会における社会的課題が多様化 複雑化する中 行政 企業 NPO 自治会などが互いに協力して課題解決に取り組み 地域社会をより住み良いものとしていくことが今後ますます重要となっています このため 従前の NPO 活動に関する基本指針 の基本的な考え方を

京都府がん対策推進条例をここに公布する 平成 23 年 3 月 18 日 京都府知事山田啓二 京都府条例第 7 号 京都府がん対策推進条例 目次 第 1 章 総則 ( 第 1 条 - 第 6 条 ) 第 2 章 がん対策に関する施策 ( 第 7 条 - 第 15 条 ) 第 3 章 がん対策の推進

06-2 平成28年度概算要求の説明2

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Ⅰ その他 教育委員会所管予算の概要 予算総括表 項 施策体系別事業一覧 3 平成 30 年度主要施策の概要 目 Ⅱ 平成 30 年度主要施策の概要希望をかなえるための後押し すべての子供が夢をはぐくむことのできる社会づくり 社会で活躍する人材の育成 学びのセーフティネット構築事業 重点事業 ( 一

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教育公務員特例法等の一部を改正する法律について

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第 1 章 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域のの在り方と今後の推進方策について ( 答申のポイント ) 時代の変化に伴う学校と地域の在り方 < 教育改革 地方創生等の動向から見る学校と地域のの必要性 > 地域社会のつながりや支え合いの希薄化等による地域の教育力の低下や 家庭教育の充実の必要性が指摘 また 学校が抱える課題は複雑化 困難化 社会に開かれた教育課程 を柱とする学習指導要領の改訂や チームとしての学校 教員の資質能力の向上等 昨今の学校教育を巡る改革の方向性や地方創生の動向において 学校と地域のの重要性が指摘されている これからの厳しい時代を生き抜く力の育成 地域から信頼される学校づくり 社会的な教育基盤の構築等の観点から 学校と地域はパートナーとして相互にしていく必要があり そのことを通じ 社会総掛かりでの教育の実現を図る必要 < これからの学校と地域の目指すべきの姿 > ( 平成 27 年 12 月 21 日中央教育審議会答申 ) 地域とともにある学校への転換子供も大人も学び合い育ち合う教育体制の構築学校を核とした地域づくりの推進 開かれた学校から一歩踏み出し 地域の人々と目標やビジョンを共有し 地域と一体となって子供たちを育む 地域とともにある学校 に転換 地域の様々な機関や団体等がネットワーク化を図りながら 学校 家庭及び地域が相互に協力し 地域全体で学びを展開していく 子供も大人も学び合い育ち合う教育体制 を一体的 総合的な体制として構築 学校を核とした協働の取組を通じて 地域の将来を担う人材を育成し 自立した地域社会の基盤の構築を図る 学校を核とした地域づくり を推進 第 2 章 これからのコミュニティ スクールの在り方と総合的な推進方策 < これからのコミュニティ スクールの仕組みの在り方 > ( コミュニティ スクールの仕組みとしての学校運営協議会制度の基本的方向性 ) 学校運営協議会の目的として 学校を応援し 地域の実情を踏まえた特色ある学校づくりを進めていく役割を明確化する必要 現行の学校運営協議会の機能 ( 校長の定める学校運営の基本方針の承認 学校運営に関する意見 教職員の任用に関する意見 ) は引き続き備えることとした上で 教職員の任用に関する意見に関しては 柔軟な運用を確保する仕組みを検討 学校運営協議会において 学校支援に関する総合的な企画 立案を行い 学校と地域住民等との連携 協力を促進していく仕組みとする必要 校長のリーダーシップの発揮の観点から 学校運営協議会の委員の任命において 校長の意見を反映する仕組みとする必要 小中一貫教育など学校間の教育の円滑な接続に資するため 複数校について一つの学校運営協議会を設置できる仕組みとする必要 ( 制度的位置付けに関する検討 ) 学校が抱える複雑化 困難化した課題を解決し子供たちの生きる力を育むためには 地域住民や保護者等の参画を得た学校運営が求められており コミュニティ スクールの仕組みの導入により 地域との体制が組織的 継続的に確立される このため 全ての公立学校がコミュニティ スクールを目指すべきであり 学校運営協議会の制度的位置付けの見直しも含めた方策が必要 その際 基本的には学校又は教育委員会の自発的な意志による設置が望ましいこと等を勘案しつつ 教育委員会が 積極的にコミュニティ スクールの推進に努めていくよう制度的位置付けを検討

<コミュニティ スクールの総合的な推進方策 > 国として コミュニティ スクールの一層の推進を図るため 財政的支援を含めた条件整備や質の向上を図るための方策を総合的に講じる必要 様々な類似の仕組みを取り込んだコミュニティ スクールの裾野の拡大 学校の組織としての総合的なマネジメント力の強化 学校運営協議会の委員となる人材の確保と資質の向上 地域住民や保護者等の多様な主体の参画の促進 コミュニティ スクールの導入に伴う体制面 財政面の支援等の充実 幅広い普及 啓発の推進 都道府県教育委員会 : 都道府県としてのビジョンと推進目標の明確化 知事部局との 全県的な推進体制の構築 教職員等の研修機会 内容の充実 都道府県立学校におけるコミュニティ スクールの推進など 市町村教育委員会 : 市町村としてのビジョンと推進目標の明確化 首長部局との 未指定の学校における導入等の推進など 第 3 章 地域の教育力の充実と地域における学校との協働体制の在り方 < 地域における学校との協働体制の今後の方向性 > 支援 から 個別の活動 から 総合化 ネットワーク化 へ 地域と学校がハ ートナーとして 共に子供を育て 共に地域を創るという理念に立ち 地域の教育力を向上し 持続可能な地域社会をつくることが必要 地域と学校がして 地域全体で未来を担う子供たちの成長を支えていく活動を 地域学校協働活動 として積極的に推進することが必要 従来の学校支援地域本部 放課後子供教室等の活動をベースに 支援 から 個別の活動から 総合化 ネットワーク化 を目指す新たな体制としての 地域学校協働本部 へ発展させていくことが必要 地域学校協働本部には 1 コーディネート機能 2 多様な活動 ( より多くの地域住民の参画 ) 3 持続的な活動の 3 要素が必須 地域学校協働活動の全国的な推進に向けて 地域学校協働本部が 早期に 全小 中学校区をカバーして構築されることを目指す 都道府県 市町村において それぞれの地域や学校の特色や実情を踏まえつつ 地域学校協働活動を積極的に推進 国はそれを総合的に支援 地域住民や学校との連絡調整を行う 地域コーディネーター 及び複数のコーディネーターとの連絡調整等を行う 統括的なコーディネーター の配置や機能強化 ( 持続可能な体制の整備 人材の育成 確保 質の向上等 ) が必要 < 地域学校協働活動の総合的な推進方策 > 国 : 全国的に質の高い地域学校協働活動が継続的に行われるよう 制度面 財政面を含めた条件整備や質の向上に向けた方策の実施が必要 地域学校協働活動推進のための体制整備の必要性及びコーディネーターの役割 資質等について明確化 各都道府県 市町村における推進に対する財政面の支援 都道府県 市町村 コーディネーター間の情報共有 ネットワーク化の支援等 都道府県教育委員会 : 都道府県としてのビジョンの明確化 計画の策定 市町村における推進活動の支援 都道府県立学校に係る活動体制の推進等 市町村教育委員会 : 市町村としてのビジョンの明確化 計画の策定 体制の整備 コーディネーターの配置 研修の充実等 第 4 章 コミュニティ スクールと地域学校協働本部の一体的 効果的な推進の在り方 コミュニティ スクールと社会教育の体制としての地域学校協働本部が相互に補完し高め合う存在として 両輪となって相乗効果を発揮していくことが必要であり 当該学校や地域の置かれた実情 両者の有機的な接続の観点等を踏まえた体制の構築が重要

これからのコミュニティ スクールの仕組みの在り方 ( イメージ ) 学校が抱える複雑化 困難化した課題を解決し 子供たちの生きる力を育むためには 地域住民等の参画 協力が必要 このため 地域の人々と目標やビジョンを共有し 地域と一体となって子どもたちを育む 地域とともにある学校 へと転換 学校における地域との体制を組織的 継続的に確立する観点から コミュニティ スクールを一層推進 基 学校運営協議会の目的として 学校を応援し 地域の実情を踏まえた特色ある学校づくりを進めていく役割を明確化向本 現行の機能は引き続き備えることとした上で 教職員の任用に関する意見に関しては 柔軟な運用を確保する仕組みを検討性的 学校運営協議会において 学校支援に関する総合的な企画 立案を行い 学校と地域住民等との連携 協力を促進していく仕組みにな 校長のリーダーシップ発揮の観点から 学校運営協議会の委員の任命において 校長の意見を反映する仕組みに < 見直しのイメージ > 学校運営への地域住民等の参画を促進するとともに 学校を応援し 地域の実情を踏まえた特色ある学校づくりを進めていく役割を明確化 市区町村教育委員会 学校の指定委員の任命 指定取消し 都道府県教育委員会 教職員の任用 ( 学校運営協議会の意見を尊重 ) 小中一貫教育など学校間の教育の円滑な接続に資するため 複数校について一つの学校運営協議会を設置できる仕組みに制位置付け度的委員の任命に校長の意見を反映 学校運営に関する意見 教職員の任用に関する意見 柔軟な運用を可能とする仕組みへ 学校支援の総合的な企画 立案 学校運営協議会 委員 : 保護者代表 地域住民の代表など 連携 協力の促進 コミュニティ スクール ( 学校運営協議会制度を導入する学校 ) 統括コーディネーターや地域コーディネーター等が委員として参画 学校支援 保護者 地域住民等 学校運営の基本方針 学校運営 教育活動 全ての公立学校においてコミュニティ スクールを目指すべきであり 現在任意設置となっている学校運営協議会の制度的位置付けの見直しも含めた方策が必要 その際 基本的には学校又は教育委員会の自発的な意志による設置が望ましいこと等を勘案しつつ 教育委員会が 積極的にコミュニティ スクールの推進に努めていくよう制度的位置付けを検討 説明 承認 説明 意見 地域住民等の学校支援を促進 校長 学校間の教育の円滑な接続 連携のため 複数校について一つの協議会を設置可能に A 小学校 C 中学校 学校運営協議会 B 小学校 小中一貫型小 中学校など ( 支援の例 ) 学習支援 キャリア教育支援 特別な支援が必要な児童生徒のサポートなど

コミュニティ スクールの拡大 充実の姿 ( イメージ ) 類似の仕組みからコミュニティ スクールに発展する主なメリット 事業としての類似の仕組みから 法に基づく学校運営協議会の仕組みに発展することで 組織的 継続的な体制の確立が可能となる 学校運営の当事者として委員から意見が得られ 学校運営の改善 充実が図られる 学校 家庭 地域において共通したビジョンをもった教育活動等が可能となり 主体的 能動的な取組となる 基本方針の承認を通じて 地域等に対する説明責任の意識が向上し 地域等の理解 協力を得た風通しのよい学校運営が可能となる 学校運営の改善を果たす PDCA サイクルが確立しやすくなる 地域が学校運営に参画する持続可能な仕組みの構築へ コミュニティ スクール ( 学校運営協議会制度を導入する学校 ) より魅力的な仕組みへと制度の在り方を見直し 2,389 校 ( 平成 27 年 4 月 1 日 ) コミュニティ スクールへの過渡的な段階 ( コミュニティ スクール化 ) の姿として捉えて推進 学校と地域の協働関係 信頼関係の土台となる大切な取組 自治体類似の仕組み ( 型コミュニティ スクールなど ) 地域住民や保護者等が学校運営や教育活動について協議し意見を述べる会議体 教育委員会の規則や 教育委員会の方針等に基づき学校が作成する要綱等により設置されている会議体で 校長の求めに応じた意見聴取にとどまらず 主体的に学校運営や教育活動について協議し 意見を述べることができる会議体 ( 任用等に関する意見を主活動として位置づけていない協議会も含む ) 学校関係者評価委員会 全公立学校の約 94% で実施 学校評議員制度 全公立学校の約 80% で実施 学校支援等の取組 公立小中学校の約 59% で実施 学校運営協議会と一体的に推進 学校運営協議会への移行を積極的に推進 学校運営協議会と一体的に推進 学校 教育委員会が主体的に取り組んでいる地域との連携に関する実践を効果的に生かしていく視点が必要学校 教育委員会が自らコミュニティ スクールの意義や成果等を理解し その道を選ぶことが大切

地域全体で未来を担う子供たちの成長を支える仕組み ( 活動概念図 ) 次代を担う子供に対して どのような資質を育むのかという目標を共有し 地域社会と学校が協働 従来の地縁団体だけではない 新しいつながりによる地域の教育力の向上 充実は 地域課題解決等に向けたにつながり 持続可能な地域社会の源となる より多くの より幅広い層の地域住民 団体等が参画し 目標を共有し 緩やかなネットワーク を形成 社会教育関係団体 教育 NPO PTA 活動に応じて 学校教育 地域学校協働活動 子供 社会教育 家庭教育 公民館等の活動を含む 家庭教育支援活動 地域の高齢者 地域の成人 地域の青少年 大学等 学校支援 土曜日 放課後活動 まちづくり 地域活動 子供の学習支援 警察 消防等 研究機関 福祉関係機関 団体 : 活動 : 地域住民 団体等 民間教育事業者 文化団体 スホ ーツ団体 企業 経済団体 労働関係機関 団体

今後の地域における学校との協働体制 ( 地域学校協働本部 ) の在り方 ~ 目指すべきイメージ ~ 地域学校協働本部地域学校協働本部(1 )コーディネート機能(2 )多様な活動(より多くの地域住民の参画)(3 )継続的な活動(1 )コーディネート機能(2 )多様な活動(より多くの地域住民の参画)(3 )継続的な活動社会教育のフィールドにおいて 地域の人々や団体により 緩やかなネットワーク を形成した任意性の高い体制 地域の実情に応じて活動内容を選択して実施 社会教育のフィールドにおいて 地域の人々や団体により 緩やかなネットワーク を形成した任意性の高い体制 地域の実情に応じて活動内容を選択して実施 学校支援活動土曜日の教育活動放課後子供教室家庭教育支援活動地域社会における地域活動学びによるまちづくり これまでの課題 それぞれの活動ごとにコーディネートがなされ 必ずしも横の連携が十分でない コーディネート機能の大部分を特定の個人に依存し 結果として 持続可能な体制がつくられていない場合も多い 学校支援活動 登下校の見守り 花壇整備 授業補助等放課後子供教室土曜日の教育活動家庭教育支援活動活動に関わる地域住民(ボランティア)学校支援地域本部 地域の特色 方針により 学校支援活動以外の活動の調整を行う場合有り支援ココココココーディネーター コーディネート機能の充実 個別の活動の総合化 ネットワーク化 支援 から へ学校参画参画参画学校活動に関わる地域住民(ボランティア)参画参画参画参画参画参画参画参画今後現在

策の地域学校協働活動を推進するための体制 ( イメージ ) 地域と学校がして 地域全体で未来を担う子供たちの成長を支えていく活動 = 地域学校協働活動 を積極的に推進 従来の個別の活動の充実 総合化 ネットワーク化を図り 支援 から を目指す新たな体制として 地域学校協働本部 を整備施基本的な 向性 学校支援地域本部 放課後子供教室等の機能をベースとして 1 コーディネート機能を強化し 2 より多くのより幅広い層の活動する地域住民の参画を得て活動を多様化し 3 継続的な地域学校協働活動を実施する 地域学校協働本部 へと発展 それぞれの地域や学校の特色 実情やそれまでの経緯を踏まえ 地域学校協働活動の推進に係る施策を実施 地域学校協働活動の核となるコーディネート機能を強化 都道府県教育委員会 学校支援活動 A. 地域学校協働本部 連絡 調整 助言 指導 人材育成 委嘱 地域学校協働活動の推進に係る施策を実施 域内の市町村教委における地域学校協働活動の推進を支援 都道府県教育委員会において統括的なコーテ ィネーターを委嘱することも想定 市町村教育委員会 学 土曜日の教育活動放課後子供教室 地域コーディネーター 学校との 住民 保護者間の連絡 調整 統括的なコーディネーター 地域学校協働活動の推進に係る施策の実施 ( 地域学校協働本部を推進するための組織体制の整備 コーディネーターの配置 育成 発掘 地域学校協働活動を推進するための計画の策定等 ) 校 家庭教育支援活動 地域社会における地域活動 社会教育のフィールドにおいて 地域の人々や団体により 緩やかなネットワークを形成した任意性の高い体制 地域の実情に応じて活動内容を選択して実施 B. 地域学校協働本部 小学校 中学校 学びによるまちづくり 本部の構成 3 要素 地域コーテ ィネーター (1) コーテ ィネート機能 (2) 多様な活動 ( より多くの地域住民の参画 ) (3) 継続的な活動 C. 地域学校協働本部 高等学校等 小学校 地域コーテ ィネーター 中学校 地域住民 保護者 企業 団体等が参画 複数の学校による体制を整備するケースも想定

学校と地域の効果的なと推進体制 ( イメージ ) - パートナーシップの構築による新しい時代の教育 地方創生の実現 - 学校 地域 学校を支える観点 地域連携担当教職員 ( 仮称 ) 学校側の総合窓口 学校運営協議会の運営業務等の調整 地域住民等による学校支援等の地域連携の企画 調整等 学校運営協議会 学校運営に関して協議する機関 1. 学校運営の基本方針の承認 2. 学校運営に関する意見 3. 教職員の任用に関する意見 + 4. 学校と地域住民等との連携 協力の促進 コミュニティ スクール ( 学校運営協議会制度を導入する学校 ) 地域の人的 物的資源の活用や社会教育との連携により 社会に開かれた教育課程 を実現 地域住民による学校支援活動 放課後の教育活動 地域文化活動等の実施 学校を核として 地域の大人と子供が学び合い 地域コミュニティを活性化 両輪として推進 地域人材がそれぞれ相互に構成員を務めるなど それぞれの知見 経験 課題等の共有により 一体的 効果的な推進 地域住民や保護者等が学校運営に参画 地域コーディネーター 地域側の総合窓口 学校支援 放課後の教育活動等の地域活動の調整やボランティアの確保 地域学校協働本部等に所属 地域学校協働本部 地域住民 団体等により緩やかなネットワークを構築 必須 3 要素 コーディネート機能 多様な活動 ( より多くの地域住民の参画 ) 継続的な活動 地域学校協働活動