試算の前提条件 2018( 平成 30) 年度当初予算を基本に 収支等に大きく影響のあるもの (2018 年度の新規 拡充事業など ) や 2017 年度補正予算等による影響を反映 市税を 中長期の経済財政に関する試算 (2018 年 1 月内閣府 ) で示されたベースラインケースの指標により試算し

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報告事項     平成14年度市町村の決算概要について

目 次 (1) 財政事情 1 (2) 一般会計税収 歳出総額及び公債発行額の推移 2 (3) 公債発行額 公債依存度の推移 3 (4) 公債残高の累増 4 (5) 国及び地方の長期債務残高 5 (6) 利払費と金利の推移 6 (7) 一般会計歳出の主要経費の推移 7 (8) 一般会計歳入の推移 8

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目 次 (1) 財政事情 1 (2) 一般会計税収 歳出総額及び公債発行額の推移 2 (3) 公債発行額 公債依存度の推移 3 (4) 公債残高の累増 4 (5) 国及び地方の長期債務残高 5 (6) 利払費と金利の推移 6 (7) 一般会計歳出の主要経費の推移 7 (8) 一般会計歳入の推移 8

歳入総額 区分 平成 年度の財政フレーム ( 単位 : 百万円 ) 30 年度 31 年度 合計 構成比 構成比 構成比 263, % 265, % 529, % 一般財源特別区税特別区交付金その他特定財源国 都支出金繰入金特別区債 167

<4D F736F F F696E74202D C8E8693FC A F F95BD90AC E937889E482AA8D9182CC8DE090AD8E968FEE816990AD957B88C4816A2E >

目 次 1. 作成の目的 P2 2. 推計方法 P2 3. 歳入の推移 P4 4. 歳出の推移 P5 5. 歳入歳出の比較 P6 6. 基金の状況 P7 7. 地方債残高の状況 P8 8. 経常収支比率の状況 P9 9. 実質公債費比率の状況 P まとめ P11-1 -

平成 28 年度予算編成方針 我が国の経済は 景気は引き続き緩やかな回復基調を維持しているが その影響が地方経済にまで十分に行き渡っているとは言えず 我々地方の行財政運営の基本となる税等一般財源を確保するためには 臨時財政対策債に頼らざるを得ない状況が続くものと考える また 税制改正も予測されること

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2 決算収支 実質収支は 59 億 63 百万円の黒字で 11 年連続で全団体黒字となった 単収支は 9 億 92 百万円の黒字となった また 赤字団体は35 団体中 15 団体となり 前と比べて8 団体減少した 実質単収支は 189 億 82 百万円の赤字となり 前と比べて41 億 47 百万円赤

Taro-★【2月Ver】01~05. ⑲計

平成 30 年 (2018 年 )9 月 20 日 財政局 平成 29 年度決算に基づく健全化判断比率等の状況について 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 に基づき 平成 29 年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率を算定いたしましたのでお知らせします 健全化判断比率については すべての

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47 大木町 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 22.96% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

1. 財政状況の年度推移 ( 一般会計 ) (1) 決算概況 ( 単位 : 億円 ) グラフの解説 一般会計の歳入 歳出の規模は増加傾向にあり 平成 27 年度の決算規模は 歳入 歳出ともに過去最大規模となっています 実質収支は 黒字を継続しており 27 年度は約 49 億円 前年度と比べると約 1

豊洲移転時の収支試算の条件とパターン 収支試算の条件 平成 29 年度予算をベースとして推計 一般会計繰入金の対象範囲や水準は 据え置き 改修経費を 5 億円 / 年とした上で 5 年毎に 5 億円 / 年ずつ増加するものと仮定して試算 変更点 売上高割使用料は 5 年毎に 3% ずつ減少するものと

1 北九州市 将来負担比率の状況と推移 将来負担比率 平成 20 年度 171.8% 平成 21 年度 173.5% 平成 22 年度 平成 23 年度 166.9% 166.0% 166.9% 平成 24 年度 170.3% 将来負担比率は 地方公社や損失補償を行っている出資法人等に係るものも含め

~ わかりやすい決算報告をめざして ~ 市ではさまざまな事業を行っています どのような事業を行うのか 資金調達はどうするか どのように支出するかを 歳入 歳出 という形でお金で表し とりまとめた計画が 予算書 です その予算に沿って事業を行った一年間の結果を報告したものが 決算書 です 決算書 には

54 赤村 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 1.59% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は 地方

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16 筑紫野市 22.91% 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

untitled

さぬき市普通会計決算状況 普通会計決算状況及び財政指標等 1P 普通会計歳入決算状況 普通会計歳出決算状況 主な一般財源の推移 ( 市税及び地方交付税 ) 普通建設事業費と義務的経費の推移 基金 市債及び元利償還金等の状況 2P 3P 4P 5P 6~8P

14 中間市 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 7.65% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は 地

57 みやこ町 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 9.49% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

貝監第  号

15 小郡市 将来負担比率の状況と推移 将来負担比率 平成 21 年度 118.0% 平成 22 年度 102.9% 平成 23 年度 平成 24 年度 81.4% 92.7% 81.4% 平成 25 年度 76.4% 将来負担比率は 地方公社や損失補償を行っている出資法人等に係るものも含め その地

平成 24 年度国民健康保険税税率改定案 1 医療保険分 ( 基礎課税額 ) 現行 改定 増減 伸率 所得割額 4.30 % 4.63 % % 資産割額 % 9.80 % % 税率等 均等割額 17,100 円 18,000 円 900 円 5.3%


平成27年度 決算の概要

2007財政健全化判断比率を公表いたします

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国民健康保険税率等の諮問 について 国立市健康福祉部健康増進課国民健康保険係 国立市富士見台 : ( 代表 ) 内線

資料 5 公共施設更新コスト試算 1 試算ケース ケース1: 旧耐震基準のうち 築 60 年以上は建替え それ以外は大規模改修 新耐震基準は老朽箇所修繕 耐用年数を 60 年と想定した場合 旧耐震基準の施設のうち 築 60 年以上の施設は 築 60 年が経過した施設から建替える 建替え対象以外の旧耐

Web用-広報4月号-Vol.169.indd

市税収入額(人口推移)


( 注 ) 年金 医療等に係る経費については 補充費途として指定されている経費等に限る 以下同じ (2) 地方交付税交付金等地方交付税交付金及び地方特例交付金の合計額については 経済 財政再生計画 との整合性に留意しつつ 要求する (3) 義務的経費以下の ( イ ) ないし ( ホ ) 及び (

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⑴ 練馬区の予算規模はどのくらいですか? どんなことに予算が多く使われているのですか? 平成 27 年度の予算規模は約 2,500 億円で 児童 高齢者 障害者 生活困窮者などを支援するための経費の割合が増えています 平成 27 年度における予算額は約 2,500 億円で前年度より約 55 億円増加

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健全化比率及び資金不足比率の状況について 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 により 藤枝市の健全化判断比率及び資金不足比率につい て 以下のとおり算定しました これは 平成 19 年 6 月に公布された上記法律に基づき 毎年度 監査委 員の審査に付した上で 議会に報告及び公表するものです 本市

2 主な歳入 ( 総合予算編成団体 ) 地方税は, 市町村民税の増加により10.2% の増 ( 地財計画では+15.7%) となっている 地方譲与税は, 所得譲与税の廃止により55.7% の減 ( 地財計画では 81. 0%) となっている 地方交付税は, 税収の伸び等により6.4% の減 ( 地財

平成 27 年度高浜町の健全化判断比率及び資金不足比率 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 が平成 21 年 4 月から全面施行され この法律により地方公共団体は 4 つの健全化判断比率 ( 実質赤字比率 連結実質赤字比率 実質公債費比率 将来負担比率 ) と公営企業ごとの資金不足比率を議会に報

1 北九州市 実質公債費比率の状況と推移 11.4% 10.8% 実質公債費比率 平成 21 年度 9.9% 平成 22 年度 11.7% 平成 23 年度 11.4% 平成 24 年度 10.8% 平成 25 年度 10.5% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等の

1 北九州市 実質公債費比率の状況と推移 11.8% 12.6% 実質公債費比率 平成 24 年度 10.8% 平成 25 年度 10.5% 平成 26 年度 11.8% 平成 27 年度 12.6% 平成 28 年度 13.7% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等

その 1 の財政状況は? 平成 28 年度一般会計決算からの財政状況を説明します 1 平成 28 年度の主なお金の使い道は? その他の経費 212 億 93 万円 扶助費 82 億 3,606 万円 16.7% 43.0% 義務的経費 219 億 7,332 万円 人件費 44.5% 79 億 8,

Ⅱ. 赤字の解消計画 Ⅱ (1) 赤字解消のための基本方針 Ⅱ (2) 赤字解消のための具体的取組 国保は構造的な問題を抱えており 被保険者の保険料負担軽減のために法定外繰入金を繰入れているといった状況は 全国的な状況であることから 国は全国で約 3,400 億円の公費を拡充し 国保の財政基盤の強化

平成 28 年度決算に係る健全化判断比率及び資金不足比率に関する審査意見書 春日井市監査委員

29 那珂川町 実質公債費比率の状況と推移 4.6% 4.0% 実質公債費比率 平成 23 年度 5.6% 平成 24 年度 5.1% 平成 25 年度 4.6% 平成 26 年度 4.0% 平成 27 年度 3.6% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等の額を その

15 小郡市 13.9% 13.5% 比較する財政の規模 ( 分母 ) の内訳について 計算式 : 標準財政規模 (c) - 算入公債費等の額 (b) 標準財政規模 (c) の内訳 ( 単位 : 千円 %) H22 決算 H23 決算 H24 決算 H25 決算 標準税収入額等 7,265,856

連結実質赤字比率 ) 実質赤字比率 =A/B*100が負一般会計等 2 会計名学童等災害共済学童等災害共済事業 数の場合における A/B*100の絶対 一般会計等 2 実質収支額 値 一般会計等 3 会計名 中小企業従業員中小企業従業員退職金等

2. 歳入の状況 ( 単位 : 億円 ) 1,8 1,6 1,4 1, 1, 1, 市債 国庫 県支出金 地方交付税 地方譲与税 交付金 市税以外の自主財源 市税 自主財源総額 比率 1,384 1,525 1,529 1,539 1, ,564

P10 第 2 章主要指標の見通し 第 2 章主要指標の見通し 1 人口 世帯 1 人口 世帯 (1) 人口 (1) 人口 平成 32 年 (2020 年 ) までの人口を 国勢調査 ( 平成 7 年 ~22 年 ) による男女各歳人口をもとにコーホー 平成 32 年 (2020 年 ) までの人口

Ⅳ 地方交付税

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2 決算規模及び収支 (1) 決算規模 特別の平成 26 年度普通会計決算は 歳入総額 3 兆 5,779 億 31 百万円 歳出総額 3 兆 4,423 億 40 百万円となった 決算規模は 前年度に比べて歳入は8.0% の増 歳出は8.3% の増となり 歳入 歳出ともに4 年連続の増となった (

⑵ 繰越金 5 億円を当初予算で措置市では 前決算の剰余金である繰越金が2 千万円を切る決算が平成 と続き ぎりぎりの財政運営を行っていました そのため 繰越金を当初予算で市民サービスに活用することができず 平成 19 当初予算まで科目存置 1 千円としていました しかしながら 平成 1

2014(平成26)年度 予算編成方針について

各種財政分析指標の解説

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平成28年度予算の概算要求に当たっての基本的な方針について

山形県庄内町平成 28 年 11 月 ( 訂正版 ) 平成 26 年度決算に基づく健全化判断比率 地方公共団体の財政の健全化に関する法律第 3 条第 1 項の規定により 健全化判断比率を公表 いたします 健全化判断比率は 自治体の財政が健全かどうかを表す指標です 地方公共団体の財政の健全化に関する法

Ⅰ 平成 24 年度高鍋町財務書類の公表について 平成 18 年 6 月に成立した 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律 を契機に 地方の資産 債務改革の一環として 新地方公会計制度の整備 が位置づけられました これにより 新地方公会計制度研究会報告書 で示された 基準モデル

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平成 29 年度予算の概算要求に当たっての基本的な方針について ( 平成 28 年 8 月 2 日閣議了解 ) の骨子 平成 29 年度予算は 基本方針 2016 を踏まえ 引き続き 基本方針 2015 で示された 経済 財政再生計画 の枠組みの下 手を緩めることなく本格的な歳出改革に取り組む 歳出

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平成 31 年度社会保障関係予算のポイント 頁 新 ( 平成 31 年 1 月 18 日閣議決定 ) 旧 ( 平成 年 12 月 21 日閣議決定 ) 1 平成 31 年度社会保障関係費の姿 平成 31 年度社会保障関係費の姿 ( 注 ) 年度 31 年度増 減 329, ,914 +1

H30 表紙

財 政 の 現 状

Taro-中期計画(別紙)

田川市水道事業会計

doc

第9号様式(第10条、第19条、第20条関係)

平成15年度小金井市一般会計決算概要

資料 3 平成 26 年度 神奈川県競輪組合 主要施策説明書 神奈川県

☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

H28秋_24地方税財源

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外部監査

23家計簿syuusei.xls

9 地方歳入中に占める地方税収入の割合の推移 ( その 1) 区 都道府県 分 昭和 2 年度昭和 5 年度昭和 10 年度昭和 15 年度 金額比率 % 金額比率 % 金額比率 % 金額比率 % 地方税

はじめにこの 釧路市の財政 は 釧路市の歳入 歳出等の状況をグラフを使って経年的に表すことにより 市民の皆様に釧路市の財政状況を出来るだけわかりやすくお知らせするために作成いたしました 本資料を通じて 釧路市の財政について 一人でも多くの市民の皆様にご理解をいただき ご意見をいただきながら今後の財政

税・社会保障等を通じた受益と負担について

地方公共団体財政健全化法

(1) 市税 1 個人市民税 12,, 9, 1,, 75, 8,, 6, 6,, 45, 4,, 3, 2,, 15, 4,518,685 4,345,532 4,24,78 4,425,177 4,542,579 4,451,591 4,548,613 4,83,99 5,245,539 6,1

社会保障給付の規模 伸びと経済との関係 (2) 年金 平成 16 年年金制度改革において 少子化 高齢化の進展や平均寿命の伸び等に応じて給付水準を調整する マクロ経済スライド の導入により年金給付額の伸びはの伸びとほぼ同程度に収まる ( ) マクロ経済スライド の導入により年金給付額の伸びは 1.6

沖縄県の財政2015検討(最終)

Ⅱ. 赤字の解消計画 Ⅱ (1) 赤字解消のための基本方針 Ⅱ (2) 赤字解消のための具体的取組 保険料減免制度について 府の統一基準に一致させることで急激な保険料増加となる世帯が生じることから 段階的に低所得者減免制度を解消していく 保険料の減免制度については 平成 30 年度からは災害 収入減

1★⑥H26決算概要公表

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第 5 入出年次総合計画 1 一般会計等の実質収支 (1) 一般会計 区分 年度 一般財源の前年一般財源の前年一般財源の前年一般財源の前年一般財源の前年入入額一般財源度対比増減額入額一般財源度対比増減額入額一般財源度対比増減額入額一般財源度対比増減額入額一般財源度対比増減額 1 地方税 859,15

沖縄県の財政2017

平成26年版 特別会計ガイドブック

~ もくじ ~ 1 大阪市の予算のしくみ 1 2 大阪市の会計の紹介 2 3 平成 27 年度予算の概要 3 全会計の見積り 3 一般会計の収入の見積り 4 性質別に見る一般会計の支出の見積り 5 目的別に見る一般会計の支出の見積り 6 平成 27 年度予算で取り組む主な事業や施策 7 4 大阪市の

平成17年度の決算状況

Transcription:

大阪市財政局 今後の財政収支概算 ( 粗い試算 ) 2018( 平成 30) 年 2 月版 大阪市は 将来世代に負担を先送りしないため 補てん財源に依存 するのではなく 収入の範囲内で予算を組む ことを原則とし 市民感覚をもって行財政改革を徹底的に行い 通常収支 ( 単年度 ) の均衡 をめざすこととしている この財政収支概算 ( 粗い試算 ) は そのために必要となる収支改善の目安を一定の前提により試算したものである 通常収支とは 補てん財源 ( 不用地等売却代 財政調整基金 ) を活用しない収支を意味する

試算の前提条件 2018( 平成 30) 年度当初予算を基本に 収支等に大きく影響のあるもの (2018 年度の新規 拡充事業など ) や 2017 年度補正予算等による影響を反映 市税を 中長期の経済財政に関する試算 (2018 年 1 月内閣府 ) で示されたベースラインケースの指標により試算したうえで 固定資産税 都市計画税 ( 土地 家屋 ) は 評価替え等の影響を織込む 税等一般財源総額は 国予算 地方財政計画の状況を勘案し 2018 年度と実質的に同水準と見込む 人件費は 2018 年度当初予算に反映した給与改定などを織込む 人員マネジメントによる職員の削減等を織込む 社会保障費関係は 高齢化等による自然増を見込む 2019 年度以降の拡充分として なにわ筋線の整備や淀川左岸線 (2 期 ) 事業 児童生徒急増対策などの事業費を計画ベースで織込む また 公共施設等の維持管理費の増加が想定されることから 一定額を見込む 財務リスク ( 阿倍野再開発事業や弁天町駅前開発土地信託事業など ) を織込む 詳細は 5 ページ 1

収支の推移 2018( 平成 30)~2027 年度 今後の財政収支概算 (2018 年 2 月版 ) ( 単位 : 億円 ) 2018(H30) 2019(H31) 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2026 2027 歳入 1 17,581 17,767 17,834 18,020 18,022 17,968 17,795 17,697 17,784 17,778 税等一般財源 9,183 9,175 9,164 9,170 9,164 9,149 9,097 9,017 9,028 9,091 市税 7,164 7,346 7,318 7,266 7,380 7,485 7,536 7,642 7,749 7,811 地方特例交付金 26 28 28 28 28 25 23 21 19 15 地方交付税 460 353 301 242 192 140 96 39 13 10 臨時財政対策債 632 597 539 458 385 318 243 98 11 0 譲与税 交付金 901 851 978 1,176 1,179 1,181 1,199 1,217 1,236 1,255 特定財源 8,398 8,592 8,670 8,850 8,858 8,819 8,698 8,680 8,756 8,687 譲与税 交付金 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 公債収入 733 850 972 1,048 976 942 869 852 891 800 その他 7,657 7,734 7,690 7,794 7,874 7,869 7,821 7,820 7,857 7,879 歳出 2 17,771 17,911 17,878 18,059 17,971 17,907 17,739 17,719 17,835 17,873 人件費 2,992 3,019 2,963 2,952 2,949 2,920 2,901 2,892 2,829 2,839 扶助費 5,702 5,815 5,901 5,981 6,064 6,153 6,242 6,331 6,421 6,512 公債費 2,802 2,511 2,258 2,253 2,136 2,064 2,001 1,897 1,977 2,023 行政施策経費 2,840 2,891 2,882 2,897 2,910 2,924 2,861 2,883 2,885 2,913 投資的経費 1,534 1,752 1,924 2,008 1,919 1,835 1,703 1,666 1,650 1,488 特別会計繰出金等 1,901 1,923 1,950 1,968 1,993 2,011 2,031 2,050 2,073 2,098 差引不足額 ( 通常収支 ) 1-2 A 190 144 44 39 51 61 56 22 51 95 補てん財源 B 190 0 0 0 0 0 0 0 0 0 不用地等売却代 52 0 0 0 0 0 0 0 0 0 財政調整基金 138 0 0 0 0 0 0 0 0 0 単年度収支不足額 A+B 0 144 44 39 51 61 56 22 51 95 うち財務リスクにかかるもの 7 159 166 155 101 74 56 56 40 28 ( 参考 ) 財政調整基金残高 1,451 億円 (2018 年度末見込 ) うち弁天町駅前開発土地信託事業への対応分 319 億円 2

通常収支 ( 収支不足 ) の状況とその対応 通常収支不足額の推移 ( 一般会計 ) ( 億円 ) 前回 (2017 年 2 月版 ) 300 262 ( 億円 ) 300 200 199 182 200 190 144 100 0 2017 (H29) 2018 (H30) 2019 (H31) 79 85 87 60 36 9 11 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2026 100 51 95 44 39 22 0-100 2018 2019 51 61 56 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2026 2027 (H30) (H31) 3

まとめ 主なポイント 試算に 2018( 平成 30) 年度当初予算の新規 拡充事業や今後本格化する投資的事業の増を織り込む一方 金利の低下に伴う公債費の減等を反映した結果 国の見通しに基づく税等一般財源の増の効果もあり 前回と比較すると一定の改善がみられ 期間半ばに通常収支不足は一旦解消する見込み しかしながら 高齢化の進展や障がい福祉サービス利用者の増加等に伴う扶助費の増や 投資的事業の財源として発行した起債償還の増等により 期間終盤には再び収支が悪化する見込みであることから 依然として楽観視はできない状況 さらに この試算には多くの不確定要素 ( 税収や金利の動向 2025 日本万国博覧会や IR など大阪の成長戦略のための事業 その他今後想定される新規事業 国民健康保険事業会計の累積赤字等の未織込みの財務リスクなど ) があり 相当の幅をもって見る必要がある 対応 不確定要素が収支に大きな影響を与える可能性がある中で 通常収支 ( 単年度 ) の均衡に向けて引き続き市政改革に取り組むとともに 全市的な優先順位付けを行うなど 事業の選択と集中を進めることで 補てん財源に依存せず 収入の範囲内で予算を組むことをめざし 持続可能な財政構造の構築を図る必要がある 4

前提条件 参考資料 試算期間 :2018( 平成 30) 年度 ~2027 年度 試算ベース : 2018 年度当初予算を基本に 収支等に大きく影響のあるもの (2018 年度の新規 拡充事業など ) や 2017 年度補正予算等による影響を反映 歳 市税 2018 年度当初予算を基本に以下を反映 内閣府 中長期の経済財政に関する試算 (2018.1) のベースラインケースを使用年度 2018(H30) 2019(H31) 2020 2021 2022~ 2018.1 公表版 2.5% 2.4% 2.2% 1.9% 1.8% 各年度の伸率は翌年度の税収に反映 入 歳 出 地方交付税 臨時財政対策債公債収入特定財源 ( その他 ) 人件費扶助費公債費行政施策経費投資的経費特別会計繰出金等 固定資産税 都市計画税は評価替え 新増築の影響を反映 消費税率の引上げ (8% 10%) 法人税割の一部国税化等を 2020 年度以降反映 ( ただし 一部は 2019 年度に反映 ) 市税の推計等を反映 歳出に連動 ( ただし 2017 年度補正予算等による影響を反映 ) 歳出に連動 ( ただし 2017 年度補正予算等による影響を反映 ) 職員給料カットを反映 (2020 年度まで 部長級以上のみ ) 定年退職後の再任用を見込む 技能職員及び一部の専門職以外の新規採用者を見込む 人員マネジメントによる職員数の減を反映 府費負担教職員制度の見直しに伴う影響額を反映 生活保護費 : 高齢世帯は高齢化による伸びを 母子 その他世帯は事業強化による減少を反映 障がい者自立支援給付費 : 過去の実績から利用者数の増加を見込む 子ども 子育て支援給付費 : 保育所整備の目標に見合う措置費等を 2019 年度まで見込む 2018 年度は 予算利率 (10 年債 1.3% 5 年債 0.5%) 2019 年度以降は 中長期の経済財政に関する試算 (2018 年 1 月内閣府 ) で想定されるベースラインケースの名目金利を参考に試算 年度 2018(H30) 2019(H31) 2020 2021 2022 2023 2024 算定金利 1.3% 1.3% 1.4% 1.8% 2.3% 2.7% 3.0% 2018 年度当初予算の新規 拡充事業 ( 児童いきいき放課後事業など ) の増減を反映 2018 年度当初予算の新規 拡充事業 ( なにわ筋線整備事業 淀川左岸線 (2 期 ) 事業 児童生徒急増対策など ) の増減を反映 維持管理費の今後の増加見込み額を一定反映 2017 年度補正予算等による影響を反映 介護保険事業 後期高齢者給付費負担金 : 高齢化による伸びなどを反映 2025 2026 2027 3.1% 3.2% 3.3% 財務リスク リスク内容がほぼ確定している阿倍野再開発事業 此花西部臨海土地区画整理事業 道路公社 WTC 土地開発公社 弁天町駅前開発土地信託事業を織り込んでいる その他については 現時点でリスク内容が確定していないことなどにより 織込んでいない今後処理方針が明らかになり 一般会計に影響を及ぼす場合には その段階で織込むこととする 5

収支の詳細 参考資料 税等一般財源 1 9,183 9,175 9,164 9,170 9,164 9,149 9,097 9,017 9,028 9,091 市税 7,164 7,346 7,318 7,266 7,380 7,485 7,536 7,642 7,749 7,811 地方特例交付金 26 28 28 28 28 25 23 21 19 15 地方交付税 460 353 301 242 192 140 96 39 13 10 臨時財政対策債 632 597 539 458 385 318 243 98 11 0 譲与税 交付金 901 851 978 1,176 1,179 1,181 1,199 1,217 1,236 1,255 歳出 2 17,424 17,603 17,574 17,779 17,745 17,709 17,633 17,630 17,762 17,812 人件費 2,992 3,019 2,963 2,952 2,949 2,920 2,901 2,892 2,829 2,839 扶助費 5,702 5,815 5,901 5,981 6,064 6,153 6,242 6,331 6,421 6,512 うち生活保護費 2,823 2,834 2,853 2,867 2,884 2,907 2,930 2,953 2,977 3,002 うち障がい者自立支援給付費 909 957 1,006 1,054 1,103 1,151 1,200 1,249 1,297 1,346 うち教育 保育給付費 727 766 766 766 766 766 766 766 766 766 公債費 ( 除く阿倍野再開発分 + 此花西部臨海分 +3セク ) 2,520 2,267 2,018 2,037 1,974 1,929 1,895 1,808 1,904 1,962 ( 単位 : 億円 ) 2,775 2,827 2,818 2,833 2,846 2,861 2,861 2,883 2,885 2,913 投資的経費 1,534 1,752 1,924 2,008 1,919 1,835 1,703 1,666 1,650 1,488 特別会計繰出金等 1,901 1,923 1,950 1,968 1,993 2,011 2,031 2,050 2,073 2,098 同上特定財源 3 8,248 8,443 8,532 8,725 8,733 8,695 8,648 8,647 8,723 8,654 譲与税 交付金 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 公債収入 733 850 972 1,048 976 942 869 852 891 800 その他 7,507 7,585 7,552 7,669 7,749 7,745 7,771 7,787 7,824 7,846 通常収支にかかる差引過 不足額 1+3-2 7 15 122 116 152 135 112 34 11 67 補てん財源 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 不用地等売却代 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 財政調整基金 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 通常収支にかかる単年度収支額 7 15 122 116 152 135 112 34 11 67 2018(H30) 2019(H31) 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2026 2027 歳出 4 347 308 304 280 226 198 106 89 73 61 阿倍野再開発事業にかかる公債費等 181 147 158 164 107 81 71 62 51 47 此花西部臨海土地区画整理事業にかかる公債費 20 14 13 17 20 19 18 27 22 14 3セク改革推進債 ( 道路公社 ) にかかる公債費 34 34 34 35 35 35 17 0 0 0 3セク改革推進債 (WTC) にかかる公債費 25 26 13 0 0 0 0 0 0 0 3セク改革推進債 ( 土地開発公社 ) にかかる公債費 22 23 22 0 0 0 0 0 0 0 弁天町駅前開発土地信託事業にかかる立替金の弁済 65 64 64 64 64 63 0 0 0 0 特定財源 5 150 149 138 125 125 124 50 33 33 33 阿倍野再開発事業賃料等此花西部臨海保留地使用料等道路公社 3セク債償還財源 ( 駐車場事業会計繰入金等 ) 3セク改革推進債 (WTC) に対する繰入金 ( 港営 ) 弁天町駅前開発土地信託事業にかかる立替金弁済への財調基金の充当 A 財務リスクにかかるもの 財務リスクにかかる差引過 不足額 5-4 25 24 25 23 23 23 23 23 23 23 10 10 10 10 10 10 10 10 10 10 25 25 26 28 28 28 17 0 0 0 25 26 13 0 0 0 0 0 0 0 65 64 64 64 64 63 0 0 0 0 197 159 166 155 101 74 56 56 40 28 特別対策による財源補てん 190 0 0 0 0 0 0 0 0 0 不用地等売却代 52 0 0 0 0 0 0 0 0 0 財政調整基金 138 0 0 0 0 0 0 0 0 0 財務リスクにかかる単年度収支額 通常収支にかかるもの 2018(H30) 2019(H31) 2020 2021 2022 2023 2024 2025 行政施策経費 ( 除く弁天町駅前開発土地信託事業 ) B 7 159 166 155 101 74 56 56 40 28 2026 2027 単年度収支不足額 (A+B) 0 144 44 39 51 61 56 22 51 95 6

一般会計市債残高と一般財源等の推移 参考資料 持続可能な財政構造の構築のため 臨時財政対策債のほか 償還財源 ( 住宅使用料 ) が今後も確実に確保できる公営住宅建設事業債を除く市債残高 ( 実質市債残高 ) の管理が必要 将来世代に負担を先送りしないために 一般財源に対する実質市債残高の割合 ( 実質市債残高倍率 ) を一定の範囲内とする 他の政令市の状況や府費負担教職員制度見直しにかかる影響を勘案し 当面の間は 1.8 倍程度を目指す 制度見直しにかかる影響が現時点で不明であるため 決算の状況等を確認して再検討する ( 億円 ) ( 倍 ) 35,000 30,000 25,000 市債残高 ( 左軸 ) 実質市債残高 ( 左軸 ) 一般財源 ( 左軸 ) 実質市債残高倍率 ( 右軸 ) 3.00 2.50 20,000 2.00 15,000 1.80 10,000 1.50 5,000 0 2018 (H30) 2019 (H31) 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2026 2027 1.00 7

今後の財政収支概算 ( 粗い試算 ) 2018( 平成 30) 年 2 月版 詳細は大阪市公式ホームページで 大阪市財政収支の見通し 検索 http://www.city.osaka.lg.jp/zaisei/page/0000425919.html