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平成17年7月11日(月)

2 物的支援の実施について 物資については 各避難所への搬送などの課題が指摘されているが 被災自治体には地震発生直後から国や周辺自治体等による物資供給が行われていたため 都など他地域への支援要請は限定的であった こうした状況にあって 都は 区市町村等関係機関との緊密な連携により被災地からの要請に基づ

☆配布資料_熊本地震検証

78 第 2 部広域応援の実態 ている さらに上記だけでは被災者の救援等の対策が十分実施できない場合は 全国知事会の調整の下で 全国都道府県における災害時の広域応援に関する協定 ( 平成 24 年 5 月 18 日締結 ) が発動する仕組みとなっており 今回の震災ではこれらの重層的なバックアップ体制

市町村支援の状況について

資料1 受援計画策定ガイドラインの構成イメージ

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熊本地震に係る広域応援検証・評価について[最終報告]

第 1 章熊本地震の概要 執筆 : 阿部直樹 ( 国立研究開発法人防災科学技術研究所 ) 1-1 熊本地震動の概要 2016 年 4 月 14 日 21 時 26 分頃 熊本県熊本地方の深さ約 11km を震源とする M6.5 の地震が発生し 熊本県上益城郡益城町において震度 7を観測した また約

熊本地震に係る広域応援検証・評価について

日本医師会ニュース「平成28年熊本地震」:情報提供第十報

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日本医師会ニュース「平成28 年熊本地震」:情報提供第五報

30 第 1 部現地における災害応急活動 阿蘇大橋付近の被害状況 ( 熊本県阿蘇郡南阿蘇村 ) 熊本城の被害状況 ( 熊本県熊本市 ) 2

( 平常時の情報共有 ) 第 5 条九州 山口 9 県は 発災時に災害廃棄物の処理に係る支援を迅速かつ効率的に行うため 平常時にあらかじめ 次の情報について相互に情報交換を行うものとする 一仮設トイレの設置業者 し尿収集運搬業者及び関係団体等の情報二災害廃棄物 ( し尿を除く ) の収集運搬業者 処

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Microsoft PowerPoint 「平成28年熊本地震活動記録(第17報) 案-2.pptx

九州における 道の駅 に関する調査 - 災害時の避難者への対応を中心としてー ( 計画概要 ) 調査の背景等 道の駅 は 平成 16 年 10 月の新潟県中越地震 23 年 3 月の東日本大震災において 被災者の避難場所 被災情報等の発信や被災地救援のための様々な支援の拠点として活用されたことなどか

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大規模災害時における罹災証明書の交付等に関する実態調査-平成28年熊本地震を中心として-

特集大規模自然災害からの復旧 復興 参考 警察が検視により確認している死者数 50 名 災害による負傷の悪化または避難生活等における身体的負担による死者数 106 名 6 月 日に発生した豪雨による被害のうち熊本地震と関連が認められた死者数 5 名建物被害全壊 8,360 棟, 半壊 3

<ハード対策の実態 > また ハード対策についてみると 防災設備として必要性が高いとされている非常用電源 電話不通時の代替通信機能 燃料備蓄が整備されている 道の駅 は 宮城など3 県内 57 駅のうち それぞれ45.6%(26 駅 ) 22.8%(13 駅 ) 17.5%(10 駅 ) といずれも

第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と

資料1 第3回災害救助に関する実務検討会における意見に対する回答

避難所講演資料

た ( 派遣員数 4 名 ) (2) 全国知事会は 大分県等と連携しながら 引き続き情報共有に努めるとともに 各都道府県に対し 知事会の対応状況等を連絡することとしている (3) 全国知事会は 被災市町村と支援県によるカウンターパート方式による支援を決定 (4) 熊本県への救護班の派遣について 36

た ( 派遣員数 4 名 ) (2) 全国知事会は 大分県等と連携しながら 引き続き情報共有に努めるとともに 各都道府県に対し 知事会の対応状況等を連絡することとしている (3) 全国知事会は 被災市町村と支援県によるカウンターパート方式による支援を決定 (4) 熊本県への救護班の派遣について 36

4 被災生活の環境整備主な修正概要 避難所毎に運営マニュアルを作成し 避難所の良好な生活環境を確保するための運営基準等を明確にしておく 避難所運営マニュアルの作成 訓練等を通じて 住民の避難所の運営管理に必要な知識の普及に努める 県 DMAT( 災害時派遣医療チーム ) の活動終了以降の医療提供体制

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奈良県ライフライン 情報共有発信マニュアル 第 3.3 版 平成 24 年 7 月 奈良県ライフライン防災対策連絡会

第 2 佐賀県とヤマト運輸の災害時応援協定 ( 平成 24 年 2 月 ) 佐賀県とヤマト運輸株式会社佐賀主幹支店の 災害時における物資の受入及び配送等に関する協定 について 佐賀県は災害時における応急対策活動を円滑に実施するため 大規模な災害時に被災者に対して救援物資を安定的に供給できる体制を構築


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人的応援 研修 訓練の実施 県受援マニュアル及び災害時緊急連絡員活動マニュアルを踏まえた研修 訓練の強化 () マニュアルに基づく研修 訓練県が策定する 応援職員における奈良県への受入及び市町村への短期派遣マニュアル 及び 災害時緊急連絡員活動マニュアル に基づき 災害時に役立つ実働的な訓練や研修を

各府省からの第 1 次回答 1. 災害対策は 災害対策基本法に規定されているとおり 基礎的な地方公共団体である市町村による第一義的な応急対応と 市町村を包括する広域的な地方公共団体である都道府県による関係機関間の総合調整を前提としている を活用してもなお対応できず 人命又は財産の保護のため必要がある

平成28年熊本地震に対する日医の対応について

平成17年度予算案事業本部・局別記者発表日程表(案)

日本医師会ニュース「平成28年熊本地震」:情報提供第八報

1 検査の背景 我が国の防災の基本法として災害対策基本法 ( 昭和 36 年法律第 223 号 ) が制定されている 同法によれば 内閣府に中央防災会議を置くとされ 同会議は 災害予防 災害応急対策及び災害復旧の基本となる防災基本計画の作成 その実施の推進 防災に関する重要事項の審議をそれぞれ行うな

平成28年4月 地震・火山月報(防災編)

市町村名 熊本市菊池市宇土市宇城市阿蘇市 判定件数調査済要注意危険 30,487 14,126 10,514 5, , ,099 1, , 下益城郡 美里町

TEC-FORCE 制度の概要 TEC-FORCE( 緊急災害対策派遣隊 ) とは大規模自然災害が発生し 又は発生するおそれがある場合において被災地方公共団体等が行う 被災状況の迅速な把握 被害の発生及び拡大防止 被災地の早期復旧その他災害応急対策に対する技術的な支援を円滑かつ迅速に実施することを目

平成 31 年 3 月 20 日更新 全国女性の参画マップ 平成 30 年 12 月作成 内閣府男女共同参画局

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事務連絡 平成 29 年 10 月 25 日 建設業団体の長殿 国土交通省土地 建設産業局建設業課長 平成 28 年熊本地震の被災地域での建設工事等における 予定価格の適切な設定等について 公共工事の予定価格の設定については 市場における労務及び資材等の最新の実勢価格を適切に反映させつつ 実際の施工

「南九州から南西諸島における総合的防災研究の推進と地域防災体制の構築」報告書

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168 第 5 部支援物資の実態と企業の災害対応 図 1 備蓄 プッシュ型支援 プル型支援の関係 ( 内閣府 ) ( 内閣府政策統括官 ( 防災担当 ) の公表資料に基づいて著者作成 ) 図 2 備蓄 プッシュ型支援 プル型支援の関係 ( 自治体 ) ( 著者作成 ) 一方で 熊本地震における実際の

熊本地震を踏まえた応援受援について

施行通知(課長名)

アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

(溶け込み)大阪事務所BCP【実施要領】

地震発生後の九州地方整備局の活動 4 月 16 日の夜明け 本震の後に再度調査を実施しておりま す その際は 道路崩壊の調査 土砂崩壊の箇所の調査 被 災地に入るための安全ルートの確認等を実施しております 次に九州地方整備局の活動について紹介させていただき ます まず最初に地震発生後の初動体制につい

資料 5 自治体クラウド推進 業務改革について 平成 27 年 9 月 14 日

平成 28 年熊本地震における対応 平成 28 年熊本地震 ( 前震 :4/14 本震 :4/16) において 電力 ガス等の分野で供給支障等の被害が発生 関係事業者が広域的な資機材 人員の融通を実施するなど 迅速な復旧に努めた結果 当初の想定よりも 早期の復旧が実現 また 復旧見通しを早い段階で提

この結果 早期に導入希望を表明した市町村が2 市町あり 現在 人口規模や実現内容が類似する団体に声をかけ 共同で取り組めるよう支援を行っています 併せて 大阪版自治体クラウドの実現に向け 大阪府から依頼した出力様式をベンダーから標準システムとして提供できないか等の検討を行い 計画作りを進めていきます

161019_発表資料_後日訂正版_HP用

02一般災害対策編-第3章.indd

Microsoft Word - 02.H28秋 重点提言本文【合本】1110.doc

平成 29 年 12 月 1 日水管理 国土保全局 全国の中小河川の緊急点検の結果を踏まえ 中小河川緊急治水対策プロジェクト をとりまとめました ~ 全国の中小河川で透過型砂防堰堤の整備 河道の掘削 水位計の設置を進めます ~ 全国の中小河川の緊急点検により抽出した箇所において 林野庁とも連携し 中

(別紙1)

行政サービス部門 No.19 庁あてに情報共有のためのメールを発送 広域支援要請に備え 資機材の確認を実施 (5) 2016年4月18日 月 午前中 兵庫県から 国交省からの正式な要請があれ ば 近畿からは第一陣として兵庫県4名 大阪府4名で対 応する との連絡 13時から危機管理センターにおいて

スライド 1

国費投入の必要性 事業の効率性 事業の有効性 関連事業 事業所管部局による点検 改善 項目 評価 評価に関する説明 事業の目的は国民や社会のニーズを的確に反映しているか 被災者の資力やニーズを踏まえた効率的 効果的な住まいの確保策に関する調査等を行っている 地方自治体 民間等に委ねることができない事

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280428能発0428第8号(1)

東京事務所版 BCP 実施要領目次応急頁 < 第 1グループ> 直ちに実施する業務 1 事務所における死傷者の救護や搬送 応急救護を行う一時的な救護スペースの設置 運営 備蓄の設置 医療機関への搬送 1 2 事務所に緊急避難してきた県民や旅行者等への対応 避難 一次避難スペースの運営 指定避難所への

これだけは知っておきたい地震保険

00 表紙・目次

熊本地震に対する四国地方整備局の対応状況 ( 平成 28 年 5 月 9 日現在 ) 被災地への支援 1) 四国地方整備局支援対策本部の設置四国地方整備局では 4 月 14 日 ( 木 ) に支援対策本部 ( 本部長 : 四国地方整備局長石橋良啓 ) を設置し 被災地域への支援を行っています 2)

新規文書1

事業継続計画(BCP)作成用調査ワークシート

日本医師会ニュース「平成28年熊本地震」:情報提供第六報

2016年(平成28年) 熊本地震

平成 30 年 7 月豪雨に伴う岩手県応援本部の対応状況 平成 30 年 7 月 13 日 14 時 00 分現在 岩手県総務部総合防災室防災危機管理担当 電話 019(629) 平成 30 年 7 月豪雨により甚大な被害を受けた被災道府県を支援するため 7 月 10 日 10 時

熊本地震における 西原村の現状と今後の対応等

なお 本通知は 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 第 245 条の 4 第 1 項の規 定に基づく技術的助言として発出するものであることを申し添える 2

Microsoft Word - 06_資料6_災害廃棄物対策に関して今後取組むべき事項とその進め方について(案)

広域防災拠点からの物資搬送に係る人員は全庁的な確保が不可欠で 人事担当部局が各部局に要請し円滑に確保した 副知事会議を設置し 各部局長出席のもと支援等の内容について判断した 今回の被災地支援については 国の省庁等から直接関係部局に要請や指示があった事項等があり 府全体の支援内容の把握が難しかった 一

熊本地震検討WG方向性について(案)

5 公衆衛生関係職員の派遣 生活衛生課健康対策課医薬安全課 保健師の派遣に併せて 薬剤師 獣医師の公衆衛生専門職員を派遣 1 派遣先 : 熊本県御船保健所 2 派遣人数 : 獣医師 1 人 薬剤師 2 人 計 3 人 / 班 3 派遣期間 : 平成 28 年 5 月 31 日 ( 火 )~6 月 6

平成18年度標準調査票

二戸市地域防災計画 ( 震災編 ) の一部修正の新旧対照表現行改正案 目次 ( 震災編 ) 目次 ( 震災編 ) 第 1 章総則 第 1 章総則 第 1 節 計画の目的 351 第 2 節 計画の性格 352 第 2 節の2 災害時における個人情報の取り扱い 352 第 3 節 防災関係機関の責務及

第3回検討会_質の向上WG検討状況報告

日本医師会ニュース「平成28 年熊本地震」:情報提供第八報

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1 首都直下地震対策の具体的な推進 ( 提案要求先内閣官房 内閣府 国土交通省 ) ( 都所管局総務局 政策企画局 ) (1) 首都直下地震等の災害から住民の生命と財産を守るとともに 首都機能への打撃を最小限にとどめるため 財政上の措置を実 施するなど 首都直下地震対策を具体的に推進すること (2)

10 地震 火山噴火対策等の推進について 近年 我が国は様々な災害に見舞われている 東日本大震災後も 平成 28 年の熊本地震 本年 6 月の大阪府北部地震及び9 月の北海道胆振東部地震など大規模な地震が発生し 多大な人的 物的被害が発生した 地方公共団体においては 突然発生する大規模自然災害に備え

の復旧状況に関する長期的な見通しを可能な限り明らかにしながら 復旧の段階に 応じた役割の分析を行う 5) 交通事業者ヒアリング調査沿線地域に関係する交通事業者 ( 鉄道事業者 2 社 バス事業者 2 社 タクシー事業者 2 社その他 ) に聞き取り調査を行い 定性的な利用特性や地域の公共交通の問題点

福島復興再生特別措置法の一部を改正する法律 について <1. 特定復興再生拠点区域の復興及び再生を推進するための計画制度の創設 > 従来 帰還困難区域は 将来にわたって居住を制限することを原則とした区域 として設定 平成 29 年 5 月復興庁 地元からの要望や与党からの提言を踏まえ 1 帰還困難区

176 第 5 部支援物資の実態と企業の災害対応 など支援物資を発送し ハード面においても もしかしたら工場の見えない部分に被害が出ているかもしれない とゼネコンに連絡していたことで 本震の直後に支援物資が届き 専門官が来て建物を診断するという信じられない早さの連携を実現した 本社から派遣された先遣

熊本地震での「お知らせ」活用から見えた課題


1. はじめに ➊ 2. 民間賃貸住宅の段階的活用と整理の必要性 ➋ (1) 建物被害に応じて段階的に提供した民間賃貸住宅 (2) 被災者の属性に応じて提供するべき 一時避難生活場所 と 代替住宅 図表 1 ( 一時避難生活場所含む ) と代替住宅 熊本県の例 3. 被災者支援内容の明確化と弾力的な

( 社会福祉施設用作成例 ) (4) 施設管理者は, 緊急時連絡網により職員に連絡を取りましょう (5) 施設管理者は, 入所者の人数や, 避難に必要な車両や資機材等を確認し, 人員の派遣等が必要な場合は, 市 ( 町 ) 災害対策本部に要請してください (6) 避難先で使用する物資, 資機材等を準

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Transcription:

総務省 大規模災害からの被災住民の生活再建を支援するための応援職員の派遣の在り方に関する研究会 ( 第 1 回 ) 資料 平成 28 年熊本地震に係る 応援活動等について 九州地方知事会事務局 ( 大分県 ) 平成 29 年 3 月 29 日

熊本地震に係る広域応援検証 評価の経緯及び今後の流れ 熊本地震に係る広域応援検証 評価チーム ( 九州地方知事会 ) の評価 検証の経緯 発災から 40 日後の平成 28 年 5 月 25 26 日に開催した九州地方知事会議及び九州地域戦略会議において 検証 評価の実施を決定 その後 実務レベルの評価 検証チームを立ち上げ 計 3 回の会議を開催 この間 内閣府防災や関西広域連合 九州市長会等へのヒアリング調査も随時実施するなど 関係機関との調整や知見の集約を行った ( 今後 第 4 回の検討会議を開催し 最終報告書案を取りまとめる予定 ) 平成 28 年 9 月 5 日検証 評価チームによる検討会議 第 1 回 ( 於 : 大分県大分市 ) 検討事項 1 全般的事項 2 人的支援 平成 28 年 9 月 30 日検証 評価チームによる検討会議 第 2 回 ( 於 : 熊本県熊本市 ) 検討事項 3 物的支援 4 インフラ整備 5 避難者支援等 平成 28 年 10 月 24 日 25 日第 148 回九州地方知事会議 第 30 回九州地域戦略会議 ( 於 : 沖縄県名護市 ) 中間報告 平成 29 年 1 月 18 日検証 評価チームによる検討会議 第 3 回 ( 於 : 福岡県福岡市 ) 検討事項 最終報告の方向性についての意見交換 平成 29 年 5 月 ~6 月第 149 回九州地方知事会議 第 31 回九州地域戦略会議 ( 於 : 鹿児島県 ) 最終報告 ( 予定 ) 第 148 回九州地方知事会議 検証 評価チーム会議 1

熊本地震における市町村支援を踏まえて 第 4 回熊本地震を踏まえた応急対策 生活支援策検討ワーキンググループ ( 内閣府 H28.10.25) 提出資料を時点更新 熊本地震の支援状況 平成 28 年熊本地震では 熊本県及び被災市町村に対し 九州 山口 9 県災害時応援協定 をベースとして 関西広域連合 全国知事会をはじめとする地方三団体や総務省等との連携により カウンターパート方式を基本とする支援を実施 関係団体の協力を得て 円滑に支援を行うことができた また カウンターパート方式による短期派遣に当たり 応援する県は県内市町村と連携し 状況変化に機動的に対応した 中長期派遣を含め 発災後 1 県 5 市 10 町村に延べ 100,310 人の職員を派遣 (3/21 現在 ) 課題提起 1 各自治体間協定 ブロック間協定や全国的な協定等の様々な応援協定がある中で 国 県 市町村等が迅速に被災自治体に対し支援できる枠組を構築する必要はないか 今回の地震では 県と市町村間に共同支援に関する取り決めがない中で支援が行われた 指定都市会の職員派遣についても併せて検討する必要 対応案 1 国 県 政令市を含めた市町村が 円滑に支援できるよう応援職員の派遣に向けたルールづくり 2

熊本地震における市町村支援を踏まえて 第 4 回熊本地震を踏まえた応急対策 生活支援策検討ワーキンググループ ( 内閣府 H28.10.25) 提出資料 熊本地震の状況 九州 山口各県が 被災した市町村にカウンターパート方式による支援を開始した際には 被災市町村の危機管理体制を含む行政機能が著しく低下してる状況 また 応援職員の受入や活用の準備 (BCP 等 ) が被災市町村でできておらず 応援職員の能力を十分に活用できない状況も見られた 課題提起 発災直後に被災市町村の機能が著しく低下したことを踏まえ 特に 初期段階の体制確保について検討する必要があるのではないか 対応案 1 市町村における受援計画の策定等 受け入れ体制の早期整備 2 応援自治体における派遣人材の育成と派遣チームのリストアップ 準備 3

カウンタパート方式のメリット カウンターパートは 応援県が被災市町村等を責任をもって 継続的に支援するもの 1 被災市町村や派遣している職員からダイレクトに情報収集することが可能 2 職員派遣を計画的に準備することができ さらに状況変化に応じた弾力的な派遣も可能 3 従前からの課題や直近の情報を把握することで 派遣する職員に対し事前に指示を出す等 適切な支援を行うことが可能 被災地の状況変化に応じて 迅速かつきめ細やかで 的確な支援が可能 4

熊本地震に係る広域応援検証 評価 ( 中間報告 )< 人的支援関連部分抜粋 > 1 被災県 ( 市町村 ) に対する人的支援の円滑化 課題等 県内市町村に職員派遣要請をした際に 派遣の根拠や経費負担について 事前の取り決めがなかったため スムーズに派遣職員数を確保できなかった事例があった 市長会や町村会からの派遣要請に備え 県からの派遣要請に対し対応を保留する事例があった 九州 山口 9 県災害時応援協定では 応援に要した費用は原則として被災県負担となっているが 短期派遣に要した経費については 財政措置が応援県側に講じられることになっており 協定と齟齬が生じている ( 災害救助法対象経費は被災県に措置される ) 中間報告書における対応案 改善の方向性 各県が市町村に協力要請する根拠の明確化 九州市長会等ルートとの調整 最終報告に向けた取組状況等 九州市長会等との連携 役割分担等について協議中 ( 内閣総理大臣による応援要求 ( 災害対策基本法第 74 条の2) がない場合にも 市町村への応援要求ができるようにする等の制度改正要望も検討 ) 職員派遣 物的支援に対する国の財政措置について要望 5

熊本地震に係る広域応援検証 評価 ( 中間報告 )< 人的支援関連部分抜粋 > 2 短期 ( 応急対応 ) 派遣時の役割分担のあり方 課題等 被災市町村は内部調整機能が働かない状況であった 被災地での意思決定主体が明確でなかった 中間報告書における対応案 改善の方向性 受援側と応援側の役割分担を整理した上で 時系列で応援が必要な業務の洗い出しを行い 各県で共有 受援 応援体制を強化する際は 受援側 応援側ともに 責任を持った判断のできるリーダーを明確にする 最終報告に向けた取組状況等 意思決定は 被災県 被災市町村 応援担当県の三者協議を原則とするが 被災県を除く協議で決定することも可能とする 協議を行う者には 課長級以上の職員や応援 受援の調整経験を有する職員など 責任を持って判断することができる者を当てる 6

参考資料 7

九州地方知事会の取組 九州 山口 9 県災害時応援協定 ( 平成 23 年 10 月 31 日締結 ) 九州 山口 9 県被災地支援対策本部 ( 本部長 ; 九州地方知事会長 ) を常設し 災害対策基本法に規定する災害等が発生し 被災県独自では十分に災害応急や災害復旧 復興に関する対策が実施できない場合において 被災県からの応援要請により 九州 山口 9 県が効率的かつ効果的に応援を行う 関西広域連合と九州地方知事会との災害時の相互応援に関する協定 ( 平成 23 年 10 月 31 日締結 ) 関西広域連合及び九州地方知事会を構成するいずれかの府県において 大規模な災害等が発生し 被災した連合組織の府県だけでは十分な災害対策等の応援ができないときに 相手の連合組織の構成府県の応援を受けることにより 被災府県における災害対策等を迅速かつ円滑に実施する 全国都道府県における災害時の広域応援に関する協定 ( 平成 24 年 5 月 18 日締結 ) 災害対策基本法の規定に基づき 地震等による大規模災害等が発生した場合において 各ブロック知事会で締結する災害時の相互応援協定等では被災者の救援等の対策が十分に実施できない場合に 応援を必要とする都道府県の要請に基づ き 全国知事会の要請の下に行われる広域応援を 迅速かつ円滑に遂行する 8

九州 山口被災地支援対策本部の主な動き 0:00 4 月 14 日 ( 木 ) 4 月 15 日 ( 金 ) 4 月 16 日 ( 土 ) 4 月 17 日 ( 日 ) 4 月 18 日 ( 月 ) 4 月 19 日 ( 火 ) 1:00 2:00 大分県 LOが熊本県庁に到着 3:00 4:00 5:00 熊本地震 ( 本震 ) 人的支援要請 職員派遣 1 6:00 7:00 8:00 9:00 10:00 11:00 12:00 13:00 14:00 15:00 静岡県 LO が熊本県庁に到着 16:00 17:00 18:00 19:00 20:00 関西広域連合 LO が熊本県庁に到着 物資支援要請 水 食料 毛布 簡易トイレ 人的支援マッチング要員派遣要請 ( 熊本県 大分県 ) 物資搬送開始 大分県マッチング要員が 福岡 佐賀 長崎 大分宮崎 鹿児島 山口 熊本県庁に到着 カウンターパート ( 案 ) 完成 各県と調整を開始 カウンターパート確定 1 4/18~ 順次派遣開始 長崎県 LO が熊本県庁に到着 被災市町村名 佐賀県 LO 鹿児島県 LO が熊本県庁に到着 人的支援要請 宇土市 宇城市 阿蘇市 大津町 西原村 南阿蘇村 御船町 嘉島町 益城町 カウンターパート団体 長崎県 沖縄県 鹿児島県 長崎県 宮崎県 ( 関西広域連合 ) 佐賀県 大分県 ( 全国知事会 ) 山口県 ( 全国知事会 ) 福岡県 ( 関西広域連合 ) 職員派遣 2 21:00 22:00 23:00 熊本地震 ( 前震 ) 全国知事会 LO が熊本県庁に到着 本部 各県へ通知 人的支援はカウンターパート方式により行う旨周知し 協力を要請 物資搬送完了 被災市町村名 菊池市 菊陽町 甲佐町 山都町 カウンターパート団体長崎県福岡県 ( 関西広域連合 ) 鹿児島県宮崎県 カウンターパート確定 2 4/19~ 順次派遣開始 9

物的支援について 4 月 16 日 ( 土 )11 時 55 分熊本県より支援要請 ( 水 食料 毛布 簡易トイレ ) 4 月 20 日 ( 水 )18 時 30 分熊本県より支援要請 ( ブルーシート ) 第 1 弾要請 第 2 弾要請 飲料水アルファ米保存用パン毛布簡易トイレビニールシート ( ブルーシート ) タオル 大人用紙おむつ 福岡県 - - 22,460 食 3,100 枚 1,200 個 1,010 枚 300 枚 400 枚 佐賀県長崎県大分県宮崎県鹿児島県 ( 鹿児島市 ) 6,000 本 (0.5L) 3,156 本 (2.0L) 5,000 本 (2.0L) 2,148 本 (2.0L) 4,000 本 (0.5L) 2,000 本 (1.5L) 5,000 食 2,000 食 4,000 枚 500 個 300 枚 - - 2,400 食 1,896 食 3,300 枚 11,000 個 560 枚 - - - - 6,000 枚 - - - - 5,000 食 - - 4,000 個 1,020 枚 - - 6,000 食 600 食 500 枚 2,000 個 - - - 1,200 食 1,200 食 - 8,000 個 - - - 山口県 - - - 5,909 枚 - 1,096 枚 - - 関西広域連合 - - - - - 1,600 枚 - - 合計 28,608L 19,600 食 28,156 食 22,809 枚 26,700 個 5,586 枚 300 枚 400 枚 九州 山口 9 県災害時応援協定 並びに 関西広域連合と九州地方知事会との災害時の相互応援に関する協定 に基づき 事務局より各県 団体に支援要請をしたものを記載 ( 内閣府等からの支援要請は含まれていない ) 鹿児島市の物資は 鹿児島県手配のトラックに混載して熊本県に供給したことにより記載 10

応援活動 ( 人的支援 ) について 九州各県 関西広域連合や全国知事会と連携し 1 県 5 市 10 町村へ 延べ 100,310 人の職員を派遣 ピーク時 721 人 / 日 (5 月 9 日 ) 熊本県庁福岡県 (4525) 佐賀県 (1886) 長崎県 (2086) 大分県 (2164) 宮崎県 (2096) 鹿児島県 (2174) 沖縄県 (570) 山口県 (975) 福島県 (75) 静岡県 (70) 関西広域連合 (184) 全国知事会 (7880) 熊本市 福岡県 (1102) 長崎県 (606) 宮崎県 (294) 鹿児島県 (477) 沖縄県 (61) 全国知事会 (5508) 宇土市 長崎県 (3480) 鹿児島県 (264) 沖縄県 (977) 全国知事会 (1,120) 嘉島町 福岡県 (202) 佐賀県 (264) 福島県 (398) 静岡県 (1566) 全国知事会 (212) 2 1 3 5 13 12 6 4 11 15 8 7 14 9 11 菊池市 長崎県 (837) 菊陽町 福岡県 (529) 関西広域連合 (158) 阿蘇市 福岡県 (202) 長崎県 (582) 宮崎県 (1761) 大津町 関西広域連合 (1180) 全国知事会 (360) 南阿蘇村 大分県 (5376) 長崎県 (584) 全国知事会 (3615) 西原村 佐賀県 (5012) 宮崎県 (261) 鹿児島県 (124) 全国知事会 (707) 益城町 福岡県 (8895) 佐賀県 (233) 宮崎県 (1257) 鹿児島県 (681) 関西広域連合 (5901) 全国知事会 (5123) 山都町 宮崎県 (113) 全国知事会 (65) 宇城市 鹿児島県 (3639) 全国知事会 (80) 御船町 山口県 (5107) 鹿児島県 (317) 全国知事会 (2630) 甲佐町 宮崎県 (123) 鹿児島県 (3035) 全国知事会 (435) 美里町 宮崎県 (172) 4/18 支援要請 4/18 支援要請 4/18~ 順次派遣開始 4/19 支援要請 4/19~ 順次派遣開始 8/18 支援要請 10/1~ 順次派遣開始 短期派遣 =47,138 人 中長期派遣 =53,172 人 ( 平成 29 年 3 月 21 日現在 ) 熊本市へは政令市長会等が短期派遣を実施 11

職員の 短期派遣 から 中長期派遣 への移行について 応急対策フェーズ した円滑な移ニーズ変化( 水道関係業務等 市町村職員が適している業務もある ) 期間 短期 応援協定に基づく派遣 派遣方式 応援協定に基づくカウンターパート方式 ( 九州 山口各県以外に全国知事会等にも派遣要請 ) 業務 リエゾン派遣 避難所運営 物資仕分け ボランティア対応等 ( 事務系職員による対応が可能 ( 専門的技術不要 ) な業務が多い ) に行対応7 月から本格化 期間 中長期 (28 年度末まで ) 自治法に基づく派遣 派遣方式 九州 山口各県で調整して対応 カウンターパート実績を考慮 ( 九州 山口各県で対応できない場合は 全国知事会等に派遣要請 ) 業務 インフラ復旧業務 ( 道路 橋梁 河川 砂防 農地 農業用施設等 ) 等 ( 技術系職員による専門的技術が必要 ) 12 復旧 復興フェーズ 6 月末まで

九州地方知事会をはじめとする官民の取組 九州 山口災害時愛護動物救護応援協定 ( 平成 25 年 10 月 22 日締結 ) に係る行政獣医師の派遣 九州地区獣医師会連合会の協力のもと 各県等から行政獣医師を派遣し 避難所に同行避難した愛護動物の飼育状況を把握し アドバイス等の活動に従事 保健師の派遣 厚生労働省の調整により 各県等から保健師を派遣し 避難所での被災者の健康状況を把握するとともに 健康相談活動や心のケア対策等の活動に従事 応急危険度判定士の派遣 全国被災建築物応急危険度判定協議会の九州ブロック幹事県である福岡県が 国土交通省に応急危険度判定士の派遣要請を行い 九州ブロックをはじめとした地域から派遣された応急危険度判定士が判定業務に従事 ボランティアセンターの設置 運営 全国社会福祉協議会の九州ブロック幹事を務める長崎県からの要請により 各県社会福祉協議会が 熊本県の意向を踏まえ 被災市町村のボランティアセンターの設置及び運営を支援 水道技術者等の派遣 日本水道協会の呼びかけで 関係地方公共団体や民間企業が連携し 給水車や職員 漏水修理業者等を派遣し 水道復旧の業務等に従事 13