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4. 基本操作 ( リストア ) この章では リストアジョブの作成から実行結果の確認までを ファイルの基本的なリストア操作手順に 沿って説明します なおこの章で説明する ARCserve Backup のリストア操作手順は ファイルシステム デバイス デデュプリケーションデバイス テープ装置で共通の手順です 4-1 リストアの準備 4-1-1 リストアマネージャの起動 リストアマネージャの起動は 以下の手順で行います [ リストアマネージャの起動 ] 1. ARCserve Backup ホーム画面 または画面左のナビゲーションバーから [ クイックスタート ] - [ リストア ] をクリックします

4-2 リストアの基本操作 4-2-1 リストア手順 ここでは リストアジョブの作成から実行までの基本的な手順を説明します [ リストアの基本手順 ] 1. [ リストアマネージャ ] 画面の [ ソース ] タブで リストア 方式を選択します 2. リストアするソースを選択します 右 の図ではツリー単位のリストア方式 から ソースを選択しています 3. [ デスティネーション ] タブで リストア先を指定 します 2

デフォルトでは [ ファイルを元の場所へリストア ] が選択されています 任意の場所にリストアする場合は [ ファイルを元の場所へリストア ] 設定を解除し マシン フォルダ ファイルのツリーから任意のフォルダを選択します リストア先に指定したフォルダが存在しない場合 リストア実行時に対象フォルダが自動的に作成されます (4-3-2 リストアオプション ( ディレクトリ構造 ) 参照 ) 4. [ スケジュール ] タブで [ 繰り返し方法 ] を選 択します 通常はデフォルトの 一度だけ から変更の必要はありません 5. 必要な場合は [ リストアマネージ ャ ] 画面から [ オプション ] をクリックし て オプションを指定します 6. 設定が完了したら [ サブミット ] ボタンをクリックします 3

4-2-2 リストアジョブの作成 特定のセッションからリストアを行う場合は 以下の手順に沿ってリストアジョブを作成します [ セッション単位のリストアジョブの作成例 ] 3-2-3 バックアップジョブの作成の バックアップの例 でバックアップした C:\AAA フォルダを 同じ場所にリストアします メディアには同一ソースが 2 回分 ( セッション 0000000001 セッション 0000000002) バックアップされており ここでは セッション 0000000002 をリストアソースとして 1 度だけ即実行します リストア結果を確認するために リストアするフォルダがすでに存在する場合には あらかじめ削除しておきます ここでは C:\AAA フォルダを削除しておきます [ リストアジョブの作成手順 ] 1. [ リストアマネージャ ] - [ ソース ] タブで リ ストア方式に [ セッション単位 ] を選択しま す 2. ここでは 該当するメディアから セッション 0000000002 を選択し ます 3. [ デスティネーション ] タブで [ ファイルを元の場所 へリストア ] が選択されていることを確認します 4

4. [ スケジュール ] タブで [ 繰り返し方法 ] に [1 度だけ ] が選択されていることを確認しま す 5. ここでは オプション設定を変更せず デフォルト設定のまま使用します 6. 設定が完了したら [ サブミット ] ボタンをクリックします 以上でリストアジョブの作成は完了です ジョブをサブミットするために 必ず次章 ジョブのサブミットと保 存 を参照して下さい 5

4-2-3 ジョブのサブミットと保存 作成したジョブをサブミットします [ ジョブのサブミット手順 ] 1. [ リストアメディア ] 画面で リストアするメデ ィアを確認し [OK] ボタンをクリックします 2. [ セッションユーザ名およびパスワード ] 画面で ユーザ名とパスワードが入力されていることを確認します 必要に応じてセキュリティ設定を修正するには [ 編集 ] ボタンをクリックします 修正 / 確認完了後 [OK] をクリックします 3. [ ジョブのサブミット ] 画面が表示されます ここでは [ 即実行 ] を選択します [ 実行日時指定 ] を選択すると ジョブ実行日時 を指定できます 4. ジョブをスクリプトファイルとして保存する場合は [ 保存 ] ボタンをクリックします 6

5. [ 保存 ] ボタンをクリックすると [ ジョブスク リプトの保存 ] 画面が表示されます 6. スクリプトファイルの保存場所とファイル 名を指定し [ 保存 ] ボタンをクリックしま す 保存したスクリプトファイル ( 拡張子.asx) を読み込むには リストアマネージャのツールバーより [ フ ァイル ] - [ 開く ] - [ ジョブスクリプトを開く ] から保存したスクリプトを選択します 7. [OK] ボタンをクリックし ジョブをサブミット します リストア方法によっては [ サブミット ] ボタンをクリック後に [ セッションユーザー名およびパスワード ] 画面が表示されます また ツリー単位 セッション単位 照会単位のリストアジョブは サブミット後にジョブの修正ができません 但し再スケジュールは可能です 7

4-2-4 ジョブの確認 サブミットしたジョブの確認は ジョブステータスマネージャで行います ジョブステータスマネージャのジョブキュータブでは サブミットしたジョブの結果が確認できます アクティビティログタブではジョブの詳細な実行内容を確認することができます ジョブステータスマネージャの起動と サブミットされたジョブのステータスを確認するには 以下の手順で行います [ ジョブステータスマネージャの起動 ] ARCserve Backup マネージャのホーム画面または ナビゲーションバーから [ ジョブステータス ] をクリックします ( 右図ではナビゲーションバーを示しています ) [ ジョブ結果の確認手順 ] 1. [ ジョブキュー ] タブをクリックします 2. サブミットしたジョブのジョブ ID ステータス 実行時刻 ジョブの種類 前回の結果などを確認します 正常終了の場合 [ 前回の結果 ] が完了と記録されます ジョブのステータスは [ レディ ] ( 実行待ち ) [ アクティブ ] ( 実行中 ) [ 終了 ] と変化します ステータスが [ ア クティブ ] のジョブをダブルクリックすると [ ジョブモニタ ] 画面が表示されます 8

[ アクティビティログの確認手順 ] 1. ジョブステータスマネージャの [ ジョブキュー ] タブから 対象ジョブの [ ジョブ ID] を確認します [ ジョブ ID] とは ジョブ毎に採番されるシーケンシャルな番号です 2. [ アクティビティログ ] タブをクリックし 確認したい [ ジョブ ID] を持つログを展開 させます 正常終了の場合はリストア処理が完了しました と記録されます アクティビティログでエラーが記録され た場合には その行をダブルクリックするとエラーメッセージに関する情報画面が開きます [ リストア結果の確認 ] リストアされたデータを確認します 事前に削除しておいたフォルダがリストアされ C:\AAA\BBB フォルダなどのサブフォルダもリストアされています まとめ ジョブステータスが完了になっており アクティビティログにも完了の記録があれば リストアは正常 に処理されています リストアされたデータを確認します 9

4-3 リストアジョブ設定のポイント ここでは リストアジョブの実行時に設定可能なオプションと ポイントについて説明します 4-3-1 ソースタブ ( リストア方法 ) ソースタブのリストアソースから 以下の 6 つのリストア方法を選択することができます [ ツリー単位 ] でリストア ARCserve Backup データベースの情報から バックアップされたリソースがツリーで表示されます ソース選択はツリー上から行い 複数回バックアップされたデータは バージョン履歴から選択することができます リストアソースがどのメディアに入っているか分からないが バックアップしたマシンが分かっている場合に使用します [ セッション単位 ] でリストア ARCserve Backup データベースのセッション情報を メディア名ごとに表示されます リストアソースのメ ディア名が分かっている場合 セッションを探すのに便利な方法です [ 照会単位 ] でリストア ARCserve Backup データベースの情報から 検索パターンを指定してリストアソースを検索します リストア対象のファイル名 またはフォルダ名が分かっているが バックアップしたマシンやメディア名が分からない場合に使用します [ イメージ単位 ] でリストア Image Option を使用してバックアップしたデータをリストアする場合に使用します ドライブ単位 またはフ ァイル単位のリストアが可能です [ メディア単位 ] でリストア ARCserve Backup データベースにバックアップメディアの情報が存在しない場合に使用します メディアと メディア内の特定セッション (1 回 1 セッションのみ ) をソースとして選択します リストアジョブにフィルタを設定しない限り 指定セッション内のすべてのデータをリストアします また MTF ( マイクロソフトテープフォーマット ) のメディアからリストアする場合に この方法を使用します 10

[ 仮想マシンの復旧 ] でリストア VMware または Hyper-V の仮想マシンを raw モードまたは混在モードでフルバックアップしたイメージを使ってリストアする場合に使用します [ 仮想マシンの復旧 ] 画面から仮想マシンのホスト名を検索するか または仮想環境のタイプ (VMware もしくは Microsoft Hyper-V ) を選択し 画面に表示された仮想マシンを選択してリストアを実行します システム状態をリストアする為には [ ツリー単位 ] または [ セッション単位 ] を選択する必要があります 4-3-2 リストアオプション ( ディレクトリ構造 ) リストアオプションの [ デスティネーション ] タブは リストア先のディレクトリ構造を指定できます また どのファイルを上書き可能にするかを決定できます [ ディレクトリ構造 ] [ ディレクトリ構造 ] では リストアの際のフォルダ作成方法を指定します ベースディレクトリ とは ソースパス内で選択されている最初のフォルダのことです 例えば c:\xyz\file1 と c:\xyx\file2 をリストアする場合 file1 と file2 のベースディレクトリは xyz となります [ ディレクトリ構造 ] の指定は リストアマネージャの [ デスティネーション ] タブで [ ファイルを元の場所へリ ストア ] の選択を解除すると有効になります ベースディレクトリを作成しない ( デフォルト ) デスティネーションパスにベースディレクトリは作成されませんが ソースのベースディレクトリ下に あるサブディレクトリはすべて作成されます 11

ベースからディレクトリを作成する ベースディレクトリやサブディレクトリを含む全てのディレクトリが作成されます ルートから全体のパスを作成する デスティネーション上にソースパス全体が作成されます デスティネーション上には ベースディレクト リへのディレクトリパスのみが作成され 親ディレクトリのファイルはリストアされません [ ディレクトリ構造のリストア例 ] リストアの [ ソース ] タブから C:\AAA\BBB\BBB.txt を選択し [ デスティネーション ] タブからリストア先を \\ サーバ名 \D:\CCC と指定した場合 各オプションを指定したリストア結果は 以下のようになります 例 1: ベースディレクトリを作成しない 例 2: ベースからディレクトリを作成する 例 3: ルートから全体のパスを作成する 12

[ 同名のファイルに対する処理 ] [ 同名ファイルに対する処理 ] では リストアソースと同名ファイルが すでにデスティネーション上に存在 する場合の処理方法を選択します 各オプションは 以下になります すべてのファイルを上書きする ( デフォルト ) ファイル名を変更する既存ファイルをスキップする新しいファイルのみ上書きする ファイル名の重複にかかわらず すべてのソースファイルをリストアします 同名ファイルはすべて上書きされます ソースファイルに拡張子を追加して リストアします 拡張子の最後の 1 文字は ARCserve Backup が同名のファイルをいくつ検出するかによって _0 _1 _2 _3 のように変更されます 同名ファイルが存在する場合 ソースはリストアされません デスティネーション上の同名ファイルより 作成 / 変更日付が新しい場合だけ ソースファイルがリストアされます 13

4-3-3 メディアのマージ リストアジョブを作成する際に リストア対象のフォルダ / ファイル / セッション等のソース選択は ARCserve Backup データベースに保存されているメディア情報を元に設定します 従ってデータベース上に対象メディアの情報が存在しない場合には リストア対象の選択ができません このような場合には リストア前にマージユーティリティを使用し メディアのセッション情報をデータベースに取り込んでおく必要があります マージユーティリティの使用方法については 5-4-2 マージユーティリティの利用 を参照して下さい 以下のようなケースでは ARCserve Backup データベースにメディア情報が存在しない可能性があります 他の ARCserve Backup サーバでバックアップしたメディアを使用する場合 OS や ARCserve Backup の再インストール後にリストアを行う場合 データベース初期化により データベース上のメディア情報が削除された場合 データベース廃棄ジョブ (5-3-2 ARCserve Backup データベース廃棄ジョブの設定参照 ) により データベース上の該当するメディア情報が削除された場合 バックアップジョブで [ データベースに記録しない ] オプションを使用した場合 リストアソースは ツリー セッション 照会などの単位で指定することができます またリストアジョブのソース選択でデータベース情報に依存しない方法を選択する場合 (4-2-2 リストアジョブの作成参照 ) は マージの必要はありません 14