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中小法人の地方法人二税の eltax の利用率 70% 以上という目標達成に向けて 下記の eltax の使い勝手改善等の取組を進めるとともに 地方団体の協力を得つつ 利用勧奨や広報 周知等 eltax の普及に向けた取組を一層進める また 中小法人の地方法人二税の eltax の利用率の推移等を踏

目 次 税務手続の電子化に向けた取組状況 ⑴ 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 2 を踏まえた対応状況 1 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 2 ( 平成 29 年 11 月 ) 税務手続の電子化等に係る考え方 ( 概要 ) 2 政府税

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3.e-Tax や確定申告書等作成コーナーをどのようにして知りましたか < 複数回答 > ( 件 ) 4. 利用した ( 利用予定 ) 手続 < 複数回答 > ( 件 ) 贈与税については 平成 24 年分の申告から e-tax を利用して提出 ( 送信 ) できるようになりました 2

13) 利子等の支払調書 ( 及び同合計表 ) ( 所得税法第 225 条第 1 項第 1 8 号 ) 14) 納税証明書の交付請求 ( 国税通則法第 123 条第 1 項 ) 15) 電子申告 納税等開始 ( 変更等 ) 届出 ( 国税関係法令に係る行政手続等における情報通信の技術の利用に関する省

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世界最先端 IT 国家創造宣言 ( 平成 28 年 5 月 20 日閣議決定 ) ( 平成 27 年 6 月 30 日閣議決定 ) の変更 ( 抄 ) ( 抜粋 ) I. 世界最先端 IT 国家創造宣言に基づくこれまでの成果 1. これまでの代表的な成果 (2) マイナンバー制度を活用した国民生活の

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医療費控除が変わります!!! 1 領収書の提出等が不要となりました 2 明細書 ( 集計表 ) の提出が必要となりました 3セルフメディケーション税制が創設されました 医療費控除の明細書 ( 集計表 ) を提出することにより 医療費 の領収書の提出又は提示が不要となりました 医療費の領収書は 自宅で

1-1 e-tax ソフトの特長 はじめに e-tax ソフトの特長を紹介します 税務署に赴くことなく申告 納税等が行える パソコンとインターネットの環境があれば 税務署に足を運ぶ必要がありません 自宅や事業所等に居ながらにして 申告 納税等を行うことができます パソコンが不慣れな方でも利用可能 パ


3.e-Tax や確定申告書等作成コーナーをどのようにして知りましたか < 複数回答 > 4. 利用した手続 < 複数回答 > 52,413 1, , ,782 2,919 3, ,000 10,000 15,000 20,000 25

目次 1. 平成 30 年改正対応 ( 平成 31 年 1 月リリース予定 ) (1) 改正内容 (2) 様式変更 (3) 画面イメージ (4) 帳票イメージ 1-2. 電子申告 (1) 様式変更 (2) メッセージボックスセキュリティ強化 (3) 納付手続き手順の変更 2. 注意事項 1

国税電子申告 納税システムの利用について 国税の申告 申請 届出 納税等をインターネット経由で行えるシステム (ID PW) 平成 16 年 6 月から全国で利用可能 押印に代え電子署名 利用促進のため 税理士が代理送信する場合の本人電子署名省略 医療費領収書等の添付省略 添付書類のイメージデータに

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経済財政運営と改革の基本方針 2018 ~ 少子高齢化の克服による持続的な成長経路の実現 ~ 1 第 3 章 経済 財政一体改革 の推進 4. 主要分野ごとの計画の基本方針と重要課題 (3) 地方行財政改革 分野横断的な取組等 ( 国 地方の行政効率化 IT 化と業務改革 ) 自治体行政の様々な分野

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各種比較 住民基本台帳カード 個人番号カード 通知カード 1. 様式 住民票コードの記載なし顔写真は選択制 個人番号を記載顔写真を記載 個人番号を記載顔写真なし 2. 作成 交付 即日交付又は窓口に 2 回来庁手数料 :1,000 円 通知カードとあわせて個人番号カードの交付申請書を送付し 申請は郵

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2 税務署への提出方法の選択 画面において 書面提出 をクリックする 3 申告書等印刷を行う際の確認事項 画面において ご利用のパソコンの環境が推奨環境を満たしていることを確認の上 ご利用のパソコンの環境 (O S/ ブラウザ /PDF 閲覧ソフト ) が以下の推奨環境を満たしている をチェックする

定量的な測定指標 告義務化対象法人が適正に電子申告を行うことができるよう 平成 30 事務年度において電子申告義務化の制度とともに当該環境整備について周知を行います 電子納税 ( 用語集参照 ) については 税務署や金融機関の窓口に出向くことなく納税手続が行えることから 納付回数の多い源泉徴収義務者

目次 Ⅰ オンライン ワンストップ化及び従業員情報の新しい提出方法に係る構想の推進に向けて 1 1 施策背景 1 2 社会保険 税手続の見直しの必要性 2 3 施策の概要 2 (1) 検討方針 (2) オンライン ワンストップ化 Ⅱ オンライン ワンストップ化の対象手続の考え方 4 Ⅲ オンライン

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はじめに ( 作成の流れ ) 作成の流れ STEP1 e-tax e-tax ソフトソフト 税務代理権限証書 を作成 2 ページ 2 ページ STEP2 贈与税の申告書作成コーナー 贈与税の申告書 を作成 5 ページ STEP3 贈与税の申告書作成コーナー STEP2 で作成した 贈与税の申告書 に

(消費税)e-Tax編

マイナンバー制度の概要 マイナンバー制度は 複数の機関に存在する特定の個人の情報を同一人の情報であるということの確認を行うための基盤であり 社会保障 税制度の効率性 透明性を高め 国民にとって利便性の高い公平 公正な社会を実現するための基盤 ( インフラ ) である 個人番号 市町村長は 住民票コー

電子署名の付与申告 申請等のすべての帳票の作成が完了すると 申告 申請等に電子署名が付与できる状態になります 受付システムに登録した電子証明書と同一の電子証明書により 申告 申請等に電子署名を付与します なお 納付情報登録依頼及び徴収高計算書の手続については電子署名は不要です また 税理士等に依頼し

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(2) サービス指標の目標値に対する達成度の評価 共通サービス指標 稼働率稼働率については KSKは目標値 99.9% に対して実績値 % e-tax は目標値 99.5% に対して実績値 99.9% KSKのオープンは目標値 99.9% に対して実績値 99.9% となっており それぞ

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機密性 年 6 月 25 日 財務省行政情報化推進委員会 財務省デジタル ガバメント中長期計画 Ⅰ 基本事項 (1) 目的財務省は 健全な財政の確保 適正かつ公平な課税の実現 税関業務の適正な運営 国庫の適正な管理 通貨に対する信頼の維持及び外国為替の安定の確保を図ること ( 財務省設

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1 平 総 説明資料 納税実務等を巡る近年の環境変化への対応について 平成 31 年 4 月 24 日 ( 水 ) 財務省

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e-PAP確定申告_【電子申告】第3者作成書類の添付省略

ご注意ください! ワンストップ特例の申請には マイナンバーの記載と添付書類の提出が必要です 1. 寄附金税額控除に係る申告特例申請書 にマイナンバー ( 個人番号 ) を記入して下さい 記入にあたっては 下記及び別紙記入例を参考にご記入下さい 2. 本人確認と個人番号確認の書類を手元に用意して下さい

添付書類の作成申告 申請等を行う際に税務代理権限証書などの帳票を添付する場合 添付書類として e-tax ソフトで編集し 送信することができます 帳票に書類を添付する必要がある手続の場合は 必要な添付書類を追加 ( 添付 ) して送信します 追加 添付書類 帳票 利用可能な添付書類は 次の帳票です

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

株式等の譲渡(特定口座を利用していない場合)編

年金分野労働分野福祉 医療 その他分野社会保障分野税分野 災害対策分野 個人番号の利用範囲 年金の資格取得 確認 給付を受ける際に利用 別表第一 ( 第 9 条関係 ) 国民年金法 厚生年金保険法による年金である給付の支給に関する事務 国家公務員共済組合法 地方公務員等共済組合法 私立学校教職員共済

マイナンバーシンポジウム in 愛媛 平成 24 年 5 月 26 日 税理士菅浩一郎 ( 四国税理士会副会長 ) 日本税理士会連合会

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平成29事務年度国税庁実績評価実施計画

株式等の譲渡(特定口座の譲渡損失と配当所得等の損益通算及び翌年以後への繰越し)編

「左記に該当しない方」からの確定申告書作成編

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Microsoft Word - ③(様式26号)特別徴収実施確認・開始誓約書

総論 Q1 民間事業者はどのような場面でマイナンバーを扱うのですか A1 民間事業者でも 従業員やその扶養家族のマイナンバーを取得し 給与所得の源泉徴収や社会保険の被保険者資格取得届などに記載し 行政機関などに提出する必要があります 原稿料の支払調書などの税の手続では原稿料を支払う相手などのマイナン

2 引き続き居住の用に供している場合 とされる場合本人が 転勤などのやむを得ない事情により 配偶者 扶養親族その他一定の親族と日常の起居を共にしないこととなった場合において その家屋等をこれらの親族が引き続きその居住の用に供しており やむを得ない事情が解消した後は 本人が共にその家屋に居住することに

マイナンバーの告知と本人確認(3) サラリーマン(給与)、パート・アルバイト、年金受給者の場合

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受付結果の確認受付システムでは 申告 申請等を受信した後 基本的事項 ( 納税者名 住所等 ) の内容を確認します そして 確認した結果をメッセージボックスに格納します 送信後 ある程度の時間を置いて 再度受付システムにログインし メッセージボックスに格納された情報を確認してください 受信したメッセ


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提言活動の基本方針 当連盟は 世界最先端 IT イノベーション国家 の実現のために 下記の基本方針をもとに提言活動を行ってきている 2020 年に日本を世界で最先端の IT イノベーション国家とするため 以下の観点から法的環境の整備を行う 1. IT を活用することを全ての原則とした IT 前提社会

B 事例 1: 日本赤十字社と公益財団法人公益法人協会ともに 所得控除方式 を適用し ffff た場合に還付される税金について 前提 1 寄附先の名称等 ( 弊協会の他に 東日本大震災の義援金として日本赤十字社に寄附したものと仮定 ) 名称金額備考 日本赤十字社 ( 東日本大震災義援金 ) 30,0

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Q. 市販税務ソフトを使用する場合にも統一入力様式の統一 CSV レイアウトを用いる必要がありますか A. 市販税務ソフトの仕様によりますので ご使用の市販税務ソフトの問合せ窓口へお問い合わせください PCdesk での申告データ作成 Q. 電子的提出の一元化を利用せず 引き続き PCdesk を利

16 e-tax e-tax e-tax e-tax GPKI e-tax e-tax URL

Transcription:

税務手続の電子化に向けた具体的取組基礎控除の見直し案 ( 国税 ) 1. 個人 ( 所得税関係 ) 国税庁ホームページで確定申告書を作成できる 確定申告書等作成コーナー について スマートフォンでも入力しやすい専用画面 ( スマホ専用画面 ) を開発中 対象は以下のとおり スマホ申告 の実現 スマートフォンによる電子申告は未対応 平成 31 年 1 月 ~ 利用者の多い 年末調整済みの給与所得者で 医療費控除やふるさと納税などの寄附金控除に係る還付申告をされる方を対象 平成 32(2020) 年 1 月 ~( 予定 ) 対象を 全ての給与所得者や年金収入のある方にも拡大 ( 所得控除には 基本的にすべて対応 ) 源泉徴収票の電子交付を促進しつつ 書面で交付されたものへの対応として 更なる利便性向上のため 源泉徴収票等をスマホのカメラで撮影し 確定申告書等作成コーナーに自動入力できる機能 の開発について 技術的な課題も含めて検討

1. 個人 ( 所得税関係 ) 以下の取組みにより e-tax の認証手続を順次簡便化 e-tax の認証手続の簡便化 ID パスワード (PW) に加え マイナンバーカード IC カードリーダライタによる本人認証が必要 平成 31 年 1 月 ~ 確定申告書等作成コーナーを利用した場合には 厳格な本人確認に基づき通知した ID PW のみ ( マイナンバーカードなし ) で e-tax 利用が可能に マイナンバーカードを用いて e-tax を利用する場合 e-tax の ID PW の入力なしで e-tax 利用可能に ( マイナンバーカードの電子証明書を活用 ) 平成 32(2020) 年 1 月 ~ マイナンバーカードを用いて e-tax を利用する場合 スマートフォンからでも e-tax の ID PW の入力なしで e-tax 利用可能に ( マイナンバーカードの電子証明書を活用 ) ( ) マイナンバーカード読取機能を搭載したスマートフォンに限る 押印や対面等の本人確認等の在り方の再整理に係る政府方針に基づき 電子的な認証方法の更なる簡素化を検討 ( 中長期的課題 )

1. 個人 ( 所得税関係 ) 確定申告 年末調整手続の電子化 納税者 ( 被用者を含む ) は 各種控除関係書類を書面で収受し 申告書を作成 雇用者 ( 源泉徴収義務者 ) は 年末調整手続で 書面の申告書等の確認 保管に事務負担を負っている 確定申告について マイナポータル等において必要な情報を一元的に確認 活用することができる仕組を検討し 医療費控除申告などの確定申告手続の電子化を推進 平成 30 年 1 月 ~( 平成 29 年度改正 実施済 ) 確定申告において 医療費通知データを活用した医療費控除申告が可能に ( 明細書の作成等不要に ) 平成 33(2021) 年 1 月 ~( 予定 ) 国税庁ホームページで確定申告書を作成できる 確定申告書等作成コーナー とマイナポータルが連携 ( マイナポータル上の確定申告に必要な控除証明書データ等を確定申告書等作成コーナーに自動転記して e-tax 送信が可能となる機能を開発予定 ) ( ) 連携先機関等との所要の調整等が前提 順次実施 ( 関係府省等との協議が必要 ) 医療費情報や控除証明書情報を確定申告で利用できるよう 医療保険者 ( 健康保険組合 ) 等や控除関係機関 ( 銀行等 ) が当該情報をマイナポータルに通知する 現状 ( イメージ ) 控除証明書データ 控除証明書データの発行 確定申告 年末調整手続の電子化 ( イメージ ) 控除証明書データ 国税当局 控除証明書データ マイナ e-tax ポータル年末調整控除申告書作成システム 申告書データ 控除関係機関 ( 保険会社 銀行等 ) 手続をペーパーレス化スマホによる手続も可能に 雇用主 ( 源泉徴収義務者 )

1. 個人 ( 所得税関係 ) 年末調整について 控除関係機関 ( 保険会社 銀行等 ) 被用者 ( 従業員 ) 雇用者という情報の流れを電子化 確定申告 年末調整手続の電子化 納税者 ( 被用者を含む ) は 各種控除関係書類を書面で収受し 申告書を作成 雇用者 ( 源泉徴収義務者 ) は 年末調整手続で 書面の申告書等の確認 保管に事務負担を負っている 平成 32(2020) 年 10 月 ~( 予定 ) 生命保険料控除 地震保険料控除及び住宅ローン控除に係る年末調整関係書類について 電磁的方法による提出 ( 電子提出 ) が可能に ( 平成 30 年度改正 ) 被用者 ( 従業員 ) 向けアプリ 年末調整控除申告書作成システム を提供 国税庁ホームページからアプリを無料ダウンロード 控除関係機関 ( 保険会社 銀行等 ) から送付された控除証明書等のデータを取り込めば 所定の項目に自動転記され そのまま勤務先にオンライン提出可能 確定申告書等作成コーナー と同様に 同システムにおいても マイナポータルから必要な情報を入手し そのデータを自動転記して控除申告書を作成できる機能を開発予定 ( ) 連携先機関等との所要の調整等が前提 被用者 :PC やスマホ等による手続が可能に 雇用者 : 書面を確認 保管する事務負担が軽減 順次実施 ( 控除関係機関 ( 銀行等 ) との協議が必要 ) 控除証明書情報を年末調整で利用できるよう 控除関係機関 ( 銀行等 ) が当該情報をマイナポータルに通知する

1. 個人 ( 所得税関係 ) 確定申告 年末調整手続の電子化 納税者 ( 被用者を含む ) は 各種控除関係書類を書面で収受し 申告書を作成 雇用者 ( 源泉徴収義務者 ) は 年末調整手続で 書面の申告書等の確認 保管に事務負担を負っている マイナポータル等を通じて 納税者個々のニーズにあったカスタマイズ型のタイムリーな情報配信を行う方策を検討 平成 31 年 1 月 ~ マイナポータルの お知らせ 機能を活用して e-tax メッセージボックス格納情報の配信 平成 31(2019) 年 9 月 ~ マイナポータルの お知らせ 機能を活用して 各種説明会の開催案内配信 順次実施 申告時期の案内等 ニーズに沿ったタイムリーな情報配信 各種控除証明書等 確定申告 年末調整に必要な情報を一元的に確認し活用する仕組を検討

1. 個人 ( 所得税関係 ) 政府方針に基づき IT 室が中心となって関係省庁と連携しつつ マイナポータルを活用し 国税 地方税 年金等の手続のオンライン ワンストップ化を推進する 平成 32(2020) 年度 ~ 順次実施 施策の実現に向けて 策定されたロードマップに基づき 関係省庁で検討を継続し ワンストップ サービスを順次開始 手続のワンストップ化 税 年金等の手続を個別に実施 平成 30 年度中 従業員のライフイベントに伴い企業が行う社会保険 税手続のオンライン ワンストップ化及びワンスオンリー化を目指すため 企業と行政機関と間でのデータ連携を通じて 各種手続における企業からの情報の重複提供を不要とし ワンスオンリー化を実現するためのシステム整備を進めるべく ロードマップを策定 ( 参考 ) 世界最先端デジタル国家創造宣言 官民データ活用推進基本計画 ( 平成 30 年 6 月 15 日閣議決定 ) 企業の生産性向上の観点から 従業員に関する社会保険 税手続の電子化 簡便化が重要である 従業員のライフイベントに伴い企業が行う社会保険 税手続について 平成 32 年度にワンストップサービスが開始できるよう取組を推進する さらに 企業が有する従業員に関する情報について 企業と行政機関との間でのデータ連携を通じて各種手続における企業からの情報の重複提供を不要としワンスオンリー化を実現するためのシステム整備を進めるべく 企業が提出を要する情報等の棚卸や技術的課題の洗い出しなどを進め 平成 30 年度にロードマップを策定し 以降順次 実現に向け取り組む

2. 法人 ( 法人税関係 ) 電子申告の普及促進 法人設立関係手続のオンライン ワンストップ化 電子申告の普及は道半ば ICT で作成された申告データが必ずしもデータのまま提出されていない 法人設立にあたり 国税 地方税 社会保険等の各手続を個別に実施 申告データを円滑に電子提出できるよう環境整備を進めつつ まずは大法人について 電子申告の義務化を図る 平成 30 年 4 月 ~( 平成 30 年度改正 実施済 ) e-tax システムの機能改善 提出書類の不要化 電子署名の簡便化等の施策を実現 平成 32(2020) 年 4 月 1 日以後に開始する事業年度の申告から ( 平成 30 年度改正 ) 大法人の電子申告を義務化 順次実施 平成 31 年度までに中小法人について 未利用者や税理士への利用勧奨等を行い 電子申告利用率 85% 以上に引き上げることを目標としつつ 将来的には ICT 環境等を勘案し 中小法人にも電子申告を義務化し 電子申告利用率 100% を目指す 政府方針に基づき 再生事務局が中心となって関係省庁が連携しつつ 法人設立に関する全手続のオンライン化とマイナポータルを活用したワンストップサービスの提供を実現 平成 31 年度中 登記後の手続のオンラインワンストップ化を実現する 平成 32(2020) 年度中 登記手続も含め 全手続のオンラインワンストップ化を実現する ( 参考 ) 未来投資戦略 2018( 平成 30 年 6 月 15 日閣議決定 ) 世界最高水準の起業環境を実現するために 法人設立手続のオンライン ワンストップ化を行うこととし 以下の事項に取り組むとともに 定期的に取組状況を検証し 平成 33 年度目途で見直しを行い 必要な措置を講ずる - マイナポータルを活用した法人設立手続のオンライン ワンストップ化に向けて 技術的検討と準備を開始し 登記後の手続のワンストップ化は来年度中 定款認証及び設立登記を含めた全手続のワンストップ化は平成 32 年度中に実現する

3. その他 ( 個人 法人共通 ) 国税 地方税の法人設立関係手続等の電子的提出一元化 法務省との不動産登記情報のデータ連携等を進め 情報提出の重複を削減 ( ワンスオンリー化 ) 行政機関間のデータ連携拡大 データ連携が十分でない場合 各機関に同じ情報を繰り返し提出する必要 平成 31 年度実施に向け検討中 法人納税者の開廃業 異動等に係る申請 届出手続の電子的提出の一元化 平成 32(2020) 年 4 月 ~( 平成 30 年度改正 ) 国 地方を通じた財務諸表の提出先の一元化 順次実施 個人納税者の開廃業 異動等に係る申請 届出手続についても 地方税当局のデータ様式の統一化等の検討状況を踏まえ データの一括作成及び電子的提出の一元化を可能とするよう引き続き検討 現状 ( イメージ ) 今後の取組 ( イメージ ) データ連携 e-tax を利用しない場合 書面で手続 税務当局は入力 読取 ( 再データ化 ) して処理 国 地方に同じ情報を提出することもある e-tax ( 注 ) 地方税から国税に情報提供が行われるケースもある データをデータのまま提出しやすい環境を整備 利便性を高め e-tax 利用を促進 行政機関間のデータ連携を進め 情報提出の重複を削減 ( ワンスオンリー化 )

3. その他 ( 個人 法人共通 ) 電子帳簿等保存制度の利用促進 電子帳簿を利用しない場合 ICT で作成 管理する帳簿書類を書面で保管する必要 帳簿書類等の正確性を担保する仕組みにも配意しつつ 電子帳簿等保存制度の利用を促進し 事業者の文書保存に係る負担を軽減 平成 32(2020) 年 1 月 ~( 平成 30 年度改正 ) 電子帳簿保存 等の要件を満たした者について 65 万円の青色申告特別控除を適用 平成 31 年度税制改正以降 企業等のニーズを踏まえ 電子帳簿やスキャナ保存の活用が促進されるような見直しを検討 納付のキャッシュレス化推進 現金納付が依然多い現金納付の場合 納税者は金融機関や税務署に赴き納付を行う必要 地方税の電子納税のインフラ整備とあわせ 国税の納付も利便性を向上 国税 地方税の納付のキャッシュレス化を推進し 現金納付に伴う手続負担を軽減 平成 30 年 1 月 ~( 実施済 ) ダイレクト納付における複数金融機関の口座登録を可能に 平成 31 年 1 月 ~( 平成 30 年度改正 ) QR コードを利用したコンビニ納付の導入 順次実施 情報技術の今後の動向を見据えながら 納付手段の更なる多様化によるキャッシュレス化の推進 ( 窓口納付の縮減 ) について検討

税務手続の電子化に向けた取組状況 (2) デジタルガバメント実行計画 を踏まえた対応状況

デジタルガバメント実行計画 ( 抄 ) ( 平成 30 年 7 月 20 日デジタルガバメント閣僚会議決定 ) 3. 利用者中心の行政サービス改革 3.2 横断的サービス改革 ( 行政改革の 100% デジタル化 ) 以下の 3 原則に沿い あらゆるサービスを最初から最後までデジタルで完結させる ( 行政サービスの 100% デジタル化 ) 1 デジタルファースト原則として 個々の手続 サービスが一貫してデジタルで完結する 2 ワンスオンリー一度提出した情報は 二度提出することを不要とする 3 コネクテッド ワンストップ民間サービスを含め 複数の手続 サービスがどこからでも / 一か所で実現する 行政サービスの 100% 電子化を実現するため 各府省は 所管する各手続きについて 以下の 1)~4) の見直しを検討する 内閣官房は 各府省の協力を得て 行政手続等におけるオンライン化の徹底及び添付書類の撤廃等を実現するため デジタルファースト法案 ( 仮称 ) を速やかに国会に提出する 1) 業務改革 (BPR) の徹底 2) 手続オンライン化の徹底 3) 添付書類の撤廃に向けた取組 4) ワンストップサービスの推進

デジタルファースト法案の策定について 平成 30 年 7 月 20 日デジタル ガバメント閣僚会議 ( 第 2 回 ) 資料より (1) 本法案の位置付け 総則等本法案の位置付け高度情報通信ネットワーク社会形成基本法 ( 平成 12 年法律第 144 号 ) 及び官民データ活用推進基本法 ( 平成 28 年法律第 103 号 ) に基づく法制上の措置 同法の基本理念にのっとりデジタル化を推進 法案の目的 原則等行政手続等のデジタル化等による社会全体のデジタル化の実現国民利便性向上や行政運営の効率化により 国民生活の向上や国民経済の発展少子高齢化等への対応等の社会的課題の解決デジタル技術の活用を十分に行うことができない人々に対する支援デジタル化の基本原則としてのデジタル 3 原則 ( デジタルファースト ワンスオンリー コネクテッド ワンストップ ) (2) 行政手続のオンライン化の徹底行政手続きのオンライン原則 ( オンライン原則 ) 行政機関に 原則全ての行政手続 ( 申請及び申請に基づく処分通知 ) をオンラインで実施する義務を課す オンライン化に当たっては 添付書類も含め 手続きの全体をオンラインで実施する すぐにオンライン化できない手続も 一定の猶予期間を設け それ以降はオンラインで実施する ( 適用対象等 ) 現物 対面が必要な手続は適用除外とするが 真にオンライン化が困難なものに限定する システム整備の費用対効果が著しく小さい手続きは オンライン化 可能 な手続とする 国の行政機関等以外 ( 地方公共団体等 ) についてもオンライン化の努力義務を課し 国がシステムの整備や情報の提供等の支援を実施することにより オンライン化を推進する 本人確認手法及び手数料支払いのデジタル化等オンライン手続に当たっては 紙を前提とした本人確認手法 ( 署名や押印等 ) や手数料支払い ( 収入印紙等 ) はデジタル的な手法で置き換えなければならないものとする

デジタルファースト法案の策定について (3) 添付書類の撤廃 添付書類の省略行政機関間の情報連携等により省略が可能となる添付書類につて 法令上省略可能とするための規定を整備する 添付書類のデジタル化添付書類のデジタルデータでの提出を受け付ける義務を行政機関に課し 紙の添付書類を撤廃する (4) デジタル化を実現するためのシステム整備等 オンライン化の徹底や添付書類の撤廃を実現するためのシステム整備システム整備に当たっての API の整備及び活用地方公共団体のデジタル化に対する支援行政手続のデジタル化に当たってのデジタルデバイドへの配慮民間手続のオンライン化の促進 (5) 整備法に係る作業 本法のみでは十分な措置を行うことができない等の理由により 独自にオンライン化の措置を行う必要があるものについては 本法の趣旨にのっとり 整備法として 一括して個別法律を改正今後 各府省の協力を得て 整備法の策定作業を実施

国税手続における添付書類省略に関する取組基礎控除の見直し案 国税手続における主要な添付書類 ( 他の行政機関が発行するもの ) は住民票 登記事項証明書 戸籍 1 住民票については 国 地方の情報連携により 住宅ローン控除申告 ( 年間約 60 万件弱 ) 等における添付省略を実現 ( 平成 28 年分確定申告以降 ) 2 登記事項証明書 ( 商業 ) については 法務省との情報連携により 法人設立届出書 ( 年間約 10 万件強 ) 等における添付省略を実現 ( 平成 29 年 4 月 1 日以降 ) ( 参考 ) 登記事項証明書 ( 不動産 ) については 政府方針 ( デジタル ガバメント推進方針 ) において 法務省のシステム更改 ( 平成 32 年度予定 ) にあわせ 行政機関間の情報連携を可能とするよう取り組むこととされている 3 戸籍については 法務省において新たな戸籍情報システムに係る検討が行われているところ ( 平成 35 年度末の運用開始予定 ) その検討状況を踏まえ 情報連携の可能性について検討 今後も さらなる添付書類省略に向けた取組を推進 ( 酒類等の製造 販売業免許申手続における登記事項証明書 ( 商業法人 ) の添付省略 税理士試験の受験資格の認定申請手続等における住民票の添付省略などを検討中 ) 添付省略化した直前 3 年間の件数の概数