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資料3 道徳科における「主体的・対話的で深い学び」を実現する学習・指導改善について

Microsoft Word - aglo00003.学力の三要素

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第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

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考え 主体的な学び 対話的な学び 問題意識を持つ 多面的 多角的思考 自分自身との関わりで考える 協働 対話 自らを振り返る 学級経営の充実 議論する 主体的に自分との関わりで考え 自分の感じ方 考え方を 明確にする 多様な感じ方 考え方と出会い 交流し 自分の感じ方 考え方を より明確にする 教師

エコポリスセンターとの打合せ内容 2007

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理科

H30全国HP

平成29年度 中学校英語科教育 理論研究

理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭石川幸宏 1 日時平成 30 年 2 月 21 日 ( 水 ) 第 4 校時 2 学年第 1 学年 2 組 ( 男子 19 名女子 18 名 37 名 ) 3 場所海田西中学校第 2 理科室 4 単元名身のまわりの現象 ~ 力の世界 ~ 5 単元について

イ 地 学 基 礎 2 地 学 基 礎 2 地 学 4 地 学 4 理科課題研究 1 必履修科目は 科学と人間生活 物理基礎 化学基礎 生物基礎 地 学基礎 のうち 科学と人間生活 を含む 2 科目 又は 物理基礎 化学 基礎 生物基礎 地学基礎 のうちから 3 科目 各科目の特徴 < 科学と人間生

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

新学習指導要領の理念と カリキュラム マネジメント 2019( 平成 31) 年 1 月 16 日 文部科学省 3 階講堂 天笠茂 ( 千葉大学特任教授 )

総合的な学習の時間とカリキュラム・マネジメント

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

(2) 各学年の目標 ア 知識 に関する目標 社会生活についての総合的な理解 第 3 学年 身近な地域や市区町村の地理的環境 地域の安全を守るための諸活動や地域 の産業と消費生活の様子 地域の様子の移り変わりについて 人々の生活と の関連を踏まえて理解する 第 4 学年 県の地理的環境の特色 地域の

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目次 Ⅰ 研究主題 1 Ⅱ 研究主題設定の理由 1 Ⅲ 研究の目的 1 Ⅳ 研究の目標 1 Ⅴ 研究の見通し 2 Ⅵ 研究の構想 2 1 研究に対する基本的な考え方 2 ⑴ 現行学習指導要領における成果と課題について 2 ⑵ 理科における育成を目指す資質 能力について 3 ⑶ 理科における 見方 考

Microsoft Word - 全国調査分析(H30算数)


小学校理科の観察,実験の手引き 第3学年A(1) 物と重さ

調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する また 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

第 2 学年 5 組理科学習指導案 日時平成 26 年 12 月 12 日 ( 金 ) 場所城北中学校授業者酒井佑太 1 単元名電気の世界 2 単元について (1) 教材観今日の私たちの日常生活において 電気製品はなくてはならないものであり 電気についての基礎的な知識は必要不可欠である しかし 実際

り込んで獲得するものではなく 探究の過程を通して 自分自身で取捨 選択し 整理し 既にもっている知識や体験と結び付けながら 構造化され 身に付けていくものである そして こうした過程を経て獲得された知識は 実社会 実生活における様々な課題の解決に活用可能な生きて働く知識 すなわち概念として形成されて

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

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次期学習指導要領等に向けたこれまでの審議のまとめ

2、協同的探究学習について

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教授用資料

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乳児期からの幼児教育について 大阪総合保育大学 大方美香

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解禁日時新聞平成 30 年 8 月 1 日朝刊テレビ ラジオ インターネット平成 30 年 7 月 31 日午後 5 時以降 報道資料 年月日 平成 30 年 7 月 31 日 ( 火 ) 担当課 学校教育課 担当者 義務教育係 垣内 宏志 富倉 勇 TEL 直通 内線 5

7 3. 単元の指導計画 (7 時間扱い ) 時 学習内容 授業のねらい 物質の溶解と水溶液の均一性 コーヒーシュガーが水に溶ける様子を観察し, 色の様子からコーヒーシュガーの拡散と水溶液の均一性を理解する ( 観 実 ) コーヒーシュガーと食塩の溶解 物質の溶解と水溶液の均一性 2 物質が目に見え

各教科 道徳科 外国語活動 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする 各教科 道徳科 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする


平成 26 年度 高知県学力定着状況調査結果の概要 速報版 平成 27 年 2 月 高知県教育委員会

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他の単元との連関 子どもが獲得する見方や考え方 教師の持つ指導ポイント 評価規準 小学 4 年生 もののあたたまり方 小学 6 年生 電気の利用 ~ エネルギーの工場と変身と銀行 ~ 中学 1 年生 光と音 ( 光のエネルギーを利用しよう ) 中学 2 年生 電流 ( 電気とそのエネルギー ) 電流

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

理科

平成 30 年 4 月 1 日 平成 30 年度 第 70 回 日本連合教育会研究大会 桐生大会 大会主題 分科会研究協議題 等 Ⅰ 大会主題及び大会主題設定の趣旨 Ⅱ 分科会研究協議題 研究協議題設定の理由 研究協議の視点 (1) 第 1 分科会国語 (2) 第 2 分科会 社会 (3) 第 3

能を習得したり活用したりすることの必要性について確認する グラフをかく力やグラフを読み取る力を身に付けさせるとともに, 一次関数を学ぶことに対する意欲を高めたい 小単元全体を通して主体的に学ぶ意欲を高め, 自分の考えを説明したいという気持ちにさせた上で, 目的や方法等を明確にした意図のあるペアやグル

Microsoft Word - 研究報告書14_公民_黒田

基礎を育てることを主なねらいとしている 現在 地方自治体を取り巻く状況は 少子高齢化 情報化 グローバル化 経済の変動などによ り急速に変化している また 地方分権を推進する法律がつくられ 各地方自治体は 財政の健全 化や組織の改編 市町村合併等の新しい枠組みづくりに取り組んでいる さらに 子育て支

各教科 科目において 基礎的 基本的な知識 技能の習得とともに 知識 技能を活用する学習活動を重視すること 各教科 科目において 義務教育と高等学校との間の系統性を重視した円滑な接続を図ること 豊かな心や健やかな体の育成のため 道徳教育の充実や健やかな心身の育成についての指導の充実を図ること 生きる

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

愛媛県学力向上5か年計画

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幼児の実態を捉えると共に 幼児が自分たちで生活をつくり出す保育の在り方を探り 主体的 に生活する子どもを育むための教育課程及び指導計画を作成する 3 研究の計画 <1 年次 > 主体的に生活する幼児の姿を捉える 教育課程 指導計画を見直す <2 年次 > 主体的に生活する幼児の姿を捉え その要因につ

平成 30 年 1 月平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果と改善の方向 青森市立大野小学校 1 調査実施日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) 2 実施児童数第 6 学年 92 人 3 平均正答率 (%) 調 査 教 科 本 校 本 県 全 国 全国との差 国語 A( 主として知識

群教セ G04-03 平 集 理科 - 中 生徒が解決の見通しを持って実験方法を立案する理科授業 モデル図やグラフを使った予想の共有と タブレット端末の活用を通して 特別研修員奈良達也 Ⅰ 研究テーマ設定の理由 平成 29 年 3 月公示の新学習指導要領では 内容のイとして思考 判断

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【学習指導要領改訂】 高等学校の新教科・科目構成(案)|旺文社教育情報センター

し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

教育 学びのイノベーション事業 ( 平成 23~25 年度 ) 総務省と連携し 一人一台の情報端末や電子黒板 無線 LAN 等が整備された環境の下で 教科指導や特別支援教育において ICT を効果的に活用して 子供たちが主体的に学習する 新たな学び を創造する実証研究を実施 小学校 (10 校 )

指導案

平成 30 年度なごや小学校努力点推進計画 1 研究主題なかまとともに感性輝くなごやっ子 (1 年次 ) 2 研究主題について本校では 昨年度までの努力点研究において 道徳や特別活動の時間を中心に 子ども一人一人の成長と互いの認め合いをめざすことで 子ども自らが なごや小でよかった と感じられるよう

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第 2 章 知 徳 体 のバランスのとれた基礎 基本の徹底 基礎 基本 の定着 教育基本法 学校教育法の改正により, 教育の目標 義務教育の目標が定められるとともに, 学力の重要な三つの要素が規定された 本県では, 基礎 基本 定着状況調査や高等学校学力調査を実施することにより, 児童生徒の学力や学

H30全国学テ 保護者校内お知らせ鏡文

山梨大学教職大学院専攻長 堀哲夫教授提出資料

訂されている 幼稚園 小 中学校学習指導要領改訂の基本的な考え方として 次の 3つがあげられる 1. 子供たちに求められる資質 能力を明確にし それらを社会と共有していくという社会に開かれた教育課程を実現していく 2. 現行学習指導要領の枠組みや教育内容を維持した上で 知識の理解の質を高めていく 3

小中学校表紙(新)


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H27 国語

国際数学・理科教育動向調査(TIMSS2015)のポイント

資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

4 調査結果について (1) 教科に関する調査の結果 ( 公立 ) の平均正答率を % として換算した市内の領域 観点 問題形式別正答率 グラフの途切れは, 問題が出題されなかった項目 < 小学校 > : 概要 : 課題 : 今後の学習ポイント国語 A( 基礎 ) 国語 B( 活用 ) 話すこと聞く

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

教育と法Ⅰ(学習指導要領と教育課程の編成)

第1学年 理科学習指導案

での生活では, 理科の学習という意識が薄くなっている 理科の学習が自分の生活に役に立っていると 感じている児童は多いが, 便利にしてくれると感じている児童は少ない このことから理科で学習した 内容が, 生活の中で生かされていることを実感できるような指導を行っていきたい ( 学習活動への意識に関するこ

中学校における授業実践事例 1 第 3 学年社会科 消費生活と経済 1 学校名 職氏名萩市立田万川中学校教諭室谷雄二 2 生徒 3 学年 15 人 3 学習指導案 (1) 題材名消費生活と経済 (2) 題材の目標経済活動の意義について消費生活を中心に理解させるとともに 価格の働きに着目させて市場経済

工業教育資料347号

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理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭柚中朗 1 日時平成 30 年 1 月 24 日 ( 水 ) 2 学年第 2 学年 1 組 ( 男子 14 名女子 18 名計 32 名 ) 3 単元名天気とその変化 ~ 大気の動きと日本の天気 ~ 4 単元について (1) 単元観本単元は, 学習指導要領

3 単元の目標 (1) 電流と電圧との関係及び電流の働きに関する事物 現象に進んでかかわり それらを科学的に探究するとともに 事象を日常生活とのかかわりでみようとする 自然事象への関心 意欲 態度 (2) 電流と電圧との関係及び電流の働きに関する事物 現象の中に問題を見いだし 目的意識をもって観察

高等学校学習指導要領解説 地理歴史編

平成28年度 小学校外国語活動 2_研究の実際(1)方向性

授業では, 課題を解決するための情報を集める前に, どのような方法だと必要な情報を集めることができるのかを考えています 58.8% 41.2% 授業では, 調べたことなどを, 図, グラフ, 表などにまとめています 73.5% 26.5% 授業では, 情報を比べたり ( 比較 ), 仲間分けしたり

Taro-① 平成30年度全国学力・学習状況調査の結果の概要について

理科学習指導案

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

(3) 指導観本時は 連立方程式の文章題を扱う最初の時間である 方程式の文章題は 個数と代金に関する問題 速さ 時間 道のりに関する問題 割合に関する問題 を扱う これらを解くときには図や表 線分図などを書くことが有効であることを生徒達は昨年度一次方程式の時にも経験している 一元一次方程式を利用する

農 業 1 学習指導要領改訂の趣旨 職業に関する各教科 ( 農業 工業 商業 水産 家庭 看護 情報 福祉 ) においては 科学技術の進展 グローバル化 産業構造の変化等に伴い 必要とされる専門的な知識 技術の高度化への対応や 多様な課題に対応できる課題解決能力を育成することが重要で あることから

Transcription:

教育課程研究集会資料 平成 29 年 8 月 改訂の経緯 社会の変化 生産年齢人口の減少 社会構造の変化 AI の飛躍的な進化など 新しい学習指導要領における小学校理科教育 徳島県教育委員会 子供たちが様々な変化に積極的に向き合い, 他者と協働して課題を解決していくこと 学校教育に求められていること 様々な情報を見極め知識の概念的な理解を実現し情報を再構築するなどして新たな価値につなげていくこと 複雑な状況変化の中で目的を再構築したりすることができるようにすること 学習指導要領の役割 ( 答申より ) 生きる力 の意味と育成を目指す資質 能力の明確化 よりよい社会を創る という目標を学校と社会が共有し, 連携 協働しながら, 新しい時代に求められる資質 能力を育む 社会に開かれた教育課程 の実現のための 学びの地図 としての役割 学習指導要領が, 学校, 家庭, 地域の関係者が幅広く共有し活用できる 生きる力 とは 予測困難な社会の変化に主体的に関わり, 感性を豊かに働かせながら, どのような未来を創っていくか, どのような社会や人生をよりよいものにしていくのかという目的を自ら考え, 自らの可能性を発揮し, よりよい社会と幸福な人生の創り手となる力 生きる力 を具体化し, 育成を目指す資質 能力の明確化

て学ぶ資質 能力の三つの柱 何を理解しているか, 何ができるか ( 生きて働く 知識 技能 の習得 ) 理解していること できることをどう使うか ( 未知の状況にも対応できる 思考力 判断力 表現力等 の育成 ) どのように社会 世界と関わり, よりよい人生を送るか ( 学びを人生や社会に生かそうとする 学びに向かう力, 人間性等 の涵養 ) 授業改善の取組の活性化の方向性 目指す子供の姿 学習内容を人生や社会の在り方に結び付けて深く理解し, これからの時代に求められる資質 能力を身に付け, 生涯にわたって能動的に学び続けることができるようになる 主体的 対話的で深い学びの実現に向けた授業改善 6 つの留意点 1 今までの取組を否定し, 新しい指導法の導入ではない 2 主体的学び 対話的な学び 深い学び の視点での授業改善 3 通常の学習活動の質を向上させることを主眼とする 4 授業ごとではなく, 単元など内容や時間のまとまりの中での設定 5 児童 生徒が学習や人生において 見方 考え方 を自在に働かせること 6 基礎基本の知識 技能の習得は優先されること 授業改善の取組の活性化の方向性 理科における 主体的な学び を通し 主体的な学び, 対話的な学び, 深い学び の三つの視点から学習過程を質的に改善 を力育な 働理見がよ(成るっり科三方かをてせのつ 見の目考い深く探い究方柱指え学の )す方考をび資 過え獲が 質に程方得豊 つ 能にな例えば, 自然の事物 現象から問題を見いだし, 見通しをもって観察, 実験などを行っているか, 観察, 実験の結果を基に考察を行い, より妥当な考えをつくりだしているか, 自らの学習課題を振り返って意味付けたり, 得られた知識や技能を基に, 次の問題を発見したり, 新たな視点で自然の事物 現象を捉えようとしたりしているかなどの視点から, 授業改善を図る

理科における 対話的な学び 理科における 深い学び 例えば, 問題の設定や検証計画の立案, 観察, 実験の結果の処理, 考察の 場面などではあらかじめ個人で考え, その後, 意見交換したり, 根拠を基に議論したりして, 自分の考えをより妥当なものにする学習となっているかなどの視点から, 授業改善を図ることが考えられる 例えば, 理科の見方 考え方 を働かせながら問題解決の過程を通して学ぶことにより, 理科で育成する目指す資質 能力を獲得するようになっているか, 様々な知識がつながって, より科学的な概念を形成することに向かっているか, さらに, 新たに獲得した資質 能力に基づいた 理科の見方 考え方 を, 次の学習や日常生活などにおける問題発見 解決の場面で働かせているかなどの視点から, 授業改善を図ることが考えられる 理科の見方 考え方 見方 考え方とは 見方 どのような視点で物事を捉え, どのような考え方で思考していくのか考え方 理科の見方 考え方 理科の見方とは ( とらえる視点 ) 各柱とする領域主としての見方 ( とらえる視点 ) エネルギー ( 物理 ) 量的 関係的な視点 粒子 ( 化学 ) 質的 実体的な視点 生命 ( 生物 ) 多様性と共通性の視点 地球 ( 地学 ) 時間的 空間的な視点 その他の視点 部分と全体 定性と定量

見方 考え方 を働かせ 深い学びへ 見方 考え方 を働かせ 深い学びへ 小学校理科で育成する 考え方 考え方の例 比較する 関係づける 条件制御する 多面的に考える その内容 差異点や共通点を明らかにする 予想や仮説を, 自然事象と生活経験, 様々な要因と関係づける 制御する要因と, 制御しない要因を区別しながら実験 観察をする 結果を基に, 実験や観察などの方法を振り返ったり, 再検討したり, 考察したりする 目標の示し方 ( 小学校理科の目標 ) 自然に親しみ, 理科の見方 考え方を働かせ, 見通しをもって観察 実験を行うことなどを通して, 自然の事物 現象についての問題を科学的に解決するために必要な資質 能力を次のとおり育成することを目指す (1) 自然の事物 現象についての理解を図り, 観察, 実験などに関する基本的な技能を身に付けるようにする (2) 観察 実験などを行い, 問題解決の力を養う (3) 自然を愛する心情や主体的に問題解決しようとする態度を養う 知識 技能 思考力 判断力 表現力等 学びに向かう力 人間性等 自然に親しみ について 児童が関心や意欲をもって対象と関わることにより, 自ら問題を見いだし, それを追究していく活動を行うとともに, 見いだした問題を追究し, 解決していく中で, 新たな問題を見いだし, 繰り返し自然の事物 現象に関わっていくこと 理科の見方 考え方を働かせ について 学年 育成を目指す主な問題解決の力 第 3 学年差異点や共通点を基に, 問題を見いだすと言った問題解決の力第 4 学年既習の内容や生活経験を基に, 根拠のある予想や仮説を発想するといった問題解決の力第 5 学年予想や仮説を基に, 解決の方法を発想するといった問題解決の力 第 6 学年より妥当な考えをつくりだすといった問題解決の力 そのために必要とされる考え方 複数の自然の事物 現象を比較し, その差異点や共通点を捉える 自然の事物 現象同士を関係付けたり, 自然の事物 現象と既習の内容や生活経験と関係付けたりする 自然の事物 現象に影響を与えると考える要因を予想し, どの要因が影響を与えるかを調べる際に, これらの条件を制御する 自然の事物 現象を多面的に考える

学年の目標について ( 例第 3 学年の目標 ) 自然の事物 現象についての問題を科学的に解決する (1) 物質 エネルギー 領域 実証性 考えられた仮説が観察, 実験などによって検討することができるという条件 再現性 仮説を観察, 実験などを通して実証するとき, 人や時間や場所を変えて複数回行っても同一の実験条件下では, 同一の結果が得られるという条件 客観性 実証性や再現性という条件を満足することにより, 多くの人々によって承認され, 公認されるという条件 自然の事物 現象についての問題を, 実証性, 再現性, 客観性 などといった条件を検討する手続きを重視しながら解決 1 物の性質, 風とゴムの力の働き, 光と音の性質, 磁石の性質及び電気の回路についての理解を図り, 観察, 実験などに関する基本的な技能を身に付けるようにする 2 物の性質, 風とゴムの力の働き, 光と音の性質, 磁石の性質及び電気の回路について追究する中で, おもに差異点や共通点を基に, 問題を見いだす力を養う 3 物の性質, 風とゴムの力の働き, 光と音の性質, 磁石の性質及び電気の回路について追究する中で, 主体的に問題解決しようとする態度を養う 知識 技能 思考力 判断力 表現力等 学びに向かう力 人間性等 学年の内容の構成について ( 例第 3 学年の内容 A 物質 エネルギー (1) 物と重さ ) 追加, 移行及び中学校への移行 対象見方考え方 物の性質について, 形や体積に着目して, 重さを比較しながら調べる活動を通して, 次の事項を身に付けることができるよう指導する ア次のことを理解するとともに, 観察, 実験などに関する技能を身に付けること ( ア ) 物は, 形が変わっても重さは変わらないこと ( イ ) 物は, 体積が同じでも重さは違うことがあること 知識 技能 イ物の形や体積と重さとの関係について追究する中で, 差異点や共通点を基に, 物の性質についての問題を見いだし, 表現すること 思考力 判断力 表現力等 追加した内容 音の伝わり方と大小 ( 第 3 学年 ) 雨水の行方と地面の様子 ( 第 4 学年 ) 人と環境 ( 第 6 学年 ) 学年間で移行した内容 光電池の働き( 第 6 学年 ( 第 4 学年より移行 )) 水中の小さな生物( 第 6 学年 ( 第 5 学年より移行 )) 中学校へ移行した内容 電熱線の発熱 ( 第 6 学年 )

プログラミング教育のイメージ 教科書に載っている 電気の利用 電気を有効に センサーがあって, 人がくればつき, いなければ切れる プログラム 教材として, 販売されている物があり, このセンサーを入れた回路を実際に製作させてみる 児童の実感として, こういうプログラムが身の回りにあるんだなあ と思う