1 - 目次 - 1. 適用範囲... 2 1-1. システムの概要... 2 1-2. LAN 接続型... 2 1-3. シリアル接続型... 3 2. LAN 接続型電力管理システム... 4 2-1. システム系統図... 4 2-2. 適合端末... 5 2-3. データの流れ... 5 2-3-1. 計測値および電力量... 5 2-3-2. 端末設定... 6 2-3-3. 時刻設定... 6 備考... 6 3. シリアル接続型電力管理システム... 7 3-1. システム系統図... 7 3-2. 適合端末... 7 3-3. データの流れ... 8 3-3-1. 計測値および電力量... 8 3-3-2. 端末設定... 8 3-3-3. 時刻設定... 8 4. 電力管理ソフト... 9 4-1. 電力管理ソフトの仕様... 9 4-1-1. 電力量データ... 9 4-1-2. 計測データ... 9 4-1-3. 一般... 9 5. パソコン仕様 < お客様ご準備 >... 10 5-1. ホストPCの仕様 ( データ収集兼用 )... 10 5-2. ブランチPCの仕様 (LAN 接続型システムの場合 )... 10 システムご利用時のご注意事項... 1 2012/01/01 社名変更のため 2 2017/02/01 対応 OS 変更のため 制定日 20 年 10 月 7 日 部 課 検 作 長 長 印 成
2 1. 適用範囲本ソフトは 電力計測端末で計測した電力量や電力等各種計測データをネットワークを介して収集し そのデータや帳票等を提供するためのパソコン用ソフトです 本ソフトは上記のように単体で使用するものではないので 本ソフトと各電力計測端末で構成されたシステムとして仕様を説明します 1-1. システムの概要 (1) 本システムは 電力量や各種電力データを計測し収集 管理するために 以下の要素で構成されます 電力管理ソフト : データの収集 管理 または閲覧を行うパソコン用ソフト 以下の3 品番 電力管理ソフト LANホスト用 BNZY8PK0332 電力管理ソフト LANブランチ用 BNZY8PK0333 電力管理ソフトシリアル用 BNZY8PK0331 電力計測端末 : 多回路形電力モニタ (BNZY8210WHM) 多回路エネルギーモニタ(BT3720) パソコン : 電力管理ソフトを稼動させデータの収集 管理 または閲覧を行う電力管理ソフト : データの収集 管理 または閲覧を行うパソコン用ソフト IF 変換器 : ネットワークアダプタ (BNZY8210NA) RS232/485 変換器 パソコンは Ethernet または RS232C インタフェースにより IF 変換器と接続します IF 変換器と電力計測端末とは RS485 インタフェースにて接続します (2) 本システムは パソコンに導入した電力管理ソフトが 各所に設置した電力計測端末で計測した電力データや電力量をネットワークを通じて収集し 収集したデータの閲覧用加工 帳票の作成 データの保存などを行います 電力管理ソフトは 定期的に 1 時間電力量を収集します また 作業者の操作により指定した電力計測端末の現在の計測値を収集し表示します 1-2. LAN 接続型 (1) LAN 接続型の場合 ホスト PC とブランチ PC およびネットワークアダプタ ( 最大 64 台 ) を LAN 接続し 各ネットワークアダプタには RS485 接続により電力計測端末 ( 最大 10 台 ) を接続することでシステムを構成します (2) ネットワークアダプタは 配下の電力計測端末から 1 時間毎の電力量データを取得し 最大で 2 ヶ月分 ( 先月分と今月の現在時まで ) のデータを保持します また 配下の電力計測端末の電流 電圧および電力等の計測データを常時取得し ホスト PC とブランチ PC からの要求に対応します (3) ホスト PC では電力管理ソフトにて ネットワークアダプタが保持している各電力計測端末から取得した 1 時間毎の電力量データを取込み システムデータを作成 保存し 日報 週報 月報 年報等の帳票 グラフ 締日変更 オプションソフトによる編集帳票 演算帳票 日付比較帳票 ( 日 月 ) を作成して 表示や CSV ファイル
3 として保存できます また 選択した電力計測端末の計測値の表示 保存が可能です (4) 指定する電力計測端末の現在値を周期的に保存し トレンド表示することが可能です ( 周期は選択方式で 指定し 最大 32 台の端末を指定可能です ) 但し 保存周期は最大 1 ヶ月ですので 月に一度は管理用保存ファイルを作成して下さい (5) ブランチ PC では電力管理ソフトのブランチ用により ホスト PC から帳票の関連データを取込むと共に計測 を行い ホスト PC と同様な機能を有するものとします 1-3. シリアル接続型 (1) シリアル接続型の場合 ホスト PC は RS232/485 変換器を介し 電力計測端末 ( 最大 32 台 ) と RS485 接続 することでシステムを構成します (2) ホスト PC では 電力管理ソフトは各電力計測端末から 1 時間毎の電力量データを取込み システムデータを作成 保存し 日報 週報 月報 年報等の帳票 グラフ 締日変更 編集帳票 演算帳票 日付比較帳票 ( 日 月 ) を作成して 表示や CSV ファイルとして保存できます また 選択した電力計測端末の計測値の表示 保存が可能です (3) シリアル接続型の場合 ブランチ PC 機能 トレンド機能には対応していません * 備考 1.LAN はイーサネット (IEEE802.3 規格 ) 10Mbps および 100Mbps 接続を基本とします 2.RS485 シリアル通信は 4 線接続であり 各電力計測端末は分岐しないように接続します 3. パナソニック ( 株 ) では システム構成要素として電力計測端末 IF 変換器 電力管理ソフトを取り揃えております ホスト PC ブランチ PC 等パソコン関連機器 LAN 環境 各機器の配線及び工事はお客様でご準備願います
4 2. LAN 接続型電力管理システム 2-1. システム系統図 (1) ネットワークアダプタ ( 最大 64 台 ) とその下位に電力計測端末 (1 ライン最大 10 台 ) そしてホスト PC( 管理用 データ収集用 ) とブランチ PC( 閲覧用 ) から構成します ブランチ PC は使用しなくても構いません (2) 計測データを連続して収集し続けるために ネットワークアダプタ 電力計測端末 およびホスト PC は 常時稼動状態にしてください 電力計測端末 : 最大 10 台 (BNZY8210WHM もしくは BT3720) ネットワークアダプタ最大 64 台 RS-485(CPEV-S 0.9φ 2Pr 以上 使用最大延長 :500m) LAN: Ethernet (10BASE-T/100BASE-TX) プリンター ホスト PC ( 管理用 データ収集用 ) ブランチ PC ( 閲覧用 )
5 2-2. 適合端末 (1) 電力計測端末本電力管理システムにおいてシステム構成可能な電力計測端末は 下記の弊社製端末です 下記電力計測端末は1 台の端末で最大 12 回路の電力計測が可能です また 1 台の端末で電灯と動力の異なる電源系統の計測を行うことが可能です 下記電力計測端末は内部にメモリを内蔵し 各回路の1 時間積算電力量を最大で2ヶ月分記録することが出来ます ( 停電 200 時間のデータ保持が可能です ) 名称品番多回路形電力モニター BNZY8210WHM 多回路エネルギーモニター BT3720 各端末の詳細については 各端末の仕様書をご参照ください (2) ネットワークアダプタ (NWA) 本電力管理システムでは インターフェース変換を行う下記のネットワークアダプタがシステム構成上 必要になります 下記ネットワークアダプタは 上位装置とは Ethernet により接続します 下記ネットワークアダプタは RS485 シリアル通信にて下位に電力計測端末を最大 10 台まで接続可能 です 名称品番ネットワークアダプタ BNZY8210NA 詳細については ネットワークアダプタの仕様書をご参照ください 2-3. データの流れ 2-3-1. 計測値および電力量 (1) ネットワークアダプタは 1 時間毎の電力量データを電力計測端末から収集し 先月分と今月分の最大 2 ケ月分保持します 但し 電力量の大きさは 6553.5kWh 以下とします (2) ネットワークアダプタは 最大 10 台の電力計測端末から現在値 ( 瞬時値 ) を順次取込み 内部に最新値を記憶します (3) 電力管理ソフト ( ホスト PC) は ネットワークアダプタに各電力計測端末の 1 時間電力量を要求し ネットワークアダプタは予め電力計測端末から収集していたデータを応答します (4) 電力管理ソフト ( ホスト PC ブランチ PC) は ネットワークアダプタに指定の電力計測端末の現在値を要求し ネットワークアダプタは該当する電力計測端末の現在値を 内部で記憶している最新のデータを取り出し応答します (5) 電力管理ソフトは 収集した1 時間電力量データを使って帳票作成やグラフ表示 データ管理を行います
6 2-3-2. 端末設定 (1) 電力管理ソフト ( ホスト PC) は ネットワークアダプタに指定の電力計測端末の設定データの読出しを要求します ネットワークアダプタは 要求を受けた電力計測端末に設定データを要求し 収集した設定データを電力管理ソフトに返信します (2) 電力管理ソフト ( ホスト PC) は ネットワークアダプタに指定の電力計測端末の設定データの書込みを要求します ネットワークアダプタは 要求を受けた電力計測端末に設定データを送り込みます 2-3-3. 時刻設定 (1) 電力管理ソフト ( ホスト PC) から ネットワークアダプタと電力計測端末の時刻合わせを行うことができます 精度よく電力管理を行うために ホスト PC の時計を月に 1 回程度確認し 時計合わせをしてください (2) ホスト PC からの時刻合わせ要求により直ちに時計変更されます また日変わり時 ホスト PC はデータ収集後ネットワークアダプタと電力計測端末の時刻合わせを行います 但し 時刻合わせの要求は分単位ですので 最大 1 分の誤差が発生する可能性があります また 時刻合わせは正時をさけてください 備考 ブランチ PC は 帳票データをホスト PC から得ることと システム設定ができない点が主としてホスト PC と異な りますが 帳票機能等データ処理機能は同様です
7 3. シリアル接続型電力管理システム 3-1. システム系統図 (1) 電力計測端末 ( 最大 32 台 ) RS232/485 変換器 およびホストPC( 管理 データ収集用 ) から構成します (2) 計測データを連続して収集し続けるために 電力計測端末 およびホスト PC は常時稼動 状態にしてください プリンター 電力計測端末 : 最大 32 台 (BNZY8210WHM もしくは BT3720) RS-232C/485 変換器 RS-485(CPEV-S 0.9φ 2Pr 以上 使用最大距離 :500m) ホスト PC ( 管理用 データ収集用 ) AC100V 電源 備考ホスト PC の常時稼動ができない場合は 最低でも 1 ヶ月に 1 度は電力管理ソフトを稼動し 電力計測端末からデータの収集を行なうようにしてください 3-2. 適合端末 電力計測端末本電力管理システムにおいてシステム構成可能な電力計測端末は 下記の弊社製端末です 下記電力計測端末は1 台の端末で最大 12 回路の電力計測が可能です また 1 台の端末で電灯と動力の異なる電源系統の計測を行うことが可能です 下記電力計測端末はメモリを内蔵しており 各回路の1 時間積算電力量を最大で2ヶ月分記録することが出来ます ( 停電 200 時間のデータ保持が可能です ) 名称品番多回路形電力モニター BNZY8210WHM 多回路エネルギーモニター BT3720 各端末の詳細については 各端末の仕様書をご参照ください
8 3-3. データの流れ 3-3-1. 計測値および電力量 (1) 電力計測端末は 1 時間毎の電力量データを先月分と今月分の最大 2 ケ月分保持しています 但し 電力量の大きさは 6553.5kWh 以下となります この値を超える可能性のある場合は相談するものとします (2) 電力管理ソフトは 指定された時間間隔 (24 時間以内 ) で各電力計測端末に前回収集時から現在までの 1 時間電力量を要求し 電力計測端末は要求された1 時間電力量データを応答します (3) また 電力管理ソフトは電力計測端末に現在値を要求し 要求された電力計測端末は現在値を応答します (4) 電力管理ソフトは 収集した1 時間電力量データを使って帳票作成やグラフ表示 データ管理を行います 3-3-2. 端末設定 (1) 電力管理ソフトは 指定の電力計測端末に設定データの読出しを要求します 要求を受けた電力計測端末は設定データを電力管理ソフトに返信します (2) 電力管理ソフトは 指定の電力計測端末に設定データの書込みを要求します 要求を受けた電力計測端末は受け取った設定データを内部に取り込み設定します 3-3-3. 時刻設定 (1) 電力管理ソフトから 電力計測端末の時刻合わせを行うことができます 精度よく電力管理を行うために ホスト PC の時計を月に 1 回程度確認し 時計合わせをしてください (2) ホスト PC からの時刻合わせ要求により直ちに時計変更されます また日変わり時 ホスト PC はデータ収集後電力計測端末の時刻合わせを行います 但し 時刻合わせの要求は分単位ですので 最大 1 分の誤差が発生する可能性があります また 時刻合わせは正時をさけてください
9 4. 電力管理ソフト 4-1. 電力管理ソフトの仕様 4-1-1. 電力量データ 1)1 時間毎の電力量データを電力計測端末から前月と今月の現在時点までの最大 2 ケ月のデータ ( 基本 C SV ファイル ) を得ることができます また 設定により 1~24 時間毎の自動収集ができます 2) 基本 CSV ファイルにより 帳票 : 日報 週報 月報 年報および折れ線グラフ ( 端末単位 ) と棒グラフ ( 回路単位 ) を表示できるようにします 3) お客様が編集用の CSV ファイルを作成し 指定のディレクトリに保存することができます 4) ホスト PC もしくはネットワークに接続されたプリンタで 表示した帳票やグラフを直接印刷できます 5) 編集機能複数の電力計測端末の回路データを抜粋して組合せた編集帳票を作成することができます 6) 演算機能複数の電力計測端末の回路データを抜粋して加減算しこれを帳票としてまとめた演算帳票を作成することができます 7) 日付比較機能特定の回路の複数の日付のデータよりなる日付比較帳票を作成することができます 注意 1 上記編集機能 演算機能 日付比較機能は 電力管理ソフトにより作成した CSV ファイルを お客様自身がエクセルで編集することでも実現できます 注意 2 基本 CSV ファイルは 壊れますと帳票表示等できなくなりますので 直接にファイル操作をせず 別フォルダにコピーするなどしてから編集してください 4-1-2. 計測データ電力計測端末が計測した電圧 電流 電力等の各種現在値 ( 瞬時値 ) データを表示または CSV 保存することができます 4-1-3. 一般 1) ホスト PC から 電力計測端末の各種パラメータ設定ができます 但し 電力計測端末の通信アドレス等一部設定できないものがあります 2)WHM 名 帳票の項目名の入力をすることができます 3) 帳票 ( 日報 週報 月報 年報 ) および編集 演算データで CSV 保存し そのままの状態であれば電力管理ソフト上で再表示できます 但し エクセル等で編集 ( 二次加工 ) したファイルは再表示できません 4) 印刷はプリンターによっては正常に印刷できない場合があります 5) その他仕様の不明点はご相談下さい
10 5. パソコン仕様 < お客様ご準備 > 5-1. ホストPCの仕様 ( データ収集兼用 ) (1) ハードウェアスペック 記憶容量主記憶 :2Gバイト以上の空き容量 補助記憶装置ハードデイスク :4.2Gバイト以上の空き容量 インターフェイスイーサネット LAN (LAN 対応型システム ) RS232C シリアル ( シリアル対応型システム ) (2) OS Windows 7 Professional (64bit, 32bit) Windows 10 Pro (64bit, 32bit) 備考 1. ホスト用の電力管理ソフトはデータの自動収集やブランチ PC の使用のために連続使用をおすすめします 5-2. ブランチPCの仕様 (LAN 接続型システムの場合 ) (1) ハードウェアスペック 記憶容量主記憶 :2Gバイト以上の空き容量 補助記憶装置ハードデイスク :10Mバイト以上の空き容量( テ ータ領域は別 インターフェイスイーサネット LAN (LAN 対応型システム ) RS232C シリアル ( シリアル対応型システム ) (2) OS Windows 7 Professional (64bit, 32bit) Windows 10 Pro (64bit, 32bit) 備考 1. LAN 接続型システムでホスト PC が稼動している状態でのみご使用いただけます
システムご利用時のご注意事項 本システムに適合する弊社製電力計測端末は下表のように仕様上の差異があります 詳細については 各端末の仕様書をご参照ください BNZY8210WHM BT3720 計測電源系統 各系統を 1~12 回路から任意に選択 組合せ可能 各系統を 4 8 12 回路の中から選択 組合せ可能 外部記憶 なし ( 本体内蔵メモリのみ ) SD カード使用可 通信方式 WHM 通信 ( 独自プロトコル ) 4 線接続 WHM 通信 / 他通信切替え 4 線 /2 線接続切替え サイズ 260H 174W 58D 100H 250W 58D ( 横幅はユニット構成により 100~250mm で変化 ) 形状 表示器一体型 表示器分離型 設置場所 盤面設置向き 盤内設置向き 電力計測端末 BT3720 ご使用時 電力管理ソフトの WHモニタ設定 画面 (1) 回路 1~4 5~8 9~12はそれぞれ同じ系統を選択する必要があります パルス 不使用の混在は可能です (2)CT 比の設定値は BT3720 向け標準 CT の種類により以下の数値となります 50ACT 60050 100ACT 60100 250ACT 60250 400ACT 60400 600ACT 60600 詳細は BT3720 の仕様書をご参照ください (3) 三相 4 線の計測を行う場合は 三相 4 線専用端末 (BT37202) をご使用ください (4) 設定画面上に意図しない "9999" という数値が表示されている場合は 端末の設定が本システムの 使用に適合していない場合が考えられます 端末の設定をご確認ください 電力計測端末の本体設定 (1) 通信設定画面にて WHM が選択されていることをご確認ください (2) 本システムでご使用の際は 4 線接続を行い CONFIG 設定を 4 線接続設定にしてください 詳細は BT3720 の取扱説明書をご参照ください (3) ユニット設定画面の相線式設定において単相 2 線を選択すると 本システムでは使用不可となりますので 単相 2 線は選択しないでください