調査の実施背景 近年の消費スタイルは 長引く不況下での節約志向の定着の中で 環境問題や節電が 心がけられたり 東日本大震災の復興支援を目的とした応援消費 支援消費が意識され るなど 単に 安くていいもの を基準としたコストパフォーマンスだけでは説明でき なくなってきています こうした動きの中で 消費

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調査実施の背景 近年 ライフスタイルの多様化が著しく進んでいます 生涯未婚率が上昇し 単身世帯 一人親世帯も増加するなど 世帯構成が大きく変化しました また 25 歳から 39 歳の就業率が上昇し 共働き世帯も増加しました においては 管理職の積極的な登用が推進される一方で非正規社員の占める割合は高

アンケート調査の実施概要 1. 調査地域と対象全国の中学 3 年生までの子どもをもつ父親 母親およびその子どものうち小学 4 年生 ~ 中学 3 年生までの子 該当子が複数いる場合は最年長子のみ 2. サンプル数父親 母親 1,078 組子ども 567 名 3. 有効回収数 ( 率 ) 父親 927

調査実施の背景 2015 年 4 月から子ども 子育て支援新制度 以下 新制度 が施行され 保育事業の拡大が図られます そのため保育人材の確保が重要な課題となっており 保育士確保のための取組が強化されています しかし保育士のみでは必要量を満たせないことから 子育て分野で働くことに関心のある地域住民に

アンケート調査の実施概要 1. 調査地域と対象全国の中学 3 年生までの子どもをもつ父親 母親およびその子どものうち小学 4 年生 ~ 中学 3 年生までの子 該当子が複数いる場合は最年長子のみ 2. サンプル数父親 母親 1,078 組子ども 567 名 3. 有効回収数 ( 率 ) 父親 927

Microsoft Word 年1月(リリース).doc

調査実施の背景 わが国は今 人口構造の変化に伴う労働力の減少を補うため 女性の活躍を推進し経済成長を目指しています しかし 出産後も働き続ける女性は未だ多くないばかりでなく 職場において指導的な立場に就く女性も少ない状況が続いています 女性の活躍を促進させるためには 継続就業のための両立支援策ととも

調査実施の背景 わが国では今 女性活躍を推進し 誰もが仕事に対する意欲と能力を高めつつワークライフバランスのとれた働き方を実現するため 長時間労働を是正し 労働時間の上限規制や年次有給休暇の取得促進策など労働時間制度の改革が行なわれています 年次有給休暇の取得率 ( 付与日数に占める取得日数の割合

調査実施の背景 第一生命経済研究所は 生活者の意識や行動の現状と変化をとらえるため 1995 年より 今後の生活に関するアンケート を実施し ライフデザイン白書 を出版してまいりました 第 8 回目となる ライフデザイン白書 2015 ( ) では 家族 地域 消費 就労 健康 介護 人生設計 とい

調査の概要 少子高齢化が進む中 わが国経済の持続的発展のために今 国をあげて女性の活躍推進の取組が行なわれています このまま女性正社員の継続就業が進むと 今後 男性同様 女性も長年勤めた会社で定年を迎える人が増えることが見込まれます 現状では 60 代前半の離職者のうち 定年 を理由として離職する男

調査実施の背景 今日 様々な調査において 仕事上重要な能力の1つとして コミュニケーション能力 が上位にあげられています しかし 一言でコミュニケーション能力といっても 企業で求められるそれは多岐にわたり 具体的にどのような能力がどのような人で重要ととらえられ 各人においてそれぞれのコミュニケーショ

調査の背景 埼玉県では平成 29 年度から不妊に関する総合的な支援施策として ウェルカムベイビープロジェクト を開始しました 当プロジェクトの一環として 若い世代からの妊娠 出産 不妊に関する正しい知識の普及啓発のため 願うときに こうのとり は来ますか? を作成し 県内高校 2 年生 3 年生全員

アンケート調査の実施概要 1. 調査地域と対象全国に居住する 30~60 代の既婚男女 2. サンプル数 800 名 3. サンプル抽出方法第一生命経済研究所生活調査モニター 4. 調査方法質問紙郵送調査法 5. 実施時期 2006 年 1 月 6. 有効回収数 ( 率 ) 769 名 (96.1%

調査の実施背景 介護保険制度が 2000 年に創設されてから 10 年余りが過ぎました 同制度は 家族介護をあてにせずに在宅介護ができる支援体制を整えることを目的として発足されたものですが 実際には 介護の担い手としての家族の負担 ( 経済的 身体的 精神的負担 ) は小さくありません 今後 ますま

アンケート調査の実施概要 1. 調査地域と対象全国に居住する 20 歳から 59 歳の会社員の男女 2. サンプル数 700 名 3. サンプル抽出方法第一生命経済研究所生活調査モニター 4. 調査方法質問紙郵送調査法 5. 実施時期 2007 年 2 月 6. 有効回収数 ( 率 ) 601 名

調査実施の背景 2015 年 1 月からの相続税における基礎控除の引き下げを前に 孫等への教育資金一括贈与の非課税制度に対する社会的反響が続いています 一般社団法人信託協会のとりまとめによれば この制度に基づく教育資金贈与信託の受託契約件数は取り扱い開始以降増加を続け 2014 年 9 月現在で 8

アンケート調査の実施概要 1. 調査地域と対象全国に居住する 20 歳から 59 歳の会社員の男女 2. サンプル数 700 名 3. サンプル抽出方法第一生命経済研究所生活調査モニター 4. 調査方法質問紙郵送調査法 5. 実施時期 2007 年 2 月 6. 有効回収数 ( 率 ) 601 名

Microsoft Word - rp1504b(宮木).docx

自分がこだわりのある部分には 積極的にお金をかけたい (P.9) の学生では特に こだわり消費 への意識が高い 将来を見据える一方 必要と思うものには積極的に消費する姿勢あり 選ぶのが難しいモノを購入 契約するときに 情報を収集したり調べたりするのは面倒くさい (P.1) の学生でも半数近くが情報収

三世代で暮らしている人の地域 親子関係 第一生命経済研究所ライフデザイン研究本部研究開発室的場康子 < 減り続ける > 戦後 高度経済成長を迎えた我が国においては 産業構造の変化により都市化 工業化が進む中で 多くの人が地方から都市に移動し核家族化が進んだ 低成長経済に移行した後

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平成28年 高齢者の経済・生活環境に関する調査結果(概要版)2/4

3 調査項目一覧 分類問調査項目 属性 1 男女平等意識 F 基本属性 ( 性別 年齢 雇用形態 未既婚 配偶者の雇用形態 家族構成 居住地 ) 12 年調査 比較分析 17 年調査 22 年調査 (1) 男女の平等感 (2) 男女平等になるために重要なこと (3) 男女の役割分担意

Microsoft Word - notes①1210(的場).docx

参考 1 男女の能力発揮とライフプランに対する意識に関する調査 について 1. 調査の目的これから結婚 子育てといったライフ イベントを経験する層及び現在経験している層として 若年 ~ 中年層を対象に それまでの就業状況や就業経験などが能力発揮やライフプランに関する意識に与える影響を把握するとともに

Microsoft Word - Notes1104(的場).doc

<4D F736F F D D8297EE90A291D182CC8F5A88D38EAF92B28DB8838A838A815B83588DC58F4994C5>

結婚しない理由は 結婚したいが相手がいない 経済的に十分な生活ができるか不安なため 未婚のに結婚しない理由について聞いたところ 結婚したいが相手がいない (39.7%) で最も高く 経済的に十分な生活ができるか不安なため (2.4%) 自分ひとりの時間が取れなくなるため (22.%) うまく付き合え

参考 男女の能力発揮とライフプランに対する意識に関する調査 について 1. 調査の目的これから結婚 子育てといったライフ イベントを経験する層及び現在経験している層として 若年 ~ 中年層を対象に それまでの就業状況や就業経験などが能力発揮やライフプランに関する意識に与える影響を把握するとともに 家

1 見直したい費目のトップは 光熱費 で 82.9% 電力自由化の認知率も 97.1% を超える 各世帯の支出が発生している中で 見直したい費目の 1 位は 光熱費 で 82.9% 携帯電話料金 が 76.3% 食費 が 76.2% と続きました なお 光熱費を見直したい という意識は ライフステー

世帯収入 DI 増えた と 減った 二極化の傾向現在の 世帯収入 DI ( 増えた やや増えた ) と回答した割合から 減った やや減った と回答した割合を引いた値 ) は - で前回 ( 年 6 月 :-8) から - ポイントとなりほぼ横ばいとなった 回答の内訳をみると やや増えた が + ポイ

平成26年度「結婚・家族形成に関する意識調査」報告書(全体版)

世帯収入 DI 大幅な改善現在の 世帯収入 DI ( 増えた やや増えた ) と回答した割合から 減った やや減った と回答した割合を引いた値 ) は で前回 (11 年 6 月 :-24.6) から +6.8 ポイント上昇した 震災後に混乱していた企業のサプライチェーンが回復し生産体制

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「学び直し」のための教育訓練給付制度の活用状況|第一生命経済研究所|的場康子

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「夫婦関係調査2017」発表

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2017 年 2 月 27 日株式会社カカクコム 価格.com 生命保険 に関する調査結果を発表加入率は約 8 割 若年層ほど低い傾向 加入中の生命保険は終身タイプがトップ将来への不安?20 代の加入目的 老後保障 貯蓄 が他世代よりも高い結果に補償内容への理解度 十分理解できていない加入者が 53

日本、中国、米国の貯蓄に対する意識調査:東京スター銀行

2. 特別項目 : 耐久消費財の購入について (1) 購入したい商品 1 位は スマートフォン 生活家電も買い替え需要高い 回答者の世帯において最近 1 年間に購入した耐久消費財は 1 位 スマートフォン (31.9%) 2 位 ルームエアコン (2%) 3 位 LED 照明器具 (17.7%) だ

調査の実施背景 戦後 日本の平均寿命は飛躍的に延び 平成 年 7 月に厚生労働省が発表した 平成 年簡易生命表 によると 65 歳の平均余命は 男性は 8.86 歳 女性は.89 歳となっています 約 0 年あるセカンドライフをより有意義に 楽しく暮らすためには人生設計や事前の準備が必要なのではない

表 6.1 横浜市民の横浜ベイスターズに対する関心 (2011 年 ) % 特に何もしていない スポーツニュースで見る テレビで観戦する 新聞で結果を確認する 野球場に観戦に行く インターネットで結果を確認する 4.

調査の背景 わが国は今 女性の活躍推進を掲げ 結婚や出産をしても働き続けることを後押しする社会を目指しています しかしながら 出産後も働き続ける女性は未だ半数にとどまっているばかりでなく 職場において指導的な立場に就く女性も多くありません こうした中 北海道においても地域や職場 家庭などのさまざまな

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長く働き続けるための「学び直し」の実態と意識|第一生命経済研究所|的場康子

質問 年 ご自身の 1 年に何点をつけますか?(100 点満点 )( 回答者数 :6,709 名 ) 質問 を回答した方への質問 点数を決めるにあたって 最も大きな要素は何ですか? ( 回答者数 :6,709 名 ) 質問 年 ご自身へのご褒美のた

家計と景気に関する意識・実態調査報告書

2015年 「働き方や仕事と育児の両立」に関する意識(働き方と企業福祉に関する

調査の背景と目的 健康長寿社会の実現がわが国の重要課題となる中 企業が人々の健康づくりに取り組むことを促す動きが広がっています また 健康経営 という観点から 企業が従業員の健康づくりに取り組んだり それを推進したりする動きもあります こうした動きと並行して 従業員の健康づくりへの取り組み状況等に関

25~34歳の結婚についての意識と実態

第 1 章調査の実施概要 1. 調査の目的 子ども 子育て支援事業計画策定に向けて 仕事と家庭の両立支援 に関し 民間事業者に対する意識啓発を含め 具体的施策の検討に資することを目的に 市内の事業所を対象とするアンケート調査を実施しました 2. 調査の方法 千歳商工会議所の協力を得て 4 月 21

第5回 「離婚したくなる亭主の仕事」調査

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第38回 熊本の消費予報調査

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第 1 章調査の概要 1 調査の目的 県民の結婚や子どもを持つこと 子育てに関する意識や現状を把握し 奈良県において子どもを 生み育てやすい環境づくりを進める取組を検討するための基礎資料を得ることを目的に実施した 2 調査の実施概要 (1) 調査対象 夫婦調査 : 平成 30 年 9 月 1 日現在

図表 II-39 都市別 世帯主年齢階級別 固定資産税等額 所得税 社会保険料等額 消 費支出額 居住コスト 年間貯蓄額 ( 住宅ローン無し世帯 ) 単位 :% 東京都特別区 (n=68) 30 代以下 (n=100) 40 代

調査の実施背景 第二次世界大戦後の 1948( 昭和 23) 年に新民法が施行され 家族の概念は これまでの家父長制の直系制家族から夫婦制家族へと移行しました たとえば相続財産については 現行の民法では 兄弟姉妹で均等に相続するのが原則となっています しかし墳墓の継承については 民法第八九七条による

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平成26年度「結婚・家族形成に関する意識調査」報告書(全体版)

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質問 1 企業 団体にお勤めの方への質問 あなたの職場では定年は何歳ですか?( 回答者数 :3,741 名 ) 定年は 60 歳 と回答した方が 63.9% と最も多かった 従業員数の少ない職場ほど 定年は 65 歳 70 歳 と回答した方の割合が多く シニア活用 が進んでいる 定年の年齢 < 従業

PowerPoint プレゼンテーション

(2) 月額の手取り収入と扶養控除について 図 2: 月額の手取り収入について ( 既婚女性 n=968 未婚女性 n=156) 図 3:( 上 ) 扶養控除や健康保険免除について ( 月収 10 万円未満 n=802 月収 10 万円以上 n=166) ( 下 ) 働く際に扶養控除などを気にしてい

第 1 章アンケートの概要 1-1 調査の目的 1-2 対象者 1-3 調査方法 1-4 実施期間 1-5 調査結果サンプル数 第 2 章アンケート調査結果 2-1 回答者自身について (1) 問 2: 年齢 (2) 問 5: 同居している家族 2-2 結婚について (1) 問

2007 年 10 月 子どもの生活に関するアンケート調査 より 学校教育に対する親の認識と子どもの関心 ~ 学校教育での学習に対して 非常に満足している 親はごく僅か ~ 第一生命保険相互会社 ( 社長斎藤勝利 ) のシンクタンク ( 株 ) 第一生命経済研究所 ( 社長小山正之 ) では 全国の

Microsoft Word - notes①1301(小谷).docx

JUST NEWS RELEASE 2013_2_19

ECONOMY TOPICS

スライド 1

関東地方の者が約半数を占める (45.3%) 続いて近畿地方 (17.4%) 中部地方 (15.0%) となっている 図表 2-5 地域構成 北海道 東北関東中部近畿中国四国九州 沖縄総数 (%) 100.0% 8.9% 45.3%

第 5 章管理職における男女部下育成の違い - 管理職へのアンケート調査及び若手男女社員へのアンケート調査より - 管理職へのインタビュー調査 ( 第 4 章 ) では 管理職は 仕事 目標の与え方について基本は男女同じだとしながらも 仕事に関わる外的環境 ( 深夜残業 業界特性 結婚 出産 ) 若

2005 年ファイル交換ソフト利用実態調査結果の概要 2005 年 5 月 31 日 目次 調査方法...2 ファイル交換ソフトの利用者数の実態 ファイル交換ソフトの利用率とその変化 ファイル交換ソフトの利用者数とその変化...5 ファイル交換の実態 利用されてい

第2章 調査結果の概要 3 食生活

調査レポート

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質問 1 何歳から 長生き だと思いますか? 男性 女性ともに 80 歳 がトップ ( 合計 :42.3% 男性 :43.2% 女性 41.3%) 平均すると 男性が 81.7 歳 女性が 83.0 歳 と女性の方がより高年齢を 長生き と思うという 傾向があり 女性の 5 人に 1 人 (20.8

Microsoft Word 「100年人生を考えようLAB」アンケート調査 ニュースレター.docx

このジニ係数は 所得等の格差を示すときに用いられる指標であり 所得等が完全に平等に分配されている場合に比べて どれだけ分配が偏っているかを数値で示す ジニ係数は 0~1の値をとり 0 に近づくほど格差が小さく 1に近づくほど格差が大きいことを表す したがって 年間収入のジニ係数が上昇しているというこ

目次 P. 1 調査の概要 P 年を振り返って P 年の展望 P 備えが必要 ( 経済的に不安 ) と感じること P 今 一番買いたいもの P お金の支払いをする際の決済方法 P 資産運用について

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Press Release 仕事に対しては総じて前向きな結果に 仕事への期待 が過去最高で 仕事に対する夢 の有無も昨年より上昇 売り手市場や手厚い内定フォローの影響か調査開始以来減少傾向にあった 仕事への期待 と 仕事に対する夢 の有無について 今年は一転上昇に転じた 仕事への期待がある ( どち

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調査実施の背景 当研究所では 2008 度に 消費者と企業のコミュニケーション - 顧客と供給者 の関係における消費者側の意識 - をテーマに扱い調査を行いました その結果 情報源が多様化し 情報量が膨大となった社会において 1 消費者はネットを中心に消費に関する多量な情報を収集しているものの 2ネ

質問 今年のクリスマスについて 予算は全て 人当たり 今年のクリスマス イブは火曜日ですが ご自身のクリスマスは何日に行いますか? ( 回答者数 :,4 名 ) 全体では クリスマス イブ の 4 日 という人が一番多く (7.6%) 日 ( 日 ) (0.8%) 3 日 ( 祝 月 ) (0.%)


2. 調査結果 1. 回答者属性について ( 全体 )(n=690) (1) 回答者の性別 (n=690) 回答数 713 のうち 調査に協力すると回答した回答者数は 690 名 これを性別にみると となった 回答者の性別比率 (2) 回答者の年齢層 (n=6

人生100年時代の結婚に関する意識と実態

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2002 年 2 月 全国の 20~69 歳の男女 598 名に聞いた 外国人労働者に関する意識調査 第一生命保険相互会社 ( 社長森田富治郎 ) のシンクタンク ライフデザイン研究所 ( 所長千葉商科大学学長加藤寛 ) では 全国の 20 ~ 69 歳の男女 598 名を対象に標記についてのアンケ

長く働き続けるための「学び直し」の実態と意識

リスモン調べ 第4回 離婚したくなる亭主の仕事

Transcription:

2013 年 1 月 18 日 ~ ライフデザイン白書 2011 消費 との比較データ ~ 第一生命保険株式会社 ( 社長渡邉光一郎 ) のシンクタンク 株式会社第一生命経済研究所 ( 社長長谷川公敏 ) では 1 都 3 県に居住する 20~50 代の女性 800 名を対象に 標記についてのアンケート調査を実施いたしました この程 その調査結果がまとまりましたのでご報告いたします 経済的ゆとり (P.2) 過半数が ゆとりあり 自分の暮らし向きの位置づけ (P.3) 過半数が 中の中程度 と回答 30 代では 中の下程度 下程度 の合計が 34.5% こづかい額 (P.4) 全体の平均額は 2 万 2,600 円 20 代では 4 万円台 30 代では 1 万円台 調査結果のポイント 今後経済的ゆとりができたら増やしたい支出 (P.5) 最も増やしたいのは 貯蓄など財産づくり 2 位以下は 趣味 娯楽費 子どもの教育費 と続く 今後支出を減らしたいもの (P.6) 最も支出を減らしたいのは依然として 外食費 2 位以下は 食費 ( 外食費は除く ) 衣料費 と続く < お問い合わせ先 > 第一生命経済研究所ライフデザイン研究本部研究開発室広報担当 ( 安部 新井 ) TEL.03-5221-4771 FAX.03-3212-4470 アドレス http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/ldi

調査の実施背景 近年の消費スタイルは 長引く不況下での節約志向の定着の中で 環境問題や節電が 心がけられたり 東日本大震災の復興支援を目的とした応援消費 支援消費が意識され るなど 単に 安くていいもの を基準としたコストパフォーマンスだけでは説明でき なくなってきています こうした動きの中で 消費者がどのような意識を持ち 東日本大震災後の消費につい てどのようにとらえているのかを明らかにすべく アンケート調査を実施しました 本 調査の一部で 弊社が発行している ライフデザイン白書 (2011 年 ) の消費部分の設 問と同一の調査項目を設けました 本稿では 2010 年に実施されたライフデザイン白 書のデータのうち 今回の調査の対象となっている一都三県在住の 20 歳から 59 歳の女 性データを取り出して 今回の調査結果との比較を行うことにより その変化について 言及しています その他のデータにつきましては 2012 年 12 月のリリース 女性の消費傾向 ~ 東日 本大震災といまどきの消費スタイル ~ をご参照ください 調査の実施概要 回答者の特性 1. 調査地域と対象 2010 年 : 全国 18 歳 ~69 歳の男女層化 2 段無作為抽出 2012 年 : 第一生命経済研究所の生活調査モニターとその家族協力者のうち1 都 3 県 ( 東京都 神奈川県 千葉県 埼玉県 ) に在住の 20 歳 ~59 歳の女性 2. サンプル数 2010 年 : 調査対象者 3,000 名のうち 1 都 3 県在住の20~59 歳の女性 232 名 2012 年 :800 名有効回収数は717 名 ( 有効回収率 89.6%) 3. 調査方法 2010 年 : 留置記入依頼法 2012 年 : 郵送調査法 4. 実施時期 2010 年 :1 月 9 日 ~1 月 31 日 2012 年 :9 月 26 日 ~10 月 10 日 5. 回答者の属性構成比調査 n % 2010 年調査 ( ライフデザイン白書より ) 2012 年調査 年代 子どもの有無 年代 20 代 45 19.4 30 代 69 29.7 40 代 58 25.0 50 代 60 25.9 合計 232 100.0 小学生以下の子どもがいる 289 40.3 中学生以上の子どもがいる 272 37.9 子どもはいない 156 21.8 合計 717 100.0 20 代 66 9.2 30 代 203 28.3 40 代 267 37.2 50 代 181 25.2 合計 717 100.0 注 :2012 年調査の子どもの有無について 小学生以下の子どもあり とは 子どもがいる人のうち 少なくとも子ども 1 人以上が未就学児ないし小学生の人を指し 中学生以上の子どもあり とは 子どもがいる人のうち 未就学児 小学生は 1 人もいない人を指している 1

経済的ゆとり 過半数が ゆとりあり 図表 1 経済的ゆとり (2010 年 2012 年 ) かなりゆとりがあるある程度ゆとりがあるあまりゆとりがないほとんどゆとりがない 0% 20% 40% 60% 80% 100% 2010 年調査 (n=232) 49.6 34.9 14.7 0.9 2012 年調査 (n=712) 52.8 34.0 11.1 2.1 図表 2 経済的ゆとり (2012 年 )( 子どもの有無別 年代別 ) かなりゆとりがあるある程度ゆとりがあるあまりゆとりがないほとんどゆとりがない 0% 20% 40% 60% 80% 100% 小学生以下子ども有り (n=286) 0.3 50.3 37.1 12.2 中学生以上子ども有り (n=272) 2.9 55.9 31.3 9.9 子どもはいない (n=154) 3.9 51.9 33.1 11.0 20 代 (n=66) 57.6 27.3 7.6 7.6 30 代 (n=201) 0.5 46.8 39.8 12.9 40 代 (n=264) 52.3 36.0 11.0 0.8 50 代 (n=181) 3.9 58.6 27.1 10.5 経済的なゆとりがある人は過半数を占めています 1 都 3 県の女性では 2010 年より2012 年で ゆとりあり ( かなりゆとりがある と ある程度ゆとりがある の合計値) とする人が微増したことがわかります ( 図表 1) ちなみに 2010 年調査では ゆとりあり の割合が 50.5% になっていますが 全国データでは44.3% となっており 一都三県の値は全国データよりもかなり高いことが確認されています ( 図表省略 ) 年代別にみると 30 代で最もゆとりが少ないことが見てとれます ( 図表 2) 2

自分の暮らし向きの位置づけ 過半数が 中の中程度 と回答 30 代では 中の下程度 下程度 の合計が 34.5% 図表 3 自分の暮らし向きの位置づけ (2010 年 2012 年 ) 上程度中の上程度中の中程度中の下程度下程度 0% 20% 40% 60% 80% 100% 2010 年調査 (n=232) 13.8 55.2 25.0 0.0 5.2 2012 年調査 (n=714) 19.9 52.2 23.0 0.4 4.5 図表 4 自分の暮らし向きの位置づけ (2012 年 )( 子どもの有無別 年代別 ) 上程度中の上程度中の中程度中の下程度下程度 0% 20% 40% 60% 80% 100% 小学生以下子ども有り (n=287) 20.9 53.0 23.0 3.1 0.0 中学生以上子ども有り (n=271) 21.4 55.4 19.6 0.4 3.3 子どもはいない (n=156) 15.4 45.5 28.8 1.3 9.0 20 代 (n=65) 15.4 50.8 27.7 4.6 1.5 30 代 (n=203) 15.3 50.2 29.6 4.9 0.0 40 代 (n=266) 23.3 51.1 21.1 4.1 0.4 50 代 (n=180) 21.7 56.7 16.7 4.4 0.6 自分の暮らし向きの位置づけについてみると 最も多かったのは 中の中程度 で 52.2% と過半数を占めていました ( 図表 3) また 中の上程度 とする人が 2010 年調査より約 6ポイント高く 19.9% となっていました 年代別では ここでも 30 代で 中の下程度 下程度 が多く 合計で 34.5% を占めるなど 既出のゆとりのなさと相まって 生活が厳しいと感じている人が多い点がうかがえます ( 図表 4) 3

こづかい額 全体の平均額は 2 万 2,600 円 20 代では 4 万円台 30 代では 1 万円台 図表 5 こづかい額 (2010 年 2012 年 ) ( 万円 ) 0 1 2 3 4 5 2010 年調査 (n=232) 2.57 2012 年調査 (n=708) 2.26 図表 6 こづかい額 ( 子どもの有無別 年代別 ) ( 万円 ) 0 1 2 3 4 5 小学生以下子ども有り (n=283) 1.49 中学生以上子ども有り (n=270) 2.21 子どもはいない (n=155) 20 代 (n=66) 3.76 4.02 30 代 (n=199) 40 代 (n=264) 1.97 1.95 50 代 (n=179) 2.40 こづかい額については 2010 年の平均額が2 万 5,700 円であるのに対し 2012 年の平均額は2 万 2,600 円となっていました ( 図表 5) 2012 年でゆとり感や暮らし向きの感覚がやや上向いているにもかかわらず 実際のこづかい額は下がっています 子どもの有無別にみると 小学生以下子ども有り では1 万 4,900 円 中学生以上子ども有り では2 万 2,100 円 子どもはいない 人では3 万 7,600 円となっており 子どもがいない人で最も額が大きくなっています ( 図表 6) 年代別では 20 代のこづかい額が4 万 200 円と飛びぬけて高くなっています 特に 子どもはいない の 20 代だけを取り出してみると その平均額は4 万 7,351 円となります ( 図表省略 ) しかしその 20 代も そこそこの経済的ゆとりは感じつつも ( 図表 2) 自分の生活レベルを特段高いと考えているわけではなさそうです ( 図表 4) こうした 20 代が 30 代 40 代になって子どもを持つようになると 急に経済的にゆとりがないと感じることになるのでしょう 4

今後経済的ゆとりができたら増やしたい支出 最も増やしたいのは 貯蓄など財産づくり 2 位以下は 趣味 娯楽費 子どもの教育費 と続く (%) 図表 7 増やしたい消費項目 (2010 年 2012 年 )<3 つまでの複数回答 > 69.4 64.2 80 60 40 20 0 貯35.8 46.2 趣味 娯楽費22.8 32.2 子どもの教育費蓄など財産づくり26.2 21.6 衣料費21.4 18.3 17.5 17.7 15.9 11.6 外食費学習活動 習い事のための費用自動車や電化製品などの耐久消費財9.1 食費(外食費は除く)13.6 13.8 7.6 交際費3.2 4.5 2.6 1.3 医療費2012 年調査 (n=715) その他2010 年調査 (n=232) 4.7 1.7 特にない今後経済的ゆとりができた場合 どの支出を増やしたいかについて 3つまで回答してもらいました ( 図表 7) 最も多かったのは 貯蓄など財産づくり (69.4%) で 約 7 割の回答がありました これに 趣味 娯楽費 が 46.2% で続いています 以下 子どもの教育費 (32.2%) 衣料費 (26.2%) と続いています 2010 年と比べると 趣味 娯楽費 子どもの教育費 外食費 などが大きく増加していることがわかります 裏を返せば これらの項目が 現在もっとお金をかけたいけれどもかけられていないもの であると考えてよいでしょう 5

今後支出を減らしたいもの 最も支出を減らしたいのは依然として 外食費 2 位以下は 食費 ( 外食費は除く ) 衣料費 と続く 図表 8 減らしたい支出項目 (2010 年 2012 年 )<3つまでの複数回答 > (%) 50 44.4 2010 年調査 (n=232) 40 36.7 38.4 2012 年調査 (n=713) 33.0 29.3 30 27.2 24.1 23.0 20 13.9 13.9 15.5 12.5 12.3 10.3 11.2 10 6.5 0.9 2.9 2.7 2.2 1.3 2.5 0.9 0.9 0 外特にない食費(外食費は除く)衣料費自動車や電化製品などの耐久消趣味 娯楽費交際費医療費子どもの教育費貯蓄など財産づくり学習活動 習い事のための費用その他食費費財一方で 今後支出を減らそうと思っている項目について 3つまで回答してもらいました ( 図表 8) 最も多かったのは 外食費 (36.7%) となっていますが 2010 年よりも7.7 ポイント減少していました これに 食費 ( 外食費は除く ) が 33.0%(2010 年より増加 ) で続いています 3 位は 衣料費 (29.3%)(2010 年より減少 ) となっており 2010 年と比べると第 2 位と第 3 位が入れ替わっていました また 自動車や電化製品などの耐久消費財 や 医療費 についても 2010 年よりも支出を減らしたいとする人が若干増加しています いくつかの変化が見られる中で 特にない とする人は 2010 年と2012 年でほとんど変化が見られませんでした 6

研究員のコメント 今回の調査対象は 20 代から 50 代の女性です 今日 こうした女性たちのライフスタイルは非常に多様となっています 例えば 就学を終えて社会に出るときの形態には どこで ( 例 : 地元で / 地元以外で ) どのように( 例 : 一人暮らしなのか / 親元なのか ) 何をして ( 例 : 正社員として / 非正社員として / 無職で ) 生きていくのかといったものがあります 結婚後や出産後の仕事の有無などでさらにライフスタイルは多様となり さらに結婚や出産の年齢もまちまちとなっているため 女性のセグメントは男性よりも難しいものとなっています 今回の調査では 会社員 公務員 団体職員 ないし 自営 自由業 といった有職の女性で最も経済的ゆとりが高いことが確認されています ( 図表省略 ) 仕事をしていた女性が仕事を辞めたり働き方を変えたりすることで 家計やゆとり感に大きな影響を与えるであろう事は容易に推察できます 実際に 30 代で経済的ゆとりが大きく低下するのはこうした要因の影響が見逃せません たとえば 20 代の女性はそこそこの経済的ゆとりは感じつつも ( 図表 2) 自分の生活レベルを特段高いと考えている人は多いとはいえません ( 図表 4) こうした 20 代が 30 代 40 代になって子どもを持つようになり 同時に仕事量を減らしたりゼロにすることで 急に経済的にゆとりがないと感じるというケースも多々あると考えられます 仕事を辞めたり減らしたりすることで家計の収入が減少し 出産や育児などで子ども関連の支出が増加することで 負担がダブルでのしかかるのです このように 女性のライフスタイルが一層多様化している今日 独自のライフデザインを意識する必要性はより高まっていると考えられます ライフデザイン白書 (2011 年 ) によれば 人生設計ができている もしくは 考えている という人は増加傾向にあります さらにこの傾向は東日本大震災によってより強まった可能性があります もちろん どんなにライフデザインを行っていても 家族や子どもの状態や状況などについてまではデザインできません ライフデザインにおいては 定期的な見直しと再設計が必要なのです 第一生命経済研究所が発行する ライフデザイン白書 では こうしたライフスタイルの多様化の現状と人々の意識を定期的に把握し 人々のライフデザインの一助となるべく社会にデータを提供し続けています ( 研究開発室主任研究員宮木由貴子 ) 7