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03_資料1_活性化_0614再確定

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

地域医療構想の概要 1 地域医療構想の位置づけ 平成 25 年 3 月に 医療法に基づき 本県の疾病対策及び医療提供体制の基本方針である第 6 期岐阜県保健医療計画を策定した 平成 27 年 4 月に施行された改正医療法に基づき 保健医療計画の一部として 将来 (2025 年 ) あるべき医療提供体

平成 29 年度第 1 回徳島県医療審議会 質疑 調整会議での議論を待たずしてかなりの病床の移動が起こりつつある それをコントロールできないと 調整会議そのものが意味をなさなくなるのではないか 1 当会議の運営要領を定めてはどうか 2 病床機能分化 連携推進体制整備事業について当会議の審議事項として

一般会計負担の考え方

全自病協第 582 号 平成 27 年 2 月 13 日 地方会議担当支部長様 公益社団法人全国自治体病院協議会 会長 邉見公雄 平成 27 年度地方会議における共通議題について 日頃から支部活動にご尽力をいただき感謝申し上げます さて 平成 27 年度地方会議における共通議題について 常務理事会で

別添 2 地域医療再生計画作成指針 第 1 地域医療再生計画作成の趣旨 国としては 円高 デフレ対応のための緊急経済対策 ( 平成 22 年 10 月 8 日閣議決定 ) において 都道府県に設置されている地域医療再生基金を拡充し 高度 専門医療や救命救急センターなど都道府県 ( 三次医療圏 ) の

県医労.indd

Microsoft Word - 通知(医政発0725第22号)

01 【北海道】

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04_資料1_(修正版)地域医療構想調整会議の役割等の整理

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資料 5 全国市長会第 5 回地域医療確保対策会議 ( 令和元年 10 月 1 日開催 ) における委員市長の主な発言 今回 地域医療構想調整会議での議論を経ないまま 公立病院の再編統合の検討の対象となる病院名が公表されたところに唐突感があり 地域住民に動揺を与えた 都道府県の地域医療構想調整会議は

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

H21年事業年度業務実績評価

下の図は 平成 25 年 8 月 28 日の社会保障審議会介護保険部会資料であるが 平成 27 年度以降 在宅医療連携拠点事業は 介護保険法の中での恒久的な制度として位置づけられる計画である 在宅医療 介護の連携推進についてのイメージでは 介護の中心的機関である地域包括支援センターと医療サイドから医

Microsoft PowerPoint - ④-2【資料2 松田先生】

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資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

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医療費適正化計画の概要について 国民の高齢期における適切な医療の確保を図る観点から 医療費適正化を総合的かつ計画的に推進するため 国 都道府県は 医療費適正化計画を定めている 根拠法 : 高齢者の医療の確保に関する法律作成主体 : 国 都道府県計画期間 :5 年 ( 第 1 期 : 平成 20~24

Microsoft Word - 退院後生活環境相談員

第 2 部 医療圏と基準病床数 ( 第 1 章医療圏 ) 第 2 部 医療圏と基準病床数 医療圏とは 地域の医療需要に対応して包括的な医療を提供していくための区域であり 具体的には 医療資源の適正な配置と医療提供体制の体系化を図るための 地域的単位のこ とです 医療圏は 医療法により 初期の診断 治

の病床数及び新たに併設する介護保険施設の入所定員 ( 病院から転換した病床 ( 以下 転換病床 という ) を活用するものに限る ) の合計が転換前の病院の病床数以下である場合には 実態として 転換後の施設 ( 病院と介護保険施設を併せた全体をいう 以下同じ ) 全体の医療提供の内容は 転換前の病院

13 (参考資料4-5)松下参考人資料(三菱総研)

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⑩-1【資料8カガミ】病床機能転換等の一覧

山梨県地域医療再生計画 ( 峡南医療圏 : 救急 在宅医療に重点化 ) 現状 社保鰍沢病院 (158 床 ) 常勤医 9 名 実施後 社保鰍沢病院 峡南病院 (40 床 ) 3 名 市川三郷町立病院 (100 床 ) 7 名 峡南病院 救急の重点化 県下で最も過疎 高齢化が進行 飯富病院 (87 床

医療機能分化連携推進事業 1 対象事業者 病床を有する医療機関 2 支援対象 既存病床を回復期病床に転換する際に必要となる施設 設備整備費 設備整備 H27~ 継続対象リハビリを行うための治療機器や訓練機器等の導入経費 物理療法を実施するための 超音波治療器や温浴療法用装置の導入事業例 運動療法を実

Microsoft Word - 公布通知(医政発0725第10号)

( 参考 ) 平成 29 年度予算編成にあたっての財務大臣 厚生労働大臣の合意事項 ( 平成 29 年 12 月 19 日大臣折衝事項の別紙 ) < 医療制度改革 > 別紙 (1) 高額療養費制度の見直し 1 現役並み所得者 - 外来上限特例の上限額を 44,400 円から 57,600 円に引き上

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Microsoft PowerPoint - 03_資料2医療機器の適正配置ver11(きした修正)

病院等における耐震診断 耐震整備の補助事業 (1) 医療施設運営費等 ( 医療施設耐震化促進事業平成 30 年度予算 13,067 千円 ) 医療施設耐震化促進事業 ( 平成 18 年度 ~) 医療施設の耐震化を促進するため 救命救急センター 病院群輪番制病院 小児救急医療拠点病院等の救急医療等を担

消費税 5% 引上げによる社会保障制度の安定財源確保 消費税率 ( 国 地方 ) を 2014 年 4 月より 8% へ 2017 年 4 月より 10% へ段階的に引上げ 消費税収の使い途は 国分については これまで高齢者 3 経費 ( 基礎年金 老人医療 介護 ) となっていたが 今回 社会保障

Microsoft PowerPoint - ☆PTポイント・概要(セット)

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お知らせ 柔道整復師の資格を取得される皆さま 関係の皆さまへ 平成 30 年 4 月から 柔道整復療養費の受領委任を取り扱う 施術管理者 になる場合は 実務経験と研修の受講が必要となる方向で 以下のとおり検討しています 柔道整復療養費の受領委任の取扱いを管理する 施術管理者 になるための要件について

第 3 回中部構想区域分科会 日時平成 30 年 2 月 7 日 18:30~20:00 場所佐賀中部保健福祉事務所出席者上村座長 古賀副座長 他構成員 21 名 NHO 肥前精神医療センター院長 諸隈病院理事長 病院協会オブザーバー 2 名 概要 (1) 民間医療機関の機能転換について 諸隈病院

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第3章 指導・監査等の実施

社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

Microsoft PowerPoint - 04-検討プロセス及び検討体制

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このような現状を踏まえると これからの介護予防は 機能回復訓練などの高齢者本人へのアプローチだけではなく 生活環境の調整や 地域の中に生きがい 役割を持って生活できるような居場所と出番づくりなど 高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めた バランスのとれたアプローチが重要である このような効果的

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障害児・発達障害支援_

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医師等の確保対策に関する行政評価・監視結果報告書 第4-1

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目的状 況予算の 資金の流使れ途 支出先の選定は妥当か 競争性が確保されているか 単位あたりコストの削減に努めているか その水準は妥当か 受益者との負担関係は妥当であるか 事業所管部局による点検 評価項目評価に関する説明 広く国民のニーズがあり 優先度が高い事業であるか 救急医療は 国民が安心して暮

Microsoft PowerPoint - 【150105】02-2検討プロセス及び検討体制

Microsoft PowerPoint 地域医療構想策定GL(本)

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平成 28 年度第 3 回弘前市ケアマネジャー研修会 1. ケアプランの軽微な変更の内容について ( ケアプランの作成 ) 最新情報 vol.155 p.3 参照 指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準について( 平成 11 年 7 月 29 日老企 22 号厚生省老人保健福祉局企画課長

7 対 1 10 対 1 入院基本料の対応について 2(ⅲ) 7 対 1 10 対 1 入院基本料の課題 将来の入院医療ニーズは 人口構造の変化に伴う疾病構成の変化等により より高い医療資源の投入が必要となる医療ニーズは横ばいから減少 中程度の医療資源の投入が必要となる医療ニーズは増加から横ばいにな

H I T A C H I 課題を解決する方策 高梁 新見及び真庭における課題を解決する方策 (1) 課題 : 圏域面積が県の 32% を占める広い圏域であるが 救命救急センターや周産期母子医療センターがなく 中小規模 の病院が救急医療を担っている また 救急搬送では 圏域外搬送の割

3 検討プロセス 3-1 県計画案を策定するねらい 沖縄 21 世紀ビジョン基本計画を着実に実施していくための総合的な交通体系のビジョンを示した 沖縄県総合交通体系基本計画 において 県土の均衡ある発展を支える利便性の高い公共交通ネットワークの構築が位置づけられている 同計画を踏まえ 県では 南北骨

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農地中間管理機構 ( 仮称 ) の制度の骨格 ( 案 ) 資料 農地中間管理機構の指定都道府県のコントロールの下に適切に構造改革 生産コスト引下げを推進するため 都道府県段階に設置する 1 都道府県知事は 農地中間管理事業を公平かつ適正に行うことができる法人 ( 地方公共団体の第 3セク

Microsoft PowerPoint - 12_08_Hanioka_san_PDCA.pptx

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資料1 第1回会議のポイントについて

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

【通知】海外療養費・出産育児一時金の支給の適正化に向けた対策等について

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本来目指すべき療養病棟の転換の方向性 ( イメージ ) 一般病床 医療療養病床 (5:) 介護療養病床 H9 年度末で廃止 (6 年間の経過期間 ) 地域医療構想の推進と療養病床の再編 現行の介護療養病床は平成 9 年度末で廃止 ( 経過措置あり ) となり 新たな類型として介護医療院が設置され こ

Microsoft PowerPoint 榔本è−³äººè³⁄挎.pptx

本事業の意義 実効性 ( 見直しの必要性 ) 医療情報データベース基盤整備事業 ( 平成 23 年度 ~ 10 協力医療機関 ) 日本再興戦略 ( 平成 25 年 6 月 14 日 ) 医療 介護情報の電子化の促進 医薬品の副作用データベースシステムについて データ収集の拠点となる病院の拡充や地域連

施策の体系 本目標3 地域力と行政の連携がつくる人と地球に優しいまち179

< 現行 > 対象者医療区分 Ⅰ(Ⅱ Ⅲ 以外の者 ) 1 * 医療の必要性の低い者医療区分 Ⅱ Ⅲ 1 2 * 医療の必要性の高い者 ( 指定難病患者を除く ) 3 指定難病患者 2 生活療養標準負担額のうちにかかる部分 1 日につき32 1 日につき 1 日につき < 見直し後 > 対象者医療区

④登録要領(医療分野)

併せて 先進事例を統一的なフォーマットでデータベース化する また 意欲ある地域が先進的な取組みを行った人材に 目的に応じて容易に相談できるよう 内閣官房において 各省の人材システムを再点検し 総合的なコンシェルジュ機能を強化する 各種の既存施策に加え 当面 今通常国会に提出を予定している 都市再生法

地域医療構想の成果と課題 ~策定プロセスと内容からの考察~

1 検査の背景 国立大学附属病院は 平成 16 年の国立大学の法人化以降 収支の企業的管理が必要 となり 個々の国立大学附属病院がその経営について独自に責任を負うこととなった そして 医療制度改革等では 国立大学附属病院を含めた病院の役割分担による医 療提供体制の再構築が求められている さらに 医療

2. 各検討課題に関する論点 (1) 費用対効果評価の活用方法 費用対効果評価の活用方法について これまでの保険給付の考え方等の観点も含め どう考 えるか (2) 対象品目の選定基準 1 費用対効果評価の対象とする品目の範囲 選択基準 医療保険財政への影響度等の観点から 対象となる品目の要件をどう設

< 目的 > 専ら被保険者の利益 にはそぐわない目的で運用が行われるとの懸念を払拭し 運用に対する国民の信頼を高める 運用の多様化 高度化が進む中で 適切にリスクを管理しつつ 機動的な対応を可能に GPIF ガバナンス強化のイメージ ( 案 ) < 方向性 > 1 独任制から合議制への転換基本ポート

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国民健康保険制度改革の施行に向けて

1.2 回答者の属性回答病院の設置主体は医療法人が 81.7% 社会福祉法人が 7.4% 社会医療法人が 5.7% であった ( 図表 1) ( 図表 1) 設置主体 5.7% 4.6% 0.6% n=175 医療法人 7.4% 社会福祉法人 ( 図表 3) 療養病床割合 ( 対総病床数 ) n=1

歯科中間報告(案)概要

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Microsoft Word - 資料3-4①.doc

4 奨励品種決定調査 (1) 奨励品種決定調査の種類ア基本調査供試される品種につき 県内での普及に適するか否かについて 栽培試験その他の方法によりその特性の概略を明らかにする イ現地調査県内の自然的経済的条件を勘案して区分した地域 ( 以下 奨励品種適応地域 という ) ごとに 栽培試験を行うことに

2 医師不足等に対応した地域における周産期医療の確保について 周産期医療に携わる医師の不足や偏在には 産科 産婦人科を専攻する医師が減少していること 小児科医師のうち新生児医療を専攻する医師が少ないこと 医師が限られた都市部の病院に集中しがちであること 小児科 産婦人科共に女性医師の割合が増加してい

認知症医療従事者等向け研修事業要領

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平成27年度事業計画書

三沢市行政経営推進プラン

県と市町村の役割分担の基準

平成 30 年度診療報酬改定に向けた検討について H29/1/16WG 厚労省提出資料 平成 30 年度診療報酬改定に向けた検討の方向性 平成 30 年度診療報酬改定に向けて 以下の遠隔医療形態モデルも参考に 委員からご指摘のあった初診に関する取扱いも含め 対面診療に比べて患者に対する医療サービスの

用への助成を除くと 住宅に関する融資や助成制度等の情報提供の充実 との回答割合が高い( 子育て住み替え意識調査 ) 以上のことから 住宅が手狭であることを理由に市外へ転出する若い世代が相当数存在し また その傾向が強まっていることがうかがえる また 住み替え後は4LDKの間取りを中心とした持ち家 (

Microsoft Word - (課×県・指定)【頭紙】「精神障害者保健福祉手帳の診断書の記入に当たって留意すべき事項について」等の一部改正について.rtf

童部会小児慢性特定疾患児への支援の在り方に関する専門委員会において検討がなされることから その検討の結果を踏まえ 別途通知することとする なお 都道府県内の難病医療提供体制に関する情報は 住民に分かりやすい形で公表し その進捗状況を周知する必要がある また 各医療機関が診療可能な難病のリスト等を公表

Transcription:

第 1 5 回地域医療構想に関する W G 平成 3 0 年 7 月 2 0 日 資料 2-1 1. 地域医療構想調整会議の活性化に向けた方策 ( その 3)

1 公立 公的病院等を中心とした機能分化 連携の推進について 2 地元に密着した 地域医療構想アドバイザー について 1

経済財政運営と改革の基本方針 2018 ( 平成 30 年 6 月 15 日閣議決定 )[ 抜粋 ] 4. 主要分野ごとの計画の基本方針と重要課題 (1) 社会保障 ( 医療 介護提供体制の効率化とこれに向けた都道府県の取組の支援 ) 地域医療構想の実現に向けた個別の病院名や転換する病床数等の具体的対応方針について 昨年度に続いて集中的な検討を促し 2018 年度中の策定を促進する 公立 公的医療機関については 地域の医療需要等を踏まえつつ 地域の民間医療機関では担うことができない高度急性期 急性期医療や不採算部門 過疎地等の医療提供等に重点化するよう医療機能を見直し これを達成するための再編 統合の議論を進める このような自主的な取組による病床の機能分化 連携が進まない場合には 都道府県知事がその役割を適切に発揮できるよう 権限の在り方について 速やかに関係審議会等において検討を進める 病床の転換や介護医療院への移行などが着実に進むよう 地域医療介護総合確保基金や急性期病床や療養病床に係る入院基本料の見直しによる病床再編の効果などこれまでの推進方策の効果 コストの検証を行い 必要な対応を検討するとともに 病床のダウンサイジング支援の追加的方策を検討する 2

地域医療構想調整会議の協議事項 地域医療構想の進め方について のポイント 個別の医療機関ごとの具体的対応方針の決定への対応 都道府県は 毎年度 地域医療構想調整会議において合意した具体的対応方針をとりまとめること 具体的対応方針のとりまとめには 以下の内容を含むこと 1 2025 年を見据えた構想区域において担うべき医療機関としての役割 2 2025 年に持つべき医療機能ごとの病床数 平成 30 年度以降の地域医療介護総合確保基金の配分に当たっては 具体的対応方針のとりまとめの進捗状況を考慮する 公立病院 公的医療機関等は 新公立病院改革プラン 公的医療機関等 2025 プラン を策定し 平成 29 年度中に協議すること 協議の際は 構想区域の医療需要や現状の病床稼働率 民間医療機関との役割分担などを踏まえ公立病院 公的病院でなければ担えない分野へ重点化されているかどうかについて確認すること その他の医療機関のうち 担うべき役割を大きく変更する病院などは 今後の事業計画を策定し 速やかに協議すること 上記以外の医療機関は 遅くとも平成 30 年度末までに協議すること その他 都道府県は 以下の医療機関に対し 地域医療構想調整会議へ出席し 必要な説明を行うよう求めること 病床が全て稼働していない病棟を有する医療機関 新たな病床を整備する予定の医療機関 地域医療構想調整会議での個別の医療機関の取組状況の共有 都道府県は 個別の医療機関ごと ( 病棟ごと ) に 以下の内容を提示すること 1 医療機能や診療実績 2 地域医療介護総合確保基金を含む各種補助金等の活用状況 3 公立病院 公的病院等について 病床稼働率 紹介 逆紹介率 救急対応状況 医師数 経営に関する情報など 地域医療構想調整会議の運営 平成 30 年 2 月 7 日付け医政地発 0207 第 1 号厚生労働省医政局地域医療計画課長通知 開設者を変更する医療機関 都道府県は 構想区域の実情を踏まえながら 年間スケジュールを計画し 年 4 回は地域医療構想調整会議を実施すること 医療機関同士の意見交換や個別相談などの場を組合せながら より多くの医療機関の主体的な参画が得られるよう進めること 3

前々回 ( 第 13 回 ) の本 WG でお示しした論点 1. 地域医療構想調整会議の体制の充実 強化に関する論点第 1 3 回地域医療構想に関する W G 平成 3 0 年 5 月 1 6 日 資料 2 各構想区域において 公立 公的病院等ごとに 新公立病院改革プラン 公的医療機関等 2025プラン の協議が進行しており 各構想区域の医療需要や現状の病床稼働率等を踏まえて 公立 公的病院等でなければ担えない分野へ重点化された具体的対応方針が決定されることが重要である また 地域における救急医療 小児医療 周産期医療等の政策医療を確保する観点から 公立 公的病院等を中心とした機能分化 連携の推進に関する議論を一層深化させる必要がある 一部の都道府県では 急性期医療の確保の観点から 公立 公的病院等の再編統合の具体的取組が進んでいるが 多くの構想区域では 再編統合の必要性について 議論ができていない また 公立 公的病院等の再編統合の具体的事例の分析が十分にできていないことから その意義について認識の共有ができていないのではないか 公立 公的病院等を中心とした機能分化 連携の推進に向けて 1 地域医療構想 WGにおいて構想区域ごとの取組状況の分析 2 再編統合の事例の見える化について具体的に検討を進めてはどうか 4

公立 公的病院等を中心とした機能分化 連携の推進について 経済財政運営と改革の基本方針 2018 では 公立 公的医療機関については 地域の医療需要等を踏まえつつ 地域の民間医療機関では担うことができない高度急性期 急性期医療や不採算部門 過疎地等の医療提供等に重点化するよう医療機能を見直し これを達成するための再編 統合の議論を進める ことが求められている このため 公立 公的病院等の策定した具体的対応方針が 公立 公的病院等でなければ担えない分野へ重点化された内容になっているかどうかを含めて 地域医療構想の進め方について ( 平成 30 年 2 月 7 日付け課長通知 ) を踏まえた内容になっているかどうかを確認できるように 構想区域ごとの取組状況の分析を以下の通り実施してはどうか < 構想区域ごとの取組状況の分析 > ( 構想区域の特徴 ) 地理の概要 :GIS を活用して医療機関の位置関係などを明確化 人口の推移 :2015 年から 2045 年までの人口の推移 基本情報 : 医療機関数 医師数 入院患者の流出入の状況など 具体的対応方針の取りまとめ状況 : 具体的対応方針に基づく病床数の変化など 再編統合事例 : 協議の有無 ( 個別の医療機関ごとの具体的対応方針の協議の状況 ) 参考資料 3 を参照 現状 : 第 7 次医療計画における役割 病床機能 診療実績 具体的対応方針 :2025 年の役割 2025 年の病床機能 協議の状況 以下に該当する医療機関は 調整会議での議論を促す観点から強調して表示する非稼働病棟を有する医療機関 新たな病床を整備する予定のある医療機関回復期 慢性期への機能転換を図る予定の医療機関 ( 公立 公的病院等のみ ) 5

1 公立 公的病院等を中心とした機能分化 連携の推進について 2 地元に密着した 地域医療構想アドバイザー について 6

7 前々回 ( 第 13 回 ) の本 WG でお示しした論点 1. 地域医療構想調整会議の体制の充実 強化に関する論点 第 1 3 回地域医療構想に関する W G 平成 3 0 年 5 月 1 6 日 地域医療構想調整会議の参加者は様々な主体から構成されており 議長は郡市医師会が担っている区域が71% と最も多くを占め 事務局は都道府県 ( 本庁 ) 以外の保健所などが担っている区域が74% と最も多くを占めている このため 都道府県が 地域医療構想の達成に向けて医療機関等の関係者と連携しながら円滑に取り組むためには 参加者や議長や事務局との間で 地域医療構想の進め方について 正しく認識を共有する機会を定期的に設ける必要がある 一部の都道府県では 構想区域ごとの地域医療構想調整会議に加えて 都道府県単位の地域医療構想調整会議を設置するとともに 事務局が医療関係者と十分に意見交換を行った上で データ整理を行い 地域の実情にあった論点提示を行うことで 地域医療構想調整会議の活性化につながっている このような取組が横展開するように 事務局機能を補完する仕組みを構築する必要がある 資料 2 地域医療構想調整会議の体制の充実 強化に向けて 1 都道府県単位の地域医療構想調整会議の設置を推奨 2 都道府県主催研修会の開催支援 3 地元に密着した 地域医療構想アドバイザー の育成について具体的に検討を進めてはどうか

地域医療構想アドバイザーについて 位置付け厚生労働省に 地域医療構想アドバイザーチーム ( 仮称 ) を設置する 役割都道府県の地域医療構想の進め方について助言すること 地域医療構想調整会議に出席し 議論が活性化するよう助言すること 活動内容厚生労働省が主催するアドバイザー会議への出席 ( 年 2~3 回 ) 担当都道府県の地域医療構想の達成に向けた技術的支援 ( 適宜 ) 担当都道府県の地域医療構想調整会議への出席 ( 適宜 ) 等 選定方法国が 都道府県の推薦を踏まえて選定する 都道府県ごとに複数人を選定することも可とする 都道府県は 選定要件を参考に 都道府県医師会と協議しながら 大学 病院団体等の意見も踏まえて 地域に密着した有識者を推薦する ( 注 1) ( 注 1) 推薦に際しては 将来に向けて地域医療構想アドバイザーを養成する視点も考慮すること 例えば 現時点で必ずしも知見等が十分でない者であっても 研修等を経ることで 地域医療構想アドバイザーとしての役割を果たし得ると認められる者を推薦しても差し支えない 選定要件推薦を受ける都道府県の地域医療構想 医療計画などの内容を理解していること 医療政策 病院経営に関する知見を有すること 各種統計 病床機能報告などに基づくアセスメントができること 推薦を受ける都道府県の都道府県医師会等の関係者と連携がとれること ( 注 2) 推薦を受ける都道府県に主たる活動拠点があること ( 注 3) ( 注 2) 都道府県は 都道府県医師会等の関係団体の役職員を推薦しても差し支えない ( 注 3) 営利企業は対象外とする 8