参考資料4 パラリンピックサポートセンターについて(概要)

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Ver.8 Ver 年 8 月 3 日にリオデジャネイロで開催された国際オリンピック委員会 (IOC) 総会において オリンピックにおける追加種目 (5 競技 18 種目 ) が正式に採択されたことに伴い 練習施設 ( 会場 ) に係る要件および国内競技団体連絡先

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目 次 頁 第 3 回会合の議題 1. 発行種類数の最終確定について 2 2. 百円銅貨の図柄題材について 3 3. 図柄題材競技の第 2 次選定 4 ( 参考資料 1) 第 1 2 回会合の概要 ( 第 1 回会合 : 平成 29 年 5 月 31 日開催 第 2 回会合 : 平成 29 年 6

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神奈川県日本脳性麻痺 7 人制サッカー協会 CP サッカー選手の育成 強化事業 4,400 東京都日本ハンディキャップサッカー連盟 2010 知的障害者サッカー世界選手権の日本代表育成 強化事業 5,000 東京都特定非営利活動法人日本盲人マラソン協会盲人マラソン伴走者養成事業 1,000 青森県日

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取材申込書 FAX: 日時 :2018 年 2 月 4 日 ( 日 ) お手数ですが 下記項目をご記入のうえ 1 月 31 日 ( 水 )17:00 までに 上記宛先までご返信お願い申し上げます 貴社 名 貴媒体名 ご所属

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【資料6-2】中央競技団体の現状について

調査概要 (1) 調査目的リオ 2016 パラリンピック ( 以下 リオ大会 ) の開催 東京 2020 パラリンピック ( 以下 東京大会 ) の開催を控え パラリンピアンに対する社会的認知度を測定する 前回調査 (2014 年 平成 26 年度実施 ) との比較を行い 変化 傾向 要因などを調査

Ⅱ. 各大会の実施競技 1. 第 70 回大会 ( 平成 27 年 )~ 第 73 回大会 ( 平成 30 年 ) 第 1 期実施競技選定 (1) 選定基準 1) 正式競技の基礎的条件国体における 正式競技 については 次の 1~3 の事項すべてを満たしていることとし 本項目を満たしていない競技は

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により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

年齢 年齢 1. 柏 2. 名古屋 3. G 大阪 4. 仙台 5. 横浜 FM 6. 鹿島 -19 歳 0 0.0% 0 0.0% 2 2.7% 1 1.4% 3 4.0% 3 4.6% 歳 4 5.0% 5 6.7% 7 9.6% 2 2.7% 2 2.7% % 25-2

【体育協会調査】

スポーツに関する市民意識調査速報値 (H30) 小中学生 資料 2 1 調査概要 (1) 調査対象 : 市内小中学生 1,831 人 ( 地域性から学校を抽出 ) (2) 調査方法 : 学校を通じてアンケートを配布 回収 (3) 回収数 : 有効回収数 1,747 件 ( 回収率 95%) (4)

発行 第 4 号まで各 2,000 部発行 NPO 団体 コミュニティとの交流 連携 スタッフ研修 中間支援団体の設立支援などを実施している 25 年度からは とめ市民活動プラザ を市に移管し とめ市民活動フォーラム を NPO 法人化した上で 市が NPO 法人とめ市民活動フォーラム に運営管理を

久留米の中央公園 久留米大学留学生別科 A クラス 212BD70 ホック パトリック 1. はじめに筆者は久留米でスポーツの場所を探す際に 中央公園という公園の名前がはじめて耳に入った それ以来 中央公園には何回もスポーツをしに行ったので親しみがある そのスポーツというのは 体操のようなスポーツで

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な取組 日本や東京の文化 歴史を学び 日本人としての自覚と誇りを涵養主な取組 東京都国際交流委員会 * を再構築し 外国人への生活サポートを推進主な取 様々な広報媒体の活用などによる障害者への理解促進主2020 年に向けた取組の方向性 1 オリンピック パラリンピック教育を推進するとともに 多様性を

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2019 年度 JAF 主催大会概要及び新規追加 変更事項 2019 年 2 月 18 日作成 Ⅰ. 重要事項 1 公式競技シニア 3 女子シングル部門の 2 分化に関して 出場選手数の増加に伴い 2019 年度は従来のシニア 3 女子シングル (45 才 ) をシニア 3 女子シングル A(45

体に通知 ( 別記第 3 号様式 ) するものとする 2 前項の審査会メンバーは 会長 常務理事 理事 2 名とする ただし 理事 2 名は 障害者競技団体からの理事以外とする 3 審査会は 前第 1 項の規定により助成金の交付の決定をする場合において 必要があると認めるときは条件を付すことができる


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資料5 マルチサポート事業関係資料

1 目次 2 背景 目的 指針 設備 整備基準 対策 保守 大会終了後 進捗状況の把握およびフォローアップ / 7

募集人数 80,000 人 応募条件 年 4 月 1 日以前に生まれた方 2 組織委員会が指定する全ての研修に参加可能な方 3 活動期間中において 日本国籍を有し 又は日本に滞在する在留資格を有する方 4 大会期間中及び大会期間前後を通じて 合計 10 日以上活動できる方 5 東京 2


目次 第 1 章計画の基本方針 1 1 策定の趣旨 1 2 東京 2020 大会ビジョンの共有 1 3 基本コンセプト 2 4 基本目標 ( 創出するレガシー ) 2 5 計画の期間 2 第 2 章アクション 3 1 共通の取り組み 3 2 基本目標スポーツ振興 4 3 基本目標観光振興 5 4 基

オリンピック パラリンピック東京大会におけるホストシティ タウン構想に係る自治体における国際交流の取組についてのアンケート 1. 調査概要配布先 : 都道府県 市区町村時期 : 平成 26 年 9 月 30 日 ~10 月 30 日 ( 年内にとりまとめ ) 調査趣旨 : 2020 年オリンピック

2. 調査概要 第 1 回調査は PAJの理事の発案で2008 年北京パラリンピック開催前に 同大会の出場選手と2010 年バンクーバーパラリンピック強化指定選手に対し実施した 今回紹介する第 2 回の調査は 前回調査の流れを引き継ぎ 2012ロンドンパラリンピックと 2010バンクーバーパラリンピ

受付番号 Panasonic NPO/NGO サポートファンド for SDGs [ 国内助成 ] 2019 年募集 新規助成応募企画書 ( 様式 1) パナソニック株式会社御中 応募要項に記載の 個人情報の取り扱い に同意の上 応募します 応募日 :2019 年月日 (1) 応募団体

し環境の整備や 大会 合宿等の誘致 グッズや特産品の物販 体験型観光など スポーツを生かしたにぎわいの創出を進めることにより 交流人口の増加を図るとともに 将来的な市への移住 定住の促進を目指す 事業 スポーツを生かした交流によるにぎわい創設事業 KPI 観光交流客数 地域ブランド調査魅力度全国ラン

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平成 31 年 1 月 9 日発表 スポーツ実施率 アクティブライフに関する実態調査結果 ( 速報版 ) 神戸商工会議所 1. 調査概要調査目的 : 神戸市内事業所における経営者 経営幹部 従業員の スポーツ実施率向上 のための基礎資料とする 調査期間 : 平成 30 年 10 月 29 日 ( 月


選定方法 1 最終候補者を事務局となる当社で選出した後 ザ 2020 ビジョン の受益者及び当社社 員から 自分が推薦したい候補者を選び 理由と共に事務局に提出 今期の寄付のしくみ POINT 最終候補 3 競技団体 一般社団法人日本知的障害者水泳連盟 ( 継続 ) * 日本知的障害者水泳連盟は 第

職場環境 回答者数 654 人員構成タイプ % タイプ % タイプ % タイプ % タイプ % % 質問 1_ 採用 回答 /654 中途採用 % 新卒採用 % タ

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目次 1 はじめに 事業計画書作成上の注意点 提案課題 提案課題 1 管理運営の基本方針...4 提案課題 2 施設の提供 運営に関する業務 1 施設の提供 施設の運営 施設内サービス及び東京 2020 大会のメモリアルの展示...6 提案課題 3 ス


Transcription:

パラリンピック競技団体の課題と パラリンピックサポートセンターの支援概要 Copyright The Nippon Foundation Paralympic Support Center

1. 日本財団パラリンピックサポートセンター ( パラサポ ) 1. 目的 : 2020 年東京パラリンピック大会の成功及びその後のインクルーシブな社会の実現を目指したパラリンピックムーブメントの推進を目的とする 2. 事業概要 : 1 パラリンピック競技団体の基盤整備 2 アスリートが競技に集中するための環境整備 3 パラリンピックの普及 啓発 4 パラリンピックボランティアの推進 5 パラリンピックの学術研究 6 パラスポーツの国際支援 7 障がい者の文化 芸術支援 1

2. パラリンピック競技団体の現状及び課題 当センターでは 競技団体の具体的な課題を把握するために 以下の調査を実施 (1) 調査対象 (2) 調査方法 夏季及び冬季パラリンピック競技団体 28 団体 ( 全 31 団体中 ) ヒアリング調査 (3) 調査期間 2015 年 7 月 ~8 月 (4) 調査項目 運営状況 オフィス 会計処理 国際業務 広報 スポンサー対応 選手強化 関連機関との連携状況など 2 ( データは 2015 年 8 月時点 )

2. パラリンピック競技団体の現状及び課題 競技団体の約 7 割は 専従スタッフがいない 専従スタッフが 3 人以上の競技団体は 1 団体のみ 競技団体の約 4 割は 専用オフィスがない 専用オフィスも 外部との打合せ等には不向きな ワンルームマンションが多い 4 人 1 団体 専従スタッフ ( ) の人数 2 人 5 団体 オフィスの状況 その他 4 団体 1 人 2 団体 自宅 8 団体 専用 16 団体 0 人 18 団体 [N=26 団体 ] [N=28 団体 ] 週 5 日程度勤務 かつ 有給 かつ 他の職に就いていない スタッフ 3

2. パラリンピック競技団体の現状及び課題 年間予算は 最低 3 百万円 最高 1 億 8 百万円 最頻は 2 千万円台 また 年間予算の多くを助成金等が占めており 競技団体の約 7 割 (12 団体 ) は 自己財源が 1,000 万円未満 ( うち 8 団体は 3 百万円未満 ) 自己財源も 強化活動の補填等に使われることが多く 事務局運営に充てられる予算は非常に少ない 60~80 百万円 2 団体 年間予算 ( 収入合計 ) 80 百万円以上 2 団体 20 百万円未満 5 団体 40~60 百万円 3 団体 20~40 百万円 5 団体 20~30 百万円 1 団体 10~20 百万円 3 団体 自己財源 ( ) 30 百万円以上 1 団体 百万円未満 4 団体 1~10 百万円 8 団体 [N=17 団体 ] [N=17 団体 ] 自己財源 は 会費 登録費 寄付 協賛金 事業収入等の合計 大会 遠征の参加費等 手元に残らない収入は含まない 4

2. パラリンピック競技団体の現状及び課題 1 公的財源 ( 助成金 ) の経理処理 専従スタッフが少ないことから 厳密な精算処理を求められる公的な助成金の経理が大きな負担になっている 例 : 経理処理は ヘッドコーチが多くを担っており 現場の負担になっている 2 広報活動の充実 限られた事務局スタッフは経理に取られて 広報活動には手が回らない団体が多い 例 : 就業時間外にボランティアでやっているので ホームページの更新が遅れる 例 : メディアからの取材に対して 即時対応ができず 機会を逃してしまう 3 スポンサーの確保 自立に向けては 自主財源の確保が必要だが スポンサー獲得のノウハウがない 例 : スポンサーは獲得したいが どうやっていいのかわからない 例 : 協力を申し出てくれる企業が増えたが メリットを提供できない 5

2. パラリンピック競技団体の現状及び課題 4 若手選手の育成 国の助成金は 強化 に特化しており 若手選手の育成ができない 例 : 若い選手 将来性のある選手を世界選手権等に連れていけない 例 : 子供の競技用車いすを購入できず 選手の早期育成ができない 5 競技の普及 国内 国際大会の開催 体験会を開催するためのノウハウ 人材 費用が十分ではない 2020 年のプレ大会として国際大会を誘致 開催したいが 具体的に動けない 例 : 日本での国際大会の開催は 海外からも期待されているが まだ 具体的な計画が立てられていない 6 将来の団体運営を担う新たな人材の確保 急激な世の中の動きに対応できていない 自立に向けて道を切り開く人材が不足 例 : 継続的な雇用が保証できないので 有能な人材に声をかけにくい 例 : 運営スタッフの次世代の育成ができていない 6

3. 課題解決に向けた支援の方向性 競技団体の多くは 組織基盤の脆弱さが要因となり 活動や取組を拡大することができず 継続的な組織の維持 成長を阻害する悪循環に陥っている まずは 1 組織基盤の安定化 を図り それを足掛かりに 2 活動 取組の充実 3 組織の発展 自立 を促し 好循環に転じることが必要 組織基盤が脆弱 組織基盤の安定化 現状 好循環! 活動 取組の停滞 発展 成長の阻害 活動 取組の充実 組織の発展 自立 7

4. パラリンピック競技団体支援における 3 つの機能 日本財団パラリンピックサポートセンターは 3 つの機能により 競技団体の組織基盤強化 活動の充実 2021 年以降の自立化の推進を図ります 機能 1: 共同オフィス 共通バックオフィス オフィスを無償提供 団体運営に伴う業務をサポートし 競技団体の業務負担を軽減 機能 2: 助成制度 新たな助成制度の構築により 競技団体の取組 活動の充実 機能 3: 推進戦略 多くの競技団体が集まるメリットを活かし 2020 年に向けた機運の醸成 及び 2021 年以降の自立化の推進 2020 年東京パラリンピックの成功 2021 年以降のパラリンピック競技の持続的成長 機運醸成 自立化支援 業務負担軽減 機能 3: 推進戦略 競技団体の連携強化 コンサルティング ボランティアのコーディネートなど 機能 1: 共同オフィス 共通バックオフィス 経理処理のサポート 国際業務のサポートなど 機能 2: 助成制度 人材の雇用 育成 各競技の普及 若手の育成など 取組 活動の充実 8

日本財団パラリンピックサポートセンターオフィス概要 日本障害者乗馬協会 日本知的障害者卓球連盟 入所団体 競技団体 :25 団体 ( うちフリーアドレス 3 団体 ) 関連団体 : 日本パラリンピック委員会日本パラリンピアンズ協会 フロア面積約 1,300 m2オフィス面積約 800 m2 多目的トイレ (2 室 ) 6.3 m2 5.5 m2 会議室 Japan 25.5 m2 競技団体執務スペース 67.4 m2 パラサポ執務スペース 22 m2 日本肢体不自由者卓球協会 日本パラバレーボール協会 日本障害者バドミントン連盟 日本視覚障害者柔道連盟 全日本テコンドー協会 日本車いすテニス協会日本ゴールボール協会日本チェアカーリング協会 絵画 16 m2 フリーアドレス 133.6 m2 会議室 international 49.9 m2 パラサポ執務スペース 18 m2 パラサポ執務スペース 43 m2 ディスプレイ 競技団体執務スペース 231.2 m2 ステージ 日本障害者スキー連盟日本アイススレッジホッケー協会日本車椅子バスケットボール連盟日本ウィルチェアーラグビー連盟 日本パラ パワーリフティング連盟日本障害者スポーツ射撃連盟日本身体障がい者水泳連盟日本知的障害者水泳連盟 日本トライアスロン連合日本ブラインドサッカー協会日本パラサイクリング連盟日本脳性麻痺 7 人制サッカー協会日本パラ陸上競技連盟 日本盲人マラソン協会日本知的障がい者陸上競技連盟 9

4. 競技団体支援における 3 機能の概要 機能 1: 共同オフィス 共通バックオフィス ( 全 31 団体中 25 団体入居予定 ) 2015 年 11 月現在共同オフィス 競技団体間のコミュニケーションを生み出すオープンなオフィスデザイン パラリンピックのイメージを変え 関係者のモチベーションを高めることを意識したスタジアムのような高揚感を掻き立てる設計 障がいのある方にも利用しやすいユニバーサルデザインの導入共通バックオフィス 経理(5 名 ) 国際業務(1 名 ) のサポートスタッフが常駐機能 2: 助成制度 2015 年度パラリンピック競技団体組織運営 管理基盤支援助成金 期間 :2015 年 11 月 1 日 ~2016 年 3 月 31 日 (5か月) 対象 : パラリンピック競技団体 ( 全 31 団体 ) 内容及び助成額 :1 人的資源の確保に関する事業 :175 万円 ( ひと月あたり上限額 35 万円 ) 2その他組織運営 管理基盤及び活動の充実に関する事業 :400 万円 ( 上限額 ) 第 1 次 (11 月事業開始 ) 13 団体計 5581 万円交付決定 第 2 次 (12 月事業開始 ) 及び 第 3 次 (1 月事業開始 ) は順次申請受付機能 3: 推進戦略パラリンピックに関する情報発信 普及活動 / 競技団体スタッフの人材育成競技団体の連携強化 / その他 競技団体の相談 コンサルティング 10

5. 日本におけるパラリンピックの関心度 ( 普及 啓発 ) 東京パラリンピックに関心があるか? 関心がある 70% 関心がない 30% 東京パラリンピックを観戦に行きたいか? 観戦に行きたい 36.4% ( パラスポーツ直接観戦経験は 4%) 観戦に行きたいとは思わない 63.1% 東京オリ パラ大会にボランティアとして大会に参加したいか? 参加したい 22.7% 参加したくない 75.8% 11 内閣府調査より抜粋

パラ駅伝 in TOKYO 2015 年 11 月 29 日開催決定! 障がい者 健常者が一緒に 8 名で 1 チームをつくりタスキをつないでゴールを目指します 1 周 2.563km のコースを 8 名で 8 周 タスキをつなぎます 各都県の代表チーム 19 チームが参加予定です 総勢 152 人で 秋の駒沢を走ります 東京都 /5 チーム神奈川県 /3 チーム千葉県 /2 チーム埼玉県 /2 チーム群馬県 /1 チーム山梨県 /1 チーム栃木県 /1 チーム茨城県 /1 チーム新潟県 /1 チーム静岡県 /1 チーム長野県 /1 チーム 12 駒沢オリンピック公園陸上競技場及びジョギングコース