グリーン調達説明会 chemsherpa( ケムシェルパ ) の導入について 2017 年 8 月 F-17-014 2017 YASKAWA Electric Corporation
本日お伝えしたいこと 1. 安川グループの環境ビジョン 2. 世界の製品環境法規制について 3. chemsherpa による調査について 4. 調査回答時の補足 5. 移行スケジュール 6. システム操作方法 ( 別紙説明およびデモ ) 7. 質疑応答 グリーン調達の推進は お取引先のご協力が必要不可欠です 当社方針をご理解いただき ご支援ご協力をお願いいたします 2017 YASKAWA Electric Corporation F-17-014 2
1 安川グループの環境ビジョン 1 当社グループの環境理念は 経営理念に基づき 地球環境保全が人類共通の最重点課題の一つで あるとの認識に立ち 企業活動のあらゆる面で環境に配慮して積極的に行動する としています また 長期経営計画で 100年の技術の蓄積を生かし 生活の質向上と持続可能な社会の実現に 貢献する という目指すべき姿を定めました これは環境経営の目標でもあり この達成に向けて 環境という観点から4つの重点目標に取り組みます 4つの重点目標 1 地球温暖化の防止 2 資源循環 省資源の追求 3 化学物質の適正管理 4 生物多様性保全 生産活動における環境負荷は従来以上に低減 グリーンプロセス するとともに 当社技術力を以っ て製品の環境性能を高め 製品により世の中の環境負荷を低減する グリーンプロダクツ ことで更 なる貢献を果たします 安川グループは 各ステークホルダーの皆様と共に持続可能な社会の実現を目指します 2017 YASKAWA Electric Corporation F-17-014 3
1 安川グループの環境ビジョン 2 YASKAWA ECO VISIONの達成に向けて 2025年での当社グループの あるべき姿として 環境長期計画 2025 を定めました グリーンプロセス グリーンプロダクツ 地球温暖化 防止 省資源 資源循環 化学物質管理 製品のエネルギー出力効率を改善し 製品を 通じてCO2排出量累計69百万トン*1削減する 創 蓄 活エネ製品の社内導入と見せる化に より事業の確立に寄与する 環境配慮設計の推進により 製品構成材料の リサイクル性を高める すべての製品にグリーン調達を適用し 環境に 悪影響を与える化学物質の使用を禁止する 生物多様性 保全 地球温暖化 防止 省資源 資源循環 GHG排出量を10 *2削減(毎年1 削減)する 2030年目標 15%削減 Reduce 発生抑制 Reuse 再利用 Recycle 再資源化 により 廃棄物排出量 を毎年1 *3削減する 水の使用 排水を適正に管理する 化学物質管理 生産活動での有害物質の管理を徹底する 生物多様性保全 事業活動と社会貢献活動を通じて 生物多様性保全を推進する 全従業員参加の活動 当社グループ各社が環境マネジメントを実施する すべての人が責任を持って主体的に環境活動に取り組む *1 2016年度 2025年度までの累計 *2 2015年度比 *3 2015年度比売上高原単位 2017 YASKAWA Electric Corporation F-17-014 4
2. 世界の製品環境法規制 (1) 世界の製品環境法規制 (2) EU RoHS 指令と中国 RoHS 指令の比較 (3) REACH 規則対応とは (4) EU RoHS 指令追加 4 物質禁止について (5) グリーン調達ガイドラインについて 2017 YASKAWA Electric Corporation F-17-014 5
2. 世界の製品環境法規制 1 各国で規制が制定され 家電から産業機器へ対象範囲が拡大傾向 ロシアRoHS 策定中 EURoHS EUREACH 中国RoHS 連邦法TSCA トルコRoHS インドRoHS 化審法 台湾RoHS タイRoHS ベトナムRoHS シンガポールRoHS アルゼンチンRoHS 以下規制強化を特に注視 EU RoHS指令 カテゴリ9適用 2017/7/22 ) 適用除外解除 追加4物質禁止 中国RoHS改正 2016/7/1 2017 YASKAWA Electric Corporation F-17-014 6
2. 世界の製品環境法規制 2 EU_RoHS指令 中国_RoHS指令 適用時期 製品カテゴリー別に指定 家電 2006 医療機器 2014 監視 制御機器 2017/7 全て 2019 2016/7 区別無し 段階適用に関するFAQが未発行 表示義務を先行し 含有禁止製品は 以降に随時指定 規制内容 ①含有禁止 有害6+4物質 ①STEP1 含有情報の表示 6物質 マーク例 Cd,Pb,Hg,Cr6+,PBB,PBDE 追加4物質 フタル酸エステル類 DEHP,BBP,DBP,DIBP ②STEP2 含有禁止 有害6物質 2019/7 順次製品指定 ②遵法表示 CEマーク Cd,PB,Hg,Cr6+,PBB,PBDE 2017 YASKAWA Electric Corporation F-17-014 7
2. 世界の製品環境法規制 (3) REACH 規則対応とは EUへの輸出品 ( 製品 部品 ) の含有化学物資の調査に回答すること回答拒否または虚偽報告は法令違反となる REACH 規則第 33 条 : 成形品 ( 部品 製品 ) に含まれる物質に関する情報伝達の法的義務 - 特定物質の濃度が部品の質量比 0.1% を超える場合は 調査要求に45 日以内の回答が必要 回答 (45 日以内 ) EU 域内 調査 客先 ( 要求者 ) REACH 規則の SVHC 濃度算出の法解釈が 製品 部品 へ変更 (2015 年 9 月 10 日 EU 司法裁判所 ) 調査 回答 (45 日以内 ) 一般消費者 ( 要求者 ) 2017 YASKAWA Electric Corporation F-17-014 8
2. 世界の製品環境法規制 4 RoHS指令追加4物質禁止について (2015/6公布 2019/7適用 4物質名称 主な含有部品 1 DEHP フタル酸ジ 2 エチルヘキシル 2 BBP フタル酸ブチルベンジル 3 DBP フタル酸ジ n ブチル PVC可塑剤として多く利用 例 ケーブル被覆 電解コンデンサ シー ル用ゴム 接着材 塗料 プラスチッ ク添加剤など 4 DIBP フタル酸ジイソブチル 2018年4月より調達品への4物質含有を禁止します それまでに変更手続き等含めて対応をお願いします 2017 YASKAWA Electric Corporation F-17-014 9
2. 世界の製品環境法規制 (5) 環境法規制およびお客様要求を踏まえお取引先への要求事項をグリーン調達ガイドラインへまとめています 環境管理体制の構築 調達品の選定基準 管理対象化学物質 RoHS 指令規制物質の非含有証明書等 グリーン調達ガイドライン ( 下記サイトより日 英 中の最新版を提供 ) https://www.yaskawa.co.jp/company/procurement/green 2017 YASKAWA Electric Corporation F-17-014 10
3.chemSHERPA による調査について (1) 調査回答フロー (2) chemsherpa( ケムシェルパ ) とは (3) chemsherpaの入力フロー (4) chemsherpaツール提供のwebサイト (5) 当社支給品 の化学物質情報の取り扱い 2017 YASKAWA Electric Corporation F-17-014 11
3.chemSHERPAによる調査について 1 調査回答のフロー 依頼先 安川電機 NECクラウドサービス ProChemist/AS 調査依頼 管理システム インターネット 調査回答 本社取りまとめ インターネット 事業部 調 設 達 計 調 設 達 計 調 設 達 計 設 計 依チ 頼ェ ッ ク 依チ 頼ェ ッ ク 依チ 頼ェ ッ ク 依チ 頼ェ ッ ク メール お知らせ 調査依頼 事業部 調査回答 事業部 事業部 調査フォーマット(データ を JGPSSIからchemSHERPAへ 変更します サプライヤ様 データ chemsherpa 書類 非含有証明書 2017 YASKAWA Electric Corporation F-17-014 12
3.chemSHERPAによる調査について 2 chemsherpa ケムシェルパ とは サプライチェーンで含有化学物質情報を効率よく伝達するための調査フォーマット サプライチェーン情報伝達の例 経産省主導で統合一本化 JGPSSI chemsherpa JAMPAIS 川下製品 川中部品 川上部品 SHERPA SHERPA SHERPA SHERPA SHERPA SHERPA SHERPA 国際標準IEC62474に準拠して おり海外の流通フォーマット との互換性も高い SHERPA SHERPA 従来フォーム JGPSSI)の項目 chemsherpa記載項目の例 化学物質 含有量 含有濃度 100mg 法適用除外コード 使用用途 法律情報 1200ppm RoHS-7(C)-I 抵抗電極 RoHS 10mg 1500ppm RoHS-7(a) 高融点はんだ RoHS 2mg 20ppm PVC可塑剤 REACH 鉛 部品 フタル酸 2017 YASKAWA Electric Corporation F-17-014 13
3.chemSHERPAによる調査について 3 chemsherpaの入力フロー 依頼者情報の入力 当社情報 当社は 調査回答内容において 遵法判断情報を必須とします 成分情報の併記はOK 発行者 承認者情報の入力 サプライヤ様の情報 基本情報の入力 部品品番の情報 旧JGPSSI相当 の入力項目 遵法判断情報の入力 成分情報の入力 旧JAMP相当 の入力項目 遵法情報への変換 遵法情報が満足するように補足入力 必須 遵法判断情報の確認 2017 YASKAWA Electric Corporation 任意入力 併記OK F-17-014 14
3.chemSHERPA による調査について (4) chemsherpa ツール提供の WEB サイト 各種説明資料は JAMP の HP で提供されています 日本語 HP:https://chemsherpa.net/chemSHERPA/doc/ 英語 HP :https://chemsherpa.net/chemsherpa/english/doc/ 操作方法でお困りの際は JAMP のヘルプデスクがご利用頂けます jamp-chemsherpa@jemai.or.jp ( ご所属 お名前 メールアドレスをご記載 ) 2017 YASKAWA Electric Corporation F-17-014 15
4. 調査回答時の補足 (1) 当社支給品 の化学物質情報の取り扱い 有償支給品 支給品の情報を合計して回答 無償支給品 支給品の情報は除いて回答 支給品 + 調剤含む自己調達品調剤含む自己調達品 2017 YASKAWA Electric Corporation F-17-014 16
4. 調査回答時の補足 (2) 調査回答負荷の軽減措置 1 RoHS 指令規制物質の非含有証明書 の代用制度 - 手続き- 右記書類で事前申請 当社承認 お取引先オリジナルの非含有証明書 (RoHS 指令適合証明書 ) の代用開始 2017 YASKAWA Electric Corporation F-17-014 17
4. 調査回答時の補足 (3) 調査回答負荷の軽減措置 2 リファレンス承認制度 ー考え方 同一素材の形状違い品について リファレンス品目 (REF 品目 ) で置き換えることを承認し 調査回答を省略する制度 ( 化学物質含有量が部品質量に線形比例するものに限定 ) 品目 B 品目 D 品目 E REF 品目 B との質量比 0.7 B との質量比 1.2 品目 B でリファレンス承認し 品目 D E の調査回答を省略 REF 承認リスト D B 0.7 E B 1.2 2017 YASKAWA Electric Corporation F-17-014 18
4. 調査回答時の補足 (4) 調査回答負荷の軽減措置 2 リファレンス承認制度 ー手続き 下記書類 リストで事前申請当社承認対象品目の調査省略 会社名 : 部署 : 担当者名 : TEL: メールアドレス : リファレンス承認リスト リファレンス承認制度適用申請兼決定通知書文書 NO: 本リストファイル名 : 品目コード REF 品目コード 会社コード REF 質量比申請日付変更日付除外フラグ納入先 ( 少数 3 桁まで ) (YYYYMMDD) (YYYYMMDD) ( 除外品目に1) ( 安川工場名 ) BRQT34752-21 BRQT34751-21 MD146X 0.853 20101102 インバータ工場 BRQT34753-21 BRQT34751-21 MD146X 1.058 20101102 インバータ工場 BRQT34754-21 BRQT34751-21 MD146X 0.350 20101102 インバータ工場 BRQT34755-21 BRQT34751-21 MD146X 0.619 20101102 インバータ工場 BRQT34756-21 BRQT34751-21 MD146X 0.570 20101102 インバータ工場 BRQT34758-21 BRQT34751-21 MD146X 0.595 20101102 インバータ工場 BRQT34762-21 BRQT34751-21 MD146X 0.592 20101102 インバータ工場 BRQT34763-21 BRQT34751-21 MD146X 0.273 20101102 20101129 1 インバータ工場 BRQT34764-21 BRQT34751-21 MD146X 0.269 20101102 インバータ工場 BRQT34765-21 BRQT34751-21 MD146X 0.353 20101102 インバータ工場 BRQT34766-21 BRQT34751-21 MD146X 0.413 20101102 インバータ工場 BRQT34767-21 BRQT34751-21 MD146X 0.838 20101122 インバータ工場 BRQT34768-21 BRQT34751-21 MD146X 0.540 20101130 インバータ工場 BRQT34769-21 BRQT34751-21 MD146X 0.840 20101130 インバータ工場 BRQT34772-21 BRQT34751-21 MD146X 0.669 20101130 インバータ工場 BRQT34775-21 BRQT34751-21 MD146X 0.492 20101130 インバータ工場 BRQT34781-1 BRQT34751-21 MD146X 1.730 20101130 インバータ工場 BRQT34782-1 BRQT34751-21 MD146X 1.475 20101130 20101210 1 インバータ工場 ( 納入先工場毎に 1 つのリストで管理 ) 2017 YASKAWA Electric Corporation F-17-014 19
5. 移行スケジュール chemsherpa 移行の流れ ~2017/9 説明会 ( 九州 入間地区 ) chemsherpa 移行期間 2017/10 ~ 2018/3 chemsherpa による調査回答を求めますが 対応が難しい場合 申し出により JGPSSI による回答を受け付けます 調査依頼時に調達部部品管理課へご連絡ください 既に JGPSSI で調査依頼済みのものは JGPSSI で回答してください 原則 過去回答済 JGPSSI データの再調査はしません 2018/4~ chemsherpa へ完全移行 chemsherpa 調査回答のみ受け付けます 2017 YASKAWA Electric Corporation F-17-014 20
( 参考 )IEC62474 とは IEC62474: 電気 電子業界およびその製品に関するマテリアルデグラレーション 電気電子業界の製品含有化学物質に関し サプライチェーンにおける情報伝達の基本項目 方法を定めた国際規格です 電気電子機器に含有する可能性がある化学物質の情報やデータ交換の方法についても規定されています 本基準に準拠した調査スキームとして 以下があります 日本 :chemsherpa EU:BOMcheck 米 : IPC1752A 詳細は以下 URL を参照してください http://www.vt62474.jp/iec62474database/ 2017 YASKAWA Electric Corporation F-17-014 21
( 参考 ) 生物多様性に関する当社方針について (1) 安川電機グループは 持続可能な社会を実現するために 環境方針に定める環境保護基本理念 基本行動指針に基づき 地球環境の保護が人類共通の最重点課題の一つであるという考えのもと 我々の事業活動は生物多様性が提供する様々なサービスの上に成り立っていることを認識し 事業活動 社会貢献活動を通じて 生物多様性保全を推進します 1. 事業活動において 地球温暖化の防止 資源循環 省資源 化学物質適正管理に努めます 2. 環境 エネルギー事業領域を推進することにより 省エネルギーと創エネルギーの両面から環境負担を軽減します 3. 従業員の生物多様性に関する知識を深め 地域 行政 NPO NGO とも連携し 社内外での活動を実施します 2017 YASKAWA Electric Corporation F-17-014 22
( 参考 ) 生物多様性に関する当社方針について (2) 当社においては 代表的な取り組み例として 以下のような取り組みを実施しています 北九州市 100 万本植樹プロジェクト どんぐり銀行 の取り組みに参加 紙の購入ガイドラインを定め 全事業所のコピー用紙を 森林資源の持続可能な利用に配慮した木材を原材料とした紙を優先的に購入する 生物多様性の保全活動につきましては 環境省の HP をご参照ください http://www.env.go.jp/seisaku/list/biodic.html また 関連するHPや活動事例のデータベースをご紹介します にじゅうまるプロジェクト http://bd20.jp/ 生物多様性活動事例データベース http://bio.jema-net.or.jp/japanese/env/biodiversity_db/ お取引先様におかれましても できるところから生物多様性の保全活動を実施いただけますよう よろしくお願いいたします 2017 YASKAWA Electric Corporation F-17-014 23