2 前項の手続きに要する費用は, 乙の負担とする 第 5 条 ( 対価の不変換 ) 本契約に基づき, 乙から甲に支払われた対価は, いかなる事由による場合でも乙に返還しない 但し, 明白な過誤等の場合は, 無利子で差額を返還する 第 6 条 ( 保証 ) 甲は, 本契約に基づく商標の使用から生ずる乙

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理由群 Ⅰ ア拒絶理由が通知された際の補正は意見書においてすることができるので, 手続補正書の提出は不要であるためイ意見書は必ず提出しなければならないというわけではないためウ拒絶理由が通知された際の補正には, 必ず意見書の提出が必要であるため 問 3 発言 2について, 適切と考えられる場合は を,

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等を除き 住民票の写し等所定の本人確認書類を提示してください 4 許可等が必要とされる取引の場合には その許可等を証明する書面を提示または提出してください (3) 送金の依頼にあたっては 送金依頼人は当行に 送金資金の他に 当行所定の送金手数料その他この取引に関連して必要となる手数料 諸費用 ( 以

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第 7 条 ( 会員資格の喪失 ) 会員は 以下のいずれかの項目に該当するときは会員資格を喪失するものとし 直ちに当社に対しカードを返却していただきます また お積み立ていただいたポイントは全て消滅いたします (1) カードの入会に際し 氏名 住所 連絡先電話番号等 虚偽の届出申告をし 本人を偽る行

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理由群 Ⅰ ア請求項 1に係る発明と請求項 2に係る発明は同一の特別な技術的特徴を有しておらず, 発明の単一性の要件を満たさないためイ請求項 1に係る発明と請求項 2に係る発明とは異なる発明特定事項を有しておらず, 発明の単一性の要件を満たさないためウ請求項 1に係る発明と請求項 2に係る発明は同一

中学生の方は不要です ) なお 学生カードの有効期限は 小学生及び中学生の方は中学校を卒業する年の4 月末日 それ以外の方は学生証の有効期限又は30 歳の誕生日の前日とします もし 学生である期間に学生カードがご利用できなくなった場合は学生証を添えて カードをフロントにご提出ください 学生でなくなっ

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第 6 章国際事務局に対する手続 第 6 章 国際事務局に対する手続 第 1 節手続の原則 1. 手続の原則 (1) 国際事務局に対する手続の差出書面には 国際事務局が定めた公式様式 MM2 M M4~MM9 及び MM13~MM18 及び任意様式 MM10~MM12 及び MM19~ MM21 並

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外国送金取引規定 1.( 適用範囲 ) 外国送金依頼書による次の各号に定める外国送金取引については この規定により取扱います 1 外国向送金取引 2 国内にある当行の本支店または他の金融機関にある受取人の預金口座への外貨建送金取引 3 外国為替法規上の ( 非 ) 居住者と非居住者との間における国内

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Transcription:

1 級 ( ブランド専門業務 ) 学科試験サンプル問題 ( はじめに ) すべての問題文の条件設定において, 特に断りのない限り, 他に特殊な事情がないものとします また, 各問題の選択枝における条件設定は独立したものと考え, 同一問題内における他の選択枝には影響しないものとします 特に日時の指定のない限り,2013 年 1 月 1 日現在で施行されている法律等に基づいて解答しなさい 解答は, 選択枝ア~エの中から1つ選びなさい 1 アパレルメーカーであるX 社とY 社は,X 社が有する洋服のブランド ( 商標権 A) の譲渡について交渉を始めるところである 商標権の譲渡契約書のドラフトが以下のとおり準備されている 問 1に答えなさい 商標権譲渡契約書 DRAFT X 株式会社 ( 以下, 甲という ) と Y 株式会社 ( 以下, 乙という ) とは, 甲の保有する登録商標第 号を甲が乙に譲渡することに関し, 次のとおり契約を締結する 第 1 条 ( 商標権の譲渡 ) 甲は, 甲の保有する下記の商標権 ( 以下, 本商標権 という ) を, 乙に譲渡する 登録番号 商標 登録商標第 号 ABCD 指定区分及び指定商品 第 25 類被服 第 2 条 ( 権利の移転時期 ) 甲及び乙は, 第 3 条の規定する対価の支払いをもって, 本商標権が甲から乙に移転することに合意する なお, 乙は, 第 4 条に規定する特許庁への移転登録手続きが完了するまでの間, 法律上有効に本商標権が乙に移転されるものでないことを予め確認する 第 3 条 ( 対価及び支払方法 ) 乙は, 本契約第 2 条による本商標権の譲渡の対価として, 本契約締結の日より 日以内に消費税を加 算した金額を甲の指定する銀行口座に振り込みにて支払う なお, 銀行手数料は乙の負担とする 第 4 条 ( 移転登録手続 ) 本商標権の特許庁への移転登録申請手続きは, 前条より対価の支払いがあった後, 甲が行う

2 前項の手続きに要する費用は, 乙の負担とする 第 5 条 ( 対価の不変換 ) 本契約に基づき, 乙から甲に支払われた対価は, いかなる事由による場合でも乙に返還しない 但し, 明白な過誤等の場合は, 無利子で差額を返還する 第 6 条 ( 保証 ) 甲は, 本契約に基づく商標の使用から生ずる乙のいかなる損害についても一切の責任を負わない 第 7 条 ( 秘密保持 ) 本契約の期間中及びその終了後 1 年間, 甲及び乙は, 本契約期間中に相手方から提供された情報を相 手方の了解なしに第三者に開示してはならない 第 8 条 ( 解除 ) 甲又は乙は, 相手方が本契約に違反した場合, 何らの通知催告を要せず, 直ちに本契約を解除するこ とができる 第 9 条 ( 協議 ) 甲及び乙は, 本契約に規定なき事項又は解釈に疑義ある事項については, 信義誠実の原則に従って甲 乙協議の上, これを解決するものとする 本契約締結の証として, 本書 1 通を作成し, 甲及び乙が記名押印のうえ, 甲が原本を, 乙がコピーを 保有する 年 月 日 甲 X 株式会社 代表取締役社長 印 乙 Y 株式会社 代表取締役社長 印

問 1 Y 社の法務担当者丁が, 譲渡契約書案について検討している ア ~ エを比較して, 丁の考えと して, 最も不適切と考えられるものはどれか ア 1 条について, 商標権が有効に存続しているか登録原簿で確認しておこうと考える イ 1 条について, 譲渡対象の登録商標 Aは5 年ほど使用されていなかったようである 不使用取消審判が請求されていないか確認しようと思う ウ 4 条 1 項の規定に問題があると思う 本商標権の特許庁への移転登録申請手続きは, 前条より対価の支払いがあった後, 乙が行うものとし, 甲は本商標権の移転登録申請手続きに必要な書類を無償で乙に提供する と変更しようと思う エ当社が使用したい商標は, 譲渡対象の登録商標 Aである X 社が他にどのような商標権を有しているかまでは調べる必要はないと考えた 2 X 社は, 商標 Aについて商標登録出願 Pを行った その指定商品については, 次の指定商品が記載されていた 問 2に答えなさい 指定商品又は指定役務並びに商品及び役務の区分 第 3 類 指定商品( 指定役務 ) 靴クリーム, 靴墨, つや出し剤, せっけん類, 歯磨き, 化粧品, 香料, 薫料, つけづめ, つけまつ毛, 第 21 類 指定商品( 指定役務 ) 歯ブラシ, その他の化粧用具 ( 電気式歯ブラシを除く ), デンタルフロス 参考まで 靴クリーム, 靴墨 03E01, つや出し剤 03F01, せっけん類 04A01, 歯磨き 04B01, 化粧品 04C01, 香料 04D01, 薫料 04D02, つけづめ, つけまつ毛 21F01 歯ブラシ, その他の化粧用具 ( 電気式歯ブラシ を除く )21F01, デンタルフロス 01C0 1

問 2 X 社は, 商標登録出願 Pに対して拒絶理由通知 Rを受けた 拒絶理由通知 Rの概要は次の通りである これを受けて,X 社の事業部の部員甲と知的財産部の部員乙が会話をしている ア~エを比較して, 最も不適切と考えられるものはどれか 拒絶理由通知書の概要 この商標登録出願に係る商標は, 登録商標 B と同一又は類似であって, その商標登録に係る指定商品 と同一又は類似の商品について使用するものであるから, 商標法第 4 条第 1 項第 11 号に該当する ( 登録商標 Bの情報 ) 登録日 平成 22 年 (2010)12 月 3 日 出願日 平成 22 年 (2010)6 月 1 日 権利者 Y 社 商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務 3 化粧品, 香料, 薫料 ( 参照条文 ) 商標法第 4 条第 1 項第 11 号当該商標登録出願の日前の商標登録出願に係る他人の登録商標又はこれに類似する商標であつて, その商標登録に係る指定商品若しくは指定役務又はこれらに類似する商品若しくは役務について使用をするもの ア甲 化粧品, 香料及び薫料を削除すれば, この拒絶理由を解消できるでしょうか 乙 はい, できます この拒絶理由を解消する最も簡単な方法です 化粧品, 香料及び薫料に商標 Aを使用する予定がなければ, 第 3 類の指定商品から化粧品, 香料及び薫料を削除することをお勧めします イ甲 商標 Aと商標 Bはかなり違うように感じるので, 両商標は非類似である旨を意見書で主張したいと考えているのですが, 歯磨きと歯ブラシについては商標 Aを付けて既に販売しているので, これらについては速やかに商標登録したいと考えています 乙 では, 拒絶理由の対象となっている化粧品, 香料及び薫料を指定商品とした分割出願を行うことを検討しましょう これにより, 拒絶理由の対象とならなかった歯磨きや歯ブラシ等については速やかに商標登録することができます ウ甲 商標登録についてY 社の同意が得られれば, この拒絶理由を解消できるでしょうか 乙 できません Y 社の同意だけでは商標登録を受けることはできず, 商標登録出願 Pにより生じた権利をY 社に一旦譲渡し商標登録を得た上で,Y 社から再譲渡して貰うことが必要となります エ甲 Y 社のウェブサイトを閲覧した限りでは, 化粧品, 香料及び薫料についてY 社は商標 Bを使用していないようでした 不使用取消審判を請求することはできますか

乙 はい, できます Y 社の商標 B の出願日から 3 年を経過しているためです 不使用取 消審判の請求が認められれば,Y 社の商標 Bが取り消されるため, 今回の拒絶理由を解消することができます 3 FOOD-FRI は, 魚や肉を揚げるための油脂製品である FOOD-FRI の製造会社 X 社は, FOOD-FRI というマークで, 当該製品の販売を米国で開始しようとしている そこでX 社は, FOOD-FRI という商標を米国で登録すべく, 使用意思に基づく出願を行った なお, 外国出願, 外国登録を基礎とした出願ではない 問 3に答えなさい 問 3 ア~エを比較して,X 社が, 補助登録 (Supplemental Register) の制度を利用する場合, 最も適切と考えられるものはどれか ア FOOD-FRI は記述的マークであるために, 補助登録は認められない イ X 社の出願は使用意思に基づくために, 補助登録は認められない ウ FOOD-FRI が一般名称であっても, セカンダリーミーニングをX 社が獲得すれば, 補助登録は認められる エ補助登録を受けられた場合,X 社が補助登録から5 年継続して当該商標を使用することができれば, 当該補助登録は自動的に主登録に切り替えられる 4 問 4 に答えなさい 問 4 ア~エを比較して, 中国における商標に関する制度についての説明として, 最も適切と考えられるものはどれか ア商標登録出願をしたところ, 指定商品の一部について拒絶理由通知を受けた この場合, 出願人が拒絶された指定商品について権利化を望まないのであれば, 応答しなくとも ( それらの指定商品の削除手続きをとらなくとも ), 残りの指定商品については登録を受けることができる イ商標登録出願をしたところ, 類似する他人の先願があるとして拒絶された 調べたところ3 年は不使用のようである しかし, 中国で不使用取消審判が認められる理由は, 登録商標が継続して5 年使用されていること, であるので不使用取消審判は請求できない ウ馳名商標と認定されるとより強い保護を受けることができる 馳名商標の認定は, 審判や裁判を通じて行われるほか, 商標局への馳名商標認定出願を通じても行われることがある エ中国には特許弁理士に加え, 商標弁理士という資格があり, 今も存続している

5 標章の国際登録に関するマドリッド協定の 1989 年 6 月 27 日にマドリッドで採択され た議定書 ( 以下, マドリッドプロトコルという ) に関して, 問 5 に答えなさい 問 5 ア~エを比較して, マドリッドプロトコルの利用におけるメリットとデメリットについて, 最も不適切と考えられるものはどれか ア基礎登録 基礎出願が必要となる点, デメリットであるといえる 基礎登録 基礎出願と国際登録の間に,1) 名義人の同一性,2) 標章についての同一性, さらに3) 指定商品 サービスについても, 基礎登録 基礎出願の指定商品 サービスとの同一性が, それぞれ厳格に要求される イ各国出願に比べ, 各国代理人を通さずに済むため, 費用が安い点メリットであるといえる 代理人にもよるが,3~4カ国に出願する場合であれば, 各国出願に比べて安く済むと言われることが多い ウセントラルアタックにより取り消されることがある点, デメリットであるといえる 国際登録後 5 年の間, 国際登録は基礎登録 基礎出願に従属する エ締約国を事後指定することにより保護が拡張できる点, メリットであるといえる 出願時に指定しなかった締約国や出願後に新たに加盟した締約国についても, 後日取引する国が増えた場合など必要となれば, 国際登録後であっても領域指定することができる 1 級 ( ブランド専門業務 ) 学科試験サンプル問題解答 問題番号問 1 問 2 問 3 問 4 問 5 正解エエイアア