FUJITSU Software Interstage Application Server 入門ガイド Windows/Solaris/Linux B1WS-1001-03Z0(00) 2014 年 2 月
まえがき 本書の目的 本書は 製品の特長や主な機能について説明しています また Interstage の Java EE 機能でアプリケーションを運用するための流れを理解できるよう 簡単なサンプルアプリケーションを用いて環境設定から運用までの操作を説明しています 製品で提供している開発環境 実行環境の使い方に基づいて説明していますので 本製品を初めて使用される方は本書をご一読ください 本書の読者 本書は 本製品を初めて使用される方を対象としています なお 本書を読むためには 以下の知識が必要です インターネットに関する基本的な知識 Java/Java EE および Java EE アプリケーションに関する基本的な知識 使用する OS に関する基本的な知識 本書の構成 本書は以下の構成になっています 第 1 章 Interstage Application Server とは 本製品の特長と主な機能 製品体系について説明しています 第 2 章チュートリアル 開発した配備資産を Interstage の Java EE 機能で運用環境を構築して運用するまでの流れについて説明しています 登録商標について Microsoft Active Directory ActiveX Excel Internet Explorer MS-DOS MSDN Visual Basic Visual C++ Visual Studio Windows Windows NT Windows Server Win32 は 米国 Microsoft Corporation の 米国 日本およびその他の国における登録商標または商標です Oracle と Java は Oracle Corporation およびその子会社 関連会社の米国およびその他の国における登録商標です 文中の社名 商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります その他の記載されている商標および登録商標については 一般に各社の商標または登録商標です なお 本文中では (R) および TM は略記しています 輸出許可 本ドキュメントを非居住者に提供する場合には 経済産業大臣の許可が必要となる場合がありますので ご注意ください 著作権 Copyright 2011-2014 FUJITSU LIMITED 2014 年 2 月第 3 版 2012 年 8 月初版 - i -
目次 第 1 章 Interstage Application Server とは...1 1.1 特長と主な機能...1 1.1.1 業務安定稼働...1 1.1.1.1 システム管理...1 1.1.1.2 業務アプリケーション管理...2 1.1.1.3 高性能 スケーラビリティに対応...3 1.1.1.4 レスポンスの安定性向上...4 1.1.2 業務運用の効率化 コスト削減...4 1.1.2.1 業務運用の負担を軽減...5 1.1.3 業務構築の迅速化 コスト削減...5 1.1.3.1 業界標準 オープン技術によるアプリケーション開発の容易性...5 1.1.3.2 現行業務 既存システムを有効利用...6 1.1.4 安全なシステム構築...7 1.1.4.1 セキュアな運用環境...7 1.1.4.2 不正アクセスから資産を保護...8 1.1.4.3 セキュリティ監査証跡...8 1.1.4.4 シングル サインオン...8 1.2 製品体系...8 第 2 章チュートリアル...11 2.1 アプリケーション概要 (Account Management Tool)...11 2.2 環境設定から運用までの流れ...11 2.3 環境設定の事前準備...12 2.3.1 各種サービスの起動...12 2.3.2 データベースの環境設定...12 2.4 環境設定...14 2.4.1 Interstage Java EE 管理コンソールへのログイン...14 2.4.2 IJServer クラスタの作成...15 2.4.3 リソースの作成...15 2.4.4 配備...17 2.5 アプリケーションの運用...17 2.5.1 IJServer クラスタの起動...17 2.5.2 アプリケーションの実行...17 索引... 20 - ii -
第 1 章 Interstage Application Server とは Interstage Application Server は SOA の基盤としてビジネス環境変化にすばやく適応する高信頼 高性能のアプリケーションサーバであり 以下を実現します Java EE 等の標準技術により 業務構築を迅速化 トラブルの事前回避や自動復旧などにより 業務安定稼働を実現 運用の簡易化 / 可視化等により 業務運用を効率化し 運用コストを削減 セキュリティ脅威に備えた安全なシステムを実現 1.1 特長と主な機能 Interstage Application Server の特長と主な機能について説明します 1.1.1 業務安定稼働 オープン技術をベースに高信頼性 高性能技術を搭載した トラブルに強いアプリケーション実行環境です 異常が発生しにくく 発生しても業務運用を継続できる安心機構により あらゆる規模のシステムで業務の安定稼働 継続運用を実現します 1.1.1.1 システム管理 システム資源の自動拡張 予兆監視 運用中の負荷にあわせシステムメモリなどのシステム資源を自動的にチューニングし 自動拡張が可能です また システム資源の消費を監視し 資源不足によるアプリケーション異常を事前に回避して 資源不足による運用停止などの問題を未然に防止できます - 1 -
ホットスタンバイ Web サーバやアプリケーションサーバでホットスタンバイを実現する機能によりアプリケーションが動作しているサーバ ( 現用 ) で障害が発生しても 待機系サーバでアプリケーションを自動起動し 業務を引き継ぐことができます ( フェールオーバー ) ホットスタンバイと負荷分散を組み合わせて 高信頼 高性能システムを実現します 負荷分散 処理集中によるレスポンス低下を防ぐと同時に サーバ故障時には故障サーバを切り離して運用するため レスポンスを維持し 業務を安定運用できます Web サーバによる負荷分散 ( 小規模構成向き ) Web サーバが業務を振り分け 負荷を分散します ネットワークサーバ IPCOM による負荷分散 ( 大規模構成向き ) 資源使用状況を計測し メソッド呼び出しごとの振り分けにより きめ細かく負荷分散できます 1.1.1.2 業務アプリケーション管理 業務単位での運用管理制御 (IJServer クラスタ / ワークユニット ) 業務単位に複数のアプリケーションを IJServer クラスタ / ワークユニットとして管理し 操作可能とする機構により 資源の有効利用や異常の自動復旧が可能になります - 2 -
業務の自動復旧 アプリケーション異常 ( 異常終了 ループ デッドロック ) を早期に検知し アプリケーションの再起動などにより自動的に業務を復旧できます 復旧中も業務リクエストを受け付けて 業務の停止や遅延を回避できます アプリケーションの復旧処理は IJServer クラスタ / ワークユニットのサービスレベルとして設定変更が可能です リソース プーリング プロセスやスレッドなどのサーバ資源を事前に獲得し IJServer クラスタ / ワークユニット内で再利用します サーバ資源を最大限に有効活用して CPU やメモリの最適使用が可能です 活性変更 業務の運用に影響を与えることなく アプリケーションの追加 入れ替えが可能です アプリケーションの修正やインターフェース変更が発生しても業務を停止することなく 動的に入れ替えができ システム変更にともなうコスト削減と環境変化への柔軟な対応が可能です 診断ログ機能 一括自動資料採取 アプリケーションの異常 ( 異常終了 ループ デッドロック ) が発生した場合 管理コンソールから エラーメッセージ 診断ログを参照できます また トラブル調査に必要な資料を一括して自動採取できます 1.1.1.3 高性能 スケーラビリティに対応 アプリケーションの多重制御 ( マルチコンテナ ) アプリケーションの多重実行を制御して 多数のリクエストに対しても安定したレスポンスを保証します アクセス集中などによる性能劣化を防ぐとともに CPU 性能を有効に利用でき スケーラブルな構成にも対応できます また 業務を複数のコンテナで運用することで 特定のコンテナにトラブルが発生しても他のコンテナで業務運用を継続でき トラブルの影響を局所化できます - 3 -
Web サーバの複数運用 Web サーバの複数運用が可能です それぞれの Web サーバは個々のプロセスで実行できるため Web サーバの追加構築や単体での起動停止など独立した運用が可能です 1 つのサーバ上に複数の Web サーバを構築でき サーバを有効に利用できます 1.1.1.4 レスポンスの安定性向上 Java のレスポンスの平準化 ( コンカレント GC) JavaVM において 従来のパラレル GC に加え アプリケーションスレッドと並行で GC(Garbage Collection) を実行するコンカレント GC( コンカレント マーク スイープ GC 付きパラレル GC) を提供します この機能によって GC によるアプリケーションスレッドの停止時間を最小限にしてレスポンスのバラツキを抑えることができます 1.1.2 業務運用の効率化 コスト削減 管理コンソールによる業務の起動 停止 状態監視 入れ替えや 性能情報の採取 グラフ表示などにより 運用の簡易化 / 可視化します また 仮想環境での動作をサポートしており 仮想環境のメリットを活かした運用が可能です これらにより 効率的な運用や運用コストの削減を実現します - 4 -
1.1.2.1 業務運用の負担を軽減 GUI による簡単操作 業務運用は GUI(Interstage Java EE 管理コンソール /Interstage 管理コンソール ) で簡単に操作可能です また 複数のアプリケーションを IJServer クラスタ / ワークユニットとして管理できます 業務の構築 起動 停止からプロセス多重度変更などの環境設定 実行時の資源消費や処理時間のモニタリングなど 業務の構築 運用のすべての操作を実行できます また 管理コンソールで データベース接続の設定が可能であり Symfoware Server や Oracle Database(RAC の高速接続フェイルオーバー機能等 ) に接続するための設定を容易に行えます コマンドによる定型操作 繰り返し操作 すべての運用管理操作はコマンドで実行可能です 管理コンソールでは不向きな定型の運用操作や繰り返し操作で 利便性を向上できます 業務のレスポンス監視 性能分析 業務アプリケーションの性能情報 (Java ヒープ量 ガベージコレクション状況 処理量 CPU 使用率など ) をグラフで表示したり ログを採取できます 管理コンソール / モニタロギング 管理コンソールから 実行中の業務アプリケーションの性能情報を簡単に確認できます また モニタロギングを利用することで 性能情報を一定間隔でファイルへロギングすることができます Java VisualVM 性能ボトルネックやメモリリーク等のトラブル調査を支援するツール (Java VisualVM) を提供しています Java 監視機能 Java 監視機能により アプリケーションサーバ上で動作中のアプリケーションの Java VM に関するパフォーマンスデータを収集 表示できます 仮想環境への対応 多数のサーバの運用コストを削減 既存システムの延命 急激なビジネス環境変化へ適応などにおいて 仮想化での対応が図られています Interstage Application Server では VMware Hyper-V Xen といった 様々な仮想環境での動作をサポートしており これらの仮想環境のメリットを活かした運用が可能です 1.1.3 業務構築の迅速化 コスト削減 Java EE 等の標準技術によるアプリケーション開発の容易性や 他ベンダーや OSS からの高い移植性により 迅速な業務構築を実現します また システム更新等によるバージョンアップ時にも アプリケーション互換を保証する機構により アプリケーションの継続利用を支援します これらにより 業務構築や業務更新のコスト削減を実現します 1.1.3.1 業界標準 オープン技術によるアプリケーション開発の容易性 Java EE 対応 GlassFish v2.1 および v3.1 をベースとした実行環境を提供しており EJB 3.0 Servlet3.0 等により 高い生産性でアプリケーション開発が行えます また Interstage の高信頼 / 高性能技術により Java EE アプリケーションの高信頼 / 高性能な運用を実現します - 5 -
高性能 高信頼な Java 実行基盤 オラクル社標準の JDK と完全互換の Java アプリケーション実行環境を提供する富士通製 JDK 6/JDK 7 を搭載しています メモリ不足時の予兆監視等 保守機能強化など 富士通独自の機能強化を行っており 高性能 高信頼な Java アプリケーション実行が可能です Web サービス対応の実行基盤 Web サービスの相互接続規約 WS-I BP に対応し SOA 適用システムの基盤としてサービスの構築 運用 連携を支援します 他社ベンダーを含む他の業務サービスや.NET 環境とも容易に接続でき 業務の適応範囲を拡大できます 環境設定やアプリケーション配備など簡単な運用操作で利用でき 実用的で使いやすい Web サービスを実現できます 豊富な部品群をもつフレームワーク 各種アプリケーションを効果的に開発するための豊富な高機能部品群 ( フレームワーク ) を標準装備しています フレームワークの利用により 高品質なアプリケーションを簡易に開発できます Struts や JSF などの標準技術にも対応しており これらの標準的なスキルを活用して各種アプリケーションを開発できます また Interstage Interaction Manager と組み合わせることにより Ajax フレームワークを利用した高い操作性 応答性を実現した Web システムを短期間で構築できます JavaScript ライブラリの提供 スマート端末向けアプリケーション開発フレームワーク スマート端末開発向けの jquery Mobile(JavaScript フレームワーク ) をサポートします jquery Mobile を使用することで スマート端末に対応するアプリケーションの開発を 短期間に容易に行うことが可能となります jquery UI スマート端末で実現したリッチな Web コンテンツを パソコンでも実現できるようにします 本機能の詳細情報は 本製品媒体の以下に格納されています < ドライブ名 >:\smartp マニュアルについては 以下の HTML ファイルを Web ブラウザで参照してください JavaScript ライブラリユーザーズガイド < ドライブ名 >:\smartp\document\index.html 1.1.3.2 現行業務 既存システムを有効利用 - 6 -
複数世代のアプリケーション実行環境の提供 最新バージョンの Java で構築した新規業務 旧バージョンの Java で構築した既存業務 COBOL や C で構築した既存業務を 1 つのアプリケーションサーバで実行 連携できます また 本製品で提供する旧バージョンの Java 実行環境で 他社アプリケーションサーバの最新版では利用できなくなった旧バージョンの Java アプリケーションを運用することも可能です そのため サーバ集約や既存業務を活用したシステム構築を容易に行うことができます (COBOL C については Enterprise Edition のみでサポートしています ) 既存システムの活用 メインフレームなどの既存システムをインターネット環境から利用できます メッセージ通信やゲートウェイなどの機能により インターネット環境から既存システムを容易に活用できます また フロントの業務システムを Interstage Interaction Manager の Ajax フレームワークで構築することにより バックエンドの既存システムを活用して クライアントサーバシステムの操作性を維持 向上した効率的な画面を実現した リッチな Web クライアントを構築できます ビジネス環境の変化にあわせて 低コストで短期間にシステムの拡張や統合が可能です COBOL/C/C++ 言語資産の利用 Java に加えて COBOL や C/C++ 言語で開発したアプリケーションも使用できるため これらの言語で開発された既存資産を利用して高信頼な業務システムを短期間に構築できます また Java COBOL C 言語などの開発言語に関係なく アプリケーションは管理コンソールから IJServer クラスタ / ワークユニット ( 業務単位 ) で操作 監視が可能です 1.1.4 安全なシステム構築 業務システムのセキュリティ強化と操作性 運用性を兼ね備えた運用環境を実現します 難しい設定をしなくてもインストール直後からセキュアなシステムを構築でき 情報漏洩や第三者機関によるセキュリティ監査にも対応できます 1.1.4.1 セキュアな運用環境 インストールと同時にセキュアな運用環境を構築できます 業務のすべてのリソースへの適切なアクセス許可設定や 運用操作者の限定 運用にともなう通信の暗号化適用などがインストール直後から利用可能です 業務運用に対する不当なアクセス 通信傍受などのセキュリティ脅威から情報を保護し 安全な業務システムをスピーディーに構築できます - 7 -
1.1.4.2 不正アクセスから資産を保護 SSL3.0 のクライアント サーバ認証と暗号化機能 日本ベリサイン株式会社等の証明書を使用した SSL 通信など インターネットでの企業間取引や顧客への情報公開システムに不可欠な 高い安全性を実現するセキュリティ機能を実装しています 1.1.4.3 セキュリティ監査証跡 情報の漏洩に備えて いつ 誰が どのデータを どの経路で アクセスしたかを記録できます 横通しの識別 ID による各ログの相関関係の簡易な分析や Web サーバのアクセス情報 (Symfoware の監査ログに Web サーバの IP アドレス 認証ユーザー名などを記録 ) による不審者の早期特定など スピーディーな追跡調査や業務運用の正当性の証明に利用できます 1.1.4.4 シングル サインオン 1 回のサインオンで複数の業務サーバにアクセスできます 企業内の業務システムのユーザー ID パスワードなどの情報を一元管理しているため システム管理者によるユーザー情報の追加 変更 削除が簡単にできます また Windows のログオン機構との連携により 利用者は Windows ログオン操作のみでサーバへのサインオンが可能です Windows 標準搭載のディレクトリサービス Active Directory を利用した統合 Windows 認証にも対応しているため 利用者の利便性向上と導入 運用コストの削減が可能です 組織別に構築されたシングルサインオンシステム間での認証サーバ連携により 認証に必要なユーザー情報が通知され 別組織の業務サーバへも 1 回のサインオンでアクセスできます 認証サーバやユーザー情報を格納するリポジトリーサーバは ユーザーの増大などに応じてスケーラブルな構成やリレーショナルデータベースの利用が可能です さらに 一定時間で認証を無効にするアイドルタイムアウトや多重サインオン抑止などの機能により 適切な利用者認証 アクセス制御が可能です 1.2 製品体系 Interstage Application Server の製品体系と主な機能の対応について説明します - 8 -
Interstage Application Server Standard-J Edition Java 対応した シングルサーバ環境向けのスタンダードモデルです Java EE Web サービス等の標準技術に対応しており 高い生産性で開発した Java アプリケーションを実行できます また シングル サインオン機能を提供しており 高いセキュリティのシステムを容易に構築できます 参考 シングルサーバ環境 1 つのサーバでの実行環境あるいは 複数のサーバでもサーバ間での業務を引き継がない独立した実行環境です Interstage Application Server Enterprise Edition マルチ言語 (COBOL/C/C++) に対応し 高信頼 高可用を実現する マルチサーバ環境向けのエンタプライズモデルです Interstage Application Server Standard-J Edition の機能に加え マルチ言語 ホットスタンバイなどをサポートしています 安定したレスポンスと 24 時間 365 日の無停止システムを実現し 大規模システム構築に最適です 参考 マルチサーバ環境 マルチサーバ管理機能あるいは サーバ間で業務を引き継ぐ機能を使用し 業務アプリケーションを複数のサーバで実行する環境です 主な機能の対応 機能 SJE EE 業務安定稼働 システム資源の自動拡張 予兆監視 - ホットスタンバイ - 負荷分散 - 業務単位での運用管理制御 (IJServerクラスタ/ ワークユニット ) 業務の自動復旧 リソース プーリング 活性変更 診断ログ機能 一括自動資料採取 アプリケーションの多重制御 ( マルチコンテナ ) Webサーバの複数運用 Javaのレスポンスの平準化 ( コンカレントGC) - 業務運用の効率化 コスト削減 業務構築の迅速化 コスト削減 GUIによる簡単操作 コマンドによる定型操作 繰り返し操作 業務のレスポンス監視 性能分析 仮想環境への対応 Java EE 対応 高性能 高信頼なJava 実行基盤 Webサービス対応の実行基盤 - 9 -
機能 SJE EE 豊富な部品群をもつフレームワーク JavaScriptライブラリの提供 複数世代のアプリケーション実行環境の提供 既存システムの活用 - COBOL/C/C++ 言語資産の利用 - 安全なシステム構築 セキュアな運用環境 不正アクセスから資産を保護 セキュリティ監査証跡 シングル サインオン - 10 -
第 2 章チュートリアル 本章では 開発した配備資産を Interstage の Java EE 機能で運用環境を構築して運用するまでの流れを説明します 説明では以下に格納されているサンプルアプリケーション (Account Management Tool) を利用します C:\Interstage\F3FMisjee\sample /opt/fjsvisjee/sample ポイント 本章で説明する方法とは別に 製品の知識なしでも簡単に Java EE 5 に準拠した Web アプリケーションをすぐに運用開始できる ijsmartsetup コマンドも提供しています 詳細については リファレンスマニュアル ( コマンド編 ) - Java EE 運用コマンド - ijsmartsetup を参照してください 注意 Java EE 6 機能のチュートリアルについては Java EE 運用ガイド (Java EE 6 編 ) の チュートリアル を参照してください 2.1 アプリケーション概要 (Account Management Tool) サンプルアプリケーションは Web ブラウザで入力したユーザアカウント情報をデータベースで管理する簡単なアプリケーションです 以下の図に示すように JSP で Web ブラウザからの要求を受信し JPA を利用してデータベースにアクセスします JPA のエンティティクラスは "ACCOUNT" というデータベースのテーブルにマッピングされており データベースのカラムとマッピングするフィールドとして以下が定義されています @Column アノテーションは定義していないため フィールド名がそのままデータベースにマッピングするカラム名となります 主キー カラムにマッピングするフィールド名 項目 userid userid password fname lname email company フィールド名 2.2 環境設定から運用までの流れ 以下の手順でアプリケーションの環境設定から運用までの流れを説明します データベースについては Java EE 機能が提供する開発用の簡易データベースである Java DB を利用しています - 11 -
2.3 環境設定の事前準備 2.3.1 各種サービスの起動 Java EE 機能を利用する場合 以下のサービスが事前に起動されていることを確認してください Interstage Java EE DASサービス Interstage Java EE Node Agentサービス上記の各サービスを起動するには 以下のように実施してください 以下の Windows サービスを起動します - Interstage Java EE DAS - Interstage Java EE Node Agent 以下のコマンドを実行してサービスを起動します - ijdasstart - ijnastart それぞれのサービスの説明については 各機能の説明を参照してください 2.3.2 データベースの環境設定 使用するデータベースを起動します 以下の説明では Java EE 機能が提供する開発用の簡易データベースである Java DB を利用します - 12 -
データベースの起動 以下のように実行してデータベースを起動してください デフォルトでは データベースとして 1527 ポートが使用されます 1527 ポートが他のサービスですでに利用されている場合は起動エラーとなりますので 1527 ポートを使用しているサービスを停止して再度コマンドを実行するか --dbport オプションを指定して空いているポートを指定してください > C:\Interstage\F3FMisjee\bin\asadmin start-database > /opt/fjsvisjee/bin/asadmin start-database データベースのテーブル生成 サンプルアプリケーションでは 自動的にテーブルが生成されるため 操作の必要はありません 参考 サンプルアプリケーションでは JPA の persistence.xml ファイルに以下を定義しているため サンプルアプリケーションを配備した時に自動的にテーブルが作成され 配備解除時に自動的にテーブルが削除されます <property name="toplink.ddl-generation" value="drop-and-create-tables"/> 事前に Java DB にテーブルを定義したい場合 事前に Java DB にテーブルを定義するには データベースの操作を行う ij コマンドを使用します サンプルアプリケーションにはテーブル作成用のファイルが用意されています ij コマンドを使用して 本ファイルを指定して以下のように実行することでテーブルが生成されます > C:\Interstage\F3FMisjee\javadb\bin\ij C:\Interstage\F3FMisjee\sample\setup\createDDL.jdbc > /opt/fjsvisjee/javadb/bin/ij /opt/fjsvisjee/sample/setup/createddl.jdbc テーブルを削除したい場合 サンプルアプリケーションにはテーブル削除用のファイルも用意されています 同様に以下のように実行することでテーブルが削除されます > C:\Interstage\F3FMisjee\javadb\bin\ij C:\Interstage\F3FMisjee\sample\setup\dropDDL.jdbc > /opt/fjsvisjee/javadb/bin/ij /opt/fjsvisjee/sample/setup/dropddl.jdbc - 13 -
上記のファイルにはデータベースに接続するため 以下のように定義されています データベースの起動で使用するポートを変更した場合は ポート番号を変更してください connect 'jdbc:derby://localhost:1527/interstage-samples;create=true'; 2.4 環境設定 2.4.1 Interstage Java EE 管理コンソールへのログイン Java EE 機能の各種環境設定は Interstage Java EE 管理コンソールまたは asadmin コマンドで行います 以下の説明では Interstage Java EE 管理コンソールでの環境設定を利用します Web ブラウザから以下の URL を実行して Interstage Java EE 管理コンソール画面を表示してください https://localhost:12001/javaee_admin 注意 上記は標準インストールした場合の URL です インストール時に利用するプロトコル情報 (http/https) やポート番号 (12001) を変更した場合には 変更内容に合わせて指定する URL を変更してください 以下のようにログイン画面が表示されるため ログイン情報を入力してログインしてください ユーザ ID/ パスワードは運用操作のためのレルムを使用して認証されます 初期設定の OS レルムでは ログイン時に OS のユーザー パスワードを利用します 以下のように各種操作画面が表示されます - 14 -
2.4.2 IJServer クラスタの作成 アプリケーションを運用する IJServer クラスタとサーバーインスタンスを作成します デモやサンプルアプリケーションの動作確認を行う場合には IJServer クラスタを作成せずに Interstage Java EE DAS サービスにアプリケーションを配備して動作確認することも可能です しかし 業務運用する場合には IJServer クラスタを作成する必要があります Interstage Java EE 管理コンソールで以下のように操作してください 1. ツリーから [ クラスタ ] を選択します 2. 新規 ボタンをクリックして IJServer クラスタの新しいクラスタの作成画面を表示します 3. 新しいクラスタの作成画面で以下を入力します 項目内容指定例 名前任意の名前を指定します Cluster001 設定 事前に作成した設定を選択します デフォルト設定を利用する場合には "default-config" を指定できます default-config 4. 作成するサーバーインスタンスの 新規 ボタンをクリックして 表示されるインスタンス名に任意の名前を指定します ここでは "Instance001" を入力します 5. すべて入力したら 了解 ボタンをクリックします 以上で IJServer クラスタの作成は完了です 2.4.3 リソースの作成 データベースにアクセスするための JDBC リソースを作成します サンプルアプリケーションでは JPA の persistence.xml ファイルに以下のように定義しているため "jdbc/account" という名前の JDBC リソースを定義する必要があります <jta-data-source>jdbc/account</jta-data-source> リソースの作成は以下の 2 段階の操作が必要です - 15 -
接続プールの作成 JDBC リソースの作成 接続プールの作成 新規に接続プールを作成する方法を説明します インストール時にすでに用意されている "DerbyPool" などの接続プールを利用することもできます Interstage Java EE 管理コンソールで以下のように操作してください 1. ツリーから [ リソース ]-[JDBC]-[ 接続プール ] を選択します 2. 新規 ボタンをクリックして接続プールの新しい JDBC 接続プールの作成画面を表示します 3. 新しい JDBC 接続プール ( ステップ 1/2) の画面で以下を入力して 次へ ボタンをクリックします 項目内容指定例 名前任意の名前を指定します AccountCP リソースタイプリソースタイプを指定します javax.sql.datasource データベースベンダーデータベースのベンダ名を指定します JavaDB 4. 新しい JDBC 接続プール ( ステップ 2/2) の画面で接続プールのチューニングを行います 追加プロパティには JDBC ドライバ固有のプロパティを指定し データベースの接続先などを指定する必要があります ここでは以下を指定します データベースの起動で使用するポートを変更した場合には PortNumber に設定する値を変更してください 名前 PortNumber 1527 User APP Password APP ServerName localhost DatabaseName interstage-samples ConnectionAttributes ;create=true 値 5. すべて入力したら 完了 ボタンをクリックします 以上で JDBC 接続プールの作成は完了です JDBC リソースの作成 Interstage Java EE 管理コンソールで以下のように操作してください 1. Interstage Java EE 管理コンソールのツリーから [ リソース ]-[JDBC]-[JDBC リソース ] を選択します 2. 新規 ボタンをクリックして接続プールの新しい JDBC リソースの作成画面を表示します 3. 新しい JDBC リソースの画面で以下を入力して 了解 ボタンをクリックします " ターゲット " にはリソースを使用する対象を指定するため 先ほど作成した IJServer クラスタの名前 (Cluster001) を指定します Interstage Java EE DAS サービスで動作確認する場合には ターゲットには "server" を指定します 項目内容指定例 JNDI 名任意の名前を指定します jdbc/account プール名接続プールを選択します AccountCP ターゲット JDBC リソースを利用するクラスタを指定します Cluster001-16 -
以上で JDBC リソースの作成は完了です 2.4.4 配備 配備モジュールを配備します 以下の説明では エンタープライズアプリケーション (.ear) ファイルを配備します Interstage Java EE 管理コンソールで以下のように操作してください 1. ツリーから [ アプリケーション ]-[ エンタープライズアプリケーション ] を選択して エンタープライズアプリケーション 画面を表示します 2. エンタープライズアプリケーション 画面の 配備 ボタンをクリックして エンタープライズアプリケーション / モジュールを配備 画面を表示します 3. 場所 定義設定において サーバーにアップロードされるパッケージファイル に 以下の.ear ファイルを指定します C:\Interstage\F3FMisjee\sample\account.ear /opt/fjsvisjee/sample/account.ear 4. ターゲットに先ほど作成した IJServer クラスタの名前 (Cluster001) を指定して 了解 ボタンをクリックします Interstage Java EE DAS サービスで動作確認する場合には ターゲットには "server" を指定します 注意 配備を実行した際に APPDEP1008 のエラーが発生し 例外情報として JDBCRA0006 のエラーメッセージが出力されている場合には " データベースの環境設定 " に説明されているデータベースの起動が正常に行われていない可能性があります 使用しているサンプルアプリケーションは 配備時に自動的にアプリケーションで使用するデータベースにテーブルを生成します このため あらかじめデータベースを起動しておく必要があります データベースの環境設定を見直してください 以上で配備は完了です 以上ですべての環境設定が完了しました 次はアプリケーションの運用です 2.5 アプリケーションの運用 2.5.1 IJServer クラスタの起動 作成した IJServer クラスタを起動します Interstage Java EE DAS サービスで動作確認する場合には 事前に起動されているため この操作は不要です Interstage Java EE 管理コンソールで以下のように操作してください 1. ツリーから [ クラスタ ] を選択します 2. 作成したクラスタを選択します 3. クラスタの起動 をクリックして起動します 以上で IJServer クラスタの起動が完了し アプリケーションの運用が開始された状態となります 2.5.2 アプリケーションの実行 Web ブラウザから以下を入力してアプリケーションの動作を確認してください http://[ ホスト名 ]:[HTTP ポート ]/account - 17 -
接続するサーバーインスタンスの HTTP ポートを指定してください Interstage Java EE 管理コンソールのサーバーインスタンスの一般情報を参照することで 以下のように使用されているポート番号が表示されます 以下のように表示されるので "Account Management Tool" のリンクをクリックしてサンプルを実行してください 以下のように表示されます このサンプルは ユーザアカウントの登録 更新 削除 参照 リスト検索を行う簡単なサンプルとなっています - 18 -
ポイント エラー ( ステータスコード 400(Bad Request)) になってしまう場合 Web サーバ Web サーバコネクタをインストールすると 自動的に Web サーバを経由する設定になります この状態で Web ブラウザから直接 Web コンテナにリクエストを送信すると ステータスコード 400(Bad Request) のエラーになります このため Web ブラウザからの要求を Web コンテナが直接受信できるように 以下の設定をする必要があります Interstage Java EE 管理コンソールで以下のように操作してください 1. ツリーから [ 設定 ]-[IJServer クラスタ名 -config]-[http サービス ]-[HTTP リスナー ]-[default] を選択します 2. requestcheck の値が webserver になっているので direct に修正します 3. 保存 ボタンをクリックします - 19 -
索引 [I] IJServer クラスタの起動...17 IJServer クラスタの作成...15 Interstage Application Server とは...1 Interstage Java EE 管理コンソールへのログイン...14 [ あ ] アプリケーション概要 (Account Management Tool)...11 アプリケーションの運用...17 アプリケーションの実行...17 安全なシステム構築...7 [ か ] 各種サービスの起動...12 環境設定...14 環境設定から運用までの流れ...11 環境設定の事前準備...12 業界標準 オープン技術によるアプリケーション開発の容易性 5 業務アプリケーション管理...2 業務安定稼働...1 業務運用の効率化 コスト削減...4 業務運用の負担を軽減...5 業務構築の迅速化 コスト削減...5 現行業務 既存システムを有効利用...6 高性能 スケーラビリティに対応...3 [ さ ] システム管理...1 シングル サインオン...8 製品体系...8 セキュアな運用環境...7 セキュリティ監査証跡...8 [ た ] チュートリアル...11 データベースの環境設定...12 特長と主な機能...1 [ は ] 配備...17 不正アクセスから資産を保護...8 [ ら ] リソースの作成...15 レスポンスの安定性向上...4-20 -